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== 存廃問題 ==
== 存廃問題 ==
木原線が第三セクター化されて以降、長年にわたっていすみ鉄道は赤字経営が続いており、2006年度で約1億2,700万円の赤字を出している。そこで、[[千葉県]]をはじめとする地元自治体などによって結成された「いすみ鉄道再生会議」は、「2008年からの2年間は収支検証期間として鉄道を存続させるが、2009年度決算でも収支の改善見込みが立たない場合、鉄道の廃止も検討する」ことを取り決めた<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20131110144604/http://www.pref.chiba.lg.jp/koukei/jouhoukoukai/shingikai/isumi/documents/isumi-saisyuuhoukoku.pdf 千葉県ホームページ「いすみ鉄道再生会議最終報告」]}}(2013年11月10日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
木原線が第三セクター化されて以降、長年にわたっていすみ鉄道は赤字経営が続いており、2006年度で約1億2,700万円の赤字を出している。そこで、[[千葉県]]をはじめとする地元自治体などによって結成された「いすみ鉄道再生会議」は、「2008年からの2年間は収支検証期間として鉄道を存続させるが、2009年度決算でも収支の改善見込みが立たない場合、鉄道の廃止も検討する」ことを取り決めた<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20131110144604/http://www.pref.chiba.lg.jp/koukei/jouhoukoukai/shingikai/isumi/documents/isumi-saisyuuhoukoku.pdf 千葉県ホームページ「いすみ鉄道再生会議最終報告」]}}(2013年11月10日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


このため、経営立て直しのために[[2007年]]12月から社長を一般公募し、翌[[2008年]]2月に千葉県のバス会社[[平和交通 (千葉県)|平和交通]]社長(当時)の[[吉田平 (実業家)|吉田平]]<ref group="注釈">現在は、平和交通の親会社[[ビィー・トランセホールディングス]]の社長を務めている。</ref>に内定し、同年3月26日の臨時株主総会と取締役会で正式決定し、4月に就任した<!--。同時に前社長の田嶋隆威(大多喜町長)は会長に就任した--><ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008022701000314.html |title=いすみ鉄道の公募社長内定 開業以来赤字、再生託す |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2008-02-27 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100718074036/http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008022701000314.html |archivedate=2010-07-18}}</ref><ref>「[http://web.archive.org/web/20080417102901/http://www.isumirail.co.jp/kaisha/naitei.html いすみ鉄道株式会社の社長公募の結果について](2008年4月17日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])」いすみ鉄道 2008年2月27日。</ref>。
このため、経営立て直しのために[[2007年]]12月から社長を一般公募し、翌[[2008年]]2月に千葉県のバス会社[[平和交通 (千葉県)|平和交通]]社長(当時)の[[吉田平 (実業家)|吉田平]]<ref group="注釈">現在は、平和交通の親会社[[ビィー・トランセホールディングス]]の社長を務めている。</ref>に内定し、同年3月26日の臨時株主総会と取締役会で正式決定し、4月に就任した<!--。同時に前社長の田嶋隆威(大多喜町長)は会長に就任した--><ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008022701000314.html |title=いすみ鉄道の公募社長内定 開業以来赤字、再生託す |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2008-02-27 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100718074036/http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008022701000314.html |archivedate=2010-07-18}}</ref><ref>「[http://web.archive.org/web/20080417102901/http://www.isumirail.co.jp/kaisha/naitei.html いすみ鉄道株式会社の社長公募の結果について](2008年4月17日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])」いすみ鉄道 2008年2月27日。</ref>。


そして[[2009年]]2月、吉田が[[2009年千葉県知事選挙|千葉県知事選挙]]への出馬と社長辞任を発表したため<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020701000521.html |title=千葉知事選、吉田氏が出馬表明 勇退の堂本氏後継指名 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2009-02-07 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20090208095141/http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020701000521.html |archivedate=2009-02-08}}</ref>、
そして[[2009年]]2月、吉田が[[2009年千葉県知事選挙|千葉県知事選挙]]への出馬と社長辞任を発表したため<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020701000521.html |title=千葉知事選、吉田氏が出馬表明 勇退の堂本氏後継指名 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2009-02-07 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20090208095141/http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020701000521.html |archivedate=2009-02-08}}</ref>、
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2008年から煎餅「い鉄揚げ」や2009年には饅頭「房総のけむり饅頭」を販売している。2009年10月からは[[ムーミン]]をあしらった列車の運行を開始している。また、同年10月以降、大原、国吉、大多喜の各駅に直営店を開店(大多喜駅は新装リニューアル)し、ウェブショップも開設した。
2008年から煎餅「い鉄揚げ」や2009年には饅頭「房総のけむり饅頭」を販売している。2009年10月からは[[ムーミン]]をあしらった列車の運行を開始している。また、同年10月以降、大原、国吉、大多喜の各駅に直営店を開店(大多喜駅は新装リニューアル)し、ウェブショップも開設した。


