コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「焼きそば」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
72行目: 72行目:
* [[小島やきそば]]([[東京都]][[台東区]])
* [[小島やきそば]]([[東京都]][[台東区]])
* [[東京大田汐焼きそば]](東京都[[大田区]])
* [[東京大田汐焼きそば]](東京都[[大田区]])
* フル焼きそば([[東京都]][[世田谷区]])
* [[東村山黒焼きそば]](東京都[[東村山市]])
* [[東村山黒焼きそば]](東京都[[東村山市]])
* [[藤沢炒麺]]([[神奈川県]][[藤沢市]])
* [[藤沢炒麺]]([[神奈川県]][[藤沢市]])

2013年12月7日 (土) 09:58時点における版

焼きそば
鉄板上で調理している様子

焼きそば(やきそば)は、豚肉などの類やキャベツもやしなどの野菜と共に炒め、調味して作る麺料理。醤油ウスターソースを使用した焼きそばは、日本で独自の発展を遂げた固有の料理であり、日本で単に「やきそば」といえばソース焼きそばのことを差す事が一般的である。

焼きそばは、日本で一般的な軽食として良く知られている。縁日や高速道路のサービスエリアパーキングエリアの売店やスナックコーナーなど(デパートの屋上や競技場・催し物場のメニュー等)で売られている。鉄板を使ったバーベキューメニューとしても多く作られている。また、地域おこしのためのご当地グルメとして、独自の調理法や材料を使用した焼きそばをPRしている地域も多い(「#ご当地焼きそば」参照)。

概要

昭和30年頃は、駄菓子屋兼焼きそば屋さんがあり、子供おやつとして大評判だったが、次第に家庭でも食べられるようになっていった[1]。『にっぽん洋食物語大全』には「ソース焼きそばを浅草焼きそばと呼ぶ人もいる」と書かれており、昭和10年代には浅草で焼きそばがメニューとなっていた事から、戦前には焼きそばが存在していた。昭和38年にはインスタント麺が発売されてヒット商品となり、広く広がった。

現代の中華料理店の多くでメニューの一つとなっており、各種バリエーションを提供している店も多い。調理が簡単である事から、町おこしB級グルメとして各地で利用されている。

材料

焼きそば用に販売されている麺は、中華麺を蒸した上、ほぐしやすいように油処理がされていることが多い。家庭向けに販売されている商品は、粉末あるいは液体の濃縮調味料が添付されるのが一般的である。調味料は、もともと塩が多く使われていたが、それ以外にソースや醤油、オイスターソースやそれらをブレンドしたものなど、様々なものが使用される。

麺以外の具としてはキャベツ豚肉などの肉類、イカなどの魚介類、天かすなどが多く使われる。仕上げに青のり削り節を振り掛けたり、刻んだ紅生姜を添えたりする。マヨネーズをかける場合もある。

バリエーション

五目焼そば(あんかけ)
堅焼きそば(あんかけ揚げ焼きそば

炒めた麺の上に、調理した海老人参椎茸などの具を水溶き片栗粉などでとろみをつけて合わせたを掛けたものは「五目あんかけ焼そば」あるいは単に「五目焼きそば」「あんかけ焼きそば」と呼ばれる。この餡は中華丼の具や八宝菜に類似する。

また、油で揚げてパリパリにした麺の上に餡を掛けたものは「堅焼きそば」(あるいは「あげそば」「バリそば」)と呼ぶ。皿うどんはこれに似ているが、麺の太さなどが異なる別の料理である。

沖縄県の大衆食堂では、ほとんどの場合沖縄そばの麺が用いられる。味付けは、沖縄そば用のだしを使うものから塩味ソース味までさまざまであるが、ケチャップで味付けるものが独特である。たいていは店によって決まっており、メニューには書かれていない。沖縄県の米海兵隊基地の食堂では、標準メニューとして焼きそばが採用されており、これが好評だったため、現在では世界各地の海兵隊基地で焼きそばが供されている。また、基地周辺の飲食店では、麺に茹で置きのスパゲティが使用されている例もある。

インスタント食品

インスタント食品としての焼きそばは、油揚げされた麺を湯で戻し、付属のタレで味付けをする。なお、この油揚げされた麺というのは、固焼きそばのそれとは違い、インスタントラーメンに多い即席油揚げ麺の事であり、乾燥保存と麺の中に微細な空洞を作って戻しやすくすることを目的として揚げたものである。種類はソース焼きそばがほとんどであるが、塩焼きそば、カレー焼きそばなどのバリエーションは存在する。

大別して、カップ麺カップ焼きそば)と袋入りのものがあるが、付属の専用容器で調理を行うカップ式の物に比べ、袋式の物は極めて少ない。これは前者がお湯で戻した物にタレをかけるだけ(したがって、厳密には『焼き』そばではない)のに対し、後者は茹で戻したものを炒める必要があり、付属容器付の物が液体ソースであることが多いのに対し、袋入りのものは粉末タイプのものが多い。これらインスタント食品では、ソース焼きそば、塩焼きそばのほか、具が多い五目焼きそば(揚げ麺や固焼きそば)に類するものも少数見られる。

冷凍食品も販売されており、「五目あんかけ焼きそば」や「ご当地焼きそば」も存在する。

他の料理との融合

焼きそばパン
  • 焼きそばをコッペパンにはさんだものを「焼きそばパン」という。
  • モダン焼き広島風お好み焼きなどお好み焼きの具として使うことがある[2]
  • 焼きそばを卵でオムライス状に包んだものを「オムそば」という。
  • 変わり種中華まんの一つとして、焼きそばを具に用いた「焼きそばまん」がある。
  • 瓦そばそば焼きのように、本物の蕎麦(ただし瓦そばは茶蕎麦を使用)に焼きそばの技法を応用した料理がある。
  • 兵庫県・神戸市には、「そばめし」という焼きそばを焼いてる過程でそばを細かくヘラで刻んで白ご飯とソースで仕上げた料理がある。
  • 焼きそばと同様の調理法で、麺にうどんを用いたものは「焼きうどん」、ビーフンを用いたものは「焼きビーフン」と呼ばれる。

その他、大阪などでは、焼きそばをおかずにご飯と味噌汁のついた「焼きそば定食」が存在する。焼きそばとご飯が同じ皿に盛りつけてある場合は、「焼きそばライス」とも呼ばれる。

ご当地焼きそば

日本各地のご当地焼きそばは各種あり、町おこしを兼ねて地域の名称が付けられている料理が多い。

脚注

  1. ^ やきそばの歴史
  2. ^ お料理レシピ 広島お好み焼き オタフクソース

関連項目