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=== のりば === |
=== のりば === |
2016年9月23日 (金) 12:25時点における版
吉野口駅* | |
---|---|
駅舎(2004年3月31日) | |
よしのぐち Yoshinoguchi | |
所在地 | 奈良県御所市大字古瀬442 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 近畿日本鉄道(近鉄) |
電報略号 | ヨノ(両社とも) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
(JR西日本)583人/日 (近鉄)649人/日(降車客含まず) -2012年- |
開業年月日 | 1896年(明治29年)5月10日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 和歌山線(JR西日本) |
キロ程 | 24.9 km(王寺起点) |
◄掖上 (4.0 km) (6.6 km) 北宇智► | |
所属路線 | F 近鉄吉野線 |
駅番号 | F48 |
キロ程 |
9.5km(橿原神宮前起点) 大阪阿部野橋から49.2 km |
◄F47 葛 (1.6 km) (1.7 km) 薬水 F49► | |
備考 |
共同使用駅(JR西日本の管轄駅) JR西日本:直営駅 POS端末設置(みどりの窓口 なし) * 1903年に葛駅から改称。 |
吉野口駅(よしのぐちえき)は、奈良県御所市大字古瀬にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。駅番号は近鉄がF48。
JR西日本の和歌山線と、近鉄の吉野線が乗り入れ、接続駅となっている。両社の共同使用駅で、JR西日本の王寺鉄道部が管理しているが、近鉄の社員も常駐している。
歴史
- 1896年(明治29年)
- 1903年(明治36年)5月15日 - 吉野口駅に改称[2]。
- 1904年(明治37年)12月9日 - 南和鉄道の路線を関西鉄道が承継、同社の駅となる[1]。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が鉄道国有法により国有化、官設鉄道の駅となる[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、和歌山線の所属となる[1]。
- 1912年(大正元年)10月25日 - 吉野軽便鉄道(現在の近鉄吉野線の前身)が当駅 - 吉野駅(現在の六田駅)間で開業[1]。同社と国有鉄道の共同駅となる。
- 1913年(大正2年)5月31日 - 吉野軽便鉄道が吉野鉄道に社名変更[1]。
- 1923年(大正12年)12月5日 - 吉野鉄道が橿原神宮前駅(初代)まで延伸[3]。同線においても途中駅となる。
- 1929年(昭和4年)8月1日 - 大阪電気軌道が吉野鉄道を合併[3]。国有鉄道と大軌(吉野線)の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道と参宮急行電鉄が合併、関西急行鉄道が発足[3]。同社と国有鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 戦時合併により関西急行鉄道が近畿日本鉄道に改組[3]。同社と国有鉄道の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道と近鉄の合同駅となる[1]。
- 1989年(平成元年)5月18日 - 近鉄の特急停車駅になる。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 近鉄吉野線でICカードPiTaPa供用開始[4]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを持つ地上駅で、開業時からの古い木造駅舎が現在も残っている。うちJRは2面3線、近鉄は2面2線の使用となっているが、島式ホームのうち1面はJRと近鉄の共有となっている。そのため、JRと近鉄は改札内での乗換えが可能であり、更に特定の場合同一ホーム上での乗換えが可能という特異な構造となっている(後述)。駅舎は東側にあり、島式ホームとは地下道で結ばれている。列車の本数は近鉄が多く、現在停車する最長編成はJRが6両、近鉄は4両である。
駅名標は近鉄線のホームも含めてJR西日本の仕様に統一されているが、近鉄線ホームのものはJRロゴがない代わりに近鉄仕様の駅番号が表記されている。
2番・3番のりばの待合室内に地元駅弁業者の柳屋が経営するKIOSKがあり、駅弁の柿の葉寿司を販売している。トイレは1番のりばにあり、男女共用の汲み取り式である。
JR西日本の直営駅であるが、マルス端末の設置はなく、窓口でのJR乗車券の発券はPOS端末を用いて行っている。そのためみどりの窓口は設置されていない。また、近鉄の特急券は窓口で販売されていないが、大阪阿部野橋行のみホーム上の自動券売機で購入することができる。ただし、インターネットで予約した特急券の受け取り以外は直近の列車のみ発売となるため注意が必要である。
改札外にはJR・近鉄それぞれの自動券売機があるが、Jスルーカード・スルッとKANSAIカードともに使用できない。近鉄吉野線の自動券売機でスルッとKANSAIカードが使用できないのは当駅だけである。2007年4月1日より近鉄にPiTaPaが導入されたことで、当駅にも近鉄側改札口にICカード用の簡易改札機が設置されたので、近鉄を利用する場合に限りPiTaPa・ICOCAを利用することができるが、JR西日本は和歌山線大和新庄駅 - 田井ノ瀬駅間がICOCAの利用エリア外のため、当駅からPiTaPa・ICOCAを利用して和歌山線に乗車することはできない。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | F 近鉄吉野線 | 下り | 下市口・吉野方面 |
2 | 上り | 橿原神宮前・大和八木・大阪阿部野橋方面 | |
3 | JR和歌山線 | 下り | 五条・和歌山方面 |
4・5 | 上り | 高田・王寺・天王寺方面 |
1番のりばのみが単式で、残りのホームは島式である。JR線の高田・王寺方面行き列車については通常4番のりばに発着し、16時台の1本と臨時列車が5番のりばに停車する。なお、1番のりばから大阪阿部野橋方面への折り返しも可能であり、5番のりばは高田方面と五条方面の両方向の入線・発車に対応している。
2番のりばの大阪阿部野橋方面と3番のりばの五条方面は、相互に同一ホーム上での乗換えが可能である。直通運転を行なっていないJRと大手私鉄が同一ホーム上で乗り換えられるのは、全国的に珍しい。
近鉄吉野線においては両隣の駅がどちらも棒線駅のため、行き違い待ちで数分停車する事が多い。また近鉄・JR間で連絡している列車が遅れた場合にも到着するまで待つことがある。ただしJR高田・王寺方面行きと近鉄吉野方面行きは連絡しないことがあり、吉野方面行きが入線しないうちにJR高田・王寺方面行きが発車する場合もある。
