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「パレードへようこそ」の版間の差分

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{{Infobox Film
{{Infobox film
| 作品名 = パレードへようこそ
| 作品名 = パレードへようこそ
| 原題 = Pride
| name = Pride
| 画像 =
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| 画像サイズ =
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| caption = <!--Theatrical release poster-->
| 画像解説 =
| 監督 = [[マシュー・]]
| director = {{仮リンク|マシュー・ウォチャ|en|Matthew Warchus}}
| producer = デイヴィッド・リヴィングストン{{efn|David Livingstone}}
| 脚本 = [[ステファン・ベレズフォード]]
| writer = {{仮リンク|スティーヴン・ベレズフォード|en|Stephen Beresford}}
| 原案 =
| starring = {{unbulleted list|[[ベン・シュネッツァー]]|[[ジョージ・マッケイ (俳優)|ジョージ・マッケイ]]|[[ジョセフ・ギルガン]]|{{仮リンク|フェイ・マーセイ|en|Faye Marsay}}|[[ドミニク・ウェスト]]|[[アンドリュー・スコット]]|[[フレディ・フォックス]]|[[パディ・コンシダイン]]|[[ビル・ナイ]]|[[イメルダ・スタウントン]]}}
| 原作 =
| music = クリストファー・ナイティンゲール{{efn|Christopher Nightingale}}
| 製作 = [[デヴィッド・リヴィングストーン]]
| cinematography = タット・ラドクリフ{{efn|Tat Radcliffe}}
| 製作総指揮 =
| editing = {{仮リンク|メラニー・オリヴァー|en|Melanie Oliver}}
| ナレーター =
| studio = {{unbulleted list|[[BBCフィルムズ]]|Calamity Films|[[英国映画協会]]|[[Canal+]]|{{仮リンク|Ciné+|en|Ciné+}}|{{仮リンク|インジーニアス・メディア|en|Ingenious Media}}}}
| 出演者 = [[ビル・ナイ]]<br>[[イメルダ・スタウントン]]<br>[[ドミニク・ウェスト]]
| distributor = {{flagicon|World}} [[パテ (映画会社)|パテ]]<br />{{flagicon|JPN}} [[セテラ・インターナショナル]]
| 音楽 = [[クリストファー・ナイチンゲール]]
| released = {{Film date|df=y|2014|05|23|[[第67回カンヌ国際映画祭]]|2014|09|12|{{GBR}}|2015|4|4|{{JPN}}}}
| 主題歌 =
| runtime = 120分<!--Theatrical runtime: 120:00--><ref>{{cite web|url=http://www.bbfc.co.uk/releases/pride-film|title=PRIDE|publisher=[[全英映像等級審査機構]]|accessdate=2018-01-23}}</ref>
| 撮影 = [[タット・ラドクリフ]]
| country = {{unbulleted list|{{GBR}}|{{FRA}}}}
| 編集 = [[メラニー・オリヴァー]]
| language = 英語
| 製作会社 = [[BBCフィルムズ]]<br>[[キャルミティ・フィルムズ]]
| budget =
| 配給 = {{Flagicon|UK}} [[パテ (映画会社)|パテ]]<br>{{Flagicon|JPN}} [[セテラ・インターナショナル]]
| gross = <!--- This total was calculated manually. Foreign total is $15,292,395, worldwide total is $16,699,029 → $16.7 million--->$7,523,634<ref name="BoxOfficeMojo">{{mojo title|pride2014|Pride}} - {{accessdate|2018-01-24}}</ref>
| 公開 = {{Flagicon|UK}} 2014年9月12日<br>{{Flagicon|JPN}} 2015年4月4日
}}{{external media|image1=[[:en:File:Pride poster.jpg]] - 劇場公開時のポスター}}
| 上映時間 = 120分<ref>{{Cite web|url=http://www.bbfc.co.uk/releases/pride-film|title=Pride|accessdate=2014-12-12}}</ref>
『'''パレードへようこそ'''』({{lang-en-short|''Pride''}})は、2014年にイギリスで製作された[[レズビアン・ゲイ映画]]・歴史映画・[[コメディドラマ]]映画で、{{仮リンク|スティーヴン・ベレズフォード|en|Stephen Beresford}}が脚本、{{仮リンク|マシュー・ウォーチャス|en|Matthew Warchus}}が監督を担当した。実在の団体{{仮リンク|レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ|en|Lesbians and Gays Support the Miners}}(LGSM、字幕では「炭鉱夫支援同性愛者の会」)が、{{仮リンク|イギリス炭鉱ストライキ (1984年 - 1985年)|label=1984年から1985年の炭鉱ストライキ|en|UK miners' strike (1984–85)}}の際に炭鉱労働者へ金銭支援を行った話を映画化したものである。脚本のベレズフォードは数少ない当時の資料を集めたほか、実際のLGSMメンバーも取材に協力した<ref>{{cite web|url=http://www.moviecollection.jp/news/detail.html?p=8126|title=【映画を聴く】80年代ポップスをバックにゲイと炭坑夫の意外すぎる結束を描いた実話『パレードへようこそ』/前編|date=2015-04-04|accessdate=2018-01-24|work=MOVIE COLLECTION ムビコレ|author=伊藤隆剛}}</ref>。LGSMの創設メンバーとして、[[ベン・シュネッツァー]]、[[ジョージ・マッケイ (俳優)|ジョージ・マッケイ]]、[[ジョセフ・ギルガン]]、{{仮リンク|フェイ・マーセイ|en|Faye Marsay}}、[[ドミニク・ウェスト]]、[[アンドリュー・スコット]]、[[フレディ・フォックス]]が出演し、支援を受けた[[ウェールズ]]の炭鉱組合のメンバーとして、[[パディ・コンシダイン]]、[[ビル・ナイ]]、[[イメルダ・スタウントン]]などが出演した。
| 製作国 = {{UK}}

| 言語 = [[英語]]
作品は2014年の[[第67回カンヌ国際映画祭]]{{仮リンク|監督週間|en|Directors' Fortnight}}のクロージング・フィルムとして上映され<ref name="Cannes2014">{{cite web|last=Goodfellow|first=Melanie|title=Cannes Directors' Fortnight 2014 lineup unveiled|date=22 April 2014|work=Screendaily|publisher={{仮リンク|スクリーン・インターナショナル|en|Screen International}}|accessdate=2018-01-24|url=http://www.screendaily.com/festivals/cannes/cannes-directors-fortnight-2014-lineup-unveiled/5070844.article}}</ref><ref name="BFI">{{cite web|title=British film talent gathers for Cannes send-off|date=9 May 2014|work=|publisher=[[英国映画協会|英国映画協会 (BFI)]]|url=http://www.bfi.org.uk/news-opinion/news-bfi/features/pictures-brit-talent-gathers-cannes-send-off|accessdate=2018-01-24}}</ref>、この年の[[クィア・パルム]]を受賞した<ref>{{cite web|language=French|title=Festival de Cannes: la "Queer Palm" décernée à "Pride" du Britannique Matthew Warchus|date=23 May 2014|work={{仮リンク|ル・ソワール|en|Le Soir}}|url=http://www.lesoir.be/553101/article/actualite/fil-info/fil-info-culture/2014-05-23/festival-cannes-queer-palm-decernee-pride-du-britannique-matthew-w/|accessdate=2018-01-24}}</ref>。また作品は[[ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)]]、[[英国アカデミー賞 英国作品賞]]、[[英国アカデミー賞 助演女優賞]](イメルダ・スタウントン)にノミネートされ、{{仮リンク|英国アカデミー賞 新人<!--英国脚本家・監督・プロデューサー-->賞|en|BAFTA Award for Outstanding Debut by a British Writer, Director or Producer}}を獲得した。脚本のベレズフォードは、監督のウォーチャスも参加して舞台ミュージカルにする計画があると明かしていた<ref>{{cite web|last=Mitford|first=Oliver|title=Blockbuster British film Pride could become a stage musical|date=9 October 2014|work=Best of Theatre|url=https://www.bestoftheatre.co.uk/blog/post/pride-musical|accessdate=2018-01-24}}</ref>。
| 製作費 =
__TOC__
| 興行収入 = $7,523,634<ref>{{Cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=pride2014.htm|title=Pride (2014)|accessdate=2014-12-14}}</ref>

| 前作 =
== あらすじ ==
| 次作 =
作品は、[[レズビアン]]・[[ゲイ]]の活動家たちが、[[サッチャリズム|サッチャー政権下]]で起きた{{仮リンク|イギリス炭鉱ストライキ (1984年 - 1985年)|label=1984年から1985年の炭鉱ストライキ|en|UK miners' strike (1984–85)}}の際に炭鉱労働者の家族に金銭支援を行い、{{仮リンク|レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ|en|Lesbians and Gays Support the Miners}}(LGSM、字幕では「炭鉱夫支援同性愛者の会」)の活動の端緒となった実話を映像化したものである<ref name="indiewire">{{cite web|last=Knegt|first=Peter|title=Here's The First Image From Matthew Marchus's 'Pride,' Which Will Close Directors' Fortnight at Cannes|date=22 April 2014|work={{仮リンク|インディワイア|en|Indiewire}}|url=http://www.indiewire.com/2014/04/heres-the-first-image-from-matthew-marchuss-pride-which-will-close-directors-fortnight-at-cannes-214332/|accessdate=2018-01-24}}</ref>。このような提携は前例の無いものだったが、当時活動は大成功を収めた{{r|indiewire}}。

[[ブロムリー区]]出身でゲイだということをひた隠しにしているジョー・クーパー(演:[[ジョージ・マッケイ (俳優)|ジョージ・マッケイ]])は、20歳の誕生日に{{仮リンク|プライド・ロンドン|label=ゲイ・プライド・パレード・イン・ロンドン|en|Pride London}}を観に行き、無理矢理パレードに参加させられる。終了後の反省会で、パレード直前に炭鉱ストライキのニュースを読んでいたゲイの活動家{{仮リンク|マーク・アシュトン (人権活動家)|label=マーク・アシュトン|en|Mark Ashton}}(演:[[ベン・シュネッツァー]])は、炭鉱労働者が虐げられる現状は同性愛者と同じだと訴え、支援組織「炭鉱夫支援同性愛者の会」(LGSM) の旗揚げを提案する。ほとんどが気乗りせず帰ってしまう中、創設メンバーには、反省会場だった書店{{仮リンク|ゲイズ・ザ・ワード (書店)|label=ゲイズ・ザ・ワード|en|Gay's the Word (bookshop)}}の店主ゲシン(演:[[アンドリュー・スコット]])とその恋人ジョナサン(演:[[ドミニク・ウェスト]])、マイク(演:[[ジョセフ・ギルガン]])とジェフ(演:[[フレディ・フォックス]])、紅一点のレズビアン・ステフ(演:{{仮リンク|フェイ・マーセイ|en|Faye Marsay}})などが名乗りを上げ、ジョーも参加することになる。

{{Location map+|Wales|width=160|float=right|caption=作品の舞台。オンルウィンはLGSMが支援した炭鉱町、{{仮リンク|リル (ウェールズ)|label=リル|en|Rhyl}}はゲシンの故郷。作中ゲシンは久しぶりに帰郷する|places=
{{Location map~|Wales|lat_deg=51|lat_min=46|lat_sec=42.42|lat_dir=N|lon_deg=3|lon_min=40|lon_sec=47.48|lon_dir=W|position=left|background=#FFF|label=オンルウィン}}
{{Location map~|Wales|lat_deg=53|lat_min=19|lat_sec=15.6|lat_dir=N|lon_deg=3|lon_min=28|lon_sec=48|lon_dir=W|position=right|background=#FFF|label=リル}}
}}
}}
LGSMは書店の前で募金活動を始め、{{仮リンク|全国炭鉱労働組合 (イギリス)|label=全国炭鉱労働組合|en|National Union of Mineworkers (Great Britain)}}など寄付先となる炭鉱組合を探すが、同性愛者の団体であることから断られ続けてしまう。しびれを切らしたマークは炭鉱町に直接寄付することを決め、地図でランダムに探した中から、[[ウェールズ]]の小さな村・{{仮リンク|オンルウィン|en|Onllwyn}}を探し出す。ディライス炭鉱の代表者としてロンドンにやってきたダイ・ドノヴァン(演:[[パディ・コンシダイン]])はゲイ・バーで感謝のスピーチを行い、地元に戻ってLGSMを招待したいと提案するが、同性愛を嫌う組合員のモーリーン(演:{{仮リンク|リサ・パルフリー|en|Lisa Palfrey}})などから反対を受ける。支援物資の仕分けボランティアを行う{{仮リンク|シャーン・ジェームズ (政治家)|label=シャーン・ジェームズ|en|Siân James (politician)}}(演:{{仮リンク|ジェシカ・ガニング|en|Jessica Gunning}})は、思わず招待すべきだと声を上げてしまう。オンルウィンに招待されたLGSMのメンバーは、当初一部の[[ホモフォビア]]な住民たちから冷遇されるが、ジョナサンの[[ディスコ|ディスコ・ダンス]]などで打ち解ける。時を同じくして同性愛者での[[後天性免疫不全症候群|AIDS]]流行が大きく報じられるようになる。
『'''パレードへようこそ'''』(原題: ''Pride'')は、2014年にイギリスで製作された[[レズビアン・ゲイ映画]]である。本作は実話に基づいている<ref>{{Cite web|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0068982|title=ビル・ナイら出演『パレードへようこそ』4月公開!ロンドンLGSMの若者とウェールズ炭坑労働者の友情描く|accessdate=2014-12-14}}</ref>。監督は[[マシュー・ワーカス]]、主演は[[ビル・ナイ]]が務める。


