「御池岳」の版間の差分
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|画像=[[ファイル:Mount Oike from Zudagahira 2011-02-19.jpg|300px]] |
|画像=[[ファイル:Mount Oike from Zudagahira 2011-02-19.jpg|300px]] |
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|画像キャプション = 頭蛇ヶ平から望む冬の御池岳 |
|画像キャプション = 頭蛇ヶ平から望む冬の御池岳 |
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|標高=1,247<ref name="kokudo"> |
|標高=1,247<ref name="kokudo">{{Cite web |url=http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html |title=日本の主な山岳標高(滋賀県の山) |publisher=[[国土地理院]] |accessdate=2011-03-14}}</ref> |
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|座標={{ウィキ座標2段度分秒|35|10|43|N|136|24|54|E| |
|座標={{ウィキ座標2段度分秒|35|10|43|N|136|24|54|E|region:JP_type:mountain|display=inline,title}}<ref name="kokudo" /> |
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|所在地=[[滋賀県]][[東近江市]] |
|所在地={{JPN}}<br />[[滋賀県]][[東近江市]]<br />([[三重県]][[いなべ市]]) |
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|山系=[[鈴鹿山脈]] |
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|地図={{Embedmap|136.415|35.415|300}}御池岳の位置{{日本の位置情報|35|10|43|136|24|54| |
|地図={{Embedmap|136.415|35.415|300}}御池岳の位置{{日本の位置情報|35|10|43|136|24|54|御池岳|35.415,136.415|御池岳}} |
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'''御池岳'''(おいけだけ)は、[[滋賀県]][[東近江市]]の[[鈴鹿国定公園]]内にある[[標高]]1,247[[メートル|m]]の[[山]]。[[鈴鹿山脈]]の[[最高峰]]。 |
'''御池岳'''(おいけだけ)は、[[滋賀県]][[東近江市]]の[[鈴鹿国定公園]]内にある[[標高]]1,247 [[メートル|m]]の[[山]]。山腹の北東面は[[三重県]][[いなべ市]]との境界に位置する。[[鈴鹿山脈]]および東近江市の[[最高峰]]。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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山体は古生層の[[石灰岩]]からなり、広い平らな山頂部は「テーブルランド」と呼ばれている<ref name=" |
山体は古生層の[[石灰岩]]からなり<ref name="日本山名辞典 (1992)、71頁">[[#日本山名辞典|日本山名辞典 (1992)、71頁]]</ref>、[[藤原岳]]とともに鈴鹿山脈の北部石灰岩地帯に位置する<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁">[[#三重県の山|三重県の山 (2010)、20-21頁]]</ref><ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁">[[#新日本山岳誌|新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁]]</ref>。南北約3[[キロメートル|km]]、東西数百mの広い平らな[[空母]]のような山容の山頂部は「テーブルランド」と呼ばれている<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" /><ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁" /><ref name="鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁">[[#鈴鹿の山万能ガイド|鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁]]</ref>。山頂部には多くの[[ドリーネ]]の池とカレンフェルトが点在する[[カルスト地形]]が見られる<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" /><ref name="y1000">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、538頁]]</ref>。最大の池は、日本庭園近くの元池で、その南東には真ノ池がある。山頂部は丸山とも呼ばれ、山頂の西端には、ボタンブチ及び天狗の鼻と呼ばれる、崖の上の展望地がある。山頂からは[[御在所山]]など鈴鹿山脈のほとんどの山が望める。遠く[[伊吹山]]、[[乗鞍岳]]、[[御嶽山 (長野県)|御嶽山]]、[[木曽山脈|中央アルプス]]や[[恵那山]]などを、望むこともできる。麓の[[犬上郡]][[多賀町]]などでは[[雨乞い]]の神事が行われている<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁" />。「東近江市八景」<ref>{{Cite web |url=http://www.city.higashiomi.shiga.jp/0000000617.html |title=東近江市八景 |publisher=東近江市 |date=2007-03-01 |accessdate=2013-01-26}}</ref>および[[関西百名山]]の一つに選定されている<ref>{{Cite book|和書 |author= |year=2010 |month=2 |title=関西百名山地図帳 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4-16-731304-9}}</ref>。別称が御池、丸山<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁" />。 |
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山頂からは[[御在所山]]など鈴鹿山脈のほとんどの山が望める。遠く[[伊吹山]]、[[乗鞍岳]]、[[御嶽山 (長野県)|御嶽山]]、[[木曽山脈|中央アルプス]]や[[恵那山]]などを、望むこともできる。 |
