「ミネソタ州」の版間の差分
Baudanbau20 (会話 | 投稿記録) 中身のないタグ |
|||
(91人の利用者による、間の149版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{redirect|ミネソタ}} |
{{redirect|ミネソタ}} |
||
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州 |
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州 |
||
| |
| 公式名称 = State of Minnesota |
||
| |
| 州旗 = Flag of Minnesota.svg |
||
| |
| 州章 = Seal of Minnesota.svg |
||
| |
| 地図 = Minnesota in United States.svg |
||
| |
| 愛称 = [[北極星]]の州<br />North Star State |
||
| モットー = 北極星<br />([[フランス語]]: L'étoile du Nord) |
|||
| 州都 = [[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]] |
|||
| |
| 州都 = [[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]] |
||
| 最大都市 = [[ミネアポリス]] |
|||
| 州知事 = [[マーク・デイトン]] |
|||
| 州知事 = [[ティム・ウォルズ]] |
|||
| 公用語 = 法的指定なし |
|||
| 公用語 = [[アメリカ英語|英語]](事実上)<br>法的指定なし |
|||
| 面積順位 = 12 |
|||
| |
| 面積順位 = 12 |
||
| |
| 総面積 = 225,181 |
||
| |
| 面積大きさ = 1 E11 |
||
| |
| 陸地面積 = 206,375 |
||
| |
| 水域面積 = 18,990 |
||
| 水面積率 = 8.4 |
|||
| 人口統計年 = 2010 |
|||
| |
| 人口統計年 = 2020 |
||
| |
| 人口順位 = 22 |
||
| |
| 人口値 = 5,706,494 |
||
| |
| 人口大きさ = 1 E6 |
||
| |
| 人口密度 = 27.7 |
||
| |
| 加入順 = 32 |
||
| 加入日 = [[1858年]][[5月11日]] |
|||
| |
| 時間帯 = -6 |
||
| |
| 夏時間 = -5 |
||
| |
| 緯度 = 43°30' - 49°23' |
||
| |
| 経度 = 89°29' - 97°14' |
||
| |
| 幅 = 320 - 560 |
||
| |
| 長さ = 640 |
||
| |
| 最高標高 = 701 |
||
| |
| 平均標高 = 370 |
||
| |
| 最低標高 = 183 |
||
| |
| ISOコード = US-MN |
||
| |
| Website = mn.gov |
||
| |
| 上院議員 = [[エイミー・クロブシャー]]<br />[[:en:Tina Smith|ティナ・スミス]] |
||
}} |
|||
}}'''ミネソタ州'''({{lang-en-short|Minnesota、MN}})は、[[アメリカ合衆国]][[アメリカ合衆国中西部|中西部]]の北、[[カナダ]]に接する[[州]]。州の東には[[スペリオル湖]]があり、州の南北を[[ミシシッピ川]]が流れている。東側は[[ウィスコンシン州]]に、西側は[[ノースダコタ州]]と[[サウスダコタ州]]に、南側は[[アイオワ州]]に接している。 |
|||
'''ミネソタ州'''(ミネソタしゅう、{{lang-en-short|State of Minnesota}} {{IPA-en|ˌmɪnᵻˈsoʊtə||En-us-Minnesota.ogg}})は、[[アメリカ合衆国]][[アメリカ合衆国中西部|中西部]]の北、[[カナダ]]に接する[[アメリカ合衆国の州|州]]。アメリカ合衆国50州の中で陸地面積では第12位、人口では第22位である。 |
|||
前身の[[ミネソタ準州]]から1858年5月11日に合衆国32番目の州に昇格した。北部はカナダ、東側は[[ウィスコンシン州]]に、西側は[[ノースダコタ州]]と[[サウスダコタ州]]に、南側は[[アイオワ州]]に接している。州の北東部は[[スペリオル湖]]に接していて、[[ミシシッピ川]]は州北西部から南東に向かって流れ、州南東部ではウィスコンシン州との州境を構成している。州都は1807年に築かれたフォート・スネリング砦やカセドラル・オブ・セントポールなど、歴史ある建造物や荘厳なビクトリア調の建物が残る[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール市]]である。ミシシッピ川を挟んだ隣市である、高層ビルが建ち並ぶ近代都市で、州最多の人口を抱える[[ミネアポリス]]市と合わせて「[[ミネアポリス・セントポール都市圏|ツインシティーズ]](双子の都市)」と呼ばれている。州人口の60%近くがこの都市圏に住んでおり、交通、事業、工業、教育、行政の中心である。州西部にあった[[プレーリー]]は農業用地に変えられ、南東部にあった落葉樹林も伐採され農業に使われている。人口の少ない北部森林地帯は鉱業、林業およびレクリエーションに使われている。また、州自体が豊かな自然に恵まれた全米有数の寒冷地でもある。 |
|||
州都は[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール市]]。ミシシッピ川を挟んだ隣の都市である[[ミネアポリス|ミネアポリス市]]と合わせて「[[ツインシティーズ]]」と呼ばれている。 |
|||
== 概要 == |
|||
ミネソタの名前は[[インディアン|アメリカ・インディアン]]の[[スー族|ダコタ・スー族]]の言語で「水」を意味するmniと「曇り空のような」を意味するsotaを合わせた造語で、「曇り空の色に染まった水」を意味する<ref>[http://fmdb.cla.umn.edu/dakota/ Dakota Dictionary Online] - University of Minnesota Department of American Indian Studies.</ref>。元々はミシシッピ川の1支流([[ミネソタ川]])に付けられた物で、州名の由来ともなっている。 |
|||
住民の大半は[[北欧]]と[[ドイツ]]から移民してきた人々の子孫である。スカンディナヴィア系アメリカ人文化の中心としても知られる。近年は民族も多様化し、アジア系、アフリカ系、ラテン系の移民が増えて、ヨーロッパ系住民および元々の[[インディアン]]と混じり合っている。 |
|||
{{bar box |
|||
== 歴史 == |
|||
|title=家庭で話される言語(ミネソタ州) 2010<ref>[http://www.mla.org/map_data_results&state_id=23&mode=state_tops MLA Language Map Data Center". Modern Language Association.]</ref> |
|||
{{main|ミネソタ州の歴史}} |
|||
|titlebar=#ddd |
|||
|float=right |
|||
|bars= |
|||
{{bar percent|[[英語]]|red|89.74}} |
|||
{{bar percent|[[スペイン語]]|Purple|3.74}} |
|||
{{bar percent|[[ミャオ語]]|pink|1.09}} |
|||
}} |
|||
{{bar box |
|||
|title=人種構成(ミネソタ州) 2010 |
|||
|titlebar=#ddd |
|||
|float=right |
|||
|bars= |
|||
{{bar percent|[[白人]]|blue|83.1}} |
|||
{{bar percent|[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]|Purple|5.2}} |
|||
{{bar percent|[[ヒスパニック]]|pink|4.7}} |
|||
{{bar percent|[[アジア系アメリカ人|アジア系]]|brown|4.0}} |
|||
{{bar percent|[[インディアン]]|orange|1.1}} |
|||
{{bar percent|[[混血]]|yellow|2.4}} |
|||
}} |
|||
== 州名の由来 == |
|||
ミネソタ州の名前は[[ミシシッピ川]]の1支流[[ミネソタ川]]から採られた。「ミネソタ」はアメリカ・インディアンの[[スー族|ダコタ・スー族]]の言語で ''Mnisota'' から得られた。「水」を意味するmniと「曇り空のような」を意味するsotaを合わせた造語で、「曇り空の色に染まった水」を意味する<ref>[http://fmdb.cla.umn.edu/dakota/ Dakota Dictionary Online] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20070218102646/http://fmdb.cla.umn.edu/dakota/ |date=2007年2月18日 }} - University of Minnesota Department of American Indian Studies.</ref><ref name="AHDEL">[http://dictionary.reference.com/browse/Minnesota Minnesota]. Dictionary.com. The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition. Houghton Mifflin Company, 2004. Retrieved on 2008-04-26.</ref><ref name="mnhs-name">{{cite web|title = Minnesota State|publisher = Minnesota Historical Society|url = http://mnplaces.mnhs.org/upham/otheritem.cfm?PlaceNameID=2007&BookCodeID=67&County=0&SendingPage=Results.cfm|accessdate = 2008-04-26}}</ref>。インディアンは初期開拓者に対し、水に牛乳を落としてそれを ''Mnisota'' とよび、川の名前を伝えたとされている<ref name="mnhs-name"/>。州内の多くの場所に似たような名前があり、例えばミネハハフォールズ(滝)、ミネイスカ(急流)、ミネオタ(豊かな水量)、[[ミネトンカ湖]](大きな水)、ミネトリスタ(湾曲した水)およびミネアポリス(水の都市、ポリスはギリシャ語)などがある<ref> |
|||
{{cite web|title = Minnehaha Creek|publisher = Minnesota Historical Society|url = http://mnplaces.mnhs.org/upham/Waterway.cfm?PlaceNameID=2002&BookCodeID=9&County=27&SendingPage=Results.cfm|accessdate = 2008-04-26}}</ref>。 歴史{{main|ミネソタ州の歴史}} |
|||
[[ファイル:Minnesotaterritory.PNG|thumb|left|[[ミネソタ準州]](1849年-1858年)の地図]] |
|||
=== 連邦に加盟するまで === |
=== 連邦に加盟するまで === |
||
ミネソタ州となった地域にヨーロッパ人が入ってくる以前、アメリカ・インディアンのアニシナーベ族やダコタ・スー族などが住んでいた。[[1659年]]に、[[フランス]]の毛皮交易業者達がこの地域に進出し始めた。17世紀後半に[[オジブワ]]族が東から移り住んできて、スー族との間に緊張関係が生じた<ref name="timepieces">{{cite web|title = TimePieces|url = http://events.mnhs.org/TimePieces/timeline.cfm|publisher = Minnesota Historical Society|accessdate=2006-09-19}}</ref>。ダニエル・グレイソロン、ルイ・ヘネピン神父、ジョナサン・カーバー、ヘンリー・スクールクラフト、ジョセフ・ニコレットなどのヨーロッパ人が地域の地図を作成した。 |
|||
ミシシッピ川より東の地域は、[[アメリカ独立戦争]]を終わらせる[[パリ条約 (1783年)|パリ条約]]に調印したときに、アメリカ合衆国の領土となった。ミシシッピ川より西側の地域は、1803年の[[ルイジアナ買収]]でアメリカ領となったが、[[レッド川流域]]は境界紛争が起こり、1818年のイギリスとの条約で解決された<ref name="Lass"/>。1805年、[[ゼブロン・パイク]]がインディアンと取引して、ミネソタ川とミシシッピ川の合流点周辺の土地を獲得した。この地点に1819年から1825年に掛けて造られたスネリング砦<ref name="Gilman">{{cite book|title = The Story of Minnesota's Past|last = Gilman|first = Rhoda R.|publisher = Minnesota Historical Society Press|location = St. Paul, Minnesota|date = 1991-07-01|isbn = 0-87351-267-7}}</ref> は、州内に[[アメリカ軍]]が駐留した最初期の場所の一つである。その駐屯兵士がセントアンソニー滝に製粉所と製材所を建設し、この地域では最初の水力を利用した産業となった。その場所は後にミネアポリス市として成長した。一方で、無断居住者、政府役人、旅人が砦近くに入植した。1839年、アメリカ陸軍が彼等を下流の方に移動するよう強制したので、セントポール市となった地域に移った<ref name="hfs">{{cite web|url = http://www.mnhs.org/places/sites/hfs/history.html|title = Historic Fort Snelling|publisher = Minnesota Historical Society Press|accessdate = 2006-07-06}}</ref>。1849年3月3日に連邦議会により自治法が制定されて[[ミネソタ準州]]となった。数多い人々が農業や製材業を行うために入ってきた。スネリング砦は現在、歴史記念物として、観光・教育の場となっている。ヨーロッパ人達が最初に移住してきた地域は、現在はアンティークの町スティルウォーター市として知られている。 |
|||
ミネソタ川と[[ミシシッピ川]]の合流点に作られたスネリング砦は、州内にアメリカ軍が駐留した最初の場所の一つである。現在は歴史記念物として、観光・教育の場となっている。 |
|||
=== 連邦への加盟 === |
=== 連邦への加盟 === |
||
[[ファイル:Dakota War of 1862-stereo-right.jpg|thumb|upright|1862年のダコタ戦争時に逃亡する開拓者]] |
|||
[[1849年]][[3月3日]]に[[アメリカ合衆国]]の領土として編入された時点では、ミネソタは後に[[ノースダコタ州]]と[[サウスダコタ州]]となる領域<!-- この時点ではダコタ族のなわばり -->を含んでいた。ミネソタ州が32番目の州として現在の形になったのは、1858年の5月11日である。 |
|||
[[1849年]][[3月3日]]に自治化され[[ミネソタ準州]]となった時点で、ミネソタは後に[[ノースダコタ州]]と[[サウスダコタ州]]となる領域<!-- この時点ではダコタ族のなわばり -->を含んでいた。ミネソタ州が32番目の州として現在の形になったのは、1858年の5月11日である。 |
|||
ヨーロッパ人開拓者とダコタ族やオジブワ族の間に結ばれた条約で、インディアンは次第にその土地を失い、小さな居留地に押し込められていった。その生活条件が悪化し、緊張感が生まれて、1862年の[[ダコタ戦争]]に繋がった<ref>{{cite web|last =Kunnen-Jones|first =Marianne|title =Anniversary Volume Gives New Voice To Pioneer Accounts of Sioux Uprising|publisher =University of Cincinnati|date =2002-08-21|url =http://www.uc.edu/news/sioux.htm|accessdate = 2007-06-06}}</ref>。この6週間続いた戦争は、ダコタ族員38名を同日に処刑し(アメリカ合衆国史の中でも最大の同時処刑)、残りのダコタ族は[[ダコタ準州]]のクロウクリーク居留地に移住させることになった<ref name="Lass">{{cite book|last = Lass|first = William E.|title = Minnesota:A History|edition = 2nd|publisher = W.W. Norton & Company|location=New York, NY|year=1998|origyear=1977|isbn=0-393-04628-1}}</ref>。この戦争で白人の死者は800人に上った<ref>Steil, Mark and Tim Post. [http://news.minnesota.publicradio.org/features/200209/23_steilm_1862-m/part4.shtml Hundreds of settlers killed in attacks]. Minnesota Public Radio. September 26, 2002.</ref>。 |
|||
州初期経済の根幹は農業と製材業だった。セントアンソニーフォールズの製材所、マリーン・オン・セントクロア、スティルウォーター、[[ウィノナ]]の木材集積地から大量の材木を出荷した。これらの都市は輸送のために理想的な川沿いに立地していた<ref name="Lass"/>。後にセントアンソニー滝は製粉所の動力を供給するために活用された。ミネアポリスの製粉業者が行った技術革新によって「ミネソタ」印の小麦粉を生産するようになり、「ベイカーズ」や「クリア」の小麦粉価格のほぼ2倍となり、市場を支配した<ref>{{cite web|last =Hazen|first =Theodore R.|title =New Process Milling of 1850–70|publisher =Pond Lily Mill Restorations|url =http://www.angelfire.com/journal/millrestoration/newprocess.html|accessdate = 2007-05-11}}</ref>。1900年、ピルスベリー、ノースウェスタン、およびウォッシュバーン・クロスビー(後のジェネラルミルズ)といった会社によるミネソタの製粉業が国内穀類の14.1%を生産していた<ref>{{cite journal|author=Danbom, David B.|year=2003|title=Flour Power:The Significance of Flour Milling at the Falls|journal=[http://shop.mnhs.org/moreinfo.cfm?Product_ID=66&bhcp=1 Minnesota History]|volume=58|issue=5|page=|pages=271–285}}</ref>。 |
|||
[[ファイル:Phelpsmill ottertailcounty.jpg|thumb|left|upright|[[オッターテイル郡 (ミネソタ州)|オッターテイル郡]]のフェルプス・ミル]] |
|||
1880年代にバーミリオン山地と[[メサビ鉄山|メサビ山地]]で、また20世紀初期にはカユナ山地で鉄鉱石の鉱脈が発見され、ミネソタ州の鉱石採掘業が確立された。鉱石は鉄道で[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]や[[トゥーハーバーズ (ミネソタ州)|トゥーハーバーズ]]に運ばれ、そこから船に積み、[[五大湖]]を通って[[アメリカ合衆国東部|東部]]に運ばれた<ref name="Lass"/>。 |
|||
20世紀初期、産業の発展と製造業の興隆によって人口は次第に田園部から都市部に移動し始めた。それでも農業が主流だった。ミネソタ州の経済は1930年の[[世界恐慌]]で大打撃を受け、農業生産者価格の低下、鉱山労働者の解雇、労働争議に繋がっていった。この逆境に、ミネソタ州西部と両ダコタ州は1931年から1935年に干ばつに襲われた。[[ニューディール政策]]で経済は幾らか回復した。[[市民保全部隊]]など種々の施策で居留地のインディアンにも職を確保し、1934年のインディアン再構成法によって自治の機構を導入させた。このことで州内のインディアンの発言力が高まり、宗教儀式やインディアン語が抑制されなかったので、インディアンの慣習に対して敬意を払うようになった<ref name="Gilman"/>。 |
|||
[[第二次世界大戦]]後、産業の発展が加速化された。豚や牛の[[フィードロット|肥育場]]の自動化、酪農家の機械搾乳、大型養鶏場での養鶏など新技術が農業の生産性を上げた。作物はトウモロコシと小麦の二毛作で専門化され、[[トラクター]]や[[コンバインハーベスター|コンバイン]]のような農業機械の利用が普通のことになった。[[ミネソタ大学ツインシティー校|ミネソタ大学]]教授[[ノーマン・ボーローグ]]が[[緑の革命]]の一環としてこれら発展に寄与した<ref name="Gilman"/>。戦後の住宅需要増加と手軽な交通手段によって郊外開発が加速された。一方、移動性の向上で特殊な職業も可能にした<ref name="Gilman"/>。 |
|||
第二次世界大戦後のミネソタ州は技術の中心になった。1946年に工学研究協会が結成されて、[[アメリカ海軍]]のためにコンピュータを発展させた。これが後に[[レミントンランド]]と合併し、[[スペリー|スペリー・ランド]]となった。[[ウィリアム・ノリス]]が1957年にスペリーを離れて[[コントロール・データ・コーポレーション|コントロール・データ]]を設立した<ref>{{Cite web|url = http://www.hagley.lib.de.us/2015.htm|title = Engineering Research Associates Records 1946–1959|publisher = Hagley Museum and Library|accessdate = 2006-11-26|archiveurl = https://web.archive.org/web/20060622021939/http://www.hagley.lib.de.us/2015.htm|archivedate = 2006-06-22|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。[[シーモア・クレイ]]がコントロール・データを離れて[[クレイ・コンピュータ]]を設立した。医療機器メーカーのメドロトニックも1949年にツインシティーズで事業を始めた。 |
|||
=== その後の歴史的出来事 === |
=== その後の歴史的出来事 === |
||
* |
*[[1970年]] - [[ボエジャーズ国立公園]]が連邦議会によって制定された |
||
* |
*[[1992年]] - 全米最大のショッピングモール、[[モール・オブ・アメリカ]]がオープンした |
||
* |
*[[1996年]][[2月2日]] - タワー市にて-50 °Cの最低気温を記録した |
||
* |
*[[1999年]][[1月4日]] - [[プロレスラー]]の[[ジェシー・ベンチュラ]]が州知事に就任 |
||
* |
*[[2003年]][[1月6日]] - ティム・ポーレンティが州知事に就任 |
||
* |
*[[2005年]][[3月21日]] - レッドレイクの高校で生徒による無差別乱射事件 |
||
* |
*[[2007年]][[8月1日]] - ミシシッピ川を通る州間高速道路35号線西の橋が崩れ、車やトラックなどが川へ転落。少なくとも7人が死亡、60人以上が負傷した([[ミネアポリス高速道路崩落事故]]) |
||
== 地理 == |
== 地理 == |
||
[[ファイル:National-atlas-minnesota.png|thumb|right|道路と主要な水域を示すミネソタ州図]] |
|||
{{main|ミネソタ州の郡一覧}} |
{{main|ミネソタ州の郡一覧}} |
||
ミネソタ州の陸地総面積は206,375平方キロメートル (79,610 平方マイル、アメリカ合衆国の2.25%<ref> |
|||
ミネソタ州の総面積は79,610平方マイル ([[アメリカ合衆国]]の2.25%) である。この州は湖で有名で、数字は出典によって異なるが、15,000以上の湖があるとされる。このためミネソタ州で発行されている自動車ナンバープレートの愛称に「10,000Lakes」が刻まれている。この州の大部分は繰り返された[[氷河期]] (最近のものは[[w:Wisconsin glaciation|Wisconsin Glacier]]) の間に徐々に浸食が進み、平坦となった。しかしながら、この州の最南東部は氷河で覆われず、Pepin 湖がある[[w:Driftless Zone]]の一部となり[[ミシシッピ川]]の厳しい高い絶壁が築かれた。それに加えて、[[w:Iron Range]]及び他の低い山はこの州の北東部内で形成された。[[スペリオル湖]]のミネソタ州側はこの州内で最大の水域となっている。 |
|||
{{cite web|title = Facts and figures|publisher = infoplease.com|url = http://www.infoplease.com/ce6/us/A0859662.html|year = 2007|accessdate = 2008-04-09}}</ref>) であり、全米50州の中で第12位である<ref>{{cite web|title = Land and Water Area of States, 2000|publisher = Information Please|year = 2007|url = http://www.infoplease.com/ipa/A0108355.html|accessdate = 2008-04-09}}</ref>。[[アラスカ州]]を除けば最も北にある州となっている。[[ウッズ湖]]にある[[ノースウエスト・アングル|北西三角地帯]]は[[アメリカ合衆国本土|大陸アメリカ合衆国]]の中で唯一北緯49度線より北にある。地域区分では中西部の北側(アッパーミッドウェスト)と呼ばれ、また[[五大湖]]地域にも属している。[[スペリオル湖]]には[[ミシガン州]]との水上州境があり、東の[[ウィスコンシン州]]とは陸と川の州境になっている。南は[[アイオワ州]]、西は[[ノースダコタ州]]と[[サウスダコタ州]]、北は[[カナダ]]の[[オンタリオ州]]と[[マニトバ州]]に接している。 |
|||
=== 地質と地形 === |
|||
ミネソタ州は[[w:Boundary Waters Canoe Area Wilderness]] (BWCAW) 、同じく多数の州立及び郡立公園、最も著名なイタスカ州立公園 ([[w:Itasca State Park]])、ミシシッピー川の公式水源地 (約15歩と歩いて渡る事ができる) のために、多くの公園地域の本拠地となっている。 |
|||
{{main|w:Geology of Minnesota}} |
|||
{{see also|w:List of lakes in Minnesota|w:List of Minnesota rivers}} |
|||
[[ファイル:StLouisRiver JayCooke.JPG|thumb|left|ジェイ・クック州立公園にある[[先カンブリア時代]]トンプソン地層の傾いた断面<ref name="MNGeog">{{cite book|last = Ojakangas|first = Richard W.|coauthors = Charles L. Matsch|others = Illus. Dan Breedy|title = Minnesota's Geology|year = 1982|publisher = University of Minnesota Press|location= Minneapolis, Minnesota|isbn = 0-8166-0953-5}}</ref>]] |
|||
ミネソタ州には地球上に見られる最古級の岩盤がある。[[片麻岩]]は36億年、[[地球の年齢]]の80%に相当している<ref name="MNGeog"/><ref name=autogenerated1>{{cite web|title = Geologic Time:Age of the Earth|publisher = United States Geological Survey|date = October 9, 1997|url = http://pubs.usgs.gov/gip/geotime/age.html|accessdate = 2008-04-09}}</ref>。約27億年前、[[玄武岩]]を含んだ[[溶岩]]が原始の大洋底の亀裂から溢れ出た。この火山岩の名残がミネソタ州北東部の[[カナダ楯状地]](カナディアン・シールド)を形成した<ref name="MNGeog"/><ref name="Compass">{{cite book|last = Breining|first = Greg|title = Compass American Guides:Minnesota, 3rd Edition|edition = 3rd|publisher = Compass American Guides|year = 2005|month = December|isbn = 1-4000-1484-0}}</ref>。これら火山帯の根元と[[先カンブリア時代]]の海洋の動きによって、州北部の[[アイアン・レンジ]]が形成された。11億年前の火山活動期のあとは、火山活動も山地形成もない地質的に落ち着いた時代となったが、海洋の浸入が繰り返され、堆積岩の多くの層を残した<ref name="MNGeog"/>。 |
|||
その後の時代は厚さが少なくとも1キロメートルはある氷河が大地を削り、現在の地形を刻んだ<ref name="MNGeog"/>。ウィスコンシン氷河は12,000年前に去った<ref name="MNGeog"/>。これら氷河は州内の最南東部を除いて覆っていた。南東部は岩盤に切り込む急峻な丘陵と水流が特徴である。この地域は漂礫岩(ドリフト)が無いことからドリフトレス地域とも呼ばれる<ref>{{Cite web|title = Natural history - Minnesota's geology|publisher = Minnesota DNR|url = http://www.dnr.state.mn.us/snas/naturalhistory.html|year = 2008|accessdate = 2008-04-09|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061010202724/http://www.dnr.state.mn.us/snas/naturalhistory.html|archivedate = 2006-10-10|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。この南東部を除く地域の大半は、最終氷河が後退した跡に残した厚さ50フィート (15 m) 以上の漂礫土に覆われている。北西部の巨大な[[アガシー湖]]は13,000年前に形成された。その岩盤がレッド川バレーを創り出し、溢出水がウォーレン川となってミネソタ川の谷を刻んだ<ref name="MNGeog"/>。今日のミネソタ州は地質学的に落ち着いており、地震もあまり起こらず、起こっても小さなものである<ref>{{Cite web|title = Table Showing Minnesota Earthquakes|publisher = University of Minnesota, Morris|url = http://www.mrs.umn.edu/earthquakes/MNeqchart.html|accessdate = 2008-04-09|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080327204634/http://www.mrs.umn.edu/earthquakes/MNeqchart.html|archivedate = 2008-03-27|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
州の平均標高は365m。全体として平たい地形をしている。最も標高の高い場所はイーグル山の701mで、最も低い場所はスペリオル湖の183mである。 |
|||
[[ファイル:Palisade, Shovel Point (cropped).jpg|thumb|right|[[スペリオル湖]]の断崖、先カンブリア時代の[[流紋岩]]溶岩流から形成された<ref name="MNGeog"/>]] |
|||
[[ハワイ州]]と[[アラスカ州]]を除いた隣接48州のなかで、最北端に位置する州。寒いことで有名で、「[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の冷蔵庫」の異名がある。冬場には、自動車のタイヤが凍る「スクエアタイヤ」や、自動車の排気ガスが路面に吹き付けられて凍る「ブラックアイス」などの現象が起きることがある。 |
|||
州内の最高地点は標高2,301フィート (701 m) のイーグル山であり、最低地点のスペリオル湖岸、標高601フィート (183 m) 地点から13マイル (21 km) しか離れていない<ref name="Compass"/><ref>{{cite web|title = {{convert|118|km|0|abbr=on}} SW of Thunder Bay, Ontario, Canada|work = Topographic map|publisher = U.S.G.S via terraserver.microsoft.com|date = 1964-07-01|url = http://msrmaps.com/map.aspx?t=2&s=16&lon=-90.56700164&lat=47.79184974&w=600&h=400&opt=0|accessdate = 2010-04-13}}</ref>。このように所によって急激な標高の変化はあるが、州内の大半は穏やかなうねりのある準平原である<ref name="MNGeog"/>。 |
|||
