「ブラッド・ピット」の版間の差分

受賞
ヴェネツィア国際映画祭
	男優賞; 2007年『ジェシー・ジェームズの暗殺』
ニューヨーク映画批評家協会賞
	主演男優賞; 2011年『マネーボール』、『ツリー・オブ・ライフ』
ゴールデングローブ賞
	助演男優賞; 1995年『12モンキーズ』
ゴールデンラズベリー賞
	最低スクリーンカップル賞; 1994年『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
その他の賞

Brad Pitt; ブラッド・ピット
本名	William Bradley Pitt
生年月日	1963年12月18日（61歳）
出生地	アメリカ合衆国オクラホマ州シャウニー
国籍	アメリカ合衆国
職業	俳優・映画プロデューサー
ジャンル	映画
活動期間	1987年 -
配偶者	ジェニファー・アニストン（2000年 - 2005年）; （パートナー）アンジェリーナ・ジョリー（2005年 - ）
著名な家族	（子供）Maddox "Mad" Chivan Jolie-Pitt (b. 2001); Pax Thien Jolie-Pitt (b. 2003); Zahara "Zee" Marley Jolie-Pitt (b. 2005); Shiloh Nouvel Jolie-Pitt (b. 2006); Knox Leon and Vivienne Marcheline Jolie-Pitt (b. 2008)
主な作品
	『テルマ&ルイーズ』; 『リバー・ランズ・スルー・イット』; 『セブン』; 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』; 『12モンキーズ』; 『ファイト・クラブ』; 『Mr.&Mrs. スミス』; 『オーシャンズ』シリーズ
受賞
ヴェネツィア国際映画祭
	男優賞; 2007年『ジェシー・ジェームズの暗殺』
ニューヨーク映画批評家協会賞
	主演男優賞; 2011年『マネーボール』、『ツリー・オブ・ライフ』
ゴールデングローブ賞
	助演男優賞; 1995年『12モンキーズ』
ゴールデンラズベリー賞
	最低スクリーンカップル賞; 1994年『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
その他の賞
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2012年1月27日 (金) 21:02時点における版

ブラッド・ピット（Brad Pitt, 1963年 12月18日 - ）は、アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優、映画プロデューサー。正式名はウィリアム・ブラッドリー・ピット（William Bradley Pitt）。日本での愛称はブラピ。身長5フィート11インチ（180cm）、体重73kg。左利き。

生い立ち

オクラホマ州シャウニーで、トラック会社の経営者である父と高等学校のカウンセラーであった母との間に生まれた^[1]。生後間も無くミズーリ州スプリングフィールドへ転居し、後に弟が2人生まれた^[2]。保守的な家庭で南部バプテストとして育てられた^[3]。

キカプー高等学校（英語版）在学時はレスリング、水泳、バスケットボール、ゴルフ、テニスのチームのメンバーだった^[4]^[5]。ディベート、校内自治、演劇活動に勤しんだ^[6]。高校卒業後の1982年、ミズーリ大学コロンビア校に入学し、広告を中心としたジャーナリズムを専攻した^[6]。友愛会はシグマ・チー（英語版）に参加し^[1]、いくつかの友愛ショーにも出席した^[7]。ピットは学位を取得してる2週間前に退学し、ロサンゼルスに移って演技のレッスンを受け始めた^[3]。

演技キャリア

初期の活動

ロサンゼルスでは自分自身を確立するのに苦労しつつ、ロイ・ロンドン（英語版）から演技のレッスンを受けていた^[8]^[6]。レッスンの傍ら、運転手^[9]やエル・ポロ・ロコ（英語版）の店員など様々な仕事をしていた。1986年にビバリーヒルズに移住。

1987年に映画界でのキャリアが始まり、『追いつめられて』、『ノーマンズ・ランド』、『レス・ザン・ゼロ』にノンクレジットで出演した^[6]。1987年5月にはNBCのソープオペラ『Another World』に2話出演し、テレビデビューを果たした^[10]。同年11月にはABCのシットコム『愉快なシーバー家』にゲスト出演した^[11]。1987年12月から1988年2月にはCBSの『ダラス』にチャーリー・ウェイドのボーイフレンドのランディ役で4話出演した^[12]^[8]。ピットはそのキャラクターを「干し草に引っかかる馬鹿なボーイフレンド」と説明した^[13]。1988年にはフォックスのドラマ『21ジャンプ・ストリート』にゲスト出演した^[14]。

同年、ユーゴスラビアとアメリカ合衆国の合作映画『リック』で初めての映画主演を務めた。しかし映画のフィルムは、クロアチア紛争勃発のためにお蔵入りとなり、1997年まで公開されなかった^[6]。1989年にはコメディ映画『ハッピー・トゥギャザー』で助演、ホラー映画『処刑教室-最終章-』で主演を務めた^[11]。テレビでは『Head of the Class』、『フレディの悪夢』、『ナイスサーティーズ』にゲスト出演したほか、『愉快なシーバー家』への再出演も果たした^[15]。

1990年にはNBCのテレビ映画『トゥルー・ブルース』では主人公ビリー役となり、ジュリエット・ルイスと共演した^[16]。また同年、フォックスの全6話の短期ドラマ『グローリー・デイズ』^[8]とHBOのテレビ映画『ザ・イメージ』に出演した^[17]。翌1991年の映画『傷だらけのランナー』ではリック・シュローダー演じる犯罪者の兄弟で、高校生ランナーのジョー・マロニーを演じた^[18]。

映画やテレビへのゲスト出演を繰り返した数年後、1991年のロードムービー『テルマ&ルイーズ』で一躍知名度を上げた^[17]。ピットはテルマ（ジーナ・デイヴィス）のボーイフレンドのJ.D.を演じた。彼とデイヴィスのラブシーンは、ピットをセックスシンボルにした出来事として挙げられている^[11]^[19]。

『テルマ&ルイーズ』の後、ピットはロックスターを描いた低予算映画『ジョニー・スエード』（1991年）^[20]と『クールワールド』^[11]に出演し、キャリアを進めたが、批評的にも興行的にも失敗した^[21]^[22]。

1992年のロバート・レッドフォード監督による伝記映画『リバー・ランズ・スルー・イット』では主役のポール・マクリーンを演じた^[23]。彼の演技はキャリアを作り上げたといわれ^[24]、「カウボーイ・ハット・ハンク」を超える可能性があると証明した^[25]。

1993年、ロードムービー『カリフォルニア』でジュリエット・ルイスと再共演した。彼はルイスのボーイフレンドでシリアルキラーのアーリー・グレイスを演じ、『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースからは「すべてのボーイッシュな魅力と純粋な脅威を感じさせる鼻を鳴らしが卓越している」と評された^[26]。他に犯罪映画『トゥルー・ロマンス』でフロイドを演じた^[27]。その年彼はShoWest賞の明日の男性スター賞を受賞した^[28]。

批評的成功

1994年はピットのキャリアの大きな転換点となった。アン・ライスの1976年の小説『夜明けのヴァンパイア』を原作とした『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』では吸血鬼のルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック（英語版）役となり^[29]、トム・クルーズ、キルスティン・ダンスト、クリスチャン・スレーター、アントニオ・バンデラスと共にアンサンブルキャストの一人を務めた^[29]。同作によりMTVムービー・アワードでは2部門を受賞したが^[30]、演技はあまり評価されなかった。『Dallas Observer』では、「ブラッドピットは...（映画の）問題の大部分だ。監督が彼の生意気で、ハンキッシュで、庶民的な側面を強調するときに...彼を見るのは楽しい。しかし退屈なルイなる内面の葛藤、さらには自己認識を示唆している彼については何もない」と書かれた^[31]。

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の後はジム・ハリソンの小説を原作とした『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』（1994年）に主演し^[32]、移民のウィリアム・ラドロー大佐（アンソニー・ホプキンス）の息子のトリスタン・ラドローを演じた^[33]。この作品によりゴールデングローブ賞主演男優賞で初めて候補に挙がった^[34]。エイダン・クインとヘンリー・トーマスがピットの兄弟を演じた。映画自体のレビューは賛否あったものの^[35]、ピットの演技は好評された^[36]。『Deseret News』では『レジェンド・オブ・フォール』が主演男優としてピットの評判を固めるだろうと予測した^[37]。

1995年、犯罪スリラー映画『セブン』でシリアルキラー（ケヴィン・スペイシー）を追う刑事を演じ、モーガン・フリーマンやグウィネス・パルトローと共演した^[38]。ピットは同作をすばらしい映画と言い、自分の演技の幅が広がったと語った^[39]。彼は「プリティ・ボーイ」または欠陥のある人間を演じるのを避け続ける意思を表明した^[40]。彼は批評家に好評され、『バラエティ』は彼の演技でベストとし、ピットの「ねばる、精力的な、賞賛に値する仕事をする」刑事を演じる能力に言及された^[41]。『セブン』は全世界で3億2700万ドルを売り上げた^[21]。

『セブン』の成功の後、テリー・ギリアムの1995年のSF映画『12モンキーズ』でジェフリー・ゴインズ役で助演を務めた。本作は肯定的な評価を受け、特にピットは賞賛された。『ニューヨーク・タイムズ』のジャネット・マスリンは『12モンキーズ』を「激しくて不穏である」と述べ、「驚くほど殺気立った演技」で「映画の後半に重要になる怪しい磁気で、ジェフリーを感電させる」と結論づけた^[42]。ピットは本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し^[34]、さらには助演男優賞でアカデミー賞でも初めて候補に挙がった^[43]。

翌1996年、彼はロレンツォ・カルカテラの小説を原作とした法廷ドラマ『スリーパーズ』に出演した^[44]。映画は賛否両論であった^[45]。1997年の映画『デビル』ではハリソン・フォードと敵対する役割のIRA暫定派テロリストのローリー・ディヴァニーを演じ^[46]、アイルランド訛りを使った^[47]。『デビル』は世界興行収入が1億4000万ドルに達したが^[21]、批評的には失敗した。その年末にはジャン＝ジャック・アノーの映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』ではオーストラリア人登山家のハインリッヒ・ハラー役で主演した^[48]。ピットは共演のデヴィッド・シューリスと一緒にカリフォルニアやヨーロッパのアルプス山脈でロック・クライミングの訓練をした^[49]。同作は批評家に酷評され、失敗作と言われた^[50]。

ピットは1998年の『ジョー・ブラックをよろしく』で主演した。同作での彼は人間を研究するために青年の身体を借りている死神という役どころであった^[51]。映画自体は賛否あったが、ピットの演技は概ね批判された。『サンフランシスコ・クロニクル』のミック・ラサール（英語版）は、ピットは「観客に彼が死と永遠の謎の全てを知っている設定だと説得させることはできなかった」と評した^[52]。ロジャー・イーバートは、「ピットは素晴らしい俳優だが、この演技は誤算だ」と評した^[53]。

1999年から2003年

1999年、チャック・パラニュークの同名小説を原作としたデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ファイト・クラブ』でカリスマ的人物であるタイラー・ダーデンを演じた^[54]^[55]^[56]。ピットはボクシング、テコンドー、グラップリングのレッスンを受けて撮影に臨んだ^[57]。ピットは役作りのために前歯を除去し、撮影後に元に戻した^[58]。『ファイト・クラブ』は1999年のヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された^[59]。同作は興行収入は予想を下回るものだったが、翌2000年にDVDが発売された以降はカルト的な作品となった^[60]。

An image of five Caucasian men and one Caucasian woman posing in front of a blue curtain. Four of the men and the woman are wearing leather coats and jeans, while the man on the far left is wearing a trench coat and jeans. — 『オーシャンズ11』のキャストのピット、ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツと監督のスティーブン・ソダーバーグ（2001年12月）

『ファイト・クラブ』に続いてピットはアイリッシュ・ジプシーのボクサー役をガイ・リッチーの2000年のギャング映画『スナッチ』で演じた^[61]。『スナッチ』自体はいくらかの批判があったものの、ピットの演技は概ね賞賛された^[62]。

翌2001年にはロマンティック・コメディ映画『ザ・メキシカン』でジュリア・ロバーツの相手役を務めた^[63]。同作は批評的には今一つだったが^[64]、興行的には成功をおさめた^[21]。次にピットは、2001年に1億4300万ドルの興行収入を上げた冷戦スリラー『スパイ・ゲーム』^[21]で、ロバート・レッドフォード演じるキャラクターによって育てられたCIA准軍事工作員のトム・ビショップを演じた^[65]。同年11月22日、ピットはテレビドラマ『フレンズ』の第8シーズン第9話｢ブラピの「ヘイト・クラブ」｣で、当時結婚していたジェニファー・アニストンが演じるレイチェル・グリーン（英語版）の同窓生役でゲスト出演した^[66]。この演技により彼はエミー賞のコメディ・シリーズゲスト男優賞にノミネートされた^[67]。さらに12月、1960年の『オーシャンと十一人の仲間』をリメイクした強盗映画『オーシャンズ11』にラスティ・ライアン（英語版）役で出演した。彼はジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツらのアンサンブル・キャストに加わった^[68]。『オーシャンズ11』は批評家に好評された上、全世界で4億5000万ドルを売り上げて興行的にも成功した^[21]。

2002年2月、ピットはMTVのリアリティ番組『ジャッカス』の2つのエピソードに出演した。1つではゴリラの着ぐるみに入ってロサンゼルスの通りで暴れ^[69]、もう1つのエピソードでは市民の前で突然拉致される役割である^[70]。同年、ジョージ・クルーニーの監督デビュー作『コンフェッション』にカメオ出演した^[71]。2003年にはドリームワークスのアニメ映画『シンドバッド 7つの海の伝説』のシンドバッド役^[72]とテレビアニメ『キング・オブ・ザ・ヒル』のゲスト出演で初めて声優を務めた^[73]。

2003年以降

2004年には2本のメジャー映画に出演した。『トロイ』ではアキレス、『オーシャンズ12』ではラスティ・ライアンを再び演じた。彼は『トロイ』の撮影の6カ月前から剣の訓練をしていた^[74]。撮影中に彼がアキレス腱を怪我したために製作が数週間遅れることとなった^[75]。『トロイ』は北米で1億3300万ドル、それ以外で3億6400万ドル、全世界で4億9700万ドルを売り上げてそれまでのピットの映画で最も商業的に成功した作品となった^[21]^[76]。『ワシントン・タイムズ』のスティーヴン・ハンターは、ピットはこのような過酷な役割において優れていると評した^[77]。『オーシャンズ12』は世界で3億6200万ドルを売り上げ^[21]、ピットとクルーニーのダイナミックさは「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード依頼の男性ケミストリー」であるとCNNのポール・クリントンにより評された^[78]。

2005年、ピットは互いの正体を知らない殺し屋夫婦の死闘を描くダグ・リーマン監督のアクション・コメディ映画『Mr.&Mrs. スミス』に出演した。作品自体は平凡な評価だったか、ピットとアンジェリーナ・ジョリーの間に生まれたケミストリーに関しては概ね賞賛された^[79]。『Mr.&Mrs. スミス』は全世界で4億7800万ドルの興行収入となり、2005年のヒット作のひとつとなった^[80]。

翌2006年、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バベル』でケイト・ブランシェットと共演した^[81]。ピットの演技は非常に好評であり、『シアトル・ポスト・インテリジェンサー（英語版）』では、彼が信頼できるとし、フィルムの可視性を与えたと言われた^[82]。ピットは後に自分のキャリアで最高の選択の1つだったと語った^[83]。同作は2006年のカンヌ国際映画祭でスペシャル・プレゼンテーション作品として上映され^[84]、さらに同年のトロント国際映画祭にも登場した^[85]。『バベル』はゴールデングローブ賞作品賞（ドラマ部門）を受賞し、アカデミー作品賞にもノミネートされ、ピットもゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた^[34]。

2007年、ピットは『オーシャンズ13』はラスティ・ライアンを三度演じた^[86]。同作は世界で3億1100万ドルを売り上げた ^[21]。次にピットは、ロン・ハンセン（英語版）の小説を原作とした西部劇ドラマ『ジェシー・ジェームズの暗殺』でアメリカのアウトローであるジェシー・ジェイムズを演じた^[87]。同作はアンドリュー・ドミニクが監督し、ピットが経営する会社であるプランBエンターテインメントで製作され、2007年のヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された^[88]。『フィルム・ジャーナリスト・インターナショナル（英語版）』のルイス・ビール（英語版）によるとピットは「恐ろしくカリスマ的」な役割を果たしているとされ^[89]、ヴォルピ杯（男優賞）が与えられた^[90]。ピットはプロモーションのために映画祭に出席したが、ボディガードを押しのけて現れたファンによって抱きつかれ、その後すぐ去った^[91]。彼は最終的に2008年の同映画祭で男優賞のトロフィーを手にした^[92]。

翌2008年、ピットはブラック・コメディ映画『バーン・アフター・リーディング』に出演し、初めてコーエン兄弟とコラボレーションした。同作は批評家から肯定的な評価を受け、『ガーディアン』誌では「しっかりと巻かれた、巧みなスパイコメディのプロット」で、ピットの演技が面白さの一つであると言われた^[93]。次に彼はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を原作としたデヴィッド・フィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン数奇な人生』で主人公のベンジャミン・バトンを演じた。これは、老人の姿で生まれた男が齢を取るごとに若返ってゆくという物語で^[94]、『ボルチモア・サン（英語版）』のマイケル・スラゴウ（英語版）はピットの「敏感」な演技が「不朽の名作」『ベンジャミン・バトン』を作り上げていると評した^[95]。ピットは同作により、初めて全米映画俳優組合賞にノミネートされ^[96]、さらに4度目となるゴールデングローブ賞、2度目となるアカデミー賞ノミネートも果たした^[34]^[97]。なお、今回そのすべてが主演男優賞であった。同作はアカデミー賞では合計13部門でノミネートされ、全世界での興行収入は3億2900万ドルに達した^[21]。

