「与那覇岳」の版間の差分
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{{出典の明記|date=2014年1月15日 (水) 01:58 (UTC)|ソートキー=沖縄よなはたけ}} |
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'''与那覇岳'''(よなはだけ)は、[[沖縄県]][[国頭郡]][[国頭村]] |
'''与那覇岳'''(よなはだけ<ref name="okinawa-ge-yonahadake815">高江洲重一「与那覇岳」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.815</ref>)は、[[沖縄県]][[国頭郡]][[国頭村]]に位置する、[[標高]]503[[メートル]]の[[山]]で、[[沖縄本島]]の[[最高峰]]である。 |
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山頂部は日本国の[[天然記念物]]「与那覇岳[[天然保護区域]]」に指定され、[[ノグチゲラ]]や[[ヤンバルクイナ]]などの動物が生息している。[[やんばる国立公園]]へ指定され、また[[自然遺産 (世界遺産)|世界自然遺産]]「[[奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島]]」の登録地に含まれている。 |
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[[やんばる国立公園]]([[2016年]]までは[[沖縄海岸国定公園]])内にある[[沖縄本島]]における最高峰で、[[標高]]は503[[メートル]]である<ref>[http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html 日本の主な山岳標高] 日本の山岳標高一覧(1003山)、国土地理院</ref><ref group="注釈">沖縄県における最高峰は[[石垣市]]の[[於茂登岳]]の標高526メートル。</ref>。 ただし、その南西約150メートルに位置する標高498メートルのピークに三角点があり、与那覇岳と書いた立て札もあるため、こちらを山頂と見なす向きもある。 |
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== 地勢 == |
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外見はなだらかな山であるが、山頂付近までいくつもの谷が入り込む複雑な地形で、付近に林道が入り組んでいる上に、道標等も整備されていないため、地形図なしで登ろうとすると迷う。特に山頂付近200-300mの区間は藪の中を登り降りすることになるため、それなりの装備で向かう必要がある。 |
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[[沖縄本島]]北部の国頭山地に属し<ref name="kadokawa-yonahadake-719">「与那覇岳」、『角川日本地名大辞典』(1986年)、p.719</ref>、[[沖縄県]][[国頭郡]][[国頭村]]に位置する<ref name="nakada-161">仲田(2009年)、p.161</ref>。同村の[[大字]]である奥間(おくま)と比地(ひじ)の東方にあり<ref name="okinawa-ge-yonahadake815"/>、奥間の集落から東へ約4.5[[キロメートル]]に位置する<ref name="rekishi-yonahadake-477chu">「与那覇岳」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.477中段</ref>。東麓一帯に[[アメリカ軍]]の[[北部訓練場]]が設定されている<ref name="rekishi-yonahadake-477ge">「与那覇岳」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.477下段</ref>。 |
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[[標高]]は503[[メートル]]で<ref name="web-mountain-gsi">{{Cite web|和書|url=https://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa41139.html |title=日本の主な山岳標高 |publisher=国土地理院 |accessdate=2018-09-14}}</ref>、[[沖縄本島]]の[[最高峰]]である<ref name="kadokawa-yonahadake-719"/>。また沖縄県内では[[石垣島]]の[[於茂登岳]](標高526メートル<ref name="web-mountain-gsi"/>)に次ぐ第2位の高さで<ref name="web-okinawageo-gsi">{{Cite web|和書|date=2017-10-01 |url=https://www.gsi.go.jp/okinawa/okinawa-index.html |title=沖縄の地理 |publisher=国土地理院沖縄支所 |accessdate=2018-09-14}}</ref>、沖縄県内で標高500メートル以上の山は、この2つのみである<ref name="nakada-25">仲田(2009年)、p.25</ref>。山中にある[[三角点|一等三角点]](標高498.0メートル)が<ref name="construction gsi-3,74">「1. 日本の主な山 -1003山- のデータ集(表1)」、建設省国土地理院(1991年)、p.3, 74</ref>、与那覇岳の標高とされていたが<ref name="construction gsi-97,105">「4. この調査で標高値が改正された山の一覧(表4)」、建設省国土地理院(1991年)、p.97, 105</ref>、1989年([[平成]]元年)以降に行われた国土地理院の調査で<ref name="construction gsi-124-125">「付属資料 2. 調査の経緯と組織」、建設省国土地理院(1991年)、pp.124 - 125</ref>、標高が503メートルと改正され、その地点が三角点から北東100メートルの距離に位置している<ref name="construction gsi-97,105"/>。 |