州北東部、田園部のヒビングでは2つの大きな分水界が出会い、3つの川の流域を造っている。すなわちミシシッピ川を下って[[メキシコ湾]]に至るもの、東の[[セントローレンス海路|セントローレンス水路]]を通って[[大西洋]]に抜けるもの、および[[ハドソン湾]]に流れて[[北極海]]に至るものである<ref>{{Cite web|title = Continental Divides in North Dakota and North America|publisher = National Atlas|date = 2007-10-02|url = http://nationalatlas.gov/articles/geology/a_continentalDiv.html|accessdate = 2008-04-09|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080513163803/http://nationalatlas.gov/articles/geology/a_continentalDiv.html|archivedate = 2008-05-13|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
[[大陸性気候]]の影響で、気温の日較差と年較差が大きい。州内最大の都市ミネアポリスや州都セントポールでも、冬は-20℃を下回る日があり、夏には30℃を越える温度の高い日がある。州北端、[[カナダ]]国境の町[[インターナショナルフォールズ]]は年平均気温が約3℃で、[[アラスカ州]]の都市・町村と[[ロッキー山脈|ロッキー山中]]の町村以外では最も寒い都市として知られている。州全体の平均気温としては、最も寒い1月が-11.5℃。最も暑い6月が22.8℃。南部と北部では5度から10度くらいの気温差があるので北部では平均気温よりも5度以上寒い(夏では暑い)と考えられる。 |
|||
この州は「1万湖の国」というニックネームがあり、これは決して大げさなものではない。面積10エーカー (40,000 m<sup>2</sup>) 以上の湖は、11,842個あるとされる<ref name="dnr">{{cite web|title = Lakes, rivers & wetlands|work = MN Facts|publisher = Minnesota DNR|year = 2008|url = http://www.dnr.state.mn.us/faq/mnfacts/water.html|accessdate = 2008-04-09}}</ref>。州領域に入るスペリオル湖が州内での面積最大(962,700 エーカー、3,850 km<sup>2</sup>)、かつ最大水深 (1,290 フィート、393 m) となっている<ref name="dnr"/>。このためミネソタ州で発行されている自動車ナンバープレートに愛称の「10,000Lakes」が刻まれている。州内には6,564の天然河川があり、その全長は69,000マイル (110,000 km) である<ref name="dnr"/>。ミシシッピ川はイタスカ湖の水源に始まり、アイオワ州境まで680マイル (1,090 km) を下っている<ref name="dnr"/>。フォートスネリングでミネソタ川が合流し、ヘイスティイングス近くでセントクロワ川、ワバシャでチッペワ川など、多くの小さな川が集まっている。アガシー湖から流れ出るレッド川は州北西部を北に流れ、カナダのハドソン湾に向かっている。州内には約1,060万エーカー (42,900 km<sup>2</sup>) の湿地があり、アラスカ州を除けば全米最大である<ref name="weatheralmanac">{{cite book|last = Seeley|middle = W.|first = Mark|title = Minnesota Weather Almanac|publisher = Minnesota Historical Society press|year = 2006|isbn = 0-87351-554-4}}</ref>。 |
|||
3月から6月頃は竜巻が発生するシーズンで時には避難命令が出されることも。また、州の東端を流れる[[ミシシッピ川]]とその支流は、春に雪解け水や川一面を覆っていた氷が溶け出すことによる増水でしばし氾濫することがある。この雪解け水で一番被害を受けるのがミネソタ州の南にあるアイオワ州など。 |
|||
=== 植物相と動物相 === |
|||
州全体の平均年間降水量は720mm。平均年間降雪量は126cm。 |
|||
{{main|w:Ecology of Minnesota}} |
|||
[[ファイル:Groundhog-Standing2.jpg|thumb|left|ミネアポリス市、ミシシッピ川岸で見られる[[ウッドチャック]]]] |
|||
ミネソタ州には4つの生態地域がある。南西部と西部の「プレーリー・パークランド」、南東部の「東部広葉樹林地帯」(ビッグウッズ)、これが北西部に細く延びて「トールグラス・アスペン・パークランド」に移行し、北部では針葉樹と広葉樹の間の遷移森林である「ローレンシア混合樹林地帯」がある<ref>[http://files.dnr.state.mn.us/natural_resources/ecs/province.pdf Ecological Provinces], ''Ecological Classification System'', Minnesota Department of Natural Resources (1999). Retrieved on 2008-05-03.</ref>。これら北部の森林は広大な[[マツ|松]]と[[トウヒ属|トウヒ]]の原生林にところどころ[[カバノキ属|カバノキ]]と[[ポプラ]]が混じっている。 |
|||
州北部の森林は大半が伐採の対象となってきており、今日ではチッペワ国立の森やスペリオル国立の森など幾らかの[[原生林]]があるだけとなっている。バウンダリー・ウォーターズ・カヌー原生地域には40万エーカー (1,600 km<sup>2</sup>) の未伐採森林がある<ref name="Heinselman">{{cite book|title = The Boundary Waters Wilderness Ecosystem|last = Heinselman|first = Miron|publisher = University of Minnesota Press|location = Minneapolis, Minnesota|year = 1996|isbn = 0-8166-2805-X}}</ref>。伐採は続いているが、植林によって州内森林の3分の1は保たれている<ref>{{cite book|last = Bewer|first = Tim|title = Moon Handbooks Minnesota|publisher = Avalon Travel Publishing|year = 2004|edition = First|isbn = 1-56691-482-5}}</ref>。プレーリーとオーク・サバンナのほとんど全ては、農業、牧畜、製材、および郊外開発のために破壊されるか、小さく囲われることになった<ref>{{cite web|title = Upper Midwest forest-savanna transition (NA0415)|work = Terrestrial Ecoregions|publisher = World Wildlife Fund|year = 2001|url = http://www.worldwildlife.org/wildworld/profiles/terrestrial/na/na0415_full.html|accessdate = 2012-09-03|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080611200426/http://www.worldwildlife.org/wildworld/profiles/terrestrial/na/na0415_full.html|archivedate = 2008年6月11日}} (archived from original 2008-06-11).</ref>。 |
|||
== 人口動勢 == |
|||
{{歴史的人口 |
|||
|1850年|6077 |
|||
|1860年|172023 |
|||
|1870年|439706 |
|||
|1880年|780773 |
|||
|1890年|1310283 |
|||
|1900年|1751394 |
|||
|1910年|2075708 |
|||
|1920年|2387125 |
|||
|1930年|2563953 |
|||
|1940年|2792300 |
|||
|1950年|2982483 |
|||
|1960年|3413864 |
|||
|1970年|3804971 |
|||
|1980年|4075970 |
|||
|1990年|4375099 |
|||
|[[w:United States Census, 2000|2000年]]|4919479 |
|||
|[[w:United States Census, 2010|2010年]]|5303925 |
|||
}} |
|||
2005年現在、ミネソタ州は前年より、36,253人、または0.7%増加し2000年より、213,307人、または4.3%増加した、人口5,132,799人と見込まれている。これは161,252人 (出生358,012人、死亡196,760人) と前回の国勢調査からの自然増並びに州内への移住者54,032人の増加が含まれる。アメリカ合衆国外からの移住は70,800人増加する事となり、合衆国内部の移住者は16,768人増加する事になる。 |
|||
生息域が失われることで、[[テン属|アメリカテン]]、[[アメリカアカシカ]]、ウッドランド・カリブー、[[アメリカバイソン]]などの動物に影響を与えているが<ref>Bison disappeared in the mid 19th century;the last bison was reported in southwest Minnesota in 1879. {{cite book|title=Big Game in Minnesota, Technical Bulletin, no. 9|last=Moyle|first=J. B.|publisher=Minnesota Department of Conservation, Division of Game and Fish, Section of Research and Planning|year=1965|page=172}} As referenced in {{cite book|title=Southwestern Minnesota Archaeology|last=Anfinson|first=Scott F.|publisher=Minnesota Historical Society|location=St. Paul, Minnesota|year=1997|isbn=0-87351-355-X|page=20}}</ref>、オジロジカや[[ボブキャット]]などは個体数を増やしている。アラスカ州を除くアメリカ合衆国本土の中で野生の[[オオカミ]]が最も多く生息しており、2007年現在の生息数は約3000頭と推定されている<ref>[http://www.fws.gov/home/feature/2007/gray_wolf_factsheet.pdf Gray Wolf Factsheet], U.S. Fish and Wildlife Service (January 2007). Retrieved on 2008-05-03.</ref>。また[[アメリカグマ|クロクマ]]や[[ヘラジカ]]も健在である。渡り鳥の飛行コースであるミシシッピ・フライウェイにあり、[[雁|ガン]]や[[カモ]]などの水鳥や、[[ライチョウ]]、[[キジ科|キジ]]、[[シチメンチョウ]]なども見られる。[[猛禽類]]も多く、2007年時点で[[ハクトウワシ]]の番い数では大陸48州の中で最大だった<ref>[http://www.biologicaldiversity.org/species/birds/bald_eagle/report/index.html Population report<!-- Bot generated title -->]</ref>。他にも[[アカオノスリ]]や[[シロフクロウ]]などがいる。湖には[[ウォールアイ]]、[[バス (魚)|バス]]、カワカマスなどが生息し、南東部の水流には[[カワマス]]、[[ブラウントラウト]]、[[ニジマス]]などがいる。 |
|||
2004年現在、ミネソタ州民の6.1%は外国生まれで (合衆国の11.1%と比較する) ある。 |
|||
=== 気候 === |
|||
州の人口の多くは[[w:Twin Cities]] 大都市圏内に集中している。 |
|||
{{main|w:Climate of Minnesota}} |
|||
ミネソタ州は[[大陸性気候]]に属し、寒冷な冬と暑い夏といったように、気温の日較差及び年較差が大きい。過去の最高最低気温の差は174{{°F}} (96 ℃) もある。過去最低気温は1996年2月2日にタワーで記録された-60{{°F}} (-51 ℃)、過去最高気温は1936年7月6日にムーアヘッドで記録された114{{°F}} (46 ℃) だった<ref name="extremes">{{Cite web|title = Minnesota climate extremes|publisher = University of Minnesota|url = http://climate.umn.edu/doc/historical/extremes.htm|accessdate = 2008-05-03|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061005084248/http://www.climate.umn.edu/doc/historical/extremes.htm|archivedate = 2006-10-05|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。州内最大の都市ミネアポリスや州都セントポールでも、冬は-20℃を下回る日があり、夏には30℃を越える温度の高い日がある。州北端、[[カナダ]]国境の町[[インターナショナルフォールズ]]は年平均気温が約3℃で、[[アラスカ州]]の都市・町村と[[ロッキー山脈|ロッキー山中]]の町村以外では最も寒い都市として知られている。州全体の平均気温としては、最も寒い1月が-11.5℃。最も暑い6月が22.8℃。南部と北部では5度から10度くらいの気温差があるので北部では平均気温よりも5度以上寒い(夏では暑い)と考えられる。「[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の冷蔵庫」の異名がある。冬場には、自動車のタイヤが凍る「スクエアタイヤ」や、自動車の排気ガスが路面に吹き付けられて凍る「ブラックアイス」などの現象が起きることがある。 |
|||
雨、雪、吹雪、雷、雹、竜巻および[[ダウンバースト|高速直線風]]などの事象が起きている。植物の成長期は、北のアイアンレンジで年間90日、南東部のミシシッピ川近くで年間160日と変化しており、年間平均気温は37{{°F}} (3 ℃) から49{{°F}} (9 ℃) まである<ref name="noaa">{{Cite web|authorlink = www.ncdc.noaa.gov|title = Climate of Minnesota|publisher = National Weather Service Forecast Office|url = http://www5.ncdc.noaa.gov/climatenormals/clim60/states/Clim_MN_01.pdf|format = PDF|accessdate = 2008-05-03|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080528042433/http://www5.ncdc.noaa.gov/climatenormals/clim60/states/Clim_MN_01.pdf|archivedate = 2008-05-28|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。夏の平均[[露点温度]]は、南部で約58{{°F}} (14.4 ℃)、北部で48{{°F}} (8.9 ℃)である<ref name="noaa"/><ref>{{Cite web|title = 104 Years of Twin Cities Dew Point Temperature Records:1902–2006|publisher = Minnesota Climatology Office|date = 2006-03-07|url = http://climate.umn.edu/doc/twin_cities/mspdewpoint.htm|accessdate = 2008-04-06|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070526112144/http://climate.umn.edu/doc/twin_cities/mspdewpoint.htm|archivedate = 2007-05-26|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。州全体の平均年間降水量は720 mm。平均年間降雪量は126 cmである。降水量も所によって変わり、19インチ (483 mm) から35インチ (889 mm)である。干ばつは10年から50年の周期で起こっている<ref name="noaa"/>。 |
|||
=== 人種及び祖先 === |
|||
; 人種的構成 |
|||
* 88.2% 白人 |
|||
* 3.5% 黒人 |
|||
* 2.9% ヒスパニック |
|||
* 2.9% アジア人 |
|||
* 1.1% [[インディアン]] |
|||
* 1.4% 混血 |
|||
3月から6月ごろは竜巻が発生するシーズンで時には避難命令が出されることも。また、州の東端を流れる[[ミシシッピ川]]とその支流は、春に雪解け水や川一面を覆っていた氷が溶け出すことによる増水でしばし氾濫することがある。この雪解け水で一番被害を受けるのがミネソタ州の南にあるアイオワ州などである。 |
|||
ミネソタ州はドイツ系、北欧系の人々が多いことで知られる。2002年の国勢調査によるとミネソタ州の人口の36.7%が[[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]]であり、その他は[[ノルウェー系アメリカ人|ノルウェー系]] 17.2%、[[アイルランド系アメリカ人|アイルランド系]]11.2%、イングランド系6.3%などとなっている。 |
|||
=== 保護地域 === |
|||
[[ファイル:Pose lake Minnesota.jpg|thumb|right|バウンダリー・ウォーターズ・カヌー原生地域のポーズ湖]] |
|||
ミネソタ州で最初の州立公園は1891年制定のイタスカ州立公園であり、ミシシッピ川の水源でもある<ref>{{cite web|title = Itasca State Park|publisher = Minnesota Department of Natural Resources|url = http://www.dnr.state.mn.us/state_parks/itasca/narrative.html|accessdate = 2008-05-03}}</ref>。現在では72の州立公園とレクリエーション地域、面積約400万エーカー (16,000 km²)の58の州有林、および数多い野生生物保護区があり、全てミネソタ州天然資源省が管理している。チッペワとスペリオルの国立の森は広さが550万エーカー (22,000 km²) ある。北東部のスペリオル国立の森には広さ100万エーカー (4,000 km²) 以上のバウンダリー・ウォーターズ・カヌー原生地域があり、1,000の湖がある。その西には[[ボエジャーズ国立公園]]がある。ミシシッピ川国立河川レクリエーション地域は長さ72マイル (115 km) の回廊であり、ミシシッピ川に沿ってミネアポリス・セントポール都市圏を抜け、様々な歴史、文化、地質など興味ある地点を繋いでいる<ref>{{cite web|title=Places To Go|url=http://www.nps.gov/miss/planyourvisit/placestogo.htm|publisher=National Park Service, U.S. Department of the Interior|accessdate=2008-05-03}}</ref>。 |
|||
== 人口動態 == |
|||
[[ファイル:Minnesota population map cropped.png|thumb|right|ミネソタ州の人口密度図]] |
|||
{{USCensusPop |
|||
|1850=6077 |
|||
|1860=172023 |
|||
|1870=439706 |
|||
|1880=780773 |
|||
|1890=1310283 |
|||
|1900=1751394 |
|||
|1910=2075708 |
|||
|1920=2387125 |
|||
|1930=2563953 |
|||
|1940=2792300 |
|||
|1950=2982483 |
|||
|1960=3413864 |
|||
|1970=3804971 |
|||
|1980=4075970 |
|||
|1990=4375099 |
|||
|2000=4919479 |
|||
|2010=5303925 |
|||
|2020=5706494 |
|||
}} |
|||
ミネソタ州の人口は1850年で6,100人足らずだった。それが1900年までに170万人にまで成長し、その後の60年間は10年毎に15%の成長をみて1960年には340万人と1900年の2倍になった。その後は成長が鈍化し1970年までの10年間では11%、さらにその後の30年間は10年毎の平均成長率で9%台となり、2000年時点で490万人となった。2010年国勢調査で初めて500万人を超え、2020年国勢調査時点では5,706,494人で、2010年と比較して7.59%の増加となった<ref name="Census2020_QuickFacts">[https://www.census.gov/quickfacts/fact/table/US/POP010220 QuickFacts]. U.S. Census Bureau. 2020年.</ref>。人口成長率、さらに年齢層構成はほぼ全国平均に近い。ミネソタ州の[[人口重心]]は[[ヘネピン郡 (ミネソタ州)|ヘネピン郡]]のロジャーズ市にある<ref>{{cite web|title = statecenters|publisher = U.S. Census Bureau|year = 2000|url = http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt|accessdate = 2006-11-21}}</ref>。 |
|||
2004年現在、ミネソタ州民の6.1%は外国生まれであり、全米平均の11.1%と比較すると小さい。 |
|||
=== 祖先及び人種 === |
|||
2010年に州内で申告された祖先による構成比は以下の通りだった<ref>[http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-geo_id=04000US27&-qr_name=ACS_2008_1YR_G00_DP2&-context=adp&-ds_name=&-tree_id=308&-_lang=en&-redoLog=true&-format= Minnesota Selected Social Characteristics in the United States], 2008 American Community Survey 1–year Estimates, U.S. Census Bureau, 2008. Retrieved 2010-03-19.</ref>。 |
|||
*37.9% [[ドイツ系アメリカ人|ドイツ系]] |
|||
*32.1% [[北欧]]系(16.8% [[ノルウェー系アメリカ人|ノルウェー系]]、9.5% [[スウェーデン系アメリカ人|スウェーデン系]]、[[フィンランド系アメリカ人|フィンランド系]]、[[デンマーク系アメリカ人|デンマーク系]]、[[アイスランド系アメリカ人|アイスランド系]]、[[フェロー諸島]]系、[[カレリア共和国|カレリア]]系) |
|||
*11.7% [[アイルランド系アメリカ人|アイルランド系]] |
|||
*6.3% [[イギリス系アメリカ人|イギリス系]] |
|||
*5.1% [[ポーランド系アメリカ人|ポーランド系]] |
|||
*4.2% [[フランス系アメリカ人|フランス系]] |
|||
*3.7% [[チェコ系アメリカ人|チェコ系]] |
|||
構成比が3%未満では、アメリカ人、イタリア系、オランダ系があり、2%未満ではサハラ以南のアフリカと東アフリカ系、スコットランド系などがあった<ref name = SSC>[http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?geo_id=04000US27&ds_name=ACS_2007_3YR_G00_&qr_name=ACS_2007_3YR_G00_DP3YR2&_lang=en&_sse=on Selected Social Characteristics in the United States:2005-2007, Minnesota], U.S. Census Bureau. Retrieved on 2009-07-04.</ref>。 |
|||
また比較的新しい移民コミュニティーとしては、セントポールにある世界で2番目に大きな[[ミャオ族]]の街が挙げられ、ミネソタ州はアメリカ合衆国で3番目にミャオ族([[ラオス]]/[[タイ王国|タイ]]/[[ベトナム]]から)の人口が多い州である。また、[[ソマリア]]難民の大きなコミュニティも形成されている。 |
また比較的新しい移民コミュニティーとしては、セントポールにある世界で2番目に大きな[[ミャオ族]]の街が挙げられ、ミネソタ州はアメリカ合衆国で3番目にミャオ族([[ラオス]]/[[タイ王国|タイ]]/[[ベトナム]]から)の人口が多い州である。また、[[ソマリア]]難民の大きなコミュニティも形成されている。 |
||
2010年時点で、ミネソタ州の人種的な構成は以下の通りである<ref>[http://factfinder.census.gov/servlet/ACSSAFFFacts?_event=&geo_id=04000US27&_geoContext=01000US|04000US27&_street=&_county=&_cityTown=&_state=04000US27&_zip=&_lang=en&_sse=on&ActiveGeoDiv=&_useEV=&pctxt=fph&pgsl=040&_submenuId=factsheet_1&ds_name=null&_ci_nbr=null&qr_name=null®=null%3Anull&_keyword=&_industry= Fact Sheet], 2010 American Census Bureau Estimates, Retrieved on 2010-03-18.</ref>。 |
|||
=== 人口分布 === |
|||
*85.3% [[白人]](非ヒスパニックでは83.1%) |
|||
年齢による人口分布は (Northeast Midwest Institute) |
|||
*5.2% [[黒人]] |
|||
* 0-18 - 1,361,616人 (27.7%) |
|||
*4.0% アジア人 |
|||
* 19-34 - 1,068,850人 (21.7%) |
|||
*1.1% [[インディアン]] |
|||
* 35-64 - 1,894,747人 (38.6%) |
|||
*0.1%未満 太平洋諸島系 |
|||
* 65+ - 594,266人 (12.1%) |
|||
*2.4% その他の人種 |
|||
*1.8% 混血 |
|||
*4.7% 人種によらずヒスパニック系 |
|||
1970年時点では人口の98.2%が白人だった<ref>{{cite web|title=Minnesota - Race and Hispanic Origin:1850 to 1990|publisher=U.S. Census Bureau|url=http://www.census.gov/population/www/documentation/twps0056/twps0056.html|accessdate=2012-09-16}}</ref>。2011年の出生数のうち、非ヒスパニック白人に関わるものは72.3%だった<ref>{{cite news|url=http://www.cleveland.com/datacentral/index.ssf/2012/06/americas_under_age_1_populatio.html|title=Americans under age 1 now mostly minorities, but not in Ohio:Statistical Snapshot|last=Exner|first=Rich|date=June 3, 2012|work=The Plain Dealer}}</ref>。民族構成が多様化して少数民族が増えているが、それでも国内平均に比べればその構成比は小さい<ref name="quickfacts">{{Cite web|url = http://quickfacts.census.gov/qfd/states/27000.html|title = Minnesota QuickFacts from the US Census Bureau|accessdate = 2006-11-26|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061202001358/http://quickfacts.census.gov/qfd/states/27000.html|archivedate = 2006-12-02|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
=== 年齢層による人口分布 === |
|||
2000年時点の年齢層による人口分布は次の通りだった。 |
|||
*0-18 - 1,361,616人 (27.7%) |
|||
*19-34 - 1,068,850人 (21.7%) |
|||
*35-64 - 1,894,747人 (38.6%) |
|||
*65+ - 594,266人 (12.1%) |
|||
[[ファイル:CathedralofStPaul.jpg|thumb|right|セントポール市にあるフランス・ルネッサンス様式のセントポール大聖堂]] |
|||
=== 宗教 === |
=== 宗教 === |
||
ミネソタ州民の60%近くは[[プロテスタント]] (多くが[[ |
ミネソタ州民の60%近くは[[プロテスタント]] (多くが[[メインライン・プロテスタント|主流派]]) である。一方、中規模の[[カトリック教会|ローマ・カトリック]]・コミュニティもある(州人口の約4分の1)。この州で最大のプロテスタント宗派は[[ルター派教会]]である。 |
||
また、近年の移民によって新たな宗教がもたらされ、主として[[ミネアポリス]]、[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]などに[[イスラム教]]の[[モスク]]、[[仏教]][[寺院]]、及び[[ヒンドゥー教]] |
また、近年の移民によって新たな宗教がもたらされ、主として[[ミネアポリス]]、[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]などに[[イスラム教]]の[[モスク]]、[[仏教]][[寺院]]、及び[[ヒンドゥー教]]寺院も建設されている。しかし、キリスト教以外の宗教の信者の数は少ない。 |
||
*[[キリスト教]] – 84% |
*[[キリスト教]] – 84% |
||
**[[プロテスタント]] – 58% |
**[[プロテスタント]] – 58% |
||
***[[ルー |
***[[ルター派教会]] ([[アメリカ福音ルター派教会]] など)– 26% |
||
***[[バプテスト教会|バプテスト]] – 5% |
***[[バプテスト教会|バプテスト]] – 5% |
||
***[[メソジスト]] – 4% |
***[[メソジスト]] – 4% |
||
***[[長老派教会]] – 3% |
***[[長老派教会]] – 3% |
||
*** |
***他のプロテスタント – 20% |
||
**[[カトリック教会|ローマ・カトリック]] – |
**[[カトリック教会|ローマ・カトリック]] – 28% |
||
** |
**他のキリスト教 – 1% |
||
* |
*他の宗教 – 1% |
||
* |
*無宗教/不可知論者 – 13% |
||
== 都市と町 == |
|||
== インディアン部族 == |
|||
{{see also|w:List of cities in Minnesota|w:List of townships in Minnesota}} |
|||
[[Image:Sioux01.png|left|thumb|200px|同州周辺の、オジブワ族(アニシナアベ族)とダコタ・スー族の勢力図。橙色は現在の保留地]] |
|||
[[ファイル:OwatonnaBank.JPG|thumb|left|オワトナ市にあるナショナル・ファーマーズ銀行、[[ルイス・サリヴァン]]設計]] |
|||
同州では古来から、[[シャイアン族]]、[[アラパホ|アラパホー族]]、[[オジブワ族]](チッペワ族)、[[スー族|ダコタ族]]、[[フォックス族]]、[[ミズーリ族]]、[[オマハ族]]、[[アイオワ族]]、[[オート族]]、[[オッタワ族]]、[[ソーク族]]、[[ポンカ|ポンカ族]]、[[ウィンネバーゴ族]]、[[ワイアンドット族]](ヒューロン族)といった、農耕型と狩猟型の[[インディアン]]部族が混在していた。中でも最大勢力はチッペワ族とダコタ・スー族であり、この二部族はかつては宿敵として何度も交戦している。 |
|||
{|class="wikitable" style="float:right;text-align:right;margin-left:10px;margin-right:10px;" |
|||
同州のパイプストーンでは、古代から「カトリナイト」と呼ばれる赤い石が産出され、これはインディアンの[[パイプ (タバコ)#インディアンにとってのパイプ|パイプ]]の火皿の材料として欠かせない物である。スー族はこの赤い石を、彼らの先祖の血が固まったものと信じており、この採掘場はインディアンたちの争いを禁じた聖域となっていた。1880年代から1970年代まで合衆国によってインディアンの採掘権が奪われたが、現在はチッペワ族やスー族をはじめ、インディアンのみの独占採掘権が回復されている。 |
|||
|+市域人口上位20都市(2020年)<ref name="Census2020_QuickFacts" /> |
|||
[[Image:MankatoMN38.JPG|thumb|right|200px|ミネソタ州マンカトで行われた、総勢38人のダコタ族に対する一斉絞首刑執行]] |
|||
|- |
|||
1862年に、保留地で11年間に渡り飢餓状態となったダコタ・[[スー族]]が反乱を起こし(「[[スー族#ダコタ・スーのミネソタ大暴動(1862年)|ミネソタ大暴動]]」)、裁判を経ずに有罪とされた38人のスー族[[インディアン]]が、[[エイブラハム・リンカーン]]大統領の命により、この年のクリスマスの翌日に特別誂えの絞首台で一斉[[絞首刑]]執行された。これは一度に絞首された人数として、現在もアメリカ刑史の最高記録を保持している。 |
|||
!順位 |
|||
!都市名 |
|||
!人口 |
|||
|- |
|||