2008年以降、ピットはクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズに主演として参加しており、同作は2009年のカンヌ国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーションを経て、同年8月に公開された^[98]。ピットはドイツ占領下のフランスでナチスと戦うアメリカ軍人のアルド・レイン中尉を演じた^[99]。同作の世界興行収入は3億1100万ドルに達し^[21]、評論家にも高評価された^[100]。同作はアカデミー賞を含む多くの映画賞にノミネートされており、ピット自身もMTVムービー・アワード演技賞にノミネートされている^[101]^[102]。翌2010年にはアニメ映画『メガマインド』でスーパーヒーローのメトロ・マンの声を務めた^[103]。2011年、ピットはパルム・ドールを受賞したテレンス・マリック監督の『ツリー・オブ・ライフ』でショーン・ペンと共演した^[104]。また同年、マイケル・ルイスによる書籍を原作としたドラマ映画『マネーボール』でオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーのビリー・ビーンを演じ、批評家から強力な支持を集めた^[105]。『マネーボール』はピットへの主演男優賞を含むアカデミー賞6部門でノミネートされている^[106]。

その他の活動

映画とテレビ

2002年、ピットはジェニファー・アニストンとパラマウント映画のCEOのブラッド・グレイ（英語版）と共に映画製作会社のプランBエンターテインメントを設立した^[107]。2005年にアニストンとグレイは撤退し、ピット一人で所有している^[108]^[109]。同社ではジョニー・デップ主演の『チャーリーとチョコレート工場』（2005年）^[110]、ピット主演の『ジェシー・ジェームズの暗殺』（2007年）、アンジェリーナ・ジョリー主演の『マイティ・ハート/愛と絆』（2007年）など多くの映画が製作されている^[110]^[111]。またプランBは、2007年にアカデミー作品賞を受賞した『ディパーテッド』も製作している。同映画でピットはプロデューサーとしてクレジットされているものの、オスカー像授与の対象であったのはグレアム・キングのみであった^[112]。ピットは会社についてインタビューで論ずるのを嫌っている^[109]。

ピットは数多くのテレビコマーシャルに出演している。アメリカ合衆国市場では、第39回スーパーボウルで放送されたハイネケンのコマーシャルなどがある。同CMは『セブン』、『ファイト・クラブ』、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のデヴィッド・フィンチャーが監督した^[113]。他には、ロシアのモデルのタチアナ・ソロッコ（英語版）と共演したホンダ・インテグラ^[114]、ソフトバンクやエドウインなどアジア向けに作られたテレビスポットがある^[115]^[116]。

慈善活動

2009年6月、『ピープル』誌によると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのチャリティ組織“ジョリー・ピット基金”がパキスタンの難民救済のため100万ドル（日本円で約9,800万円）を国連難民機関に寄付した。アンジェリーナは過去に3回パキスタンを訪れており、住むところがなくなった人々を救うために使ってほしいと今回の寄付をした。国連難民機関の代表であるアントニオ・グエテレスは援助に感謝している^[117]。

2009年10月、アメリカのチャリティー団体The Giving Back Fundが2008年の「寄付額が最も多い有名人」のランキングを発表し、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがハリケーン・カトリーナで壊滅的状況に陥ったニューオリンズの再建やエチオピアやイラクの子どもたちに総額で1,340万ドル（日本円で約12億円）を寄付して2位にランクインした^[118]。

2009年11月、『ハリウッド・リポーター』によると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2008年の寄付金総額は680万ドル（日本円で約6億1200万円）だったという。2人が設立したジョリー・ピット基金の2008年度の納税通知書によると、同基金の収益は1300万ドル（日本円で約11億7000万円）でその半分以上をさまざまな団体に寄付したといい、世界中の病気を減らすことを目的としている団体The Global Health Councilは同基金から200万ドル（約1億8000万円）を受け取り、ブラッドが創設したチャリティー団体Make It Right FoundationとHuman Rights Watchもそれぞれ1万ドル（約9000万円）を受け取ったという。さらにThe Armed Services YMCA of the US Army、ブラッドの地元スプリングフィールドの学校、息子マドックスの母国カンボジアの団体などもジョリー・ピット基金から寄付を受け取っているという^[119]。

2009年12月、『ピープル』誌によると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがアメリカの養護施設団体“アメリカン・SOS・チルドレンズ・ビレッジ”に10万ドル（日本円で約900万円）を寄付した。この団体はイリノイ州とフロリダ州にある養護施設で現在は300人ほどの子どもたちが暮らしている。アンジェリーナは「孤児や捨て子を育て、家族をバラバラにしないSOSのすばらしい活動をわたしたちはこの目で見ました。SOSビレッジでは一定の年齢になったからといって子どもが放り出されることはありません。職業訓練、高等教育、生活の手助けなど、すべての援助を永遠に与え続けてくれる場所です」とコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジ・USAの会長は二人が同団体に寛大な手を差し伸べてくれたことに感謝し、今後も子どもたちをより良い方法で支えていきたいとコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジは孤児や捨て子を支援する世界最大のNPOで132か国で500のビレッジが存在している^[120]。

2010年11月、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは児童養護団体SOS・チルドレンズ・ビレッジにジョリー・ピット財団を通じて15万ドル（日本円で約1,275万円）を寄付した。ブラッドとアンジーは2009年にもこの団体に10万ドル（日本円で約850万円）を寄付しており、今回はは2009年の1.5倍の額を寄付したことになる。SOS・チルドレンズ・ビレッジの会長ヒース・ポール博士はこの寄付に感謝を述べ「ブラッドとアンジーは子どもにとっての家族の大切さをとてもよく理解しています。彼らは、実際に難民キャンプなどでわれわれの活動を目の当たりにして、寄付を申し出てくださいました」と2人の寄付が単にお金だけが動くだけの寄付ではなく、心のこもった重みのあるものだと述べた^[121]。

2011年1月、『ハリウッド・リポーター』によると、実子シャイロが生まれた国ナミビアにある野生動物保護区にシャイロの名の下にパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に設立したジョリー・ピット財団から200万ドル（日本円で1億6400万円）を寄付していたことが明らかになった^[122]。

2011年6月、BANG Media Internationalによると、竜巻の被害にあったミズーリ州南西部の町、ジョプリンに50万ドル（日本円で約4,000万円）の寄付したという。この寄付金はパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に設立した「ジョリー・ピット基金」による寄付金で壊滅的な被害を受けて中長期的な支援を必要とする町の再建に充てられるという。ブラッドは「街の30パーセントが壊滅的な被害に遭い、ジョプリンの街には難題が待ち受けています。僕はこの街の近くで育っているため、住民は仕事熱心で、謙虚、立ち直る力も強いことを知っています」と語り、街の再建の手助けになりたいと言っているという^[123]^[124]。

2011年8月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが設立した財団法人の納税記録が公開され、2人が2009年だけで総額490万ドル（日本円で約3億9,200万円）を慈善団体に寄付していたことがわかった。その寄付先は195万ドル（日本円で約1億5,600万円）が両親の働いている家庭の支援団体に、100万ドル（日本円で約8,000万円）は国連関連の慈善団体に、70万ドル（日本円で約5,600万円）は子どものがん基金に、また48万ドル（約3,840万円）は自然災害に遭った街の復興期金などに使われている。2人の友人は「セレブたちの多くはブラピやアンジーから学ぶことが一つや二つあるはずよ」とその金額の大きさがうがかえるコメントをしている^[125]。

私生活

交際・結婚歴

1980年代後半から1990年代前半にかけてのピットは自身の出演作で共演したロビン・ギヴンズ（『Head of the Class』）^[126]、（ジル・シュエレン（英語版）『処刑教室-最終章-』）^[126]、ジュリエット・ルイス（『トゥルー・ブルース』と『カリフォルニア』）らと交際していた^[24]。さらに1994ン年から1997年まで交際していたグウィネス・パルトロー（『セブン』で共演）とは大きく報じられ、一時期は婚約まで結んでいた^[126]。

1998年にピットは『フレンズ』の女優ジェニファー・アニストンと出会い、2000年7月29日にカリフォルニア州マリブでプライベートな結婚式を挙げた^[8]^[127]。何年もの間、彼らは珍しいハリウッド結婚の成功例と考えられていたが;^[8]^[128]、2005年1月7日に離婚を発表した^[127]。2ヶ月後、アニストンは和解し難い不和を理由に離婚を申請し^[129]、10月2日にロサンゼルス上級裁判所により離婚が成立した^[129]。ピットとアニストンは辛辣な関係であると報じられているが、2009年2月、ピットはインタビューで自分たちは「お互いチェックイン」し、両者の生活の大きな一部であると語った^[130]。

アニストンとの離婚危機の間、『Mr.&Mrs. スミス』の共演であるアンジェリーナ・ジョリーとの接近がメディアで注目を集めた^[131]。ピットは、不貞の噂を否定しつつ、セットでジョリーと「恋に落ちた」ことを認めた^[132]。アニストンが離婚を申請してから1か月後の2005年4月、パパラッチによりケニアのビーチでピットとジョリーと彼女の息子のマドックスらしき姿が写され、両者の関係の証拠であるとマスコミに解釈された^[133]。2005年夏になると2人で居る姿は頻繁に目撃され、芸能メディアではこのカップルは「ブランジェリーナ（英語版）」と呼ばれた^[134]。2006年1月11日、『ピープル』誌にてジョリーは初めて自らの関係を公に認め、ピットの子供を妊娠していることを明かした^[135]。

2006年10月、『エスクァイア』誌のインタビューにてピットは「この国で結婚したいと思った誰もがきちんと結婚できるようになったらアンジーと僕は結婚を考える」と述べた^[136]。彼は2009年8月^[137]と2011年7月に繰り返しこの姿勢を明かしている^[138]。また2010年2月、ピットとジョリーは両者の破局を伝えたイギリスの『ニュース・オブ・ザ・ワールド』紙を名誉棄損で提訴した^[139]。

子供

2008年7月12日にフランスのニースで双子の男児（Knox Leon）と女児（Vivienne Marcheline）が誕生した^[140]。

交友関係

ジョージ・クルーニー、マット・デイモンとは『オーシャンズ11』での共演で友人となり、またダーモット・マローニーは下積み時代からの親友である。また、ロバート・レッドフォードを尊敬しており再共演した『スパイ・ゲーム』のインタビューにて「師匠であり、もう一人の父親のような存在」と語っている。バラク・オバマとは遠い親戚である。これについてオバマは「美男の遺伝子がすべて彼のほうに行ってしまった」と話している。またジョニー・デップとも『21ジャンプ・ストリート』にゲスト出演して以来、連絡を取り合う仲らしい。

趣味・嗜好

先述の通り、映画に対する思い入れは強くシネ・フィルとして有名。ジェニファー・アニストンとの2人きりの旅行でも映画のDVDを持ち歩いたほどの映画好き。また、好きな映画作家や俳優の話題になると饒舌になるためインタビュアーは予め話題づくりのためにピットの好きな映画作家や俳優を下調べしておく手法を用いる。『セブン・イヤーズ・イン・チベット』『ファイト・クラブ』の他にも『トゥルー・ロマンス』『マルコヴィッチの穴』のカメオ出演が気に入っている。

インテリアのデザインを趣味としており建築ジャンキーとして知られ、フランク・ゲーリーを尊敬している。特技はライフル銃。本人曰くオクラホマ州出身の男性は子供の頃から護身術の一環として撃ち方を習得するらしい。鮫と蜘蛛が苦手。また、バイクが趣味で何台かのハーレーを所有している。

エドウィンやロレックス、ソフトバンクモバイルのCMのイメージにより秀でたファッションセンスの持ち主とされている一方で本人のファッションに対する拘りはあまりない。髪型は役柄に合わせて変えていたが最近は坊主頭や短髪が多い。衣服は交際相手により変化する傾向があるが『テルマ&ルイーズ』『ザ・メキシカン』で披露したようなカジュアルなものが多い。それでも映画の劇中や公式の場におけるファッションは高く評価されておりアメリカの著名な雑誌で「最もセクシーな男」に2度選出されている^[141]。

金銭・資産

2009年11月、『ライフ&スタイル』誌によると、10月31日に観光開発会社のゲストとして出席予定だったUAE（アラブ首長国連邦）のアブダビで開催されたグランプリ・ボールを欠席し、アンジェリーナ・ジョリーと子どもたちと一緒にロサンゼルスでハロウィンを楽しんでいたことが明らかになった。この公式行事に出席した場合、ブラッドには500万ドル（日本円で約4億5000万円）のギャラが支払われるはずだった。関係者は「ギャラは高額ですが、このような行事よりも最近のブラッドは家族と一緒に過ごす時間が多くなりました」とコメントしている^[142]。

2010年1月、レーダー・オンラインによると、カリフォルニア州のロス・フェリズにある自宅に隣接した家を購入したという。購入した家は約1,000平方メートルの敷地に建っている1920年代に建てられた家で300平方メートルの広さがあり、ベッドルーム2部屋とバスルームが2つ、石の暖炉と広いリビングルームとバー、予備の部屋が1室あるほかに秘密の洞窟もあるという。2008年に売り出された当初は200万ドル（日本円で約1億8,000万円）だったが、その後に149万5,000ドル（日本円で約1億3,460万円）まで下がり、ブラッドは110万ドル（約9,900万円）で購入したという^[143]。同年2月、パリに滞在中に「ボンポワン」という店にザハラととシャイロの娘2人と買い物に出向き、ボーイズコレクションの春夏コレクションの洋服を総額約1万ドル（日本円で約90万円）ほどを使い、大量購入をしたという。その様子を目撃した人は、「ザハラちゃんは女の子らしい、かわいらしい服喜んで選んでいたが、シャイロちゃんはスカートやドレスにまったく興味を示さずボーイズコレクションに夢中だった」と語っている。その後もほかの子どもたちのために4,000ドル（日本円で約36万円）ほどの買い物をしたブラッドと娘たちの3人はルーブルのホテルへ向かい、そこでアンジェリーナと落ちあってスイートルームでランチを楽しんだという^[144]。同月、『ヴァニティ・フェア』誌が2009年に「最も稼いだハリウッドの稼ぎ手」を発表し、1,350万ドル（日本円で12億1,500万円）を稼いで40位にランクインした。このランキングは映画のギャラだけでなく、商品のロイヤリティ収入なども含んでいるという^[145]。同年7月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがイタリアに4,000万ドル（日本円で約36億円）の豪邸を購入したという。この家は寝室が15部屋、バスルームが7個、ホームシアター・ルーム、ジム、プールが2つとジャグジーなどが備えられており、不動産コンサルタントの男性は「二人は特別な物件を探していて、夏休みを過ごすための家を大急ぎで探していました」とコメントしている。ブラッドとアンジーは1000万ドル（日本円で約9億円）の物件を2つ見学した後、高いほうの家を購入することにしたという^[146]。

2011年4月、BANG Media Internationalによると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが6人の子どものナニー（乳母）を年棒9万ポンド（日本円で約1,200万円）で募集している。ナニーなる条件は住み込みで邸宅があるカリフォルニア、ニューオーリンズ、フランスのほかに2人が撮影で訪れる世界各地に同行できることだという。さらに子どもたちと同じように最低でも2か国語を話せることが望ましいという。アンジーとブラッドは「子どもたちにとってベストな人材であることが大切」だとしているといい、現在はブラッドの両親がフランスで孫たちの面倒を見ているが自宅の改装が済み次第、一家の引越しが行われ、一家が本館に住み、ナニーにはキッチンと寝室付きの居心地のいいコテージ風の別館が与えられる^[147]。

2011年8月、経済誌『フォーブス』誌が「世界で最もリッチなセレブのカップル」のランキングを発表し、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2010年の世帯年収が4,900万ドル（日本円で約37億2,700万円）で3位にランクインした^[148]。

宗教・思想

現在は、自身の信仰宗教について、20%は無神論者で、80%は不可知論者であると述べている^[149]ことから、彼は不可知論的無神論（英語版）に当たる。また、同性愛者同士の結婚と大麻の合法化に賛成である事も述べている^[150]。

