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2016年11月10日 (木) 23:51時点における版
甲本 ヒロト | |
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出生名 | 甲本 浩人 |
生誕 | 1963年3月17日(61歳) |
出身地 | 日本 岡山県岡山市 |
学歴 | 法政大学経済学部 |
ジャンル | ハードロック、パンク・ロック、ロックンロール、フォークロック、ブルースロック |
職業 |
ミュージシャン シンガーソングライター 作曲家 |
担当楽器 |
ボーカル ギター ハーモニカ ベース ドラムス |
活動期間 | 1985年 - |
レーベル | BMG JAPAN |
事務所 | ハッピーソング |
共同作業者 |
ザ・コーツ THE BLUE HEARTS ヒューストンズ THE HIGH-LOWS ザ・クロマニヨンズ |
公式サイト | 甲本ヒロト(公式サイト) |
甲本 ヒロト(こうもと ひろと、本名:甲本 浩人、1963年3月17日 - )は、日本のミュージシャン。身長174cm。既婚。俳優の甲本雅裕は実弟。
ラウンド・アバウト、ザ・コーツ、THE BLUE HEARTS、ヒューストンズ、THE HIGH-LOWSを経て、現在はザ・クロマニヨンズのボーカリストを務める(バンドとしての活動については、各項目を参照)。
来歴
岡山大学教育学部附属小学校・岡山大学教育学部附属中学校を経て、岡山県立岡山操山高等学校(現在の岡山県立岡山操山中学校・高等学校)卒業。法政大学経済学部経済学科に進学する。
1985年、真島昌利らとTHE BLUE HEARTSを結成。1987年にシングル「リンダリンダ」で、メジャーデビューした。1994年、ザ・ブルーハーツは活動休止。1995年に解散を発表した。
ザ・ブルーハーツが活動休止中(実際には解散状態)の1995年、ソロアルバムを制作し、ジャケットデザインやレコーディングも完了していたが、前所属事務所との契約上のトラブルにより未発表に終わった。また、真島と共に有限会社ハッピーソングを設立。 1997年9月には、真島と共に資金を出して機材倉庫を改装して造られた、アトミック・ブギー・スタジオが完成。
1995年、真島に誘われTHE HIGH-LOWSを結成。10月25日、シングル「ミサイルマン」、アルバム『↑THE HIGH-LOWS↓』を同時発表。2005年に活動休止を発表。
2006年7月、ソロ・シングル「真夏のストレート/天国うまれ」発表。ギターのみならず、ベースやドラムスなど、ほぼ全てのパートを一人で演奏。
2006年春、真島らとザ・クロマニヨンズを結成、7月23日を皮切りに大型ロックフェスの出演とツアーを敢行した。9月20日にシングル「タリホー」を発表。
2007年10月に急性疾患にかかり、予定していたライブを延期する事態となったがその後、復帰した。
音楽
中学生時代、セックス・ピストルズに衝撃を受け、「中学を卒業したら高校へは行かずに、上京してロックンローラーになりたい」と親に言うも、反対される。
シド・ヴィシャスの影響で元々はベーシストに憧れていたが、「誰にでも出来る」という理由でボーカリストになった。高校3年生の夏休みに、ボーカルが抜けた友人のハードロックバンド「ラウンド・アバウト」に誘われて加入。これが甲本のバンド初体験だった。
ブルーハーツ初期は、荒削りな歌声だったが、『BUST WASTE HIP』以降は歌い方が変わっている。曲によっては、ギターや10穴ハーモニカ(愛用は、H0HNER社製のSpecial 20)の演奏もする。ハーモニカを始めるきっかけは、ドクター・フィールグッドのレコードを聴いて、自分でも出来そうな気がしたからだという。
パンクやロックだけでなくブルースも好きで、インタビューや歌詞に、マディ・ウォーターズ、サニー・ボーイ・ウィリアムスン等のブルースシンガーの名前がよく出てくる。
