「拳銃無宿 (テレビドラマ)」の版間の差分
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2017年4月20日 (木) 08:27時点における版
『拳銃無宿』(英語: Wanted Dead or Alive)は、1958年9月6日から1961年3月29日までアメリカのCBSで放送されていたテレビドラマである。
概要
バウンティハンターの主人公ジョッシュ・ランダルが、賞金首を追うさなかにさまざまな事件に遭遇する模様を描いた西部劇である。原題の "Wanted Dead or Alive" とは「お尋ね者、生死を問わず」の意味で、懸賞金を掛けられた賞金首の手配書の見出しに使われていた言葉である。
主演はスティーブ・マックイーン。ランダルのキャラクターは、元々はロバート・カルプ主演のテレビドラマ『トラックダウン』のゲストキャラクターであったが、これを演じたマックイーンの評判が良かったことから新たに独立した番組(スピンオフ)として企画されたのが本作である。ランダルは、このドラマの中で既にランダル銃(メアーズレッグ)を使用している。本作への出演によって人気の出たマックイーンは、このあとスター街道を駆け上っていく。
本作の設定を流用した、続編に当たる作品も制作されている。1965年頃には番組プロデューサーによって劇場版が企画されたが、資金の問題で断念されている。
ランダルカスタム(ランダル銃)
ランダルカスタムはレバーアクションライフルの銃床を切り詰め、ソード・オフ(銃身切断)改造を施した上、ループレバー(手を入れる部分を大きく広げた可動用心鉄。ジョン・ウェインが『駅馬車』や『勇気ある追跡』やその他の作品で使用したウェイン特製のM92カービンでも見ることができる)を取り付けた改造銃である。銃身と共に管状弾倉も短縮化されてしまっているので装弾数はオリジナルより劣るが、最大装填数が何発なのかは不明である。
ループレバーを取り付けると、ランダル銃自体をクルリと一回転させることにより片手装填できるようになり、腰に吊したホルスターから拳銃のように抜き撃ち可能となるアクションから人気を呼んだ。日本では主人公の名を取って「ランダルカスタム」または「ランダル銃」と呼ばれ、放送から50年近くたった後でもモデルガンやエアソフトガンが発表されている。
アメリカでは散弾銃を切り詰めたものをホグスレッグ(hog's leg: 豚の後脚)とスラングで呼ぶことになぞらえ、この銃はメアーズレッグ(mare's laig: 雌馬の後脚)と呼ばれていた(どこの資料にも laig と記載されている[どれ?])。
試作時に反動が強くなりすぎたため、ランダルカスタムは実際の撮影では装薬量を4分の1に減らして使用された。それでも撮影当初は警察当局の立会いが必要であった。M1873はコルト・フロンティアシックスシューター(西部劇に一番多く出てくる回転式拳銃)と同じ44-40拳銃弾を使用するため、銃がより重いために反動は拳銃より小さく、ソード・オフしても反動が強くなりすぎることはない。対してM1892は拳銃弾よりも強力な32-20ライフル弾を使用した本格的なライフル銃となるため、ソード・オフすると跳ね上がるので、コントロールを容易にすべく装薬量を減らして対処する必要があった。また、小型化した銃床に肩付けできないのも反動が強くなった一因である(ライフルを構える場合、両手と肩を使う三点保持だが、ランダル銃は両手による二点保持な上、場合によっては片手のみの一点保持になるので、安定性と反動吸収効率がかなり落ちる)。
時代設定(1870年代)からすると、モデルは「西部を征服した銃」のニックネームを持つウィンチェスターM1873であるのが妥当である。しかし、この当時の西部劇では時代背景に関係なくウィンチェスターライフルはM1873の後継機であるM1892を使用するのが普通だった。これは当時、稀少品であるM1873を撮影用に数多く揃えられなかったのと、1970年代までウィンチェスター社でM1892を生産しており、入手の容易さが圧倒的に違ったためであり(M1873ほか、ヘンリーライフルやレミントンM1868ニューアーミーなど西部開拓時代の各種レプリカ銃器が出回るようになったのは、1980年代になってからである)、時代考証的には間違いであろうと一概に非難できない事情がある。また放送当時、マックイーンがM1892をベースにランダルカスタムを作らせたとの話もある。
データ
アメリカ版
- 制作:フォースタープロダクション
- 放送局:CBSネット
- 放送期間:1958年9月6日 - 1961年3月29日
- 話数:全94話(第1シーズン:36話、第2シーズン:32話、第3シーズン:26話)
- 監督:トーマス・カー、リチャード・ドナー、ロナルド・マクドゥガル、R・G・スプリングスティーン
- 共演:ジョー・デ・サンティス、他[1]
日本語版
- フジテレビ版:フジテレビ系列局では1959年12月5日から1961年12月30日まで、毎週土曜 19:30 - 20:00 (日本標準時)に富士重工(現・SUBARU)の一社提供で放送。全94話。『テレビ・コマーシャルの考古学』より[要ページ番号]。
- 日本テレビ版:日本テレビ系列局では1967年2月から1967年8月まで、毎週日曜 18:00 - 18:30 (日本標準時)に放送。同系列局では『ガンファイター』と題して放送されていた。日本テレビが定めるNSP該当番組(PT番組)であり、ノンスポンサーで放送されていた。全26話。
- 吹き替え担当者:宮部昭夫[2]、大辻伺郎[3]、寺田農。いずれもランダル役で、放送時期によって換えられていた。
続編
ウォンテッド(Wanted: Dead or Alive)は、1987年にアメリカで制作・放送されたアクション映画である。
先祖代々バウンティ・ハンターを生業とする主人公ニック・ランダルがテロリストと戦う。「ひい爺さんのジョッシュが…」という台詞があったり、拳銃でなくソード・オフの散弾銃を愛用するなど、『拳銃無宿』との関連が各所で謳われているが、別物のアクション映画として楽しむ程度の作品である。
主演はルトガー・ハウアー。キッスのジーン・シモンズが敵のテロリスト役で出演している。
日本では1988年8月20日に『ゴールデン洋画劇場』で放送。今作では、堀勝之祐がルドガーの吹き替えを担当した。なお、『ブレードランナー』においてルトガーの吹き替えを担当したのは、『拳銃無宿』でランダル役を演じた寺田農である。
2004年10月29日に、本作の吹き替え版を収録したDVDが東宝から発売された。その後も2011年3月29日にビデオメーカーからDVDが発売されたが、こちらは吹き替え未収録となっている。
キャスト
- ニック:ルトガー・ハウアー(吹き替え:堀勝之祐)
- マラク:ジーン・シモンズ(吹き替え:小林勝彦)
- ウォーカー:ロバート・ギローム(吹き替え:石田太郎)
- テリー:メル・ハリス(吹き替え:鈴木弘子)
- リプトン:ジェリー・ハーディン(吹き替え:大塚周夫)
スタッフ
- 監督:ゲイリー・シャーマン
- 製作:ロバート・C・ピータース
- 脚本:ゲイリー・シャーマン、マイケル・パトリック・グッドマン、ブライアン・タガート
- 翻訳:入江淳子
- 演出:藤山房延
脚注
外部リンク
フジテレビ系列 土曜19:30枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
海の非常線
(1959年3月7日 - 1959年11月28日) |
拳銃無宿
(1959年12月5日 - 1961年12月30日) |
拳銃街道
(1962年1月6日 - 1962年3月10日) |
日本テレビ系列 日曜18:00枠 | ||
ガンファイター
(1967年2月 - 1967年8月) |