主な出演作品

出演

公開年	邦題原題	役名	備考
1987	追いつめられて No Way Out	パーティーの役員
	ノーマンズ・ランド No Man's Land	ウェイター
	レス・ザン・ゼロ Less Than Zero	パーティーの招待客	日本未公開
	処刑教室-最終章- Cutting Class	ドワイト・インガルズ	日本劇場未公開
1988	リック The Dark Side of the Sun	リック
1990	The Image	カメラマン	日本未公開
1990	Too Young to Die?	ビリー・キャントン	日本未公開
1991	傷だらけのランナー Across the Tracks	ジョー・マロニー	日本劇場未公開
	テルマ&ルイーズ Thelma & Louise	J.D.
	ジョニー・スエード Johnny Suede	ジョニー・スェード
1992	ザ・コンタクト Contact	コックス	テレビ映画
	クール・ワールド Cool World	フランク・ハリス探偵	声の出演日本劇場未公開
	リバー・ランズ・スルー・イット A River Runs Through It	ポール・マクレーン
1993	カリフォルニア Kalifornia	アーリー・グレイス
1993	トゥルー・ロマンス True Romance	フロイド
1994	ブラッド・ピットのヒミツのお願い The Favor	エリオット・フォーラー	日本劇場未公開
	インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア Interview With The Vampire :The Vampire Cronicles	ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック
	レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い Legends of the Fall	トリスタン・ラドロー	ゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）ノミネート
1995	セブン Seven	デイヴィッド・ミルズ
1995	12モンキーズ Twelve Monkeys	ジェフリー・ゴインズ	ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞アカデミー助演男優賞ノミネート
1996	スリーパーズ Sleepers	マイケル・サリヴァン
1997	デビル The Devil's Own	フランシス・“フランキー”・オースティン・マックイア/ローリー・デヴァンニー
	セブン・イヤーズ・イン・チベット Seven Years In Tibet	ハインリッヒ・ハラー
	リック The Dark Side of the Sun	リック
1998	ジョー・ブラックをよろしく Meet Joe Black	ジョー・ブラック/コーヒー・ショップの男
1999	マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich	本人	カメオ出演
1999	ファイト・クラブ Fight Club	タイラー・ダーデン
2000	スナッチ Snatch	ミッキー・オニール
2001	ザ・メキシカン The Mexican	ジェリー・ウェルバック
	スパイ・ゲーム Spy Game	トム・ビショップ
	オーシャンズ11 Ocean's Eleven	ラスティー・ライアン
	フレンズ Friends	ウィル・コルベット	テレビシリーズゲスト出演エミー賞ゲスト助演男優賞ノミネート
2002	フル・フロンタル Full Frontal	ブラッド/本人
2002	コンフェッション Confessions of a Dangerous Mind	ブラッド/独身のひとり
2003	シンドバッド 7つの海の伝説 Sinbad: Legend of the Seven Seas	シンドバッド	声の出演日本劇場未公開
2003	Abby Singer	本人	カメオ出演日本未公開
2004	トロイ Troy	アキレウス
2004	オーシャンズ12 Ocean's Twelve	ラスティー・ライアン
2005	Mr.&Mrs. スミス Mr. And Mrs. Smith	ジョン・スミス
2006	バベル Babel	リチャード	ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート
2007	オーシャンズ13 Ocean's Thirteen	ラスティー・ライアン
2007	ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford	ジェシー・ジェームズ	ヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞
2008	バーン・アフター・リーディング Burn After Reading	チャド・フェルドハイマー	英国アカデミー賞助演男優賞ノミネート
2008	ベンジャミン・バトン数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button	ベンジャミン・バトン	アカデミー主演男優賞ノミネートゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）ノミネート英国アカデミー賞主演男優賞ノミネート
2009	イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds	アルド・レイン中尉
2010	メガマインド MegaMind	メトロマン	声の出演
2011	ツリー・オブ・ライフ The Tree of Life	オブライエン
	マネーボール Moneyball	ビリー・ビーン	アカデミー主演男優賞ノミネートゴールデングローブ賞主演男優賞（ドラマ部門）ノミネート英国アカデミー賞主演男優賞ノミネート
	ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊 Happy Feet Two	ウィル	声の出演
2012	Voyage of Time
	Cogan's Trade
	World War Z	ジェリー・レーン

製作

公開年	邦題原題	備考
2006	ディパーテッド The Departed
2006	ハサミを持って突っ走る Running with Scissors	日本劇場未公開
2007	ラブ・ザ・ドッグ犬依存症の女 Year of the Dog	製作総指揮日本劇場未公開
	マイティ・ハート/愛と絆 A Mighty Heart
	ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
2009	きみがぼくを見つけた日 The Time Traveler's Wife
2010	キック・アス Kick-Ass
2010	食べて、祈って、恋をして Eat Pray Love	製作総指揮
2011	ツリー・オブ・ライフ The Tree of Life
2011	マネーボール Moneyball	アカデミー作品賞ノミネート
2012	Voyage of Time
	Cogan's Trade
	World War Z

出演CM

日本国内

日本国外

トヨタカローラ・アルティス - 台湾、東南アジアなど
プリングルス - アメリカ
ハイネケン - アメリカ
リーバイス - ヨーロッパ

脚注

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外部リンク

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ブラッド・ピット - allcinema

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[140] “米女優アンジェリーナ・ジョリーさん、双子を無事出産”. AFPBB News. (2008年7月13日) 2008年8月1日閲覧。

[141] クルーニーも2度選出されている

[142] “ブラッド・ピット、4億5000万円よりも子どもとの時間が大事”. シネマトゥデイ. (2009年11月20日) 2011年7月13日閲覧。

[143] “ブラッド・ピット、9,900万円で自宅に隣接した家を購入!秘密の洞窟もあり?”. シネマトゥデイ. (2010年1月20日) 2011年7月13日閲覧。

[144] “ブラッド・ピット、パリでシャイロちゃんに90万円分の洋服を散財!”. シネマトゥデイ. (2010年2月26日) 2011年7月13日閲覧。

[145] “2009年「最も稼いだ監督」はマイケル・ベイ「最も稼いだ俳優」はダニエル・ラドクリフ”. シネマトゥデイ. (2010年2月5日) 2011年7月13日閲覧。

[146] “ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、イタリアに36億円の豪邸を購入?”. シネマトゥデイ. (2010年7月25日) 2011年7月13日閲覧。

[147] “アンジー&ブラピ、年棒約1,200万円で住み込みの乳母を募集中!”. シネマトゥデイ. (2011年4月24日) 2011年7月13日閲覧。

[148] ttp://www.cinematoday.jp/page/N0034803

[149] Korzdorfer, Norbert (2009年7月23日). “"With six kids each morning it is about surviving!"”. Bild 2009年7月24日閲覧。

[150] 「ハリウッド・スキャンダル」ブラピに市長の職をオファー!! リアルスポーツ 2009年09月07日(月曜日)