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== |
== 環境 == |
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冬は西側が[[琵琶湖]]のため、[[日本海]]側の気候の影響が強く積雪があり、山頂では[[霧氷|樹氷]]が見られることがある<ref name=" |
冬は西側が[[琵琶湖]]のため、[[日本海]]側の気候の影響が強く積雪があり、山頂では[[霧氷|樹氷]]が見られることがある<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" />。その他の季節は[[伊勢湾]]に近いため、[[太平洋]]側の気候となる。登山口のある[[国道306号]]の鞍掛トンネル周辺は、冬期は積雪のため閉鎖される<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.mie.lg.jp/DOROKI/HP/johosys/touki.htm |title=冬季閉鎖区間 |publisher=三重県 |accessdate=2013-01-26}}</ref>。 |
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[[1968年]]([[昭和]]43年)[[7月22日]]に、鈴鹿山脈の主な山域は鈴鹿国定公園指定された<ref>{{Cite web |url=http://www.env.go.jp/park/doc/data/quasi/qnp_1.pdf |title=国定公園の概要 |publisher=[[環境省]] |format=PDF |pages=4 |date=2012-04-01 |accessdate=2013-01-26}}</ref>。山頂周辺では[[クマザサ|ササ]]枯れが進んでいて、[[オオイタヤメイゲツ]](学名:''Acer shirasawanum'' {{AU|Koidz.}})が点在している<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁" />。[[1983年]](昭和58年)に[[朝日新聞社]]と森林文化協会により、山頂部の北側に分布する<ref name="鈴鹿・大峰・大台ヶ原 (2004)、20頁">[[#鈴鹿・大峰・大台ヶ原|鈴鹿・大峰・大台ヶ原 (2004)、20頁]]</ref>「御池岳オオイタヤメイゲツ群落」が『[[21世紀に残したい日本の自然100選]]』の一つに選定されている<ref>{{Cite book|和書 |author= |date=1986-06 |title=21世紀に残したい日本の自然100選 |publisher=朝日新聞社 |isbn=4022583436}}</ref>。[[1980年]](昭和55年)に[[田中澄江]]は御池岳を[[花の百名山]]のひとつに選定し、代表する花として[[ヤマエンゴサク]]などを紹介した<ref name="hana">{{Cite book|和書 |author=[[田中澄江]] |year=1997 |month=6 |title=花の百名山 |publisher=[[文春文庫]] |isbn=4-16-352790-7 |pages=343-346}}</ref>。他にも[[アケボノソウ]]、[[イワカガミ]]、[[エンレイソウ]]、[[カタクリ]]、[[キクザキイチゲ]]、[[サワギク]]、[[タチツボスミレ]]、[[トリカブト]]、[[ニリンソウ]]、[[バイケイソウ]]、[[フクジュソウ]]、[[リンドウ]]など多くの花が登山道周辺で見られる<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" /><ref name="花の山旅 (2001)、84-87頁">[[#花の山旅|花の山旅 (2001)、84-87頁]]</ref>。石灰岩帯特有の植物が多い<ref name="y1000" />。周辺の山域には[[イヌワシ]]、[[クマタカ]]、[[ニホンカモシカ]]、[[ニホンジカ]]が生息し、「御池岳[[鳥獣保護区]]」に指定されいる<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.shiga.jp/jourei/reisys/421902500571000000MH/421902500571000000MH/421902500571000000MH.html |title=鳥獣保護区の指定(平成21年10月30日滋賀県告示第571号) |publisher=滋賀県 |date=2009-10-30 |accessdate=2013-01-26}}</ref>。鈴北岳との鞍部にある鞍部付近の平坦地は笹枯れが進み[[コケ類]]が[[絨毯]]のように生育し、その様相から「日本庭園」と呼ばれている<ref name="名古屋周辺の山 (2010)、342-343頁">[[#名古屋周辺の山|名古屋周辺の山 (2010)、342-343頁]]</ref>。 |
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<gallery widths="125" heights="125"> |
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ファイル:Acer shirasawanum shape.JPG|山上部に群落がある[[オオイタヤメイゲツ]] |
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ファイル:Erythronium japonicum Katakuri in Kyoudatake okuetsu 2002-5-22.jpg|カタクリ峠などの登山道脇で見られる[[カタクリ]] |
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ファイル:Adonis ramosa fukujyusou fujiwaradake 2009 3 2.jpg|[[フクジュソウ]] |
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ファイル:Aquila chrysaetos La Canada 2012-01-14.jpg|周辺の山域に生息する[[イヌワシ]] |
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</gallery> |
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== 登山 == |
== 登山 == |
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[[ファイル:Mount Oike peak.jpg|200px|サムネイル|右|鈴鹿山脈最高点の御池岳山頂、東側に[[養老山地]]が望める。[[石灰岩]]が点在する。]] |