|1 |
|||
|align="left"|[[ミネアポリス]] |
|||
|429,954 |
|||
|- |
|||
|2 |
|||
|align="left"|[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]] |
|||
|311,527 |
|||
|- |
|||
|3 |
|||
|align="left"|[[ロチェスター (ミネソタ州)|ロチェスター]] |
|||
|121,395 |
|||
|- |
|||
|4 |
|||
|align="left"|[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]] |
|||
|89,987 |
|||
|- |
|||
|5 |
|||
|align="left"|[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]] |
|||
|86,697 |
|||
|- |
|||
|6 |
|||
|align="left"|[[ブルックリンパーク (ミネソタ州)|ブルックリンパーク]] |
|||
|86,478 |
|||
|- |
|||
|7 |
|||
|align="left"|[[プリマス (ミネソタ州)|プリマス]] |
|||
|81,026 |
|||
|- |
|||
|8 |
|||
|align="left"|[[ウッドベリー (ミネソタ州)|ウッドベリー]] |
|||
|75,102 |
|||
|- |
|||
|9 |
|||
|align="left"|[[メイプルグローブ (ミネソタ州)|メイプルグローブ]] |
|||
|70,253 |
|||
|- |
|||
|10 |
|||
|align="left"|[[ブレイン (ミネソタ州)|ブレイン]] |
|||
|70,222 |
|||
|- |
|||
|11 |
|||
|align="left"|[[レイクビル (ミネソタ州)|レイクビル]] |
|||
|69,490 |
|||
|- |
|||
|12 |
|||
|align="left"|[[セントクラウド (ミネソタ州)|セントクラウド]] |
|||
|68,881 |
|||
|- |
|||
|13 |
|||
|align="left"|[[イーガン (ミネソタ州)|イーガン]] |
|||
|68,855 |
|||
|- |
|||
|14 |
|||
|align="left"|[[バーンズビル (ミネソタ州)|バーンズビル]] |
|||
|64,317 |
|||
|- |
|||
|15 |
|||
|align="left"|[[イーデンプレーリー (ミネソタ州)|イーデンプレーリー]] |
|||
|64,198 |
|||
|- |
|||
|16 |
|||
|align="left"|[[クーンラピッズ (ミネソタ州)|クーンラピッズ]] |
|||
|63,599 |
|||
|- |
|||
|17 |
|||
|align="left"|[[アップルバレー (ミネソタ州)|アップルバレー]] |
|||
|56,374 |
|||
|- |
|||
|18 |
|||
|align="left"|[[ミネトンカ]] |
|||
|53,781 |
|||
|- |
|||
|19 |
|||
|align="left"|[[イーダイナ (ミネソタ州)|イーダイナ]] |
|||
|53,494 |
|||
|- |
|||
|20 |
|||
|align="left"|[[セントルイスパーク (ミネソタ州)|セントルイスパーク]] |
|||
|50,010 |
|||
|} |
|||
セントポール市は1849年にミネソタ準州州都となり、1858年の州昇格後も州都であり続けている。州の東中部、ミシシッピ川岸にある。 |
|||
現在、ダコタ・[[スー族]]と[[オジブワ|チッペワ族]](オジブワ族)の2つの[[インディアン]]部族がアメリカ連邦政府から公式認定され、併せて10の[[インディアン居留地|保留地]](Reservation)を領有している。 |
|||
セントポール市からミシシッピ川をはさんだ対岸には、州内で最も人口の多いミネアポリス市があり、両市に郊外部を併せた、15郡(うちミネソタ州内に13郡、残り2郡はウィスコンシン州)にまたがる都市圏を形成している。この都市圏はツインシティーズ都市圏と呼ばれ、州人口の6割以上にあたる3,690,261人(うちミネソタ州内には3,554,513人)の人口を抱え、全米16位の都市圏である<ref name="Census2020_QuickFacts" />。この都市圏にセントクラウド都市圏などを加えた広域都市圏は人口400万人を超える<ref name="Census2020_QuickFacts" />。州内の他の部分は「グレーター・ミネソタ」あるいは「アウトステート・ミネソタ」と呼ばれている。 |
|||
2020年国勢調査時点で、州内に人口5万人を超える都市が20市ある。これら20市のうち17市がツインシティーズ都市圏に集中している<ref name="Census2020_QuickFacts" />。同都市圏外にあるのはロチェスター、ダルース、およびセントクラウドの3市のみで、しかもセントクラウドは前述の通りミネアポリス・セントポールの広域都市圏には含まれる。 |
|||
それ以外では、[[ノースダコタ州]][[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]]から[[レッド川 (ネルソン川水系)|レッド川]]をはさんだ対岸にあり、州北西部の中心都市ともなっている[[ムーアヘッド (ミネソタ州)|ムーアヘッド]]、ミネアポリス・セントポール都市圏の南西にあり、[[ミネソタ州立大学機構|ミネソタ州立大学]](ツインシティーズに本部を置く[[ミネソタ大学]]とは別物)が[[ミネソタ州立大学マンケイト校|本部キャンパス]]を置く[[マンケイト (ミネソタ州)|マンケイト]]、および州南東部の中心都市[[ウィノナ]]が、州内の重要な都市として挙げられる。 |
|||
ミネソタ州の人口増加は主に都市部で起きている。ツインシティーズ都市圏に入る[[シャーバーン郡 (ミネソタ州)|シャーバーン郡]]と[[スコット郡 (ミネソタ州)|スコット郡]]の人口は1980年から2000年までの20年間で倍増したが、州内87郡のうち40郡は減少した<ref name="EIA">{{Cite web|title = Environmental Information Report, App. D Socioeconomic Information|publisher = Minnesota Pollution Control Agency|date = 2003-05-30|url = http://www.pca.state.mn.us/publications/reports/eir-appendix-e.pdf|format = PDF|accessdate = 2008-04-07|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080406011936/http://www.pca.state.mn.us/publications/reports/eir-appendix-e.pdf|archivedate = 2008-04-06|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
== インディアン部族 == |
|||
[[ファイル:Sioux01.png|left|thumb|200px|ミネソタ州周辺の、オジブワ族(アニシナアベ族)とダコタ・スー族の勢力図。橙色は現在の保留地]] |
|||
ミネソタ州では古来から、[[シャイアン族]]、[[アラパホ|アラパホー族]]、[[オジブワ族]](チッペワ族)、[[スー族|ダコタ族]]、[[フォックス族]]、[[ミズーリ族]]、[[オマハ族]]、[[アイオワ族]]、[[オート族]]、[[オッタワ族]]、[[ソーク族]]、[[ポンカ|ポンカ族]]、[[ウィンネバーゴ族]]、[[ワイアンドット族]](ヒューロン族)といった、農耕型と狩猟型の[[インディアン]]部族が混在していた。中でも最大勢力はチッペワ族とダコタ・スー族であり、この二部族はかつては宿敵として何度も交戦している。 |
|||
ミネソタ州のパイプストーンでは、古代から「カトリナイト」と呼ばれる赤い石が産出され、これはインディアンの[[パイプ (たばこ)#インディアンにとってのパイプ|パイプ]]の火皿の材料として欠かせない物である。スー族はこの赤い石を、彼らの先祖の血が固まったものと信じており、この採掘場はインディアンたちの争いを禁じた聖域となっていた。1880年代から1970年代まで合衆国によってインディアンの採掘権が奪われたが、現在はチッペワ族やスー族をはじめ、インディアンのみの独占採掘権が回復されている。 |
|||
[[ファイル:Execution_of_38_Sioux_Indians_at_Mankato_Minnesota_1862.jpg|thumb|right|200px|ミネソタ州マンカトで行われた、総勢38人のダコタ族に対する一斉絞首刑執行]] |
|||
1862年に、保留地で11年間に渡り飢餓状態となったダコタ・スー族が反乱を起こし(「[[スー族#ダコタ族のミネソタ大暴動(1862年)|ミネソタ大暴動]]」)、800人あまりの入植者が犠牲になったが連邦軍により鎮圧された。戦後、425人のスー族と1人のアフリカ系アメリカ人の戦闘員の裁判において、303人が有罪判決を受け死刑を宣告されたが、[[米国聖公会]]のヘンリー・ベンジャミン・ホイップル[[主教#聖公会|主教]]は[[エイブラハム・リンカーン]]大統領に恩赦を求め、それを受けた「(殺人を犯した)罪ある者だけ処刑せよ」との命により、39人を除いて死刑判決は懲役刑に減刑された。1862年12月26日、38人のスー族[[インディアン]]が、この年のクリスマスの翌日に特別誂えの絞首台で一斉に[[絞首刑]]を執行された。これは一度に絞首された人数として、現在もアメリカ刑史の最高記録を保持している。 |
|||
現在、ダコタ・[[スー族]]と[[オジブワ|チッペワ族]](オジブワ族)の2つの[[インディアン]]部族がアメリカ連邦政府から公式認定され、併せて11の[[インディアン居留地|保留地]](Reservation)を領有している。 |
|||
{| style="font-size:small; width:800px" |
|||
|- style="vertical-align:top" |
|||
| style="width:33%" | |
|||
≪アメリカ連邦政府が公式認定しているインディアン部族≫ |
≪アメリカ連邦政府が公式認定しているインディアン部族≫ |
||
*「ムデワカントン・[[スー族]](ダコタ族)」 |
*「ムデワカントン・[[スー族]](ダコタ族)」 |
||
*「[[オジブワ|チッペワ族]]・レッド湖畔バンド」 |
*「[[オジブワ|チッペワ族]]・レッド湖畔バンド」 |
||
| style="width:36%" | |
|||
≪アメリカ連邦政府が公式認定していないインディアン部族・団体≫ |
≪アメリカ連邦政府が公式認定していないインディアン部族・団体≫ |
||
*「[[オジブワ族]](チッペワ族)」 |
*「[[オジブワ族]](チッペワ族)」 |
||
**「ニミウィン・オジブワ族」 |
|||
**「カーベイカーノン・チッペワ族」 |
|||
**「オジブワ族・サンディ湖畔バンド」 |
|||
**「ケットル川バンド」 |
|||
| style="width:31%" | |
|||
:「ミシシッピ・オジブワ族・ライス湖畔バンド」 |
|||
**「ミシシッピ・オジブワ族・ライス湖畔バンド」 |
|||
**「ミネソタ・チッペワ族」 |
|||
**「ミネソタ・チッペワ族・スネーク&ナイフ川バンド」 |
|||
*「[[スー族]]」 |
*「[[スー族]]」 |
||
**「メンドタ・ムデワカントン・ダコタ共同体」 |
|||
|} |
|||
===インディアンとレッド・パワー=== |
=== インディアンとレッド・パワー === |
||
[[ |
[[ファイル:Flag of the American Indian Movement.svg|right|200px|thumb|「AIM(アメリカインディアン運動)」の旗。黒、黄、白、赤の四色はそれぞれ「黒人」、「東洋人」、「白人」、「インディアン」の連帯を表している]] |
||
ミネソタ州ミネアポリスは、1968年に、チッペワ族(オジブワ族、またはアニシナアベ族)によって「[[アメリカインディアン運動]]([[w:American Indian Movement|AIM]])」が創設されて本部が置かれた、インディアンの全米規模での権利運動の端緒となった土地である。 |
ミネソタ州ミネアポリス市は、1968年に、チッペワ族(オジブワ族、またはアニシナアベ族)によって「[[アメリカインディアン運動]]([[w:American Indian Movement|AIM]])」が創設されて本部が置かれた、インディアンの全米規模での権利運動の端緒となった土地である。1960年代に高まり、文字通り全米を揺さぶった彼らの実力行使運動は、[[マーティン・ルーサー・キング・ジュニア|キング牧師]]ら[[黒人]]の公民権運動「[[w:Black Power|ブラック・パワー運動]]」とも連携し、「[[w:Red Power movement|レッド・パワー運動]]」と呼ばれた。黒人団体との決定的な方針の違いは、黒人たちがアメリカ社会への公平な参加を求めた「市民権運動」だったのに対し、インディアンたちの要求は合衆国と本来対等なインディアン部族の主権の確認を求めた、「権利の回復運動」であることだった。 |
||
1960年代に高まり、文字通り全米を揺さぶった彼らの実力行使運動は、[[マーティン・ルーサー・キング・ジュニア|キング牧師]]ら[[黒人]]の公民権運動「[[w:Black Power|ブラック・パワー運動]]」とも連携し、「[[w:Red Power movement|レッド・パワー運動]]」と呼ばれた。黒人団体との決定的な方針の違いは、黒人たちがアメリカ社会への公平な参加を求めた「市民権運動」だったのに対し、インディアンたちの要求は合衆国と本来対等なインディアン部族の主権の確認を求めた、「権利の回復運動」であることだった。 |
|||
ミネソタ州は、他にも以下のような歴史的な組織運動の先駆けの地となった。 |
ミネソタ州は、他にも以下のような歴史的な組織運動の先駆けの地となった。 |
||
*1969年11月には、「第一回・全米インディアン教育会議」が開催された。AIMを中心とするインディアンたちは、インディアンを「野蛮人」扱いした教科書など学校教材の廃絶を要求して教育委員会を提訴し、これを撤廃させた。 |
|||
*1970年1月には「[[インディアン寄宿学校]]」による白人同化教育への対抗として、AIMによって、インディアンがインディアンの子供に、インディアンの伝統と知恵を教えるための教育組織「インディアンの生き残りのための学校(サバイバル・スクール)」の第一号「大地の心の生き残りの学校([[w:Heart of the Earth Survival School|Heart Of The Earth Survival School]])」が創設され、1972年に公式なインディアン組織として認可された。これはカナダや全米に波及し、各地に「生き残りのための学校」が創設された。 |
|||
*1975年には、同市に「アメリカインディアン・サバイバルスクール連合(American Indian Federation Of Survival Schools)」が組織されるに到った。 |
|||
*1978年にはAIMによってミネソタ州の「チッペワ族ホワイトアース・インディアン保留地」で、「命の輪のサバイバルスクール(Circle of Life Survival School)」、またインディアン女性のための権利団体「すべての赤い国の女たち([[:pl:Women of All Red Nations|Women of All Red Nations]]、WARN)」が組織されている。 |
|||
=== インディアンとスローフード === |
|||
1969年11月には、「第一回・全米インディアン教育会議」が開催された。AIMを中心とするインディアンたちは、インディアンを「野蛮人」扱いした教科書など学校教材の廃絶を要求して教育委員会を提訴し、これを撤廃させた。 |
|||
[[ファイル:Frybread.jpg|thumb|170px|right|インディアンの「揚げパン」]] |
|||
インディアンがすべて保留地に囲い込まれた19世紀末から、合衆国政府はインディアンから農地や狩り場を奪って狩猟や漁猟を禁止し、また「[[インディアン寄宿学校]]」で伝統食文化を奪った。これと並行して「保留地への年金」として、小麦粉、砂糖、ラード、粉乳、乾燥豆、コーヒーなどの白人式の高カロリー食糧を支給した。これらの支給品に生鮮野菜などはなく、すべて缶詰や乾燥食品ばかりであり、栄養学的にも大変偏ったものだった。見慣れない「袋」を支給されたインディアンたちは当初、中身の小麦粉などを食べ物と思わずに捨ててしまい、袋を服に仕立てていたほどだった。こうして20世紀に入るころには、食生活を根本から変えさせられたインディアンたちの間で、脂で揚げて蜂蜜をかけた「揚げパン」などは、すっかり彼らの「伝統食」にとって代わってしまった。 |
|||
1970年1月には「[[インディアン寄宿学校]]」による白人同化教育への対抗として、AIMによって、インディアンがインディアンの子供に、インディアンの伝統と知恵を教えるための教育組織「インディアンの生き残りのための学校(サバイバル・スクール)」の第一号「大地の心の生き残りの学校([[w:Heart of the Earth Survival School|Heart Of The Earth Survival School]])」が創設され、1972年に公式なインディアン組織として認可された。これはカナダや全米に波及し、各地に「生き残りのための学校」が創設された。 |
|||
1975年には、同市に「アメリカインディアン・サバイバルスクール連合(American Indian Federation Of Survival Schools)」が組織されるに到った。 |
|||
1978年にはAIMによって同州の「チッペワ族ホワイトアース・インディアン保留地」で、「命の輪のサバイバルスクール(Circle of Life Survival School)」、またインディアン女性のための権利団体「すべての赤い国の女たち([[:pl:Women of All Red Nations|Women of All Red Nations]]、WARN)」が組織されている。 |
|||
===インディアンとスローフード=== |
|||
[[image:Frybread.jpg|thumb|170px|right|インディアンの「揚げパン」]] |
|||
インディアンがすべて保留地に囲い込まれた19世紀末から、合衆国政府はインディアンから農地や狩り場を奪って狩猟や漁猟を禁止し、また「[[インディアン寄宿学校]]」で伝統食文化を奪った。これと並行して「保留地への年金」として、小麦粉、砂糖、ラード、粉乳、乾燥豆、コーヒーなどの白人式の高カロリー食糧を支給した。これらの支給品に生鮮野菜などはなく、すべて缶詰や乾燥食品ばかりであり、栄養学的にも大変偏ったものだった。見慣れない「袋」を支給されたインディアンたちは当初、中身の小麦粉などを食べ物と思わずに捨ててしまい、袋を服に仕立てていたほどだった。こうして20世紀に入る頃には、食生活を根本から変えさせられたインディアンたちの間で、脂で揚げて蜂蜜をかけた「揚げパン」などは、すっかり彼らの「伝統食」にとって代わってしまった。 |
|||
第二次大戦が終わると、食糧生産の過剰もあいまって、インディアンや[[エスキモー]]への食糧支給品はさらに高カロリー化し、[[アリゾナ州]]の[[ピマ族]]などは糖尿病罹病率が全米の白人の19倍という高確率となり、「世界一肥満の多い民族」となってしまった。インディアン部族の医療費は年次高まり部族を悩ませる一方であり、またこの肥満の問題は今やインディアンやエスキモーだけでなく、全米の低所得者家庭に見られる国家的病症の様相を呈している。 |
第二次大戦が終わると、食糧生産の過剰もあいまって、インディアンや[[エスキモー]]への食糧支給品はさらに高カロリー化し、[[アリゾナ州]]の[[ピマ族]]などは糖尿病罹病率が全米の白人の19倍という高確率となり、「世界一肥満の多い民族」となってしまった。インディアン部族の医療費は年次高まり部族を悩ませる一方であり、またこの肥満の問題は今やインディアンやエスキモーだけでなく、全米の低所得者家庭に見られる国家的病症の様相を呈している。 |
||
193行目: | 374行目: | ||
2009年6月には、「インディアン・カジノ・マガジン」誌によって、ダコタ族の「宝島リゾート&カジノ」が、全米で約360ある部族カジノのうち「最もセクシーなインディアン・カジノ」のベスト10中第3位に挙げられ、その娯楽性が絶賛されている。 |
2009年6月には、「インディアン・カジノ・マガジン」誌によって、ダコタ族の「宝島リゾート&カジノ」が、全米で約360ある部族カジノのうち「最もセクシーなインディアン・カジノ」のベスト10中第3位に挙げられ、その娯楽性が絶賛されている。 |
||
<!--<gallery> |
|||
[[File:Bandera Chippewa Minnesota.png|thumb|right|150px|「ミネソタ・チッペワ族」の部族国旗]] |
|||
</gallery>--> |
|||
[[File:Bandera Fond du Lac.png|thumb|right|150px|「ミネソタ・チッペワ族フォンデュラク・バンド」の部族国旗]] |
|||
{| style="font-size:small; width:800px" |
|||
[[File:Bandera Leech Lake.png|thumb|right|150px|「ミネソタ・チッペワ族リーチ湖畔バンド」の部族国旗]] |
|||
|- style="vertical-align:top" |
|||
[[File:Reserva White Earth.PNG|thumb|right|150px|「ミネソタ・チッペワ族白い大地のバンド」の部族国旗]] |
|||
| style="width:35%" | |
|||
*チッペワ族 |
*チッペワ族 |
||
*「レッド湖畔バンド」 |
|||
**「赤い湖の七氏族のカジノ」 |
|||
**「川の滝の酋長の七氏族のカジノ」 |
|||
**「七氏族のカジノ・ウォーロード」 |
|||
*「スペリオル湖畔フォンデュラク・バンド」 |
|||
**「黒熊のカジノ・リゾート」 |
|||
**「フォンデュラス・カジノ」 |
|||
*「リーチ湖畔バンド」 |
|||
**「北の灯りのカジノ」 |
|||
| style="width:35%" | |
|||
::「白いオークのカジノ」 |
|||
**「白いオークのカジノ」 |
|||
**「グランドポーテージ・バンド」 |
|||
**「グランドポーテージ・ロッジ&カジノ」 |
|||
:「白い大地のバンド」 |
|||
*「白い大地のバンド」 |
|||
**「流れ星のカジノホテル&イベントセンター」 |
|||
*「ミ・ラックス・バンド」 |
|||
**「グランドカジノ・ミ・ラックス」 |
|||
**「グランドカジノ・ヒンクリー」 |
|||
*「ボイ・フォート・バンド」 |
|||
**「フォーチュン湾リゾートカジノ」 |
|||
| style="width:30%" | |
|||
*ダコタ・スー族 |
*ダコタ・スー族 |
||
*「平原島インディアン共同体」 |
|||
**「宝島リゾート&カジノ」 |
|||
*「上スー族インディアン共同体」 |
|||
**「平原の端のカジノ・リゾート」 |
|||
**「蛍の小川のビンゴ場」 |
|||
*「下スー族インディアン共同体」 |
|||
**「ジャックポット・ジャンクション・カジノホテル」 |
|||
*「シャコペー・ムデワカントン・スー族」 |
|||
**「ミスティック湖畔カジノホテル」 |
|||
**「小さな六つのカジノ」 |
|||
|} |
|||
== 政治と法律 == |
== 政治と法律 == |
||
アメリカ合衆国政府と同じく、ミネソタ州の政権は行政、立法、そして司法の3 |
アメリカ合衆国政府と同じく、ミネソタ州の政権は行政、立法、そして司法の3権に分かれている<ref>{{Cite web|title = Minnesota Government|url = http://www.state.mn.us/portal/mn/jsp/content.do?id=-8494&agency=NorthStar|publisher = State of Minnesota|accessdate = 2006-10-20|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061018193346/http://www.state.mn.us/portal/mn/jsp/content.do?id=-8494&agency=NorthStar|archivedate = 2006-10-18|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
||
=== 行政府 === |
|||
[[File:Tim Walz official photo.jpg |thumb|right|200px|[[ティム・ウォルズ]]]] |
|||
{{main|w:Governor of Minnesota}} |
|||
行政府の長はミネソタ州知事である。現在の知事は[[2019年]][[1月7日]]に就任した[[民主党 (アメリカ合衆国)|ミネソタ民主農民労働党]]の[[ティム・ウォルズ]]、[[ミネソタ州副知事]]は同じくミネソタ民主農民労働党のペギー・フラナガンである。知事及び副知事は4年ごとに改選される。州の内閣はコミッショナーと呼ばれる各種州機関の長で構成される。他に憲法の規定によって選挙で選ばれる役職として、州務長官、検察長官、州監査官がある。 |
|||
行政はミネソタ州知事([[w:Governor of Minnesota|Governor of Minnesota]])が指揮をとっている。現在の知事は[[2011年]][[1月3日]]に任期が始まった[[民主党(アメリカ)|民主党]]マーク・デイトン([[w:Mark Dayton|Mark Dayton]])である。現在のミネソタ州[[w:List of Lieutenant Governors of Minnesota|副知事]]は[[w:Yvonne Prettner Solon|Yvonne Prettner Solon]]である。知事及び副知事は4年ごとに選出される。 |
|||
{{main2|州の憲法については[http://www.house.leg.state.mn.us/cco/rules/mncon/preamble.htm www.house.leg.state.mn.us]を}} |
|||
=== 州法 === |
=== 州法 === |
||
{{See2|州の憲法については [http://www.house.leg.state.mn.us/cco/rules/mncon/preamble.htm www.house.leg.state.mn.us] を参照}} |
|||
現在、ミネソタ州においては、[[死刑制度]]は廃止されている。 |
現在、ミネソタ州においては、[[死刑制度]]は廃止されている。 |
||
== |
=== 立法府 === |
||
{{ |
{{main|w:Minnesota Legislature}} |
||
[[ファイル:Minnesota |
[[ファイル:Minnesota State Capitol.jpg|thumb|セントポール市にある[[ミネソタ州会議事堂]]、[[キャス・ギルバート]]設計]] |
||
ミネソタ州議会は上院と下院の[[両院制]]である。州内には67の選挙区があり、それぞれ約6万人の住民が含まれている。各選挙区から上院議員1人、下院議員2人を選出する(下院議員選挙は各選挙区がさらに2つに分かれる)。上院議員の任期は4年間、下院議員の任期は2年間である。2022年に行われた中間選挙に併せて行われた改選後は、上院が34-33、下院が70-64と上下両院で[[ミネソタ民主農民労働党]]が多数党となっている。 |
|||
[[アメリカ合衆国商務省経済分析局|経済分析局]]は2003年のミネソタ州の総州生産高が2110億ドルになると見込んでいる。2003年の一人当たりの収入はアメリカ合衆国内で10番目になる、34,031米ドルであった。1999年の平均的な世帯ごとの収入はアメリカ合衆国内で8番目に記載された、おおよそ48,000米ドルであった([[アメリカ合衆国統計局]])。郡の平均は17,369米ドル([[トッド郡 (ミネソタ州)|トッド郡]])から42,313米ドル(大都市圏の一部、[[w:Hennepin County, Minnesota|Hennepin County]])までにわたっている。一般的に、収入は多くの都市部で、この州の北西部内で特に最も低くなっている。 |
|||
=== |
=== 司法府 === |
||
ミネソタ州の司法府は3段階である。大半の審問は一般的管轄権のある地区裁判所で始まる。10の地区裁判所に272人の判事がいる。第一審に対する控訴と特定の州政府判断に対する異議申し立てはミネソタ州控訴裁判所が審問する。判事は9人おり、通常3人1組で審問にあたる。判事7人で構成されるミネソタ州最高裁判所は、税務裁判所からの控訴、労働災害給付控訴裁判所からの控訴、第一級殺人事件、および控訴裁判所からの委託事件の全てを審問する。選挙に関わる論争については第一審査権がある<ref>{{Cite web|title = Minnesota Supreme Court|publisher = Court Information Office, State of Minnesota|url = http://www.courts.state.mn.us/documents/CIO/otherResources/SupremeCourt.doc|format = doc|accessdate = 2006-10-19|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061101095530/https://www.courts.state.mn.us/documents/CIO/otherResources/SupremeCourt.doc|archivedate = 2006-11-01|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
セントポール市とミネアポリス市は[[カーギル社]]、[[3M|3M Co.]] (元ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)、[[ノースウエスト航空]]、[[ターゲット (企業)|ターゲット]]、[[w:U.S. Bancorp]]、[[w:Thrivent Financial for Lutherans]]、メドトロニック ([[w:Medtronic]])、エコラボ([[w:Ecolab]])、[[ベスト・バイ]]、[[クレイ]]、[[w:Imation]]、国際的な[[w:Dairy Queen]]、Regis Corporation、[[ゼネラル・ミルズ]]及び[[ウェルズ・ファーゴ]]の地域本部、[[キャタピラー (企業)|キャタピラー]]社並びに[[ハネウェル]]を含む、多様な主要なビジネスの本拠地となっている。[[ロチェスター (ミネソタ州)|ロチェスター]]市は[[メイヨー・クリニック]]の本部があり、[[IBM]]の重要な製造工場がある。アメリカ合衆国内で最大の[[ショッピングセンター|ショッピングモール]]、[[モール・オブ・アメリカ]]はミネアポリス・セントポール郊外の[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]]に位置している。ミネソタ州マーシャルを本拠地としている、[[w:Schwan Food Company]]はアメリカ合衆国内の冷凍食品会社ブランドとして、最大な1つでありミネソタ州内で2番目に最大な同族企業である。 |
|||
税務裁判所と労働災害給付控訴裁判所は特殊目的裁判所として設立されており、税務裁判所は刑事事件の関わらない税務事件を取り扱う。 |
|||
この州は[[ミシシッピ川]]や[[五大湖]]を利用した水上交通の起点となっており、[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]の内陸港湾、この州を十文字に走っている[[鉄道]]、[[セミトレーラ]]及びバス会社、[[州間高速道路]][[州間高速道路35号線|I-35]]および[[州間高速道路94号線|I-94]]、さらに主要な航空会社のハブ空港を有する交通の要衝である。しかし、水運及び鉄道幹線交通は年ごとに衰退してきている。 |
|||
=== 地方政府 === |
|||
この州の経済の大きな割合は今も[[農業]]であるが、人口 (2%強) の小さな比率で農場主がいると見られている。加えて、ミネソタ州北部は[[鉄鉱石]]及び[[木材]]製品を出荷しているが、それらは両方とも衰退産業となっている。 |
|||
国内のどこにもある市や郡レベルの地方政府に加えて、行政的監督と企画を行う政府がある。ツインシティーズ都市圏での特定行動はメトロポリタン・カウンシルが調整を行い、多くの湖と河川は流域地区と土壌水質保存地区が監督している。 |
|||
=== 連邦議会議員 === |
|||
規模では劣るものの、隣のミシガン州と同じく[[メイプルシロップ]]が生産される。 |
|||
ミネソタ州選出アメリカ合衆国上院議員は[[エイミー・クロブシャー]]と[[ティナ・スミス]]であり、共に[[民主党 (アメリカ合衆国)|民主党員]]である。ミネソタ州選出者としては初の女性上院議員であるクロブシャーは[[2006年]]の初当選から連続して任期を重ねている。スミスはセクハラ疑惑で辞任した[[アル・フランケン]]の後任として[[2018年]]にミネソタ州知事[[マーク・デイトン]]から上院議員に指名された。 |
|||
アメリカ合衆国下院には8人を送り出している。ミネソタ州の民主党は[[ミネソタ民主農民労働党]]と称しており、下院議員を4人送っている。他の下院議員4人は共和党員(ミネソタ共和党)で。 |
|||
連邦裁判所に送る案件はアメリカ合衆国地区裁判所ミネソタ地区で審問され、ミネアポリス市、セントポール市、ファーガスフォールズ市にある。その控訴案件は[[ミズーリ州]][[セントルイス]]市にある第8巡回控訴裁判所で審問され、定期的にセントポール市でも審問される。 |
|||
== 選挙結果 == |
|||
{{main|w:Politics of Minnesota}} |
|||
{{see also|w:List of political parties in Minnesota|w:United States congressional delegations from Minnesota|w:Minnesota's congressional districts|w:Political party strength in Minnesota}} |
|||
{|class=wikitable style="float:right;font-size:95%;margin:10px" |
|||
|+ Election results from statewide races<ref>[http://uselectionatlas.org/RESULTS/ Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections<!-- Bot generated title -->]</ref> |
|||
|- |
|||
! 年 |
|||
! 役職 |
|||
! ミネソタ共和党 |
|||
! ミネソタ民主<br />農民労働党 |
|||
! その他 |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|2008年 |