[[2010年]]3月4日には、訓練費700万円を自己負担することを条件に[[動力車操縦者|列車運転免許]]を取得できるという運転士採用プランを発表した<ref>「[http://web.archive.org/web/20100307054619/http://www.isumirail.co.jp/topics/100305.html 自社養成列車乗務員訓練生を募集](2010年3月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])」いすみ鉄道</ref><ref>「[http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY201003040450.html 運転士求む ただし訓練費700万円負担を いすみ鉄道]」asahi.com、2010年3月4日23時52分。</ref>。同プランに基づき40代から50代の男性4名が採用された<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000250.html |title=訓練費7百万自己負担で運転士 いすみ鉄道で辞令交付 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2010-05-10 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100513182558/http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000250.html |archivedate=2010-05-13}}</ref><ref group="注釈">現業部門がJR東日本の動労千葉組合員で占められているため、これらの新規採用運転士を動労千葉の組合員として加入させようとする動きもある。</ref>。その後、4人はディーゼル列車の運転資格である[[国土交通省]]の「[[動力車操縦者|動力車操縦資格]]試験」に合格し<ref>「[http://www.chibanippo.co.jp/feature/train/isumi/66268 夢かない“中年運転士” 訓練費自己負担の1期生 いすみ鉄道]」千葉日報、2011年12月21日。</ref>、2012年夏より単独乗務している。これを題材とした「[[菜の花ラインに乗りかえて]]」というドラマが制作されている。
[[2010年]]3月4日には、訓練費700万円を自己負担することを条件に[[動力車操縦者|列車運転免許]]を取得できるという運転士採用プランを発表した<ref>「[http://web.archive.org/web/20100307054619/http://www.isumirail.co.jp/topics/100305.html 自社養成列車乗務員訓練生を募集](2010年3月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])」いすみ鉄道</ref><ref>「[http://www.asahi.com/travel/rail/news/TKY201003040450.html 運転士求む ただし訓練費700万円負担を いすみ鉄道]」asahi.com、2010年3月4日23時52分。</ref>。同プランに基づき40代から50代の男性4名が採用された<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000250.html |title=訓練費7百万自己負担で運転士 いすみ鉄道で辞令交付 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |date=2010-05-10 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20100513182558/http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051001000250.html |archivedate=2010-05-13}}</ref><ref group="注釈">現業部門がJR東日本の動労千葉組合員で占められているため、これらの新規採用運転士を動労千葉の組合員として加入させようとする動きもある。</ref>。その後、4人はディーゼル列車の運転資格である[[国土交通省]]の「[[動力車操縦者|動力車操縦資格]]試験」に合格し<ref>「[http://www.chibanippo.co.jp/feature/train/isumi/66268 夢かない“中年運転士” 訓練費自己負担の1期生 いすみ鉄道]」千葉日報、2011年12月21日。</ref>、2012年夏より単独乗務している。これを題材とした「[[菜の花ラインに乗りかえて]]」というドラマが制作されている。


こうした経営努力の結果、同年8月6日に鉄道の当面の存続が決定した<ref>「[http://www.isumirail.co.jp/topics/20100806.html いすみ鉄道 存続決定のごあいさつ]」いすみ鉄道株式会社、2010年8月6日。</ref>。
こうした経営努力の結果、同年8月6日に鉄道の当面の存続が決定した<ref>「[http://www.isumirail.co.jp/topics/20100806.html いすみ鉄道 存続決定のごあいさつ]」いすみ鉄道株式会社、2010年8月6日。</ref>。