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いわゆる[[山原]](やんばる)の森の中心にあたり、[[スダジイ|イタジイ]]が優占する[[照葉樹林]]に覆われ、谷間を中心に[[シダ類]]や[[ラン科|ラン]]の種類が多い。植物では[[ヒモラン]]や[[クニガミシュスラン]]など、動物では[[ノグチゲラ]]、[[ヤンバルクイナ]]、[[ケナガネズミ]]、[[シリケンイモリ]]など、多くの貴重な動植物の生育・生息地でもある。ただし、麓の方は伐採や開発により畑や二次林になっている。 |
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山頂付近は[[侵食]]による[[谷]]の発達が十分でなく、西側はなだらかな長い斜面を有するが、北・南・東側は西側と比較して傾斜は大きい<ref name="rekishi-yonahadake-477chu"/>。また頂上から南側にかけて平坦な[[尾根]]が続き<ref name="rekishi-yonahadake-477chu"/>、南方に位置する[[伊湯岳]]と山稜が連なる<ref name="okinawa-jo-iyudake243">高江洲重一「伊湯岳」、『沖縄大百科事典 上巻』(1983年)、p.243</ref>。[[地質]]は[[中生代]]から[[古第三紀]]にかけての[[砂岩]]・[[片岩]]・[[千枚岩]]などで構成される名護層である<ref name="rekishi-yonahadake-477chu"/>。 |
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== アクセス == |
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ふもとの比地から、7合目付近まで舗装された道路が通っており、林道([[広域基幹林道大国線|大国林道]])と交わる地点が登山口となっている。[[バイオトイレ]]が設置され、自動車数台が駐車可能。山頂付近までの登山道の路面は整備されており、森林観察にも適しているが、分岐が多い割りに道標は少なく、迷いやすい。山頂周辺は藪の中の急斜面を登る必要があり、登山に適した装備が必要である。登山口から山頂まで徒歩約1時間。 |
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与那覇岳一帯は沖縄県で最も[[降水量]]が多い<ref name="okinawa-ge-hijigawa295">大城義勝「比地川」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.295</ref>。年間降水量は約3,000[[ミリメートル]]と、沖縄県平均の約1.5倍で<ref name="kadokawa-yonahadake-719"/>、山域は[[雲]]や[[霧]]に覆われることがある<ref name="bunkazai-8">「与那覇岳天然保護区域」、沖縄県教育委員会編(1996年)、p.8</ref>。南西の麓を源に発した比地川は北西に流れ<ref name="rekishi-hijimura-479jo">「比地村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.479上段</ref>、北西の麓から発する奥間川と合流し、[[東シナ海]]へ流出する<ref name="okinawa-ge-hijigawa295"/><ref name="rekishi-okumamura-479chu">「奥間村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.479中段</ref>。麓東側から床(とく)川が流れ、安波(あは)川の中流部と合流し、[[太平洋]]へ注がれる<ref name="rekishi-ahamura-486chu">「安波村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.486中段</ref>。 |
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なお、比地から少し上った途中地点に国頭村森林公園が整備されており、森林の雰囲気を手軽に味わえる。 |
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== 自然 == |
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=== 生物 === |
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[[植生]]は[[スダジイ|イタジイ]]を主体とし、沖縄本島における[[シイ]]林の標識地として価値があり、[[ウラジロガシ]]も自生している<ref name="rekishi-yonahadake-477chu"/>。雨量の多い地域であるため[[雲霧林]]が発達している<ref name="bunkazai-8"/>。1957年([[昭和]]32年)の調査報告書には、104科378種12亜種4品種の植物の分布が記録され、特に[[コケ植物|蘚苔類]](68種)や[[シダ植物|シダ類]](100種)、[[ラン科]](27種)などの[[着生植物]]が多いことが挙げられる<ref name="okinawa-ge-yonahadakehogo816">新納義馬「与那覇岳天然保護区域」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.816</ref>。 |