|||
|[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領]] |
|||
|align=center|43.8% |
|||
|align=center|'''54.1%''' |
|||
|align=center|2.1% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|42.0% |
|||
|align=center|'''42.0%''' |
|||
|align=center|16.0% |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|2006年 |
|||
|州知事 |
|||
|align=center|'''46.7%''' |
|||
|align=center|45.7% |
|||
|align=center|7.6% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|37.9% |
|||
|align=center|'''58.1%''' |
|||
|align=center|4.0% |
|||
|- |
|||
||2004年 |
|||
|[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領]] |
|||
|align=center|47.6% |
|||
|align=center|'''51.1%''' |
|||
|align=center|1.3% |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|2002年 |
|||
|州知事 |
|||
|align=center|'''44.4%''' |
|||
|align=center|33.5% |
|||
|align=center|22.1% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|'''49.5%''' |
|||
|align=center|47.3% |
|||
|align=center|1.0% |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|2000年 |
|||
|[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領]] |
|||
|align=center|45.5% |
|||
|align=center|'''47.9%''' |
|||
|align=center|6.6% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|43.3% |
|||
|align=center|'''48.8%''' |
|||
|align=center|7.9% |
|||
|- |
|||
||1998年 |
|||
|州知事 |
|||
|align=center|34.3% |
|||
|align=center|28.1% |
|||
|align=center|'''37.6%''' |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|1996年 |
|||
|[[1996年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領]] |
|||
|align=center|35.0% |
|||
|align=center|'''51.1%''' |
|||
|align=center|13.9% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|41.3% |
|||
|align=center|'''50.3%''' |
|||
|align=center|8.4% |
|||
|- |
|||
|rowspan=2|1994年 |
|||
|州知事 |
|||
|align=center|'''63.3%''' |
|||
|align=center|34.1% |
|||
|align=center|2.6% |
|||
|- |
|||
|上院議員 |
|||
|align=center|'''49.1%''' |
|||
|align=center|44.1% |
|||
|align=center|6.8% |
|||
|- |
|||
||1992年 |
|||
|[[1992年アメリカ合衆国大統領選挙|大統領]] |
|||
|align=center|31.9% |
|||
|align=center|'''43.5%''' |
|||
|align=center|24.6% |
|||
|} |
|||
ミネソタ州は政治的に活動的な市民性で知られ、昔からポピュリズムが政党の中の推進力になってきた<ref>{{Cite web|author=Leigh Pomeroy|title=Populism Is Alive and Well in Southern Minnesota|year=2007|publisher=Minnesota Monitor|accessdate=2008-08-04|url=http://www.minnesotamonitor.com/showDiary.do?diaryId=1728|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071008194926/http://www.minnesotamonitor.com/showDiary.do?diaryId=1728|archivedate=2007-10-08|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref><ref>{{cite web|last = Grayson|first = Katharine|title = Study:Minnesota tops nation in voter turnout|publisher = Minneapolis St. Paul Business Journal|date = 2006-09-18|url = http://twincities.bizjournals.com/twincities/stories/2006/09/18/daily3.html?surround=lfn|accessdate = 2008-08-04}}</ref>。州法ではリベラルな有権者登録を規定していることもあって投票率が一貫して高く、選挙違反の事例は事実上無い<ref>Huefner, Steven F., Daniel P Tokaji, and Edward B. Foley (2007), [http://moritzlaw.osu.edu/electionlaw/projects/registration-to-recounts/book.pdf ''From Registration to Recounts:The Election Ecosystems of Five Midwestern States''], The Ohio State University Moritz College of Law, p. 137. ISBN 978-0-9801400-0-2.</ref>。[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙]]では有権者の77.9%が投票しており、国内平均の61.2%に比べて高かった<ref>{{Cite web|author = Michael P. McDonald|title = 2008 Unofficial Voter Turnout|publisher = United States Elections Project, George Mason University|url = http://elections.gmu.edu/preliminary_vote_2008.html|accessdate = 2008-11-20|archiveurl = https://web.archive.org/web/20081113104435/http://elections.gmu.edu/preliminary_vote_2008.html|archivedate = 2008-11-13|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。以前は未登録有権者でも住民票の提示により選挙日の投票所で登録できた<ref>https://www.revisor.mn.gov/statutes/?id=201.061&year=2011 Minn. Stat. § 201.061, subd. 3</ref>。 |
|||
'''大統領選挙と民主党候補連勝記録''' |
|||
[[1948年民主党全国大会]]で[[ヒューバート・ハンフリー]]が行った演説は全国的な注目を集めた。1968年の[[ニューハンプシャー州]]予備選挙における[[ユージーン・マッカーシー]]の反戦論とその人気が、その年の大統領選挙候補指名争いで[[リンドン・ジョンソン|リンドン・B・ジョンソン]]を脱落させた可能性が強い。'''ミネソタ州は1976年以来一貫して大統領選挙では民主党候補を選んできており、この期間は他のどの州の実績よりも長い'''。'''[[ロナルド・レーガン]]が地滑り的圧勝を収めた1984年の大統領選挙でレーガンを選ばなかった唯一の州でもある'''(行政上州と扱われていない首都[[ワシントンD.C.|ワシントンDC]]を除く)。1960年以降でも1972年のみが唯一の例外であり、この時のみ共和党候補である[[リチャード・ニクソン]]を選んだ。このため、大統領選挙においては民主党候補が強い[[青い州|ブルー・ステート]]とみなされているが<ref>{{Cite web|和書 |title=選挙結果を分ける「激戦州」とは? その州がなぜ重要なのか今一度解説【米大統領選】 (安部かすみ) - Yahoo!ニュース |url=https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/aca24e13958c3d87152a28f5d2e884c3ec0fbb2d |website=Yahoo!ニュース 個人 |accessdate=2020-11-04 |language=ja}}</ref>、1984年の選挙は民主党候補者が地元出身の[[ウォルター・モンデール]]であった影響が大きく、近年は2000年、2016年のように接戦となったケースもあり、必ずしも民主党が圧倒的に優位というわけではない。 |
|||
'''州内独自政党''' |
|||
民主党も共和党も二大政党には違いないが、州レベルでの民主党の方は異なる政党であり、公式には[[ミネソタ民主農民労働党]]と呼ばれている。1944年にミネソタ民主党と、農夫労働者党が合流したこの党が、事実上全国的な民主党に代わるものとなっており、民主党との違いは機能的な専門性である。 |
|||
州内では第三政党の活動も活発である。現在独立党と称する改革党は、ブルックリンパーク市の前市長を当選させ、また1998年にはプロレスラーの[[ジェシー・ベンチュラ]]を州知事に当選させた。独立党は主要政党の位置を保つだけの支持を得てきている。[[アメリカ緑の党]]は主要政党の位置にないが、ミネアポリス市やダルース市など都市の政府には多くの議員を送っており<ref name="GrnOffHldrs">{{Cite web|title = Office Holders|publisher = Green Party of Minnesota|url = http://www.mngreens.org/officeholders.php|accessdate = 2007-04-18|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070107163820/http://www.mngreens.org/officeholders.php|archivedate = 2007-01-07|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>、地方役員の選挙では民主党と競っている。「主要政党」は選挙に州の資金を使うことを認められる状態であり、州知事など州全体の選挙で5%以上を得票した団体に認定されている。 |
|||
'''中間選挙''' |
|||
1990年代初期から連邦政府の代議員を二大政党が分け合う時代が続いた。2006年中間選挙では、民主党が'''知事職と副知事職を除いた'''州の役人を独占した。共和党の知事と副知事候補は接戦で再選を果たした。民主党は州議会両院で2桁の議席増を果たし、アメリカ合衆国上院議員には[[エイミー・クロブシャー]]を当選させ、下院議員も1人増やした。[[キース・エリソン]]はミネソタ州からアメリカ合衆国下院に送り出す最初の[[アフリカ系アメリカ人]]、かつ全国的には最初の[[イスラム教]]徒となった<ref>{{cite news|title = Minnesota Democrat becomes first Muslim to win seat in Congress|publisher = International Herald Tribune|agency = Associated Press|date = 2006-11-07|url = http://www.iht.com/articles/ap/2006/11/08/america/NA_POL_US_Election_Muslim.php|accessdate = 2006-12-11}}</ref>。2008年の上院議員選挙では、民主党員で元コメディアン、ラジオのトークショー司会者の[[アル・フランケン]]が、現職の共和党員[[ノーム・コールマン]]を破った。総投票数300万票のうち僅か数百票の差だった。2010年の中間選挙では、共和党が州議会両院の支配を取り戻したが、これは38年ぶりのことだった。民主党は20年ぶりに州知事を当選させた。 |
|||
== 経済・産業 == |
|||
{{See2|[[w:Economy of Minnesota|Economy of Minnesota]]}} |
|||
[[ファイル:Minnesota quarter, reverse side, 2005.jpg|thumb|ミネソタ州 [[w:50 State Quarters|4分の1ドル硬貨]]]] |
|||
[[アメリカ合衆国商務省経済分析局|経済分析局]]推計では2008年のミネソタ州の総州生産高が2,620億ドルだった<ref>{{cite web|title = Gross Domestic Product (GDP) by State|publisher = U.S. Bureau of Economic Analysis|date = 2006-10-26|url = http://www.bea.gov/regional/gsp/|accessdate = 2006-11-13}}</ref>。2008年の一人当たりの収入はアメリカ合衆国内で10番目になる、42,772米ドルだった<ref>{{cite web |
|||
|title = State Personal Income 2008|publisher = U.S. Bureau of Economic Analysis |
|||
|url = http://www.bea.gov/newsreleases/regional/spi/2009/pdf/spi0309.pdf |
|||
|accessdate = 2009-07-04}}</ref>。2002年から2004年の3年間の世帯ごとの収入中央値はアメリカ合衆国内で5番目となる55,914米ドルであり、大西洋岸の州を除いた36州ではトップだった<ref>{{Cite web|url=http://www.census.gov/hhes/www/income/income04/statemhi.html|title=United States and States - R2001. Median Household Income|publisher=U.S. Census Bureau|accessdate=2007-08-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20070705202154/http://www.census.gov/hhes/www/income/income04/statemhi.html|archivedate=2007-07-05|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。郡の世帯ごとの収入中央値は17,369米ドル([[トッド郡 (ミネソタ州)|トッド郡]])から42,313米ドル(大都市圏の一部、[[ヘネピン郡 (ミネソタ州)|ヘネピン郡]])までにわたっている。一般的に、収入は多くの都市部で高く、州の北西部で特に低くなっている。 |
|||
ミネソタ州はかつて原材料の生産州だったが、その経済は最終製品やサービスを強調できるほど変化してきた。おそらくその最も重要な特性は多様性である。その事業部門から送り出されるものは全米のそれに極めて合致している<ref>{{Cite web|title = Environmental Information Report, App. D Socioeconomic Information|date = 2003-05-30|url = http://www.pca.state.mn.us/publications/reports/eir-appendix-e.pdf|format = PDF|accessdate = 2006-11-19|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080406011936/http://www.pca.state.mn.us/publications/reports/eir-appendix-e.pdf|archivedate = 2008-04-06|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。2008年でアメリカ合衆国の売り上げトップ1,000社の中に、ミネソタ州に本社を置く会社は32社ある<ref>{{cite web|url = http://money.cnn.com/magazines/fortune/fortune500/2008/states/MN.html|title=FORTUNE 500 2006:States|publisher=CNN Money|accessdate = 2009-03-25}}</ref>。例えば、[[ターゲット (企業)|ターゲット]]、ユナイテッドヘルス・グループ、[[3M]]、メドトロニック、ジェネラルミルズ、USバンコープ、アメリプライズ、ホーメル、ランドオーレイクス、スーパーバリュー、[[ベスト・バイ]]およびバルスパーである。ミネソタ州に基盤を置く会社として全米最大の民間会社[[カーギル]]<ref>{{cite web|author= Forbes|title= Largest US Private Cos. 2008|url= http://www.forbes.com/lists/2008/21/privates08_Cargill_5ZUZ.html|year= 2008|accessdate= 2009-01-25}}</ref> やラディッソン・ホテルズの親会社[[カールソン・カンパニーズ]]がある<ref>{{Cite web|title= Our Brands|publisher= Carlson Companies|url= http://www.carlson.com/brands/index.cfm|accessdate= 2010-01-05|archiveurl= https://web.archive.org/web/20071024112507/http://carlson.com/brands/index.cfm|archivedate= 2007-10-24|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
2011年6月時点の州失業率は6.7%だった<ref>[http://www.bls.gov/lau/ Bls.gov];Local Area Unemployment Statistics</ref>。 |
|||
=== 主要産業/製品 === |
|||
セントポール市とミネアポリス市は[[カーギル]]、[[3M|3M Co.]] (元ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)、[[ノースウエスト航空]](現:[[デルタ航空]])、[[ターゲット (企業)|ターゲット]]、USバンコープ、[[w:Thrivent Financial for Lutherans]]、メドトロニック ([[w:Medtronic]])、エコラボ([[w:Ecolab]])、[[ベスト・バイ]]、[[クレイ (コンピュータ企業)|クレイ]]、[[イメーション]]、国際的な[[デイリークイーン]]、Regis Corporation、[[ゼネラル・ミルズ]]及び[[ウェルズ・ファーゴ]]の地域本部、[[キャタピラー (企業)|キャタピラー]]社並びに[[ハネウェル]]を含む、多様な主要なビジネスの本拠地となっている。[[ロチェスター (ミネソタ州)|ロチェスター]]市は[[メイヨー・クリニック]]の本部があり、[[IBM]]の重要な製造工場がある。アメリカ合衆国内で最大の[[ショッピングセンター|ショッピングモール]]、[[モール・オブ・アメリカ]]はミネアポリス・セントポール郊外の[[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン]]に位置している。ミネソタ州マーシャルを本拠地としている、[[w:Schwan Food Company]]はアメリカ合衆国内の冷凍食品会社ブランドとして、最大級の会社でありミネソタ州内で2番目に大きな同族企業である。 |
|||
ミネソタ州は[[ミシシッピ川]]や[[五大湖]]を利用した水上交通の起点となっており、[[ダルース (ミネソタ州)|ダルース]]の内陸港湾、この州を十文字に走っている[[鉄道]]、[[セミトレーラ]]及びバス会社、[[州間高速道路]][[州間高速道路35号線|I-35]]および[[州間高速道路94号線|I-94]]、さらに主要な航空会社のハブ空港を有する交通の要衝である。しかし、水運及び鉄道幹線交通は年ごとに衰退してきている。 |
|||
なお、日本に「[[ミネソタの卵売り]]」というヒット曲があるが、作詞者の想像が多く入った歌で、実際のミネソタ州は取り立てて[[養鶏]]業が盛んな地域ではない。 |
|||
==== 食品 ==== |
==== 食品 ==== |
||
* |
*{{仮リンク|ピルズベリー (企業)|label=ピルズベリー|en|Pillsbury Company}} (Pillsbury Company) 食品製造会社 |
||
* |
*[[ホーメル]] (Hormel Foods Corporation) NYSE:HRL |
||
* スーパーバリュー |
*{{仮リンク|スーパーバリュー (アメリカ)|en|SuperValu (United States)|label=スーパーバリュー}} (SuperValu) NYSE:SUV、食品卸では全米首位。小売も手がける |
||
*{{仮リンク|CHS (企業)|label=CHS|en|CHS Inc.}} 農業関連企業 |
|||
*: 食品卸では全米首位。小売も手がける |
|||
* CHS''([[W:Cenex]] Cenex Harvest States)'' 農業関連企業 |
|||
規模では劣るものの、隣のミシガン州と同じく[[メイプルシロップ]]が生産される。 |
|||
==== その他 ==== |
==== その他 ==== |
||
* |
*[[カールソン・カンパニーズ]] ホテル・旅行会社 |
||
* |
*USバンク ''([[w:U.S. Bancorp]])'' NYSE:USB 全米6位のUS Bankのリテール部門 |
||
==== ミネソタ州ゆかりの会社 ==== |
==== ミネソタ州ゆかりの会社 ==== |
||
* |
*[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンドラインズ]] - 長距離バス会社(現在本社は[[ダラス]])、ミネソタの田舎バス会社が全米一の長距離バス会社になった |
||
*ビッグチャート ネットにチャートを配信(本社ニューヨーク) |
|||
*: ミネソタの田舎バス会社が全米一の長距離バス会社になった |
|||
* ビッグチャート ''([[w:Bigcharts]])'' ネットにチャートを配信(本社ニューヨーク) |
|||
=== 農林鉱工業と商業 === |
|||
[[ファイル:IDS reflecting Wells Fargo.jpg|upright|thumb|IDSタワー、[[フィリップ・ジョンソン]]設計、州内最高の建物<ref>{{Cite news|last = Coleman|first = Nick|title = Capella Tower sports a cap, but it can't topple the IDS|work = Star Tribune|date = 24 March 2008|url = http://www.startribune.com/featuredColumns/16942626.html|accessdate = 19 November 2009}}</ref>、[[シーザー・ペリ]]の[[アール・デコ]]調建築ウェルズ・ファーゴ・センターの影響を受けている]] |
|||
ミネソタ州の初期産業は毛皮交易と農業だった。ミネアポリス市はセントアンソニー滝で動力を得た製粉所を中心に成長した。現在は人口の1%足らずが農業に従事しているだけだが<ref>{{cite web|url = http://factfinder.census.gov/servlet/QTTable?_bm=y&-geo_id=04000US27&-qr_name=DEC_2000_SF3_U_DP3&-ds_name=DEC_2000_SF3_U&-_lang=en&-_sse=on|title=Minnesota - DP-3. Profile of Selected Economic Characteristics: 2000|publisher = U.S. Census Bureau|accessdate = 2006-11-26}}</ref>、州経済では大きな比率を占めており、生産品販売価格では国内第6位である<ref>{{Cite web|url = http://www.nass.usda.gov/census/census02/profiles/mn/cp99027.PDF|format = PDF|title = Census of Agriculture, Minnesota State Profile|publisher = U.S. Department of Agriculture|accessdate = 2006-12-03|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061001103025/http://www.nass.usda.gov/census/census02/profiles/mn/cp99027.PDF|archivedate = 2006-10-01|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。テンサイ、トウモロコシ、および加工用グリーンピースの生産量、さらにシチメンチョウ養育量は国内第1位である<ref name="resources">{{cite web|url = http://www.deed.state.mn.us/whymn/resources.htm|title = Wealth of Resources|publisher = Minnesota Department of Employment and Economic Development|accessdate = 2006-11-26}}</ref>。人口一人当たりの食料協同組合の数も全米最大である<ref>{{cite news|title=The Co-Op Advantage|url=http://www.minnesotamonthly.com/media/Minnesota-Monthly/August-2008/Twin-Cities-Fresh-Taste-Festival/The-Co-Op-Advantage/|date=August 2008|publisher=Greenspring Media Group|work=Minnesota Monthly|accessdate=February 10, 2012}}</ref>。製材、パルプ加工、製紙、および木工品を含む林業関連産業も依然として強力である。鉄鉱石鉱業でも有名であり、1世紀以上にわたって世界の鉄鉱石生産量のかなりの比率を占めてきた。高品質鉄鉱石は取り尽くしたが、地元で開発した手法を使って[[タコナイト]]の採掘は続いており、地元鉱業を持続させている。2004年には国内で利用される鉄鉱石の75%を生産した<ref name="resources"/>。過去の鉱業ブームでダルースの港が生まれ、現在でも鉄鉱石、石炭、農産物の積出港であり続けている。製造業では、古くからある食品加工や重工業に加えて、技術とバイオ医療の会社ができてきた。国内初の屋内型ショッピングセンターが[[イーダイナ (ミネソタ州)|イーダイナ]]のサウスデール・センターであり、最大のものはブルーミントンのモール・オブ・アメリカである。 |
|||
ミネソタ州は独自の宝くじがある全米42州の1つであり、パワーボール、ホットロット、ゴーファー5などが行われている。 |
|||
=== エネルギーの利用と生産 === |
|||
ミネソタ州では[[バイオマスエタノール|エタノール燃料]]を生産しており、10%混合燃料を義務づけ<ref>{{cite web|url= http://www.ethanolproducer.com/article.jsp?article_id=1905|publisher = Ethanol Producer Magazine|title= Ethanol Producer Magazine|accessdate=2006-11-26}}</ref>、2013年には20%とする最初の州である。エタノール燃料対応のガソリンステーションが310か所ある<ref>{{Cite web|url = http://www.state.mn.us/portal/mn/jsp/content.do?subchannel=-536881511&programid=536907776&sc3=null&sc2=-536888997&id=-536881350&agency=Commerce|title = The complete list of Minnesota E85 fuel Sites|publisher = Minnesota Department of Commerce|accessdate = 2006-11-26|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061124140631/http://www.state.mn.us/portal/mn/jsp/content.do?subchannel=-536881511&programid=536907776&sc3=null&sc2=-536888997&id=-536881350&agency=Commerce|archivedate = 2006-11-24|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。2005年からはディーゼル燃料に2%の[[バイオディーゼル]]燃料の混合が求められている。2006年12月時点で、[[風力発電]]の生産量は全米第4位となった。既存分で895メガワット、今後の計画で200メガワットである。その多くは州南西部のバッファロー・リッジにある<ref>{{Cite web|url = http://www.awea.org/projects|title = Wind Energy Projects Throughout the United States of America|publisher = [http://www.awea.org/ The American Wind Energy Association]|accessdate = 2007-05-07|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070406043547/http://www.awea.org/projects|archivedate = 2007-04-06|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
=== 州税 === |
|||
ミネソタ州の[[所得税]]は累進課税方式を採用しており、5.35%から7.85%までの3段階である<ref>{{cite web|title = Minnesota income tax rates for 2005/2006|publisher = Minnesota Department of Revenue|url = http://www.taxes.state.mn.us/individ/residency_and_filing_status/filing_requirments_for_individuals/inctxrates.shtml|accessdate = 2006-11-26}}</ref>。2008年時点で州税と地方税の一人当たり税額は国内12位だった<ref name="TF"/>。州民はその収入の10.2%を納税しており、国内平均の9.7%より高かった<ref name = TF>{{cite web|title = Minnesota's State and Local Tax Burden 1977-2008|publisher = The Tax Foundation|accessdate = 2010-06-06|url = http://www.taxfoundation.org/taxdata/show/462.html}}</ref>。州税と地方税の負担率は全米第12位である<ref name = TF/>。[[消費税]]は6.875%だが、衣類、処方薬品、特定のサービス、家庭で消費される食品は免税である<ref name="salestax">{{cite web|title = Minnesota Sales and Use Tax Instruction Book|publisher = Minnesota Department of Revenue|date = July 2009|url = http://taxes.state.mn.us/sales/Documents/sales_tax_booklet.pdf|format = PDF|accessdate = 2010-06-06}}</ref>。州法では自治体が地方消費税や特別地方税を課すことを認めており、ミネアポリス市の場合は0.5%の消費税を付加している<ref>{{Cite web|url= http://taxes.state.mn.us/taxes/sales/publications/fact_sheets_by_name/content/BAT_1100111.pdf|publisher= Minnesota Department of Revenue|title= Local Sales Tax and Use|accessdate= 2006-11-26|format= PDF|archiveurl= https://web.archive.org/web/20061009052806/http://www.taxes.state.mn.us/taxes/sales/publications/fact_sheets_by_name/content/BAT_1100111.pdf|archivedate= 2006-10-09|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。実行税はアルコール、タバコ、自動車燃料に課税されている。他州で購買しミネソタ州内で使用する物品には使用税を課している<ref name="salestax"/>。不動産の所有者は、国、自治体、教育学区および特別課税地区に対して[[固定資産税]]を払っている。 |