2017年9月4日 (月) 16:13時点における版

いすみ鉄道株式会社
Isumi Railway Co., Ltd.
いすみ鉄道本社
大多喜駅の駅舎の一部が本社となっている)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
298-0216
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264番地
北緯35度17分11.84秒 東経140度14分38.35秒 / 北緯35.2866222度 東経140.2439861度 / 35.2866222; 140.2439861座標: 北緯35度17分11.84秒 東経140度14分38.35秒 / 北緯35.2866222度 東経140.2439861度 / 35.2866222; 140.2439861
設立 1987年昭和62年)7月7日
業種 陸運業
法人番号 5040001075140 ウィキデータを編集
事業内容 鉄道事業法に基づく第1種鉄道事業及び第2種鉄道事業
旅行業広告業
代表者 代表取締役社長 鳥塚 亮
資本金 2億6,900万円(2017年3月31日時点)[1]
売上高 2億480万5千円(2017年3月期)[1]
営業利益 △1億4,491万1千円(2017年3月期)[1]
経常利益 △1億4,220万8千円(2017年3月期)[1]
純利益 △2,719万8千円(2017年3月期)[1]
純資産 3,637万4千円(2017年3月31日時点)[1]
総資産 1億3,198万5千円(2017年3月31日時点)[1]
従業員数 16人(2011年7月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 千葉県 34.20%
大多喜町 15.20%
いすみ市 14.30%
小湊鐵道(株) 5.60%
(株)千葉銀行 3.70%
(2016年4月1日現在)[2][3]
外部リンク www.isumirail.co.jp/
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いすみ鉄道株式会社(いすみてつどう)は、千葉県夷隅郡大多喜町に本社を置き、日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の一つだった木原線を引き継いだ鉄道路線いすみ線を運営する、沿線自治体などが出資する第三セクター方式の鉄道事業者である。

歴史

路線

車両

現用車両

  • いすみ200'型 (201 - 207) :1両在籍
    かつて富士重工業第三セクター鉄道向けに製造していたLE-CarIIシリーズの一形式である。後乗り前降り制のワンマンカー。当初座席タイプはセミクロスシートで形式称号は「いすみ100型」であったが、ロングシート化に際し「いすみ200型」に、さらにその後の床の張替えで「いすみ200'型」に改番された。老朽化に伴う新型車両の導入により201 - 205・207が廃車となり、2015年6月現在206のみが在籍する。
  • いすみ300型 (301 - 302):2両在籍
    2012年3月28日に運行開始。2011年11月3日鳥塚社長自らのブログで存在が明らかにされ、2012年1月3日に導入を発表。同年2月22日に大多喜駅車両基地に301・302が搬入された。
    新潟トランシスが製造するNDCであり、基本的な車体構造は真岡鐵道モオカ14形(後期形)松浦鉄道MR-600形(いずれも日本車輌製)をベースとしている。座席配置はいすみ200型とは異なりセミクロスシートとなる。開閉可能な側面窓、国鉄の列車を模した青色モケットのクロスシート座席、木目調の内装、幕式の行先表示器などが特徴である。車内には、トイレとその脇にムーミンのぬいぐるみを備えた棚が設置された。2014年度までに3両が導入される予定であったが、3両目は後述のキハ20 1303として導入されることとなった。
  • いすみ350型 (351 - 352) :2両在籍
    いすみ300型と同様に鳥塚社長のブログで導入が発表された。2013年2月1日営業運転開始[7]
    機器的にはいすみ300型と同一のNDCであるが、車体は国鉄キハ20系気動車をモチーフにしたもの。車内はいすみ200型と同様のトイレなしオールロングシートとなった。
    352は2013年12月導入予定であったが諸事情により遅れ、2014年1月23日に搬入、同年2月17日より運行が開始されている。
  • キハ52形 (125)
    西日本旅客鉄道(JR西日本)富山地域鉄道部富山運転センター車両管理室に所属し、大糸線非電化区間で運用されていた車両。2010年の廃車後にいすみ200型の置き換えおよび観光用目的でJR西日本から譲渡された。いすみ鉄道到着後の同年12月12日大多喜駅構内で撮影会を行った後に国鉄気動車標準色(クリーム4号+朱色4号)に塗装変更し、翌2011年1月9日にお色直し撮影会。全般検査後の同年3月27日にお披露目撮影会、翌4月8日にチャリティー公開試運転を行い、同月29日から「観光急行列車」として営業運転を開始した[8]。またこの車両による小湊鉄道との相互乗り入れ構想があることも社長自らのブログで明らかにしている。また、2014年3月からは、車体塗装を国鉄気動車標準色から首都圏色(朱色5号)に変更して運用されている[9][10]
  • キハ28形 (2346)
    JR西日本富山地域鉄道部富山運転センター車両管理室に所属し、2011年3月11日までキハ58系最後の定期運用に使用された4両のうち保留車となっていた車両。2012年8月27日に鳥塚社長のブログでJR西日本から導入することが発表され[11]、国鉄急行色に塗装変更後に2013年3月9日から先行導入されていたキハ52 125と併結による営業運転を開始。
    この車両は1964年4月15日米子機関区(現在の後藤総合車両所)に新製配置されたが、同年5月24日付で新潟機関区(現在の新潟車両センター)に転出、同年7月14日付で千葉気動車区に転出して房総地区での海水浴客輸送に使用され、同年9月17日に米子機関区に転出。実質的には貸し渡し的な転出入で1985年までは山陰地区で、それ以降2011年まで北陸地区で運用され続けた。
  • キハ20 1303
    いすみ鉄道が、老朽化したいすみ200'型を置き換えのために導入した、いすみ300型2両といすみ350型2両に続く新型車両の5両目の車両であり、この車両の導入により新型車両への置き換えが完了する予定である。いすみ300型やいすみ350型と同じく、新潟トランシス製のNDCであるが、車体形状はいすみ350型と同じとし、内装はいすみ300型と同じとしている。車体塗装は、国鉄時代の昭和の再現として、国鉄一般色と呼ばれるオレンジ色とベージュのツートンカラーとしており、形式にも「キハ」の形式名が与えられている。これには、この車両が運用に付いた際には、平日の運用は新型車両5両で行われるため、平日の運用でも「キハ」がいすみ線を走行している運用を実現して、いつでも「キハ」に乗ることができる観光鉄道とするためであるとしている。
    「キハ20 1303」の形式名になった理由には、最初の頃は、内装がいすみ300型と同じであるため、その続番である303となり、「キハ303」の形式名が考えられていたのだが、「キハ303」は岡山県の片上鉄道で保存されている車両や甘木鉄道で運用されているAR303と形式名が同じになる理由で却下となり、その後、この車両が「両運転台・1エンジン搭載」気動車であるため、国鉄時代の気動車であるキハ20系と同じであるので「キハ20 303」ではどうだろうかとなったが、国鉄自体が現存せず、オリジナリティーを出すために1000番台に振り分けて「キハ20 1303」となった経緯があったと鳥塚社長がブログで述べている[12]。2015年6月22日に、製造元の新潟トランシスからトレーラーによる陸送で大多喜の車両基地に到着し、各種試験や試運転の後に同年9月24日から営業運転を開始した[13]