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[[動物]]は[[天然記念物]]の[[ノグチゲラ]]、[[ヤンバルクイナ]]などを含めた陸上[[脊椎動物]]は37科74種で、また計3,000種以上の[[昆虫]]類や[[クモ]]類、[[ムカデ]]類、[[ヤスデ]]類などが生息しているといわれている<ref name="bunkazai-8"/>。ヤンバルクイナは、1981年(昭和56年)6月28日に幼鳥1羽が、翌月の7月4日に成鳥1羽が、与那覇岳麓の標高約200メートルの畜舎付近の谷間に、[[山階鳥類研究所]]の研究員が仕掛けた罠で捕獲された<ref name="okinawa-ge-yambarukuina765">池原貞雄「ヤンバルクイナ」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.765</ref>。これら捕獲された個体を調査・測定した結果、クイナ属の新種と判明、翌年の1982年(昭和57年)1月に「ヤンバルクイナ」と命名され、同年12月に日本国の天然記念物に指定された<ref name="okinawa-ge-yambarukuina765"/>。 |
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=== 自然公園・保護区 === |
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1956年(昭和31年)10月19日に、[[琉球政府]]指定天然記念物として「国頭村与那覇岳九合目以上の植物群落」が指定され、その後の1972年(昭和47年)5月15日には、「与那覇岳天然保護区域」として日本国の天然記念物(天然保護区域)に指定された<ref name="bunkazai-8"/>。当区域は与那覇岳を中心とした標高450メートル以上の6,517[[ヘクタール]]の地域で、貴重な動植物を保護する目的で設立された<ref name="okinawa-ge-yonahadakehogo816"/>。 |
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与那覇岳は1965年(昭和40年)10月1日に「沖縄海岸[[政府立公園]]」として指定された<ref name="kadokawa-okinawakaigan-233">「沖縄海岸国定公園」、『角川日本地名大辞典』(1986年)、p.233</ref><ref name="okinawa-jo-okinawakaigan435">高嶺晃「沖縄海岸国定公園」、『沖縄大百科事典 上巻』(1983年)、p.435</ref>。1972年(昭和47年)5月15日の[[沖縄返還|日本復帰]]に伴って「[[沖縄海岸国定公園]]」へ指定された後<ref name="okinawa-jo-okinawakaigan435"/><ref name="rekishi-okinawakaigan-80jo">「沖縄海岸国定公園」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.80上段</ref>、2016年(平成28年)9月15日に新設された「[[やんばる国立公園]]」に編入された<ref name="kankyo2016-228">「本県の自然公園の概要」、『環境白書 平成28年度報告』(2018年)、p.228</ref>。また、2021年(令和3年)7月26日に[[自然遺産 (世界遺産)|世界自然遺産]]へ登録決定された「[[奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島]]」の登録地に含まれている<ref name="okinawatimes-20210727-01">{{Cite news |title=沖縄・奄美 世界遺産に ユネスコ登録決定 |newspaper=[[沖縄タイムス]] |date=2021-07-27 |page=1}}</ref>。 |
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沖縄県により「与那覇岳[[鳥獣保護区]]」として、面積666ヘクタールが指定されている<ref name="rekishi-yonahadake-477ge"/>。 |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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与那覇岳は「ユナハダキ」とも呼ばれる<ref name="rekishi-yonahadake-477chu"/>。後の[[第二尚氏]]王統の初代・[[尚円王]]となる金丸は、[[伊是名島]]で迫害を受け、沖縄本島に脱出した際、[[首里]]へ赴く途中で奥間の[[鍛冶屋]]に助けられ、与那覇岳のインツキ屋取に匿われたという伝説がある<ref name="kadokawa-yonahadake-719"/>。奥間の鍛冶屋は、[[イノシシ|猪]]狩りを口実にして、金丸に食料を届け、その後金丸が王位に就いた際、その鍛冶屋の次男を国頭[[間切]]の[[総地頭]]に任命したという<ref name="kunigamisonshi-72">「尚円(金丸)の宜名真避難」、国頭村役場編(1967年)、p.72</ref>。しかし、この金丸の伝説は[[中山世鑑]]、[[中山世譜]]、[[球陽]]には記されておらず、[[粉飾]]されたものと思われる<ref name="kunigamisonshi-72-73">「尚円(金丸)の宜名真避難」、国頭村役場編(1967年)、pp.72 - 73</ref>。奥間地区に与那覇岳西側の8合目にある長尾山を謡った[[木遣]]歌の歌碑が建立された<ref name="kadokawa-yonahadake-719"/>。 |
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* [[1956年]]([[昭和]]31年)[[10月19日]]「国頭村与那覇岳九合目以上の植物群落」として[[琉球政府]]指定天然記念物に指定 |
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* [[1972年]](昭和47年)[[5月15日]] 「与那覇岳天然保護区域」として日本国の[[天然記念物]](天然保護区域)に指定 |