|||
=== 交通 === |
|||
{{See2|詳細は[[w:Transportation in Minnesota|ミネソタ州の交通(英語版)]]}} |
|||
[[ファイル:Duluth canal.jpg|thumb|left|ダルース市にある空圧昇降橋]] |
|||
[[ファイル:Hiawatha LRV.jpg|thumb|right|ミネアポリス市を通るハイアワサ線の列車]] |
|||
州内の交通はミネソタ州交通省が管轄している。主要な交通路はツインシティーズ都市圏とダルース市から伸びるものである。主要な[[州間高速道路]]は35号線、90号線と94号線であり、35号線と94号線はツインシティーズ都市圏を通り、90号線は州南端を東西に走っている<ref>{{cite map|publisher=Minnesota Department of Transportation|title=2007–2008 Official Highway Map|url=http://www.dot.state.mn.us/statemap/pdf/MNmap.pdf|format=PDF|accessdate=2008-04-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080408220510/http://www.dot.state.mn.us/statemap/pdf/MNmap.pdf|archivedate=2008年4月8日}}</ref>。35号線はツインシティーズ内では二手に分かれミネアポリス市内では35号線西、セントポール市内では35号線東となっている。広いアメリカでも一つの州間高速道路が二手に分かれるのはこのツイン・シティーズとテキサス州ダラス・フォート・ワース都市圏のみである。この35号線西は[[2007年]][[8月1日]]に崩落事故を起こした([[#その後の歴史的出来事|その後の歴史的出来事]]で前述)。2006年に憲法の修正が成立し、自動車に課される消費税と使用税は交通予算に振り向けられ、少なくとも40%は[[公共交通機関]]に使われることになった<ref>{{Cite web|title = Transportation amendment update|publisher = Minnesota Department of Transportation|year = 2006|url = http://www.dot.state.mn.us/information/mvst/index.html|accessdate = 2008-04-07|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080626041042/http://www.dot.state.mn.us/information/mvst/index.html|archivedate = 2008-06-26|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。州内には2ダース近くの鉄道路線があり、その大半はツインシティーズあるいはダルースを通っている<ref>{{cite map|publisher=Minnesota Department of Transportation|title=Minnesota Rail System|year=2007|url=http://www.dot.state.mn.us/ofrw/maps/RailLines20070806_1.pdf|format=PDF|accessdate=2007-04-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080408220542/http://www.dot.state.mn.us/ofrw/maps/RailLines20070806_1.pdf|archivedate=2008年4月8日}}</ref>。ミシシッピ川水系を使い、またスペリオル湖の港からの水上交通もある<ref>{{Cite web|title = Minnesota Ports and Waterways|publisher = Minnesota Department of Transportation|url = http://www.dot.state.mn.us/ofrw/waterways.html|accessdate = 2008-04-07|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080317123114/http://www.dot.state.mn.us/ofrw/waterways.html|archivedate = 2008-03-17|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
州内の主要空港は[[ミネアポリス・セントポール国際空港]] (MSP) がある。[[デルタ航空]]とサンカントリー航空の旅客・貨物ハブ空港である。国内航空会社の大半も利用している。大型商業便はダルースとロチェスターでも利用でき、定期コミューター便はデルタ・コネクション参加のコムエア、メサバ航空、スカイウェスト航空、コンパス航空、ピナクル航空によって小型6都市で利用できる<ref name="MNDOTcommair">{{cite web|title = Airports with Scheduled Air Service|work = Commercial Service Airports|publisher = Minnesota Department of Transportation|year = 2008|url = http://www.dot.state.mn.us/aero/avoffice/commaviation.html|accessdate = 2008-04-07}}</ref><ref name="Mesabamap">{{Cite web|title = Route Map|work = |publisher = Mesaba Airlines|url = http://www.mesaba.com/documents/Routemap.jpg|accessdate = 2008-04-07|archiveurl = https://web.archive.org/web/20080703225636/http://www.mesaba.com/documents/Routemap.jpg|archivedate = 2008-07-03|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
[[アムトラック]]が毎日運行する列車「[[エンパイア・ビルダー]]」(シカゴからシアトルとポートランドを結ぶ)が州内を通り、セントポール市のミッドウェイ駅など6か所に停車する<ref>{{cite web|url=http://www.amtrak.com/servlet/ContentServer?pagename=Amtrak/am2Route/Horizontal_Route_Page&c=am2Route&cid=1081256321887&ssid=135|title=Amtrak - Routes - Northwest|publisher=Amtrak|accessdate = 2008-04-07}}</ref>。都市間バスはジェファーソン・ライン、[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]、メガバスなどが運行している。地方交通は大型都市のバス路線網と2本の鉄道路線がある。通勤線のノーススター線はビッグレイクからミネアポリス市中心街まで、ハイアワサ線の電化[[ライトレール]]はノーススターのターミナルからミネアポリス・セントポール国際空港およびブルーミントンまで走っている。 |
|||
[[ファイル:Pillsbury Hall.jpg|thumb|right|リチャードソン・ロマネスク様式のピリスベリ・ホール(1889年建設)、ミネソタ大学ミネアポリス校でも最古級の建物]] |
|||
== 教育 == |
== 教育 == |
||
{{see also|w:List of colleges and universities in Minnesota|w:List of high schools in Minnesota|w:List of school districts in Minnesota}} |
|||
ミネソタが州に昇格した1858年に、州議会が始めに行ったことはウィノナ市に[[師範学校]]を造ることだった。この教育に対する姿勢が教育水準の高い州民を生み<ref>[http://www.census.gov/compendia/statab/2010/tables/10s0228.pdf Table 228:Educational Attainment by State], U.S. Bureau of the Census, showing Minnesota with a 91% high school graduation rate in 2006, second-highest in the nation. Retrieved 1020-10-12.</ref>、2006年から2007年に[[モーガン・クイットノー]]による賢い州賞では第13位にランクされ、高校卒業者比率は全米第1位になった<ref>{{cite web|title = Smartest State Award|publisher = Morgan Quitno Press|url = http://www.morganquitno.com/edrank.htm|accessdate = 2006-07-24}}</ref><ref>{{cite web|title = High school diploma or higher, by percentage by state|publisher = Statemaster.com|year = 2004|url = http://www.statemaster.com/graph/edu_hig_sch_dip_or_hig_by_per-high-school-diploma-higher-percentage|accessdate = 2006-08-16}}</ref>。2006年の高校卒業率が90%以上だったのは事実だが、白人の約6%、アフリカ系アメリカ人の28%、アジア系アメリカ人の30%、ヒスパニック系およびインディアンの34%以上は落ちこぼれとなった<ref name="Status">{{cite web|title=Status of Girls in Minnesota|url=http://www.wfmn.org/PDFs/StatusOfGirlsInMN_FullReportFINAL.pdf|format=PDF|publisher=Women's Foundation of Minnesota and the Institute for Women's Policy Research|month=April|year=2008|accessdate=2008-04-29}}</ref>。2007年、全国のACT試験では第1位の結果を残した<ref>{{cite web|title =Minnesota's Class of 2007 leads the nation in ACT scores|publisher =Multimedia Holdings Corporation|year =2007|url =http://www.kare11.com/news/news_article.aspx?storyid=262186|accessdate = 2007-08-15}}</ref>。[[教育バウチャー|学校券制度]](成果を挙げられない学校を転校する際に生徒に資金援助する制度)は実施しなかったが<ref name="vouchers">{{Cite news|last = Hallman|first = Charles|title = School vouchers:Who stands to gain at what cost?|work = Minnesota Spokesman-Recorder|date = 2007-03-14|url = http://www.tcdailyplanet.net/node/3985|archiveurl = https://web.archive.org/web/20140723221706/http://www.tcdailyplanet.net/node/3985|archivedate = 2014年7月23日|deadurldate = 2017年9月}}</ref>、最初に[[チャーター・スクール]]を造った州でもある<ref name="Charter">{{Cite web|title = Charter Schools|publisher = Minnesota Department of Education|year = 2007|url = http://education.state.mn.us/MDE/Academic_Excellence/School_Choice/Public_School_Choice/Charter_Schools/index.html|accessdate = 2007-05-06|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070222235406/http://education.state.mn.us/MDE/Academic_Excellence/School_Choice/Public_School_Choice/Charter_Schools/index.html|archivedate = 2007-02-22|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
ミネソタ州にはミネソタ州立カレッジ・大学システムの32機関やミネソタ大学システムの5キャンパスなど公立大学・カレッジのネットワークがある。その他20以上の私立カレッジと大学があり、そのうち6つは[[USニューズ&ワールド・レポート]]による教養系大学トップ100に入っている<ref>{{cite news|title = Best Colleges 2009:Liberal Arts Rankings|publisher = USNews.com|year = 2009|url = http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/college/liberal-arts-search/|accessdate = 2009-03-25|archiveurl = https://web.archive.org/web/20090314061238/http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/college/liberal-arts-search/|archivedate = 2009年3月14日|deadurldate = 2017年9月}}</ref>。 |
|||
=== 単科及び総合大学 === |
=== 単科及び総合大学 === |
||
{| style="float:left; margin-right:1em" |
|||
|- style="vertical-align:top" |
|||
* [[w:Adler Graduate School]] |
|||
| style="width:35%" | |
|||
* [[w:Association Free Lutheran Bible School and Seminary]] |
|||
* |
*[[w:Adler Graduate School]] |
||
* |
*[[w:Association Free Lutheran Bible School and Seminary]] |
||
*[[w:Augsburg College]] |
|||
* [http://seminary.bethel.edu/ Bethel Seminary ベテル大学神科大学院] |
|||
*[[w:Bethany Lutheran College]] |
|||
* [http://www.bethel.edu/ Bethel University ベテル大学] |
|||
*[http://seminary.bethel.edu/ Bethel Seminary ベテル大学神科大学院] |
|||
* [[w:Brown College]] |
|||
* |
*[http://www.bethel.edu/ Bethel University ベテル大学] |
||
* |
*[[w:Brown College]] |
||
*[[w:Capella University]] |
|||
* Century Community and Technical College |
|||
*[[カールトン・カレッジ]] |
|||
* [[w:College of Saint Benedict/Saint John's University]] |
|||
*Century Community and Technical College |
|||
* [[w:College of St. Catherine]] |
|||
* |
*[[w:College of Saint Benedict/Saint John's University]] |
||
* |
*[[w:College of St. Catherine]] |
||
* |
*[[w:College of St. Scholastica]] |
||
*College of Visual Arts |
|||
* [[w:Concordia University, Saint Paul]] |
|||
*[[コンコーディア大学 (ミネソタ州ムーアヘッド)]] |
|||
* [http://crown.edu/ Crown College] |
|||
*[[コンコーディア大学 (ミネソタ州セントポール)]] |
|||
* [http://www.crossroadscollege.edu/ Crossroads College クロスローズ大学] (Formerly Minnesota Bible College: 旧 ミネソタ聖書大学) |
|||
* |
*[http://crown.edu/ Crown College] |
||
*[http://www.crossroadscollege.edu/ Crossroads College クロスローズ大学] (旧 ミネソタ聖書大学) |
|||
* [[w:Hamline University]] |
|||
* |
*[[w:Gustavus Adolphus College]] |
||
*[[w:Hamline University]] |
|||
* [http://www.luthersem.edu/ Luther Seminary ルター神科大学院大学] |
|||
| style="width:35%" | |
|||
* [[w:Macalester College]] |
|||
* |
*[http://www.inverhills.edu Inver Hills Community College] |
||
*[http://www.luthersem.edu/ Luther Seminary ルター神科大学院大学] |
|||
* [[w:Minneapolis College of Art and Design]] |
|||
*[[マカレスター大学]] |
|||
* [http://www.northcentral.edu/ North Central University ノース・セントラル大学] (Formerly North Central Bible College) |
|||
*[[w:Martin Luther College]] |
|||
* Minneapolis Community and Technical College |
|||
*[[w:Minneapolis College of Art and Design]] |
|||
* [[ミネソタ州立大学機構]] (MnSCU) |
|||
*[http://www.northcentral.edu/ North Central University ノース・セントラル大学] (Formerly North Central Bible College) |
|||
** [[w:Bemidji State University]] |
|||
*Minneapolis Community and Technical College |
|||
** [[w:Minnesota State University Mankato]] |
|||
*[[ミネソタ州立大学機構]] (MnSCU) |
|||
** [[w:Minnesota State University Moorhead]] |
|||
** |
**[[w:Bemidji State University]] |
||
**[[ミネソタ州立大学マンケイト校]] |
|||
** [[w:Southwest Minnesota State University]] |
|||
**[[ミネソタ州立大学ムーアヘッド校]] |
|||
** [[w:St. Cloud State University]] |
|||
**[[w:Metropolitan State University]] |
|||
** [[ウィノナ州立大学]] |
|||
* |
**[[w:Southwest Minnesota State University]] |
||
**[[w:St. Cloud State University]] |
|||
** NAU [[モール・オブ・アメリカ]] キャンパス |
|||
**[[ウィノナ州立大学]] |
|||
** NAU [[ブルックリンセンター (ミネソタ州)|ブルックリンセンター]] キャンパス |
|||
*[[w:National American University]] |
|||
** NAU [[ローズビル (ミネソタ州)|ローズビル]] キャンパス |
|||
**NAU [[モール・オブ・アメリカ]] キャンパス |
|||
* [[w:North Central University]] |
|||
**NAU [[ブルックリンセンター (ミネソタ州)|ブルックリンセンター]] キャンパス |
|||
* [[w:Northwestern College (MN)|Northwestern College]] |
|||
**NAU [[ローズビル (ミネソタ州)|ローズビル]] キャンパス |
|||
* Oak Hills Christian College |
|||
| style="width:30%" | |
|||
* [http://www.rasmussen-college.com Rasmussen College] |
|||
* |
*[[w:North Central University]] |
||
*[[w:Northwestern College (MN)|Northwestern College]] |
|||
* [[w:Saint Mary's University of Minnesota]] |
|||
* |
*Oak Hills Christian College |
||
*[http://www.rasmussen-college.com Rasmussen College] |
|||
* [[w:University Center Rochester]] |
|||
*[[w:Pillsbury Baptist Bible College]] |
|||
* [[ミネソタ大学システム]] |
|||
* |
*[[w:Saint Mary's University of Minnesota]] |
||
* |
*[[セントオラフ大学]] |
||
* |
*[[w:University Center Rochester]] |
||
* |
*[[ミネソタ大学システム]] |
||
* |
**[[w:University of Minnesota Crookston]] |
||
**[[ミネソタ大学ダルース校]] |
|||
* [[w:Walden University]] |
|||
* |
**[[w:University of Minnesota Morris]] |
||
**[[ミネソタ大学ツインシティー校]] |
|||
</div><br style="clear: left;" /> |
|||
*[[w:University of Saint Thomas (Minnesota)|University of Saint Thomas]] |
|||
*[[w:Walden University]] |
|||
*[[w:William Mitchell College of Law]] |
|||
|} |
|||
{{clear|left}} |
|||
== 医療 == |
|||
[[ファイル:MayoMedicalCentersign2006-05-14.JPG|thumb|left|ロチェスター市にある[[メイヨー・クリニック]]]] |
|||
ミネソタ州民はアウトドア活動に高い比率で参加している。定期的に運動している州民の比率では第1位になった<ref>{{cite web|title = Statemaster Health Statistics Physical Exercise by State|publisher = Statemaster|year = 2002|url = http://www.statemaster.com/graph/hea_phy_exe-health-physical-exercise|accessdate = 2006-08-16}}</ref>。 |
|||
早世率、乳児死亡率、循環器疾患罹患率、労働災害死亡率では低いレベルにあり<ref>{{cite web|title = Statemaster Health Statistics > Death Rate per 100,000|publisher = Statemaster|url = http://www.statemaster.com/graph/hea_dea_rat_per_100-death-rate-per-100-000|accessdate = 2006-08-16}}</ref>、平均余命<ref>{{cite web|title = Explore Minnesota Living|publisher = Minnesota Department of Employment and Economic Development|url = http://www.deed.state.mn.us/publications/MNLiving.pdf|format=PDF|accessdate = 2006-08-16}}</ref> と健康保険加入率は高い<ref>{{Cite web|authorlink = ask.census.gov|title = The Percentage of People Without Health Insurance Coverage by State Using 2- and 3-year Averages:2003 to 2005|work = Health Insurance Coverage:2005|publisher = U.S. Census Bureau, Housing and Household Economic Statistics Division|date = 2006-08-29|url = http://www.census.gov/hhes/www/hlthins/hlthin05/hi05t10.pdf|format = PDF|accessdate = 2006-11-24|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061006081530/http://www.census.gov/hhes/www/hlthins/hlthin05/hi05t10.pdf|archivedate = 2006-10-06|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。これらのことに加えて他の手段もあり、2つの団体によってミネソタ州は国内で最も健康な州に位置づけられることになったが、そのうち1つでは、2005年から2009年の評価で、公的な医療予算が少ないことと、大酒飲みの習慣があることのために、1位から6位に下降した<ref>{{cite web|title = Health Statistics Health Index by state|publisher = Statemaster|url = http://www.statemaster.com/graph/hea_hea_ind-health-index|accessdate = 2006-08-16}}</ref>。 |
|||
2007年10月1日、呼吸の自由法の成立によって、州全体のレストランやバーでの喫煙を禁じた17番目の州になった<ref>{{Cite web|title = Put 'Em Out:Minnesota Smoking Ban Kicks In Monday|publisher = WCCO|url = http://wcco.com/health/local_story_272145441.html|date = 2007-09-29|accessdate = 2007-10-01|archiveurl = https://web.archive.org/web/20071227004710/http://wcco.com/health/local_story_272145441.html|archivedate = 2007-12-27|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
医療は病院と医院の包括的なネットワークで提供されており、国際的な評価の高い2つの医療機関がある。ミネソタ大学医学校は評価の高い医学教育機関であり、治療では多くの革新を行い、研究では州内で成長しつつある[[バイオテクノロジー]]にかなり貢献している<ref>{{Cite web|title = University of Minnesota Medical Milestones|publisher = University of Minnesota Medical School|year = 2002|url = http://www.med.umn.edu/faculty/handbook/info/home.html|accessdate = 2006-08-14|archiveurl = https://web.archive.org/web/20060830085610/http://www.med.umn.edu/faculty/handbook/info/home.html|archivedate = 2006-08-30|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。[[メイヨー・クリニック]]は世界に知られた医療機関であり、ロチェスター市を本拠にしている。メイヨー・クリニックとミネソタ大学は、ガン、アルツハイマー症、心臓病、肥満などの分野で、研究を行う州予算を使ったプログラム、バイオテクノロジーと医療ゲノム共同研究で共同研究者となった<ref>{{cite web|title = Minnesota Partnership for Biotechnology and Medical Genomics|publisher = University of Minnesota Medical School|year = 2002|url = http://www.minnesotapartnership.info/|accessdate = 2006-08-14}}</ref>。 |
|||
== 芸術・文化 == |
== 芸術・文化 == |
||
=== |
=== 美術と芸能 === |
||
[[ファイル:Mpls arts.jpg|thumb|right|[[ミネアポリス美術館]]の[[ボザール]]様式北面ファサード、マッキム・ミード・アンド・ホワイト設計]] |
|||
*[[タイロン・ガスリー劇場]]、[[リージョナル・シアター]] |
|||
ミネアポリス市の美術館には[[ミネアポリス美術館]]、[[ウォーカー・アートセンター]]、フレデリック・R・ワイスマン美術館、ロシア芸術博物館がある。[[ミネソタ管弦楽団]]と[[セントポール室内管弦楽団]]は著名なプロの常設楽団であり、コンサートを催し、ツインシティーズの地域社会には教育プログラムを提供している。世界に聞こえたガスリー劇場は2006年に、ミネアポリス市の新しい施設に移転した。そこは3つのステージがあり、ミシシッピ川を見下ろす位置にある。地域での演劇、音楽、喜劇などの行事には観客が多く集まる。アメリカ国内で一人当たりの劇場座席数を見ると、ツインシティーズはニューヨーク市に次いで第2位である<ref>{{cite web|title=Gopher Express|work= Coffman Info Desk|publisher= Regents of the University of Minnesota|date= 2006-10-12|url= http://www.skyway.umn.edu/gopherexpresswest/explore.php?PHPSESSID=f65d1b639e4cae622e89d4f98605c590|accessdate=2007-05-06}}</ref> 。毎年230万枚の座席券が販売されている<ref name="Royce">{{cite news|last = Royce|first = Graydon Royce|title = New Guthrie casts a huge shadow over theater scene|publisher = Minneapolis Star-Tribune via SavetheGuthrie.org|date = 2006-04-01|url = http://www.savetheguthrie.org/news/royce040106.htm|accessdate = 2007-05-06|archiveurl = https://web.archive.org/web/20060518153633/http://www.savetheguthrie.org/news/royce040106.htm|archivedate = 2006年5月18日|deadurl = yes|deadurldate = 2017年9月}}</ref>。毎年開催されるミネソタ・フリンジ・フェスティバルは劇、ダンス、アドリブ劇、人形劇、キッズショー、美術、ミュージカルが出し物になる。ミネアポリス市の夏祭りは11日以上にわたり、800以上の出し物があり、審査の無い芸術祭としてアメリカ合衆国最大になっている<ref>{{Cite web|title = How to fringe|work = Fresh Art Delivered Daily|publisher = Minnesota Fringe Festival|year = 2006|url = http://www.fringefestival.org/new.cfm|accessdate = 2006-11-22|archiveurl = https://web.archive.org/web/20061114023612/http://www.fringefestival.org/new.cfm|archivedate = 2006-11-14|url-status=dead|url-status-date=2017-09}}</ref>。 |