1984年の冬、ウェールズを記録的な大寒波が襲い、オンルウィンを訪れたメンバーたちは、ミニバスが壊れたり[[インフラ]]が止められたりと、スト参加者が苦境に陥っていることを知る。マークはこの状況を打開する秘策に出ると宣言し、オンルウィンの人々は『{{仮リンク|パンと薔薇|en|Bread and Roses}}』を合唱してこれに応える。LGSMをよく思わないモーリーンは、義兄クリフ(演:[[ビル・ナイ]])の誘いに乗らず、逆に新聞に密告して中傷記事を書かせる。新聞記事はストにも影響を与え、ゲシンの書店が襲撃される騒ぎにもなるが、マークはこれを逆手に使い音楽祭を計画する。[[カムデン・タウン]]で開かれた音楽祭<!--「炭鉱とヘンタイ」({{lang-en-short|"Pits and Perverts"|links=no}})-->には、オンルウィンから委員長のヘフィーナ(演:[[イメルダ・スタウントン]])などが駆けつける。翌日、オンルウィンではLGSMの支援を受け続けるかどうかの決議が行われるが、モーリーンの画策で決議時間が早められてロンドンに行った組合員は参加できず、留守を守っていたクリフは口下手でLGSMの弁護に失敗する。また、ジョーは撮りためていた写真が元で家族にゲイだとばれ、軟禁状態に置かれる。マークは元恋人のAIDS発症も相まって自暴自棄になりLGSMを離れ、ゲシンは1人で募金中に殴られて入院するほどの怪我を負う。
本作は2014年5月に開催された[[第67回カンヌ国際映画祭]]の監督週間で上映され、[[クィア・パルム]]を受賞した<ref>{{Cite web|url=http://www.screendaily.com/festivals/cannes/cannes-directors-fortnight-2014-lineup-unveiled/5070844.article|title=Cannes Directors' Fortnight 2014 lineup unveiled|accessdate=2014-12-14}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.lesoir.be/553101/article/actualite/fil-info/fil-info-culture/2014-05-23/festival-cannes-queer-palm-decernee-pride-du-britannique-matthew-w|title=Festival de Cannes: la «Queer Palm» décernée à «Pride» du Britannique Matthew Warchus|accessdate=2014-12-14}}</ref>。


1985年3月、ついにストが終結する。オンルウィンに向かったジョー、そして彼を送り届けたシャーンは、それぞれマークとジョナサンから、人生を有効に使えと伝えられる。帰宅したジョーは家出してLGSMの活動に参加することを決める。
現在、本作を[[ミュージカル]]化する計画が進められている<ref>{{Cite web|url=https://www.bestoftheatre.co.uk/blog/post/pride-musical|title=Blockbuster British film Pride could become a stage musical|accessdate=2014-12-14}}</ref>。


6月のゲイ・プライド・パレード当日、マークがLGSMに戻ってくる。また、全国の炭鉱労働者たちがLGSMと共にパレードの先頭を歩み、活動への連帯を示す。その後エピローグでは、登場人物のその後と、翌年の[[労働党 (イギリス)|労働党]]大会で全国炭鉱労働組合が[[圧力団体]]となり、同性愛者の権利が党[[マニフェスト]]に盛り込まれたことが明かされる。
==あらすじ==
[[1984年]]、イギリスで炭鉱労働者たちが[[ストライキ]]を起こした。それを応援すべく、[[レズビアン]]と[[ゲイ]]の活動家グループが炭鉱夫の家族のために募金活動を始める。[[全国炭鉱労働者組合]]は同性愛者の団体から公に支援を受けることに対して抵抗感を持っていた。そのため、活動家たちは[[ウェールズ]]にある小さな炭鉱町、[[オンルウィン]]に直接寄付をすることにした。結果として、炭鉱労働者たちと同性愛者たちの間で、協力を模索する動きが出てきた。当初、両者の協力は失敗に終わると思われていたが……。


==キャスト==
== 登場人物 ==
=== LGSMメンバー ===
※括弧内は日本語吹替
[[File:Mark Ashton 1986.png|thumb|160px|シュネッツァーが演じたマーク・アシュトンは、LGSMを立ち上げ同性愛者の人権活動を行った実在の人物である(1986年撮影)]]
* クリフ - [[ビル・ナイ]]([[堀越富三郎]])
; {{仮リンク|マーク・アシュトン (人権活動家)|label=マーク・アシュトン|en|Mark Ashton}} (Mark Ashton)
* ヘフィナ・ヒードン - [[イメルダ・スタウントン]]([[小宮和枝]])
: 演 - [[ベン・シュネッツァー]]、声 - [[増元拓也]]<ref name="voicecast_kadokawa">{{cite web|url=http://www.kadokawa-pictures.jp/official/pride_parade_yokoso/cast.shtml|title=パレードへようこそ - キャスト|work=[[角川映画]]|accessdate=2018-01-24}}</ref>
* ジョナサン・ブレーク - [[ドミニク・ウェスト]]([[蜂須賀智隆]])
: {{仮リンク|レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ|en|Lesbians and Gays Support the Miners}}(LGSM) の発起人。オンルウィンでの反対決議と、元恋人ティムの[[後天性免疫不全症候群|AIDS]]発症の衝撃から一時LGSMを離れるが、1985年の{{仮リンク|プライド・ロンドン|label=ゲイ・プライド・パレード|en|Pride London}}に合わせて戻ってくる。その後エピローグで、AIDS発症診断を受けた後26歳で亡くなったことが明かされる<ref>{{cite video |people= |date= |title=パレードへようこそ |url=https://www.happyon.jp/pride |format= |medium=映画 - [[Hulu]] |language= |publisher=BBCフィルムズ、カラミティ・フィルムズ、英国映画協会、Canal+、Ciné+、インジーニアス・メディア|location= |archiveurl= |archivedate= |accessdate=2018-01-24 |time=1:52:43 - 1:52:57 |id= |isbn= |oclc= |quote= |ref= }}</ref>。
* ダイ・ドノヴァン - [[パディ・コンシダイン]]
; マイケル・"マイク"・ジャクソン (Michael "Mike" Jackson)
* ゲシン・ロバーツ - [[アンドリュー・スコット]]([[村治学]]): 本作ではジョナサンのパートナーとなっている。実際のジョナサンのパートナーは活動家のナイジェル・ヤングである。ゲシンはナイジェルの性格を反映させたキャラクターである。
: 演 - [[ジョセフ・ギルガン]]<!--、声 - -->
* ジョー・「ブロムリー」・クーパー - [[ジョージ・マッケイ (俳優)|ジョージ・マッケイ]]([[河西健吾]]): 架空の人物で、[[オーディエンス・サロゲート]]の役割を果たすキャラクター
: LGSMの創設メンバーのひとり。会では主に[[タイプライター]]など書類仕事を担当している。
* [[:en:Mark_Ashton|マーク・アシュトン]] - [[ベン・シュネッツァー]]([[増元拓也]])
; ステファニー・"ステフ"・チェンバース (Stephanie "Steph" Chambers)
* マイク・ジャクソン - [[ジョセフ・ギルガン]]
: 演 - {{仮リンク|フェイ・マーセイ|en|Faye Marsay}}<!--、声 - -->
* ジェフ・コール - [[フレディ・フォックス]]
: 創設メンバーの紅一点で、[[レズビアン]]。ゲイ・プライド・パレードで出会ったジョーの年齢を見逃してやる。分派の{{仮リンク|レズビアンズ・アゲインスト・ピット・クロージャーズ|en|Lesbians Against Pit Closures}}(炭鉱閉鎖反対レズビアンの会)参加を拒み、LGSMに残る。
* マリオン・クーパー - [[モニカ・ドラン]]
; ジョナサン・ブレイク (Jonathan Blake)
* マーガレット・ドノヴァン - [[リズ・ホワイト]]
: 演 -[[ドミニク・ウェスト]]<ref>{{cite web|url=http://www.independent.co.uk/news/people/pride-the-movie-jonathan-blake-the-campaigner-played-by-dominic-west-talks-about-hiv-the-miners-10082744.html|title=Pride the movie: Jonathan Blake, the campaigner played by Dominic West, talks about HIV, the miners' strike and gay rights|publisher=[[インデペンデント]]|date=2015-03-03|accessdate=2018-01-24|first=Helen|last=Nianias}}</ref> 、声 - [[蜂須賀智隆]]
* ステフ・チャンバース - [[フェイ・マルセイ]]
: ゲシンの恋人で[[俳優|舞台俳優]]。[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]の[[インデックス・ケース|最初期の感染者のひとり]]<ref>{{cite video |people= |date= |title=パレードへようこそ |url=https://www.happyon.jp/pride |format= |medium=映画 - Hulu |language= |publisher=BBCフィルムズ、カラミティ・フィルムズ、英国映画協会、Canal+、Ciné+、インジーニアス・メディア|location= |archiveurl= |archivedate= |accessdate=2018-01-24 |time=1:52:10 - 1:52:23 |id= |isbn= |oclc= |quote= |ref= }}</ref>。拘留期限に関する入れ知恵や彼の[[ディスコ|ディスコ・ダンス]]が、オンルウィンの人々とLGSMが打ち解けるきっかけになる。
* ステラ - [[カリーナ・フェルナンデス]]
; ゲシン・ロバーツ (Gethin Roberts)
* ゾーイ - [[ジェシー・ケイヴ]]
: 演 - [[アンドリュー・スコット]]、声 - [[村治学]]{{r|voicecast_kadokawa}}
* [[シアン・ジェームズ]] - [[ジェシカ・ガニング]]
: ジョナサンの恋人で、北ウェールズ・{{仮リンク|リル (ウェールズ)|label=リル|en|Rhyl}}出身。書店{{仮リンク|ゲイズ・ザ・ワード (書店)|label=ゲイズ・ザ・ワード|en|Gay's the Word (bookshop)}}の店主で、LGSMの本部として店の裏を貸し出す。活動を進める中で、母親に勘当されて以来の帰郷を果たす。新聞記事が元となり、店だけでなく自身も襲撃される。ジョナサンの実際のパートナーは同じく活動家のナイジェル・ヤングだが、ゲシンはナイジェルの性格を投影したキャラクターになっている<ref>{{cite web|url=https://www.theguardian.com/film/2014/aug/31/pride-film-gay-activists-miners-strike-interview|title=When miners and gay activists united: the real story of the film Pride |date=2014-08-31|accessdate=2018-01-24|first=Kate|last=Kellaway|publisher=[[ガーディアン]]}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.metroweekly.com/2014/10/pride-rising/|title=Pride Rising|work=メトロ・ウィークリー|date=2014-10-09|accessdate=2018-01-24|first=Randy|last=Shulman }}</ref>。
* マーティン - [[ロドリー・メイリー]]
; ジェフ・コール (Jeff Cole)
* ティム - [[ラッセル・トーヴィー]]
: 演 - [[フレディ・フォックス]]<!--、声 - -->
* モーリーン - [[リサ・パルフリー]]
: 創設メンバーのひとり。ファッションに敏感なことから、オンルウィンの子どもたちから慕われる。
* グウェン - [[メンナ・トルッスラー]]
; レジー・ブレンナーハセット (Reggie Blennerhassett)
* ゲイリー - [[ジャック・バッグス]]
: 演 - クリス・オーヴァトン (Chris Overton)<!--、声 - -->
* カール - [[カイル・リース]]
; レイ・アラー (Ray Aller)
* レジ・ブレナーハセット - [[クリス・オーヴァートン]]
* レイ・アラー - [[ジョシュア・ヒル]]
: - ジョシュア・ヒル (Joshua Hill)<!--、声 - -->
: レジー・レイ共に創設メンバーで、カップルでLGSM参加する。
* [[ジミー・サムヴィル]] - [[フィーガル・クイン]]
; ジョー・"ブロムリー"・クーパー (Joe "Bromley" Cooper)
: 演 - [[ジョージ・マッケイ (俳優)|ジョージ・マッケイ]]、声 - [[河西健吾]]{{r|voicecast_kadokawa}}
: 架空のLGSM創設メンバーで、調理学校に通う20歳。会の公式写真家を務める。[[ブロムリー区]]出身であることから、会のメンバーには「ブロムリー」と呼ばれている。家族にはLGSMの参加と自身がゲイであることをひた隠しにしているが、[[アウティング]]に遭うなどして家出を決める。オーディエンス・サロゲートに相当する役。
; ステラ (Stella)
: 演 - {{仮リンク|カリーナ・フェルナンデス (イギリスの女優)|label=カリーナ・フェルナンデス|en|Karina Fernandez}}<!--、声 - -->
: LGSMのメンバーで、ゾーイの恋人。後に女性だけの分派{{仮リンク|レズビアンズ・アゲインスト・ピット・クロージャーズ|en|Lesbians Against Pit Closures}}(炭鉱閉鎖反対レズビアンの会)を作ってゾーイとLGSMから離脱する。
; ゾーイ (Zoe)
: 演 - {{仮リンク|ジェシー・ケイヴ|en|Jessie Cave}}<!--、声 - -->
: LGSMのメンバーで、ステラの恋人。ステラ共々[[ヴィーガニズム]]を実践している。


