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「古畑任三郎の登場人物」の版間の差分

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古畑任三郎の2006年01月27日 08:52 (UTC) から分割
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2006年1月27日 (金) 09:50時点における版

このページは、古畑任三郎より分割されました。  ドラマの概要については、『古畑任三郎』を参照のこと。

  • 古畑任三郎ふるはた にんざぶろう)(田村正和
警視庁刑事部捜査一課の刑事(一度、警察犬訓練所の飼育係に異動)で、階級は警部補。生年月日は1949年1月6日(パスポートより)。第3シリーズの時点で55歳と思われる(同級生の安斎亨が55歳であるため)。よく『第2シリーズ以降に古畑が警部に昇進した』と誤認される事が多いが、劇中で古畑が昇進したというシーンは描かれていない。事実、第3シリーズや第39回、第40回、第42回に置いても、古畑の階級が“警部補”である事は古畑自身、または今泉や西園寺、堀部珠代、大野かえでの台詞が証明している。
 彼の推理法は、これだと踏んだ(殆どの回で最初から目を付けていたと言う類の台詞を言う)容疑者にいつまでも付きまとい、そして執拗に質問をかけ追求するという方法であり(第40回では結果的にそれが裏目に出てしまった)、事件解決の時には1対1になる(ただし、第13回、第14回、第28回、第39回、第41回など、例外もある)。事件を解決した夜は部下や関係者達を自宅に呼んで鍋パーティーを開く(ちなみに今泉は呼ばれていないらしい)。
 血を見ると目眩を起こし、拳銃を持たないなど、コロンボとの共通点も多いが、黒いスーツで小奇麗な出で立ちなどの正反対の一面もある(所持している警察手帳は、東京衣装の舞台用小道具の偽物という設定で、『かさばる』と嫌がって不携帯の時さえある。信じられない話だが本人曰く本物の警察手帳は『失くした』との事)。
 本人曰く乙女座のA型と一致する『頭が切れる割に情に流されやすく意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い・・・』性格だが、実際はそのどちらにもあてはまっていない。また、『人間に解けない事件は無い!』など、自分の推理力には絶対的な自信を持っている。どんな時でも人生はやり直す事が出来るという考えを持っており、その言葉で人生に絶望した犯人を諭す事もある(第1回、第32回、第42回)。女性の犯人には優しい。また、犯人が男性の場合でもその人が尊敬に値する人物であれば、たとえそれが殺人者であろうとも実に紳士的にふるまう(第7回、第12回、第21回、第32回など)。逆に、相手が少しでも気に入らない犯人の場合は完膚なきまでにこらしめる(第2回、第4回、第8回、第22回など)というのも特徴のひとつである。特に第17回では観覧車のせいで時計が見えなくなったという理由で爆弾を仕掛けた林功夫を平手で殴った。古畑が犯人に対して手を上げるという唯一の例であった。
 誕生日は1月6日で、シャーロック・ホームズジャンヌ・ダルクと同じ。世田谷区に住んでいたが、府中市分倍河原に転居、本籍は長野県(第39回参照)で、実家は九州地方にある。移動は主にセリーヌの黄金色の自転車に乗っている。テレビは結構見ているらしい。ラジオ番組「中浦たか子のミッドナイトジャパン」に出演経験もあり(第11回)、テレビのクイズ番組「クイズ王」にも出演したが、準決勝で敗退(第19回)。『鬼警部ブルガリ三四郎』という刑事ドラマの監修をした事があり、『ラブポリス』という刑事ドラマに関しても監修を頼まれる事があった(第42回)。小石川ちなみ(第1回の犯人)の愛犬であった"万五郎"という名の犬を飼っていたが、後に小学生時の同級生、安斎亨(第32回の犯人)に預けた。