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各方面からの[[登山道]]が開設されていて、最短のルートは三重県側[[国道306号]]のコグルミ谷からのルートである<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" /><ref name="新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁" /><ref name="鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁" /><ref name="名古屋周辺の山 (2010)、342-343頁" /><ref name="地図で歩く鈴鹿の山 (2003)、26-29頁">[[#地図で歩く鈴鹿の山|地図で歩く鈴鹿の山 (2003)、26-29頁]]</ref><ref name="滋賀県の山 (2000)、90-91頁">[[#滋賀県の山|滋賀県の山 (2000)、90-91頁]]</ref><ref name="鈴鹿を歩く (1995)、36-39頁">[[#鈴鹿を歩く|鈴鹿を歩く (1995)、36-39頁]]</ref><ref name="山と高原地図 (2011)、地図表面">[[#山と高原地図|山と高原地図 (2011)、地図表面]]</ref>。山頂からは東側に[[養老山地]]が少し見える程度で展望はあまりよくない<ref name="三重県の山 (2010)、20-21頁" />。山頂の南側に崖の上の岩場は「ボタンブチ」と呼ばれ、そのすぐ北側の岩場は天狗鼻と呼ばれている<ref name="鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁" />。奥の平やボタンブチでは西方などの展望が開け、[[琵琶湖]]を望むことができる場合がある。コグルミ谷のルートでは春先多くの花が見られる<ref name="鈴鹿を歩く (1995)、36-39頁" />。 |
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以下が主な登山ルートで、最短のルートはコグルミ谷からのルートである。 |
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* コグルミ谷登山口 - 長命水 - 天ヶ平(カタクリ峠) - 真ノ谷 - 御池岳 |
* コグルミ谷登山口 - 長命水 - 天ヶ平(カタクリ峠<ref>周辺では春先に[[カタクリ]]の花が見られる。</ref>) - 真ノ谷 - 御池岳 |
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* コグルミ谷登山口 - タテ谷(難路) - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
* コグルミ谷登山口 - タテ谷(難路) - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
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* 国道306号鞍掛トンネル東登山口(三重県側) - [[鞍掛峠]] - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
* 国道306号鞍掛トンネル東登山口(三重県側) - [[鞍掛峠]] - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
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* 国道306号鞍掛トンネル西登山口(滋賀県側) - 鞍掛峠 - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
* 国道306号鞍掛トンネル西登山口(滋賀県側) - 鞍掛峠 - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳 |
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* [[藤原岳]]登山口 - 藤原山荘 - 天狗岩 - 頭蛇ヶ平 - 天ヶ平(カタクリ峠) - 真ノ谷 - 御池岳 |
* [[藤原岳]]登山口 - 藤原山荘 - 天狗岩 - 頭蛇ヶ平 - 天ヶ平(カタクリ峠) - 真ノ谷 - 御池岳 |
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[[File:Oikedake various 2009 10 23etc.jpg|thumb|240px|御池岳の風景]] |
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山頂周辺では[[クマザサ|ササ]]枯れが進んでいて、[[カエデ|オオイタヤメイゲツ]]が点在している<ref>『新日本山岳誌』 [[日本山岳会]](編)、ナカニシヤ出版、[[2005年]][[11月]]、ISBN 4-7795-0000-1、pp.1240-1241</ref>。[[1980年]]([[昭和]]55年)に[[田中澄江]]は御池岳を[[花の百名山]]のひとつに選定し、代表する花として[[ヤマエンゴサク]]などを紹介した<ref>『花の百名山』 [[田中澄江]](著)、[[文春文庫]]、[[1997年]][[6月]]、ISBN 4-16-352790-7、pp.343-346</ref>。他にも[[イワカガミ]]、[[カタクリ]]、[[キクザキイチゲ]]、[[タチツボスミレ]]、[[ニリンソウ]]など多くの花が登山道周辺で見られる<ref name="mie" />。 |
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== 地理 == |
== 地理 == |
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鈴鹿山脈の主稜線から南に派生する尾根にある。その尾根の北西には鈴ヶ岳(1,130 m)、南東には土倉岳(1,049 m)があり、ヒノキ - 旭山 - 岳への尾根が南西へ延びる<ref name="山と高原地図 (2011)、地図表面" />。西側には御池川を挟んで滝谷山 - サンヤリ - 天狗堂 - [[日本コバ]]へと延びる鈴鹿山脈から派生する尾根が対峙している<ref name="山と高原地図 (2011)、地図表面" />。東側には[[員弁川]]を挟んで養老山地が対峙している。[[伊吹山]]、[[金糞岳]]に次ぐ滋賀県で三番目に高い山。山頂の最高点は、[[三角点]]が設置されていない標高点である<ref name="kokudo" />。山頂の約0.4 km南東の標高点1,241 mである小ピーク周辺は「奥ノ平」と呼ばれている<ref name="鈴鹿・大峰・大台ヶ原 (2004)、20頁" />。 |
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鈴鹿山脈の主稜線から南に派生する尾根にある。その尾根の北西には鈴ヶ岳(1,130m)、南東には土倉岳(1,049m)がある。 |
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=== 周辺の山 === |
=== 周辺の山 === |
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[[ファイル:Suzuka Mountains from Mount Ibuki.jpg|250px|サムネイル|右|北側の[[伊吹山]]から望む[[鈴鹿山脈]]、左端が[[藤原岳]]その右側が御池岳、右手前が[[霊仙山]]]] |