=== LGSMメンバーの周囲の人々 ===
==公開==
; マリオン・クーパー (Marion Cooper)
本作は2014年5月に開催された[[第67回カンヌ国際映画祭]]でプレミアを迎え、スタンディング・オヴェーションで称えられた。そして、[[クィア・パルム]]を受賞した<ref>{{Cite web|url=http://www.standard.co.uk/goingout/film/pride-cannes-film-festival--film-review-9437759.html|title=Pride, Cannes Film Festival - film review|accessdate=2014-12-13}}</ref>。2014年9月に開催された[[第39回トロント国際映画祭]]でも上映され、観客から高い評価を得た<ref>{{Cite web|url=http://www.washingtonpost.com/blogs/style-blog/wp/2014/09/12/gay-activists-and-miners-on-strike-an-unlikely-pair-in-film-festival-favorite-pride/|title=Gay activists and miners on strike: an unlikely pair in film festival favorite ‘Pride’|accessdate=2014-12-14}}</ref>。2014年9月12日には、イギリスで公開され、17日には[[フランス]]で公開された<ref>{{Cite web|url=http://www.timeout.com/london/film/pride|title=Pride (15)|accessdate=2014-12-14}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=228499.html|title=Pride|accessdate=2014-1213}}</ref>。[[パテ (映画会社)|パテ]]がイギリスとフランスでの配給を行った<ref>{{Cite web|url=http://www.bbc.co.uk/bbcfilms/articles/pride_shoot_date_set|title=Pride shoot date set |accessdate=2014-12-14}}</ref>。アメリカでの配給権は[[CBSフィルム]]が獲得した<ref>{{Cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/toronto-bill-nighy-blasts-margaret-730891|title=Toronto: Bill Nighy Blasts Margaret Thatcher for Bashing Gays, Trade Unions|accessdate=2014-12-14}}</ref>。
: 演 - {{仮リンク|モニカ・ドラン|en|Monica Dolan}}<!--、声 - -->
: 同性愛者に否定的なジョーの母親。
; トニー・クーパー (Tony Cooper)
: 演 - マシュー・フリン (Matthew Flynn)<!--、声 - -->
: ジョーの父親。アウティング後、ジョーが同性愛者であることに憤慨する。
; ティナ (Tina)
: 演 - ローラ・マシューズ (Laura Matthews)<!--、声 - -->
: ジョーの姉。結婚した夫は同性愛者に偏見を持つ。彼女がジョーの部屋からLGSMの写真を見つけたことが[[アウティング]]のきっかけとなる。
; ゲシンの母
: 演 - オルウェン・メディ(Olwen Medi)<!--、声 - -->
: 信心深く、息子からのカミングアウトを受けてゲシンを勘当した。活動の最中久々に戻った息子と和解する。
; ティム (Tim)
: 演 - [[ラッセル・トーヴィー]]<!--、声 - -->
: マークの友人で、過去の恋人。AIDSを発症している。


=== オンルウィンの人々 ===
2014年9月26日、本作は[[ニューヨーク]]、[[サンフランシスコ]]、[[ロサンゼルス]]の3都市で限定公開された<ref>{{Cite web|url=http://pcmworldnews.com/news/2014/09/pride-opens-in-ny-la-and-sf-september-26/|title=""Pride" Opens in NY, LA, and SF September 26".|accessdate=2014-12-10}}</ref>。
; デイヴィッド・"ダイ"・ドノヴァン (David "Dai" Donovan)
: 演 - [[パディ・コンシダイン]]、声 - [[野川雅史]]<ref>{{cite web|url=https://www.production-ace.co.jp/n/nogawa/|title=野川雅史|accessdate=2018-01-24|publisher=[[プロダクションエース]]}}</ref>
: ディライス炭鉱を代表し、LGSMに会いにロンドンへやってくる人物。その後はオンルウィンでの支援活動受け入れの中心的存在となる。マーガレットの夫。
; クリフ・バリー (Cliff Barry)
: 演 - [[ビル・ナイ]]、声 - [[堀越富三郎]]{{r|voicecast_kadokawa}}
: 組合の書記を務める。モーリーンは義妹で、弟を炭鉱事故で亡くしている。詩を好むが口下手。終盤、ヘフィーナにゲイであることをカミングアウトする。
; {{仮リンク|ヘフィーナ・ヒードン|en|Hefina Headon}} (Hefina Headon)
: 演 - [[イメルダ・スタウントン]]、声 - [[小宮和枝]]{{r|voicecast_kadokawa}}
: 福祉委員長。活動家としてLGSMのメンバーを受け入れる中心的存在。クリフがゲイであることに気付いていた。ロンドンで開かれたLGSMの音楽祭に参加する。
[[File:Siân James at Canal Parade Amsterdam - EuroPride 2016 - PvdA (28225698514) (cropped).jpg|thumb|160px|実際のシャーン本人。[[アムステルダム]]で開かれたユーロプライド2016で撮影]]
; {{仮リンク|シャーン・ジェームズ (政治家)|label=シャーン・ジェームズ|en|Siân James (politician)}} (Siân James)
: 演 - {{仮リンク|ジェシカ・ガニング|en|Jessica Gunning}}<!--、声 - -->
: マーティンの妻で2児の母。当初は支援物資の仕分けボランティアに過ぎなかったが、LGSMの受け入れを提言したことで、オンルウィンの活動の中心的存在になる。エピローグでは、ジョナサンの勧め通り{{仮リンク|スウォンジー大学|en|Swansea University}}に進学し、{{仮リンク|スウォンジー東 (イギリス国会選挙区)|label=スウォンジー東選挙区|en|Swansea East (UK Parliament constituency)}}初の女性議員になったことが明かされる<ref>{{cite video |people= |date= |title=パレードへようこそ |url=https://www.happyon.jp/pride |format= |medium=映画 - Hulu|language= |publisher=BBCフィルムズ、カラミティ・フィルムズ、英国映画協会、Canal+、Ciné+、インジーニアス・メディア|location= |archiveurl= |archivedate= |accessdate=2018-01-24 |time=1:51:40 - 1:51:57 |id= |isbn= |oclc= |quote= |ref= }}</ref>。
; マーティン・ジェームズ (Martin James)
: 演 - {{仮リンク|ロードリ・メイラー|en|Rhodri Meilir}}<!--、声 - -->
: シャーンの夫で2児の父。当初はLGSMら同性愛者の受け入れに否定的だったが、モーリーンの息子たちを怒鳴りつけるなど、交流を経て彼らの理解を深めていく。
; マーガレット・ドノヴァン (Margaret Donovan)
: 演 - {{仮リンク|リズ・ホワイト (女優)|label=リズ・ホワイト|en|Liz White (actress)}}<!--、声 - -->
: ダイの妻で婦人支援委員。
; ゲイル・プリチャード (Gail Pritchard)
: 演 - ニア・グウィン (Nia Gwynne)<!--、声 - -->
: アランの妻で婦人支援委員。LGSMのメンバーとのパーティを通じ、特にステフとの親交を深める。
; グウェン (Gwen)
: 演 - メナ・トラスラー (Menna Trussler)<!--、声 - -->
: やや高齢の組合員で、炭鉱夫だったウィリアムの未亡人。彼女が電話を取ったことが元でLGSMのオンルウィン支援が始まる。[[ヴィーガニズム|ヴィーガン]](絶対菜食主義)のステラやゾーイに合わせ料理を覚えるなどする。
; モーリーン・バリー (Maureen Barry)
: 演 - {{仮リンク|リサ・パルフリー|en|Lisa Palfrey}}<!--、声 - -->
: [[ホモフォビア]]からLGSMからの支援に否定的な婦人支援委員。クリフの弟の妻で、夫を炭鉱事故で亡くしている。2人の息子がいる。
; デビー・トーマス (Debbie Thomas)
: 演 - {{仮リンク|ソフィー・エヴァンズ (パフォーマー)|label=ソフィー・エヴァンズ|en|Sophie Evans (performer)}}<!--、声 - -->
: オンルウィンの組合事務所にあるバーの店員。
; カール・エヴァンズ (Carl Evans)
: 演 - {{仮リンク|カイル・リーズ|en|Kyle Rees}}<!--、声 - -->
: ジョナサンにダンス・レッスンを頼み込む炭鉱夫のひとり。
; ゲイリー (Gary)
: 演 - ジャック・バッグス (Jack Baggs)<!--、声 - -->
: カールの友人で、ジョナサンからダンスを教わる。
; ビンゴ大会の高齢女性
: 演 - {{仮リンク|デディ・デイヴィース|en|Deddie Davies}}<!--、声 - -->


<gallery caption="主要キャスト" mode="packed" height="140px">
===レイティング===
File:Pride 17 (15269416731).jpg|ベン・シュネッツァー
[[アメリカ映画協会 (業界団体)|アメリカ映画協会]]は本作の[[レイティング]]をR(17歳以下は鑑賞時に要保護者同伴)としたが、この判定が[[ホモフォビア]]ではないかという指摘がなされている<ref name="Rate">{{Cite web|url=http://www.theguardian.com/film/2014/oct/02/pride-us-censors-accused-of-homophobia|title=US censors accused of homophobia over restrictive Pride rating|accessdate=2014-12-14}}</ref>。[[インデペンデント]]の[[イアン・バレル]]は本作のR指定を[[ドラコン (立法者)|ドラコンの立法]]のようだと述べた。さらに、本作と同じ年に公開されたLGBT映画『''Love Is Strange''』や前年に公開された『''G.B.F.''』もアメリカ映画協会によってR指定されていることを批判している<ref name="Phobia">{{Cite web|url=http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/features/pride-are-censors-pandering-to-homophobia-9765935.html|title=Pride: Are US film censors pandering to homophobia?|accessdate=2014-12-12}}</ref>。なお、アメリカ映画協会はこの件に関するコメントを出していない<ref name="Rate"></ref>。イギリスの[[LGBT]]活動家である[[ピーター・タッチェル]]は「『パレードへようこそ』には、露骨な性描写や暴力描写はない。アメリカ映画協会にはマイルドな同性愛描写であったとしても、そうした描写がある映画は17歳以下には適さないという硬直した価値観があるようだ。」と述べている<ref name="Rate"></ref>。
File:Joseph Gilgun (28307202140) (cropped).jpg|ジョセフ・ギルガン
File:Pride 21 (15085797609).jpg|ドミニク・ウェスト
File:Pride 07 (15272510975).jpg|アンドリュー・スコット
File:Freddie Fox 2015.jpg|フレディ・フォックス
File:George MacKay 2009.jpg|ジョージ・マッケイ
File:Pride 14 (15085822610).jpg|ビル・ナイ
File:Paddy Considine at the "Tyrannosaur" Q&A at the Quad in Derby (6202793361).jpg|パディ・コンシダイン
File:Imelda Staunton (2011).jpg|イメルダ・スタウントン</gallery>


== 封切り ==
イギリスでは、[[全英映像等級審査機構]]が本作に「15歳未満視聴非推奨」のレイティングを付けた。登場人物が時折粗野な表現を用いることと2か所の性描写のためである<ref name="Phobia"></ref>。ゲイクラブでボンデージの衣装を身に着けている男性が映るシーンと登場人物が[[ポルノ雑誌]]を寝室で読むシーンが「性描写」と判断された<ref name="Phobia"></ref>。


=== 劇場公開 ===
==興行収入==
{{commonscat|Premiere of Pride, TIFF 2014|2014年トロント国際映画祭での初上映}}
本作はイギリスでの公開初週末に71万ポンドを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった<ref>{{Cite web|url=http://www.digitalspy.co.uk/movies/news/a597062/the-boxtrolls-knocks-sex-tape-off-uk-box-office-top-spot.html#~oYntY25Q65P9v2|title=The Boxtrolls knocks Sex Tape off UK box office top spot|accessdate=2014-12-14}}</ref>。2週目には57万ポンドを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング3位を維持した<ref>{{Cite web|url=http://www.digitalspy.co.uk/movies/news/a598611/the-boxtrolls-spends-second-weekend-at-top-of-uk-box-office.html#~oYnuG48ZSKkiSH|title=The Boxtrolls spends second weekend at top of UK box office|accessdate=2014-12-14}}</ref>。最終的に、イギリスでは326万ポンドを稼ぎ出した<ref>{{Cite web|url=http://www.theguardian.com/film/2014/oct/07/gone-girl-dracula-untold-uk-box-office-charts|title=Gone Girl finds gold and Dracula Untold sucks bucks at the UK box office|accessdate=2014-12-14}}</ref>。
作品は{{仮リンク|監督週間|en|Directors' Fortnight}}のクロージング・フィルムとして2014年の[[第67回カンヌ国際映画祭]]で初公開され、上映後には[[スタンディング・オベーション]]を受けたほか、この年の[[クィア・パルム]]を受賞した<ref name="Cannes ES">{{cite news|last=Roddick|first=Nick|title=Pride - Cannes Film Festival - film review|work={{仮リンク|ロンドン・イヴニング・スタンダード|en|London Evening Standard}}|date=27 May 2014|accessdate=14 September 2014|url=http://www.standard.co.uk/goingout/film/pride-cannes-film-festival--film-review-9437759.html}}</ref>。同年9月には{{仮リンク|第39回トロント国際映画祭|label=第39回|en|2014 Toronto International Film Festival}}[[トロント国際映画祭]]でも上映され、『[[ワシントン・ポスト]]』紙では「プレビュー・映画祭の観客双方から大人気だった」と報じられた<ref name="Washington Post">{{cite news|last=Hornaday|first=Ann|title=Gay activists and miners on strike: an unlikely pair in film festival favorite 'Pride'|work=[[ワシントン・ポスト|Washington Post]]|date=12 September 2014|accessdate=3 October 2014|url=https://www.washingtonpost.com/blogs/style-blog/wp/2014/09/12/gay-activists-and-miners-on-strike-an-unlikely-pair-in-film-festival-favorite-pride/|quote=It looks like he’ll have the last laugh: “Pride” has been hugely popular with preview and festival audiences, and so far promises to have crossover potential, even with conservative viewers. }}</ref>。全英公開は[[2014年]][[9月12日]]で<ref name="Time Out">{{cite news|last=Calhoun|first=Dave|title=Pride|work={{仮リンク|タイム・アウト (雑誌)|label=タイム・アウト|en|Time Out (magazine)}}|date=9 September 2014|accessdate=14 September 2014|url=http://www.timeout.com/london/film/pride}}</ref>、[[フランス]]では5日後の9月17日に公開され<ref name="France">{{cite news|language=French|title=Pride - film 2014|work={{仮リンク|アロシネ|en|AlloCiné}}|accessdate=8 October 2014|url=http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=228499.html}}{{fr icon}}</ref>、イギリス・フランスでは[[パテ (映画会社)|パテ]]が配給を担当した<ref name="BBC">{{cite news|title=Pride shoot date set|work=[[BBC]]|date=5 September 2013|accessdate=14 September 2014|url=http://www.bbc.co.uk/bbcfilms/articles/pride_shoot_date_set}}</ref>。また[[アメリカ合衆国]]での配給は{{仮リンク|CBSフィルムズ|en|CBS Films}}が担当した<ref name="THR">{{cite news|last=Vlessing|first=Etan|title=Toronto: Bill Nighy Blasts Margaret Thatcher for Bashing Gays, Trade Unions|work=[[ハリウッド・レポーター|The Hollywood Reporter]]|date=7 September 2014|accessdate=14 September 2014|url=http://www.hollywoodreporter.com/news/toronto-bill-nighy-blasts-margaret-730891}}</ref>。アメリカでは2014年9月26日に、[[ニューヨーク]]、[[ロサンゼルス]]、[[サンフランシスコ]]で{{仮リンク|限定公開|en|Limited release}}された<ref name="limited">{{cite news|last=Jones|first=Stephanie|title="Pride" Opens in NY, LA, and SF September 26|work=PCM World News|accessdate=17 September 2014|url=http://pcmworldnews.com/news/2014/09/pride-opens-in-ny-la-and-sf-september-26/}}</ref><ref name="filmjabber">{{cite news|title=Movie Release Dates - September 2014|work=FilmJabber|accessdate=17 September 2014|url=http://www.filmjabber.com/movie-release-dates/2014/9/}}</ref>。