導入予定車両

  • キハ30形 (62)
    JR東日本幕張車両センター木更津派出所属で、2012年12月に久留里線での運用を終了したキハ30形を2013年度に導入することが鳥塚社長のブログで公表された。2013年1月16日深夜に木更津から配給輸送が行われ国吉駅に留置中[14]。導入されるキハ30 62は新製配置が勝浦で、木原線時代に入線経歴がある。ただし、エンジンはキハ52・キハ28と違い、オリジナルのDMH17系ではなくカミンズ製のDMF14HZに換装されている。社長ブログによると将来キハ52が運用不能になった際の保険の意味もあるとのことだが、車籍復活には2000万円を要するとのこと。

運賃

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日改定[15][16]

大原
180 西大原
260 260 上総東
330 260 180 新田野
330 330 260 180 国吉
400 400 330 260 260 上総中川
470 470 400 330 260 180 城見ヶ丘
530 470 400 330 330 260 180 大多喜
600 530 470 400 400 330 260 180 小谷松
600 530 470 470 400 330 260 260 180 東総元
600 600 530 470 400 330 260 260 180 180 久我原
660 600 530 470 470 400 330 330 260 180 180 総元
720 660 600 530 530 470 400 400 330 260 260 180 西畑
720 720 660 600 530 470 400 400 330 330 260 260 180 上総中野
キロ程 運賃(円)
初乗り1 - 3km 180
4 - 6 260
7 - 9 330
10 - 12 400
13 - 15 470
16 - 18 530
19 - 21 600
22 - 24 660
25 - 27 720

急行列車を利用の場合は乗車券・急行券が必要。急行列車の指定席を利用の場合は乗車券・急行券に加えて指定席券が必要。

  • 急行料金:全線均一300円(小児半額・10円未満切り上げ)
  • 指定席料金:全線均一300円(小児同額)

2011年4月から急行・指定席料金が設定されたが、急行券・指定席券の発売は急行の始発駅のみで行なっている[17][18]

乗車券は、列車内と大原・国吉・大多喜駅では自動券売機で発売している。大多喜駅では硬券の入場券が購入できる。

  • 入場券:170円(小児半額)