歌詞
バイク(「MONKEY」「ピストン」「49cc」)、釣り(「テトラポットの上」)、NBA(「フルコート」)、ルチャ・リブレ(「Born To Be Pooh」「メキシコの星」)など、好きなものをモチーフにした歌詞がある。
ライブパフォーマンス
体を大きく振って跳んだり、舌を出したり、鼻をほじったり、全裸になったりなど、エキセントリックなライブパフォーマンスを見せる。
真島昌利との関係
- 真島昌利とはTHE BLUE HEARTSから、30年以上バンドを組み続けている。甲本のインタビューによれば、若い頃から、将来は親の世話になろうと思っていて働く気の無かった自分を[1]、真島が「お前はやれば出来る子なんだよ!」と、叱咤激励し続けてきたと語っている。また、上京して友達がなかなか出来なかった甲本にとって[2]、誰より自分を理解してくれた真島を、「自分にとって特別な存在だから、彼の期待を裏切りたくない」と言っている。真島とはプライベートでの交流も盛んであり、休日には二人で中古レコード店を回ったりすることもある。2013年2月8日放送の「ミュージャック」(関西テレビ)で、真島と一緒に東京ディズニーランドに行った際、チップのグリーティングに割り込んで(故意ではない)写真を撮ろうとして、チップに注意されたエピソードを披露した。
- ブルーハーツ結成直後、真島とバンドの今後について話し合いをしていたところ、突然、「『バッテンロボ丸』の再放送が観たい」と言って自分の部屋に戻ってしまった。これに真島は激怒し、甲本の部屋に突入するや否や、「こんなもの(テレビ)があるからいけないんだ!」と言ってテレビを撤去し、隣に住んでいた山川のりをの部屋に持っていってしまった。普段は温厚な真島のあまりの激高ぶりにショックを受けた甲本は、信頼を取り戻すために、「リンダリンダ」と「ブルーハーツのテーマ」を制作した。
人物・エピソード
- 好物は豆とハム。
- 幼少時代のあだ名は「ボケ作」(小学校の担任教師が名づけた)。
- 子供の頃、桃太郎少年合唱団に所属していて賛美歌などを歌っていたが、過去の定期演奏会パンフレットや名簿などに彼の名前は存在しない。
- 小学校の夏休みの宿題に爪楊枝を折って「歯の裏をほじれるツマようじ」として提出した。毎年、夏休みの宿題を提出していなかったヒロトは、参観日の日に母親に褒めてもらえると期待していたが、作品に気付いてもらえなかった。それを聞いた真島は、「他の人の作品の部品が転がってると思ったんじゃない?」と追い討ちをかけた[3]。
- 高校時代は剣道部。
- 実家はクリーニング店「ドライ甲本」を経営していた(2013年現在は閉店)。父について、「父親はアイロンを握っている姿が一番カッコよかった」と語っている。
- 初めて買ったレコードは、西城秀樹の『薔薇の鎖』。本当は、『激しい恋』を買うつもりが間違えた。
- 真空管アンプを自作している。
- インタビューなどで雑誌に写真が出る時は、大抵、ロックTシャツを着ている。ファッション雑誌の表紙を何度か飾っている。
- ザ・コーツ解散時に彼が住んでいた笹塚の廃家は、霊感の強い友人曰く、霊の通り道になっており、甲本も数々の心霊現象を体験している(例・靴を履こうとしたら中に大量の血が入っていたなど)。
- インディーズ時代、アルバイト先のラーメン屋「珉亭」で「ロケット号」にまたがり出前をしていた。また、ほぼ同じタイミングで俳優の松重豊もアルバイトとして採用されており、松重とは現在も交流がある。
- 1981年5月、日本テレビ系列で放送されていた「スター誕生!」の前説にラウンド・アバウトで出演。甲本が生まれて初めて作った曲「Jump'in Jap 3-3-7」を演奏した。
- ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フーが訪日すると、スケジュールを開けて、出来る限りライブを観に行っている[4]。