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 '''ブラッド・ピット'''（'''Brad Pitt''', [[1963年]][[12月18日]] - ）は、[[アメリカ合衆国]][[オクラホマ州]]出身の[[俳優]]、[[映画プロデューサー]] 。正式名は'''ウィリアム・ブラッドリー・ピット'''（'''William Bradley Pitt'''）。日本での愛称は'''ブラピ'''。身長5フィート11インチ（180cm）、体重73kg。左利き。
-== 来歴 ==
+== 生い立ち ==
-[[オクラホマ州]][[シャウニー (オクラホマ州)|シャウニー]]で、トラック会社の経営者である父と[[高等学校]]の[[カウンセラー]]であった母との間に生まれた。生後間も無く[[ミズーリ州]][[スプリングフィールド (ミズーリ州)|スプリングフィールド]]へ転居。[[バプテスト]]として育てられ、高等学校在学時は各種[[スポーツ]]、[[ディベート]]、校内自治、[[演劇]]活動に勤しんだ。[[ミズーリ大学コロンビア校]]を中退後、ストリッパーの送迎運転手などを経て、[[1986年]]に[[ビバリーヒルズ]]に移住。同年、[[シチュエーション・コメディ]]番組『[[ダラス (テレビドラマ)|ダラス]]』で初出演。現在は、自身の[[信仰]][[宗教]]について、20%は[[無神論者]]で、80%は[[不可知論者]]であると述べている<ref>{{cite news|url=http://www.bild.de/BILD/news/bild-english/celebrity-gossip/2009/07/22/brad-pitt-interview/inglourious-basterd-star-on-angelina-jolie-and-six-kids.html|title="With six kids each morning it is about surviving!"|last=Korzdorfer|first=Norbert|date=July 23, 2009|work=[[Bild]]|accessdate=July 24, 2009}}</ref>ことから、彼は[[:en:Agnostic atheism|Agnostic atheism]](不可知論的無神論)に当たる。また、同性愛者同士の結婚と[[大麻]]の合法化に賛成である事も述べている<ref>[http://npn.co.jp/article/detail/97089850/ 「ハリウッド・スキャンダル」 ブラピに市長の職をオファー!!] リアルスポーツ 2009年09月07日(月曜日)</ref>。
+[[オクラホマ州]][[シャウニー (オクラホマ州)|シャウニー]]で、トラック会社の経営者である父と[[高等学校]]の[[カウンセラー]]であった母との間に生まれた<ref name="bag">{{cite news |url=http://www.people.com/people/archive/article/0,,20102562,00.html |title=Look Who Bagged Brad |author=Karen S. Schneider |date=1996-01-15 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|accessdate=2009-04-03}}</ref>。生後間も無く[[ミズーリ州]][[スプリングフィールド (ミズーリ州)|スプリングフィールド]]へ転居し、後に弟が2人生まれた<ref name="slipping four">{{cite news |title=Slippin' around on the road with Brad Pitt |author=Chris Mundy |date=1994-12-01 |work=Rolling Stone}}</ref>。保守的な家庭で[[南部バプテスト連盟|南部バプテスト]]として育てられた<ref name="parade" />。
+{{仮リンク|キカプー高等学校|en|Kickapoo High School (Springfield, Missouri)}}在学時はレスリング、水泳、バスケットボール、ゴルフ、テニスのチームのメンバーだった<ref>{{Cite news| url=http://www.people.com/people/article/0,,20529706,00.html | work=People | title=Brad Pitt Was a Wrestler and a Diver – Never a Baseball Player | date=2011-09-19 | accessdate=2011-12-25 | first1=Rennie | last1=Dyball}}</ref><ref>{{Cite news| url=http://usliberals.about.com/od/celebrityactivists/p/BradPitt.htm | work=About.com | title=Profile of Brad Pitt, Activist & Film Actor | first1=Deborah | last1=White}}</ref>。[[ディベート]]、校内自治、[[演劇]]活動に勤しんだ<ref name="fox film" />。高校卒業後の1982年、[[ミズーリ大学コロンビア校]]に入学し、広告を中心としたジャーナリズムを専攻した<ref name="fox film">{{cite news |url=http://www.foxnews.com/story/0,2933,191847,00.html?sPage=fnc/entertainment/celebrity/pitt |title=Brad Pitt Filmography, Biography |date=2006-05-11 |publisher=[[FOXニュース|Fox News]]|accessdate=2008-10-30}}</ref>。友愛会は{{仮リンク|シグマ・チー|en|Sigma Chi}}に参加し<ref name="bag"/>、いくつかの友愛ショーにも出席した<ref>{{cite news |title=Brad Pitt, sexiest man alive, is also one of the silliest |date=2008-12-09 |work=[[:en:The Kansas City Star|The Kansas City Star]] |page=E1}}</ref>。ピットは学位を取得してる2週間前に退学し、[[ロサンゼルス]]に移って演技のレッスンを受け始めた<ref name="parade">{{cite news |author=Dotson Rader |work=[[:en:Parade (magazine)|Parade]]|url=http://www.parade.com/articles/editions/2007/edition_10-07-2007/Brad_Pitt |title=I have faith in my family |date=2007-10-07 |accessdate=2008-03-03}}</ref>。
-[[1991年]]公開の映画『[[テルマ&ルイーズ]]』で注目され翌[[1992年]]、[[ロバート・レッドフォード]]監督作品『[[リバー・ランズ・スルー・イット]]』で「レッドフォードの再来」と絶賛を博し、アメリカ国内での名声を獲得した。以後、『[[インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア]]』『[[レジェンド・オブ・フォール]]』で二枚目俳優として新たなファンの獲得に成功すると[[1995年]]、『[[セブン (映画)|セブン]]』の大ヒットにより世界的にその名が知れ渡るようになる。さらに同年の[[アカデミー助演男優賞]]にノミネートされた『[[12モンキーズ]]』のように奇怪な役にも果敢に挑戦。尚、同作によりゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。
+== 演技キャリア ==
-下積み生活が長かったため映画及び撮影現場に対する思い入れは人一倍強く、自分の出番が終わった後も撮影現場に残るといった直向な姿勢は『[[ジョー・ブラックをよろしく]]』で共演した[[アンソニー・ホプキンス]]にも賞賛された<ref>[[2007年]][[8月|8月号]]「[[日経エンタテインメント!]]」（[[日経BP社]]）の連載「負け組ハリウッドの肖像」より</ref>。当初は端正な顔立ちと二枚目の役柄が多かったからかファンの大半は女性であったが、[[役作り]]のために[[抜歯]]を行った『[[ファイト・クラブ (映画)|ファイト・クラブ]]』など[[アクション映画]]への出演に伴い男性からも支持を集めるようになる。
+=== 初期の活動 ===
+ロサンゼルスでは自分自身を確立するのに苦労しつつ、{{仮リンク|ロイ・ロンドン|en|Roy London}}から演技のレッスンを受けていた<ref name="People-Bio" /><ref name="fox film" />。レッスンの傍ら、[[運転手]]<ref>{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,,20009322,00.html |title=Brad Pitt: 'Strippers Changed My Life' |author=Tim Nudd |date=2007-01-22 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|accessdate=2008-10-14}}</ref>や{{仮リンク|エル・ポロ・ロコ|en|El Pollo Loco}}の店員など様々な仕事をしていた。1986年に[[ビバリーヒルズ]]に移住。
+年に映画界でのキャリアが始まり、『[[追いつめられて]]』、『[[ノーマンズ・ランド]]』、『[[レス・ザン・ゼロ]]』にノンクレジットで出演した<ref name="fox film" />。1987年5月には[[NBC]]のソープオペラ『''[[:en:Another World (TV series)|Another World]]''』に2話出演し、テレビデビューを果たした<ref>[http://www.igs.net/~awhp/bradpitt.html "Brad Pitt on Another World"], ''The Another World Home Page''.  Retrieved 2012-01-10.</ref>。同年11月には[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]のシットコム『[[愉快なシーバー家]]』にゲスト出演した<ref name="bio channel">{{cite web |url=http://www.biography.com/articles/Brad-Pitt-9441989 |title=Brad Pitt Biography |publisher=[[:en:The Biography Channel|The Biography Channel]] |page=1 |accessdate=2009-05-20}}</ref>。1987年12月から1988年2月には[[CBS]]の『[[ダラス (テレビドラマ)|ダラス]]』にチャーリー・ウェイドのボーイフレンドのランディ役で4話出演した<ref name="Scotland">{{cite news |url=http://scotlandonsunday.Scotsman.com/features/Would-the-real-Brad-Pitt.4535381.jp |title=Would the real Brad Pitt please stand up? |title.= |author=Garth Pierce |date=2008-09-28 |work=[[:en:Scotland on Sunday|Scotland on Sunday]] |accessdate=2009-05-26}}</ref><ref name="People-Bio" />。ピットはそのキャラクターを「干し草に引っかかる馬鹿なボーイフレンド」と説明した<ref>{{cite news |title=Hot Actor: Brad Pitt |author=Jay Martel |date=1992-05-14 |work=Rolling Stone}}</ref>。1988年には[[フォックス放送|フォックス]]のドラマ 『[[21ジャンプ・ストリート]]』にゲスト出演した<ref name="persico">{{cite news|author=Joyce J. Persico|title=Hollywood Hunk Brad Pitt Is Casual About Celebrity|date=1995-09-29|work=[[The Times-Picayune]]|page=L34}}</ref>。
-[[2000年]]以降も精力的に活動を続け『[[オーシャンズ11]]』では出演料と興業収入で記録的な数字を叩き出し、現在までに3作品が製作される人気シリーズとなった。その後も出演映画のヒットと併行して出演料は高騰し、現在では作品1つあたりの出演料が2500万$を超える「A-リスト」の一角を成している。[[2007年]]、[[19世紀]]の[[ガンマン]]である[[ジェシー・ジェイムズ|ジェシー・ジェームズ]]の半生を映画化した『[[ジェシー・ジェームズの暗殺]]』でジェイムズを演じ、[[第64回ヴェネツィア国際映画祭]][[ヴェネツィア国際映画祭 男優賞|男優賞]]を受賞。さらに、『[[ディパーテッド]]』で初めて[[映画プロデューサー]]に挑戦。既に15本の映画で製作に関わっており出演・製作両面で今後の動向が注目されている。
+同年、ユーゴスラビアとアメリカ合衆国の合作映画『[[リック (映画)|リック]]』で初めての映画主演を務めた。しかし映画のフィルムは、[[クロアチア紛争]]勃発のためにお蔵入りとなり、1997年まで公開されなかった<ref name="fox film" />。1989年にはコメディ映画『[[ハッピー・トゥギャザー]]』で助演、ホラー映画『[[処刑教室-最終章-]]』で主演を務めた<ref name="bio channel" />。テレビでは『''[[:en:Head of the Class|Head of the Class]]''』、『[[フレディの悪夢]]』、『[[ナイスサーティーズ]]』にゲスト出演したほか、『愉快なシーバー家』への再出演も果たした<ref>{{cite web|url=http://www.chinadaily.com.cn/entertainment/2006-03/13/content_534637.htm|title=Brad Pitt|accessdate=2010-07-12|work=China Daily|archiveurl=http://www.webcitation.org/5rAolgfCf|archivedate=2010-07-12}}</ref>。
-中国によるチベット侵略を描いた『[[セブン・イヤーズ・イン・チベット]]』に主演したため、中国からは無期限で立ち入り禁止されている。
+年には[[NBC]]のテレビ映画『[[トゥルー・ブルース]]』では主人公ビリー役となり、[[ジュリエット・ルイス]]と共演した<ref name="too young">{{cite news |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,316786,00.html |title=Too Young to Die&nbsp;— TV Review |author=Ken Tucker |date=1990-02-23 |work=Entertainment Weekly |accessdate=2008-10-14}}</ref>。また同年、フォックスの全6話の短期ドラマ『グローリー・デイズ』<ref name="People-Bio" />と[[HBO]]のテレビ映画『[[ザ・イメージ]]』に出演した<ref name="pitt interesting" />。翌1991年の映画『[[傷だらけのランナー]]』では[[リック・シュローダー]]演じる犯罪者の兄弟で、高校生ランナーのジョー・マロニーを演じた<ref>{{cite news |url=http://movies.nytimes.com/movie/739/Across-the-Tracks/details |title=Across the Tracks&nbsp;— Cast, Crew, Director, and Awards |work=The New York Times |accessdate=2008-10-14}}</ref>。
-== 私生活・エピソード ==
-;交際・結婚歴
-:過去に歌手の[[シニータ]]、女優の[[ロビン・ギヴンズ]]、[[ジル・ショーレン]]、[[ジュリエット・ルイス]]と交際していた。
-:『[[セブン (映画)|セブン]]』で夫婦役として共演した[[グウィネス・パルトロー]]とは私生活でも交際に発展。『[[セブン・イヤーズ・イン・チベット]]』の撮影中で[[アルゼンチン]]の山奥に滞在していた時でさえもパルトローのバースデーパーティーを開催。現地の言葉を話せないにも関わらず交際相手を祝福するピットの姿勢にパルトローは感激したという。後に正式に婚約を発表するも、1997年6月に解消した。『[[ジョー・ブラックをよろしく]]』の[[クレア・フォーラニ]]と一時期付き合っていた{{要出典|date=2008年4月}}。
-:2000年7月29日に女優の[[ジェニファー・アニストン]]と[[カリフォルニア州]][[マリブ]]で挙式。当日は[[パパラッチ]]による結婚式の撮影を防ぐために数百人の[[ボディーガード]]を雇用するなど、周囲が戸惑うほどの熱愛振りで世間を賑わせたが、一日でも早く子供が欲しいと主張するピットを、女優としてのキャリアを優先したアニストンが拒んだ{{要出典|date=2007年12月}}（アニストン自身はこれを否定）ため、2005年1月7日に離婚を発表し、同年10月2日に成立した。しかし、アニストンは周囲に「ブラッドは世界で一番優しい紳士」「彼は私の不安や欠点、疑問などを全て受け容れてくれた」と語っており、『[[ディパーテッド]]』では揃って製作を担当するなど離婚後も関係は良好な模様である。
-:『[[Mr.&Mrs. スミス]]』での共演を機に[[アンジェリーナ・ジョリー]]と親密な関係を築き、その後、ジョリーの2人の養子の父親となる意向を発表。養子の姓はジョリー・ピットに変更された。2006年5月27日にジョリーは[[ナミビア]]でピットとの実子に当たる女児を出産。同年『エスクワイア』誌の10月号のインタビューにおいてジョリーと正式に結婚する時期を問われたピットは「この国で結婚したいと思った誰もがきちんと結婚できるようになったらアンジーと僕は結婚を考える」とコメントし、[[同性結婚]]を支持する考えを表明した。ピット、ジョリー共にトップスターであるため、一部の関係者からは2人を合わせて「ブランジェリーナ」と呼ばれている。2008年7月12日に[[フランス]]の[[ニース]]で双子の男児（Knox Leon）と女児（Vivienne Marcheline）が誕生<ref>{{cite news|url=http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2417330/3123625|title=米女優アンジェリーナ・ジョリーさん、双子を無事出産|date=2008-07-13|accessdate=2008-08-01|publisher=AFPBB News}}</ref>。
-;交友関係
-:[[ジョージ・クルーニー]]、[[マット・デイモン]]とは『[[オーシャンズ11]]』での共演で友人となり、また[[ダーモット・マローニー]]は下積み時代からの親友である。また、[[ロバート・レッドフォード]]を尊敬しており再共演した『[[スパイ・ゲーム]]』のインタビューにて「師匠であり、もう一人の父親のような存在」と語っている。[[バラク・オバマ]]とは遠い親戚である。これについてオバマは「美男の遺伝子がすべて彼のほうに行ってしまった」と話している。また[[ジョニー・デップ]]とも「[[21ジャンプストリート]]」にゲスト出演して以来、連絡を取り合う仲らしい。
-;趣味・嗜好
-:先述の通り、映画に対する思い入れは強く[[シネ・フィル]]として有名。ジェニファー・アニストンとの2人きりの旅行でも映画の[[DVD]]を持ち歩いたほどの映画好き。また、好きな映画作家や俳優の話題になると饒舌になるためインタビュアーは予め話題づくりのためにピットの好きな映画作家や俳優を下調べしておく手法を用いる。『セブン・イヤーズ・イン・チベット』『ファイト・クラブ』の他にも『トゥルー・ロマンス』『マルコヴィッチの穴』のカメオ出演が気に入っている。
-:[[インテリア]]のデザインを趣味としており建築ジャンキーとして知られ、[[フランク・ゲーリー]]を尊敬している。特技は[[ライフル銃]]。本人曰くオクラホマ州出身の男性は子供の頃から護身術の一環として撃ち方を習得するらしい。[[サメ|鮫]]と[[クモ|蜘蛛]]が苦手。また、バイクが趣味で何台かのハーレーを所有している。
-;ファッション
-:[[エドウィン]]や[[ロレックス]]、[[ソフトバンクモバイル]]の[[コマーシャルメッセージ|CM]]のイメージにより秀でたファッションセンスの持ち主とされている一方で本人のファッションに対する拘りはあまりない。髪型は役柄に合わせて変えていたが最近は坊主頭や短髪が多い。衣服は交際相手により変化する傾向があるが『テルマ&ルイーズ』『ザ・メキシカン』で披露したようなカジュアルなものが多い。それでも映画の劇中や公式の場におけるファッションは高く評価されておりアメリカの著名な雑誌で「最もセクシーな男」に2度選出されている<ref>クルーニーも2度選出されている</ref>。
+映画やテレビへのゲスト出演を繰り返した数年後、1991年のロードムービー『[[テルマ&ルイーズ]]』で一躍知名度を上げた<ref name="pitt interesting">{{cite news|author=Russell Smith|title=Brad Pitt Only Does Interesting Movie Roles|date=1993-10-19|work=[[Deseret News]]|page=EV6|quote=It was in 1991, when he hitched his ride with [[ジーナ・デイヴィス|Geena Davis]] and [[スーザン・サランドン|Susan Sarandon]] in ''Thelma & Louise,'' that Pitt's star began to twinkle in earnest.}}</ref>。ピットはテルマ（[[ジーナ・デイヴィス]]）のボーイフレンドのJ.D.を演じた。彼とデイヴィスのラブシーンは、ピットを[[セックスシンボル]]にした出来事として挙げられている<ref name="bio channel" /><ref>{{cite news |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/3687795.stm |title=Brad Pitt's epic journey |date=2004-05-13 |publisher=BBC News |accessdate=2009-05-20}}</ref>。
-;金銭・資産
-:[[2009年]]11月、ライフ＆スタイル誌によると、10月31日に観光開発会社のゲストとして出席予定だったUAE（アラブ首長国連邦）のアブダビで開催されたグランプリ・ボールを欠席し、アンジェリーナ・ジョリーと子どもたちと一緒にロサンゼルスでハロウィンを楽しんでいたことが明らかになった。この公式行事に出席した場合、ブラッドには500万ドル（日本円で約4億5000万円）のギャラが支払われるはずだった。関係者は「ギャラは高額ですが、このような行事よりも最近のブラッドは家族と一緒に過ごす時間が多くなりました」とコメントしている<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、4億5000万円よりも子どもとの時間が大事 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2009-11-20 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0020910 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+『テルマ&ルイーズ』の後、ピットはロックスターを描いた低予算映画『[[ジョニー・スエード]]』（1991年）<ref>{{cite news|author=Ashley Meeks|title=On DVD: "Walk Hard" hits the right notes; Pitt's "Johnny Suede" sizzles|date=2008-09-24|work=[[Las Cruces Sun-News]]}}</ref>と『[[クールワールド]]』<ref name="bio channel" />に出演し、キャリアを進めたが、批評的にも興行的にも失敗した<ref name="earnings" /><ref>{{cite news|url=http://www.rottentomatoes.com/m/1040378-cool_world/ |title=Cool World Movie Reviews, Pictures|accessdate=2010-03-13|publisher=[[Rotten Tomatoes]]}}</ref>。
-:[[2010年]]1月、レーダー・オンラインによると、カリフォルニア州のロス・フェリズにある自宅に隣接した家を購入したという。購入した家は約1,000平方メートルの敷地に建っている1920年代に建てられた家で300平方メートルの広さがあり、ベッドルーム2部屋とバスルームが2つ、石の暖炉と広いリビングルームとバー、予備の部屋が1室あるほかに秘密の洞窟もあるという。2008年に売り出された当初は200万ドル（日本円で約1億8,000万円）だったが、その後に149万5,000ドル（日本円で約1億3,460万円）まで下がり、ブラッドは110万ドル（約9,900万円）で購入したという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、9,900万円で自宅に隣接した家を購入!秘密の洞窟もあり? |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-01-20 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0021939 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年の[[ロバート・レッドフォード]]監督による伝記映画『[[リバー・ランズ・スルー・イット]]』では主役のポール・マクリーンを演じた<ref>{{cite news |url=http://www.cnn.com/SHOWBIZ/Movies/9811/13/brad.pitt/ |title=Meet Brad Pitt: Actor talks traps, perfection, and honesty |author=Laurin Sydney |date=1998-11-13 |publisher=[[CNN|CNN: Showbiz/Movies]]|accessdate=2008-11-15}}</ref>。彼の演技はキャリアを作り上げたといわれ<ref name="river runs">{{cite news |author=Janet Mock |url=http://www.people.com/people/brad_pitt/biography |title=Brad Pitt Biography |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|page=1 |accessdate=2009-02-25}}</ref>、「カウボーイ・ハット・ハンク」を超える可能性があると証明した<ref name="giles">{{cite news |url=http://www.rottentomatoes.com/m/inglourious_basterds/news/1838607/total_recall_brad_pitts_best_movies |title=Total Recall: Brad Pitt's Best Movies |author=Jeff Giles |date=2009-08-20 |publisher=[[Rotten Tomatoes]]|accessdate=2010-03-13|page=1}}</ref>。