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[[琉球王国]]時代から1916年([[大正]]5年)の[[陸地測量部]]による[[測量]]が行われるまで、[[本部半島]]の[[嘉津宇岳]](標高452メートル<ref name="web-okinawageo-gsi"/>)が沖縄本島の最高峰と思われていた<ref name="mezaki-28">「嘉津宇岳」、目崎(1988年)、p.28</ref>。[[目崎茂和]]によれば、与那覇岳が注目されなかった理由として、起伏の乏しい[[高原]]のような山で、近くの集落からほとんど眺望できない山容を呈しているのではないかと述べている<ref name="mezaki-11">「与那覇岳」、目崎(1988年)、p.11</ref>。また与那覇岳という山名が初めて[[地図]]に記載されたのは、1923年(大正12年)発行の[[地形図]]とされる<ref name="mezaki-11"/>。 |
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== 一等三角点 == |
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* [[一等三角点]] |
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[[沖縄戦]]直前の1945年(昭和20年)2月より、当時の[[沖縄県知事一覧|沖縄県知事]]であった[[島田叡]]は[[日本軍]]の要請により、沖縄本島北部に中南部の住民を[[疎開]]させ、また北部に[[避難小屋]]を設置させた<ref name="kunjan264">国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編(2016年)、p.264</ref>。国頭村に最も多く疎開してきた[[読谷村]]の住民によれば、同年4月の初旬にアメリカ軍が本島に上陸するという知らせを受けて避難した際、与那覇岳の麓に、地元住民により設置された小屋があったという<ref name="kunjan265">国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編(2016年)、p.265</ref>。 |
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: 点名 与那覇岳 |
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: [[緯度]]・[[経度]] {{ウィキ座標度分秒|26|42|58.111|N|128|13|04.9952|E}} |
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[[明治]]期になると、琉球王国時代の[[杣山 (琉球王国)|杣山]]制度は廃され、開墾が許可されると、沖縄本島北部の森林は次第に荒廃していった<ref name="nationalpark201610-15-16">当山昌直「やんばるの自然と人と - 生物文化と伝統知」、『國立公園 2016年10月号 No.747』(2016年)、pp.15 - 16</ref>。さらに戦後になると、復興と経済発展を優先した自然開発により、与那覇岳周辺の木々は伐採され、それが1980年代まで続いた<ref name="nationalpark201610-16">当山昌直「やんばるの自然と人と - 生物文化と伝統知」、『國立公園 2016年10月号 No.747』(2016年)、p.16</ref>。しかし、ヤンバルクイナなどの新種が発見されると、事業者や行政、地元住民らは協力を図り、伐採面積を減少させるなどの保全が行われ、自然環境は回復しつつある<ref name="nationalpark201610-16"/>。 |
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: [[標高]] 498.00 m |
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: 所在地 沖縄県国頭郡国頭村字奥間小字大保謝原2040-1番地 |
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== 観光 == |
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与那覇岳の登山者は[[夏|夏季]]に多く見られる<ref name="kadokawa-yonahadake-719"/>。[[登山道]]の入口は奥間集落の南側にあり、入口付近で急な勾配となるが、そこを通過すると頂上まで緩やかとなる<ref name="rekishi-yonahadake-477ge"/>。 |
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国頭村森林公園近くの大国林道沿いに与那覇岳の登山口があり、登山口から一等三角点(498.0メートル)のある広場までの道中に、「与那覇岳九合目植物群落」の石碑が見える<ref name="hayashi-12-13">玉城庸次「1.与那覇岳」、林ほか(2006年)、pp.12 - 13</ref>。また与那覇岳の最高地点(503メートル)までのルートは開設されていない<ref name="hayashi-12-13"/>。下山するルートはいくつか存在するため、元来た登山道から外れると[[遭難]]する可能性がある<ref name="hayashi-12-13"/>。やんばる国立公園の設立以降、やんばるにおける遭難事故の増加を受けて、2018年(平成30年)2月、国頭村役場は与那覇岳の登山口に注意を呼びかける看板を設置した<ref name="okinawatimes-20180322-21">{{Cite news |title=リポート2018「やんばる登山 ガイド必須」 |newspaper=[[沖縄タイムス]] |date=2018-03-22 |page=21}}</ref>。 |
