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2016年6月7日 (火) 22:46時点における版
いしい ふくこ 石井 ふく子 | |
---|---|
本名 | 石井 ふく子 |
生年月日 | 1926年9月1日(98歳) |
出生地 |
東京府東京市下谷区[1] (現・東京都台東区下谷) |
国籍 | 日本 |
血液型 | A[2] |
職業 |
テレビプロデューサー 演出家 |
ジャンル | テレビドラマ |
活動期間 | 1961年 - |
活動内容 |
テレビドラマのプロデュース、 舞台演出 |
著名な家族 |
伊志井寛(系父) 三升延(母) |
主な作品 | |
プロデュースした作品 『女と味噌汁』 『肝っ玉かあさん』 『ありがとう』 『渡る世間は鬼ばかり』 他多数 |
石井 ふく子(いしい ふくこ、1926年9月1日 - )は、日本のテレビプロデューサー、舞台演出家。東京府東京市下谷区[1](現・東京都台東区下谷)出身。TBSテレビプロデューサー。
来歴・人物
父は劇団新派の俳優だった伊志井寛。母は分川本の君鶴と呼ばれた芸者で小唄の家元となった三升延。伊志井は義父で戸籍・血縁関係共にない(出生の際、実祖母の子として届けられた。その後、三升の養女という形で入籍。戸籍上は伊志井はあくまで三升の夫であり、石井の父という関係では無いという関係になっている[3])。
東京女子経済専門学校(現:新渡戸文化中学校・高等学校)卒業後新東宝の女優などを経て、1950年に日本電建宣伝部入社。1961年にTBS入社。プロデューサーとして「肝っ玉かあさん」「ありがとう」「女と味噌汁」「カミさんと私」「おんなの家」「ぼくの妹に」「はじめまして」「家族」「道」「愛」「心」「出逢い」など数々のホームドラマをヒットさせ、TBSドラマの黄金時代を支える。特に脚本家・橋田壽賀子とコンビを組む「渡る世間は鬼ばかり」は、およそ25年にも及ぶ長寿番組となった。
また赤木春恵、乙羽信子、山岡久乃、奈良岡朋子、京塚昌子、香川京子、河内桃子、草笛光子、池内淳子、佐久間良子、大空眞弓、石坂浩二、長山藍子、三田佳子、佐良直美、吉永小百合、波乃久里子、大原麗子、井上順、泉ピン子、岡本信人、角野卓造、沢田雅美、音無美紀子、松坂慶子、竹下景子、坂口良子、熊谷真実、石野真子、松村雄基など多くの俳優・女優を起用し、「石井ファミリー」または「石井組」と呼ばれる程の一大勢力を築いている。また子役時代から坂上忍、伊藤淳史、えなりかずきに目をかけており、石井が手がけたテレビドラマに出演させていた。
橋田壽賀子とは公私に渡り、半世紀以上の交流があり、橋田の夫の岩崎嘉一(元TBSプロデューサー)との結婚の世話も石井が行ったという。橋田の自伝的ドラマ「春よ、来い」における花井涼子(いしだあゆみ)役のモデルでもある。また、橋田作品への影響力は強い。先述の石井ファミリーと、橋田作品の常連俳優(橋田ファミリーと呼ばれる)は事実上イコールの関係にあり、その時々によって呼び名が変わる。
1974年のTBS退社後、「TBS専属のフリーランスプロデューサー」という立場[3][4]だったが、2000年代以降は「想いでかくれんぼ」(2000年)、「夫婦」(2006年)、「結婚」(2009年)など、橋田壽賀子脚本・渡哲也主演のスペシャルドラマをテレビ朝日で手掛けている。
1968年11月の新派公演「なつかしい顔」(新橋演舞場)から舞台の演出を手掛けるようになり、以来足掛け40年に渡り386作品を演出。近年は舞台作品の演出が活動の中心になっている。義父の伊志井寛との関係から劇団新派との関わりが深く、京塚昌子を筆頭に新派出身の役者を多く自身のドラマや舞台に起用し、また新派公演の演出も度々担当している。劇場は、名鉄ホール・芸術座・新橋演舞場・明治座・帝国劇場・飛天・近鉄劇場・松竹座・博多座・御園座・中日劇場・日生劇場・ル テアトル銀座・大阪新歌舞伎座・京都南座・新宿コマ劇場・三越劇場などで演出実績がある。
テレビ出演
- 離婚・ぼくんちの場合(1983年 TBS 大原麗子主演)
- おんなは一生懸命(最終回のみに出演)(1988年 TBS 泉ピン子主演)