割引乗車券

以下の乗車券類が発売されている。

  • いすみ鉄道1日フリー乗車券(大人:1,000円 小人:500円)
  • 大多喜開運切符(いすみ鉄道1日フリー乗車券)(大人用のみ:1,000円)
  • 青春28きっぷ(大人用のみ:2,800円)2017年3月19日発売開始。
  • 南房総フリー乗車券(南房総フリーきっぷの提示が必要。大人:800円 小人:400円)
  • 房総横断記念乗車券(いすみ鉄道大原 - 小湊鉄道五井間の片道割引乗車券、途中下車可能。大人:1,700円 小人:850円)

存廃問題

木原線が第三セクター化されて以降、長年にわたっていすみ鉄道は赤字経営が続いており、2006年度で約1億2,700万円の赤字を出している。そこで、千葉県をはじめとする地元自治体などによって結成された「いすみ鉄道再生会議」は、「2008年からの2年間は収支検証期間として鉄道を存続させるが、2009年度決算でも収支の改善見込みが立たない場合、鉄道の廃止も検討する」ことを取り決めた[19]

このため、経営立て直しのために2007年12月から社長を一般公募し、翌2008年2月に千葉県のバス会社平和交通社長(当時)の吉田平[注釈 2]に内定し、同年3月26日の臨時株主総会と取締役会で正式決定し、4月に就任した[20][21]

そして2009年2月、吉田が千葉県知事選挙への出馬と社長辞任を発表したため[22]、 同年5月4日に社長の再公募を発表し、6月1日、123人の公募の中から元ブリティッシュ・エアウェイズ旅客運航部長の鳥塚亮が内定し、同月28日に開かれた株主総会と取締役会を経て代表取締役社長に就任した[23]

2008年から煎餅「い鉄揚げ」や2009年には饅頭「房総のけむり饅頭」を販売している。2009年10月からはムーミンをあしらった列車の運行を開始している。また、同年10月以降、大原、国吉、大多喜の各駅に直営店を開店(大多喜駅は新装リニューアル)し、ウェブショップも開設した。

2010年3月4日には、訓練費700万円を自己負担することを条件に列車運転免許を取得できるという運転士採用プランを発表した[24][25]。同プランに基づき40代から50代の男性4名が採用された[26][注釈 3]。その後、4人はディーゼル列車の運転資格である国土交通省の「動力車操縦資格試験」に合格し[27]、2012年夏より単独乗務している。これを題材とした「菜の花ラインに乗りかえて」というドラマが制作されている。

こうした経営努力の結果、同年8月6日に鉄道の当面の存続が決定した[28]

脚注

注釈

  1. ^ なお日台の鉄道の姉妹提携の例では、江ノ島電鉄平渓線とが共同して一日乗車券の交流を行っている例などがある[6]
  2. ^ 現在は、平和交通の親会社ビィー・トランセホールディングスの社長を務めている。
  3. ^ 現業部門がJR東日本の動労千葉組合員で占められているため、これらの新規採用運転士を動労千葉の組合員として加入させようとする動きもある。

出典

  1. ^ a b c d e f g 平成28年度決算報告”. いすみ鉄道株式会社. 2017年7月23日閲覧。
  2. ^ 公社等外郭団体の経営状況等(団体別)【28年度】”. 千葉県総務部行政改革推進課改革推進班. 2017年7月23日閲覧。
  3. ^ 千葉県による公社等外郭団体に関する情報公開 いすみ鉄道株式会社” (PDF). 千葉県総務部行政改革推進課改革推進班 (2017年6月21日). 2017年7月23日閲覧。
  4. ^ “「いすみ鉄道」が開業 多くの課題乗せ発車”. 千葉日報 (千葉日報社): p. [要ページ番号]. (1988年3月25日) 
  5. ^ 2016年9月5日付け交通新聞[要文献特定詳細情報]
  6. ^ 朝日新聞東京本社(2014年10月9日)夕刊1面「江ノ電連合西へ東へ」
  7. ^ ジャニーズJr.ランド号 営業運転開始のお知らせ いすみ鉄道 社長ブログ 2013年1月31日付
  8. ^ 乗り心地「懐かしい」 キハ52、営業運転開始 いすみ鉄道 千葉日報ウェブ 2011年4月30日
  9. ^ “千葉)タラコ色列車、お目見え いすみ鉄道”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2014年3月2日). オリジナルの2014年3月2日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140302192130/http://www.asahi.com/articles/ASG313V2FG31UDCB002.html 
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関連項目

外部リンク