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「コナミグループ」の版間の差分

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コナミの著作物に付随する権利は基本的に法務部により自主管理されており、一部の音楽ソフトを除いて[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]などの管理団体には委託していない。
コナミの著作物に付随する権利は基本的に法務部により自主管理されており、一部の音楽ソフトを除いて[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]などの管理団体には委託していない。


[[1999年]]には[[野球ゲーム]]で[[プロ野球選手]]・球団名の実名を使用する権利を[[日本野球機構]]との契約により独占し、他社の野球ゲーム発売に際し、コナミを介しての[[サブライセンス]]供与を渋ったとして後に[[私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律|独占禁止法]]違反で[[公正取引委員会]]から警告を受けている<ref>[http://web.archive.org/web/20030806171123/http://www.jftc.go.jp/pressrelease/03.april/03042202.pdf コナミ株式会社に対する警告等について] - 公正取引委員会 2003年4月22日(2003年8月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>([[次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALL#『劇空間プロ野球』時代|次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALL]]を参照)。
[[1999年]]には[[野球ゲーム]]で[[プロ野球選手]]・球団名の実名を使用する権利を[[日本野球機構]]との契約により独占し、他社の野球ゲーム発売に際し、コナミを介しての[[サブライセンス]]供与を渋ったとして後に[[私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律|独占禁止法]]違反で[[公正取引委員会]]から警告を受けている<ref>[http://web.archive.org/web/20030806171123/http://www.jftc.go.jp/pressrelease/03.april/03042202.pdf コナミ株式会社に対する警告等について] - 公正取引委員会 2003年4月22日(2003年8月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>([[次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALL#『劇空間プロ野球』時代|次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALL]]を参照)。


1999年頃から2000年にかけて知的財産の保護等を目的に自社製品名の商標登録に合わせて'''他社製品・名称等を登録する動きがあった'''<ref>具体的には集英社の「ジャンプ」や小学館の「コロコロコミック」などの名称の前に『デジタル』を入れて登録していた。また、90年代後半から知名度が上がっていたゲームの表現方法の一つである[[ビジュアルノベル]]も商標出願したために、問題が一般ゲームユーザーだけでなくPCゲームユーザーにまで波及している</ref>。違法ではないものの同業他社や出版社が発行する著名な雑誌名にまでコナミが商標登録を行った動きに対してユーザーや関係者から批判が起こり、一部ではコナミ製品への不買にまで発展<ref>ボイコットコナミというサイトがコナミの一連の行動に対して批判・拡散させ、一部では署名まで実施されている</ref>。中には特許庁に商標登録しないよう働きかける運動も行われ<ref>サイゾー紙2000年3月号等に掲載</ref>、最終的に特許の取り下げ・拒絶査定によりコナミが申請を行った他社製品等の名称は商標登録されない結果になっている<ref>当時、サイレントヒルをノベル形式にして発売しようとした際に登録させようとしたビジュアルノベルも、最終的には登録拒絶されている。仮に登録となったとしても、ユーザー側は[[Leaf]]に占有権がある旨の主張を行い拒絶させる方向であった</ref>。
1999年頃から2000年にかけて知的財産の保護等を目的に自社製品名の商標登録に合わせて'''他社製品・名称等を登録する動きがあった'''<ref>具体的には集英社の「ジャンプ」や小学館の「コロコロコミック」などの名称の前に『デジタル』を入れて登録していた。また、90年代後半から知名度が上がっていたゲームの表現方法の一つである[[ビジュアルノベル]]も商標出願したために、問題が一般ゲームユーザーだけでなくPCゲームユーザーにまで波及している</ref>。違法ではないものの同業他社や出版社が発行する著名な雑誌名にまでコナミが商標登録を行った動きに対してユーザーや関係者から批判が起こり、一部ではコナミ製品への不買にまで発展<ref>ボイコットコナミというサイトがコナミの一連の行動に対して批判・拡散させ、一部では署名まで実施されている</ref>。中には特許庁に商標登録しないよう働きかける運動も行われ<ref>サイゾー紙2000年3月号等に掲載</ref>、最終的に特許の取り下げ・拒絶査定によりコナミが申請を行った他社製品等の名称は商標登録されない結果になっている<ref>当時、サイレントヒルをノベル形式にして発売しようとした際に登録させようとしたビジュアルノベルも、最終的には登録拒絶されている。仮に登録となったとしても、ユーザー側は[[Leaf]]に占有権がある旨の主張を行い拒絶させる方向であった</ref>。