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与那覇岳の裾野に国頭村森林公園があり、やんばるの森林を巡る[[歩道|遊歩道]]を有する<ref name="hayashi-34">西野美和子「12.国頭村森林公園」、林ほか(2006年)、p.34</ref>。当公園の最高所に位置する[[展望台]]から、与那覇岳や東シナ海を望める<ref name="hayashi-35">西野美和子「12.国頭村森林公園」、林ほか(2006年)、p.35</ref>。 |
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ファイル:Entrance of Mount Yonaha and Kunigami Forest Park.JPG|奥間集落の南にある与那覇岳と国頭森林公園の入口と案内板。 |
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ファイル:Road to Mount Yonaha and Kunigami Forest Park.JPG|与那覇岳へ向かう道の右側に「与那覇岳天然保護区域」の指定記念碑が見える。 |
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ファイル:Yambaru Discovery Forest 201911 01.JPG|「やんばる学びの森」から与那覇岳とその周辺を望む。 |
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</gallery> |
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== 出典 == |
== 出典 == |
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{{Reflist|2}} |
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<references /> |
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== 参考文献 == |
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*{{Cite book|和書|author=一般財団法人自然公園財団編|title=國立公園 2016年10月号 No.747|publisher=一般財団法人自然公園財団|year=2016}}{{ISSN|0466-3934}} |
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*{{Cite book|和書|author=沖縄県環境部環境政策課編|title=環境白書 平成28年度報告|publisher=沖縄県環境部環境政策課|year=2018}} |
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*{{Cite book|和書|editor=沖縄県教育委員会|editor-link=沖縄県教育委員会|title=沖縄の文化財I 天然記念物編|publisher=[[沖縄県立博物館]]友の会|year=1996}} |
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*{{Cite book|和書|author=沖縄大百科事典刊行事務局編|title=[[都道府県別百科事典|沖縄大百科事典]]|publisher=[[沖縄タイムス|沖縄タイムス社]]|year=1983}}{{全国書誌番号|84009086}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=角川日本地名大辞典編纂委員会編|title=[[角川日本地名大辞典]] 47.沖縄県|publisher=[[角川書店]]|year=1986|isbn=4-04-001470-7}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編|title=村制施行百周年記念 くんじゃん - 国頭村近現代のあゆみ -|publisher=国頭村役場|year=2016}} |
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*{{Cite book|和書|author=国頭村役場編|title=国頭村史|publisher=国頭村役場|year=1967}} |
|||
*{{Cite book|和書|editor=建設省国土地理院|editor-link=国土地理院|title=日本の山岳標高一覧 - 1003山 -|publisher=建設省国土地理院|year=1991|series=国土地理院技術資料 C・1 - No.202}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=仲田邦彦|title=沖縄県の地理|publisher=編集工房 東洋企画|year=2009|isbn=978-4938984-68-7}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=林秀美ほか|title=沖縄県の山|publisher=[[山と渓谷社]]|year=2006|series=新・分県登山ガイド 46|isbn=4-635-02346-X}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=平凡社地方資料センター編|title=[[日本歴史地名大系]]第四八巻 沖縄県の地名|publisher=[[平凡社]]|year=2002|isbn=4-582-49048-4}} |
|||
*{{Cite book|和書|author=目崎茂和|authorlink=目崎茂和|title=南島の地形 - 沖縄の風景を読む -|publisher=沖縄出版|year=1988|isbn=4-900668-09-5}} |