日本では2014年12月に邦題が『パレードへようこそ』に決定したと報じられ<ref>{{cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0068982|title=ビル・ナイら出演『パレードへようこそ』4月公開!ロンドンLGSMの若者とウェールズ炭坑労働者の友情描く|date-2014-12-12|accessdate=2018-01-24|publisher=[[シネマトゥデイ]]|author=市川遥}}</ref>、[[セテラ・インターナショナル]]配給で[[2015年]][[4月4日]]に公開された<ref>{{cite web|url=http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/25/film-pride_n_6936962.html|publisher=[[ハフィントン・ポスト]]|accessdate=2018-01-24|title=【LGBT】映画「パレードへようこそ」4月公開 UKヒット曲にのせ、レズビアン・ゲイ描く|date=2014-03-25|author=中野渉}}</ref>。2017年6月には、[[日本テレビ]]「映画天国LGBT映画祭」の一環として地上波初放送された<ref>{{cite web|url=https://natalie.mu/eiga/news/232985|title=LGBT映画を4週連続オンエア、「パレードへようこそ」など地上波初放送作も|date=2017-05-18|accessdate=2018-01-24|publisher=映画ナタリー}}</ref>。
アメリカでは、公開初週末に6館で8万4800ドルを稼ぎ出した<ref>{{Cite web|url=http://deadline.com/2014/09/skeleton-twins-robust-in-specialty-box-office-expansion-pride-solid-in-debut-842628/|title=‘Skeleton Twins’ Robust In Specialty Box-Office Expansion; ‘Pride’ Solid In Debut|accessdate=2014-12-14}}</ref>。


=== レイティングに関する議論 ===
==評価==
{{see also|映画のレイティングシステム}}
本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトの[[Rotten Tomatoes]]には100件のレビューがあり、批評家支持率は94%、平均点は10点満点で7.7点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「説教映画になってはいないが、真面目な映画である。感傷的な映画になっておらず、気分が盛り上がる映画だ。『パレードへようこそ』は見事な出来栄えで誰もが楽しめる映画だ。」となっている<ref>{{Cite web|url=http://www.rottentomatoes.com/m/pride_2014/|title=Pride (2014)|accessdate=2014-12-12}}</ref>。また、[[Metacritic]]には36件のレビューがあり、加重平均値は79/100となっている<ref>{{Cite web|url=http://www.metacritic.com/movie/pride-2014|title=Pride|accessdate=2014-12-14}}</ref>。
イギリスでは[[全英映像等級審査機構]]が「時折の激しい言葉遣い」("occasional strong language") と性描写に関する2シーン(ゲイ・バーで[[ボンデージ]]を着た男性のシーンと、オンルウィンの女性たちが[[ポルノ雑誌]]を寝室で見つけるシーン)を原因にレイティングを「15」(15歳未満の視聴を推奨しない)に決定した{{r|Independent ratings}}。また[[アメリカ映画協会 (業界団体)|アメリカ映画協会 (MPAA)]]は、イギリスの「15」に最も近い{{仮リンク|アメリカ映画協会のレイティングシステム|en|Motion Picture Association of America film rating system|label=R指定}}を行った。このレイティングは通例に従ったもので、[[英国映画協会]]はイギリスで「15」相当の映画はほとんどがアメリカでR指定になると述べた<ref>{{cite web|last1=Brooke|first1=Michael|title=The US Ratings System|url=http://www.screenonline.org.uk/film/id/594087/|work=BFI Screenonline|publisher=[[英国映画協会]]|accessdate=15 January 2015}}</ref>。『[[インデペンデント]]』紙ではMPAAのレイティングが「[[ドラコン (立法者)|ドラコンの立法]]」("draconian") のようだと批判され<ref name="Independent ratings">{{cite news|last=Burrell|first=Ian|title=Pride: Are US film censors pandering to homophobia?|work=[[インデペンデント|The Independent]]|publisher=Independent Print Limited|date=30 September 2014|accessdate=3 October 2014|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/features/pride-are-censors-pandering-to-homophobia-9765935.html}}</ref>、同性愛を扱った作品であるために若年者は付き添い無しで鑑賞できないレイティング ("no unaccompanied under-17s") になるのだと主張された(→[[ホモフォビア]])。またこの記事では、MPAAが本作と同年に公開されたLGBT映画『[[人生は小説よりも奇なり]]』や、2013年公開の『{{仮リンク|G.B.F.|en|G.B.F. (film)}}』もR指定したことを批判している{{r|Independent ratings}}。『[[ガーディアン]]』紙では、この記事を引いて、MPAAが「NC-17」指定(17歳以下入場禁止)を行ったと報じたが、数日後に誤報を訂正した<ref name="Guardian ratings">{{cite news|last=Child|first=Ben|title=US censors accused of homophobia over restrictive Pride rating|work=[[The Guardian]]|publisher=[[Guardian Media Group]]|date=2 October 2014|accessdate=3 October 2014|url=https://www.theguardian.com/film/2014/oct/02/pride-us-censors-accused-of-homophobia|quote=“It is outrageous, knee-jerk homophobia,” said Peter Tatchell. “There’s no significant sex or violence in Pride to justify strong ratings. The American classification board seems to automatically view any film with even the mildest gay content as unfit for people under 17.”}}</ref>。MPAAはこの件についてコメントを出していないが、イギリスの[[LGBT]]活動家であるピーター・タッチェルは、「『パレードへようこそ』には、露骨な性描写や暴力描写はない。アメリカ映画協会にはマイルドな同性愛描写であったとしても、そうした描写がある映画は17歳以下には適さないという硬直した価値観があるようだ。」と述べている{{r|Guardian ratings}}。


2015年1月、アメリカ合衆国でのDVD発売時に、作品中の同性愛についての説明書きが除去されたと報じられた。作品説明からは、「ロンドンを拠点にしたゲイ・レズビアンの活動家グループ」("a London-based group of gay and lesbian activists") という文言が差し替えられて「ロンドンを拠点にした活動家グループ」("a group of London-based activists") とされ、また裏面からはレズビアン・ゲイのバナーが除去されたという<ref>{{cite web|url=http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-30679455|work=[[BBCニュース]]|publisher=[[英国放送協会]]|title=Gay banner removed from Pride DVD cover in US|date=2015-01-05|accessdate=2018-01-24}}</ref>。
[[インディペンデント]]の[[ジェフリー・マクナブ]]は、本作が『[[フル・モンティ]]』、『[[ブラス!]]』、『[[リトル・ダンサー]]』といった炭鉱が閉鎖されていくイギリスの町を舞台にした映画の系譜をどのように追っているかを明らかにした。そして、本作に5つ星評価で5つ星満点の評価を下した<ref>{{Cite web|url=http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/reviews/pride-film-review-two-tribes-and-plenty-of-nostalgia-in-this-feelgood-hit-9727720.html|title=Pride, film review: Two tribes and plenty of nostalgia in this feelgood hit|accessdate=2014-12-14}}</ref>。[[ガーディアン]]の[[ピーター・ブラッドショー]]は本作を「情熱的な愛すべき映画」と評している<ref>{{Cite web|url=http://www.theguardian.com/film/2014/sep/11/pride-film-review-miners-strike-gay-people-1984|title=Pride review – when gay activists struck a deal with miners|accessdate=2014-12-14}}</ref>。


==受賞==
== 評価 ==

{|class="wikitable plainrowheaders sortable"
=== 興行収入 ===
公開初週、作品はイギリスで718,778[[スターリング・ポンド|ポンド]]の[[興行収入]]を獲得し、週末の順位は『{{仮リンク|ボックストロール|en|The Boxtrolls}}』、『[[LUCY/ルーシー]]』に次ぐ3位となった<ref name="Opening weekend">{{cite web|last=Fletcher|first=Harry|title=The Boxtrolls knocks Sex Tape off UK box office top spot|work={{仮リンク|Digital Spy|en|Digital Spy}}|publisher=digitalspy.com|date=16 September 2014|accessdate=16 September 2014|url=http://www.digitalspy.co.uk/movies/news/a597062/the-boxtrolls-knocks-sex-tape-off-uk-box-office-top-spot.html}}</ref>。第2週目の週末も、578,794ポンドの興行収入でイギリス国内第3位を維持した<ref name="Second weekend">{{cite web|last=Reynolds|first=Simon|title=The Boxtrolls spends second weekend at top of UK box office|work=Digital Spy|publisher=digitalspy.com|date=23 September 2014|accessdate=23 September 2014|url=http://www.digitalspy.co.uk/movies/news/a598611/the-boxtrolls-spends-second-weekend-at-top-of-uk-box-office.html}}</ref>。『[[ガーディアン]]』紙では、第2週目の興行収入は12%下落したがウィークデイ興行にも強かったと報じ、「少しぐらついたスタートの後、マシュー・ウォーチャスの映画は観衆をぐいぐい牽引するしるしを見せている」と述べた<ref name="Guardian box office">{{cite news|last=Gant|first=Charles|title=Could The Riot Club be too posh to push at the UK box office|work=[[ガーディアン|The Guardian]]|publisher=[[Guardian Media Group]]|date=23 September 2014|accessdate=29 September 2014|url=https://www.theguardian.com/film/filmblog/2014/sep/23/the-riot-club-posh-uk-box-office-boxtrolls|quote=So distributor Pathe will be more than happy with a drop of just 12% for the second weekend of play, as it will likewise be with a strong weekday performance last week and a 10-day tally of £1.86m. After a somewhat shaky start, Matthew Warchus’ film is displaying signs of solid traction with audiences. The challenge will be to keep the film in cinemas and sustain the buzz.}}</ref>。公開第3週のイギリス市場では、週末の興行収入400,247ポンドの第6位に後退した<ref name="Guardian box office 2">{{cite news|last=Gant|first=Charles|title=Billy Elliot Live skips past The Equalizer to top UK box office|work=[[The Guardian]]|publisher=[[Guardian Media Group]]|date=30 September 2014|accessdate=30 September 2014|url=https://www.theguardian.com/film/filmblog/2014/sep/30/billy-elliot-live-beats-the-equalizer-at-uk-film-box-office}}</ref>。第4週目の週末には10位に後退し、興行収入は248,654ポンドとなったが、イギリス国内のここまでの収入は総計3,265,317ポンドにのぼった<ref name="Guardian box office 3">{{cite news|last=Gant|first=Charles|title=Gone Girl finds gold and Dracula Untold sucks bucks at the UK box office|work=[[The Guardian]]|publisher=[[Guardian Media Group]]|date=7 October 2014|accessdate=7 October 2014|url=https://www.theguardian.com/film/2014/oct/07/gone-girl-dracula-untold-uk-box-office-charts}}</ref>。

アメリカ合衆国では限定公開6館となったが、公開初週末で総計84,791[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]の興行収入を得た<ref name="US box office">{{cite news|last=Brooks|first=Brian|title='Skeleton Twins' Robust In Specialty Box-Office Expansion; 'Pride' Solid In Debut|work=[[Deadline.com]]|date=28 September 2014|accessdate=29 September 2014|url=http://deadline.com/2014/09/skeleton-twins-robust-in-specialty-box-office-expansion-pride-solid-in-debut-842628/}}</ref>。公開規模はゆっくりと拡大し、第2週までに劇場数はさらに増加したほか、10月10日からは限定公開された3都市以外の街でも公開された{{r|US box office}}。

=== 批評家の反応 ===
作品は批評家に絶賛されている。映画批評を蓄積するサイト・[[Rotten Tomatoes]]では、134件のレビューに基づき、新鮮度93%、平均得点10点満点中7.6点が付けられた「新鮮な映画」に分類されている<ref>{{Rotten Tomatoes|pride_2014|Pride (2014)}} {{accessdate|2018-01-25}}</ref>。また同サイトでは、批評数を基にした2014年のコメディ映画ランキングで『[[グランド・ブダペスト・ホテル]]』と『[[バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)]]』に次ぐ3位となった<ref>{{cite web|url=https://editorial.rottentomatoes.com/guide/best-movies-2014-comedy/|title=Best-Reviewed Comedies 2014|work=[[Rotten Tomatoes]]|accessdate=2018-01-25}}</ref>。[[Metacritic]]では36件のレビューに基づき、100点満点中の79点が付けられた<ref>{{metacritic film|pride-2014|Pride}} {{accessdate|2018-01-25}}</ref>。