-:[[2010年]]2月、パリに滞在中に「ボンポワン」という店にザハラちゃんととシャイロちゃんの娘2人と買い物に出向き、ボーイズコレクションの春夏コレクションの洋服を総額約1万ドル（日本円で約90万円）ほどを使い、大量購入をしたという。その様子を目撃した人は、「ザハラちゃんは女の子らしい、かわいらしい服喜んで選んでいたが、シャイロちゃんはスカートやドレスにまったく興味を示さずボーイズコレクションに夢中だった」と語っている。その後もほかの子どもたちのために4,000ドル（日本円で約36万円）ほどの買い物をしたブラッドと娘たちの3人はルーブルのホテルへ向かい、そこでアンジェリーナと落ちあってスイートルームでランチを楽しんだという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、パリでシャイロちゃんに90万円分の洋服を散財! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-02-26 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0022759 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年、ロードムービー『[[カリフォルニア (映画)|カリフォルニア]]』でジュリエット・ルイスと再共演した。彼はルイスのボーイフレンドでシリアルキラーのアーリー・グレイスを演じ、『[[ローリング・ストーン]]』の[[ピーター・トラヴァース]]からは「すべてのボーイッシュな魅力と純粋な脅威を感じさせる鼻を鳴らしが卓越している」と評された<ref name="kalifornia">{{cite news |title=Kalifornia: Review |url=http://www.rollingstone.com/movies/reviews/kalifornia-19930903|author=Peter Travers |authorlink=ピーター・トラヴァース |date=2000-12-08 |work=Rolling Stone |accessdate=2008-10-14}}</ref>。他に犯罪映画『[[トゥルー・ロマンス]]』でフロイドを演じた<ref>{{cite news |url=http://www.rottentomatoes.com/m/inglourious_basterds/news/1838607/2/total_recall_brad_pitts_best_movies |title=Total Recall: Brad Pitt's Best Movies |author=Jeff Giles |date=2009-08-20 |publisher=[[Rotten Tomatoes]]|accessdate=2010-03-13|page=2}}</ref>。その年彼は[[:en:National Association of Theatre Owners|ShoWest]]賞の明日の男性スター賞を受賞した<ref>{{cite web |url=http://www.showest.com/filmexpo/showest/general/past_winners.jsp |title=Showest Awards: Past Award Winners |publisher=[[:en:National Association of Theatre Owners|ShoWest]] ([[:en:Nielsen Company|Nielsen Business Media Film Group]])|accessdate=2008-08-18}}</ref>。
-:[[2010年]]2月、ヴァニティ・フェア誌が2009年に「最も稼いだハリウッドの稼ぎ手」を発表し、1,350万ドル（日本円で12億1,500万円）を稼いで40位にランクインした。このランキングは映画のギャラだけでなく、商品のロイヤリティ収入なども含んでいるという<ref>{{cite news |title=2009年「最も稼いだ監督」はマイケル・ベイ「最も稼いだ俳優」はダニエル・ラドクリフ |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-02-05 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0022297 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+=== 批評的成功 ===
-:[[2010年]]7月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがイタリアに4,000万ドル（日本円で約36億円）の豪邸を購入したという。この家は寝室が15部屋、バスルームが7個、ホームシアター・ルーム、ジム、プールが2つとジャグジーなどが備えられており、不動産コンサルタントの男性は「二人は特別な物件を探していて、夏休みを過ごすための家を大急ぎで探していました」とコメントしている。ブラッドとアンジーは1000万ドル（日本円で約9億円）の物件を2つ見学した後、高いほうの家を購入することにしたという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、イタリアに36億円の豪邸を購入? |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-07-25 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0025804 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年はピットのキャリアの大きな転換点となった。[[アン・ライス]]の1976年の小説『[[夜明けのヴァンパイア]]』を原作とした『[[インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア]]』では吸血鬼の{{仮リンク|ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック|en|Louis de Pointe du Lac}}役となり<ref name="austin">{{cite news |url=http://www.austinchronicle.com/calendar/film/1994-11-11/138413/ |title=Interview With the Vampire review |author=Marc Savlov |date=1994-11-11 |work=[[The Austin Chronicle]] |accessdate=2008-10-15}}</ref>、[[トム・クルーズ]]、[[キルスティン・ダンスト]]、[[クリスチャン・スレーター]]、[[アントニオ・バンデラス]]と共にアンサンブルキャストの一人を務めた<ref name="austin" />。同作により[[MTVムービー・アワード]]では2部門を受賞したが<ref>{{cite news |url=http://www.mtv.com/ontv/movieawards/1995/ |title=1995 Movie Awards |publisher=MTV |accessdate=2008-10-15}}</ref>、演技はあまり評価されなかった。『''[[:en:Dallas Observer|Dallas Observer]]''』では、「ブラッドピットは...（映画の）問題の大部分だ。監督が彼の生意気で、ハンキッシュで、庶民的な側面を強調するときに...彼を見るのは楽しい。しかし退屈なルイなる内面の葛藤、さらには自己認識を示唆している彼については何もない」と書かれた<ref>{{cite news |url=http://www.dallasobserver.com/1994-11-10/film/bloodlust/ |title=Bloodlust |author=Matt Zoller Seitz |date=1994-11-10 |work=[[Dallas Observer]] |page=1 |accessdate=2009-07-13}}</ref>。
+[[ファイル:Brad Pitt Palm Film Festival.jpg|thumb|upright|alt=A side view of a Caucasian male, who is facing to the left, with light brown hair. He is wearing a black suit and tie with a white shirt. Another Caucasian male, also wearing a suit, is visible in the background. |ピットは1995年と2000年に『[[ピープル (雑誌)|ピープル]]』の「セクシーな男」に選ばれた。]]
-:[[2011年]]4月、BANG Media Internationalによると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが6人の子どものナニー（乳母）を年棒9万ポンド（日本円で約1,200万円）で募集している。ナニーなる条件は住み込みで邸宅があるカリフォルニア、ニューオーリンズ、フランスのほかに2人が撮影で訪れる世界各地に同行できることだという。さらに子どもたちと同じように最低でも2か国語を話せることが望ましいという。アンジーとブラッドは「子どもたちにとってベストな人材であることが大切」だとしているといい、現在はブラッドの両親がフランスで孫たちの面倒を見ているが自宅の改装が済み次第、一家の引越しが行われ、一家が本館に住み、ナニーにはキッチンと寝室付きの居心地のいいコテージ風の別館が与えられる<ref>{{cite news |title=アンジー&ブラピ、年棒約1,200万円で住み込みの乳母を募集中! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2011-04-24 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0031903 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の後は[[ジム・ハリソン]]の小説を原作とした『[[レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い]]』（1994年）に主演し<ref>{{cite news |url=http://www.bbc.co.uk/films/2000/11/14/legends_of_the_fall_1994_review.shtml |title=BBC Films review&nbsp;— Legends of the Fall |author=Almar Haflidason |date=2000-11-14 |publisher=[[BBC Online|BBC Movies]]|accessdate=2008-10-15}}</ref>、移民のウィリアム・ラドロー大佐（[[アンソニー・ホプキンス]]）の息子のトリスタン・ラドローを演じた<ref>[http://books.google.com/books?id=VgBtaDT-evYC&pg=PA204&dq=cornish+legends+of+the+fall&hl=en&ei=JN_8TdnmHdCq8AOk6NWpCQ&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=2&ved=0CC0Q6AEwAQ#v=onepage&q=cornish%20legends%20of%20the%20fall&f=false The Celtic languages in contact – Hildegard L. C. Tristram – Google Books<!-- Bot generated title -->]</ref>。この作品により[[ゴールデングローブ賞]][[ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)|主演男優賞]]で初めて候補に挙がった<ref name="golden globes">{{cite web |url=http://www.goldenglobes.org/browse/member/28464 |title=HFPA&nbsp;— Awards Search |accessdate=2008-05-16 |home=[[ゴールデングローブ賞|Golden Globes]] Official Website}}</ref>。[[エイダン・クイン]]と[[ヘンリー・トーマス]]がピットの兄弟を演じた。映画自体のレビューは賛否あったものの<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/legends-of-the-fall |title=Legends of the Fall (1995): Reviews |date=1995-01-13 |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=2008-12-22}}</ref>、ピットの演技は好評された<ref>{{cite news |url=http://movies.nytimes.com/movie/review?res=9A04E1DF1F38F930A15751C1A962958260 |title=Grit vs. Good Looks In the American West |author=Janet Maslin |date=1994-12-23 |work=The New York Times |accessdate=2009-03-02}}</ref>。『''[[:en:Deseret News|Deseret News]]''』では『レジェンド・オブ・フォール』が主演男優としてピットの評判を固めるだろうと予測した<ref name="deseret">{{cite news |url=http://www.deseretnews.com/article/700001019/Legends-of-the-Fall.html |title=Legends of the Fall |author=Chris Hicks |date=1995-01-17 |work=[[:en:Deseret News|Deseret News]] |accessdate=2009-02-24}}</ref>。
-:[[2011年]]8月、経済誌[[フォーブス (雑誌)|フォーブス誌]]が「世界で最もリッチなセレブのカップル」のランキングを発表し、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2010年の世帯年収が4,900万ドル（日本円で約37億2,700万円）で3位にランクインした<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0034803</ref>。
+年、犯罪スリラー映画『[[セブン (映画)|セブン]]』でシリアルキラー（[[ケヴィン・スペイシー]]）を追う刑事を演じ、[[モーガン・フリーマン]]や[[グウィネス・パルトロー]]と共演した<ref name="seven">{{cite news |author=Janet Maslin |title=Seven Movie Review |url=http://movies.nytimes.com/movie/review?res=990CE1D81F3AF931A1575AC0A963958260 |date=1995-09-22 |work=The New York Times |accessdate=2008-10-15}}</ref>。ピットは同作をすばらしい映画と言い、自分の演技の幅が広がったと語った<ref>{{cite news |author=Jamie Portman |title=Into the Pitt: The actor talks about how he chooses roles&nbsp;— and how his last one may have done him permanent injury |date=1995-09-16 |work=[[The Hamilton Spectator]] |page=7}}</ref>。彼は「プリティ・ボーイ」または欠陥のある人間を演じるのを避け続ける意思を表明した<ref>{{cite news |author=Cindy Pearlman |title=Brad Pitt's Seven Deadly Sins |date=1995-09-17 |work=Chicago Sun-Times |page=1}}</ref>。彼は批評家に好評され、『[[バラエティ (アメリカ合衆国の雑誌)|バラエティ]]』は彼の演技でベストとし、ピットの「ねばる、精力的な、賞賛に値する仕事をする」刑事を演じる能力に言及された<ref>{{cite news |url=http://www.variety.com/index.asp?layout=review&reviewid=VE1117794764&categoryid=31&cs=1 |title=Se7en Review |date=1995-01-01 |work=Variety |accessdate=2008-12-22}}</ref>。『セブン』は全世界で3億2700万ドルを売り上げた<ref name="earnings" />。
-== 慈善活動 ==
-[[2009年]]6月、ピープル誌によると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのチャリティ組織“ジョリー・ピット基金”がパキスタンの難民救済のため100万ドル（日本円で約9,800万円）を国連難民機関に寄付した。アンジェリーナは過去に3回パキスタンを訪れており、住むところがなくなった人々を救うために使ってほしいと今回の寄付をした。国連難民機関の代表であるアントニオ・グエテレスは援助に感謝している<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0018492</ref>。
+『セブン』の成功の後、[[テリー・ギリアム]]の1995年のSF映画『[[12モンキーズ]]』でジェフリー・ゴインズ役で助演を務めた。本作は肯定的な評価を受け、特にピットは賞賛された。『ニューヨーク・タイムズ』のジャネット・マスリンは『12モンキーズ』を「激しくて不穏である」と述べ、「驚くほど殺気立った演技」で「映画の後半に重要になる怪しい磁気で、ジェフリーを感電させる」と結論づけた<ref>{{cite news |url=http://movies.nytimes.com/movie/review?res=9D03E7DF1239F934A15751C1A963958260 |title=12 Monkeys Review |author=Janet Maslin |work=The New York Times |accessdate=2008-10-15}}</ref>。ピットは本作でゴールデングローブ賞[[ゴールデングローブ賞 助演男優賞|助演男優賞]]を受賞し<ref name="golden globes" />、さらには[[アカデミー助演男優賞|助演男優賞]]で[[アカデミー賞]]でも初めて候補に挙がった<ref>{{cite web |url=http://www.oscars.org/press/presskits/nominations/pdf/81aa_fact_sheet.pdf |title=81st Annual Academy Awards&nbsp;— Oscar Nominations Fact Sheet |accessdate=2010-01-27 |home=[[アカデミー賞|Academy Award]]s Official Website |format=PDF|archiveurl=http://webcitation.org/5nDpSNelj |archivedate=2010-02-28}}</ref>。
-[[2009年]]10月、アメリカのチャリティー団体The Giving Back Fundが2008年の「寄付額が最も多い有名人」のランキングを発表し、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがハリケーン・カトリーナで壊滅的状況に陥ったニューオリンズの再建やエチオピアやイラクの子どもたちに総額で1,340万ドル（日本円で約12億円）を寄付して2位にランクインした<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0020546</ref>。
+翌1996年、彼は[[ロレンツォ・カルカテラ]]の小説を原作とした法廷ドラマ『[[スリーパーズ]]』に出演した<ref name="sleep cast">{{cite news |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,294799,00.html |title=Like a Bad Dream |author=Owen Gleiberman |date=1996-11-01 |work=Entertainment Weekly |accessdate=2008-11-06}}</ref>。映画は賛否両論であった<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/sleepers |title=Sleepers (1996): Reviews |date=1996-10-18 |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=2009-03-31}}</ref>。1997年の映画『[[デビル (1997年の映画)|デビル]]』では[[ハリソン・フォード]]と敵対する役割の[[IRA暫定派]]テロリストのローリー・ディヴァニーを演じ<ref>{{cite news |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,287134,00.html |title=The Devil's Own Movie Review |author=Owen Gleiberman |date=1997-03-21 |work=Entertainment Weekly |accessdate=2008-10-15}}</ref>、アイルランド訛りを使った<ref>{{cite journal |author=Larry Ratliff |title=Sexy integrity&nbsp;– Brad Pitt worked hard to match co-star Ford's 'every day look' |date=1997-03-28 |work=[[San Antonio Express-News]] |page=10H |quote=[Brad] Pitt had to master an Irish accent [in ''The Devil's Own''] to play the bitter freedom fighter who befriends the New York cop portrayed by [Harrison] Ford.}}</ref>。『デビル』は世界興行収入が1億4000万ドルに達したが<ref name="earnings" />、批評的には失敗した。その年末には[[ジャン＝ジャック・アノー]]の映画『[[セブン・イヤーズ・イン・チベット]]』ではオーストラリア人登山家の[[ハインリッヒ・ハラー]]役で主演した<ref>{{cite news |url= http://www2.salon.com/ent/movies/1997/10/10tibet.html|title=Seven Years in Tibet |author=Dwight Garner |date=1997-10-10 |publisher=[[Salon.com]] |accessdate=2008-10-15}}</ref>。ピットは共演の[[デヴィッド・シューリス]]と一緒にカリフォルニアやヨーロッパの[[アルプス山脈]]でロック・クライミングの訓練をした<ref name="tibet">{{cite news |author=Chris Nashawaty |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,288347,00.html |title='Seven Years' Hitch |date=1997-06-13 |work=Entertainment Weekly |accessdate=2008-10-15}}</ref>。同作は批評家に酷評され、失敗作と言われた<ref>{{cite news|author=Bernard Weinraub|title=Careers Are Sent Reeling When A Film Flops|date=1997-12-09|work=[[Pittsburgh Post-Gazette]]|page=D-3}}</ref>。
-[[2009年]]11月、ハリウッド・レポーターによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの[[2008年]]の寄付金総額は680万ドル（日本円で約6億1200万円）だったという。2人が設立したジョリー・ピット基金の2008年度の納税通知書によると、同基金の収益は1300万ドル（日本円で約11億7000万円）でその半分以上をさまざまな団体に寄付したといい、世界中の病気を減らすことを目的としている団体The Global Health Councilは同基金から200万ドル（約1億8000万円）を受け取り、ブラッドが創設したチャリティー団体Make It Right FoundationとHuman Rights Watchもそれぞれ1万ドル（約9000万円）を受け取ったという。さらにThe Armed Services YMCA of the US Army、ブラッドの地元スプリングフィールドの学校、息子マドックスくんの母国カンボジアの団体などもジョリー・ピット基金から寄付を受け取っているという<ref>{{cite news |title=ブラピとアンジェリーナ・ジョリー、昨年の寄付金総額は6億円以上 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2009-11-25 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0020981 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+ピットは1998年の『[[ジョー・ブラックをよろしく]]』で主演した。同作での彼は人間を研究するために青年の身体を借りている[[死神]]という役どころであった<ref>{{cite news |url=http://www.cincinnati.com/freetime/movies/mcgurk/meetjoeblack.html |title=Meet Brad Pitt |author=Margaret A. McGurk |work=[[:en:The Cincinnati Enquirer|The Cincinnati Enquirer]] |accessdate=2008-10-15}}</ref>。映画自体は賛否あったが、ピットの演技は概ね批判された。『サンフランシスコ・クロニクル』の{{仮リンク|ミック・ラサール|en|Mick LaSalle}}は、ピットは「観客に彼が死と永遠の謎の全てを知っている設定だと説得させることはできなかった」と評した<ref>{{cite news |url=http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/1998/11/13/DD24338.DTL |title=Colorless 'Joe Black'/ Pitt's Death is lethally dull, but Hopkins breathes life into overlong romance |author=Mick LaSalle |date=1998-11-13 |work=San Francisco Chronicle |accessdate=2009-02-25}}</ref>。[[ロジャー・イーバート]]は、「ピットは素晴らしい俳優だが、この演技は誤算だ」と評した<ref>{{cite news |url=http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/19981113/REVIEWS/811130304/1023|title=Meet Joe Black |author=[[ロジャー・イーバート]] |date=1998-11-13 |work=[[シカゴ・サンタイムズ]]|accessdate=2012-01-28}}</ref>。