2017年9月4日 (月) 14:50時点における版

コナミホールディングス株式会社
KONAMI HOLDINGS CORPORATION
グループブランドロゴ
本社(東京ミッドタウン ミッドタウン・イースト)
種類 株式会社持株会社
市場情報
略称 コナミHD、KHC
本社所在地 日本の旗 日本
107-8323
東京都港区赤坂九丁目7番2号
ミッドタウン・イースト
設立 1973年3月19日
(コナミ工業株式会社)
業種 情報・通信業
法人番号 9010401070789 ウィキデータを編集
事業内容 グループ全体の企業価値・株主価値の増大を図るための戦略的経営計画の立案・実行、事業子会社の業務遂行の管理
代表者 上月景正(代表取締役会長)
上月拓也(代表取締役社長)
資本金 473億9800万円
(2015年3月31日現在)
発行済株式総数 1億4350万株
(2015年3月31日現在)
売上高 連結:2181億57百万円
(2015年3月期)
総資産 連結:3297億60百万円
(2015年3月期)
従業員数 連結:5,048名
(2015年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 PwCあらた有限責任監査法人
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 13.51%
一般財団法人上月財団 12.39%
コウヅキホールディング 11.61%
(2016年9月30日現在)
主要子会社 株式会社コナミデジタルエンタテインメント 100%
株式会社コナミスポーツクラブ 100%
KPE株式会社 100%
株式会社コナミアミューズメント 100%
関係する人物 上月景正(創業者)
外部リンク https://www.konami.com/ja/
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コナミホールディングス株式会社(KONAMI HOLDINGS CORPORATION)は、アミューズメント機器ゲームソフトの製造とスポーツクラブの運営などを手掛けるコナミグループの純粋持株会社である。

概要

1969年3月21日に大阪府豊中市で創業して1973年3月19日に法人化された。ジュークボックスのレンタルと修理業を経てアーケードゲーム事業に参入。

アーケードゲームのほかにMSXファミリーコンピュータプレイステーションなどのパソコン家庭用テレビゲーム機でジャンルを問わない多くの人気ゲーム作品を発表し、現在では関連子会社を通じてテレビゲームに留まらず、ソーシャルゲーム進出やカードゲームなどの玩具の製作・発売、スポーツクラブの運営も手掛けるなど、多角的に事業を展開している。1980年代、アーケードゲームから家庭用コンピューターゲームへ参入した老舗ゲームメーカーの中で、現在も独立を保っている数少ない存在である。

2006年3月31日にコナミ株式会社(KONAMI CORPORATION)のデジタルエンタテインメント事業を、株式会社コナミデジタルエンタテインメントとして会社分割してコナミ株式会社は純粋持株会社へ移行した。

2016年3月に持株会社への移行10周年を迎えるのを機に、2015年10月1日付で商号をコナミ株式会社(KONAMI CORPORATION)からコナミホールディングス株式会社へ商号を変更した[1][2]

沿革

本社エントランス

グループブランドロゴ

2003年4月1日の創立30周年を機に新ブランドロゴマークを導入、現在の赤色をモチーフにしたロゴマークとなった。この赤色は「コナミレッド」と命名され、コナミグループの企業イメージカラーとなっている。

子会社の社名の変遷

2005年4月1日にコナミに吸収合併されたゲームソフト開発子会社は、2000年から2001年にかけて短期間での社名変更を繰り返している。

「コナミコンピュータエンタテインメント○○」(○○は地名)という社名から、これら開発子会社は「KCE○○」という略称で呼ばれていたが、2000年に「略称が幅広く親しまれているため」として、相次いでこれらの略称を正式な社名としている(登記上はカタカナの「ケイシーイー」)。ことKCE大阪(後にKCEスタジオと合併)は「大阪」すら省略し「KCEO」(ケイシーイーオー)の社名を名乗った。