|||
=== |
=== 文学 === |
||
プレーリーにおける開拓者生活の厳しさと恩恵は、オーレ・ロルバーグの『Giants in the Earth』や、[[ローラ・インガルス・ワイルダー]]の子供向け『[[大草原の小さな家]]』シリーズの主題となった。小さな町での生活は[[シンクレア・ルイス]]の小説『Main Street』(『本町通り』)で攻撃され、またガリソン・キーラーの寓話『Lake Wobegon』でより穏やかにまた感情をこめて皮肉られた。セントポール生まれの[[F・スコット・フィッツジェラルド]]は『Winter Dreams』や『The Ice Palace』(『Flappers and Philosophers』(『フラッパーと哲学者』 )に収録)の中でその若い都市の社会的不安全さと強い願望を描いた。[[ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー]]の叙情詩『[[ハイアワサの歌]]』はミネソタ州と州内の多くの地名や水域の名からヒントを得た。 |
|||
*ミネアポリス美術館 |
|||
*ウォーカー・アートセンター |
|||
=== |
=== 音楽/映画 === |
||
{{main|w:Music of Minnesota}} |
|||
*ミネソタ交響楽団 |
|||
[[ファイル:First Avenue nightclub.jpg|thumb|left|ファストアベニューのナイトクラブ、ミネソタの音楽コミュニティの中心<ref name="Compass"/>]] |
|||
*セントポール室内管弦楽団 |
|||
ミネソタ州の音楽界は、多様なジャンルに多くのミュージシャンを輩出してきた。ベテランにはジャズ・ヴォーカルの[[アンドリューズ・シスターズ]]、[[ロカビリー]]/ロックンロール・スターの[[エディ・コクラン]]、フォークの[[ボブ・ディラン]]、サーフ・ロックの[[ザ・トラッシュメン]]らがいた。新しい世代としては、ロック、ファンク他のスターである[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]、R&Bのソングライターの[[ジャム&ルイス|ジミー・ジャム & テリー・スイス]]、インディー・ロックのジョニー・ラングと[[ソウル・アサイラム]]、ガレージ・ロック・バンドのキャスタウェイズ、さらにハスカー・デューや[[リプレイスメンツ]]らのパンク/オルタナティヴ系が含まれる。 |
|||
映画やコメディにもかなり貢献してきた。オーレ・アンド・レナのジョークはスカンディナヴィア訛りのアメリカ英語で発信された時に喝采を浴びた。ガリソン・キーラーは1970年から放送した『A Prairie Home Companion』で古いスタイルのラジオ・コメディを蘇らせた<ref name="Compass"/>。地元テレビ局は1960年代に風刺ショーの『The Bedtime Nooz』を制作し、地元生まれのリズ・ウィンステッドとクレイグ・キルボーンはその後に次第に影響力を増した『[[ザ・デイリー・ショー]]』を流した。ミネソタ州出身の俳優としては、[[エディ・アルバート]]、[[ジュディ・ガーランド]]、[[ジェシカ・ラング]]、[[ショーン・ウィリアム・スコット]]、[[ジョシュ・ハートネット]]、[[ジェシカ・ビール]]、[[ヴィンス・ヴォーン]]、[[レイチェル・リー・クック]]、[[スティーヴ・ザーン]]、[[ケヴィン・ソルボ]]、[[ウィノナ・ライダー]]がいた。[[コーエン兄弟|ジョエル・アンド・イーサン・コーエン]]、[[テリー・ギリアム]]およびマイク・トッドは映画芸術に貢献し、カルトショーの『Mystery Science Theater 3000』や『Let's Bowl』はツインシティーズからケーブルテレビに流された。 |
|||
=== プロのスポーツチーム === |
|||
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;"> |
|||
=== フェスティバル === |
|||
* [[ミネソタ・バイキングズ]]、[[NFL]] |
|||
ミネソタ州祭は「ザ・グレート・ミネソタ・ゲット・トゥゲザー」と宣伝され、州文化の象徴になっている。人口530万人の州祭に、2009年には180万人が訪れ、2001年の記録を塗り替えた<ref>{{cite web|title=Minnesota State Fair|publisher = Minnesota State Fair|url = http://www.mnstatefair.org/|accessdate = 2009-09-10}}</ref>。芸術、科学、農業、料理、[[4Hクラブ]](農務省を母体とする青少年育成事業)、音楽、商品展示など様々な出し物がある。種の芸術、バターの彫刻、太った豚の競技会などでも知られる。プロント・パップ、チーズカーズ、深揚げキャンディバーなどスティックに指した食品もある。多くの郡祭では小規模ながらこれらの出し物が見られる。 |
|||
* [[ミネソタ・ツインズ]]、[[メジャーリーグベースボール|MLB]] |
|||
* [[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]、[[NBA]] |
|||
その他毎年開催される祭として、セントポール・ウィンター・カーニバル、ミネソタ・ルネッサンス・フェスティバル、ミネアポリス市のアクアテニアルとミルシティ音楽祭、ウォーカーのムーンダンス・ジャム、ウィルマーのサンシャイン・クリスマス音楽祭、グランドラピッズのジュディ・ガーランド祭、リーチレイクのイールプート祭、デトロイトレイクスのWEフェストがある。 |
|||
* [[ミネソタ・リンクス]]、[[WNBA]] |
|||
* [[ミネソタ・ワイルド]]、[[NHL]] |
|||
===プロのスポーツチーム=== |
|||
* Minnesota Whitecaps、Western Womens Hockey League |
|||
{{Col| |
|||
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;"> |
|||
*[[ミネソタ・バイキングズ]]、[[NFL]] |
|||
* [[w:Minnesota Swarm]]、[[w:National Lacrosse League|National Lacrosse League]] |
|||
* |
*[[ミネソタ・ツインズ]]、[[メジャーリーグベースボール|MLB]] |
||
*[[ミネソタ・ティンバーウルブズ]]、[[NBA]] |
|||
* [[ノーザンリーグ]] ([[マイナーリーグ]]) |
|||
*[[ミネソタ・リンクス]]、[[WNBA]] |
|||
** [[ファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークス]] |
|||
*[[ミネソタ・ワイルド]]、[[NHL]] |
|||
* [[アメリカン・アソシエーション]] |
|||
*Minnesota Whitecaps、Western Womens Hockey League |
|||
** [[セントポール・セインツ]] |
|||
| |
|||
</div><br style="clear: left;" /> |
|||
*[[w:Minnesota Swarm]]、[[w:National Lacrosse League|National Lacrosse League]] |
|||
*[[ミネソタ・ユナイテッドFC]]、[[メジャーリーグサッカー|MLS]] |
|||
*[[ノーザンリーグ]] ([[マイナーリーグ]]) |
|||
**[[ファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークス]] |
|||
*[[アメリカン・アソシエーション (独立リーグ)|アメリカン・アソシエーション]] |
|||
**[[セントポール・セインツ]] |
|||
}}{{clear|left}} |
|||
== その他 == |
== その他 == |
||
=== 同州出身の有名人 === |
=== 同州出身の有名人 === |
||
{{main|ミネソタ州出身著名人の一覧}} |
{{main|ミネソタ州出身著名人の一覧}} |
||
=== 交通 === |
|||
{{main2|詳細は[[w:Transportation in Minnesota|ミネソタ州の交通(英語版)]]を}} |
|||
主要な[[州間高速道路]]はI-90、I-35、I-94。これに州間高速道路の支線であるI-394、I-494、I-694がある。 |
|||
I-35はツインシティーズ内では二手に分かれミネアポリス市内ではI-35W、セントポール市内ではI-35Eとなっている。広いアメリカでも一つの州間高速道路が二手に分かれるのはこのツイン・シティーズとテキサス州ダラス・フォート・ワースのみ。このI-35Wは[[2007年]][[8月1日]]に崩落事故を起こした([[#その後の歴史的出来事|その後の歴史的出来事]]で前述)。 |
|||
[[ミネアポリス・セントポール国際空港]] (MSP) がある。 |
|||
=== 州の象徴など === |
=== 州の象徴など === |
||
* |
*州の鳥 - [[アビ]] |
||
* |
*州の花 - [[アツモリソウ]] |
||
* |
*州の木 - ノルウェイアカマツ |
||
* |
*州のモットー - レトイル・デュ・ノール(北極星) |
||
* |
*州の蝶 - [[オオカバマダラ]] |
||
* |
*州の飲み物 - [[牛乳]] |
||
* |
*州のキノコ - [[アミガサタケ]](食用) |
||
* |
*州のマフィン - ブルーベリー・マフィン |
||
* |
*州の穀物 - ワイルドライス |
||
=== 日本の姉妹都市 === |
=== 日本の姉妹都市 === |
||
* |
*[[長崎県]][[長崎市]] - [[セントポール (ミネソタ州)|セントポール市]]、[[1955年]] |
||
* |
*[[大阪府]][[茨木市]] - [[ミネアポリス (ミネソタ州)|ミネアポリス市]]、[[1980年]] |
||
* |
*[[和歌山県]][[湯浅町]] - [[ケンブリッジ (ミネソタ州)|ケンブリッジ市]]、[[1986年]] |
||
* |
*和歌山県湯浅町 - [[ブラハム (ミネソタ州)|ブラハム市]]、1986年 |
||
* |
*[[千葉県]][[いすみ市]](旧 [[大原町 (千葉県)|大原町]]) - [[ダルース (ミネソタ州)|ダルース市]]、[[1990年]] |
||
* |
*[[秋田県]][[秋田市]](旧 [[雄和町]]) - [[セントクラウド (ミネソタ州)|セントクラウド市]]、[[1993年]] |
||
* |
*[[大阪府]][[和泉市]] - [[ブルーミントン (ミネソタ州)|ブルーミントン市]]、1993年 |
||
* |
*[[愛媛県]][[伊方町]] - [[レッドウィング (ミネソタ州)|レッドウィング市]]、[[1995年]] |
||
* |
*[[宮城県]][[美里町 (宮城県)|美里町]](旧 [[小牛田町]]) - [[ウィノナ|ウィノナ市]]、[[2001年]] |
||
* |
*[[福島県]][[白河市]](旧 [[大信村]]) - [[アノーカ (ミネソタ州)|アノーカ市]]、[[2002年]] |
||
== 脚注 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
|||
=== 出典 === |
|||
{{Reflist|2}} |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
* |
*[[ミネソタ州の都市圏の一覧]] |
||
* |
*[[ミネソタ州の郡一覧]] |
||
== 脚注 == |
|||
{{reflist}} |
|||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
{{commons|Category:Minnesota}} |
{{commons|Category:Minnesota}} |
||
*{{Official website}} {{En icon}} |
|||
* [http://www.state.mn.us/ ミネソタ州政府] {{En icon}} |
|||
* |
*[https://www.mnhs.org/ ミネソタ歴史協会] {{En icon}} |
||
* |
*[https://www.minneapolisjapaneseschool.org/ ミネアポリス日本語補習授業校] {{Ja icon}} |
||
* |
*[https://www.mnjs.org/ ミネソタ日本語補習授業校] {{Ja icon}} |
||
* |
*[https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html 在シカゴ日本国総領事館] {{Ja icon}} |
||
*[https://japanamericasocietyofminnesota.wildapricot.org/ ミネソタ日米協会] {{En icon}} |
|||
* [http://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/indexjp.html 在シカゴ日本国総領事館] {{Ja icon}} |
|||
*{{Osmrelation|165471}} |
|||
* [http://www.mn-japan.org/ ミネソタ日米協会] {{En icon}} |
|||
*{{Googlemap|ミネソタ州}} |
|||
以下は英文 |
|||
*{{Curlie|Regional/North_America/United_States/Minnesota}} オープンディレクトリー |
|||
*[https://www.dnr.state.mn.us/ Minnesota Department of Natural Resources] |
|||
*[http://mnplaces.mnhs.org/upham/ Minnesota Place Names] |
|||
*[https://mn.gov/admin/demography/ Minnesota State Demographic Center] |
|||
*[https://www.dot.state.mn.us/statemap/ Minnesota State Highway Map] |
|||
{{ミネソタ州}} |
{{ミネソタ州}} |
||
{{アメリカ合衆国の州}} |
{{アメリカ合衆国の州}} |
||
{{ |
{{Normdaten}} |
||
{{デフォルトソート:みねそたしゆう}} |
|||
{{DEFAULTSORT:みねそたしゆう}} |
|||
[[Category:アメリカ合衆国の州]] |
[[Category:アメリカ合衆国の州]] |
||
[[Category:ミネソタ州|*]] |
[[Category:ミネソタ州|*]] |
||
{{Link FA|en}} |
|||
{{Link FA|es}} |
|||
[[af:Minnesota]] |
|||
[[am:ሚንሶታ]] |
|||
[[an:Minnesota]] |
|||
[[ang:Minnesota]] |
|||
[[ar:مينيسوتا]] |
|||
[[arc:ܡܢܝܣܘܬܐ]] |
|||
[[arz:مينيسوتا]] |
|||
[[ast:Minnesota]] |
|||
[[az:Minnesota]] |
|||
[[bat-smg:Mėnesouta]] |
|||
[[bcl:Minnesota]] |
|||
[[be:Штат Мінесота]] |
|||
[[be-x-old:Мінэсота]] |
|||
[[bg:Минесота]] |
|||
[[bi:Minnesota]] |
|||
[[bn:মিনেসোটা]] |
|||
[[bpy:মিনেসোটা]] |
|||
[[br:Minnesota]] |
|||
[[bs:Minnesota]] |
|||
[[ca:Minnesota]] |
|||
[[ckb:مینێسۆتا]] |
|||
[[cs:Minnesota]] |
|||
[[cv:Миннесота]] |
|||
[[cy:Minnesota]] |
|||
[[da:Minnesota]] |
|||
[[de:Minnesota]] |
|||
[[diq:Minnesota]] |
|||
[[el:Μινεσότα]] |
|||
[[en:Minnesota]] |
|||
[[eo:Minesoto]] |
|||
[[es:Minnesota]] |
|||
[[et:Minnesota]] |
|||
[[eu:Minnesota]] |
|||
[[fa:مینهسوتا]] |
|||
[[fi:Minnesota]] |
|||
[[fo:Minnesota]] |
|||
[[fr:Minnesota]] |
|||
[[frp:Minnesota]] |
|||
[[frr:Minnesota]] |
|||
[[fy:Minnesota]] |
|||
[[ga:Minnesota]] |
|||
[[gag:Minnesota]] |
|||
[[gd:Minnesota]] |
|||
[[gl:Minnesota]] |
|||
[[gv:Minnesota]] |
|||
[[hak:Mìn-nì-sû-tha̍t]] |
|||
[[haw:Minekoka]] |
|||
[[he:מינסוטה]] |
|||
[[hi:मिनेसोटा]] |
|||
[[hif:Minnesota]] |
|||
[[hr:Minnesota]] |
|||
[[ht:Minesota]] |
|||
[[hu:Minnesota]] |
|||
[[hy:Մինեսոտա]] |
|||
[[ia:Minnesota]] |
|||
[[id:Minnesota]] |
|||
[[ie:Minnesota]] |
|||
[[ig:Minésótạ]] |
|||
[[ik:Minnesota]] |
|||
[[ilo:Minnesota]] |
|||
[[io:Minnesota]] |
|||
[[is:Minnesota]] |
|||
[[it:Minnesota]] |
|||
[[iu:ᒦᓃᓲᑖ]] |
|||
[[jv:Minnesota]] |
|||
[[ka:მინესოტა]] |
|||
[[ko:미네소타 주]] |
|||
[[ku:Minnesota]] |
|||
[[kw:Minnesota]] |
|||
[[la:Minnesota]] |
|||
[[lad:Minnesota]] |
|||
[[li:Minnesota]] |
|||
[[lij:Minnesota]] |
|||
[[lmo:Minnesota]] |
|||
[[lt:Minesota]] |
|||
[[lv:Minesota]] |
|||
[[mg:Minnesota]] |
|||
[[mi:Minnesota]] |
|||
[[mk:Минесота]] |
|||
[[ml:മിനസോട്ട]] |
|||
[[mn:Миннесота]] |
|||
[[mr:मिनेसोटा]] |
|||
[[mrj:Миннесота]] |
|||
[[ms:Minnesota]] |
|||
[[my:မင်နီဆိုးတားပြည်နယ်]] |
|||
[[nah:Minnesota]] |
|||
[[nds:Minnesota]] |
|||
[[nl:Minnesota]] |
|||
[[nn:Minnesota]] |
|||
[[no:Minnesota]] |
|||
[[nv:Mínisóodah Hahoodzo]] |
|||
[[oc:Minnesòta]] |
|||
[[os:Миннесотæ]] |
|||
[[pam:Minnesota]] |
|||
[[pl:Minnesota]] |
|||
[[pms:Minnesota]] |
|||
[[pnb:منسسوٹا]] |
|||
[[pt:Minnesota]] |
|||
[[qu:Minnesota suyu]] |
|||
[[rm:Minnesota]] |
|||
[[ro:Minnesota]] |
|||
[[roa-rup:Minnesota]] |
|||
[[ru:Миннесота]] |
|||
[[scn:Minnesota]] |
|||
[[simple:Minnesota]] |
|||
[[sk:Minnesota]] |
|||
[[sl:Minnesota]] |
|||
[[so:Minnesota]] |
|||
[[sq:Minnesota]] |
|||
[[sr:Минесота]] |
|||
[[sv:Minnesota]] |
|||
[[sw:Minnesota]] |
|||
[[ta:மினசோட்டா]] |
|||
[[te:మిన్నసోటా]] |
|||
[[th:รัฐมินนิโซตา]] |
|||
[[tl:Minnesota]] |
|||
[[tr:Minnesota]] |
|||
[[tt:Миннесота]] |
|||
[[ug:Minnésota Shitati]] |
|||
[[uk:Міннесота]] |
|||
[[ur:مینیسوٹا]] |
|||
[[uz:Minnesota]] |
|||
[[vi:Minnesota]] |
|||
[[vo:Minnesota]] |
|||
[[war:Minnesota]] |
|||
[[xal:Минисөт]] |
|||
[[yi:מינעסאטע]] |
|||
[[yo:Minnesota]] |
|||
[[zh:明尼蘇達州]] |
|||
[[zh-min-nan:Minnesota]] |
2024年12月9日 (月) 09:35時点における最新版
- ミネソタ州
- State of Minnesota
-
(州旗) (州章) - 州の愛称: 北極星の州
North Star State - 州のモットー: 北極星
(フランス語: L'étoile du Nord) -
州都 セントポール 最大の都市 ミネアポリス 州知事 ティム・ウォルズ 公用語 英語(事実上)
法的指定なし面積
- 総計
- 陸地
- 水域全米第12位
225,181 km²
206,375 km²
18,990 km² (8.4%)人口(2020年)
- 総計
- 人口密度全米第22位
5,706,494人
27.7人/km²合衆国加入
- 順番
- 加入年月日
32番目
1858年5月11日時間帯 UTC -6
DST -5緯度 北緯43°30' - 49°23' 経度 西経89°29' - 97°14' 東西の幅 320 - 560 km 南北の長さ 640 km 標高
-最高標高
-平均標高
-最低標高
701 m
370 m
183 m略称 (ISO 3166-2:US) US-MN
ウェブサイト ミネソタ州政府 上院議員 エイミー・クロブシャー
ティナ・スミス
ミネソタ州(ミネソタしゅう、英: State of Minnesota [ˌmɪnᵻˈsoʊtə] ( 音声ファイル))は、アメリカ合衆国中西部の北、カナダに接する州。アメリカ合衆国50州の中で陸地面積では第12位、人口では第22位である。
前身のミネソタ準州から1858年5月11日に合衆国32番目の州に昇格した。北部はカナダ、東側はウィスコンシン州に、西側はノースダコタ州とサウスダコタ州に、南側はアイオワ州に接している。州の北東部はスペリオル湖に接していて、ミシシッピ川は州北西部から南東に向かって流れ、州南東部ではウィスコンシン州との州境を構成している。州都は1807年に築かれたフォート・スネリング砦やカセドラル・オブ・セントポールなど、歴史ある建造物や荘厳なビクトリア調の建物が残るセントポール市である。ミシシッピ川を挟んだ隣市である、高層ビルが建ち並ぶ近代都市で、州最多の人口を抱えるミネアポリス市と合わせて「ツインシティーズ(双子の都市)」と呼ばれている。州人口の60%近くがこの都市圏に住んでおり、交通、事業、工業、教育、行政の中心である。州西部にあったプレーリーは農業用地に変えられ、南東部にあった落葉樹林も伐採され農業に使われている。人口の少ない北部森林地帯は鉱業、林業およびレクリエーションに使われている。また、州自体が豊かな自然に恵まれた全米有数の寒冷地でもある。
概要
[編集]住民の大半は北欧とドイツから移民してきた人々の子孫である。スカンディナヴィア系アメリカ人文化の中心としても知られる。近年は民族も多様化し、アジア系、アフリカ系、ラテン系の移民が増えて、ヨーロッパ系住民および元々のインディアンと混じり合っている。
州名の由来
[編集]ミネソタ州の名前はミシシッピ川の1支流ミネソタ川から採られた。「ミネソタ」はアメリカ・インディアンのダコタ・スー族の言語で Mnisota から得られた。「水」を意味するmniと「曇り空のような」を意味するsotaを合わせた造語で、「曇り空の色に染まった水」を意味する[2][3][4]。インディアンは初期開拓者に対し、水に牛乳を落としてそれを Mnisota とよび、川の名前を伝えたとされている[4]。州内の多くの場所に似たような名前があり、例えばミネハハフォールズ(滝)、ミネイスカ(急流)、ミネオタ(豊かな水量)、ミネトンカ湖(大きな水)、ミネトリスタ(湾曲した水)およびミネアポリス(水の都市、ポリスはギリシャ語)などがある[5]。 歴史
連邦に加盟するまで
[編集]ミネソタ州となった地域にヨーロッパ人が入ってくる以前、アメリカ・インディアンのアニシナーベ族やダコタ・スー族などが住んでいた。1659年に、フランスの毛皮交易業者達がこの地域に進出し始めた。17世紀後半にオジブワ族が東から移り住んできて、スー族との間に緊張関係が生じた[6]。ダニエル・グレイソロン、ルイ・ヘネピン神父、ジョナサン・カーバー、ヘンリー・スクールクラフト、ジョセフ・ニコレットなどのヨーロッパ人が地域の地図を作成した。
ミシシッピ川より東の地域は、アメリカ独立戦争を終わらせるパリ条約に調印したときに、アメリカ合衆国の領土となった。ミシシッピ川より西側の地域は、1803年のルイジアナ買収でアメリカ領となったが、レッド川流域は境界紛争が起こり、1818年のイギリスとの条約で解決された[7]。1805年、ゼブロン・パイクがインディアンと取引して、ミネソタ川とミシシッピ川の合流点周辺の土地を獲得した。この地点に1819年から1825年に掛けて造られたスネリング砦[8] は、州内にアメリカ軍が駐留した最初期の場所の一つである。その駐屯兵士がセントアンソニー滝に製粉所と製材所を建設し、この地域では最初の水力を利用した産業となった。その場所は後にミネアポリス市として成長した。一方で、無断居住者、政府役人、旅人が砦近くに入植した。1839年、アメリカ陸軍が彼等を下流の方に移動するよう強制したので、セントポール市となった地域に移った[9]。1849年3月3日に連邦議会により自治法が制定されてミネソタ準州となった。数多い人々が農業や製材業を行うために入ってきた。スネリング砦は現在、歴史記念物として、観光・教育の場となっている。ヨーロッパ人達が最初に移住してきた地域は、現在はアンティークの町スティルウォーター市として知られている。
連邦への加盟
[編集]1849年3月3日に自治化されミネソタ準州となった時点で、ミネソタは後にノースダコタ州とサウスダコタ州となる領域を含んでいた。ミネソタ州が32番目の州として現在の形になったのは、1858年の5月11日である。
ヨーロッパ人開拓者とダコタ族やオジブワ族の間に結ばれた条約で、インディアンは次第にその土地を失い、小さな居留地に押し込められていった。その生活条件が悪化し、緊張感が生まれて、1862年のダコタ戦争に繋がった[10]。この6週間続いた戦争は、ダコタ族員38名を同日に処刑し(アメリカ合衆国史の中でも最大の同時処刑)、残りのダコタ族はダコタ準州のクロウクリーク居留地に移住させることになった[7]。この戦争で白人の死者は800人に上った[11]。
州初期経済の根幹は農業と製材業だった。セントアンソニーフォールズの製材所、マリーン・オン・セントクロア、スティルウォーター、ウィノナの木材集積地から大量の材木を出荷した。これらの都市は輸送のために理想的な川沿いに立地していた[7]。後にセントアンソニー滝は製粉所の動力を供給するために活用された。ミネアポリスの製粉業者が行った技術革新によって「ミネソタ」印の小麦粉を生産するようになり、「ベイカーズ」や「クリア」の小麦粉価格のほぼ2倍となり、市場を支配した[12]。1900年、ピルスベリー、ノースウェスタン、およびウォッシュバーン・クロスビー(後のジェネラルミルズ)といった会社によるミネソタの製粉業が国内穀類の14.1%を生産していた[13]。
1880年代にバーミリオン山地とメサビ山地で、また20世紀初期にはカユナ山地で鉄鉱石の鉱脈が発見され、ミネソタ州の鉱石採掘業が確立された。鉱石は鉄道でダルースやトゥーハーバーズに運ばれ、そこから船に積み、五大湖を通って東部に運ばれた[7]。
20世紀初期、産業の発展と製造業の興隆によって人口は次第に田園部から都市部に移動し始めた。それでも農業が主流だった。ミネソタ州の経済は1930年の世界恐慌で大打撃を受け、農業生産者価格の低下、鉱山労働者の解雇、労働争議に繋がっていった。この逆境に、ミネソタ州西部と両ダコタ州は1931年から1935年に干ばつに襲われた。ニューディール政策で経済は幾らか回復した。市民保全部隊など種々の施策で居留地のインディアンにも職を確保し、1934年のインディアン再構成法によって自治の機構を導入させた。このことで州内のインディアンの発言力が高まり、宗教儀式やインディアン語が抑制されなかったので、インディアンの慣習に対して敬意を払うようになった[8]。
第二次世界大戦後、産業の発展が加速化された。豚や牛の肥育場の自動化、酪農家の機械搾乳、大型養鶏場での養鶏など新技術が農業の生産性を上げた。作物はトウモロコシと小麦の二毛作で専門化され、トラクターやコンバインのような農業機械の利用が普通のことになった。ミネソタ大学教授ノーマン・ボーローグが緑の革命の一環としてこれら発展に寄与した[8]。戦後の住宅需要増加と手軽な交通手段によって郊外開発が加速された。一方、移動性の向上で特殊な職業も可能にした[8]。
第二次世界大戦後のミネソタ州は技術の中心になった。1946年に工学研究協会が結成されて、アメリカ海軍のためにコンピュータを発展させた。これが後にレミントンランドと合併し、スペリー・ランドとなった。ウィリアム・ノリスが1957年にスペリーを離れてコントロール・データを設立した[14]。シーモア・クレイがコントロール・データを離れてクレイ・コンピュータを設立した。医療機器メーカーのメドロトニックも1949年にツインシティーズで事業を始めた。
その後の歴史的出来事
[編集]- 1970年 - ボエジャーズ国立公園が連邦議会によって制定された
- 1992年 - 全米最大のショッピングモール、モール・オブ・アメリカがオープンした
- 1996年2月2日 - タワー市にて-50 °Cの最低気温を記録した
- 1999年1月4日 - プロレスラーのジェシー・ベンチュラが州知事に就任
- 2003年1月6日 - ティム・ポーレンティが州知事に就任
- 2005年3月21日 - レッドレイクの高校で生徒による無差別乱射事件
- 2007年8月1日 - ミシシッピ川を通る州間高速道路35号線西の橋が崩れ、車やトラックなどが川へ転落。少なくとも7人が死亡、60人以上が負傷した(ミネアポリス高速道路崩落事故)
地理
[編集]ミネソタ州の陸地総面積は206,375平方キロメートル (79,610 平方マイル、アメリカ合衆国の2.25%[15]) であり、全米50州の中で第12位である[16]。アラスカ州を除けば最も北にある州となっている。ウッズ湖にある北西三角地帯は大陸アメリカ合衆国の中で唯一北緯49度線より北にある。地域区分では中西部の北側(アッパーミッドウェスト)と呼ばれ、また五大湖地域にも属している。スペリオル湖にはミシガン州との水上州境があり、東のウィスコンシン州とは陸と川の州境になっている。南はアイオワ州、西はノースダコタ州とサウスダコタ州、北はカナダのオンタリオ州とマニトバ州に接している。
地質と地形
[編集]ミネソタ州には地球上に見られる最古級の岩盤がある。片麻岩は36億年、地球の年齢の80%に相当している[17][18]。約27億年前、玄武岩を含んだ溶岩が原始の大洋底の亀裂から溢れ出た。この火山岩の名残がミネソタ州北東部のカナダ楯状地(カナディアン・シールド)を形成した[17][19]。これら火山帯の根元と先カンブリア時代の海洋の動きによって、州北部のアイアン・レンジが形成された。11億年前の火山活動期のあとは、火山活動も山地形成もない地質的に落ち着いた時代となったが、海洋の浸入が繰り返され、堆積岩の多くの層を残した[17]。
その後の時代は厚さが少なくとも1キロメートルはある氷河が大地を削り、現在の地形を刻んだ[17]。ウィスコンシン氷河は12,000年前に去った[17]。これら氷河は州内の最南東部を除いて覆っていた。南東部は岩盤に切り込む急峻な丘陵と水流が特徴である。この地域は漂礫岩(ドリフト)が無いことからドリフトレス地域とも呼ばれる[20]。この南東部を除く地域の大半は、最終氷河が後退した跡に残した厚さ50フィート (15 m) 以上の漂礫土に覆われている。北西部の巨大なアガシー湖は13,000年前に形成された。その岩盤がレッド川バレーを創り出し、溢出水がウォーレン川となってミネソタ川の谷を刻んだ[17]。今日のミネソタ州は地質学的に落ち着いており、地震もあまり起こらず、起こっても小さなものである[21]。
州内の最高地点は標高2,301フィート (701 m) のイーグル山であり、最低地点のスペリオル湖岸、標高601フィート (183 m) 地点から13マイル (21 km) しか離れていない[19][22]。このように所によって急激な標高の変化はあるが、州内の大半は穏やかなうねりのある準平原である[17]。
州北東部、田園部のヒビングでは2つの大きな分水界が出会い、3つの川の流域を造っている。すなわちミシシッピ川を下ってメキシコ湾に至るもの、東のセントローレンス水路を通って大西洋に抜けるもの、およびハドソン湾に流れて北極海に至るものである[23]。
この州は「1万湖の国」というニックネームがあり、これは決して大げさなものではない。面積10エーカー (40,000 m2) 以上の湖は、11,842個あるとされる[24]。州領域に入るスペリオル湖が州内での面積最大(962,700 エーカー、3,850 km2)、かつ最大水深 (1,290 フィート、393 m) となっている[24]。このためミネソタ州で発行されている自動車ナンバープレートに愛称の「10,000Lakes」が刻まれている。州内には6,564の天然河川があり、その全長は69,000マイル (110,000 km) である[24]。ミシシッピ川はイタスカ湖の水源に始まり、アイオワ州境まで680マイル (1,090 km) を下っている[24]。フォートスネリングでミネソタ川が合流し、ヘイスティイングス近くでセントクロワ川、ワバシャでチッペワ川など、多くの小さな川が集まっている。アガシー湖から流れ出るレッド川は州北西部を北に流れ、カナダのハドソン湾に向かっている。州内には約1,060万エーカー (42,900 km2) の湿地があり、アラスカ州を除けば全米最大である[25]。
植物相と動物相
[編集]ミネソタ州には4つの生態地域がある。南西部と西部の「プレーリー・パークランド」、南東部の「東部広葉樹林地帯」(ビッグウッズ)、これが北西部に細く延びて「トールグラス・アスペン・パークランド」に移行し、北部では針葉樹と広葉樹の間の遷移森林である「ローレンシア混合樹林地帯」がある[26]。これら北部の森林は広大な松とトウヒの原生林にところどころカバノキとポプラが混じっている。
州北部の森林は大半が伐採の対象となってきており、今日ではチッペワ国立の森やスペリオル国立の森など幾らかの原生林があるだけとなっている。バウンダリー・ウォーターズ・カヌー原生地域には40万エーカー (1,600 km2) の未伐採森林がある[27]。伐採は続いているが、植林によって州内森林の3分の1は保たれている[28]。プレーリーとオーク・サバンナのほとんど全ては、農業、牧畜、製材、および郊外開発のために破壊されるか、小さく囲われることになった[29]。