『[[インデペンデント]]』紙のジェフリー・マクナブは、この映画が『[[フル・モンティ]]』や『[[ブラス!]]』、『[[リトル・ダンサー]]』(ビリー・エリオット)といった英国映画に引き続き、「産業基盤が疲れ果ててしまったイギリス」を舞台にしたと指摘している<ref name="Independent">{{cite news|last=Macnab|first=Geoffrey|title=Pride, film review: Two tribes and plenty of nostalgia in this feelgood hit|work=[[インデペンデント|The Independent]]|publisher=Independent Print Limited|date=12 September 2014|accessdate=14 September 2014|url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/reviews/pride-film-review-two-tribes-and-plenty-of-nostalgia-in-this-feelgood-hit-9727720.html|quote=Pride, a surefire crowdpleaser, follows on from The Full Monty, Brassed Off and Billy Elliot as a story set in a Britain whose industrial base is being shattered. {{interp|中略}} The director Matthew Warchus relishes visual contrasts and jarring juxtapositions. {{interp|中略}} Stephen Beresford's screenplay combines broad comedy with subtle observation.}}</ref>。マクナブは5つ星を付け、「自由奔放なコメディを複雑な記録と結びつけた」脚本を賞賛したほか、{{仮リンク|マシュー・ウォーチャス|en|Matthew Warchus}}監督は映画全体に「視覚的コントラストと耳障りな並列で味付けをした」と述べた{{r|Independent}}。またこの作品は、作中取り上げられる問題を軽視することなく、そのユーモアと理解のしやすさを保っていると述べた。

『[[ガーディアン]]』紙に批評を投稿した{{仮リンク|ピーター・ブラッドショウ|en|Peter Bradshaw}}は、作品を「感動的で愛すべき」("impassioned and lovable") ものだと評した<ref name="Bradshaw">{{cite news|last=Bradshaw|first=Peter|authorlink=Peter Bradshaw|title=Pride review – when gay activists struck a deal with miners|work=[[The Guardian]]|publisher=[[Guardian Media Group]]|date=11 September 2014|accessdate=14 September 2014|url=https://www.theguardian.com/film/2014/sep/11/pride-film-review-miners-strike-gay-people-1984}}</ref>。彼はクリフの「無口な臆病さ」("taciturn shyness") を演じた[[ビル・ナイ]]や、「堂々として理知的な振る舞い」("dignified and intelligent performance") を見せるダイ役の[[パディ・コンシダイン]]など、俳優陣の演技を絶賛した{{r|Bradshaw}}。作品公開目前の2013年10月に亡くなったヘフィーナ・ヒードンを演じた[[イメルダ・スタウントン]]に対しても好評価が寄せられた<ref name="South Wales Evening Post">{{cite news|last=Moses-Lloyd|first=Rachel|title=Screen star Imelda Staunton to immortalise miners' supporter, Hefina Headon, in film about strike|work={{仮リンク|サウス・ウェールズ・イヴニング・ポスト|en|South Wales Evening Post}}|date=17 October 2013|accessdate=14 September 2014|url=http://www.southwales-eveningpost.co.uk/Screen-star-Imelda-Staunton-immortalise-miners/story-19950199-detail/story.html}}</ref>。『インデペンデント』紙のマクナブは、実権を握る女性ヘフィーナは、「一部肝っ玉母さん{{enlink|Mother Courage}}で一部{{仮リンク|ヒルダ・オグデン|en|Hilda Ogden}}」("part Mother Courage and part Hilda Ogden") のようだと述べた{{r|Independent}}{{efn|「肝っ玉母さん」{{enlink|Mother Courage}}は元々[[ハンス・ヤーコプ・クリストッフェル・フォン・グリンメルスハウゼン]]の小説に登場した人物で、後[[ベルトルト・ブレヒト]]の戯曲『[[肝っ玉おっ母とその子どもたち]]』にもその名 (''Mutter Courage'') が使われた。ヒルダ・オグデンは[[ITV (イギリス)|ITV]]の[[ソープオペラ]]『[[コロネーション・ストリート]]』の登場人物である。}}。{{仮リンク|マーク・アシュトン (人権活動家)|label=マーク・アシュトン|en|Mark Ashton}}を演じた[[ベン・シュネッツァー]]の演技も好評価されている。『{{仮リンク|ロンドン・イヴニング・スタンダード|en|London Evening Standard}}』に批評を投稿したシャーロット・オサリヴァンは、「シュネッツァーは有望でなさそうな履歴書のニューヨーカーなのに(『[[やさしい本泥棒]]』に登場した数少ない美点のひとつだ)、ここでは素晴らしく輝いている」と述べた<ref name="ES">{{cite news|last=O'Sullivan|first=Charlotte|title=Pride - film review: 'Bill Nighy and Imelda Staunton escape national treasure status to show us something new'|work={{仮リンク|ロンドン・イヴニング・スタンダード|en|London Evening Standard}}|date=12 September 2014|accessdate=14 September 2014|url=http://www.standard.co.uk/goingout/film/pride--film-review-bill-nighy-and-imelda-staunton-escape-national-treasure-status-and-show-us-something-new-9728351.html|quote=Schnetzer is a New Yorker with an unpromising CV (he was one of the few good things about The Book Thief) and he’s fantastic here.}}</ref>。『[[シドニー・モーニング・ヘラルド]]』のポール・バーンズは、作品は「ドライで、意外で、思いやりがあり、政治的理解が深く、感情的に価値のあるもので、着実な仕事をする素晴らしい俳優たちをきちんと集めている」と述べた<ref name=Byrnes>{{cite news|last1=Byrnes|first1=Paul|title=Pride review: Gays add flair in feel-good miners-strike flick |url=http://www.smh.com.au/entertainment/movies/pride-review-gays-add-flair-in-feelgood-minersstrike-flick-20141029-11cy2s.html|accessdate=8 December 2014|work=[[シドニー・モーニング・ヘラルド|The Sydney Morning Herald]]|date=29 October 2014|quote=Pride offers all the virtues we expect from an English comedy. It's dry, surprising, compassionate, politically savvy, emotionally rewarding and stacked to the gills with great actors doing solid work.}}</ref>。

『[[フィナンシャル・タイムズ]]』紙の{{仮リンク|ナイジェル・アンドリュース|en|Nigel Andrews}}は5つ星中1つ星の評価で、作品は「奇術、比喩、陳腐な表現のオンパレードで、[[ポリティカル・コレクトネス]]という一輪車の上で2時間バランスを取るよう設計されたもの」("a parade of tricks, tropes and tritenesses, designed to keep its balance for two hours atop a political correctness unicycle") だと評した<ref name="Andrews">{{cite news|last=Andrews|first=Nigel|authorlink=:en:Nigel Andrews|title=Pride - film review: Schmaltz and piety abound as gay rights activists join forces with striking miners|work=[[フィナンシャル・タイムズ|Financial Times]]|date=11 September 2014|url=http://www.ft.com/cms/s/0/aa2140b6-39a0-11e4-83c4-00144feabdc0.html}} {{Subscription}}</ref>。アンドリュースはさらに、「近代史の中で、イギリスの炭鉱労働者たちのストライキが英雄的な改革運動だと、文化的にイメージ変更されることほど驚かされることはない。これは[[ラッダイト運動|ラダイト運動家]]が(とりわけ)[[温室効果ガス]]や[[肺気腫]]に関する、組合の煽動行為を支持するよりももっとだ」と述べた{{efn|原文:"Nothing in modern history is more amazing than the cultural rebranding of the UK miners’ strike as a heroic crusade, rather than a Luddite last stand for (inter alia) union demagoguery, greenhouse gas and emphysema."{{r|Andrews}}}}。これに対し、『フィナンシャル・タイムズ』に投稿された手紙では、作品がストライキ中[[アーサー・スカーギル]]が見せた「妥協しない態度」("intransigence") を明白にしたのだとされた<ref>{{cite news|title=‘Pride’ underlines how intransigent Scargill was|work=[[Financial Times]]|date=3 October 2014|url=http://www.ft.com/cms/s/0/212f8d08-44a4-11e4-ab0c-00144feabdc0.html#axzz3jrNvPcNh}} {{Subscription}}</ref>。