近鉄吉野線は吉野鉄道によって開設された路線で、当駅で吉野杉の貨物受渡し(貨車直通)を行うために国鉄のレール幅に合わせて建設された。また、近鉄吉野線の壺阪山駅 - 下市口駅間のルートが距離の短い直線ルートではなく、西側の御所市にある当駅を一旦経由するルートになっているのは、そのような事情もあったからである。和歌山線で貨物輸送が行われていた時には片町線徳庵駅にある近畿車輛で製造された近鉄車両(主に南大阪線用の狭軌車両)を当駅まで甲種輸送を行い、この駅で近鉄へ引き渡された事がある。
駅弁
みどりの窓口はないが駅弁は販売しているという、現在のJRとしては珍しい駅になっている。主な駅弁は下記の通り[5]。
- きぬ巻時雨寿司
- 鮎ずし
- 柿の葉寿し
- 柿の葉寿しミックス
利用状況
- JR西日本
- 奈良県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
- 862人(2005年度)
- 860人(2006年度)
- 752人(2007年度)
- 722人(2008年度)
- 636人(2009年度)
- 623人(2010年度)
- 590人(2011年度)
- 583人(2012年度)
- 近畿日本鉄道
- 近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[6]。
- 2015年11月10日:1,357人
- 2012年11月13日:1,483人
- 2010年11月9日:1,628人
- 2008年11月18日:1,707人
- 2005年11月8日:2,187人
- 主として通学・通勤用に利用される。吉野口駅(近鉄)の利用状況の変遷は下表の通り。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す[7]。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(近鉄吉野口駅) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特記事項 | ||||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||||
1982年(昭和57年) | ←←←← | 11月16日 | 2,695 | ||||||
1983年(昭和58年) | ←←←← | 11月8日 | 2,441 | ||||||
1984年(昭和59年) | ←←←← | 11月6日 | 2,680 | ||||||
1985年(昭和60年) | ←←←← | 11月12日 | 2,485 | ||||||
1986年(昭和61年) | ←←←← | 11月11日 | 2,605 | ||||||
1987年(昭和62年) | ←←←← | 11月10日 | 2,599 | ||||||
1988年(昭和63年) | ←←←← | 11月8日 | 2,376 | ||||||
1989年(平成元年) | ←←←← | 11月14日 | 2,534 | ||||||
1990年(平成2年) | ←←←← | 11月6日 | 2,473 | ||||||
1991年(平成3年) | ←←←← | ||||||||
1992年(平成4年) | ←←←← | 11月10日 | 2,659 | ||||||
1993年(平成5年) | ←←←← | ||||||||
1994年(平成6年) | ←←←← | ||||||||
1995年(平成7年) | ←←←← | 12月5日 | 2,588 | ||||||
1996年(平成8年) | ←←←← | ||||||||
1997年(平成9年) | ←←←← | ||||||||
1998年(平成10年) | ←←←← | ||||||||
1999年(平成11年) | ←←←← | ||||||||
2000年(平成12年) | ←←←← | ||||||||
2001年(平成13年) | ←←←← | ||||||||
2002年(平成14年) | ←←←← | ||||||||
2003年(平成15年) | ←←←← | ||||||||
2004年(平成16年) | ←←←← | ||||||||
2005年(平成17年) | 335,640 | ←←←← | 60,549 | 396,189 | 11月8日 | 2,187 | |||
2006年(平成18年) | 337,290 | ←←←← | 52,933 | 390,223 | |||||
2007年(平成19年) | 293,940 | ←←←← | 54,388 | 348,328 | |||||
2008年(平成20年) | 267,420 | ←←←← | 53,821 | 321,241 | 11月18日 | 1,707 | |||
2009年(平成21年) | 235,620 | ←←←← | 48,478 | 284,098 | |||||
2010年(平成22年) | 146,340 | ←←←← | 21,679 | 168,019 | 11月9日 | 1,628 | |||
2011年(平成23年) | 190,686 | ←←←← | 25,254 | 215,940 | |||||
2012年(平成24年) | 190,620 | ←←←← | 46,095 | 236,715 | 11月13日 | 1,483 |
駅周辺
駅前は一軒の商店があるのみとなっている。
路線バス
御所市ひまわりバス・大淀町よどりタクシー(乗合型デマンド交通)が発着しているが、後者は登録済みの大淀町住民が対象となっている。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、20-21頁。
- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 8 関西1、新潮社、2008年、41頁。ISBN 978-4-10-790026-5。
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 3号 近畿日本鉄道 2、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月29日、26-27頁。
- ^ "平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります" (pdf) (Press release). 近畿日本鉄道. 30 January 2007. 2016年3月6日閲覧。
- ^ 『JR時刻表』2015年7月号、交通新聞社、2015年、326頁。
- ^ 駅別乗降人員 吉野線 - 近畿日本鉄道
- ^ 奈良県統計年鑑
関連項目
外部リンク
- 吉野口駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 吉野口|K's PLAZA - 近畿日本鉄道