生息域が失われることで、アメリカテン、アメリカアカシカ、ウッドランド・カリブー、アメリカバイソンなどの動物に影響を与えているが[30]、オジロジカやボブキャットなどは個体数を増やしている。アラスカ州を除くアメリカ合衆国本土の中で野生のオオカミが最も多く生息しており、2007年現在の生息数は約3000頭と推定されている[31]。またクロクマやヘラジカも健在である。渡り鳥の飛行コースであるミシシッピ・フライウェイにあり、ガンやカモなどの水鳥や、ライチョウ、キジ、シチメンチョウなども見られる。猛禽類も多く、2007年時点でハクトウワシの番い数では大陸48州の中で最大だった[32]。他にもアカオノスリやシロフクロウなどがいる。湖にはウォールアイ、バス、カワカマスなどが生息し、南東部の水流にはカワマス、ブラウントラウト、ニジマスなどがいる。
気候
[編集]ミネソタ州は大陸性気候に属し、寒冷な冬と暑い夏といったように、気温の日較差及び年較差が大きい。過去の最高最低気温の差は174°F (96 ℃) もある。過去最低気温は1996年2月2日にタワーで記録された-60°F (-51 ℃)、過去最高気温は1936年7月6日にムーアヘッドで記録された114°F (46 ℃) だった[33]。州内最大の都市ミネアポリスや州都セントポールでも、冬は-20℃を下回る日があり、夏には30℃を越える温度の高い日がある。州北端、カナダ国境の町インターナショナルフォールズは年平均気温が約3℃で、アラスカ州の都市・町村とロッキー山中の町村以外では最も寒い都市として知られている。州全体の平均気温としては、最も寒い1月が-11.5℃。最も暑い6月が22.8℃。南部と北部では5度から10度くらいの気温差があるので北部では平均気温よりも5度以上寒い(夏では暑い)と考えられる。「アメリカの冷蔵庫」の異名がある。冬場には、自動車のタイヤが凍る「スクエアタイヤ」や、自動車の排気ガスが路面に吹き付けられて凍る「ブラックアイス」などの現象が起きることがある。
雨、雪、吹雪、雷、雹、竜巻および高速直線風などの事象が起きている。植物の成長期は、北のアイアンレンジで年間90日、南東部のミシシッピ川近くで年間160日と変化しており、年間平均気温は37°F (3 ℃) から49°F (9 ℃) まである[34]。夏の平均露点温度は、南部で約58°F (14.4 ℃)、北部で48°F (8.9 ℃)である[34][35]。州全体の平均年間降水量は720 mm。平均年間降雪量は126 cmである。降水量も所によって変わり、19インチ (483 mm) から35インチ (889 mm)である。干ばつは10年から50年の周期で起こっている[34]。
3月から6月ごろは竜巻が発生するシーズンで時には避難命令が出されることも。また、州の東端を流れるミシシッピ川とその支流は、春に雪解け水や川一面を覆っていた氷が溶け出すことによる増水でしばし氾濫することがある。この雪解け水で一番被害を受けるのがミネソタ州の南にあるアイオワ州などである。
保護地域
[編集]ミネソタ州で最初の州立公園は1891年制定のイタスカ州立公園であり、ミシシッピ川の水源でもある[36]。現在では72の州立公園とレクリエーション地域、面積約400万エーカー (16,000 km²)の58の州有林、および数多い野生生物保護区があり、全てミネソタ州天然資源省が管理している。チッペワとスペリオルの国立の森は広さが550万エーカー (22,000 km²) ある。北東部のスペリオル国立の森には広さ100万エーカー (4,000 km²) 以上のバウンダリー・ウォーターズ・カヌー原生地域があり、1,000の湖がある。その西にはボエジャーズ国立公園がある。ミシシッピ川国立河川レクリエーション地域は長さ72マイル (115 km) の回廊であり、ミシシッピ川に沿ってミネアポリス・セントポール都市圏を抜け、様々な歴史、文化、地質など興味ある地点を繋いでいる[37]。
人口動態
[編集]人口推移 | |||
---|---|---|---|
年 | 人口 | %± | |
1850 | 6,077 | — | |
1860 | 172,023 | 2,730.7% | |
1870 | 439,706 | 155.6% | |
1880 | 780,773 | 77.6% | |
1890 | 1,310,283 | 67.8% | |
1900 | 1,751,394 | 33.7% | |
1910 | 2,075,708 | 18.5% | |
1920 | 2,387,125 | 15.0% | |
1930 | 2,563,953 | 7.4% | |
1940 | 2,792,300 | 8.9% | |
1950 | 2,982,483 | 6.8% | |
1960 | 3,413,864 | 14.5% | |
1970 | 3,804,971 | 11.5% | |
1980 | 4,075,970 | 7.1% | |
1990 | 4,375,099 | 7.3% | |
2000 | 4,919,479 | 12.4% | |
2010 | 5,303,925 | 7.8% | |
2020 | 5,706,494 | 7.6% |
ミネソタ州の人口は1850年で6,100人足らずだった。それが1900年までに170万人にまで成長し、その後の60年間は10年毎に15%の成長をみて1960年には340万人と1900年の2倍になった。その後は成長が鈍化し1970年までの10年間では11%、さらにその後の30年間は10年毎の平均成長率で9%台となり、2000年時点で490万人となった。2010年国勢調査で初めて500万人を超え、2020年国勢調査時点では5,706,494人で、2010年と比較して7.59%の増加となった[38]。人口成長率、さらに年齢層構成はほぼ全国平均に近い。ミネソタ州の人口重心はヘネピン郡のロジャーズ市にある[39]。
2004年現在、ミネソタ州民の6.1%は外国生まれであり、全米平均の11.1%と比較すると小さい。
祖先及び人種
[編集]2010年に州内で申告された祖先による構成比は以下の通りだった[40]。
- 37.9% ドイツ系
- 32.1% 北欧系(16.8% ノルウェー系、9.5% スウェーデン系、フィンランド系、デンマーク系、アイスランド系、フェロー諸島系、カレリア系)
- 11.7% アイルランド系
- 6.3% イギリス系
- 5.1% ポーランド系
- 4.2% フランス系
- 3.7% チェコ系
構成比が3%未満では、アメリカ人、イタリア系、オランダ系があり、2%未満ではサハラ以南のアフリカと東アフリカ系、スコットランド系などがあった[41]。
また比較的新しい移民コミュニティーとしては、セントポールにある世界で2番目に大きなミャオ族の街が挙げられ、ミネソタ州はアメリカ合衆国で3番目にミャオ族(ラオス/タイ/ベトナムから)の人口が多い州である。また、ソマリア難民の大きなコミュニティも形成されている。
2010年時点で、ミネソタ州の人種的な構成は以下の通りである[42]。
- 85.3% 白人(非ヒスパニックでは83.1%)
- 5.2% 黒人
- 4.0% アジア人
- 1.1% インディアン
- 0.1%未満 太平洋諸島系
- 2.4% その他の人種
- 1.8% 混血
- 4.7% 人種によらずヒスパニック系
1970年時点では人口の98.2%が白人だった[43]。2011年の出生数のうち、非ヒスパニック白人に関わるものは72.3%だった[44]。民族構成が多様化して少数民族が増えているが、それでも国内平均に比べればその構成比は小さい[45]。
年齢層による人口分布
[編集]2000年時点の年齢層による人口分布は次の通りだった。
- 0-18 - 1,361,616人 (27.7%)
- 19-34 - 1,068,850人 (21.7%)
- 35-64 - 1,894,747人 (38.6%)
- 65+ - 594,266人 (12.1%)
宗教
[編集]ミネソタ州民の60%近くはプロテスタント (多くが主流派) である。一方、中規模のローマ・カトリック・コミュニティもある(州人口の約4分の1)。この州で最大のプロテスタント宗派はルター派教会である。
また、近年の移民によって新たな宗教がもたらされ、主としてミネアポリス、セントポールなどにイスラム教のモスク、仏教寺院、及びヒンドゥー教寺院も建設されている。しかし、キリスト教以外の宗教の信者の数は少ない。
- キリスト教 – 84%
- 他の宗教 – 1%
- 無宗教/不可知論者 – 13%
都市と町
[編集]順位 | 都市名 | 人口 |
---|---|---|
1 | ミネアポリス | 429,954 |
2 | セントポール | 311,527 |
3 | ロチェスター | 121,395 |
4 | ブルーミントン | 89,987 |
5 | ダルース | 86,697 |
6 | ブルックリンパーク | 86,478 |
7 | プリマス | 81,026 |
8 | ウッドベリー | 75,102 |
9 | メイプルグローブ | 70,253 |
10 | ブレイン | 70,222 |
11 | レイクビル | 69,490 |
12 | セントクラウド | 68,881 |
13 | イーガン | 68,855 |
14 | バーンズビル | 64,317 |
15 | イーデンプレーリー | 64,198 |
16 | クーンラピッズ | 63,599 |
17 | アップルバレー | 56,374 |
18 | ミネトンカ | 53,781 |
19 | イーダイナ | 53,494 |
20 | セントルイスパーク | 50,010 |
セントポール市は1849年にミネソタ準州州都となり、1858年の州昇格後も州都であり続けている。州の東中部、ミシシッピ川岸にある。
セントポール市からミシシッピ川をはさんだ対岸には、州内で最も人口の多いミネアポリス市があり、両市に郊外部を併せた、15郡(うちミネソタ州内に13郡、残り2郡はウィスコンシン州)にまたがる都市圏を形成している。この都市圏はツインシティーズ都市圏と呼ばれ、州人口の6割以上にあたる3,690,261人(うちミネソタ州内には3,554,513人)の人口を抱え、全米16位の都市圏である[38]。この都市圏にセントクラウド都市圏などを加えた広域都市圏は人口400万人を超える[38]。州内の他の部分は「グレーター・ミネソタ」あるいは「アウトステート・ミネソタ」と呼ばれている。
2020年国勢調査時点で、州内に人口5万人を超える都市が20市ある。これら20市のうち17市がツインシティーズ都市圏に集中している[38]。同都市圏外にあるのはロチェスター、ダルース、およびセントクラウドの3市のみで、しかもセントクラウドは前述の通りミネアポリス・セントポールの広域都市圏には含まれる。
それ以外では、ノースダコタ州ファーゴからレッド川をはさんだ対岸にあり、州北西部の中心都市ともなっているムーアヘッド、ミネアポリス・セントポール都市圏の南西にあり、ミネソタ州立大学(ツインシティーズに本部を置くミネソタ大学とは別物)が本部キャンパスを置くマンケイト、および州南東部の中心都市ウィノナが、州内の重要な都市として挙げられる。
ミネソタ州の人口増加は主に都市部で起きている。ツインシティーズ都市圏に入るシャーバーン郡とスコット郡の人口は1980年から2000年までの20年間で倍増したが、州内87郡のうち40郡は減少した[46]。
インディアン部族
[編集]ミネソタ州では古来から、シャイアン族、アラパホー族、オジブワ族(チッペワ族)、ダコタ族、フォックス族、ミズーリ族、オマハ族、アイオワ族、オート族、オッタワ族、ソーク族、ポンカ族、ウィンネバーゴ族、ワイアンドット族(ヒューロン族)といった、農耕型と狩猟型のインディアン部族が混在していた。中でも最大勢力はチッペワ族とダコタ・スー族であり、この二部族はかつては宿敵として何度も交戦している。
ミネソタ州のパイプストーンでは、古代から「カトリナイト」と呼ばれる赤い石が産出され、これはインディアンのパイプの火皿の材料として欠かせない物である。スー族はこの赤い石を、彼らの先祖の血が固まったものと信じており、この採掘場はインディアンたちの争いを禁じた聖域となっていた。1880年代から1970年代まで合衆国によってインディアンの採掘権が奪われたが、現在はチッペワ族やスー族をはじめ、インディアンのみの独占採掘権が回復されている。
1862年に、保留地で11年間に渡り飢餓状態となったダコタ・スー族が反乱を起こし(「ミネソタ大暴動」)、800人あまりの入植者が犠牲になったが連邦軍により鎮圧された。戦後、425人のスー族と1人のアフリカ系アメリカ人の戦闘員の裁判において、303人が有罪判決を受け死刑を宣告されたが、米国聖公会のヘンリー・ベンジャミン・ホイップル主教はエイブラハム・リンカーン大統領に恩赦を求め、それを受けた「(殺人を犯した)罪ある者だけ処刑せよ」との命により、39人を除いて死刑判決は懲役刑に減刑された。1862年12月26日、38人のスー族インディアンが、この年のクリスマスの翌日に特別誂えの絞首台で一斉に絞首刑を執行された。これは一度に絞首された人数として、現在もアメリカ刑史の最高記録を保持している。
現在、ダコタ・スー族とチッペワ族(オジブワ族)の2つのインディアン部族がアメリカ連邦政府から公式認定され、併せて11の保留地(Reservation)を領有している。
≪アメリカ連邦政府が公式認定しているインディアン部族≫ |
≪アメリカ連邦政府が公式認定していないインディアン部族・団体≫
|
|
インディアンとレッド・パワー
[編集]ミネソタ州ミネアポリス市は、1968年に、チッペワ族(オジブワ族、またはアニシナアベ族)によって「アメリカインディアン運動(AIM)」が創設されて本部が置かれた、インディアンの全米規模での権利運動の端緒となった土地である。1960年代に高まり、文字通り全米を揺さぶった彼らの実力行使運動は、キング牧師ら黒人の公民権運動「ブラック・パワー運動」とも連携し、「レッド・パワー運動」と呼ばれた。黒人団体との決定的な方針の違いは、黒人たちがアメリカ社会への公平な参加を求めた「市民権運動」だったのに対し、インディアンたちの要求は合衆国と本来対等なインディアン部族の主権の確認を求めた、「権利の回復運動」であることだった。
ミネソタ州は、他にも以下のような歴史的な組織運動の先駆けの地となった。
- 1969年11月には、「第一回・全米インディアン教育会議」が開催された。AIMを中心とするインディアンたちは、インディアンを「野蛮人」扱いした教科書など学校教材の廃絶を要求して教育委員会を提訴し、これを撤廃させた。
- 1970年1月には「インディアン寄宿学校」による白人同化教育への対抗として、AIMによって、インディアンがインディアンの子供に、インディアンの伝統と知恵を教えるための教育組織「インディアンの生き残りのための学校(サバイバル・スクール)」の第一号「大地の心の生き残りの学校(Heart Of The Earth Survival School)」が創設され、1972年に公式なインディアン組織として認可された。これはカナダや全米に波及し、各地に「生き残りのための学校」が創設された。
- 1975年には、同市に「アメリカインディアン・サバイバルスクール連合(American Indian Federation Of Survival Schools)」が組織されるに到った。
- 1978年にはAIMによってミネソタ州の「チッペワ族ホワイトアース・インディアン保留地」で、「命の輪のサバイバルスクール(Circle of Life Survival School)」、またインディアン女性のための権利団体「すべての赤い国の女たち(Women of All Red Nations、WARN)」が組織されている。
インディアンとスローフード
[編集]インディアンがすべて保留地に囲い込まれた19世紀末から、合衆国政府はインディアンから農地や狩り場を奪って狩猟や漁猟を禁止し、また「インディアン寄宿学校」で伝統食文化を奪った。これと並行して「保留地への年金」として、小麦粉、砂糖、ラード、粉乳、乾燥豆、コーヒーなどの白人式の高カロリー食糧を支給した。これらの支給品に生鮮野菜などはなく、すべて缶詰や乾燥食品ばかりであり、栄養学的にも大変偏ったものだった。見慣れない「袋」を支給されたインディアンたちは当初、中身の小麦粉などを食べ物と思わずに捨ててしまい、袋を服に仕立てていたほどだった。こうして20世紀に入るころには、食生活を根本から変えさせられたインディアンたちの間で、脂で揚げて蜂蜜をかけた「揚げパン」などは、すっかり彼らの「伝統食」にとって代わってしまった。
第二次大戦が終わると、食糧生産の過剰もあいまって、インディアンやエスキモーへの食糧支給品はさらに高カロリー化し、アリゾナ州のピマ族などは糖尿病罹病率が全米の白人の19倍という高確率となり、「世界一肥満の多い民族」となってしまった。インディアン部族の医療費は年次高まり部族を悩ませる一方であり、またこの肥満の問題は今やインディアンやエスキモーだけでなく、全米の低所得者家庭に見られる国家的病症の様相を呈している。
AIMの創設者で、同団体の指導者を務めたオジブワ族のデニス・バンクスは、1990年代から故郷のミネソタ州の「リーチ湖畔インディアン保留地」で、地元の食材を使った伝統食の復興運動に取り組んでいる。バンクスはオジブワ族の伝統食材としてのマコモ、カエデ蜜を部族の特産品とし、また「バッファロー牧場」で低カロリー食品としてのバッファロー肉を生産、インディアン茶(ハーブ茶)などと併せてブランド化している。これらの取組みは世界的なスローフードの観点から注目され、リリース商品は日本にも及んでいる。
インディアン・カジノ
[編集]同州では、連邦認定されているチッペワ族とダコタ族がそれぞれカジノ事業を展開している。チッペワ族の部族カジノは、隣州ミシガン州のチッペワ族によっても開設されている。
2009年6月には、「インディアン・カジノ・マガジン」誌によって、ダコタ族の「宝島リゾート&カジノ」が、全米で約360ある部族カジノのうち「最もセクシーなインディアン・カジノ」のベスト10中第3位に挙げられ、その娯楽性が絶賛されている。
|
|
|
政治と法律
[編集]アメリカ合衆国政府と同じく、ミネソタ州の政権は行政、立法、そして司法の3権に分かれている[47]。
行政府
[編集]行政府の長はミネソタ州知事である。現在の知事は2019年1月7日に就任したミネソタ民主農民労働党のティム・ウォルズ、ミネソタ州副知事は同じくミネソタ民主農民労働党のペギー・フラナガンである。知事及び副知事は4年ごとに改選される。州の内閣はコミッショナーと呼ばれる各種州機関の長で構成される。他に憲法の規定によって選挙で選ばれる役職として、州務長官、検察長官、州監査官がある。
州法
[編集]現在、ミネソタ州においては、死刑制度は廃止されている。
立法府
[編集]ミネソタ州議会は上院と下院の両院制である。州内には67の選挙区があり、それぞれ約6万人の住民が含まれている。各選挙区から上院議員1人、下院議員2人を選出する(下院議員選挙は各選挙区がさらに2つに分かれる)。上院議員の任期は4年間、下院議員の任期は2年間である。2022年に行われた中間選挙に併せて行われた改選後は、上院が34-33、下院が70-64と上下両院でミネソタ民主農民労働党が多数党となっている。
司法府
[編集]ミネソタ州の司法府は3段階である。大半の審問は一般的管轄権のある地区裁判所で始まる。10の地区裁判所に272人の判事がいる。第一審に対する控訴と特定の州政府判断に対する異議申し立てはミネソタ州控訴裁判所が審問する。判事は9人おり、通常3人1組で審問にあたる。判事7人で構成されるミネソタ州最高裁判所は、税務裁判所からの控訴、労働災害給付控訴裁判所からの控訴、第一級殺人事件、および控訴裁判所からの委託事件の全てを審問する。選挙に関わる論争については第一審査権がある[48]。
税務裁判所と労働災害給付控訴裁判所は特殊目的裁判所として設立されており、税務裁判所は刑事事件の関わらない税務事件を取り扱う。
地方政府
[編集]国内のどこにもある市や郡レベルの地方政府に加えて、行政的監督と企画を行う政府がある。ツインシティーズ都市圏での特定行動はメトロポリタン・カウンシルが調整を行い、多くの湖と河川は流域地区と土壌水質保存地区が監督している。
連邦議会議員
[編集]ミネソタ州選出アメリカ合衆国上院議員はエイミー・クロブシャーとティナ・スミスであり、共に民主党員である。ミネソタ州選出者としては初の女性上院議員であるクロブシャーは2006年の初当選から連続して任期を重ねている。スミスはセクハラ疑惑で辞任したアル・フランケンの後任として2018年にミネソタ州知事マーク・デイトンから上院議員に指名された。
アメリカ合衆国下院には8人を送り出している。ミネソタ州の民主党はミネソタ民主農民労働党と称しており、下院議員を4人送っている。他の下院議員4人は共和党員(ミネソタ共和党)で。
連邦裁判所に送る案件はアメリカ合衆国地区裁判所ミネソタ地区で審問され、ミネアポリス市、セントポール市、ファーガスフォールズ市にある。その控訴案件はミズーリ州セントルイス市にある第8巡回控訴裁判所で審問され、定期的にセントポール市でも審問される。
選挙結果
[編集]年 | 役職 | ミネソタ共和党 | ミネソタ民主 農民労働党 |
その他 |
---|---|---|---|---|
2008年 | 大統領 | 43.8% | 54.1% | 2.1% |
上院議員 | 42.0% | 42.0% | 16.0% | |
2006年 | 州知事 | 46.7% | 45.7% | 7.6% |
上院議員 | 37.9% | 58.1% | 4.0% | |
2004年 | 大統領 | 47.6% | 51.1% | 1.3% |
2002年 | 州知事 | 44.4% | 33.5% | 22.1% |
上院議員 | 49.5% | 47.3% | 1.0% | |
2000年 | 大統領 | 45.5% | 47.9% | 6.6% |
上院議員 | 43.3% | 48.8% | 7.9% | |
1998年 | 州知事 | 34.3% | 28.1% | 37.6% |
1996年 | 大統領 | 35.0% | 51.1% | 13.9% |
上院議員 | 41.3% | 50.3% | 8.4% | |
1994年 | 州知事 | 63.3% | 34.1% | 2.6% |
上院議員 | 49.1% | 44.1% | 6.8% | |
1992年 | 大統領 | 31.9% | 43.5% | 24.6% |
ミネソタ州は政治的に活動的な市民性で知られ、昔からポピュリズムが政党の中の推進力になってきた[50][51]。州法ではリベラルな有権者登録を規定していることもあって投票率が一貫して高く、選挙違反の事例は事実上無い[52]。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では有権者の77.9%が投票しており、国内平均の61.2%に比べて高かった[53]。以前は未登録有権者でも住民票の提示により選挙日の投票所で登録できた[54]。
大統領選挙と民主党候補連勝記録
1948年民主党全国大会でヒューバート・ハンフリーが行った演説は全国的な注目を集めた。1968年のニューハンプシャー州予備選挙におけるユージーン・マッカーシーの反戦論とその人気が、その年の大統領選挙候補指名争いでリンドン・B・ジョンソンを脱落させた可能性が強い。ミネソタ州は1976年以来一貫して大統領選挙では民主党候補を選んできており、この期間は他のどの州の実績よりも長い。ロナルド・レーガンが地滑り的圧勝を収めた1984年の大統領選挙でレーガンを選ばなかった唯一の州でもある(行政上州と扱われていない首都ワシントンDCを除く)。1960年以降でも1972年のみが唯一の例外であり、この時のみ共和党候補であるリチャード・ニクソンを選んだ。このため、大統領選挙においては民主党候補が強いブルー・ステートとみなされているが[55]、1984年の選挙は民主党候補者が地元出身のウォルター・モンデールであった影響が大きく、近年は2000年、2016年のように接戦となったケースもあり、必ずしも民主党が圧倒的に優位というわけではない。
州内独自政党
民主党も共和党も二大政党には違いないが、州レベルでの民主党の方は異なる政党であり、公式にはミネソタ民主農民労働党と呼ばれている。1944年にミネソタ民主党と、農夫労働者党が合流したこの党が、事実上全国的な民主党に代わるものとなっており、民主党との違いは機能的な専門性である。
州内では第三政党の活動も活発である。現在独立党と称する改革党は、ブルックリンパーク市の前市長を当選させ、また1998年にはプロレスラーのジェシー・ベンチュラを州知事に当選させた。独立党は主要政党の位置を保つだけの支持を得てきている。アメリカ緑の党は主要政党の位置にないが、ミネアポリス市やダルース市など都市の政府には多くの議員を送っており[56]、地方役員の選挙では民主党と競っている。「主要政党」は選挙に州の資金を使うことを認められる状態であり、州知事など州全体の選挙で5%以上を得票した団体に認定されている。
中間選挙
1990年代初期から連邦政府の代議員を二大政党が分け合う時代が続いた。2006年中間選挙では、民主党が知事職と副知事職を除いた州の役人を独占した。共和党の知事と副知事候補は接戦で再選を果たした。民主党は州議会両院で2桁の議席増を果たし、アメリカ合衆国上院議員にはエイミー・クロブシャーを当選させ、下院議員も1人増やした。キース・エリソンはミネソタ州からアメリカ合衆国下院に送り出す最初のアフリカ系アメリカ人、かつ全国的には最初のイスラム教徒となった[57]。2008年の上院議員選挙では、民主党員で元コメディアン、ラジオのトークショー司会者のアル・フランケンが、現職の共和党員ノーム・コールマンを破った。総投票数300万票のうち僅か数百票の差だった。2010年の中間選挙では、共和党が州議会両院の支配を取り戻したが、これは38年ぶりのことだった。民主党は20年ぶりに州知事を当選させた。
経済・産業
[編集]経済分析局推計では2008年のミネソタ州の総州生産高が2,620億ドルだった[58]。2008年の一人当たりの収入はアメリカ合衆国内で10番目になる、42,772米ドルだった[59]。2002年から2004年の3年間の世帯ごとの収入中央値はアメリカ合衆国内で5番目となる55,914米ドルであり、大西洋岸の州を除いた36州ではトップだった[60]。郡の世帯ごとの収入中央値は17,369米ドル(トッド郡)から42,313米ドル(大都市圏の一部、ヘネピン郡)までにわたっている。一般的に、収入は多くの都市部で高く、州の北西部で特に低くなっている。
ミネソタ州はかつて原材料の生産州だったが、その経済は最終製品やサービスを強調できるほど変化してきた。おそらくその最も重要な特性は多様性である。その事業部門から送り出されるものは全米のそれに極めて合致している[61]。2008年でアメリカ合衆国の売り上げトップ1,000社の中に、ミネソタ州に本社を置く会社は32社ある[62]。例えば、ターゲット、ユナイテッドヘルス・グループ、3M、メドトロニック、ジェネラルミルズ、USバンコープ、アメリプライズ、ホーメル、ランドオーレイクス、スーパーバリュー、ベスト・バイおよびバルスパーである。ミネソタ州に基盤を置く会社として全米最大の民間会社カーギル[63] やラディッソン・ホテルズの親会社カールソン・カンパニーズがある[64]。
2011年6月時点の州失業率は6.7%だった[65]。
主要産業/製品
[編集]セントポール市とミネアポリス市はカーギル、3M Co. (元ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)、ノースウエスト航空(現:デルタ航空)、ターゲット、USバンコープ、w:Thrivent Financial for Lutherans、メドトロニック (w:Medtronic)、エコラボ(w:Ecolab)、ベスト・バイ、クレイ、イメーション、国際的なデイリークイーン、Regis Corporation、ゼネラル・ミルズ及びウェルズ・ファーゴの地域本部、キャタピラー社並びにハネウェルを含む、多様な主要なビジネスの本拠地となっている。ロチェスター市はメイヨー・クリニックの本部があり、IBMの重要な製造工場がある。アメリカ合衆国内で最大のショッピングモール、モール・オブ・アメリカはミネアポリス・セントポール郊外のブルーミントンに位置している。ミネソタ州マーシャルを本拠地としている、w:Schwan Food Companyはアメリカ合衆国内の冷凍食品会社ブランドとして、最大級の会社でありミネソタ州内で2番目に大きな同族企業である。
ミネソタ州はミシシッピ川や五大湖を利用した水上交通の起点となっており、ダルースの内陸港湾、この州を十文字に走っている鉄道、セミトレーラ及びバス会社、州間高速道路I-35およびI-94、さらに主要な航空会社のハブ空港を有する交通の要衝である。しかし、水運及び鉄道幹線交通は年ごとに衰退してきている。
なお、日本に「ミネソタの卵売り」というヒット曲があるが、作詞者の想像が多く入った歌で、実際のミネソタ州は取り立てて養鶏業が盛んな地域ではない。
食品
[編集]- ピルズベリー (Pillsbury Company) 食品製造会社
- ホーメル (Hormel Foods Corporation) NYSE:HRL
- スーパーバリュー (SuperValu) NYSE:SUV、食品卸では全米首位。小売も手がける
- CHS 農業関連企業
規模では劣るものの、隣のミシガン州と同じくメイプルシロップが生産される。
その他
[編集]- カールソン・カンパニーズ ホテル・旅行会社
- USバンク (w:U.S. Bancorp) NYSE:USB 全米6位のUS Bankのリテール部門
ミネソタ州ゆかりの会社
[編集]- グレイハウンドラインズ - 長距離バス会社(現在本社はダラス)、ミネソタの田舎バス会社が全米一の長距離バス会社になった
- ビッグチャート ネットにチャートを配信(本社ニューヨーク)
農林鉱工業と商業
[編集]ミネソタ州の初期産業は毛皮交易と農業だった。ミネアポリス市はセントアンソニー滝で動力を得た製粉所を中心に成長した。現在は人口の1%足らずが農業に従事しているだけだが[67]、州経済では大きな比率を占めており、生産品販売価格では国内第6位である[68]。テンサイ、トウモロコシ、および加工用グリーンピースの生産量、さらにシチメンチョウ養育量は国内第1位である[69]。人口一人当たりの食料協同組合の数も全米最大である[70]。製材、パルプ加工、製紙、および木工品を含む林業関連産業も依然として強力である。鉄鉱石鉱業でも有名であり、1世紀以上にわたって世界の鉄鉱石生産量のかなりの比率を占めてきた。高品質鉄鉱石は取り尽くしたが、地元で開発した手法を使ってタコナイトの採掘は続いており、地元鉱業を持続させている。2004年には国内で利用される鉄鉱石の75%を生産した[69]。過去の鉱業ブームでダルースの港が生まれ、現在でも鉄鉱石、石炭、農産物の積出港であり続けている。製造業では、古くからある食品加工や重工業に加えて、技術とバイオ医療の会社ができてきた。国内初の屋内型ショッピングセンターがイーダイナのサウスデール・センターであり、最大のものはブルーミントンのモール・オブ・アメリカである。
ミネソタ州は独自の宝くじがある全米42州の1つであり、パワーボール、ホットロット、ゴーファー5などが行われている。
エネルギーの利用と生産
[編集]ミネソタ州ではエタノール燃料を生産しており、10%混合燃料を義務づけ[71]、2013年には20%とする最初の州である。エタノール燃料対応のガソリンステーションが310か所ある[72]。2005年からはディーゼル燃料に2%のバイオディーゼル燃料の混合が求められている。2006年12月時点で、風力発電の生産量は全米第4位となった。既存分で895メガワット、今後の計画で200メガワットである。その多くは州南西部のバッファロー・リッジにある[73]。
州税
[編集]ミネソタ州の所得税は累進課税方式を採用しており、5.35%から7.85%までの3段階である[74]。2008年時点で州税と地方税の一人当たり税額は国内12位だった[75]。州民はその収入の10.2%を納税しており、国内平均の9.7%より高かった[75]。州税と地方税の負担率は全米第12位である[75]。消費税は6.875%だが、衣類、処方薬品、特定のサービス、家庭で消費される食品は免税である[76]。州法では自治体が地方消費税や特別地方税を課すことを認めており、ミネアポリス市の場合は0.5%の消費税を付加している[77]。実行税はアルコール、タバコ、自動車燃料に課税されている。他州で購買しミネソタ州内で使用する物品には使用税を課している[76]。不動産の所有者は、国、自治体、教育学区および特別課税地区に対して固定資産税を払っている。
交通
[編集]州内の交通はミネソタ州交通省が管轄している。主要な交通路はツインシティーズ都市圏とダルース市から伸びるものである。主要な州間高速道路は35号線、90号線と94号線であり、35号線と94号線はツインシティーズ都市圏を通り、90号線は州南端を東西に走っている[78]。35号線はツインシティーズ内では二手に分かれミネアポリス市内では35号線西、セントポール市内では35号線東となっている。広いアメリカでも一つの州間高速道路が二手に分かれるのはこのツイン・シティーズとテキサス州ダラス・フォート・ワース都市圏のみである。この35号線西は2007年8月1日に崩落事故を起こした(その後の歴史的出来事で前述)。2006年に憲法の修正が成立し、自動車に課される消費税と使用税は交通予算に振り向けられ、少なくとも40%は公共交通機関に使われることになった[79]。州内には2ダース近くの鉄道路線があり、その大半はツインシティーズあるいはダルースを通っている[80]。ミシシッピ川水系を使い、またスペリオル湖の港からの水上交通もある[81]。
州内の主要空港はミネアポリス・セントポール国際空港 (MSP) がある。デルタ航空とサンカントリー航空の旅客・貨物ハブ空港である。国内航空会社の大半も利用している。大型商業便はダルースとロチェスターでも利用でき、定期コミューター便はデルタ・コネクション参加のコムエア、メサバ航空、スカイウェスト航空、コンパス航空、ピナクル航空によって小型6都市で利用できる[82][83]。
アムトラックが毎日運行する列車「エンパイア・ビルダー」(シカゴからシアトルとポートランドを結ぶ)が州内を通り、セントポール市のミッドウェイ駅など6か所に停車する[84]。都市間バスはジェファーソン・ライン、グレイハウンド、メガバスなどが運行している。地方交通は大型都市のバス路線網と2本の鉄道路線がある。通勤線のノーススター線はビッグレイクからミネアポリス市中心街まで、ハイアワサ線の電化ライトレールはノーススターのターミナルからミネアポリス・セントポール国際空港およびブルーミントンまで走っている。
教育
[編集]ミネソタが州に昇格した1858年に、州議会が始めに行ったことはウィノナ市に師範学校を造ることだった。この教育に対する姿勢が教育水準の高い州民を生み[85]、2006年から2007年にモーガン・クイットノーによる賢い州賞では第13位にランクされ、高校卒業者比率は全米第1位になった[86][87]。2006年の高校卒業率が90%以上だったのは事実だが、白人の約6%、アフリカ系アメリカ人の28%、アジア系アメリカ人の30%、ヒスパニック系およびインディアンの34%以上は落ちこぼれとなった[88]。2007年、全国のACT試験では第1位の結果を残した[89]。学校券制度(成果を挙げられない学校を転校する際に生徒に資金援助する制度)は実施しなかったが[90]、最初にチャーター・スクールを造った州でもある[91]。
ミネソタ州にはミネソタ州立カレッジ・大学システムの32機関やミネソタ大学システムの5キャンパスなど公立大学・カレッジのネットワークがある。その他20以上の私立カレッジと大学があり、そのうち6つはUSニューズ&ワールド・レポートによる教養系大学トップ100に入っている[92]。
単科及び総合大学
[編集]
|
|
医療
[編集]ミネソタ州民はアウトドア活動に高い比率で参加している。定期的に運動している州民の比率では第1位になった[93]。
早世率、乳児死亡率、循環器疾患罹患率、労働災害死亡率では低いレベルにあり[94]、平均余命[95] と健康保険加入率は高い[96]。これらのことに加えて他の手段もあり、2つの団体によってミネソタ州は国内で最も健康な州に位置づけられることになったが、そのうち1つでは、2005年から2009年の評価で、公的な医療予算が少ないことと、大酒飲みの習慣があることのために、1位から6位に下降した[97]。
2007年10月1日、呼吸の自由法の成立によって、州全体のレストランやバーでの喫煙を禁じた17番目の州になった[98]。