=== 受賞とノミネート ===
{|class="wikitable sortable" style="font-size:95%"
|- style="background:#ccc; text-align:center;"
|- style="background:#ccc; text-align:center;"
! 映画賞 !! 授賞式開催日 !! width="25%"|部門 !! 対象 !! width="8%"|結果
! scope="col" class="unsortable" |賞
! scope="col" class="sortable" |日付
! scope="col" |カテゴリ
! scope="col" |対象者
! scope="col" |結果
|-
|-
| rowspan="2"|[[第67回カンヌ国際映画祭]]{{r|Cannes ES}}
|[[フランダース国際映画祭]]<ref>{{Cite web|url=http://www.hln.be/hln/nl/945/Film/article/detail/2103040/2014/10/27/Pride-wint-publieksprijs-Film-Fest-Gent.dhtml|title='Pride' wint publieksprijs Film Fest Gent|accessdate=2014-12-12}}</ref>
|2014年1027
| rowspan="2"|2014年525
| [[クィア・パルム]]
|観客賞
| rowspan="2"|作品本編
|
|{{Won}}
|-
|[[ライデン国際映画祭]]<ref>{{Cite web|url=http://www.dichtbij.nl/groot-leiden/regionaal-nieuws/artikel/3775948/recordaantal-bezoekers-voor-leiden-international-film-festival.aspx|title=Recordaantal bezoekers voor Leiden International Film Festival|accessdate=2014-12-14}}</ref>
|2014年11月10日
|観客賞
|
|{{Won}}
|-
! scope="row" rowspan="7"|[[第17回英国インディペンデント映画賞|英国インディペンデント映画賞]]<ref>{{cite news|first1=Leo|last1=Barraclough|title=Matthew Warchus’ ‘Pride’ Wins Top Prize at British Independent Film Awards|work=[[バラエティ (アメリカ合衆国の雑誌)|バラエティ]]|date=7 December 2014|url=http://variety.com/2014/film/news/benedict-cumberbatch-keira-knightley-attend-british-independent-film-awards-live-blog-1201373211/}}</ref>
| rowspan="7"|2014年12月7日
| 作品賞
|
| {{Won}}
| {{Won}}
|-
|-
| {{仮リンク|監督週間|en|Directors' Fortnight}}
| 監督賞
| [[マシュー・ワーカス]]
| {{Nominated}}
| {{Nominated}}
|-
|-
| {{仮リンク|フィルム・フェスト・ヘント|en|Flanders International Film Festival Ghent}}2014<ref>{{cite news|language=nl|title='Pride' wint publieksprijs Film Fest Gent|work={{仮リンク|ヘット・ラーツテ・ニュース|en|Het Laatste Nieuws}}|date=27 October 2014|url=http://www.hln.be/hln/nl/945/Film/article/detail/2103040/2014/10/27/Pride-wint-publieksprijs-Film-Fest-Gent.dhtml|accessdate=2018-01-24}}</ref>{{efn|旧:フランダース国際映画祭ヘント (Internationaal Film Festival van Vlaanderen – Gent) }}
| 脚本賞
| 2014年10月27日 || 「ヘント港」観客賞<br />Audience award "Port of Ghent" || 作品本編 || {{won}}
| [[ステファン・ベレズフォード]]
| {{Nominated}}
|-
|-
| {{仮リンク|ライデン国際映画祭|en|Leiden International Film Festival}}2014<ref>{{cite news|language=nl|last=Frequin|first=Vincent|title=Recordaantal bezoekers voor Leiden International Film Festival|work=[[:en:Dichtbij.nl|Dichtbij.nl]]|date=10 November 2014|url=http://www.dichtbij.nl/groot-leiden/regionaal-nieuws/artikel/3775948/recordaantal-bezoekers-voor-leiden-international-film-festival.aspx|accessdate=2018年1月25日|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141224171755/http://www.dichtbij.nl/groot-leiden/regionaal-nieuws/artikel/3775948/recordaantal-bezoekers-voor-leiden-international-film-festival.aspx|archivedate=2014-12-24}}</ref>
| 助演女優賞
| 2014年11月10日 || 観客賞 || 作品本編 || {{Won}}
| [[イメルダ・スタウントン]]
|-
| {{Won}}
| rowspan="7"|[[第17回英国インディペンデント映画賞]]<ref>{{cite news|first1=Leo|last1=Barraclough|title=Matthew Warchus’ ‘Pride’ Wins Top Prize at British Independent Film Awards|work=[[バラエティ (アメリカ合衆国の雑誌)|Variety]]|date=7 December 2014|url=https://variety.com/2014/film/news/benedict-cumberbatch-keira-knightley-attend-british-independent-film-awards-live-blog-1201373211/|accessdate=2018-01-25}}</ref><ref>{{cite web|url=https://news.walkerplus.com/article/53176/|title=
英国インディペンデント映画賞でゲイと炭鉱労働者の協力を描く作品が3冠!|date=2014-12-09|accessdate=2018-01-25|publisher=NEWS WALKER}}</ref>
| rowspan="7"| 2014年12月7日
| {{仮リンク|英国インディペンデント映画賞 作品賞|label=作品賞|en|BIFA Award for Best British Independent Film}} || 作品本編 || {{Won}}
|-
| 監督賞 || {{仮リンク|マシュー・ウォーチャス|en|Matthew Warchus}} || {{Nom}}
|-
| 脚本賞 || {{仮リンク|スティーヴン・ベレズフォード|en|Stephen Beresford}} || {{Nom}}
|-
| {{仮リンク|英国インディペンデント映画賞 助演女優賞|label=助演女優賞|en|BIFA Award for Best Supporting Actress}} || [[イメルダ・スタウントン]] || {{Won}}
|-
| rowspan="2"| {{仮リンク|英国インディペンデント映画賞 助演男優賞|label=助演男優賞|en|BIFA Award for Best Supporting Actor}}
| [[アンドリュー・スコット]] || {{Won}}
|-
| [[ベン・シュネッツァー]] || {{Nom}}
|-
| 有望新人賞 (Most Promising Newcomer) || ベン・シュネッツァー || {{Nom}}
|-
| [[第72回ゴールデングローブ賞]]<ref>{{cite web|title=2015 Golden Globe Awards: Winners List|url=http://www.cnn.com/2015/01/11/showbiz/feat-2015-golden-globes-winners-list/|work=[[CNN]]|date=11 January 2015|accessdate=11 January 2015}}</ref>
| 2015年1月11日 || [[ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)|映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)]] || 作品本編 || {{nom}}
|-
| {{仮リンク|第35回ロンドン映画批評家協会賞|label=第35回|en|London Film Critics Circle Awards 2014}}[[ロンドン映画批評家協会賞]]
| 2015年1月18日 || {{仮リンク|ロンドン映画批評家協会賞 イギリス・アイルランド映画賞|label=今年のイギリス・アイルランド映画賞|en|London Film Critics' Circle Award for British or Irish Film of the Year}} || 作品本編 || {{Nom}}
|-
|-
| rowspan="3"| {{仮リンク|ドリアン賞|en|Dorian Awards}}2014<ref name="galeca">{{cite web|url=http://galeca.org/past-winners/|title=The Dorian Awards - Past winners|date=<!--20 January 2015-->|accessdate=2018-01-25|work=GALECA :: The Society of LGBTQ Entertainment Critics :: Home of The Dorian Awards}}</ref>
| 助演男優賞
| rowspan="3"| 2015年1月20日
| [[アンドリュー・スコット]]
| 今年のLGBTQ映画 (LGBTQ Film of the Year)
| rowspan="3"|作品本編
| {{Won}}
| {{Won}}
|-
|-
| 不当評価された今年の映画<br />(Unsung Film of the Year) || {{Won}}
| 助演男優賞
| [[ベン・シュネッツァー]]
| {{Nominated}}
|-
|-
| 今年の映画 (Film of the Year) || {{Nom}}
| 有望新人賞
| ベン・シュネッツァー
| {{Nominated}}
|-
|-
| {{仮リンク|キャスティング・ソサエティ・オブ・アメリカ|en|Casting Society of America|label=アーティオス賞}}<ref name="artios">{{cite web|url=http://www.castingsociety.com/awards/artios/2015|title=2015 Artios Awards|work=Casting Society of America|accessdate=2018-01-25}}</ref>
| [[第72回ゴールデングローブ賞|ゴールデングローブ賞]]<ref>{{cite web|title=2015 Golden Globe Nominations|url=http://www.goldenglobes.com/2015_72nd_Golden_Globes_Nominees|accessdate=11 December 2014|archiveurl=https://web.archive.org/web/20141212145440/http://www.goldenglobes.com/2015_72nd_Golden_Globes_Nominees|archivedate=2014年12月12日|deadurldate=2017年9月}}</ref>
| 2015年1月22日 || キャスティング賞 長編映画スタジオ・独立コメディ映画部門{{efn|Outstanding Achievement in Casting - Feature Film Studio or Independent Comedy}}
| 2015年1月11日
| {{仮リンク|フィオナ・ウィアー|en|Fiona Weir}} || {{Nom}}
| [[ゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)]]
|
|-
| rowspan="3"| [[第68回英国アカデミー賞]]<ref name="Bafta">{{cite web |url=http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-30741418 |title=Bafta Film Awards 2015: Winners |accessdate=8 February 2015 |work=[[BBCニュース]]|publisher=[[英国放送協会]]}}</ref>
| {{pending}}
| rowspan="3"| 2015年2月8日
| [[英国アカデミー賞 英国作品賞|英国作品賞]] || 作品本編 || {{Nom}}
|-
| [[英国アカデミー賞 助演女優賞|助演女優賞]] || [[イメルダ・スタウントン]] || {{Nom}}
|-
| {{仮リンク|英国アカデミー賞 新人<!--英国脚本家・監督・プロデューサー-->賞|en|BAFTA Award for Outstanding Debut by a British Writer, Director or Producer|label=新人英国脚本家・監督・プロデューサー賞}} || {{仮リンク|スティーヴン・ベレズフォード|en|Stephen Beresford}}、<br />デイヴィッド・リヴィングストン || {{Won}}
|-
| {{仮リンク|第26回GLAADメディア賞|label=第26回|en|26th GLAAD Media Awards}}[[GLAADメディア賞]]<ref>{{cite web|url=http://www.nydailynews.com/entertainment/glaad-media-awards-2015-nominations-announced-article-1.2086950|title=GLAAD Media Awards 2015 nominations announced: Sam Smith, 'Transparent,' 'The Imitation Game' among top nods |accessdate=2018-01-25|publisher=[[デイリーニューズ (ニューヨーク)|ニューヨーク・デイリーニューズ]]|date=2015-01-21}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.glaad.org/releases/glaad-announces-nominees-26th-annual-glaad-media-awards-presented-delta-air-lines-hilton|title=GLAAD announces nominees for 26th Annual GLAAD Media Awards presented by Delta Air Lines, Hilton, Ketel One Vodka, and Wells Fargo|date=2015-01-21|publisher=[[中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟]]|accessdate=2018-01-25}}</ref>
| 2015年3月21日 || 全米公開映画{{ndash}}作品賞 || 作品本編 || {{Nom}}
|-
| {{仮リンク|第12回アイルランド映画&テレビ賞|en|12th Irish Film & Television Awards}}<ref>{{cite web|url=http://ifta.ie/awards/nominees_2015/actorsupportingfilm.html|publisher=Irish Film & Television Academy|work= Irish Film & Television Awards|title=Actor in a Supporting Role in a Feature Film|accessdate=2018-01-25}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.iftn.ie/news/?act1=record&only=1&aid=73&rid=4288309&tpl=archnews&force=1|title=IFTA Awards Focus: Best Supporting Actor Film|date=2015-03-19|accessdate=2018-01-25|publisher=The Irish Film & Television Network}}</ref>
| 2015年5月24日 || 長編映画部門助演男優賞 || アンドリュー・スコット || {{Nominated}}
|-
| [[ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞]]<ref>{{cite web|url=http://cineuropa.org/nw.aspx?t=newsdetail&l=en&did=290921|title=The David di Donatello awards: Black Souls in the lead with 16 nominations|accessdate=2018-01-25|date=2015-05-11|first=Vittoria|last=Scarpa|publisher=cineuropa.org}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.hollywoodreporter.com/news/birdman-wins-italys-david-di-802144|title='Birdman' Wins Italy's David Di Donatello Award for Best Foreign Picture|date=2015-06-12|first=Ariston |last=Anderson|accessdate=2018-01-25|publisher=[[ハリウッド・レポーター]]}}</ref>
| 2015年6月12日 || {{仮リンク|ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 ヨーロッパ映画賞|label=ヨーロッパ映画賞|en|David di Donatello for Best European Film}} || 作品本編 || {{nom}}
|}
|}


== サウンドトラック ==
==出典==
{{Infobox Album <!-- See Wikipedia:WikiProject_Albums -->
{{Reflist}}
| Name = Pride{{ndash}}{{small|Music From and Inspired by The Motion Picture}}
| Type = soundtrack
| Artist = Various artists
| Cover =
| Alt =
| Released = {{Start date|df=y|2014|09|15}}
| Recorded =
| Genre =
| Length = {{Duration|m=153|s=9}}
| Label = [[ユニバーサル ミュージック グループ|ユニバーサル・ミュージック]]
| Producer = クリストファー・ナイティンゲール
| Last album =
| This album =
| Next album =
}}

作品の時代設定に合わせ、サウンドトラックには1980年代イギリスのヒットソングが数多く用いられている<ref>{{cite web|url=https://www.fashion-press.net/news/14321|title=映画『パレードへようこそ』LGBT活動家の挑戦|date=2015-03-04|accessdate=2018-01-24|publisher=ファッション・プレス}}</ref><ref name="ムビコレ後編_180124">{{cite web|url=http://www.moviecollection.jp/news/detail.html?p=8127|title=【映画を聴く】80年代ポップスをバックにゲイと炭坑夫の意外すぎる結束を描いた実話『パレードへようこそ』/後編|date=2015-04-04|accessdate=2018-01-24|work=MOVIE COLLECTION ムビコレ|author=伊藤隆剛}}</ref>。また、実際に同性愛を公表していたアーティストの曲や、当時同性愛コミュニティの中で人気だった[[モリッシー]]の曲が使われたり、スト運動という背景に合わせ[[ピート・シーガー]]の[[プロテストソング]]が使われるなどしている{{r|ムビコレ後編_180124}}。

日本では映画の公開に合わせ、2015年2月16日に[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]から配信販売された<ref>{{cite web|url=https://www.universal-music.co.jp/p/um1aa-00805/|title=パレードへようこそ - Music From And Inspired ByThe Motion Picture|accessdate=2018-01-25|publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]}}</ref>。
{{clear}}
{{Track listing
| collapsed = no | headline = Side one | total_length = auto<!--01:17:31--> | extra_column = アーティスト

| title1 = [[ブレイク・フリー (自由への旅立ち)]] | note1 =''I Want to Break Free'' | extra1 = [[クイーン (バンド)|クイーン]] | length1 = 4:23
| title2 = {{仮リンク|シェイム、シェイム、シェイム (シャーリー&カンパニーの曲)|label=シェイム、シェイム、シェイム|en|Shame, Shame, Shame (Shirley & Company song)}} | note2 = ''Shame, Shame, Shame'' | extra2 = {{仮リンク|シャーリー&カンパニー|en|Shirley & Company}} | length2 = 3:47
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== 関連項目 ==
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* [[サッチャリズム]]
* {{仮リンク|イギリス炭鉱ストライキ (1984年 - 1985年)|en|UK miners' strike (1984–85)}}
* {{仮リンク|プライド・ロンドン|en|Pride London}}
* {{仮リンク|イギリスのLGBTの人権|en|LGBT rights in the United Kingdom}}
* {{仮リンク|レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ|en|Lesbians and Gays Support the Miners}} (LGSM)
* {{仮リンク|レズビアンズ・アゲインスト・ピット・クロージャーズ|en|Lesbians Against Pit Closures}}(炭鉱閉鎖反対レズビアンの会)- 作中登場するLGSMの分派。
* {{仮リンク|ゲイズ・ザ・ワード (書店)|en|Gay's the Word (bookshop)}}
* [[カミングアウト]]、[[アウティング]]
* [[リパブリック讃歌]]
* {{仮リンク|後天性免疫不全症候群の歴史|en|History of HIV/AIDS}}


==外部リンク==
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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<!--=== 参考文献 ===-->
== 外部リンク ==
* [http://www.cetera.co.jp/pride/ 日本版公式サイト]
* [http://www.cetera.co.jp/pride/ 日本版公式サイト]
* [http://www.cbsfilms.com/pride/ 英語版公式サイト]
* [http://www.cbsfilms.com/pride/ 英語版公式サイト(アメリカ合衆国)] - {{仮リンク|CBSフィルムズ|en|CBS films}}
* {{Facebook|paradeheyoukoso|映画『パレードへようこそ』公式}}{{ja icon}}
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* 脚本ダウンロード - {{cite web|url=http://www.bbc.co.uk/writersroom/scripts/pride|title=Pride - Stephen Beresford|accessdate=2018-01-24|publisher=[[英国放送協会]]}}
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2018年1月25日 (木) 07:43時点における版

パレードへようこそ
Pride
監督 マシュー・ウォーチャス英語版
脚本 スティーヴン・ベレズフォード英語版
製作 デイヴィッド・リヴィングストン[注釈 1]
出演者
音楽 クリストファー・ナイティンゲール[注釈 2]
撮影 タット・ラドクリフ[注釈 3]
編集 メラニー・オリヴァー英語版
製作会社
配給 世界の旗 パテ
日本の旗 セテラ・インターナショナル
公開
上映時間 120分[1]
製作国
言語 英語
興行収入 $7,523,634[2]
テンプレートを表示
画像外部リンク
en:File:Pride poster.jpg - 劇場公開時のポスター

パレードへようこそ』(: Pride)は、2014年にイギリスで製作されたレズビアン・ゲイ映画・歴史映画・コメディドラマ映画で、スティーヴン・ベレズフォード英語版が脚本、マシュー・ウォーチャス英語版が監督を担当した。実在の団体レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ英語版(LGSM、字幕では「炭鉱夫支援同性愛者の会」)が、1984年から1985年の炭鉱ストライキ英語版の際に炭鉱労働者へ金銭支援を行った話を映画化したものである。脚本のベレズフォードは数少ない当時の資料を集めたほか、実際のLGSMメンバーも取材に協力した[3]。LGSMの創設メンバーとして、ベン・シュネッツァージョージ・マッケイジョセフ・ギルガンフェイ・マーセイ英語版ドミニク・ウェストアンドリュー・スコットフレディ・フォックスが出演し、支援を受けたウェールズの炭鉱組合のメンバーとして、パディ・コンシダインビル・ナイイメルダ・スタウントンなどが出演した。

作品は2014年の第67回カンヌ国際映画祭監督週間英語版のクロージング・フィルムとして上映され[4][5]、この年のクィア・パルムを受賞した[6]。また作品はゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)英国アカデミー賞 英国作品賞英国アカデミー賞 助演女優賞(イメルダ・スタウントン)にノミネートされ、英国アカデミー賞 新人賞英語版を獲得した。脚本のベレズフォードは、監督のウォーチャスも参加して舞台ミュージカルにする計画があると明かしていた[7]

あらすじ

作品は、レズビアンゲイの活動家たちが、サッチャー政権下で起きた1984年から1985年の炭鉱ストライキ英語版の際に炭鉱労働者の家族に金銭支援を行い、レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ英語版(LGSM、字幕では「炭鉱夫支援同性愛者の会」)の活動の端緒となった実話を映像化したものである[8]。このような提携は前例の無いものだったが、当時活動は大成功を収めた[8]