- おんなの家(1993年 TBS 杉村春子主演)(東芝日曜劇場が単発ドラマとして最後を迎え、ラストシーンに登場する)
- 特別対談番組「吉永小百合 石井ふく子 34年の絆」〜山本周五郎生誕100年記念によせて〜 (2003年 TBS)
映画出演
- 三百六十五夜 東京篇・大阪篇(1948年、新東宝) - ダンサー 役
- 人間模様(1949年、新東宝) - 女中・八重 役
- 女医の診察室(1950年、新東宝) - 看護師 役[5]
舞台演出
- なつかしい顔(1968年 新橋演舞場 舞台初演出 出演:伊志井寛、水谷良重)
- 春秋めおと囃子(1973年 名鉄ホール 出演:中村玉緒、長門裕之)
- 夏のふたり(1976年 御園座 出演:林与一、小川知子)
- 秋のかげろう(1977年 名鉄ホール 出演:林与一、長山藍子)
- 花の巴里の橘や(1978年 帝国劇場 京マチ子主演)
- 花の三角野郎(1980年 名鉄ホール 若山富三郎主演)
- 幸福(1985年 名鉄ホール 出演:芦田伸介、山岡久乃、沢田雅美、石野真子、広岡瞬)
- 花のこころ(1986年 帝国劇場 池内淳子主演)
- お嫁に行きたい!!(1987年 芸術座 池内淳子主演)
- 春日局(1989年 帝国劇場 佐久間良子主演)
- 男を金にする女(1991年 芸術座 大原麗子主演)
- 品川心中(1993年 日生劇場 大原麗子主演)
- お夏狂乱(1994年 帝国劇場 大原麗子主演)
- お美津(1995年 新宿コマ劇場 水前寺清子主演)
- あさき夢みし(1997年 帝国劇場 泉ピン子主演)
- 規子と弓代(1999年 名鉄ホール 坂口良子主演)
- 男を金にする女(2000年 南座 古手川祐子主演)
- 空のかあさま(2001年 芸術座 斉藤由貴主演)
- 初蕾(2004年 芸術座 京野ことみ主演)
- 初蕾(2004年 南座 高橋恵子主演)
- 男を金にする女(2004年 名鉄ホール 竹下景子主演)
- 娘よ(2005年 ル テアトル銀座 一路真輝主演)
- 喜和(2005年 名鉄ホール 三田佳子主演)
- 京紅ものがたり(2006年 新橋演舞場 十朱幸代主演)
- 忠臣蔵 いのち燃ゆる時(2007年 明治座 松平健主演)
- 御いのち(2008年 御園座 竹下景子主演)
- 華々しき一族(2008年 ル テアトル銀座 若尾文子主演)
- おしん(2009年 御園座 出演:小林綾子、長山藍子)
- 女の人指し指(2011年 名鉄ホール 若尾文子主演)
- 女たちの忠臣蔵(2012年 明治座 高島礼子主演)
受賞・受章歴
石井ふく子を演じた女優
脚注
- ^ a b “Ms Wendy in This Month 注目の人 プロデューサー/石井ふく子さん”. 月刊ウェンディ(Wendy). 合人社グループ出版局 (2011年4月15日). 2015年9月6日閲覧。《→アーカイブ;→PDF版(PP.1 - 2)》
- ^ “石井ふく子さん、「最多舞台演出本数」で自身3つ目ギネス記録(全2頁中2頁目)”. SANSPO.COM(サンスポ). (2015年8月30日) 2015年9月6日閲覧。《→アーカイブ(P1・P2)》
- ^ a b 石井ふく子著「想い出かくれんぼ」1993年・集英社
- ^ 経緯は読売新聞・2015年1月29付け朝刊に掲載されたインタビュー記事「時代の証言者」の中で説明されている。父の死後、相続税の支払いに大金が必要となり、他局でプロデューサーの仕事をしようとしたところ、TBSの社長に怒られた。そこで大金が必要だと説明したところ、それをTBS側で用立ててくれることになった。ただし社員に大金を貸すわけにはいかないので、一旦退社した後TBSの専属にした上で多額の契約金を受け取る、という形にしたという。つまり、大金を前渡しするため「退職+専属契約」という形を採ったわけである。
- ^ 【追悼2015】女優・原節子さん 最期まで貫いた伝説 生涯独身 隠とん生活 スポーツ報知 2015年12月30日
- ^ “第8回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2014年11月13日閲覧。