医療は病院と医院の包括的なネットワークで提供されており、国際的な評価の高い2つの医療機関がある。ミネソタ大学医学校は評価の高い医学教育機関であり、治療では多くの革新を行い、研究では州内で成長しつつあるバイオテクノロジーにかなり貢献している[99]。メイヨー・クリニックは世界に知られた医療機関であり、ロチェスター市を本拠にしている。メイヨー・クリニックとミネソタ大学は、ガン、アルツハイマー症、心臓病、肥満などの分野で、研究を行う州予算を使ったプログラム、バイオテクノロジーと医療ゲノム共同研究で共同研究者となった[100]。
芸術・文化
[編集]美術と芸能
[編集]ミネアポリス市の美術館にはミネアポリス美術館、ウォーカー・アートセンター、フレデリック・R・ワイスマン美術館、ロシア芸術博物館がある。ミネソタ管弦楽団とセントポール室内管弦楽団は著名なプロの常設楽団であり、コンサートを催し、ツインシティーズの地域社会には教育プログラムを提供している。世界に聞こえたガスリー劇場は2006年に、ミネアポリス市の新しい施設に移転した。そこは3つのステージがあり、ミシシッピ川を見下ろす位置にある。地域での演劇、音楽、喜劇などの行事には観客が多く集まる。アメリカ国内で一人当たりの劇場座席数を見ると、ツインシティーズはニューヨーク市に次いで第2位である[101] 。毎年230万枚の座席券が販売されている[102]。毎年開催されるミネソタ・フリンジ・フェスティバルは劇、ダンス、アドリブ劇、人形劇、キッズショー、美術、ミュージカルが出し物になる。ミネアポリス市の夏祭りは11日以上にわたり、800以上の出し物があり、審査の無い芸術祭としてアメリカ合衆国最大になっている[103]。
文学
[編集]プレーリーにおける開拓者生活の厳しさと恩恵は、オーレ・ロルバーグの『Giants in the Earth』や、ローラ・インガルス・ワイルダーの子供向け『大草原の小さな家』シリーズの主題となった。小さな町での生活はシンクレア・ルイスの小説『Main Street』(『本町通り』)で攻撃され、またガリソン・キーラーの寓話『Lake Wobegon』でより穏やかにまた感情をこめて皮肉られた。セントポール生まれのF・スコット・フィッツジェラルドは『Winter Dreams』や『The Ice Palace』(『Flappers and Philosophers』(『フラッパーと哲学者』 )に収録)の中でその若い都市の社会的不安全さと強い願望を描いた。ヘンリー・ワズワース・ロングフェローの叙情詩『ハイアワサの歌』はミネソタ州と州内の多くの地名や水域の名からヒントを得た。
音楽/映画
[編集]ミネソタ州の音楽界は、多様なジャンルに多くのミュージシャンを輩出してきた。ベテランにはジャズ・ヴォーカルのアンドリューズ・シスターズ、ロカビリー/ロックンロール・スターのエディ・コクラン、フォークのボブ・ディラン、サーフ・ロックのザ・トラッシュメンらがいた。新しい世代としては、ロック、ファンク他のスターであるプリンス、R&Bのソングライターのジミー・ジャム & テリー・スイス、インディー・ロックのジョニー・ラングとソウル・アサイラム、ガレージ・ロック・バンドのキャスタウェイズ、さらにハスカー・デューやリプレイスメンツらのパンク/オルタナティヴ系が含まれる。
映画やコメディにもかなり貢献してきた。オーレ・アンド・レナのジョークはスカンディナヴィア訛りのアメリカ英語で発信された時に喝采を浴びた。ガリソン・キーラーは1970年から放送した『A Prairie Home Companion』で古いスタイルのラジオ・コメディを蘇らせた[19]。地元テレビ局は1960年代に風刺ショーの『The Bedtime Nooz』を制作し、地元生まれのリズ・ウィンステッドとクレイグ・キルボーンはその後に次第に影響力を増した『ザ・デイリー・ショー』を流した。ミネソタ州出身の俳優としては、エディ・アルバート、ジュディ・ガーランド、ジェシカ・ラング、ショーン・ウィリアム・スコット、ジョシュ・ハートネット、ジェシカ・ビール、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・リー・クック、スティーヴ・ザーン、ケヴィン・ソルボ、ウィノナ・ライダーがいた。ジョエル・アンド・イーサン・コーエン、テリー・ギリアムおよびマイク・トッドは映画芸術に貢献し、カルトショーの『Mystery Science Theater 3000』や『Let's Bowl』はツインシティーズからケーブルテレビに流された。
フェスティバル
[編集]ミネソタ州祭は「ザ・グレート・ミネソタ・ゲット・トゥゲザー」と宣伝され、州文化の象徴になっている。人口530万人の州祭に、2009年には180万人が訪れ、2001年の記録を塗り替えた[104]。芸術、科学、農業、料理、4Hクラブ(農務省を母体とする青少年育成事業)、音楽、商品展示など様々な出し物がある。種の芸術、バターの彫刻、太った豚の競技会などでも知られる。プロント・パップ、チーズカーズ、深揚げキャンディバーなどスティックに指した食品もある。多くの郡祭では小規模ながらこれらの出し物が見られる。
その他毎年開催される祭として、セントポール・ウィンター・カーニバル、ミネソタ・ルネッサンス・フェスティバル、ミネアポリス市のアクアテニアルとミルシティ音楽祭、ウォーカーのムーンダンス・ジャム、ウィルマーのサンシャイン・クリスマス音楽祭、グランドラピッズのジュディ・ガーランド祭、リーチレイクのイールプート祭、デトロイトレイクスのWEフェストがある。
プロのスポーツチーム
[編集]- ミネソタ・バイキングズ、NFL
- ミネソタ・ツインズ、MLB
- ミネソタ・ティンバーウルブズ、NBA
- ミネソタ・リンクス、WNBA
- ミネソタ・ワイルド、NHL
- Minnesota Whitecaps、Western Womens Hockey League
その他
[編集]同州出身の有名人
[編集]州の象徴など
[編集]- 州の鳥 - アビ
- 州の花 - アツモリソウ
- 州の木 - ノルウェイアカマツ
- 州のモットー - レトイル・デュ・ノール(北極星)
- 州の蝶 - オオカバマダラ
- 州の飲み物 - 牛乳
- 州のキノコ - アミガサタケ(食用)
- 州のマフィン - ブルーベリー・マフィン
- 州の穀物 - ワイルドライス
日本の姉妹都市
[編集]- 長崎県長崎市 - セントポール市、1955年
- 大阪府茨木市 - ミネアポリス市、1980年
- 和歌山県湯浅町 - ケンブリッジ市、1986年
- 和歌山県湯浅町 - ブラハム市、1986年
- 千葉県いすみ市(旧 大原町) - ダルース市、1990年
- 秋田県秋田市(旧 雄和町) - セントクラウド市、1993年
- 大阪府和泉市 - ブルーミントン市、1993年
- 愛媛県伊方町 - レッドウィング市、1995年
- 宮城県美里町(旧 小牛田町) - ウィノナ市、2001年
- 福島県白河市(旧 大信村) - アノーカ市、2002年
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ MLA Language Map Data Center". Modern Language Association.
- ^ Dakota Dictionary Online Archived 2007年2月18日, at the Wayback Machine. - University of Minnesota Department of American Indian Studies.
- ^ Minnesota. Dictionary.com. The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition. Houghton Mifflin Company, 2004. Retrieved on 2008-04-26.
- ^ a b “Minnesota State”. Minnesota Historical Society. 2008年4月26日閲覧。
- ^ “Minnehaha Creek”. Minnesota Historical Society. 2008年4月26日閲覧。
- ^ “TimePieces”. Minnesota Historical Society. 2006年9月19日閲覧。
- ^ a b c d Lass, William E. (1998) [1977]. Minnesota:A History (2nd ed.). New York, NY: W.W. Norton & Company. ISBN 0-393-04628-1
- ^ a b c d Gilman, Rhoda R. (1991-07-01). The Story of Minnesota's Past. St. Paul, Minnesota: Minnesota Historical Society Press. ISBN 0-87351-267-7
- ^ “Historic Fort Snelling”. Minnesota Historical Society Press. 2006年7月6日閲覧。
- ^ Kunnen-Jones, Marianne (2002年8月21日). “Anniversary Volume Gives New Voice To Pioneer Accounts of Sioux Uprising”. University of Cincinnati. 2007年6月6日閲覧。
- ^ Steil, Mark and Tim Post. Hundreds of settlers killed in attacks. Minnesota Public Radio. September 26, 2002.
- ^ Hazen, Theodore R.. “New Process Milling of 1850–70”. Pond Lily Mill Restorations. 2007年5月11日閲覧。
- ^ Danbom, David B. (2003). “Flour Power:The Significance of Flour Milling at the Falls”. Minnesota History 58 (5): 271–285.
- ^ “Engineering Research Associates Records 1946–1959”. Hagley Museum and Library. 2006年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月26日閲覧。
- ^ “Facts and figures”. infoplease.com (2007年). 2008年4月9日閲覧。
- ^ “Land and Water Area of States, 2000”. Information Please (2007年). 2008年4月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i Ojakangas, Richard W.; Charles L. Matsch (1982). Minnesota's Geology. Illus. Dan Breedy. Minneapolis, Minnesota: University of Minnesota Press. ISBN 0-8166-0953-5
- ^ “Geologic Time:Age of the Earth”. United States Geological Survey (October 9, 1997). 2008年4月9日閲覧。
- ^ a b c d Breining, Greg (December 2005). Compass American Guides:Minnesota, 3rd Edition (3rd ed.). Compass American Guides. ISBN 1-4000-1484-0
- ^ “Natural history - Minnesota's geology”. Minnesota DNR (2008年). 2006年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月9日閲覧。
- ^ “Table Showing Minnesota Earthquakes”. University of Minnesota, Morris. 2008年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月9日閲覧。
- ^ “118 km (73 mi) SW of Thunder Bay, Ontario, Canada”. Topographic map. U.S.G.S via terraserver.microsoft.com (1964年7月1日). 2010年4月13日閲覧。
- ^ “Continental Divides in North Dakota and North America”. National Atlas (2007年10月2日). 2008年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月9日閲覧。
- ^ a b c d “Lakes, rivers & wetlands”. MN Facts. Minnesota DNR (2008年). 2008年4月9日閲覧。
- ^ Seeley, Mark (2006). Minnesota Weather Almanac. Minnesota Historical Society press. ISBN 0-87351-554-4
- ^ Ecological Provinces, Ecological Classification System, Minnesota Department of Natural Resources (1999). Retrieved on 2008-05-03.
- ^ Heinselman, Miron (1996). The Boundary Waters Wilderness Ecosystem. Minneapolis, Minnesota: University of Minnesota Press. ISBN 0-8166-2805-X
- ^ Bewer, Tim (2004). Moon Handbooks Minnesota (First ed.). Avalon Travel Publishing. ISBN 1-56691-482-5
- ^ “Upper Midwest forest-savanna transition (NA0415)”. Terrestrial Ecoregions. World Wildlife Fund (2001年). 2008年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月3日閲覧。 (archived from original 2008-06-11).
- ^ Bison disappeared in the mid 19th century;the last bison was reported in southwest Minnesota in 1879. Moyle, J. B. (1965). Big Game in Minnesota, Technical Bulletin, no. 9. Minnesota Department of Conservation, Division of Game and Fish, Section of Research and Planning. p. 172 As referenced in Anfinson, Scott F. (1997). Southwestern Minnesota Archaeology. St. Paul, Minnesota: Minnesota Historical Society. p. 20. ISBN 0-87351-355-X
- ^ Gray Wolf Factsheet, U.S. Fish and Wildlife Service (January 2007). Retrieved on 2008-05-03.
- ^ Population report
- ^ “Minnesota climate extremes”. University of Minnesota. 2006年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月3日閲覧。
- ^ a b c “Climate of Minnesota” (PDF). National Weather Service Forecast Office. 2008年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年5月3日閲覧。
- ^ “104 Years of Twin Cities Dew Point Temperature Records:1902–2006”. Minnesota Climatology Office (2006年3月7日). 2007年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月6日閲覧。
- ^ “Itasca State Park”. Minnesota Department of Natural Resources. 2008年5月3日閲覧。
- ^ “Places To Go”. National Park Service, U.S. Department of the Interior. 2008年5月3日閲覧。
- ^ a b c d e QuickFacts. U.S. Census Bureau. 2020年.
- ^ “statecenters”. U.S. Census Bureau (2000年). 2006年11月21日閲覧。
- ^ Minnesota Selected Social Characteristics in the United States, 2008 American Community Survey 1–year Estimates, U.S. Census Bureau, 2008. Retrieved 2010-03-19.
- ^ Selected Social Characteristics in the United States:2005-2007, Minnesota, U.S. Census Bureau. Retrieved on 2009-07-04.
- ^ Fact Sheet, 2010 American Census Bureau Estimates, Retrieved on 2010-03-18.
- ^ “Minnesota - Race and Hispanic Origin:1850 to 1990”. U.S. Census Bureau. 2012年9月16日閲覧。
- ^ Exner, Rich (June 3, 2012). “Americans under age 1 now mostly minorities, but not in Ohio:Statistical Snapshot”. The Plain Dealer
- ^ “Minnesota QuickFacts from the US Census Bureau”. 2006年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月26日閲覧。
- ^ “Environmental Information Report, App. D Socioeconomic Information” (PDF). Minnesota Pollution Control Agency (2003年5月30日). 2008年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月7日閲覧。
- ^ “Minnesota Government”. State of Minnesota. 2006年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月20日閲覧。
- ^ “Minnesota Supreme Court” (doc). Court Information Office, State of Minnesota. 2006年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月19日閲覧。
- ^ Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections
- ^ Leigh Pomeroy (2007年). “Populism Is Alive and Well in Southern Minnesota”. Minnesota Monitor. 2007年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月4日閲覧。
- ^ Grayson, Katharine (2006年9月18日). “Study:Minnesota tops nation in voter turnout”. Minneapolis St. Paul Business Journal. 2008年8月4日閲覧。
- ^ Huefner, Steven F., Daniel P Tokaji, and Edward B. Foley (2007), From Registration to Recounts:The Election Ecosystems of Five Midwestern States, The Ohio State University Moritz College of Law, p. 137. ISBN 978-0-9801400-0-2.
- ^ Michael P. McDonald. “2008 Unofficial Voter Turnout”. United States Elections Project, George Mason University. 2008年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月20日閲覧。
- ^ https://www.revisor.mn.gov/statutes/?id=201.061&year=2011 Minn. Stat. § 201.061, subd. 3
- ^ “選挙結果を分ける「激戦州」とは? その州がなぜ重要なのか今一度解説【米大統領選】 (安部かすみ) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “Office Holders”. Green Party of Minnesota. 2007年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月18日閲覧。
- ^ “Minnesota Democrat becomes first Muslim to win seat in Congress”. Associated Press. International Herald Tribune. (2006年11月7日) 2006年12月11日閲覧。
- ^ “Gross Domestic Product (GDP) by State”. U.S. Bureau of Economic Analysis (2006年10月26日). 2006年11月13日閲覧。
- ^ “State Personal Income 2008”. U.S. Bureau of Economic Analysis. 2009年7月4日閲覧。
- ^ “United States and States - R2001. Median Household Income”. U.S. Census Bureau. 2007年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月5日閲覧。
- ^ “Environmental Information Report, App. D Socioeconomic Information” (PDF) (2003年5月30日). 2008年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月19日閲覧。
- ^ “FORTUNE 500 2006:States”. CNN Money. 2009年3月25日閲覧。
- ^ Forbes (2008年). “Largest US Private Cos. 2008”. 2009年1月25日閲覧。
- ^ “Our Brands”. Carlson Companies. 2007年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月5日閲覧。
- ^ Bls.gov;Local Area Unemployment Statistics
- ^ Coleman, Nick (24 March 2008). “Capella Tower sports a cap, but it can't topple the IDS”. Star Tribune 19 November 2009閲覧。
- ^ “Minnesota - DP-3. Profile of Selected Economic Characteristics: 2000”. U.S. Census Bureau. 2006年11月26日閲覧。
- ^ “Census of Agriculture, Minnesota State Profile” (PDF). U.S. Department of Agriculture. 2006年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年12月3日閲覧。
- ^ a b “Wealth of Resources”. Minnesota Department of Employment and Economic Development. 2006年11月26日閲覧。
- ^ “The Co-Op Advantage”. Minnesota Monthly (Greenspring Media Group). (August 2008) February 10, 2012閲覧。
- ^ “Ethanol Producer Magazine”. Ethanol Producer Magazine. 2006年11月26日閲覧。
- ^ “The complete list of Minnesota E85 fuel Sites”. Minnesota Department of Commerce. 2006年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月26日閲覧。
- ^ “Wind Energy Projects Throughout the United States of America”. The American Wind Energy Association. 2007年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月7日閲覧。
- ^ “Minnesota income tax rates for 2005/2006”. Minnesota Department of Revenue. 2006年11月26日閲覧。
- ^ a b c “Minnesota's State and Local Tax Burden 1977-2008”. The Tax Foundation. 2010年6月6日閲覧。
- ^ a b “Minnesota Sales and Use Tax Instruction Book” (PDF). Minnesota Department of Revenue (July 2009). 2010年6月6日閲覧。
- ^ “Local Sales Tax and Use” (PDF). Minnesota Department of Revenue. 2006年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月26日閲覧。
- ^ 2007–2008 Official Highway Map (PDF) (Map). Minnesota Department of Transportation. 2008年4月8日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2008年4月7日閲覧。
- ^ “Transportation amendment update”. Minnesota Department of Transportation (2006年). 2008年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月7日閲覧。
- ^ Minnesota Rail System (PDF) (Map). Minnesota Department of Transportation. 2007. 2008年4月8日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2007年4月7日閲覧。
- ^ “Minnesota Ports and Waterways”. Minnesota Department of Transportation. 2008年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月7日閲覧。
- ^ “Airports with Scheduled Air Service”. Commercial Service Airports. Minnesota Department of Transportation (2008年). 2008年4月7日閲覧。
- ^ “Route Map”. Mesaba Airlines. 2008年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年4月7日閲覧。
- ^ “Amtrak - Routes - Northwest”. Amtrak. 2008年4月7日閲覧。
- ^ Table 228:Educational Attainment by State, U.S. Bureau of the Census, showing Minnesota with a 91% high school graduation rate in 2006, second-highest in the nation. Retrieved 1020-10-12.
- ^ “Smartest State Award”. Morgan Quitno Press. 2006年7月24日閲覧。
- ^ “High school diploma or higher, by percentage by state”. Statemaster.com (2004年). 2006年8月16日閲覧。
- ^ “Status of Girls in Minnesota” (PDF). Women's Foundation of Minnesota and the Institute for Women's Policy Research (2008年4月). 2008年4月29日閲覧。
- ^ “Minnesota's Class of 2007 leads the nation in ACT scores”. Multimedia Holdings Corporation (2007年). 2007年8月15日閲覧。
- ^ Hallman, Charles (2007年3月14日). “School vouchers:Who stands to gain at what cost?”. Minnesota Spokesman-Recorder. オリジナルの2014年7月23日時点におけるアーカイブ。
- ^ “Charter Schools”. Minnesota Department of Education (2007年). 2007年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月6日閲覧。
- ^ “Best Colleges 2009:Liberal Arts Rankings”. USNews.com. (2009年). オリジナルの2009年3月14日時点におけるアーカイブ。 2009年3月25日閲覧。
- ^ “Statemaster Health Statistics Physical Exercise by State”. Statemaster (2002年). 2006年8月16日閲覧。
- ^ “Statemaster Health Statistics > Death Rate per 100,000”. Statemaster. 2006年8月16日閲覧。
- ^ “Explore Minnesota Living” (PDF). Minnesota Department of Employment and Economic Development. 2006年8月16日閲覧。
- ^ “The Percentage of People Without Health Insurance Coverage by State Using 2- and 3-year Averages:2003 to 2005” (PDF). Health Insurance Coverage:2005. U.S. Census Bureau, Housing and Household Economic Statistics Division (2006年8月29日). 2006年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月24日閲覧。
- ^ “Health Statistics Health Index by state”. Statemaster. 2006年8月16日閲覧。
- ^ “Put 'Em Out:Minnesota Smoking Ban Kicks In Monday”. WCCO (2007年9月29日). 2007年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月1日閲覧。
- ^ “University of Minnesota Medical Milestones”. University of Minnesota Medical School (2002年). 2006年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年8月14日閲覧。
- ^ “Minnesota Partnership for Biotechnology and Medical Genomics”. University of Minnesota Medical School (2002年). 2006年8月14日閲覧。
- ^ “Gopher Express”. Coffman Info Desk. Regents of the University of Minnesota (2006年10月12日). 2007年5月6日閲覧。
- ^ Royce, Graydon Royce (2006年4月1日). “New Guthrie casts a huge shadow over theater scene”. Minneapolis Star-Tribune via SavetheGuthrie.org. オリジナルの2006年5月18日時点におけるアーカイブ。 2007年5月6日閲覧。
- ^ “How to fringe”. Fresh Art Delivered Daily. Minnesota Fringe Festival (2006年). 2006年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月22日閲覧。
- ^ “Minnesota State Fair”. Minnesota State Fair. 2009年9月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- ミネソタ歴史協会
- ミネアポリス日本語補習授業校
- ミネソタ日本語補習授業校
- 在シカゴ日本国総領事館
- ミネソタ日米協会
- ミネソタ州に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ
以下は英文