ブロムリー区出身でゲイだということをひた隠しにしているジョー・クーパー(演:ジョージ・マッケイ)は、20歳の誕生日にゲイ・プライド・パレード・イン・ロンドン英語版を観に行き、無理矢理パレードに参加させられる。終了後の反省会で、パレード直前に炭鉱ストライキのニュースを読んでいたゲイの活動家マーク・アシュトン英語版(演:ベン・シュネッツァー)は、炭鉱労働者が虐げられる現状は同性愛者と同じだと訴え、支援組織「炭鉱夫支援同性愛者の会」(LGSM) の旗揚げを提案する。ほとんどが気乗りせず帰ってしまう中、創設メンバーには、反省会場だった書店ゲイズ・ザ・ワード英語版の店主ゲシン(演:アンドリュー・スコット)とその恋人ジョナサン(演:ドミニク・ウェスト)、マイク(演:ジョセフ・ギルガン)とジェフ(演:フレディ・フォックス)、紅一点のレズビアン・ステフ(演:フェイ・マーセイ英語版)などが名乗りを上げ、ジョーも参加することになる。

パレードへようこその位置(ウェールズ内)
オンルウィン
オンルウィン
リル
リル
作品の舞台。オンルウィンはLGSMが支援した炭鉱町、リル英語版はゲシンの故郷。作中ゲシンは久しぶりに帰郷する

LGSMは書店の前で募金活動を始め、全国炭鉱労働組合英語版など寄付先となる炭鉱組合を探すが、同性愛者の団体であることから断られ続けてしまう。しびれを切らしたマークは炭鉱町に直接寄付することを決め、地図でランダムに探した中から、ウェールズの小さな村・オンルウィン英語版を探し出す。ディライス炭鉱の代表者としてロンドンにやってきたダイ・ドノヴァン(演:パディ・コンシダイン)はゲイ・バーで感謝のスピーチを行い、地元に戻ってLGSMを招待したいと提案するが、同性愛を嫌う組合員のモーリーン(演:リサ・パルフリー英語版)などから反対を受ける。支援物資の仕分けボランティアを行うシャーン・ジェームズ英語版(演:ジェシカ・ガニング英語版)は、思わず招待すべきだと声を上げてしまう。オンルウィンに招待されたLGSMのメンバーは、当初一部のホモフォビアな住民たちから冷遇されるが、ジョナサンのディスコ・ダンスなどで打ち解ける。時を同じくして同性愛者でのAIDS流行が大きく報じられるようになる。

1984年の冬、ウェールズを記録的な大寒波が襲い、オンルウィンを訪れたメンバーたちは、ミニバスが壊れたりインフラが止められたりと、スト参加者が苦境に陥っていることを知る。マークはこの状況を打開する秘策に出ると宣言し、オンルウィンの人々は『パンと薔薇英語版』を合唱してこれに応える。LGSMをよく思わないモーリーンは、義兄クリフ(演:ビル・ナイ)の誘いに乗らず、逆に新聞に密告して中傷記事を書かせる。新聞記事はストにも影響を与え、ゲシンの書店が襲撃される騒ぎにもなるが、マークはこれを逆手に使い音楽祭を計画する。カムデン・タウンで開かれた音楽祭には、オンルウィンから委員長のヘフィーナ(演:イメルダ・スタウントン)などが駆けつける。翌日、オンルウィンではLGSMの支援を受け続けるかどうかの決議が行われるが、モーリーンの画策で決議時間が早められてロンドンに行った組合員は参加できず、留守を守っていたクリフは口下手でLGSMの弁護に失敗する。また、ジョーは撮りためていた写真が元で家族にゲイだとばれ、軟禁状態に置かれる。マークは元恋人のAIDS発症も相まって自暴自棄になりLGSMを離れ、ゲシンは1人で募金中に殴られて入院するほどの怪我を負う。

1985年3月、ついにストが終結する。オンルウィンに向かったジョー、そして彼を送り届けたシャーンは、それぞれマークとジョナサンから、人生を有効に使えと伝えられる。帰宅したジョーは家出してLGSMの活動に参加することを決める。

6月のゲイ・プライド・パレード当日、マークがLGSMに戻ってくる。また、全国の炭鉱労働者たちがLGSMと共にパレードの先頭を歩み、活動への連帯を示す。その後エピローグでは、登場人物のその後と、翌年の労働党大会で全国炭鉱労働組合が圧力団体となり、同性愛者の権利が党マニフェストに盛り込まれたことが明かされる。

登場人物

LGSMメンバー

シュネッツァーが演じたマーク・アシュトンは、LGSMを立ち上げ同性愛者の人権活動を行った実在の人物である(1986年撮影)
マーク・アシュトン英語版 (Mark Ashton)
演 - ベン・シュネッツァー、声 - 増元拓也[9]
レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ英語版(LGSM) の発起人。オンルウィンでの反対決議と、元恋人ティムのAIDS発症の衝撃から一時LGSMを離れるが、1985年のゲイ・プライド・パレード英語版に合わせて戻ってくる。その後エピローグで、AIDS発症診断を受けた後26歳で亡くなったことが明かされる[10]
マイケル・"マイク"・ジャクソン (Michael "Mike" Jackson)
演 - ジョセフ・ギルガン
LGSMの創設メンバーのひとり。会では主にタイプライターなど書類仕事を担当している。
ステファニー・"ステフ"・チェンバース (Stephanie "Steph" Chambers)
演 - フェイ・マーセイ英語版
創設メンバーの紅一点で、レズビアン。ゲイ・プライド・パレードで出会ったジョーの年齢を見逃してやる。分派のレズビアンズ・アゲインスト・ピット・クロージャーズ英語版(炭鉱閉鎖反対レズビアンの会)参加を拒み、LGSMに残る。
ジョナサン・ブレイク (Jonathan Blake)
演 -ドミニク・ウェスト[11] 、声 - 蜂須賀智隆
ゲシンの恋人で舞台俳優HIV最初期の感染者のひとり[12]。拘留期限に関する入れ知恵や彼のディスコ・ダンスが、オンルウィンの人々とLGSMが打ち解けるきっかけになる。
ゲシン・ロバーツ (Gethin Roberts)
演 - アンドリュー・スコット、声 - 村治学[9]
ジョナサンの恋人で、北ウェールズ・リル英語版出身。書店ゲイズ・ザ・ワード英語版の店主で、LGSMの本部として店の裏を貸し出す。活動を進める中で、母親に勘当されて以来の帰郷を果たす。新聞記事が元となり、店だけでなく自身も襲撃される。ジョナサンの実際のパートナーは同じく活動家のナイジェル・ヤングだが、ゲシンはナイジェルの性格を投影したキャラクターになっている[13][14]
ジェフ・コール (Jeff Cole)
演 - フレディ・フォックス
創設メンバーのひとり。ファッションに敏感なことから、オンルウィンの子どもたちから慕われる。
レジー・ブレンナーハセット (Reggie Blennerhassett)
演 - クリス・オーヴァトン (Chris Overton)
レイ・アラー (Ray Aller)
演 - ジョシュア・ヒル (Joshua Hill)
レジー・レイ共に創設メンバーで、カップルでLGSM参加する。
ジョー・"ブロムリー"・クーパー (Joe "Bromley" Cooper)
演 - ジョージ・マッケイ、声 - 河西健吾[9]
架空のLGSM創設メンバーで、調理学校に通う20歳。会の公式写真家を務める。ブロムリー区出身であることから、会のメンバーには「ブロムリー」と呼ばれている。家族にはLGSMの参加と自身がゲイであることをひた隠しにしているが、アウティングに遭うなどして家出を決める。オーディエンス・サロゲートに相当する役。
ステラ (Stella)
演 - カリーナ・フェルナンデス英語版
LGSMのメンバーで、ゾーイの恋人。後に女性だけの分派レズビアンズ・アゲインスト・ピット・クロージャーズ英語版(炭鉱閉鎖反対レズビアンの会)を作ってゾーイとLGSMから離脱する。
ゾーイ (Zoe)
演 - ジェシー・ケイヴ英語版
LGSMのメンバーで、ステラの恋人。ステラ共々ヴィーガニズムを実践している。

LGSMメンバーの周囲の人々

マリオン・クーパー (Marion Cooper)
演 - モニカ・ドラン英語版
同性愛者に否定的なジョーの母親。
トニー・クーパー (Tony Cooper)
演 - マシュー・フリン (Matthew Flynn)
ジョーの父親。アウティング後、ジョーが同性愛者であることに憤慨する。
ティナ (Tina)
演 - ローラ・マシューズ (Laura Matthews)
ジョーの姉。結婚した夫は同性愛者に偏見を持つ。彼女がジョーの部屋からLGSMの写真を見つけたことがアウティングのきっかけとなる。
ゲシンの母
演 - オルウェン・メディ(Olwen Medi)
信心深く、息子からのカミングアウトを受けてゲシンを勘当した。活動の最中久々に戻った息子と和解する。
ティム (Tim)
演 - ラッセル・トーヴィー
マークの友人で、過去の恋人。AIDSを発症している。

オンルウィンの人々

デイヴィッド・"ダイ"・ドノヴァン (David "Dai" Donovan)
演 - パディ・コンシダイン、声 - 野川雅史[15]
ディライス炭鉱を代表し、LGSMに会いにロンドンへやってくる人物。その後はオンルウィンでの支援活動受け入れの中心的存在となる。マーガレットの夫。
クリフ・バリー (Cliff Barry)
演 - ビル・ナイ、声 - 堀越富三郎[9]
組合の書記を務める。モーリーンは義妹で、弟を炭鉱事故で亡くしている。詩を好むが口下手。終盤、ヘフィーナにゲイであることをカミングアウトする。
ヘフィーナ・ヒードン英語版 (Hefina Headon)
演 - イメルダ・スタウントン、声 - 小宮和枝[9]
福祉委員長。活動家としてLGSMのメンバーを受け入れる中心的存在。クリフがゲイであることに気付いていた。ロンドンで開かれたLGSMの音楽祭に参加する。
実際のシャーン本人。アムステルダムで開かれたユーロプライド2016で撮影
シャーン・ジェームズ英語版 (Siân James)
演 - ジェシカ・ガニング英語版
マーティンの妻で2児の母。当初は支援物資の仕分けボランティアに過ぎなかったが、LGSMの受け入れを提言したことで、オンルウィンの活動の中心的存在になる。エピローグでは、ジョナサンの勧め通りスウォンジー大学に進学し、スウォンジー東選挙区英語版初の女性議員になったことが明かされる[16]
マーティン・ジェームズ (Martin James)
演 - ロードリ・メイラー英語版
シャーンの夫で2児の父。当初はLGSMら同性愛者の受け入れに否定的だったが、モーリーンの息子たちを怒鳴りつけるなど、交流を経て彼らの理解を深めていく。
マーガレット・ドノヴァン (Margaret Donovan)
演 - リズ・ホワイト英語版
ダイの妻で婦人支援委員。
ゲイル・プリチャード (Gail Pritchard)
演 - ニア・グウィン (Nia Gwynne)
アランの妻で婦人支援委員。LGSMのメンバーとのパーティを通じ、特にステフとの親交を深める。
グウェン (Gwen)
演 - メナ・トラスラー (Menna Trussler)
やや高齢の組合員で、炭鉱夫だったウィリアムの未亡人。彼女が電話を取ったことが元でLGSMのオンルウィン支援が始まる。ヴィーガン(絶対菜食主義)のステラやゾーイに合わせ料理を覚えるなどする。
モーリーン・バリー (Maureen Barry)
演 - リサ・パルフリー英語版
ホモフォビアからLGSMからの支援に否定的な婦人支援委員。クリフの弟の妻で、夫を炭鉱事故で亡くしている。2人の息子がいる。
デビー・トーマス (Debbie Thomas)
演 - ソフィー・エヴァンズ英語版
オンルウィンの組合事務所にあるバーの店員。
カール・エヴァンズ (Carl Evans)
演 - カイル・リーズ英語版
ジョナサンにダンス・レッスンを頼み込む炭鉱夫のひとり。
ゲイリー (Gary)
演 - ジャック・バッグス (Jack Baggs)
カールの友人で、ジョナサンからダンスを教わる。
ビンゴ大会の高齢女性
演 - デディ・デイヴィース英語版

封切り

劇場公開

作品は監督週間英語版のクロージング・フィルムとして2014年の第67回カンヌ国際映画祭で初公開され、上映後にはスタンディング・オベーションを受けたほか、この年のクィア・パルムを受賞した[17]。同年9月には第39回英語版トロント国際映画祭でも上映され、『ワシントン・ポスト』紙では「プレビュー・映画祭の観客双方から大人気だった」と報じられた[18]。全英公開は2014年9月12日[19]フランスでは5日後の9月17日に公開され[20]、イギリス・フランスではパテが配給を担当した[21]。またアメリカ合衆国での配給はCBSフィルムズ英語版が担当した[22]。アメリカでは2014年9月26日に、ニューヨークロサンゼルスサンフランシスコ限定公開された[23][24]

日本では2014年12月に邦題が『パレードへようこそ』に決定したと報じられ[25]セテラ・インターナショナル配給で2015年4月4日に公開された[26]。2017年6月には、日本テレビ「映画天国LGBT映画祭」の一環として地上波初放送された[27]

レイティングに関する議論

イギリスでは全英映像等級審査機構が「時折の激しい言葉遣い」("occasional strong language") と性描写に関する2シーン(ゲイ・バーでボンデージを着た男性のシーンと、オンルウィンの女性たちがポルノ雑誌を寝室で見つけるシーン)を原因にレイティングを「15」(15歳未満の視聴を推奨しない)に決定した[28]。またアメリカ映画協会 (MPAA)は、イギリスの「15」に最も近いR指定英語版を行った。このレイティングは通例に従ったもので、英国映画協会はイギリスで「15」相当の映画はほとんどがアメリカでR指定になると述べた[29]。『インデペンデント』紙ではMPAAのレイティングが「ドラコンの立法」("draconian") のようだと批判され[28]、同性愛を扱った作品であるために若年者は付き添い無しで鑑賞できないレイティング ("no unaccompanied under-17s") になるのだと主張された(→ホモフォビア)。またこの記事では、MPAAが本作と同年に公開されたLGBT映画『人生は小説よりも奇なり』や、2013年公開の『G.B.F.英語版』もR指定したことを批判している[28]。『ガーディアン』紙では、この記事を引いて、MPAAが「NC-17」指定(17歳以下入場禁止)を行ったと報じたが、数日後に誤報を訂正した[30]。MPAAはこの件についてコメントを出していないが、イギリスのLGBT活動家であるピーター・タッチェルは、「『パレードへようこそ』には、露骨な性描写や暴力描写はない。アメリカ映画協会にはマイルドな同性愛描写であったとしても、そうした描写がある映画は17歳以下には適さないという硬直した価値観があるようだ。」と述べている[30]