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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!山容 |
!山容 |
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!名 |
!山名 |
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![[標高]]<br>([[メートル|m]]) |
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![[三角点]]等級<br />基準点名 |
![[三角点]]等級<br />基準点名<ref name="kijyun" /> |
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!御池岳からの<br />方角と[[距離]]([[キロメートル|km]]) |
!御池岳からの<br />方角と[[距離]]([[キロメートル|km]]) |
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!備考 |
!備考 |
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|- |
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|[[ファイル:Mikunidake from Chano 2009-12-1.jpg| |
|[[ファイル:Mikunidake from Chano 2009-12-1.jpg|100px]] |
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|[[三国岳]] |
|[[三国岳]] |
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| 894 |
| 894 |
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|{{direction2|N}} 4.3 |
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|<Div Align="center"> 北 4.3</Div> |
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|岐阜・三重・滋賀県境<br />最高点911m |
|岐阜・三重・滋賀県境<br />最高点911m |
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|- |
|- |
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|[[ファイル:Suzugatake from Fuzukitadake 2009-10-23.jpg| |
|[[ファイル:Suzugatake from Fuzukitadake 2009-10-23.jpg|100px]] |
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|[[鈴ヶ岳]] |
|[[鈴ヶ岳]] |
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|1,130 |
|1,130 |
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|{{direction2|NW}} 1.9 |
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|<Div Align="center">北西 1.9</Div> |
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|- style="background-color:#ccc" |
|- style="background-color:#ccc" |
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|[[ファイル:Oikedake from East 2009-2-15.jpg| |
|[[ファイル:Oikedake from East 2009-2-15.jpg|100px]] |
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|[[御池岳]] |
|[[御池岳]] |
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|1,247 |
|1,247 |
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|{{direction2|O}} 0 |
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| 0 |
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|鈴鹿山脈の最高峰 |
|鈴鹿山脈の最高峰 |
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|- |
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|[[ファイル: |
|[[ファイル:Mount Fujiwara from Mount Oike.jpg|100px]] |
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|[[藤原岳]] |
|[[藤原岳]] |
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|1,144 |
|1,144 |
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|(標高未確定) |
|(標高未確定) |
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|{{direction2|SE}} 4.3 |
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|<Div Align="center">南東 4.3</Div> |
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|<small>[[日本三百名山]]</small> |
|<small>[[日本三百名山]]</small> |
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|- |
|- |
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|[[ファイル:Ryugatake from North 2002-5-24.jpg| |
|[[ファイル:Ryugatake from North 2002-5-24.jpg|100px]] |
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|[[竜ヶ岳 (三重県・滋賀県)|竜ヶ岳]] |
|[[竜ヶ岳 (三重県・滋賀県)|竜ヶ岳]] |