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== 関連項目 == |
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* [[山原]] |
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<references group="注釈"/> |
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* [[天然保護区域一覧]] |
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== 外部リンク == |
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{{mountain-stub|pref=沖縄県}} |
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{{Commonscat|Mount Yonaha}} |
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* [http://www.kunigami-forest-therapy.jp/?page_id=57 与那覇岳登山道] - 『命薬の森』 -森と水とやすらぎの里 くにがみ- (国頭村役場) |
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* [http://kunigami-kikakukanko.com/itiran/04.html 森林セラピーロード] - 国頭村観光情報コーナー |
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* [https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=91&block_no=0902&year=&month=&day=&view= 与那覇岳の気象データ(2005年12月20日まで)] - [[気象庁]] |
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{{DEFAULTSORT:よなはたけ}} |
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[[Category:山岳名目録]] |
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[[Category:沖縄県の山]] |
[[Category:沖縄県の山]] |
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[[Category:国頭村]] |
[[Category:国頭村]] |
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[[Category:天然保護区域]] |
[[Category:天然保護区域]] |
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[[Category:沖縄県にある国指定の天然記念物]] |
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[[Category:鳥獣保護区]] |
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[[Category:やんばる国立公園]] |
[[Category:やんばる国立公園]] |
2023年11月11日 (土) 13:42時点における最新版
与那覇岳 | |
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東側から望む与那覇岳 | |
標高 | 503 m |
所在地 | 日本・沖縄県国頭郡国頭村 |
位置 | 北緯26度43分01秒 東経128度13分07秒 / 北緯26.71694度 東経128.21861度座標: 北緯26度43分01秒 東経128度13分07秒 / 北緯26.71694度 東経128.21861度 |
山系 | 国頭山地 |
プロジェクト 山 |
与那覇岳(よなはだけ[1])は、沖縄県国頭郡国頭村に位置する、標高503メートルの山で、沖縄本島の最高峰である。
山頂部は日本国の天然記念物「与那覇岳天然保護区域」に指定され、ノグチゲラやヤンバルクイナなどの動物が生息している。やんばる国立公園へ指定され、また世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録地に含まれている。
地勢
[編集]沖縄本島北部の国頭山地に属し[2]、沖縄県国頭郡国頭村に位置する[3]。同村の大字である奥間(おくま)と比地(ひじ)の東方にあり[1]、奥間の集落から東へ約4.5キロメートルに位置する[4]。東麓一帯にアメリカ軍の北部訓練場が設定されている[5]。
標高は503メートルで[6]、沖縄本島の最高峰である[2]。また沖縄県内では石垣島の於茂登岳(標高526メートル[6])に次ぐ第2位の高さで[7]、沖縄県内で標高500メートル以上の山は、この2つのみである[8]。山中にある一等三角点(標高498.0メートル)が[9]、与那覇岳の標高とされていたが[10]、1989年(平成元年)以降に行われた国土地理院の調査で[11]、標高が503メートルと改正され、その地点が三角点から北東100メートルの距離に位置している[10]。
山頂付近は侵食による谷の発達が十分でなく、西側はなだらかな長い斜面を有するが、北・南・東側は西側と比較して傾斜は大きい[4]。また頂上から南側にかけて平坦な尾根が続き[4]、南方に位置する伊湯岳と山稜が連なる[12]。地質は中生代から古第三紀にかけての砂岩・片岩・千枚岩などで構成される名護層である[4]。