しかし翌2001年、これら「KCE○○」は再びその社名を「コナミコンピュータエンタテインメント○○」に戻すことになる。理由は「コナミグループの拡大と発展のための、グループ企業としての立場の明確化」としている。またこの時は、略称も従来の「KCE○○」から、3レターコード(都市コード)を取り入れた「コナミ○○○」に変更し、また各社が使用していた独自のCIも廃止された。

コナミの知的財産戦略

コナミにおける著作権特許権商標権などの知的財産権の取得と行使は排他性が高く、著作権法特許法違反に該当すると判断した事案に対しては厳しい姿勢で臨んでいる。

知的財産の占有と自主管理

コナミの著作物に付随する権利は基本的に法務部により自主管理されており、一部の音楽ソフトを除いてJASRACなどの管理団体には委託していない。

1999年には野球ゲームプロ野球選手・球団名の実名を使用する権利を日本野球機構との契約により独占し、他社の野球ゲーム発売に際し、コナミを介してのサブライセンス供与を渋ったとして後に独占禁止法違反で公正取引委員会から警告を受けている[3]次の瞬間、熱くなれ。THE BASEBALLを参照)。

1999年頃から2000年にかけて知的財産の保護等を目的に自社製品名の商標登録に合わせて他社製品・名称等を登録する動きがあった[4]。違法ではないものの同業他社や出版社が発行する著名な雑誌名にまでコナミが商標登録を行った動きに対してユーザーや関係者から批判が起こり、一部ではコナミ製品への不買にまで発展[5]。中には特許庁に商標登録しないよう働きかける運動も行われ[6]、最終的に特許の取り下げ・拒絶査定によりコナミが申請を行った他社製品等の名称は商標登録されない結果になっている[7]

2010年冬のコミックマーケット同人サークルDiverse System』が発行される予定だったCD『Dear,Mr.wac』『D16』に対し著作権侵害として販売差し止めを行った。それ以来BEMANI関連の同人CDが激減されている[8]

法人に対する主な訴訟

2001年2月13日に最高裁判所は上告を棄却し、コナミ側の勝訴が確定した。
詳細はときめきメモリアルメモリーカード事件を参照。
2000年7月3日にコナミとナムコが和解、2000年12月18日にはコナミとジャレコが和解した。
2006年7月20日にソウル中央地方裁判所はコナミ側敗訴の判決を下した。

事業領域

主な事業所

神奈川事業所

関連企業

日本国内のグループ会社

商号に「コナミ」を冠しないグループ企業は、コナミグループであることを明示するため原則としてコーポレートロゴに「a member of konami group」を付記していたが、2016年8月現在は外されている。