- ソロでイベントに出演する際、セックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」を自作の日本語の歌詞をつけて歌うことが多い。
- お金を払って見に行った日本のバンドのライブはDragon Ashだけ(しかし1995年のライブでは「この前イエモンのチケット買うて武道館行ったんやけど‥」と発言している)。
- 2005年に弟の雅裕がテレビ出演した際、雅裕は「(私生活は)僕より謙虚ですよ」と語っていた[5]。
- ブルーハーツ結成直後、丸坊主に白い肌着という、それまでのロックのイメージに反する様相でステージに立つことに迷いを抱くが、「ものすごくロックが好きな自分がいいと思うんだから、これでいいんだ」と思い、自分らしさを貫いた。
- 浅草キッドの水道橋博士とは岡山大学教育学部附属中学校の同級生で、ミュージシャンと芸人になってから再会して家族ぐるみの付き合いをしている友人である[6]。当時の呼び方は「こうもったん」「小野君」。甲本は中学の同級生がたけし軍団に入っていることを甲本の高校と大学の先輩である大森うたえもんから教えられるが後に実際に会うまでその人物が「小野君」だと判っていなかった。水道橋曰く、「ヒロトはいつもの自然体で答える。対して、僕はタメ口で喋っていてもぎこちない」[7]。
- 2009年5月の忌野清志郎の葬儀には革ジャン姿で現れ、弔辞を述べた。
- SPレコードのコレクターで戦前のブルースとエルヴィス・プレスリーの50年代の作品が多い。
- 蓄音機を所有している。
趣味
趣味バンド「モンキー・アンクルズ」では、ベースを弾いている。
自らカスタムする程のバイク好き(ハーレー・トライアンフ・ヤマハ・トリッカー乗り)。沖縄に行くとハーレーのレンタバイクを借りて、タコス屋等を一人で回っている。
アニメ・特撮戦隊ヒーローモノも好む。アニメでは、「タイムボカンシリーズ」や「ドラえもん」、「いなかっぺ大将」を好む。『キン肉マン』も大好きで、「キン肉マン77の謎」の投稿超人コーナーに甲本が考案した超人「クアドロフェニア(名前はザ・フーのアルバム『四重人格(Quadrophenia)』から)」が掲載される。
また、 プロレス・格闘技や映画が好き。同郷のプロレスラー田村潔司のジム「U-FILE CAMP」の創設期の会員(No.2)で、ジムに何度か通っていた。またプロレス雑誌のKAMINOGEの表紙も飾っている。
「ミュータント・タートルズ」や「ガンビー」などのフィギュアの収集をしている。
タイムボカンシリーズ
タイムボカンシリーズの熱烈なファン。タイムボカンシリーズの再放送が見たいがために、バンドの練習に行きたくないと駄々をこねたことがあった。同シリーズの音楽担当である山本正之のファンでもあり、ザ・コーツ時代から親交を深めている。それが縁で山本のアルバムなどにコーラスとして参加するなどしている。
- OVA「タイムボカン王道復古」に本名名義で声優として出演(「タイムパトロール隊オタスケマン」の三悪・オジャママンのコクピットメカ「オハヤシ星人」役。漫画家の奥谷かひろと共に、「オタスケマン」本編のように視聴者公募によって選ばれたという設定で)。
- 2000年には、「タイムボカン2000・怪盗きらめきマン」のエンディングテーマ「フララン ランデブー」(山本正之楽曲提供)を歌っている。
- 2005年に行われた「タイムボカン祭」にゲスト出演。
- 2009年上映の『ヤッターマン』の劇中歌『ヤッターキング2009』をクロマニヨンズとして担当。
ディスコグラフィー
- 「THE WEIGHT」(アルバム『LIGHTNING BLUES GUITAR Live Lightning vol.2』収録、1996年11月21日)
- 「フララン ランデブー」(シングル『怪盗きらめきマン』収録、2000年5月24日)
- 甲本ヒロト&ピンク・ピッギーズ名義。ピンク・ピッギーズについては山本正之の項を参照。