-[[2009年]]12月、ピープル誌によると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがアメリカの養護施設団体“アメリカン・SOS・チルドレンズ・ビレッジ”に10万ドル（日本円で約900万円）を寄付した。この団体はイリノイ州とフロリダ州にある養護施設で現在は300人ほどの子どもたちが暮らしている。アンジェリーナは「孤児や捨て子を育て、家族をバラバラにしないSOSのすばらしい活動をわたしたちはこの目で見ました。SOSビレッジでは一定の年齢になったからといって子どもが放り出されることはありません。職業訓練、高等教育、生活の手助けなど、すべての援助を永遠に与え続けてくれる場所です」とコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジ・USAの会長は二人が同団体に寛大な手を差し伸べてくれたことに感謝し、今後も子どもたちをより良い方法で支えていきたいとコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジは孤児や捨て子を支援する世界最大のNPOで132か国で500のビレッジが存在している<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0021551</ref>。
+=== 1999年から2003年 ===
-[[2010年]]11月、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは児童養護団体SOS・チルドレンズ・ビレッジにジョリー・ピット財団を通じて15万ドル（日本円で約1,275万円）を寄付した。ブラッドとアンジーは2009年にもこの団体に10万ドル（日本円で約850万円）を寄付しており、今回はは2009年の1.5倍の額を寄付したことになる。SOS・チルドレンズ・ビレッジの会長ヒース・ポール博士はこの寄付に感謝を述べ「ブラッドとアンジーは子どもにとっての家族の大切さをとてもよく理解しています。彼らは、実際に難民キャンプなどでわれわれの活動を目の当たりにして、寄付を申し出てくださいました」と2人の寄付が単にお金だけが動くだけの寄付ではなく、心のこもった重みのあるものだと述べた<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0028551</ref>。
+年、[[チャック・パラニューク]]の[[ファイト・クラブ|同名小説]]を原作とした[[デヴィッド・フィンチャー]]監督の映画『[[ファイト・クラブ (映画)|ファイト・クラブ]]』でカリスマ的人物であるタイラー・ダーデンを演じた<ref>{{cite book |title=[[ファイト・クラブ|Fight Club]] |author=Chuck Palahniuk |authorlink=Chuck Palahniuk |year=1996 |publisher=W. W. Norton & Company |isbn=0-393-03976-5 |page=25}}</ref><ref>{{cite news |url=http://www.smh.com.au/news/entertainment/film/the-business-of-being-brad/2008/12/13/1228585167094.html?page=4 |title=The business of being Brad |author=Stephanie Bunbury |date=2008-12-13 |work=[[The Sun-Herald]] |page=4 |accessdate=2009-05-13}}</ref><ref name="fight">{{cite news |url=http://www.cnn.com/books/news/9910/19/fight.club.salon/index1.html |title='Fight Club': It 'Just sort of clicked' |author=Michael Sragow |date=1999-10-19 |work=[[Salon.com]] |publisher=CNN |page=2 |accessdate=2008-12-31}}</ref>。ピットは[[ボクシング]]、[[テコンドー]]、[[グラップリング]]のレッスンを受けて撮影に臨んだ<ref>{{cite journal |author=Stephen Garrett |title=Freeze Frame |journal=[[:en:Details (magazine)|Details]]|date=1999-07}}</ref>。ピットは役作りのために前歯を除去し、撮影後に元に戻した<ref>{{cite journal |author=Chris Nashawaty |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,83604,00.html |title=Brad Pitt loses his teeth for a "Fight" |journal=[[エンターテインメント・ウィークリー|Entertainment Weekly]] |date=1998-07-16 |accessdate=2009-02-25}}</ref>。『ファイト・クラブ』は1999年の[[ヴェネツィア国際映画祭]]でプレミア上映された<ref>{{cite news |url=http://www.nydailynews.com/archives/entertainment/1999/10/15/1999-10-15__fight_club__steps_into_the_.html |title='Fight Club' Steps into the Ring new Film's taking a beating for its Hyper-Violent content |author=Robert Dominguez |date=1999-10-15 |work=[[デイリーニューズ (ニューヨーク)|Daily News]] | location= [[ニューヨーク州]][[ニューヨーク]]|accessdate=2008-12-07}}</ref>。同作は興行収入は予想を下回るものだったが、翌2000年にDVDが発売された以降はカルト的な作品となった<ref>{{cite news |author=Dennis Lim |url=http://www.nytimes.com/2009/11/08/movies/homevideo/08lim.html |title=‘Fight Club’ Fight Goes On |accessdate=2009-12-10 |date=2009-11-08 |work=The New York Times}}</ref>。
+[[ファイル:Ocean's11Cast.jpg|thumb|alt=An image of five Caucasian men and one Caucasian woman posing in front of a blue curtain. Four of the men and the woman are wearing leather coats and jeans, while the man on the far left is wearing a trench coat and jeans.|『[[オーシャンズ11]]』のキャストの ピット、[[ジョージ・クルーニー]]、[[マット・デイモン]]、[[アンディ・ガルシア]]、[[ジュリア・ロバーツ]]と監督の[[スティーブン・ソダーバーグ]]（2001年12月）]]
-[[2011年]]1月、ハリウッド・リポーターによると、実子シャイロちゃんが生まれた国ナミビアにある野生動物保護区にシャイロちゃんの名の下にパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に設立したジョリー・ピット財団から200万ドル（日本円で1億6400万円）を寄付していたことが明らかになった<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、ナミビアの野生動物保護区に約1億6千万円を寄付! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2011-01-05 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0029375 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+『ファイト・クラブ』に続いてピットはアイリッシュ・ジプシーの[[ボクシング|ボクサー]]役を[[ガイ・リッチー]]の2000年のギャング映画『[[スナッチ]]』で演じた<ref>{{cite news |url=http://archives.cnn.com/2001/SHOWBIZ/Movies/01/18/review.snatch/index.html |title='Snatch': Bloody kid stuff |author=Paul Tatara |date=2001-01-18 |publisher=[[CNN|CNN: Showbiz/Movies]]|accessdate=2008-10-15}}</ref>。『スナッチ』自体はいくらかの批判があったものの、ピットの演技は概ね賞賛された<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/snatch |title=Snatch (2001): Reviews |date=2001-01-19 |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=2008-12-31}}</ref>。
+翌2001年には[[ロマンティック・コメディ]]映画『[[ザ・メキシカン]]』で[[ジュリア・ロバーツ]]の相手役を務めた<ref>{{cite news|author=Jay Boyar|title=Runaway Ride&nbsp;– 'The Mexican' Is Freewheeling Fun From Julia Roberts, Brad Pitt|date=March 2, 2001|work=[[Orlando Sentinel]]|page=21}}</ref>。同作は批評的には今一つだったが<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/the-mexican |title=Mexican, The (2001): Reviews |date=2001-03-02 |publisher=[[Metacritic]] |accessdate=2009-03-26}}</ref>、興行的には成功をおさめた<ref name="earnings" />。次にピットは、2001年に1億4300万ドルの興行収入を上げた[[冷戦]]スリラー『[[スパイ・ゲーム]]』<ref name="earnings" />で、[[ロバート・レッドフォード]]演じるキャラクターによって育てられた[[中央情報局|CIA]]准軍事工作員のトム・ビショップを演じた<ref>{{cite news |url=http://www.villagevoice.com/2001-11-27/film/international-men-of-history/1 |title=International Men of History |author=Mark Holcomb |date=2001-11-27 |work=[[The Village Voice]] |accessdate=2008-10-15 |page=1}}</ref>。同年11月22日、ピットはテレビドラマ『[[フレンズ (1994年のテレビドラマ)|フレンズ]]』の第8シーズン第9話｢{{仮リンク|ブラピの「ヘイト・クラブ」|en|The One with the Rumor}}｣で、当時結婚していた[[ジェニファー・アニストン]]が演じる{{仮リンク|レイチェル・グリーン|en|Rachel Green}}の同窓生役でゲスト出演した<ref>{{cite news |author=Karen S. Schneider |url=http://www.people.com/people/article/0,,1228733_628143_1,00.html |title=Truly Madly Deeply |accessdate=2008-05-16 |date=2001-11-28 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|page=1}}</ref>。この演技により彼は[[プライムタイム・エミー賞|エミー賞]]のコメディ・シリーズゲスト男優賞にノミネートされた<ref>{{cite news |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,321601,00.html |title=Trophy Time |author=Gary Susman |date=2002-07-17 |work=Entertainment Weekly |accessdate=A2009-04-22}}</ref>。さらに12月、1960年の『[[オーシャンと十一人の仲間]]』をリメイクした強盗映画『[[オーシャンズ11]]』に{{仮リンク|ラスティ・ライアン|en|Rusty Ryan}}役で出演した。彼は[[ジョージ・クルーニー]]、[[マット・デイモン]]、[[アンディ・ガルシア]]、ジュリア・ロバーツらのアンサンブル・キャストに加わった<ref name="oceans">{{cite news |url=http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20011207/REVIEWS/112070302/1023 |title=Ocean's Eleven |author=Roger Ebert |date=2001-12-07 |work=Chicago Sun-Times |accessdate=October 15, 2008-10-15}}</ref>。『オーシャンズ11』は批評家に好評された上、全世界で4億5000万ドルを売り上げて興行的にも成功した<ref name="earnings" />。
+年2月、ピットはMTVのリアリティ番組『[[ジャッカス]]』の2つのエピソードに出演した。1つではゴリラの着ぐるみに入ってロサンゼルスの通りで暴れ<ref>{{Cite episode|title=Night Monkey 2 (with Brad Pitt) |series=[[ジャッカス|Jackass]]|network=MTV |airdate=2002-02-10 |season=3 |number=8 |minutes=22–23}}</ref>、もう1つのエピソードでは市民の前で突然拉致される役割である<ref>{{Cite episode|title=The Abduction (with Brad Pitt) |series=[[ジャッカス|Jackass]]|network=MTV |airdate=2002-02-17 |season=3 |number=9 |minutes=22–23}}</ref>。同年、ジョージ・クルーニーの監督デビュー作『[[コンフェッション (2002年の映画)|コンフェッション]]』にカメオ出演した<ref>{{cite news |url=http://archives.cnn.com/2002/SHOWBIZ/Movies/12/30/barris.cnna/ |title=Chuck Barris' 'Dangerous Mind' |author=Bill Hemmer |date=2002-12-30 |publisher=[[CNN|CNN: Showbiz/Movies]]|accessdate=2009-07-24}}</ref>。2003年には[[ドリームワークス]]のアニメ映画『[[シンドバッド 7つの海の伝説]]』の[[シンドバッド]]役<ref>{{cite news |url=http://movies.nytimes.com/movie/review?res=9D01E7DD123AF931A35754C0A9659C8B63 |title=Sinbad: Legend of the Seven Seas review |author=Elvis Mitchell |authorlink=Elvis Mitchell |date=2003-07-02 |work=The New York Times |accessdate=2008-10-29}}</ref>とテレビアニメ『[[キング・オブ・ザ・ヒル]]』のゲスト出演で初めて声優を務めた<ref>{{Cite episode|title=Patch Boomhauer |series=King of the Hill |credits=J.B. Cooke, Anthony Lioi |network=Fox |airdate=2003-11-02 |season=8 |number=150 |minutes=22}}</ref>。
+=== 2003年以降 ===
+年には2本のメジャー映画に出演した。『[[トロイ (映画)|トロイ]]』では[[アキレウス|アキレス]]、『[[オーシャンズ12]]』ではラスティ・ライアンを再び演じた。彼は『トロイ』の撮影の6カ月前から剣の訓練をしていた<ref name="troy">{{cite news |author=Rome Neal |url=http://www.cbsnews.com/stories/2003/07/01/earlyshow/leisure/celebspot/main561157.shtml |title=Brad Pitt's Sailing Along |date=2003-07-01 |publisher=[[CBS News]] |work=[[The Early Show]] |accessdate=2008-11-24}}</ref>。撮影中に彼が[[アキレス腱]]を怪我したために製作が数週間遅れることとなった<ref>{{cite news |url=http://www.smh.com.au/articles/2004/05/06/1083635286338.html?from=storyrhs |title=For Pitt's sake |accessdate=2008-05-15 |date=2004-05-07 |work=The Sydney Morning Herald}}</ref>。『トロイ』は北米で1億3300万ドル、それ以外で3億6400万ドル、全世界で4億9700万ドルを売り上げてそれまでのピットの映画で最も商業的に成功した作品となった<ref name="earnings" /><ref>{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,26334,638550,00.html |title=''Troy'' Boy Brad Hits Box-Office Homer |author=Stephen M. Silverman |date=2004-05-17 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|accessdate=2008-12-20}}</ref>。『[[ワシントン・タイムズ]]』の{{仮リンク|スティーヴン・ハンター|en|Stephen Hunter}}は、ピットはこのような過酷な役割において優れていると評した<ref>{{cite news |url=http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A25869-2004May13.html |title=The Boy Toys Of 'Troy' |author=Stephen Hunter |date=2004-05-13 |work=The Washington Post |accessdate=2009-03-31}}</ref>。『オーシャンズ12』は世界で3億6200万ドルを売り上げ<ref name="earnings">{{cite web |url=http://www.boxofficemojo.com/people/chart/?view=Actor&id=bradpitt.htm |title=Brad Pitt Movie Box Office Results |publisher=[[Box Office Mojo]] |accessdate=2008-12-20}}</ref>、ピットとクルーニーのダイナミックさは「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード依頼の男性ケミストリー」であるとCNNのポール・クリントンにより評された<ref>{{cite news |url=http://edition.cnn.com/2004/SHOWBIZ/Movies/12/09/review.oceans/index.html |title=Review: 'Ocean's Twelve' high-spirited fun |author=Paul Clinton |date=2004-12-09 |publisher=[[CNN|CNN: Showbiz/Movies]]|accessdate=2008-12-20}}</ref>。
+年、ピットは互いの正体を知らない殺し屋夫婦の死闘を描く[[ダグ・リーマン]]監督のアクション・コメディ映画『[[Mr.&Mrs. スミス]]』に出演した。
+作品自体は平凡な評価だったか、ピットと[[アンジェリーナ・ジョリー]]の間に生まれたケミストリーに関しては概ね賞賛された<ref>{{cite news |author=Colin Covert |url=http://www.rottentomatoes.com/m/mr_and_mrs_smith/ |title=Mr. & Mrs. Smith |accessdate=2008-09-08 |publisher=[[Rotten Tomatoes]] |work=[[:en:Minneapolis Star Tribune|Minneapolis Star Tribune]]}}</ref>。『Mr.&Mrs. スミス』は全世界で4億7800万ドルの興行収入となり、2005年のヒット作のひとつとなった<ref>{{cite web |url=http://boxofficemojo.com/yearly/chart/?yr=2005&p=.htm |title=2005 Yearly Box Office Results |publisher=[[Box Office Mojo]] |accessdate=2009-01-21}}</ref>。
+[[ファイル:Brad Pitt Inglorious Basterds Berlin premiere.jpg|thumb|upright|『[[イングロリアス・バスターズ]]』のドイツ・プレミアでのピット（2009年7月）|alt=A Caucasian male, who is wearing aviator sunglasses, has light brown hair and a short brown beard. He wears a grey suit jacket, white shirt, and grey tie. Behind him are people with single-lens reflex cameras.]]
+翌2006年、[[アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ]]監督の『[[バベル (映画)|バベル]]』で[[ケイト・ブランシェット]]と共演した<ref>{{cite news|url=http://www.boston.com/news/globe/living/articles/2006/12/15/babel_departed_top_golden_globe_picks/|author=Ty Burr|title='Babel,' 'Departed' top Golden Globe picks|date=2006-12-15|accessdate=2010-04-22|work=The Boston Globe}}</ref>。ピットの演技は非常に好評であり、『{{仮リンク|シアトル・ポスト・インテリジェンサー|en|Seattle Post-Intelligencer}}』では、彼が信頼できるとし、フィルムの可視性を与えたと言われた<ref>{{cite news |url=http://www.seattlepi.com/movies/290909_babel03q.html |title=Three gripping stories intertwine in 'Babel,' a grim view of a borderless world |author=William Arnold |date=2006-11-03 |work=[[:en:Seattle Post-Intelligencer|Seattle Post-Intelligencer]] |accessdate=2008-10-15}}</ref>。ピットは後に自分のキャリアで最高の選択の1つだったと語った<ref>{{cite news |url=http://www.independent.ie/lifestyle/independent-woman/celebrity-news-gossip/pitts-pitch-brad-babbles-on-in-the-buildup-for-babel-77615.html |title=Pitt's pitch Brad babbles on in the build-up for 'Babel' |date=2006-09-11 |work=[[Irish Independent]] |accessdate=2008-12-21}}</ref>。同作は[[第59回カンヌ国際映画祭|2006年のカンヌ国際映画祭]]でスペシャル・プレゼンテーション作品として上映され<ref>{{cite news|author=Geoff Pevere|title=Babel speaks volumes&nbsp;— Movie lauded as first hit at 2006 Cannes film fest Star Brad Pitt a no-show as he awaits baby's birth|date=2006-05-24|work=Toronto Star|page=E01}}</ref>、さらに同年の[[トロント国際映画祭]]にも登場した<ref name="tongue">{{cite news |url=http://www.usatoday.com/life/movies/news/2006-09-10-pitt-toronto_x.htm |title=Babies and 'Babel' loosen Brad Pitt's tongue |author=Harlan Jacobson |date=2006-09-10 |work=USA Today |accessdate=2008-12-20}}</ref>。『バベル』は[[ゴールデングローブ賞 作品賞 (ドラマ部門)|ゴールデングローブ賞 作品賞（ドラマ部門）]]を受賞し、[[アカデミー作品賞]]にもノミネートされ、ピットも[[ゴールデングローブ賞 助演男優賞|ゴールデングローブ賞助演男優賞]]にノミネートされた<ref name="golden globes" />。
