麻原彰晃

麻原 彰晃（あさはら しょうこう、1955年3月2日 - ）は、宗教団体オウム真理教の元代表で教祖。著書では「真理の御魂 最聖 麻原彰晃尊師」名義を用いていた。信者からは尊師、もしくは本来ヒンドゥー教の導師を指すグルと呼ばれ、崇拝の対象となっている。シンガーソングライターでもある。本名は松本 智津夫（まつもと ちづお）。

生い立ちおよび経歴

1955年3月2日、熊本県八代市の畳職人の家庭に生まれた。片目が不自由だったため、6歳から20歳までを寄宿制の熊本県立盲学校で過ごし、針灸術を学ぶ。1973年3月同校を卒業後、東大受験をめざし，1977年4月代々木ゼミナール池袋校に入学した。

1976年7月、知人を殴打する。これにより傷害罪で罰金刑を受ける。 1977年頃から仙道やヨガの修行を始める。 1978年、代々木ゼミナール池袋校で知り合った妻と結婚して千葉県船橋市で針灸院を開業。のち漢方薬局経営に転じ、経営は順調だったが、1982年に無許可の医薬品を製造販売したため薬事法違反で逮捕され、罰金刑を受ける。

1980年に新興宗教団体阿含宗に入信。1984年、東京都渋谷区にヨガ道場「オウム神仙の会」を結成。麻原彰晃を名乗り始める。 1986年、ヒマラヤで最終解脱と称す。 1987年、オウム神仙の会を「オウム真理教」に改称する。空中浮遊などのショー的なアピールで徐々に信者を獲得していく。

1995年5月16日に山梨県上九一色村のオウム真理教の教団施設で地下鉄サリン事件をはじめ、オウム真理教が関係したとされる一連の事件の容疑者として逮捕される。

逮捕後の経過

1996年4月24日、一審の初公判。 公判では突如英語を話したり、居眠りをするなどの異常な行動が目立ち、しばしば裁判長から注意を受ける。 2003年4月、一審の論告求刑で死刑を求刑され、「わが国の犯罪史上最も凶悪な犯罪者」と指弾された。 2003年10月31日、弁護側が最終弁論を行い一審が結審。 2004年2月27日、一連の容疑に対して東京地方裁判所は求刑通りの死刑を宣告。これに対し被告弁護団は即日控訴している。

また、松本の三女は和光大学の入試に合格し、一度は入学を許可されたにもかかわらず2004年3月12日に大学から入学を拒否された。その後、同じく入試に合格していた文教大学からも入学を拒否されたが、入学拒否は違法であるとの判断がなされたため入学が許可された。その後2006年2月7日、今度は次男が春日部共栄中学校に合格したものの、彼の息子だという理由で入学拒否された。本人達は差別だといい、入学拒否を取り下げるよう求めている。

関連項目

• オウム真理教

外部リンク

• 無限回廊