与那覇岳一帯は沖縄県で最も降水量が多い[13]。年間降水量は約3,000ミリメートルと、沖縄県平均の約1.5倍で[2]、山域は雲や霧に覆われることがある[14]。南西の麓を源に発した比地川は北西に流れ[15]、北西の麓から発する奥間川と合流し、東シナ海へ流出する[13][16]。麓東側から床(とく)川が流れ、安波(あは)川の中流部と合流し、太平洋へ注がれる[17]。
自然
[編集]生物
[編集]植生はイタジイを主体とし、沖縄本島におけるシイ林の標識地として価値があり、ウラジロガシも自生している[4]。雨量の多い地域であるため雲霧林が発達している[14]。1957年(昭和32年)の調査報告書には、104科378種12亜種4品種の植物の分布が記録され、特に蘚苔類(68種)やシダ類(100種)、ラン科(27種)などの着生植物が多いことが挙げられる[18]。
動物は天然記念物のノグチゲラ、ヤンバルクイナなどを含めた陸上脊椎動物は37科74種で、また計3,000種以上の昆虫類やクモ類、ムカデ類、ヤスデ類などが生息しているといわれている[14]。ヤンバルクイナは、1981年(昭和56年)6月28日に幼鳥1羽が、翌月の7月4日に成鳥1羽が、与那覇岳麓の標高約200メートルの畜舎付近の谷間に、山階鳥類研究所の研究員が仕掛けた罠で捕獲された[19]。これら捕獲された個体を調査・測定した結果、クイナ属の新種と判明、翌年の1982年(昭和57年)1月に「ヤンバルクイナ」と命名され、同年12月に日本国の天然記念物に指定された[19]。
自然公園・保護区
[編集]1956年(昭和31年)10月19日に、琉球政府指定天然記念物として「国頭村与那覇岳九合目以上の植物群落」が指定され、その後の1972年(昭和47年)5月15日には、「与那覇岳天然保護区域」として日本国の天然記念物(天然保護区域)に指定された[14]。当区域は与那覇岳を中心とした標高450メートル以上の6,517ヘクタールの地域で、貴重な動植物を保護する目的で設立された[18]。
与那覇岳は1965年(昭和40年)10月1日に「沖縄海岸政府立公園」として指定された[20][21]。1972年(昭和47年)5月15日の日本復帰に伴って「沖縄海岸国定公園」へ指定された後[21][22]、2016年(平成28年)9月15日に新設された「やんばる国立公園」に編入された[23]。また、2021年(令和3年)7月26日に世界自然遺産へ登録決定された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録地に含まれている[24]。
沖縄県により「与那覇岳鳥獣保護区」として、面積666ヘクタールが指定されている[5]。
歴史
[編集]与那覇岳は「ユナハダキ」とも呼ばれる[4]。後の第二尚氏王統の初代・尚円王となる金丸は、伊是名島で迫害を受け、沖縄本島に脱出した際、首里へ赴く途中で奥間の鍛冶屋に助けられ、与那覇岳のインツキ屋取に匿われたという伝説がある[2]。奥間の鍛冶屋は、猪狩りを口実にして、金丸に食料を届け、その後金丸が王位に就いた際、その鍛冶屋の次男を国頭間切の総地頭に任命したという[25]。しかし、この金丸の伝説は中山世鑑、中山世譜、球陽には記されておらず、粉飾されたものと思われる[26]。奥間地区に与那覇岳西側の8合目にある長尾山を謡った木遣歌の歌碑が建立された[2]。
琉球王国時代から1916年(大正5年)の陸地測量部による測量が行われるまで、本部半島の嘉津宇岳(標高452メートル[7])が沖縄本島の最高峰と思われていた[27]。目崎茂和によれば、与那覇岳が注目されなかった理由として、起伏の乏しい高原のような山で、近くの集落からほとんど眺望できない山容を呈しているのではないかと述べている[28]。また与那覇岳という山名が初めて地図に記載されたのは、1923年(大正12年)発行の地形図とされる[28]。
沖縄戦直前の1945年(昭和20年)2月より、当時の沖縄県知事であった島田叡は日本軍の要請により、沖縄本島北部に中南部の住民を疎開させ、また北部に避難小屋を設置させた[29]。国頭村に最も多く疎開してきた読谷村の住民によれば、同年4月の初旬にアメリカ軍が本島に上陸するという知らせを受けて避難した際、与那覇岳の麓に、地元住民により設置された小屋があったという[30]。
明治期になると、琉球王国時代の杣山制度は廃され、開墾が許可されると、沖縄本島北部の森林は次第に荒廃していった[31]。さらに戦後になると、復興と経済発展を優先した自然開発により、与那覇岳周辺の木々は伐採され、それが1980年代まで続いた[32]。しかし、ヤンバルクイナなどの新種が発見されると、事業者や行政、地元住民らは協力を図り、伐採面積を減少させるなどの保全が行われ、自然環境は回復しつつある[32]。
観光
[編集]与那覇岳の登山者は夏季に多く見られる[2]。登山道の入口は奥間集落の南側にあり、入口付近で急な勾配となるが、そこを通過すると頂上まで緩やかとなる[5]。
国頭村森林公園近くの大国林道沿いに与那覇岳の登山口があり、登山口から一等三角点(498.0メートル)のある広場までの道中に、「与那覇岳九合目植物群落」の石碑が見える[33]。また与那覇岳の最高地点(503メートル)までのルートは開設されていない[33]。下山するルートはいくつか存在するため、元来た登山道から外れると遭難する可能性がある[33]。やんばる国立公園の設立以降、やんばるにおける遭難事故の増加を受けて、2018年(平成30年)2月、国頭村役場は与那覇岳の登山口に注意を呼びかける看板を設置した[34]。
与那覇岳の裾野に国頭村森林公園があり、やんばるの森林を巡る遊歩道を有する[35]。当公園の最高所に位置する展望台から、与那覇岳や東シナ海を望める[36]。
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奥間集落の南にある与那覇岳と国頭森林公園の入口と案内板。
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与那覇岳へ向かう道の右側に「与那覇岳天然保護区域」の指定記念碑が見える。
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「やんばる学びの森」から与那覇岳とその周辺を望む。
出典
[編集]- ^ a b 高江洲重一「与那覇岳」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.815