 結婚はしていない(第42回)。小石川ちなみとは、事件後かなり親しい関係だったので、恋愛(結婚)に発展するのではないかとファンの間では思われていたが、古畑が刑事である事から、犯罪者(容疑者)との結婚をすると退職せねばならなくなるため、ドラマが継続しなくなる。第42回で大野かえでにも告白めいた言葉をかけられた(彼女の本心は不明)が、すぐに彼女は死んでしまったため、やはり発展する事はなかった。
 四人兄弟(兄二人と弟一人)の三男で、一番上の兄は九州大学付属病院に勤務しており、弟の名は金四郎という。父親はタヒチで旅行中、頭上から落ちてきたヤシの実に当たり客死した(第40回)(ただし、これは証人から証言を誘導尋問する際の発言なので本当かは不明)。
 好物は魚肉ソーセージ、酢豚(思いっきり酸っぱいもの)、スウィーツ(ケーキ、パフェ)、ハンバーガー(コンビニチェーン店「MINORIYA」と、モスバーガーのもの。ただし、MINORIYAのものについては、ピクルスが真ん中に一枚、それを取り囲むようにして周りに四枚、計五枚を花びらのようにどこから食べてもピクルスに当たるようにしなければいけない)。得意料理はミートローフ、焼き茄子茶碗蒸し
 少女コミック(『カリマンタンの城』作:小石川ちなみ)の愛好者。また、ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にルナのファン。サザエさんは最初の歌だけが好き。
 特技は変なフォームで投球するボウリング。学生時代はバスケ部や野球部、応援団などに所属。英語は軽くはしゃべれるが、数学の成績は最低だったらしい。
 「古畑任三郎」という名前は、東京都世田谷区、国道246号の池尻交差点角にある「古畑病院」の看板と、『笑っていいとも!』で俳優の時任三郎(ときとう さぶろう)が、よく「とき にんざぶろう」と間違えられる、と語ったことに由来する。脚本の三谷がそれぞれを見た際に着想を得、命名した。
 よく業界用語を言い間違え、そのことを何度も指摘されるというのがお約束の流れになっている。第24回ではフラワーアレンジメントのことを生け花、第27回では検案のことを検死(検視?)、第39回では勲章のことをメダルと何度も言い間違えている。
 容疑者などから難しい用語を聞くと、「アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンス」と歯周病菌の名前を言って対抗する事が数度ある。
  • 今泉慎太郎いまいずみ しんたろう)(西村雅彦
階級は巡査。古畑の部下で、いい"いじめ相手"。第41回の時点で45歳。かなりおっちょこちょいな性格で、西園寺に「あれ程役に立たない人がいると思いませんでした。」とまで言われているが、彼の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。古畑とのコンビは2人をよく知らない警察の人間には名コンビとして知られているらしい。
 やたらと多趣味で、刑事の仕事を開始する前はアマチュア・オーケストラクラリネットを吹いていたり、ハスラーをやっていた。落語研究会や将棋研究会に所属していたこともある。将棋に関して、古畑よりも上手い所を見ると頭が悪いわけではないと思われる。他にもフラワーアレンジメント手品もでき、ことわざやボーリング、陶器についてなど、様々な知識を有している。
 やたらと福引で海外旅行を引き当てる才能を持ち、悪運も強い。TVゲームが好きなおばあちゃんと2人暮らし。家にビデオデッキは無く、テレビの上に電子レンジが置いてあり汚いらしい。"おしゃまんべ"という名のネコを飼っている。
 一度不注意によって古畑を殺しかけた事もあった(第25回。第27回で古畑が今泉と久々に会って嫌そうな顔をしたのはそのせいと思われる)。今泉が思いを寄せた女性は大抵事件に巻き込まれて死んでしまう(第14回、第23回、第30回。ただし、第23回は事件ではないので死んでいない)。また、有名人が犯人の場合はそれを全く信じないところがある(第26回、第41回)。
 好物はピーマンの肉詰め。好きな映画はグリース。好きな歌手はABBAゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にエバのファンで追っかけをやっていた。