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|1,099.<small>26</small> |
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| 二等<br />「竜ケ岳」 |
| 二等<br />「竜ケ岳」 |
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|{{direction2|SE}} 7.1 |
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|<Div Align="center">南東 7.1</Div> |
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| |
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|} |
|} |
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⚫ | |||
[[ファイル:Kurakake Pass.jpg|200px|サムネイル|右|焼尾山と鈴北岳との鞍部の[[鞍掛峠]]、下に国道306号の鞍掛トンネルが通る。]] |
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周辺には以下の[[峠]]がある。 |
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* [[鞍掛峠]] - 焼尾山と鈴北岳との鞍部。小さな[[祠]]がある。[[国道306号]]の鞍掛トンネルが下部を横断する。 |
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* ヒルコバ - 鈴ヶ岳と鈴北岳との鞍部。[[ヤマビル]]の生息地。 |
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* ミノガ峠 - 滝谷山と茶野との鞍部。 |
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* [[白瀬峠]](白船峠) - 冷川岳と蛇頭ヶ平との鞍部。 |
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* 河倉峠 - 土倉岳南東の鞍部。 |
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* ノタノ坂 - 土倉岳とヒキノとの鞍部。 |
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=== 源流の河川 === |
=== 源流の河川 === |
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源流となる[[河川]]は |
源流となる以下の[[河川]]は[[愛知川]]の[[支流]]であり、琵琶湖へ流れる。南南西13.5kmに[[永源寺ダム]]がある。 |
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* 御池川 |
* 御池川 |
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* 茶屋川(真ノ谷) |
* 茶屋川(真ノ谷)、愛知川の本流、山頂の南東2.7 kmに三筋[[滝]]がある。 |
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山頂部のドリーネに水が溜まってできた多数の小さな[[池]]がある<ref name="日本山名辞典 (1992)、71頁" /><ref name="滋賀県の山 (2000)、90-91頁" /><ref name="鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁" /><ref name="地図で歩く鈴鹿の山 (2003)、26-29頁" />。麓の郷土資料では「山上平坦ニシテ三十余池アリ」と記録されている<ref name="y1000" />。元池と真の池は一般登山道沿いにある。 |
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* 元池 - 日本庭園の西側の鈴北岳との鞍部付近、直径約20 m、[[水深]]約50 [[センチメートル|cm]]<ref name="滋賀県の山 (2000)、90-91頁" />。別名「雨乞池」と呼ばれ雨乞い神事が行われていた<ref name="滋賀県の山 (2000)、90-91頁" />。 |
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* おはな池 |
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* ひょうたん池 |
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* 丸池 |
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* 風池 |
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* 幸助池 |
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* 真の池 |
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* 北池 |
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* 道池 |
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* 幻池 など |
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<gallery widths="150" heights="150"> |
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ファイル:Moto Pond in Mount Oike.jpg|元池、その奥が御池岳 |
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ファイル:Pond Manoin Mount Oike.jpg|真ノ谷源流部にある登山道脇の真ノ池 |
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ファイル:Pond in Mount Oike.jpg|山上部にはドリーネに水が溜まった小さな池が点在する |
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</gallery> |
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=== 交通・アクセス === |
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山域の北側を国道306号が横断している。[[滋賀県道34号多賀永源寺線]]が御池川沿いに通り、東近江市君ヶ畑町から山頂の西側の上流部まで御池[[林道]]が通る。 |