+年、ピットは『[[オーシャンズ13]]』はラスティ・ライアンを三度演じた<ref>{{cite news |url=http://www.foxnews.com/story/0,2933,275238,00.html |title='Ocean's Thirteen': Pacino + Clooney = Hot Stuff |author=Roger Freidman |date=2007-05-24 |publisher=[[Fox News Channel|Fox News]]|accessdate=2008-10-29}}</ref>。同作は世界で3億1100万ドルを売り上げた <ref name="earnings" />。次にピットは、{{仮リンク|ロン・ハンセン|en|Ron Hansen (novelist)}}の小説を原作とした[[西部劇]]ドラマ『[[ジェシー・ジェームズの暗殺]]』でアメリカのアウトローである[[ジェシー・ジェイムズ]]を演じた<ref>{{cite news |author=Manhola Dargis |url=http://movies.nytimes.com/2007/09/21/movies/21assa.html |title=The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford (2007)&nbsp;– Movie Review |accessdate=2008-05-15 |date=2007-09-21 |work=The New York Times}}</ref>。同作は{{仮リンク|アンドリュー・ドミニク|en|Andrew Dominik}}が監督し、ピットが経営する会社であるプランBエンターテインメントで製作され、[[第64回ヴェネツィア国際映画祭|2007年のヴェネツィア国際映画祭]]でプレミア上映された<ref>{{cite news |url=http://www.usatoday.com/life/people/2007-09-17-brad-pitt-cover_N.htm |title=Brad Pitt: Hollywood's most wanted man |author=Donna Freydkin |date=2007-09-17 |work=USA Today |accessdate=2009-02-25}}</ref>。『{{仮リンク|フィルム・ジャーナリスト・インターナショナル|en|Film Journal International}}』の{{仮リンク|ルイス・ビール|en|Lewis Beale}}によるとピットは「恐ろしくカリスマ的」な役割を果たしているとされ<ref>{{cite news |url=http://www.filmjournal.com/filmjournal/esearch/article_display.jsp?vnu_content_id=1003639817 |title=The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford&nbsp;— Review |accessdate=2009-02-25 |author=Lewis Beale |work=[[Film Journal International]]|archiveurl=http://www.webcitation.org/5qx7euw2t|archivedate=2010-07-03}}</ref>、[[ヴェネツィア国際映画祭 男優賞|ヴォルピ杯（男優賞）]]が与えられた<ref>{{cite news |author=Christopher Hastings |url=http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/exclusions/venice-film-festival/nosplit/venice-thewinners.xml |title=Venice Film Festival&nbsp;— the winners |date=2007-12-07 |work=The Daily Telegraph |location=UK |accessdate=2008-10-15 |archiveurl=http://www.webcitation.org/5nue2z2xq |archivedate=2010-03-01}}</ref>。ピットはプロモーションのために映画祭に出席したが、ボディガードを押しのけて現れたファンによって抱きつかれ、その後すぐ去った<ref>{{cite news |url=http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-479730/The-moment-crazed-fan-attacked-Brad-Pitt-Venice.html |title=The moment a fan attacked Brad Pitt in Venice |work=Daily Mail |location=UK |accessdate=2008-10-15}}</ref>。彼は最終的に[[第65回ヴェネツィア国際映画祭|2008年の同映画祭]]で男優賞のトロフィーを手にした<ref>{{cite news |author=Tom O'Neil |authorlink=Tom O'Neil |url=http://goldderby.latimes.com/awards_goldderby/2008/08/brad-pitt-venic.html |title=Brad Pitt finally claims last year's best-actor trophy at the Venice Film Festival |accessdate=2008-08-27 |date=2008-09-09 |work=Los Angeles Times}}</ref>。
+翌2008年、ピットはブラック・コメディ映画『[[バーン・アフター・リーディング]]』に出演し、初めて[[コーエン兄弟]]とコラボレーションした。同作は批評家から肯定的な評価を受け、『[[ガーディアン]]』誌では「しっかりと巻かれた、巧みなスパイコメディのプロット」で、ピットの演技が面白さの一つであると言われた<ref name="Guard0827">{{cite news |author=Andrew Pulver |url=http://www.guardian.co.uk/film/2008/aug/27/venicefilmfestival.coenbrothers1 |title=Review: Burn After Reading |accessdate=2008-10-15 |date=2008-08-27 |work=The Guardian |location=UK}}</ref>。次に彼は[[F・スコット・フィッツジェラルド]]の短編小説を原作とした[[デヴィッド・フィンチャー]]監督の『[[ベンジャミン・バトン 数奇な人生]]』で主人公のベンジャミン・バトンを演じた。これは、老人の姿で生まれた男が齢を取るごとに若返ってゆくという物語で<ref name="Benjamin">{{cite news |url=http://www.mtv.com/news/articles/1553713/20070302/story.jhtml |title=Director David Fincher: Beyond The Zodiac |author=Kurt Loder |authorlink=Kurt Loder |date=2007-03-02 |publisher=MTV Movie News |accessdate=2008-10-30}}</ref>、『{{仮リンク|ボルチモア・サン|en|The Baltimore Sun}}』の{{仮リンク|マイケル・スラゴウ|en|Michael Sragow}}はピットの「敏感」な演技が「不朽の名作」『ベンジャミン・バトン』を作り上げていると評した<ref>{{cite news |title=One for the ages |author=Michael Sragow |date=2008-12-25 |work=[[:en:The Baltimore Sun|The Baltimore Sun]]}}</ref>。ピットは同作により、初めて[[全米映画俳優組合賞]]にノミネートされ<ref>{{cite news |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7850879.stm |title=SAG Awards 2009: The winners |date=2009-01-26 |publisher=BBC News   |accessdate=2009-02-26}}</ref>、さらに4度目となるゴールデングローブ賞、2度目となるアカデミー賞ノミネートも果たした<ref name="golden globes" /><ref>{{cite news |url=http://www.heraldsun.com.au/entertainment/confidential/oscar-nods-for-brad-and-angelina/story-e6frf98o-1111118642208 |title=Brad Pitt, Angelina Jolie, Heath Ledger nominated for Oscars |date=2009-01-22 |work=Herald Sun |location=Australia |accessdate=2009-02-26}}</ref>。なお、今回そのすべてが主演男優賞であった。同作はアカデミー賞では合計13部門でノミネートされ、全世界での興行収入は3億2900万ドルに達した<ref name="earnings" />。
+年以降、ピットは[[クエンティン・タランティーノ]]監督の『[[イングロリアス・バスターズ]]に主演として参加しており、同作は[[第62回カンヌ国際映画祭|2009年のカンヌ国際映画祭]]のスペシャル・プレゼンテーションを経て、同年8月に公開された<ref>{{cite news |url=http://www.nydailynews.com/entertainment/movies/2009/05/20/2009-05-20_today_shows_ann_curry_cant_keep_hands_off_inglourious_basterds_brad_pitt_in_cann.html |title='Today' show's Ann Curry can't keep hands off 'Inglourious Basterds' Brad Pitt in Cannes |author=Liisa O'Neill |date=2009-05-20 |work=[[デイリーニューズ (ニューヨーク)|デイリーニューズ]]|accessdate=2009-05-26}}</ref>。ピットはドイツ占領下のフランスで[[ナチズム|ナチス]]と戦うアメリカ軍人のアルド・レイン中尉を演じた<ref>{{cite news |url=http://www.cnn.com/2009/SHOWBIZ/Movies/05/22/tarantino.filmography/index.html?eref=rss_mostpopular |title=Have Tarantino and his 'Inglourious Basterds' got what it takes? |title.= |author=Mairi Mackay |date=2009-05-22 |publisher=[[CNN|CNN: Showbiz/Movies]]|accessdate=2009-05-26}}</ref>。同作の世界興行収入は3億1100万ドルに達し<ref name="earnings" />、評論家にも高評価された<ref>{{cite web |url=http://www.metacritic.com/movie/inglourious-basterds |title=Inglourious Basterds (2009): Reviews |accessdate=2009-12-19 |date=2009-08-21 |publisher=[[Metacritic]]}}</ref>。同作はアカデミー賞を含む多くの映画賞にノミネートされており、ピット自身も[[MTVムービー・アワード 演技賞|MTVムービー・アワード演技賞]]にノミネートされている<ref>{{cite web|url=http://www.oscars.org/awards/academyawards/82/nominees.html|title=Nominees & Winners for the 82nd Academy Awards|work=Academy Awards Official Website|accessdate=2010-04-19|archiveurl=http://www.webcitation.org/5p6kTm4hN|archivedate=2010-04-19}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.mtv.com/ontv/movieawards/2010/|title=2010 MTV Movie Awards|publisher=MTV|accessdate=2010-03-31}}</ref>。翌2010年にはアニメ映画『[[メガマインド]]』でスーパーヒーローのメトロ・マンの声を務めた<ref>{{cite news|author=Stephen Holden|url=http://www.nytimes.com/2010/11/05/movies/05mega.html?src=me|title=Animated Ambiguity, Featuring a Big Head|accessdate=2010-11-05|date=2010-11-05|work=The New York Times}}</ref>。2011年、ピットは[[パルム・ドール]]を受賞した[[テレンス・マリック]]監督の『[[ツリー・オブ・ライフ (映画)|ツリー・オブ・ライフ]]』で[[ショーン・ペン]]と共演した<ref>{{Cite news|first=Anthony |last=Breznican|url=http://insidemovies.ew.com/2011/05/22/cannes-film-festival-2011awards/|title=Cannes Film Festival: Top prizes go to 'Tree of Life,' Kirsten Dunst, 'The Artist'|accessdate=2011-05-23|date=2011-05-22|work=Entertainment Weekly}}</ref>。また同年、{{仮リンク|マイケル・ルイス|en|Michael Lewis}}による[[マネー・ボール|書籍]]を原作としたドラマ映画『[[マネーボール]]』で[[オークランド・アスレチックス]]のゼネラル・マネージャーの[[ビリー・ビーン]]を演じ、批評家から強力な支持を集めた<ref>{{cite news|author=Bill Madden|url=http://www.nydailynews.com/sports/baseball/yankees/2010/09/03/2010-09-03_hoping_moneyball_movie_is_not_also_the_pitts.html|title='Moneyball' strategy insufficient for Oakland A's, general manager Billy Beane vs. New York Yankees|accessdate=2011-03-03|date=2010-09-03|work=[[デイリー・ニューズ (ニューヨーク)|デイリー・ニューズ]]}}</ref>。『マネーボール』はピットへの主演男優賞を含むアカデミー賞6部門でノミネートされている<ref>{{cite web|url=http://www.oscars.org/awards/academyawards/84/nominees.html|title=Nominees for the 84th Academy Awards|work=Academy Awards Official Website|accessdate=2012-01-24}}</ref>。
+== その他の活動 ==
+=== 映画とテレビ ===
+年、ピットは[[ジェニファー・アニストン]]と[[パラマウント映画]]のCEOの{{仮リンク|ブラッド・グレイ|en|Brad Grey}}と共に映画製作会社の[[プランBエンターテインメント]]を設立した<ref>{{cite news |author=Roger Friedman |url=http://www.foxnews.com/story/0,2933,174126,00.html |title=Aniston's Star Shines With and Without Pitt |accessdate=2005-05-16 |date=2005-11-01 |publisher=[[FOXニュース|Fox News]]}}</ref>。2005年にアニストンとグレイは撤退し、ピット一人で所有している<ref name="plan c">{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,,20187368,00.html |title=Jennifer Aniston's 'Plan C': A New Film Company |accessdate=2008-05-15 |date=2008-04-01 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]}}</ref><ref name="hush">{{cite news |url=http://www.variety.com/awardcentral_article/VR1117955806.html?nav=bestpic07 |title=Brad Pitt's role as filmmaker threatens to eclipse his actorly exploits and tabloid profile |author=Dade Hayes |date=2006-12-14 |work=Variety |accessdate=2008-12-21 |archiveurl=http://www.webcitation.org/5nueZCqKv |archivedate=2010-03-01}}</ref>。同社では[[ジョニー・デップ]]主演の『[[チャーリーとチョコレート工場]]』（2005年）<ref name="charlie">{{cite news |url=http://www.ew.com/ew/article/0,,602057,00.html |title=Ford Explorer |author=Gary Susman |date=March 18, 2004 |work=Entertainment Weekly |accessdate=2008-11-14}}</ref>、ピット主演の『[[ジェシー・ジェームズの暗殺]]』（2007年）、[[アンジェリーナ・ジョリー]]主演の『[[マイティ・ハート/愛と絆]]』（2007年）など多くの映画が製作されている<ref name="charlie" /><ref>{{cite news|author=Lou Lumenick|url=http://www.nypost.com/p/entertainment/movies/item_wgt5J1EDiAd24lyDiRTw7M;jsessionid=C852BE89992112163DE354A7A0983AFC|title=A Mighty Heart|accessdate=2010-03-23|date=2007-06-22|work=New York Post}}</ref>。またプランBは、2007年に[[アカデミー作品賞]]を受賞した『[[ディパーテッド]]』も製作している。同映画でピットはプロデューサーとしてクレジットされているものの、オスカー像授与の対象であったのは[[グレアム・キング]]のみであった<ref>{{cite news |url=http://articles.latimes.com/2007/jan/24/business/fi-grey24/2 |title=Academy to ponder credit for 'Departed' |author=Claudia Eller |date=2007-01-24 |work=Los Angeles Times |accessdate=2008-11-14 |quote=Along with [Graham] King, [Brad] Grey and his former producing partner, actor Brad Pitt, were given screen credit on the movie by Warner.|page=2}}</ref>。ピットは会社についてインタビューで論ずるのを嫌っている<ref name="hush" />。
+ピットは数多くの[[コマーシャルメッセージ|テレビコマーシャル]]に出演している。アメリカ合衆国市場では、[[第39回スーパーボウル]]で放送された[[ハイネケン]]のコマーシャルなどがある。同CMは『セブン』、『ファイト・クラブ』、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の[[デヴィッド・フィンチャー]]が監督した<ref>{{cite news|author=Lucy Kaylin|url=http://www.gq.com/entertainment/celebrities/200505/brad-pitt-divorce-hollywood-lucy-kaylin?currentPage=5|title=American Idol|accessdate=2010-03-22|date=2005-06|work=[[GQ]]|page=5|archiveurl=http://www.webcitation.org/5oRqnoPPs|archivedate=2010-03-23}}</ref>。他には、ロシアのモデルの{{仮リンク|タチアナ・ソロッコ|en|Tatiana Sorokko}}と共演した[[ホンダ・インテグラ]]<ref>{{cite news |author=A.J. Benza; Michael Lewittes|url=http://www.nydailynews.com/archives/gossip/1995/12/22/1995-12-22_hot_copy.html |title=Hot Copy |accessdate=2010-10-24|date=1995-12-22 |work=[[デイリー・ニューズ (ニューヨーク)|デイリー・ニューズ]]}}</ref>、[[ソフトバンク]]や[[エドウイン]]などアジア向けに作られたテレビスポットがある<ref>{{cite news |url=http://www.nytimes.com/2008/02/04/business/media/04japander.html/partner/rssnyt/ |title=For Celebrities, Ads Made Abroad Shed Some Stigma |author=Cate Doty |date=2008-02-04 |work=The New York Times |accessdate=2009-03-26}}</ref><ref>{{cite news|url=http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/showbiz/bizarre/article713667.ece |title=Will Brad Pitt ever age? |date=2008-01-22 |work=The Sun |location=UK |accessdate=2008-11-14}}</ref>。
+=== 慈善活動 ===
+年6月、『ピープル』誌によると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのチャリティ組織“ジョリー・ピット基金”がパキスタンの難民救済のため100万ドル（日本円で約9,800万円）を国連難民機関に寄付した。アンジェリーナは過去に3回パキスタンを訪れており、住むところがなくなった人々を救うために使ってほしいと今回の寄付をした。国連難民機関の代表であるアントニオ・グエテレスは援助に感謝している<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0018492</ref>。
+年10月、アメリカのチャリティー団体The Giving Back Fundが2008年の「寄付額が最も多い有名人」のランキングを発表し、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがハリケーン・カトリーナで壊滅的状況に陥ったニューオリンズの再建やエチオピアやイラクの子どもたちに総額で1,340万ドル（日本円で約12億円）を寄付して2位にランクインした<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0020546</ref>。
+年11月、『[[ハリウッド・リポーター]]』によると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの[[2008年]]の寄付金総額は680万ドル（日本円で約6億1200万円）だったという。2人が設立したジョリー・ピット基金の2008年度の納税通知書によると、同基金の収益は1300万ドル（日本円で約11億7000万円）でその半分以上をさまざまな団体に寄付したといい、世界中の病気を減らすことを目的としている団体The Global Health Councilは同基金から200万ドル（約1億8000万円）を受け取り、ブラッドが創設したチャリティー団体Make It Right FoundationとHuman Rights Watchもそれぞれ1万ドル（約9000万円）を受け取ったという。さらにThe Armed Services YMCA of the US Army、ブラッドの地元スプリングフィールドの学校、息子マドックスの母国カンボジアの団体などもジョリー・ピット基金から寄付を受け取っているという<ref>{{cite news |title=ブラピとアンジェリーナ・ジョリー、昨年の寄付金総額は6億円以上 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2009-11-25 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0020981 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年12月、『ピープル』誌によると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットがアメリカの養護施設団体“アメリカン・SOS・チルドレンズ・ビレッジ”に10万ドル（日本円で約900万円）を寄付した。この団体はイリノイ州とフロリダ州にある養護施設で現在は300人ほどの子どもたちが暮らしている。アンジェリーナは「孤児や捨て子を育て、家族をバラバラにしないSOSのすばらしい活動をわたしたちはこの目で見ました。SOSビレッジでは一定の年齢になったからといって子どもが放り出されることはありません。職業訓練、高等教育、生活の手助けなど、すべての援助を永遠に与え続けてくれる場所です」とコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジ・USAの会長は二人が同団体に寛大な手を差し伸べてくれたことに感謝し、今後も子どもたちをより良い方法で支えていきたいとコメントしている。SOS・チルドレンズ・ビレッジは孤児や捨て子を支援する世界最大のNPOで132か国で500のビレッジが存在している<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0021551</ref>。
+年11月、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは児童養護団体SOS・チルドレンズ・ビレッジにジョリー・ピット財団を通じて15万ドル（日本円で約1,275万円）を寄付した。ブラッドとアンジーは2009年にもこの団体に10万ドル（日本円で約850万円）を寄付しており、今回はは2009年の1.5倍の額を寄付したことになる。SOS・チルドレンズ・ビレッジの会長ヒース・ポール博士はこの寄付に感謝を述べ「ブラッドとアンジーは子どもにとっての家族の大切さをとてもよく理解しています。彼らは、実際に難民キャンプなどでわれわれの活動を目の当たりにして、寄付を申し出てくださいました」と2人の寄付が単にお金だけが動くだけの寄付ではなく、心のこもった重みのあるものだと述べた<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0028551</ref>。
+年1月、『[[ハリウッド・リポーター]]』によると、実子シャイロが生まれた国ナミビアにある野生動物保護区にシャイロの名の下にパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に設立したジョリー・ピット財団から200万ドル（日本円で1億6400万円）を寄付していたことが明らかになった<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが、ナミビアの野生動物保護区に約1億6千万円を寄付! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2011-01-05 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0029375 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
 [[2011年]]6月、BANG Media Internationalによると、竜巻の被害にあったミズーリ州南西部の町、ジョプリンに50万ドル（日本円で約4,000万円）の寄付したという。この寄付金はパートナーのアンジェリーナ・ジョリーと共に設立した「ジョリー・ピット基金」による寄付金で壊滅的な被害を受けて中長期的な支援を必要とする町の再建に充てられるという。ブラッドは「街の30パーセントが壊滅的な被害に遭い、ジョプリンの街には難題が待ち受けています。僕はこの街の近くで育っているため、住民は仕事熱心で、謙虚、立ち直る力も強いことを知っています」と語り、街の再建の手助けになりたいと言っているという<ref>{{cite news |title=アンジェリーナ・ジョリー、竜巻被害にあったブラピの故郷に50万ドル寄付 |newspaper=cinemacafe.net |date=2011-06-13 |url=http://www.cinemacafe.net/news/cgi/gossip/2011/06/10748/ |accessdate=2011-07-13}}</ref><ref>{{cite news |title=ブラピとアンジー、竜巻被害にあったミズーリ州ジョプリンに約4,000万円を寄付 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2011-06-11 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0032983 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