 あだ名はピカさん、タコ(古畑が命名)、デコ(警察内)、ハゲ、タコ坊主(小清水弁護士が命名)。自律神経失調症で入院した事も。警視総監を目指していた(しかし、ノンキャリアであるため実現する可能性はゼロである)。
  • 西園寺守さいおんじ まもる)(石井正則
レギュラーシリーズ最後となった第3シリーズから登場(初登場は第26回)。古畑も一目置く、有能な部下の小男で犯行現場の状況分析、被害者の身元特定、容疑者(候補)の経歴調査など事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。基本的には作品中では数少ない『普通』の感覚を持ち合わせた人物だが、大浴場でも何故か海パン着用で入浴をしたり、今泉と卓球やテニスをした際には「失礼します!」と言ってからスマッシュを打つなど、『古畑的』登場人物(どこかずれている)の側面もしっかり併せ持っている。常に礼儀正しいが、今泉に対しては怒鳴ったり、呼び捨てにしたこともある(どちらも第40回)。黒岩博士に身長の事を言われて大声で怒鳴った事があるため、自分の身長にはコンプレックスを持っているようだ(第27回)、同事件であたりめ(「鯣」の忌み詞)は好きだと言っている。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ(第35回)。
 息子であり、姉が三人いる。既婚(ただし、これは犯人を誘導尋問する際の発言なので本当かは不明)。祟りや心霊現象などは全く信じていない。古畑に対する自分のポジションはしっかり自覚している(第42回)。
 あだ名はチビ太(今泉が命名)。
  • 芳賀啓二はが けいじ)(白井晃
第2シリーズでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、頭もよく?、事件解決に際して古畑の有能?な右腕となる。ただし小清水潔の事件(第14回)では誤認逮捕をした上、今泉を犯人に仕立て上げようとしていた節(検察側の冒頭陳述の際)もあり、特に推理力や総力に秀でたわけでもないのかもしれない。
 階級は第2シリーズでは巡査だったが、それから3年後の第3シリーズでは『部長』と呼ばれていた。このシリーズで彼は第27回冒頭にしか登場しないため詳細は不明だが、ノンキャリアで部長レベルの管理職に付く(しかも平の巡査から3年で)のは不可能なため、一部のファンの間では、彼は3年で巡査部長に昇進していて『部長』は彼のニックネーム(一般に警察内部では巡査部長を「部長」と略すとされる)では無いか?とする説がある。しかし、本人が警部補である古畑に関して「かつての私の上司だった」と述べていることから、本当の意味で「部長」、つまり警察組織でいうと警視、または警視正に昇進した可能性もあるが、第27回冒頭の時点では古畑は警察犬訓練所の飼育係をしているため、この台詞は自然であるといえ、単に三谷幸喜による脚本上のミスであるとも考えられる。
  • 向島音吉むこうじま おときち)(小林隆
古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査(第40回で退職する事を明かし、第41回ではホテルの保安課職員として登場)。埼玉県秩父市出身。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。
 向島財閥の婿養子で、元チーマーの奥さんは内田有紀にそっくり。第3シリーズで一度離婚して旧姓の東国原(ひがしくにばる)になり、後になんとか復縁して向島姓に戻るも、まもなく再び離婚して結局、東国原姓となる。2004年に放送された『今泉慎太郎』によると、その後向島嬢とは正式に別れ、偶然にも前の奥さんと同じ姓を持つ、プエルトリカンのアニタ・向島という女性と再婚(おそらく婿養子)した模様。影が薄いが、意外にも第2回で既に登場していた。シアトルマリナーズのイチロー(第41回の犯人)とは異母兄弟になる。