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*『フルカラー特選ガイド 鈴鹿を歩く』[[山と渓谷|山と溪谷社]]、1995年12月、ISBN 4-635-17084-5、p36 |
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* [[三岐鉄道三岐線]][[西藤原駅]]の西5.9 kmに位置する。 |
|||
*『鈴鹿の山を歩く』[[ナカニシヤ出版]]、2003年5月、ISBN 4-88848-779-0 |
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* [[近江鉄道]][[多賀線]][[多賀大社前駅]]の東南東13.0 kmに位置する。 |
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*『地図で歩く 鈴鹿の山』[[中日新聞社]]、2003年9月、ISBN 4-8062-0464-1 |
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* [[名神高速道路]][[彦根インターチェンジ]]の南東15.4 kmに位置する。 |
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*『鈴鹿・大峰・大台ヶ原』山と溪谷社、2004年8月、ISBN 4-635-53113-9、p40 |
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* [[東名阪自動車道]][[桑名インターチェンジ]]の西北西24.6 kmに位置する。 |
|||
*『鈴鹿の山 万能ガイド』中日新聞社、2006年9月、ISBN 4-8062-0526-5 |
|||
*『東海・北陸の200秀山(下巻)』中日新聞社、2009年10月、ISBN 4-8062-0599-0 |
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== 御池岳周辺の風景 == |
|||
*『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社、2010年7月、ISBN 9784635180177、pp.342-343 |
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<gallery widths="150" heights="150"> |
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*『改訂版 三重県の山』山と溪谷社、2010年8月、ISBN 978-4-635-02373-3、pp.20-21 |
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ファイル:Choshidake and Oikedake from Ryugatake 2002-5-24.jpg|南側の[[竜ヶ岳 (三重県・滋賀県)|竜ヶ岳]]から望む御池岳 |
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*『御在所・霊仙・伊吹 2011年版 (山と高原地図 44)』[[昭文社]]、2011年2月、ISBN 9784398757845 |
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ファイル:Mount Sanyari from Botanbuchi.JPG|山上部西端のボタンブチから望む西側展望、天狗堂(左)とサンヤリ(中央) |
|||
ファイル:Nihonteien in Mount Oike.jpg|[[クマザサ|ササ]]枯れが進み[[コケ類]]が生育する北側の平坦地の日本庭園 |
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ファイル:Mount Oike and Tenguiwa from Mount Fujiwara.jpg|藤原岳から望む御池岳(左)と天狗岩(右) |
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</gallery> |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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{{reflist}} |
{{reflist}} |
||
== 参考文献 == |
|||
* {{Cite book|和書 |date=1992-08 |title=日本の山1000 |series=山溪カラー名鑑 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |isbn=4635090256 |ref=日本の山1000}} |
|||
* {{Cite book|和書 |editor=徳久球雄(編集) |date=1992-10 |title=コンサイス日本山名辞典 |publisher=[[三省堂]] |isbn=4-385-15403-1 |edition=修訂版 |ref=日本山名辞典}} |
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* {{Cite book|和書 |author=吉住友一、田中均、笠井道男、岩井好晃、山中保一 |date=1995-12-15 |title=鈴鹿を歩く |series=フルカラー特選ガイド |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635170845 |ref=鈴鹿を歩く}} |
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* {{Cite book|和書 |author=片岡浜子、沢原道則、山本武人、米田実 |year=2000 |month=06 |edition=改訂第2版 |title=滋賀県の山 |series=分県登山ガイド |publisher=山と溪谷社 |isbn=463502184X |ref=滋賀県の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=金丸勝実 |date=2001-06-10 |title=鈴鹿・伊吹山 |series=花の山旅 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635014134 |ref=花の山旅}} |
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* {{Cite book|和書 |author=西内正弘 |year=2003 |month=09 |title=地図で歩く鈴鹿の山 ハイキング100選 |publisher=[[中日新聞社]] |isbn=4806204641 |ref=地図で歩く鈴鹿の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=小嶋誠孝、金丸勝実 |date=2004-08 |title=鈴鹿・大峰・大台ヶ原 |series=YAMAPシリーズ |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635531139 |ref=鈴鹿・大峰・大台ヶ原}} |