2015年1月、アメリカ合衆国でのDVD発売時に、作品中の同性愛についての説明書きが除去されたと報じられた。作品説明からは、「ロンドンを拠点にしたゲイ・レズビアンの活動家グループ」("a London-based group of gay and lesbian activists") という文言が差し替えられて「ロンドンを拠点にした活動家グループ」("a group of London-based activists") とされ、また裏面からはレズビアン・ゲイのバナーが除去されたという[31]

評価

興行収入

公開初週、作品はイギリスで718,778ポンド興行収入を獲得し、週末の順位は『ボックストロール』、『LUCY/ルーシー』に次ぐ3位となった[32]。第2週目の週末も、578,794ポンドの興行収入でイギリス国内第3位を維持した[33]。『ガーディアン』紙では、第2週目の興行収入は12%下落したがウィークデイ興行にも強かったと報じ、「少しぐらついたスタートの後、マシュー・ウォーチャスの映画は観衆をぐいぐい牽引するしるしを見せている」と述べた[34]。公開第3週のイギリス市場では、週末の興行収入400,247ポンドの第6位に後退した[35]。第4週目の週末には10位に後退し、興行収入は248,654ポンドとなったが、イギリス国内のここまでの収入は総計3,265,317ポンドにのぼった[36]

アメリカ合衆国では限定公開6館となったが、公開初週末で総計84,791ドルの興行収入を得た[37]。公開規模はゆっくりと拡大し、第2週までに劇場数はさらに増加したほか、10月10日からは限定公開された3都市以外の街でも公開された[37]

批評家の反応

作品は批評家に絶賛されている。映画批評を蓄積するサイト・Rotten Tomatoesでは、134件のレビューに基づき、新鮮度93%、平均得点10点満点中7.6点が付けられた「新鮮な映画」に分類されている[38]。また同サイトでは、批評数を基にした2014年のコメディ映画ランキングで『グランド・ブダペスト・ホテル』と『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に次ぐ3位となった[39]Metacriticでは36件のレビューに基づき、100点満点中の79点が付けられた[40]

インデペンデント』紙のジェフリー・マクナブは、この映画が『フル・モンティ』や『ブラス!』、『リトル・ダンサー』(ビリー・エリオット)といった英国映画に引き続き、「産業基盤が疲れ果ててしまったイギリス」を舞台にしたと指摘している[41]。マクナブは5つ星を付け、「自由奔放なコメディを複雑な記録と結びつけた」脚本を賞賛したほか、マシュー・ウォーチャス英語版監督は映画全体に「視覚的コントラストと耳障りな並列で味付けをした」と述べた[41]。またこの作品は、作中取り上げられる問題を軽視することなく、そのユーモアと理解のしやすさを保っていると述べた。

ガーディアン』紙に批評を投稿したピーター・ブラッドショウ英語版は、作品を「感動的で愛すべき」("impassioned and lovable") ものだと評した[42]。彼はクリフの「無口な臆病さ」("taciturn shyness") を演じたビル・ナイや、「堂々として理知的な振る舞い」("dignified and intelligent performance") を見せるダイ役のパディ・コンシダインなど、俳優陣の演技を絶賛した[42]。作品公開目前の2013年10月に亡くなったヘフィーナ・ヒードンを演じたイメルダ・スタウントンに対しても好評価が寄せられた[43]。『インデペンデント』紙のマクナブは、実権を握る女性ヘフィーナは、「一部肝っ玉母さん (Mother Courageで一部ヒルダ・オグデン英語版」("part Mother Courage and part Hilda Ogden") のようだと述べた[41][注釈 4]マーク・アシュトン英語版を演じたベン・シュネッツァーの演技も好評価されている。『ロンドン・イヴニング・スタンダード英語版』に批評を投稿したシャーロット・オサリヴァンは、「シュネッツァーは有望でなさそうな履歴書のニューヨーカーなのに(『やさしい本泥棒』に登場した数少ない美点のひとつだ)、ここでは素晴らしく輝いている」と述べた[44]。『シドニー・モーニング・ヘラルド』のポール・バーンズは、作品は「ドライで、意外で、思いやりがあり、政治的理解が深く、感情的に価値のあるもので、着実な仕事をする素晴らしい俳優たちをきちんと集めている」と述べた[45]

フィナンシャル・タイムズ』紙のナイジェル・アンドリュース英語版は5つ星中1つ星の評価で、作品は「奇術、比喩、陳腐な表現のオンパレードで、ポリティカル・コレクトネスという一輪車の上で2時間バランスを取るよう設計されたもの」("a parade of tricks, tropes and tritenesses, designed to keep its balance for two hours atop a political correctness unicycle") だと評した[46]。アンドリュースはさらに、「近代史の中で、イギリスの炭鉱労働者たちのストライキが英雄的な改革運動だと、文化的にイメージ変更されることほど驚かされることはない。これはラダイト運動家が(とりわけ)温室効果ガス肺気腫に関する、組合の煽動行為を支持するよりももっとだ」と述べた[注釈 5]。これに対し、『フィナンシャル・タイムズ』に投稿された手紙では、作品がストライキ中アーサー・スカーギルが見せた「妥協しない態度」("intransigence") を明白にしたのだとされた[47]

受賞とノミネート

映画賞 授賞式開催日 部門 対象 結果
第67回カンヌ国際映画祭[17] 2014年5月25日 クィア・パルム 作品本編 受賞
監督週間英語版 ノミネート
フィルム・フェスト・ヘント英語版2014[48][注釈 6] 2014年10月27日 「ヘント港」観客賞
Audience award "Port of Ghent"
作品本編 受賞
ライデン国際映画祭英語版2014[49] 2014年11月10日 観客賞 作品本編 受賞
第17回英国インディペンデント映画賞[50][51] 2014年12月7日 作品賞英語版 作品本編 受賞
監督賞 マシュー・ウォーチャス英語版 ノミネート
脚本賞 スティーヴン・ベレズフォード英語版 ノミネート
助演女優賞英語版 イメルダ・スタウントン 受賞
助演男優賞英語版 アンドリュー・スコット 受賞
ベン・シュネッツァー ノミネート
有望新人賞 (Most Promising Newcomer) ベン・シュネッツァー ノミネート
第72回ゴールデングローブ賞[52] 2015年1月11日 映画部門 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) 作品本編 ノミネート
第35回英語版ロンドン映画批評家協会賞 2015年1月18日 今年のイギリス・アイルランド映画賞英語版 作品本編 ノミネート
ドリアン賞英語版2014[53] 2015年1月20日 今年のLGBTQ映画 (LGBTQ Film of the Year) 作品本編 受賞
不当評価された今年の映画
(Unsung Film of the Year)
受賞
今年の映画 (Film of the Year) ノミネート
アーティオス賞英語版[54] 2015年1月22日 キャスティング賞 長編映画スタジオ・独立コメディ映画部門[注釈 7] フィオナ・ウィアー英語版 ノミネート
第68回英国アカデミー賞[55] 2015年2月8日 英国作品賞 作品本編 ノミネート
助演女優賞 イメルダ・スタウントン ノミネート
新人英国脚本家・監督・プロデューサー賞英語版 スティーヴン・ベレズフォード英語版
デイヴィッド・リヴィングストン
受賞
第26回英語版GLAADメディア賞[56][57] 2015年3月21日 全米公開映画 – 作品賞 作品本編 ノミネート
第12回アイルランド映画&テレビ賞英語版[58][59] 2015年5月24日 長編映画部門助演男優賞 アンドリュー・スコット ノミネート
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞[60][61] 2015年6月12日 ヨーロッパ映画賞英語版 作品本編 ノミネート

サウンドトラック

『Pride – Music From and Inspired by The Motion Picture
Various artistsサウンドトラック
リリース
時間
レーベル ユニバーサル・ミュージック
プロデュース クリストファー・ナイティンゲール
テンプレートを表示

作品の時代設定に合わせ、サウンドトラックには1980年代イギリスのヒットソングが数多く用いられている[62][63]。また、実際に同性愛を公表していたアーティストの曲や、当時同性愛コミュニティの中で人気だったモリッシーの曲が使われたり、スト運動という背景に合わせピート・シーガープロテストソングが使われるなどしている[63]

日本では映画の公開に合わせ、2015年2月16日にユニバーサルミュージックから配信販売された[64]

Side one
#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.ブレイク・フリー (自由への旅立ち)(I Want to Break Free)  クイーン
2.シェイム、シェイム、シェイム英語版(Shame, Shame, Shame)  シャーリー&カンパニー英語版
3.ホワイ?英語版(Why?)  ブロンスキ・ビート
4.ラヴ&プライド英語版(Love & Pride)  キング
5.リラックス英語版(Relax)  フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
6.テインティド・ラヴ英語版(Tainted Love)  ソフト・セル
7.ウェスト・エンド・ガールズ英語版(West End Girls)  ペット・ショップ・ボーイズ
8.カーマは気まぐれ(Karma Chameleon)  カルチャー・クラブ
9.プル・アップ・トゥ・ザ・バンパー英語版(Pull Up to the Bumper)  グレイス・ジョーンズ
10.ユー・スピン・ミー・ラウンド英語版(You Spin Me Round)  デッド・オア・アライヴ
11.フリーダム英語版(Freedom)  ワム!
12.アイ・セカンド・ザット・エモーション英語版(I Second That Emotion)  スモーキー・ロビンソン
13.ウォール・カム・タンブリング・ダウン英語版(Walls Come Tumbling Down)  スタイル・カウンシル
14.テンプテーション(Temptation)  ヘヴン17
15.ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート(Love Will Tear Us Apart)  ジョイ・ディヴィジョン
16.ペイル・シェルター英語版(Pale Shelter)  ティアーズ・フォー・フィアーズ
17.メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル(Making Plans For Nigel)  XTC
18.アワ・リップス・アー・シールド英語版(Our Lips Are Sealed)  ファン・ボーイ・スリー英語版
19.ゼア・イズ・パワー・イン・ア・ユニオン英語版(There Is Power in a Union)  ビリー・ブラッグ英語版
20.ソリダリティ・フォーエヴァー英語版(Solidarity Forever)  ピート・シーガー
21.「アクロス・ザ・グレート・ディヴァイド」(Across the Great Divide)  フランク・ソリヴァン (Frank Solivan)
合計時間:
Side two
#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.トゥー・トライブス英語版(Two Tribes)  フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
2.ブルー・マンデー(Blue Monday)  ニュー・オーダー
3.フォー・ア・フレンド英語版(For a Friend)  コミュナーズ
4.オール・オブ・マイ・ハート英語版(All of My Heart)  ABC
5.ドゥ・ヤ・ワナ・ファンク英語版(Do Ya Wanna Funk)  シルヴェスター
6.レッド・レッド・ワイン英語版(Red Red Wine)  UB40
7.悪魔のラヴ・ソング(Genius of Love)  トム・トム・クラブ
8.ホモサピエン英語版(Homosapien)  ピート・シェリー英語版
9.「ハード・タイムズ」(Hard Times)  ヒューマン・リーグ
10.「アイ・トラヴェル」(I Travel)  シンプル・マインズ
11.ア・ニュー・イングランド英語版(A New England)  カースティ・マッコル英語版
12.「ウェイティング・フォー・ザ・ラヴ・ボート」(Waiting for the Love Boat)  アソシエイツ
13.ゴースツ英語版(Ghosts)  ジャパン
14.リヴィング・オン・ザ・シーリング英語版(Living on the Ceiling)  ブラマンジェ英語版
15.愛しのロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro's Waiting...)  バナナラマ
16.「キープ・オン・キーピン・オン!」(Keep On Keepin' On!)  ザ・レッドスキンズ英語版
17.アー・ユー・レディ・トゥ・ビー・ハートブロークン英語版(Are You Ready to Be Heartbroken)  ロイド・コール・アンド・ザ・コモーションズ英語版
18.「アクロス・ザ・ブリッジ」(Across the Bridge)  クリストファー・ナイティンゲール
19.「オータム・モンタージュ」(Autumn Montage)  クリストファー・ナイティンゲール
20.「ホームカミング」(Homecoming)  クリストファー・ナイティンゲール
21.パンと薔薇英語版(Bread and Roses)  ブロンウェン・ルイス (Bronwen Lewis)[65]
合計時間:

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ David Livingstone
  2. ^ Christopher Nightingale
  3. ^ Tat Radcliffe
  4. ^ 「肝っ玉母さん」 (Mother Courageは元々ハンス・ヤーコプ・クリストッフェル・フォン・グリンメルスハウゼンの小説に登場した人物で、後ベルトルト・ブレヒトの戯曲『肝っ玉おっ母とその子どもたち』にもその名 (Mutter Courage) が使われた。ヒルダ・オグデンはITVソープオペラコロネーション・ストリート』の登場人物である。
  5. ^ 原文:"Nothing in modern history is more amazing than the cultural rebranding of the UK miners’ strike as a heroic crusade, rather than a Luddite last stand for (inter alia) union demagoguery, greenhouse gas and emphysema."[46]
  6. ^ 旧:フランダース国際映画祭ヘント (Internationaal Film Festival van Vlaanderen – Gent)
  7. ^ Outstanding Achievement in Casting - Feature Film Studio or Independent Comedy

出典

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外部リンク