- 「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」のエンディングテーマ。
- 「何にもなかった日」(三宅伸治 The Swamp Tramp名義アルバム『Music Planet~いいことがあるといいね~』収録、2000年12月6日)
- 『桜のころ』(シングル、2002年6月12日)
- 「エルマー・エレベーター」(少年ナイフへのトリビュートアルバム『少年ナイフ・トリビュート フォーク&スプーン』収録、2006年6月16日)
- 「エルマー・エレベーター(Basement Tape)」も収録。
- 『真夏のストレート/天国うまれ』(シングル、2006年7月5日)
- ギターのみならず、ベースやドラムス等ほぼ全てのパートを甲本1人で演奏。また、「天国うまれ」には真島昌利がギターで参加している。
- 「よろこびのうた」(シングル、2007年10月31日)
- 藤原いくろうとの合作で、「藤兵衛ドンと農民たち」名義。ベートーヴェンの「交響曲第9番」を手拍子や三味線にあわせて「あ~ね、の~ん」のベートーベンにあわせて歌う、民謡的な楽曲。しかしプロモビデオも実際に難波田城資料館にて昔の農村をイメージした作りになっており、髪を結ったりはしていないが、当時の農民の喜びが描かれているようなつくりにもなっている。なお、ハイロウズの楽曲にも「よろこびの歌」が存在するが、こちらは真島の作詞・作曲である。
- 「ANARCHY IN THE BAYOU」(セックス・ピストルズへのトリビュートアルバム『P・T・A! ~ピストルズ・トリビュート・アンセム~』収録、2009年3月25日)
- Dr.kyOn & BLACK BOTTOM BRASS BAND featuring 甲本ヒロト として参加
- 「夜空の誓い duet with 甲本ヒロト」(UAのカバーアルバム『KABA』収録、2010年6月23日)
ゲスト参加
- JUDY AND MARY「プラチナ」 (「MIRACLE DIVING」収録)
- 東京スカパラダイスオーケストラ(シングル「星降る夜に」にゲストヴォーカルとして参加)
- 忌野清志郎(ゲストヴォーカルとして参加)
- OKAMOTO'S「共犯者」(「ラブソング/共犯者 」収録)
- THE BOHEMIANS avec ムッシュかまやつ「なればいい」(「THE SPIDER BEAT」収録)
- THE BAWDIES「1-2-5」(「THE SEVEN SEAS」収録)
- THE PRIVATES「ROLLIN' STONE」(「Les beat」収録)
- 大竹しのぶ(「乙女のワルツ」、「歌心 恋心」収録)
楽曲提供
- 宮沢りえ「ボーイフレンド」「恋が命中」作詞・作曲(1993年)
- 坂井真紀「ビーナス」作詞・作曲(1997年)
- 坂井真紀「シャボン玉」作詞・作曲(1998年)
- 2丁拳銃「見せてごらん」作詞・作曲(1999年)
- あのねのね「∥(ひと)」作詞・作曲(2001年)
- PUFFY「モグラ」作詞・作曲(2006年)
- 木村充揮「プロフェッショナル」作詞・作曲(2006年)
- 中ノ森BAND「イソブラボー」作詞・作曲(2007年)
- シシド・カフカ「バネのうた」作詞・作曲(2015年)
- 大西ユカリ「ハルカロジ」作詞・作曲(2016年)
関連書籍
- 日曜日よりの使者の詩―甲本ヒロト全詞集(2007年1月 ジービー)
- 「ジャパニーズ・ロックインタビュー集」(2010年TOブックス発行)
脚注
関連項目
関連人物
- 真島昌利 - 元THE BREAKERS・THE BLUE HEARTS・THE HIGH-LOWS、現ザ・クロマニヨンズ
- 甲本雅裕 - 実弟。
- 水道橋博士 - 浅草キッド。中学時代の同級生。
- 山本正之 - ミュージシャン。ザ・コーツ時代から親交がある。
- 松重豊 - 俳優。下北沢時代のアルバイト仲間。
外部リンク
- 甲本ヒロト(ソニーミュージックの公式サイト)
- 藤兵衛ドンと農民たち(公式サイト)