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* {{Cite book|和書 |author=[[日本山岳会]] |year=2005 |month=11 |title=新日本山岳誌 |publisher=[[ナカニシヤ出版]] |isbn=4-779-50000-1 |ref=新日本山岳誌}} |
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* {{Cite book|和書 |author=西内正弘 |year=2006 |month=09 |title=鈴鹿の山万能ガイド |publisher=中日新聞社 |isbn=4806205265 |ref=鈴鹿の山万能ガイド}} |
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* {{Cite book|和書 |editor=山と溪谷社(編集) |date=2010-07-28 |title=改訂新版 名古屋周辺の山 |series=週末登山コースの百科事典 |publisher=山と溪谷社 |isbn=978-4635180177 |ref=名古屋周辺の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=佐藤貞夫、黒田豊年、金丸勝実|date=2010-08-25 |edition=改訂版 |title=三重県の山 |series=分県登山ガイド |publisher=山と溪谷社 |isbn=978-4635023733 |ref=三重県の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author= |date=2011-02-10 |title=御在所・霊仙・伊吹 |series=[[山と高原地図]]2011年版 |publisher=[[昭文社]] |isbn=978-4398757845 |ref=山と高原地図}} |
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==関連項目== |
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* [[カルスト台地]] |
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== 外部リンク == |
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* [http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu. |
* [http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=136.41406944444&latitude=35.179464166667 地図閲覧サービス・御池岳(滋賀県東近江市)] (国土地理院) |
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2013年2月20日 (水) 09:51時点における版
御池岳 | |
---|---|
頭蛇ヶ平から望む冬の御池岳 | |
標高 | 1,247[1] m |
所在地 |
日本 滋賀県東近江市 (三重県いなべ市) |
位置 | 北緯35度10分43秒 東経136度24分54秒 / 北緯35.17861度 東経136.41500度座標: 北緯35度10分43秒 東経136度24分54秒 / 北緯35.17861度 東経136.41500度[1] |
山系 | 鈴鹿山脈 |
種類 | 堆積岩(石灰岩) |
御池岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
御池岳(おいけだけ)は、滋賀県東近江市の鈴鹿国定公園内にある標高1,247 mの山。山腹の北東面は三重県いなべ市との境界に位置する。鈴鹿山脈および東近江市の最高峰。
概要
山体は古生層の石灰岩からなり[2]、藤原岳とともに鈴鹿山脈の北部石灰岩地帯に位置する[3][4]。南北約3km、東西数百mの広い平らな空母のような山容の山頂部は「テーブルランド」と呼ばれている[3][4][5]。山頂部には多くのドリーネの池とカレンフェルトが点在するカルスト地形が見られる[3][6]。最大の池は、日本庭園近くの元池で、その南東には真ノ池がある。山頂部は丸山とも呼ばれ、山頂の西端には、ボタンブチ及び天狗の鼻と呼ばれる、崖の上の展望地がある。山頂からは御在所山など鈴鹿山脈のほとんどの山が望める。遠く伊吹山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスや恵那山などを、望むこともできる。麓の犬上郡多賀町などでは雨乞いの神事が行われている[4]。「東近江市八景」[7]および関西百名山の一つに選定されている[8]。別称が御池、丸山[4]。
環境
冬は西側が琵琶湖のため、日本海側の気候の影響が強く積雪があり、山頂では樹氷が見られることがある[3]。その他の季節は伊勢湾に近いため、太平洋側の気候となる。登山口のある国道306号の鞍掛トンネル周辺は、冬期は積雪のため閉鎖される[9]。
1968年(昭和43年)7月22日に、鈴鹿山脈の主な山域は鈴鹿国定公園指定された[10]。山頂周辺ではササ枯れが進んでいて、オオイタヤメイゲツ(学名:Acer shirasawanum Koidz.)が点在している[4]。1983年(昭和58年)に朝日新聞社と森林文化協会により、山頂部の北側に分布する[11]「御池岳オオイタヤメイゲツ群落」が『21世紀に残したい日本の自然100選』の一つに選定されている[12]。1980年(昭和55年)に田中澄江は御池岳を花の百名山のひとつに選定し、代表する花としてヤマエンゴサクなどを紹介した[13]。他にもアケボノソウ、イワカガミ、エンレイソウ、カタクリ、キクザキイチゲ、サワギク、タチツボスミレ、トリカブト、ニリンソウ、バイケイソウ、フクジュソウ、リンドウなど多くの花が登山道周辺で見られる[3][14]。石灰岩帯特有の植物が多い[6]。周辺の山域にはイヌワシ、クマタカ、ニホンカモシカ、ニホンジカが生息し、「御池岳鳥獣保護区」に指定されいる[15]。鈴北岳との鞍部にある鞍部付近の平坦地は笹枯れが進みコケ類が絨毯のように生育し、その様相から「日本庭園」と呼ばれている[16]。
登山
各方面からの登山道が開設されていて、最短のルートは三重県側国道306号のコグルミ谷からのルートである[3][4][5][16][17][18][19][20]。山頂からは東側に養老山地が少し見える程度で展望はあまりよくない[3]。山頂の南側に崖の上の岩場は「ボタンブチ」と呼ばれ、そのすぐ北側の岩場は天狗鼻と呼ばれている[5]。奥の平やボタンブチでは西方などの展望が開け、琵琶湖を望むことができる場合がある。コグルミ谷のルートでは春先多くの花が見られる[19]。
- コグルミ谷登山口 - 長命水 - 天ヶ平(カタクリ峠[21]) - 真ノ谷 - 御池岳
- コグルミ谷登山口 - タテ谷(難路) - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳
- 国道306号鞍掛トンネル東登山口(三重県側) - 鞍掛峠 - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳
- 国道306号鞍掛トンネル西登山口(滋賀県側) - 鞍掛峠 - 鈴北岳 - 日本庭園 - 真ノ池 - 御池岳
- 藤原岳登山口 - 藤原山荘 - 天狗岩 - 頭蛇ヶ平 - 天ヶ平(カタクリ峠) - 真ノ谷 - 御池岳
地理
鈴鹿山脈の主稜線から南に派生する尾根にある。その尾根の北西には鈴ヶ岳(1,130 m)、南東には土倉岳(1,049 m)があり、ヒノキ - 旭山 - 岳への尾根が南西へ延びる[20]。西側には御池川を挟んで滝谷山 - サンヤリ - 天狗堂 - 日本コバへと延びる鈴鹿山脈から派生する尾根が対峙している[20]。東側には員弁川を挟んで養老山地が対峙している。伊吹山、金糞岳に次ぐ滋賀県で三番目に高い山。山頂の最高点は、三角点が設置されていない標高点である[1]。山頂の約0.4 km南東の標高点1,241 mである小ピーク周辺は「奥ノ平」と呼ばれている[11]。
周辺の山
山容 | 山名 | 標高 (m)[1][22] |
三角点等級 基準点名[22] |
御池岳からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
三国岳 | 894 | 北 4.3 | 岐阜・三重・滋賀県境 最高点911m | ||
鈴ヶ岳 | 1,130 | 北西 1.9 | |||
御池岳 | 1,247 | 0 | 鈴鹿山脈の最高峰 | ||
藤原岳 | 1,144 | (標高未確定) | 南東 4.3 | 日本三百名山 | |
竜ヶ岳 | 1,099.26 | 二等 「竜ケ岳」 |
南東 7.1 |
周辺の峠
周辺には以下の峠がある。
- 鞍掛峠 - 焼尾山と鈴北岳との鞍部。小さな祠がある。国道306号の鞍掛トンネルが下部を横断する。
- ヒルコバ - 鈴ヶ岳と鈴北岳との鞍部。ヤマビルの生息地。
- ミノガ峠 - 滝谷山と茶野との鞍部。
- 白瀬峠(白船峠) - 冷川岳と蛇頭ヶ平との鞍部。
- 河倉峠 - 土倉岳南東の鞍部。
- ノタノ坂 - 土倉岳とヒキノとの鞍部。
源流の河川
源流となる以下の河川は愛知川の支流であり、琵琶湖へ流れる。南南西13.5kmに永源寺ダムがある。
- 御池川
- 茶屋川(真ノ谷)、愛知川の本流、山頂の南東2.7 kmに三筋滝がある。
山頂部の池
山頂部のドリーネに水が溜まってできた多数の小さな池がある[2][18][5][17]。麓の郷土資料では「山上平坦ニシテ三十余池アリ」と記録されている[6]。元池と真の池は一般登山道沿いにある。
- 元池 - 日本庭園の西側の鈴北岳との鞍部付近、直径約20 m、水深約50 cm[18]。別名「雨乞池」と呼ばれ雨乞い神事が行われていた[18]。
- おはな池
- ひょうたん池
- 丸池
- 風池
- 幸助池
- 真の池
- 北池
- 道池
- 幻池 など
-
元池、その奥が御池岳
-
真ノ谷源流部にある登山道脇の真ノ池
-
山上部にはドリーネに水が溜まった小さな池が点在する
交通・アクセス
山域の北側を国道306号が横断している。滋賀県道34号多賀永源寺線が御池川沿いに通り、東近江市君ヶ畑町から山頂の西側の上流部まで御池林道が通る。
- 三岐鉄道三岐線西藤原駅の西5.9 kmに位置する。
- 近江鉄道多賀線多賀大社前駅の東南東13.0 kmに位置する。
- 名神高速道路彦根インターチェンジの南東15.4 kmに位置する。
- 東名阪自動車道桑名インターチェンジの西北西24.6 kmに位置する。
御池岳周辺の風景
-
南側の竜ヶ岳から望む御池岳
-
山上部西端のボタンブチから望む西側展望、天狗堂(左)とサンヤリ(中央)
-
藤原岳から望む御池岳(左)と天狗岩(右)
脚注
- ^ a b c d “日本の主な山岳標高(滋賀県の山)”. 国土地理院. 2011年3月14日閲覧。
- ^ a b 日本山名辞典 (1992)、71頁
- ^ a b c d e f g 三重県の山 (2010)、20-21頁
- ^ a b c d e f 新日本山岳誌 (2005)、1240-1241頁
- ^ a b c d 鈴鹿の山万能ガイド (2006)、38-41頁
- ^ a b c 日本の山1000 (1992)、538頁
- ^ “東近江市八景”. 東近江市 (2007年3月1日). 2013年1月26日閲覧。
- ^ 『関西百名山地図帳』山と溪谷社、2010年2月。ISBN 4-16-731304-9。
- ^ “冬季閉鎖区間”. 三重県. 2013年1月26日閲覧。
- ^ “国定公園の概要” (PDF). 環境省. pp. 4 (2012年4月1日). 2013年1月26日閲覧。
- ^ a b 鈴鹿・大峰・大台ヶ原 (2004)、20頁
- ^ 『21世紀に残したい日本の自然100選』朝日新聞社、1986年6月。ISBN 4022583436。
- ^ 田中澄江『花の百名山』文春文庫、1997年6月、343-346頁。ISBN 4-16-352790-7。
- ^ 花の山旅 (2001)、84-87頁
- ^ “鳥獣保護区の指定(平成21年10月30日滋賀県告示第571号)”. 滋賀県 (2009年10月30日). 2013年1月26日閲覧。
- ^ a b 名古屋周辺の山 (2010)、342-343頁
- ^ a b 地図で歩く鈴鹿の山 (2003)、26-29頁
- ^ a b c d 滋賀県の山 (2000)、90-91頁
- ^ a b 鈴鹿を歩く (1995)、36-39頁
- ^ a b c 山と高原地図 (2011)、地図表面
- ^ 周辺では春先にカタクリの花が見られる。
- ^ a b “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2013年1月26日閲覧。
参考文献
- 『日本の山1000』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月。ISBN 4635090256。
- 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1。
- 吉住友一、田中均、笠井道男、岩井好晃、山中保一『鈴鹿を歩く』山と溪谷社〈フルカラー特選ガイド〉、1995年12月15日。ISBN 4635170845。
- 片岡浜子、沢原道則、山本武人、米田実『滋賀県の山』(改訂第2版)山と溪谷社〈分県登山ガイド〉、2000年6月。ISBN 463502184X。
- 金丸勝実『鈴鹿・伊吹山』山と溪谷社〈花の山旅〉、2001年6月10日。ISBN 4635014134。
- 西内正弘『地図で歩く鈴鹿の山 ハイキング100選』中日新聞社、2003年9月。ISBN 4806204641。
- 小嶋誠孝、金丸勝実『鈴鹿・大峰・大台ヶ原』山と溪谷社〈YAMAPシリーズ〉、2004年8月。ISBN 4635531139。
- 日本山岳会『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
- 西内正弘『鈴鹿の山万能ガイド』中日新聞社、2006年9月。ISBN 4806205265。
- 山と溪谷社(編集) 編『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社〈週末登山コースの百科事典〉、2010年7月28日。ISBN 978-4635180177。
- 佐藤貞夫、黒田豊年、金丸勝実『三重県の山』(改訂版)山と溪谷社〈分県登山ガイド〉、2010年8月25日。ISBN 978-4635023733。
- 『御在所・霊仙・伊吹』昭文社〈山と高原地図2011年版〉、2011年2月10日。ISBN 978-4398757845。
関連項目
外部リンク
- 地図閲覧サービス・御池岳(滋賀県東近江市) (国土地理院)