- ^ a b c d e f 「与那覇岳」、『角川日本地名大辞典』(1986年)、p.719
- ^ 仲田(2009年)、p.161
- ^ a b c d e f 「与那覇岳」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.477中段
- ^ a b c 「与那覇岳」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.477下段
- ^ a b “日本の主な山岳標高”. 国土地理院. 2018年9月14日閲覧。
- ^ a b “沖縄の地理”. 国土地理院沖縄支所 (2017年10月1日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ 仲田(2009年)、p.25
- ^ 「1. 日本の主な山 -1003山- のデータ集(表1)」、建設省国土地理院(1991年)、p.3, 74
- ^ a b 「4. この調査で標高値が改正された山の一覧(表4)」、建設省国土地理院(1991年)、p.97, 105
- ^ 「付属資料 2. 調査の経緯と組織」、建設省国土地理院(1991年)、pp.124 - 125
- ^ 高江洲重一「伊湯岳」、『沖縄大百科事典 上巻』(1983年)、p.243
- ^ a b 大城義勝「比地川」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.295
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- ^ 「比地村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.479上段
- ^ 「奥間村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.479中段
- ^ 「安波村」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.486中段
- ^ a b 新納義馬「与那覇岳天然保護区域」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.816
- ^ a b 池原貞雄「ヤンバルクイナ」、『沖縄大百科事典 下巻』(1983年)、p.765
- ^ 「沖縄海岸国定公園」、『角川日本地名大辞典』(1986年)、p.233
- ^ a b 高嶺晃「沖縄海岸国定公園」、『沖縄大百科事典 上巻』(1983年)、p.435
- ^ 「沖縄海岸国定公園」、『日本歴史地名大系』(2002年)、p.80上段
- ^ 「本県の自然公園の概要」、『環境白書 平成28年度報告』(2018年)、p.228
- ^ “沖縄・奄美 世界遺産に ユネスコ登録決定”. 沖縄タイムス: p. 1. (2021年7月27日)
- ^ 「尚円(金丸)の宜名真避難」、国頭村役場編(1967年)、p.72
- ^ 「尚円(金丸)の宜名真避難」、国頭村役場編(1967年)、pp.72 - 73
- ^ 「嘉津宇岳」、目崎(1988年)、p.28
- ^ a b 「与那覇岳」、目崎(1988年)、p.11
- ^ 国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編(2016年)、p.264
- ^ 国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編(2016年)、p.265
- ^ 当山昌直「やんばるの自然と人と - 生物文化と伝統知」、『國立公園 2016年10月号 No.747』(2016年)、pp.15 - 16
- ^ a b 当山昌直「やんばるの自然と人と - 生物文化と伝統知」、『國立公園 2016年10月号 No.747』(2016年)、p.16
- ^ a b c 玉城庸次「1.与那覇岳」、林ほか(2006年)、pp.12 - 13
- ^ “リポート2018「やんばる登山 ガイド必須」”. 沖縄タイムス: p. 21. (2018年3月22日)
- ^ 西野美和子「12.国頭村森林公園」、林ほか(2006年)、p.34
- ^ 西野美和子「12.国頭村森林公園」、林ほか(2006年)、p.35
参考文献
[編集]- 一般財団法人自然公園財団編『國立公園 2016年10月号 No.747』一般財団法人自然公園財団、2016年。ISSN 0466-3934
- 沖縄県環境部環境政策課編『環境白書 平成28年度報告』沖縄県環境部環境政策課、2018年。
- 沖縄県教育委員会 編『沖縄の文化財I 天然記念物編』沖縄県立博物館友の会、1996年。
- 沖縄大百科事典刊行事務局編『沖縄大百科事典』沖縄タイムス社、1983年。全国書誌番号:84009086
- 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 47.沖縄県』角川書店、1986年。ISBN 4-04-001470-7。
- 国頭村史『くんじゃん』編さん委員会編『村制施行百周年記念 くんじゃん - 国頭村近現代のあゆみ -』国頭村役場、2016年。
- 国頭村役場編『国頭村史』国頭村役場、1967年。
- 建設省国土地理院 編『日本の山岳標高一覧 - 1003山 -』建設省国土地理院〈国土地理院技術資料 C・1 - No.202〉、1991年。
- 仲田邦彦『沖縄県の地理』編集工房 東洋企画、2009年。ISBN 978-4938984-68-7。
- 林秀美ほか『沖縄県の山』山と渓谷社〈新・分県登山ガイド 46〉、2006年。ISBN 4-635-02346-X。
- 平凡社地方資料センター編『日本歴史地名大系第四八巻 沖縄県の地名』平凡社、2002年。ISBN 4-582-49048-4。
- 目崎茂和『南島の地形 - 沖縄の風景を読む -』沖縄出版、1988年。ISBN 4-900668-09-5。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 与那覇岳登山道 - 『命薬の森』 -森と水とやすらぎの里 くにがみ- (国頭村役場)
- 森林セラピーロード - 国頭村観光情報コーナー
- 与那覇岳の気象データ(2005年12月20日まで) - 気象庁