 高校時代甲子園に控え投手ながら出場の経験があり、仲の良い暴力団組員に請われて暴力団同士の草野球に助っ人として入った時には満塁ホームランを放った事があるが、それが切欠で悪質なライターに強請りを受ける事になる(第41回)。第41回で弟を庇うためにアリバイ工作をしたが、古畑の温情によって見逃される(他にも、毒物をイチローに渡したことによる殺人幇助、殺人を犯す目的でナイフを用意した殺人予備、同僚に薬物を横流しさせた(同僚に無断で持ち出した可能性もあり)ことによる業務上横領の共同正犯もしくは教唆、または窃盗、毒物及び劇物取締法違反などで刑事責任を問うことが可能だが、それらの件がどうなったのかは不明)。最終回である第42回には登場しなかった。
  • 桑原万太郎くわばら まんたろう)(伊藤俊人(故人))
警視庁鑑識課の技官。事件が終わった後、今泉はちょくちょく桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
 ゴールデンハーフのファンクラブ会員であり、中でも特にユミのファンで追っかけをやっていた。落語研究会の出身。当時の高座名はなん亭こっ太。
 演じている伊藤が亡くなったため、第3シリーズ終了後のスペシャルには登場しないが、第41回で向島が毒物をくすねた知り合いは彼である可能性もある。
第3シリーズから登場。あらゆる職業を転々とする男で、ファミレス店員(第27回)、コーヒーショップ店員(第31回)、バー店員(第33回)、タクシー運転手(第38回)、日本大使館の派遣員(第39回)で働いた事がある。実は双子で、航空機パーサーとして登場(第36回、今泉慎太郎第12回)する花田は兄(花田兄を演じるのも八嶋)。今でも日本大使館の派遣員を続けているのか、『古畑任三郎 FINAL』には登場しなかった。
 するどい勘でズバリと犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理としてドラマ内に存在していると言える。
  • 蟹丸義太夫かにまる ぎだゆう)(峰岸徹
誘拐犯専門部署(「SIT」と呼ばれる捜査一課特殊犯捜査係のことであろうか)の警部。第4回ではファックスを頼りに部下に的確な指示をし、第7回では事故(実際は計画殺人)の記者発表で登場し、第25回では古畑の消息に関する証言をしている。が、第4回でも、最終的に責任を追及された際に部下であるはずの古畑に助言を求めるなど、基本的には『頼りない上司』的存在。
M爆発物処理班班長。第17回のみに登場。観覧車に仕掛けられた爆弾をこともあろうに今泉に処理させようと苦肉の決断をしてしまった。どちらかと言うと『頭より体』と言った感じの体育会系で、古畑とは異なるタイプ。古畑とは署内ボウリング対会決勝戦で対決、負けている。
舞台監督。第26回、第28回、第33回に登場。本人は、自分の係わる仕事で必ず殺人事件が起こることに不満を抱いている。第22回でも登場している(松阪役では無く、タクシーの運転手として登場)。
  • 重複出演者
最多重複出演者は、梶原善。新幹線の車掌・山口役で初登場(第8回)して以降、準レギュラー化している。伊丹十三の映画のように何度も何度も別役で出演させており、他にもホテル支配人・井戸(第12回)、梶善弁当の配達員(第26回)として出演。いつも要所要所で出てくる。
また、木村拓哉はシリーズ中唯一、2度犯人を演じた人物である(第17回、第26回。後者はSMAPメンバーの一員として)。これは脚本の三谷がSMAPの大ファンであり、役者として評価をしている事からであるとされる。
同様に、重複している出演者には、池田成志(第1回被害者、第21回被害者)、酒井敏也(第4回、第27回被害者)、中丸新将(第6回被害者、第14回)、佐渡稔(第9回、第29回被害者)、宇梶剛士(第11回、第26回被害者)、あめくみちこ(第11回、第30回被害者)、池田貴族(第11回、第19回)、松金よね子(第16回、第42回)、金井大(第17回被害者、第30回)、近藤芳正(第19回、第42回)、津川雅彦(第32回犯人、第39回)、小日向文世(第34回被害者、第42回)がいる。
三谷によると同じドラマ内でも役柄に当てはまる役者は何度も使いまわすのが好きらしく、そのような役者を度々重複出演させている。古畑は毎回毎回が舞台演劇のような構成なので、同じ役者が別の回で別役で出演することも多かった。