-[[2011年]]8月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが設立した財団法人の納税記録が公開され、2人が2009年だけで総額490万ドル（日本円で約3億9,200万円）を慈善団体に寄付していたことがわかった。その寄付先は195万ドル（日本円で約1億5,600万円）が両親の働いている家庭の支援団体に、100万ドル（日本円で約8,000万円）は国連関連の慈善団体に、70万ドル（日本円で約5,600万円）は子どものがん基金に、また48万ドル（約3,840万円）は自然災害に遭った街の復興期金などに使われている。2人の友人は「セレブたちの多くはブラピやアンジーから学ぶことが一つや二つあるはずよ」とその金額の大きさがうがかえるコメントをしている<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0034268</ref>。
+年8月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが設立した財団法人の納税記録が公開され、2人が2009年だけで総額490万ドル（日本円で約3億9,200万円）を慈善団体に寄付していたことがわかった。その寄付先は195万ドル（日本円で約1億5,600万円）が両親の働いている家庭の支援団体に、100万ドル（日本円で約8,000万円）は国連関連の慈善団体に、70万ドル（日本円で約5,600万円）は子どものがん基金に、また48万ドル（約3,840万円）は自然災害に遭った街の復興期金などに使われている。2人の友人は「セレブたちの多くはブラピやアンジーから学ぶことが一つや二つあるはずよ」とその金額の大きさがうがかえるコメントをしている<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0034268</ref>。
+== 私生活 ==
+=== 交際・結婚歴 ===
+年代後半から1990年代前半にかけてのピットは自身の出演作で共演した{{仮リンク|ロビン・ギヴンズ|en|Robin Givens}}（『''[[:en:Head of the Class|Head of the Class]]''』）<ref name="love lost" />、（{{仮リンク|ジル・シュエレン|en|Jill Schoelen}}『[[処刑教室-最終章-]]』）<ref name="love lost" />、[[ジュリエット・ルイス]]（『[[トゥルー・ブルース]]』と『[[カリフォルニア (映画)|カリフォルニア]]』）らと交際していた<ref name="river runs" />。さらに1994ン年から1997年まで交際していた[[グウィネス・パルトロー]]（『[[セブン (映画)|セブン]]』で共演）とは大きく報じられ、一時期は婚約まで結んでいた<ref name="love lost">{{cite news |url=http://www.people.com/people/archive/article/0,,20122540,00.html |title=Love Lost |first=Tom|last=Gliatto |authorlink=Tom Gliatto|date=1997-06-30 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|accessdate=2009-02-25}}</ref>。
+年にピットは『[[フレンズ (1994年のテレビドラマ)|フレンズ]]』の女優[[ジェニファー・アニストン]]と出会い、2000年7月29日に[[カリフォルニア州]][[マリブ]]でプライベートな結婚式を挙げた<ref name="People-Bio" /><ref name="PA" />。何年もの間、彼らは珍しいハリウッド結婚の成功例と考えられていたが;<ref name="People-Bio" /><ref>{{cite news |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/4156907.stm |title=Pitt and Aniston announce split |date=2005-01-08 |publisher=BBC News |accessdate=2009-03-19}}</ref>、2005年1月7日に離婚を発表した<ref name="PA">{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,,1015778,00.html |title=Jennifer Aniston and Brad Pitt Separate |accessdate=2008-05-16 |date=2005-01-07 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]}}</ref>。2ヶ月後、アニストンは和解し難い不和を理由に離婚を申請し<ref name="divorce final">{{cite news |url=http://www.usatoday.com/life/people/2005-08-22-aniston-pitt-divorce_x.htm |title=Judge signs Aniston-Pitt divorce papers |date=2005-08-22 |agency=Associated Press |work=USA Today |accessdate=2008-11-14}}</ref>、10月2日にロサンゼルス上級裁判所により離婚が成立した<ref name="divorce final" />。ピットとアニストンは辛辣な関係であると報じられているが、2009年2月、ピットはインタビューで自分たちは「お互いチェックイン」し、両者の生活の大きな一部であると語った<ref name="check in">{{cite news |url=http://www.wmagazine.com/celebrities/2009/02/brad_pitt |title=Brad Pitt |author=Kevin West |accessdate=2009-02-24 |date=2009-02 |work=[[W (magazine)|W]]|page=1|archiveurl=http://www.webcitation.org/5qpZVG6qn|archivedate=2010-01-28}}</ref>。
+[[ファイル:Angelina Jolie Brad Pitt Cannes.jpg|thumb|alt=A Caucasian man and woman in the foreground of the image, while others are visible behind them. The woman has brown hair, which is tied back. The man has his dark brown hair parted. He is wearing a black suit and bow-tie with a white shirt.|[[第60回カンヌ国際映画祭]]での[[アンジェリーナ・ジョリー]]とピット（2007年5月）]]
+アニストンとの離婚危機の間、『[[Mr.&Mrs. スミス]]』の共演である[[アンジェリーナ・ジョリー]]との接近がメディアで注目を集めた<ref>{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,26334,1019221,00.html |title=How Will Brad and Angelina's Movie Fare? |title.= |author=Stephen M. Silverman |date=2005-01-21 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]|accessdate=2009-03-16}}</ref>。ピットは、不貞の噂を否定しつつ、セットでジョリーと「恋に落ちた」ことを認めた<ref>{{cite news|url=http://www.heraldsun.com.au/entertainment/confidential/brad-finally-fesses-up-to-affair/story-e6frf96x-1111118285639|title=Brad Pitt admits Angelina Jolie affair while with Jennifer Aniston|date=December 11, 2008|work=Herald Sun |location=Australia|accessdate=2008-12-22}}</ref>。アニストンが離婚を申請してから1か月後の2005年4月、[[パパラッチ]]により[[ケニア]]のビーチでピットとジョリーと彼女の息子のマドックスらしき姿が写され、両者の関係の証拠であるとマスコミに解釈された<ref>{{cite news |authors=Jason Lynch and Susan Bell |url=http://www.people.com/people/article/0,,1057551,00.html |title=Brad & Angelina's Latest Getaway |accessdate=May 16, 2008 |date=May 4, 2005 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]}}</ref>。2005年夏になると2人で居る姿は頻繁に目撃され、芸能メディアではこのカップルは「{{仮リンク|ブランジェリーナ|en|Brangelina}}」と呼ばれた<ref>{{cite news |author=Robin Stummer |url=http://www.independent.co.uk/news/world/africa/to-brad-and-angelina-a-csection-and-the-keys-to-a-hysterical-nation-480063.html |title=To Brad and Angelina: a C-section (and the keys to a hysterical nation) |accessdate=2010-02-21 |date=2006-05-28 |work=The Independent |location=UK}}</ref>。2006年1月11日、『[[ピープル (雑誌)|ピープル]]』誌にてジョリーは初めて自らの関係を公に認め、ピットの子供を妊娠していることを明かした<ref>{{cite news |url=http://www.people.com/people/article/0,,1145171,00.html |title=Angelina Jolie Pregnant |accessdate=2008-05-15 |date=2006-01-11 |work=[[ピープル (雑誌)|People]]}}</ref>。
+年10月、『[[エスクァイア]]』誌のインタビューにてピットは「この国で結婚したいと思った誰もがきちんと結婚できるようになったらアンジーと僕は結婚を考える」と述べた<ref>{{cite news|author=Brad Pitt|url=http://www.esquire.com/features/hollywood/ESQ1006ESQ1006_164R_2|title=My List|date=2006-10-01|accessdate=2010-03-15|work=[[エスクァイア|Esquire]]|page=2|archiveurl=http://www.webcitation.org/5oFzrtuVq|archivedate=2010-03-15}}</ref>。彼は2009年8月<ref>Rader, Dotson. [http://www.parade.com/celebrity/celebrity-parade/2009/brad-pitt-on-real-love.html "Brad Pitt on Gay Marriage, Smoking Pot and 'Real Love'"]. ''Parade''. August 5, 2009. Retrieved September 30, 2001.</ref>と2011年7月に繰り返しこの姿勢を明かしている<ref>[http://www.people.com/people/article/0,,20507198,00.html "Brad Pitt Strengthens Stand on Marriage Equality"]. ''[[ピープル (雑誌)|People]]''. July 5, 2011. Retrieved September 30, 2011.</ref>。また2010年2月、ピットとジョリーは両者の破局を伝えたイギリスの『[[ニュース・オブ・ザ・ワールド]]』紙を名誉棄損で提訴した<ref>Hazlett, Courtney. [http://today.msnbc.msn.com/id/35318760/ns/today-entertainment/t/pitt-jolie-split-no-they-didnt-wait-nope/#.ToYGHllNLSh "Pitt, Jolie split! No, they didn't... wait... nope"]. MSNBC.com. February 15, 2010. Retrieved September 30, 2011.</ref>。
+=== 子供 ===
+{{節stub}}
+年7月12日に[[フランス]]の[[ニース]]で双子の男児（Knox Leon）と女児（Vivienne Marcheline）が誕生した<ref>{{cite news|url=http://www.afpbb.com/article/entertainment/movie/2417330/3123625|title=米女優アンジェリーナ・ジョリーさん、双子を無事出産|date=2008-07-13|accessdate=2008-08-01|publisher=AFPBB News}}</ref>。
+=== 交友関係 ===
+[[ジョージ・クルーニー]]、[[マット・デイモン]]とは『[[オーシャンズ11]]』での共演で友人となり、また[[ダーモット・マローニー]]は下積み時代からの親友である。また、[[ロバート・レッドフォード]]を尊敬しており再共演した『[[スパイ・ゲーム]]』のインタビューにて「師匠であり、もう一人の父親のような存在」と語っている。[[バラク・オバマ]]とは遠い親戚である。これについてオバマは「美男の遺伝子がすべて彼のほうに行ってしまった」と話している。また[[ジョニー・デップ]]とも『[[21ジャンプ・ストリート]]』にゲスト出演して以来、連絡を取り合う仲らしい。
+=== 趣味・嗜好 ===
+先述の通り、映画に対する思い入れは強く[[シネ・フィル]]として有名。ジェニファー・アニストンとの2人きりの旅行でも映画の[[DVD]]を持ち歩いたほどの映画好き。また、好きな映画作家や俳優の話題になると饒舌になるためインタビュアーは予め話題づくりのためにピットの好きな映画作家や俳優を下調べしておく手法を用いる。『セブン・イヤーズ・イン・チベット』『ファイト・クラブ』の他にも『トゥルー・ロマンス』『マルコヴィッチの穴』のカメオ出演が気に入っている。
+[[インテリア]]のデザインを趣味としており建築ジャンキーとして知られ、[[フランク・ゲーリー]]を尊敬している。特技は[[ライフル銃]]。本人曰くオクラホマ州出身の男性は子供の頃から護身術の一環として撃ち方を習得するらしい。[[サメ|鮫]]と[[クモ|蜘蛛]]が苦手。また、バイクが趣味で何台かのハーレーを所有している。
+[[エドウィン]]や[[ロレックス]]、[[ソフトバンクモバイル]]の[[コマーシャルメッセージ|CM]]のイメージにより秀でたファッションセンスの持ち主とされている一方で本人のファッションに対する拘りはあまりない。髪型は役柄に合わせて変えていたが最近は坊主頭や短髪が多い。衣服は交際相手により変化する傾向があるが『テルマ&ルイーズ』『ザ・メキシカン』で披露したようなカジュアルなものが多い。それでも映画の劇中や公式の場におけるファッションは高く評価されておりアメリカの著名な雑誌で「最もセクシーな男」に2度選出されている<ref>クルーニーも2度選出されている</ref>。
+=== 金銭・資産 ===
+年11月、『ライフ&スタイル』誌によると、10月31日に観光開発会社のゲストとして出席予定だったUAE（アラブ首長国連邦）のアブダビで開催されたグランプリ・ボールを欠席し、アンジェリーナ・ジョリーと子どもたちと一緒にロサンゼルスでハロウィンを楽しんでいたことが明らかになった。この公式行事に出席した場合、ブラッドには500万ドル（日本円で約4億5000万円）のギャラが支払われるはずだった。関係者は「ギャラは高額ですが、このような行事よりも最近のブラッドは家族と一緒に過ごす時間が多くなりました」とコメントしている<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、4億5000万円よりも子どもとの時間が大事 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2009-11-20 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0020910 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年1月、レーダー・オンラインによると、カリフォルニア州のロス・フェリズにある自宅に隣接した家を購入したという。購入した家は約1,000平方メートルの敷地に建っている1920年代に建てられた家で300平方メートルの広さがあり、ベッドルーム2部屋とバスルームが2つ、石の暖炉と広いリビングルームとバー、予備の部屋が1室あるほかに秘密の洞窟もあるという。2008年に売り出された当初は200万ドル（日本円で約1億8,000万円）だったが、その後に149万5,000ドル（日本円で約1億3,460万円）まで下がり、ブラッドは110万ドル（約9,900万円）で購入したという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、9,900万円で自宅に隣接した家を購入!秘密の洞窟もあり? |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-01-20 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0021939 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。同年2月、パリに滞在中に「ボンポワン」という店にザハラととシャイロの娘2人と買い物に出向き、ボーイズコレクションの春夏コレクションの洋服を総額約1万ドル（日本円で約90万円）ほどを使い、大量購入をしたという。その様子を目撃した人は、「ザハラちゃんは女の子らしい、かわいらしい服喜んで選んでいたが、シャイロちゃんはスカートやドレスにまったく興味を示さずボーイズコレクションに夢中だった」と語っている。その後もほかの子どもたちのために4,000ドル（日本円で約36万円）ほどの買い物をしたブラッドと娘たちの3人はルーブルのホテルへ向かい、そこでアンジェリーナと落ちあってスイートルームでランチを楽しんだという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピット、パリでシャイロちゃんに90万円分の洋服を散財! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-02-26 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0022759 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。同月、『ヴァニティ・フェア』誌が2009年に「最も稼いだハリウッドの稼ぎ手」を発表し、1,350万ドル（日本円で12億1,500万円）を稼いで40位にランクインした。このランキングは映画のギャラだけでなく、商品のロイヤリティ収入なども含んでいるという<ref>{{cite news |title=2009年「最も稼いだ監督」はマイケル・ベイ「最も稼いだ俳優」はダニエル・ラドクリフ |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-02-05 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0022297 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。同年7月、BANG Media Internationalによると、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがイタリアに4,000万ドル（日本円で約36億円）の豪邸を購入したという。この家は寝室が15部屋、バスルームが7個、ホームシアター・ルーム、ジム、プールが2つとジャグジーなどが備えられており、不動産コンサルタントの男性は「二人は特別な物件を探していて、夏休みを過ごすための家を大急ぎで探していました」とコメントしている。ブラッドとアンジーは1000万ドル（日本円で約9億円）の物件を2つ見学した後、高いほうの家を購入することにしたという<ref>{{cite news |title=ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、イタリアに36億円の豪邸を購入? |newspaper=シネマトゥデイ |date=2010-07-25 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0025804 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年4月、BANG Media Internationalによると、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが6人の子どものナニー（乳母）を年棒9万ポンド（日本円で約1,200万円）で募集している。ナニーなる条件は住み込みで邸宅があるカリフォルニア、ニューオーリンズ、フランスのほかに2人が撮影で訪れる世界各地に同行できることだという。さらに子どもたちと同じように最低でも2か国語を話せることが望ましいという。アンジーとブラッドは「子どもたちにとってベストな人材であることが大切」だとしているといい、現在はブラッドの両親がフランスで孫たちの面倒を見ているが自宅の改装が済み次第、一家の引越しが行われ、一家が本館に住み、ナニーにはキッチンと寝室付きの居心地のいいコテージ風の別館が与えられる<ref>{{cite news |title=アンジー&ブラピ、年棒約1,200万円で住み込みの乳母を募集中! |newspaper=シネマトゥデイ |date=2011-04-24 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0031903 |accessdate=2011-07-13}}</ref>。
+年8月、経済誌[[フォーブス (雑誌)|『フォーブス』誌]]が「世界で最もリッチなセレブのカップル」のランキングを発表し、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの2010年の世帯年収が4,900万ドル（日本円で約37億2,700万円）で3位にランクインした<ref>http://www.cinematoday.jp/page/N0034803</ref>。
+=== 宗教・思想 ===
+現在は、自身の[[信仰]][[宗教]]について、20%は[[無神論者]]で、80%は[[不可知論者]]であると述べている<ref>{{cite news|url=http://www.bild.de/BILD/news/bild-english/celebrity-gossip/2009/07/22/brad-pitt-interview/inglourious-basterd-star-on-angelina-jolie-and-six-kids.html|title="With six kids each morning it is about surviving!"|last=Korzdorfer|first=Norbert|date=2009-07-23|work=[[Bild]]|accessdate=2009-07-24}}</ref>ことから、彼は{{仮リンク|不可知論的無神論|en|Agnostic atheism}}に当たる。また、同性愛者同士の結婚と[[大麻]]の合法化に賛成である事も述べている<ref>[http://npn.co.jp/article/detail/97089850/ 「ハリウッド・スキャンダル」 ブラピに市長の職をオファー!!] リアルスポーツ 2009年09月07日(月曜日)</ref>。
 == 主な出演作品 ==
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 |  [[ノーマンズ・ランド]]<br />''No Man's Land'' || ウェイター ||
 |-
-| ''Less Than Zero'' || パーティーの招待客 || 日本未公開
+| [[レス・ザン・ゼロ]]<br />''Less Than Zero'' || パーティーの招待客 || 日本未公開
 |-
 | [[処刑教室-最終章-]]<br />''Cutting Class'' || ドワイト・インガルズ || 日本劇場未公開
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 | rowspan="3" style="vertical-align: middle;"| 2011 || [[ツリー・オブ・ライフ (映画)|ツリー・オブ・ライフ]]<br />''The Tree of Life'' || オブライエン ||
 |-
-| [[マネーボール]]<br />''Moneyball'' || [[ビリー・ビーン]] ||
+| [[マネーボール]]<br />''Moneyball'' || [[ビリー・ビーン]] || [[アカデミー主演男優賞]]ノミネート<br />[[ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)|ゴールデングローブ賞 主演男優賞（ドラマ部門）]]ノミネート<br />[[英国アカデミー賞 主演男優賞]]ノミネート
 |-
 | [[ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊]]<br />''Happy Feet Two'' || ウィル || 声の出演
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 | rowspan="2" style="vertical-align: middle;"| 2011 || [[ツリー・オブ・ライフ (映画)|ツリー・オブ・ライフ]]<br />''The Tree of Life'' ||
 |-
-| [[マネーボール]]<br />''Moneyball'' ||
+| [[マネーボール]]<br />''Moneyball'' || [[アカデミー作品賞]]ノミネート
 |-
 | rowspan="3" style="vertical-align: middle;"| 2012 || ''Voyage of Time '' ||
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 == 脚注 ==
+{{Reflist
-{{reflist}}
+| colwidth = 30em
+| refs =
+<ref name="People-Bio">{{cite news| last = Mock | first = Janet| title = Brad Pitt Biography | work= [[ピープル (雑誌)|People]] | page = 2 | url = http://www.people.com/people/brad_pitt/biography/0,,20004328_10,00.html | accessdate = 2008-05-16 }}</ref>
+}}
 == 外部リンク ==
 {{Commons category|Brad Pitt}}
-*{{imdb name|id=0000093|name=Brad Pitt}}
+* {{imdb name|id=0000093|name=Brad Pitt}}
+* {{Allcinema name|42839}}
 {{Commons|Brad Pitt}}