かつて存在した日本国内のグループ会社

コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ
実況パワフルプロ野球」などが代表作。KDE-Jパワプロプロダクション(後のベースボールコンテンツプロダクション)の母体となるが、2015年3月にKDE-Jの組織再編に伴い、プロダクションも解散。
コナミコンピュータエンタテインメント東京
ウイニングイレブン」「ときめきメモリアル」などが代表作。2005年4月に本社へ吸収。
コナミコンピュータエンタテインメントジャパン
メタルギアソリッド」「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」などが代表作。KDE-J小島プロダクションの母体となるが、2015年3月にKDE-Jの組織再編に伴い、プロダクションも解散。
コナミコンピュータエンタテインメント名古屋
主にGB用ソフトを中心に開発していた。2002年12月に解散。
モバイル21
携帯ゲーム機向けソフト開発のために設立された、任天堂との合弁会社
コナミモバイル&オンライン→コナミオンライン
携帯電話コンテンツ事業やe-AMUSEMENTを運営。現在は前者がKDE-J、後者がコナミアミューズメントがそれぞれ運営。
コナミミュージックエンタテインメント→コナミメディアエンタテインメント
音楽・映像ソフトや出版物の発行・販売。現在はKDE-Jが発行・販売している。
コナミスポーツ(旧ピープル・現コナミスポーツクラブ)
現在のコナミスポーツクラブの法人格は当社のものである。
コナミスポーツライフ(旧ナプス・現コナミスポーツクラブ)
現在のコナミスポーツライフとは別会社。元々は旧ピープルの子会社で、買収時に旧ピープルからコナミに株式譲渡。その後コナミスポーツと合併しコナミスポーツ&ライフ→コナミスポーツクラブとなる。
コナミ出版
1980年代後半にゲーム攻略本や若者向け雑誌「Nan?Da」を刊行。現在KDE-Jは雑誌を発行していない。
コナミアミューズメントオペレーション
ゲームセンター「チルコポルト」を運営。現在は株式会社アムリードに営業譲渡され「アミュージアム」となっている。
コナミマーケティング
小売店やエンドユーザーと直接関わる、コナミグループの営業部門。2005年10月に物流・保守部門を分割してコナミロジスティクス&サービス(現・コナミマニュファクチャリング&サービス)を設立後コナミ本社に吸収合併、現在はコナミデジタルエンタテインメントなど各事業会社が直接営業を行う。
コナミキャリアマネジメント株式会社
コナミグループの新卒・中途採用を一手に担っていた。現在は、コナミデジタルエンタテインメントなど各事業会社の人事部が担当。
コナミスタイルドットコム
e-コマース事業。オンラインショップ「konamistyle」を運営。コナミマーケティングへの吸収合併やコナミ本社直営期を経て、現在はKDE-Jが運営。
メガサイバー
携帯電話コンテンツ事業を運営。2006年10月に完全子会社化、2007年4月にKDE-Jに吸収合併。
ハドソン
ゲームソフトメーカー。2001年より資本参加し、2005年に連結子会社化、2011年4月に完全子会社化。そして2012年3月にKDE-Jに吸収合併。
コンビウェルネス
健康関連機器メーカー。2006年にベビー用品専業メーカー・コンビより買収・完全子会社化し、コナミスポーツ&ライフの傘下に置く。2012年6月にコナミスポーツ&ライフに吸収合併。
デジタルゴルフ
ゴルフシミュレーターの開発など。2011年3月に完全子会社化。2014年1月にKDE-Jに吸収合併。ゴルフ製品事業自体は2016年11月にコナミアミューズメントへ移管。
コナミマニュファクチャリング&サービス
コナミグループ製品の製造・保守・運送部門。2014年4月にKDE-Jに吸収合併。
KPE・高砂販売
パチンコ・パチスロ機器の販売。2012年2月にKPE・高砂電器産業(現・コナミアミューズメント)の折半出資で設立、同年4月に両社の営業部門を統合。2017年4月にコナミアミューズメントへ吸収合併。

業務提携先

かつてグループ会社だった企業。

マルチメディアカンパニー販売委託先

旧コナミメディアエンタテインメントの販売委託先。

その他

主なゲーム・玩具・アニメ作品

コナミデジタルエンタテインメントコナミアミューズメントコナミデジタルエンタテインメント発売の製品一覧を参照。

主な提供番組

現在

過去

脚注

  1. ^ 商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ コナミ株式会社 2015年5月8日
  2. ^ コナミ、10月1日付けで「コナミホールディングス」に商号を変更INSIDE 2015年5月8日
  3. ^ コナミ株式会社に対する警告等について - 公正取引委員会 2003年4月22日(2003年8月6日時点のアーカイブ
  4. ^ 具体的には集英社の「ジャンプ」や小学館の「コロコロコミック」などの名称の前に『デジタル』を入れて登録していた。また、90年代後半から知名度が上がっていたゲームの表現方法の一つであるビジュアルノベルも商標出願したために、問題が一般ゲームユーザーだけでなくPCゲームユーザーにまで波及している
  5. ^ ボイコットコナミというサイトがコナミの一連の行動に対して批判・拡散させ、一部では署名まで実施されている
  6. ^ サイゾー紙2000年3月号等に掲載
  7. ^ 当時、サイレントヒルをノベル形式にして発売しようとした際に登録させようとしたビジュアルノベルも、最終的には登録拒絶されている。仮に登録となったとしても、ユーザー側はLeafに占有権がある旨の主張を行い拒絶させる方向であった
  8. ^ Diverse System C79新譜頒布中止→オリジナルCD作成まとめ Togetter

関連項目

外部リンク