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{{Otheruses|1995年に営業運転を開始した2代目2000形|1949年に営業運転を開始した初代2000形|小田急1900形電車}} |
{{Otheruses|1995年に営業運転を開始した2代目2000形|1949年に営業運転を開始した初代2000形|小田急1900形電車}} |
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{{鉄道車両 |
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'''小田急2000形電車'''(おだきゅう2000がたでんしゃ)は、[[1995年]]([[平成]]7年)[[3月4日]]に営業運転を開始した[[小田急電鉄]]の[[通勤形電車]]。 |
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| 車両名 = 小田急2000形電車 |
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| 背景色 = #00677E<!--帯の色のロイヤルブルー 鉄道ピクトリアル通巻829号(2010年1月号臨時増刊)「特集・小田急電鉄」p191の表から色を抽出--> |
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| 文字色 = #FFFFFF |
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| 画像 = Odakyu-Type2000-2059.jpg |
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| 画像説明 = 2000形 2059×8<br>(2023年7月24日 [[狛江駅]]) |
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| 運用者 = [[小田急電鉄]] |
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| 製造所 = [[日本車輌製造]](第1・5・8編成)<br />[[川崎車両|川崎重工業]](第2・6・9編成)<br />[[東急車輛製造]](第3・4・7編成) |
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| 製造年 = 1995年 - 2001年 |
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| 製造数 = 9編成72両 |
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| 運用開始 = 1995年3月4日 |
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| 編成 = 8両固定編成<ref name="679-216">[[#大幡679|『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.216]]</ref> |
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| 軌間 = 1,067 mm([[狭軌]]) |
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| 電気方式 = [[直流電化|直流]]1,500[[ボルト (単位)|V]]<br />([[架空電車線方式]]) |
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| 最高運転速度 = 100 [[キロメートル毎時|km/h]]<ref>PHP研究所「小田急電鉄のひみつ」34頁</ref> |
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| 設計最高速度 = 120 km/h<ref name="342-88">[[#RJ342|『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.88]]</ref> |
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| 起動加速度 = 3.3 [[メートル毎秒毎秒#キロメートル毎時毎秒|km/h/s]]<ref name="RandM2017-4">日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2017年4月号研究と開発「2000形PS・MS刃形スイッチ動作不良防止について」22-25P内の25Pに記載。</ref>(1998年のダイヤ改正前までは2.7 km/h/s<ref name="342-88"/><ref name="RandM2017-4"/>) |
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| 常用減速度 = 4.0 km/h/s<ref name="342-88"/> |
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| 非常減速度 = 4.7 km/h/s<ref name="342-88"/> |
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| 編成定員 =1,240名 |
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| 車両定員 = 146名<ref name="342-88"/>(先頭車)<br/>158名<ref name="342-88"/>(中間車) |
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| 自重 = |
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| 編成重量 = |
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| 編成長 = |
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| 全長 = 20,150 [[ミリメートル|mm]]<ref name="829-313">[[#岸上829-2|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.313]]</ref>(先頭車)<br/>20,000 mm<ref name="829-313"/>(中間車) |
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| 全幅 = 2,860 mm |
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| 全高 = 4,145 mm<ref name="829-313"/>(集電装置付車)<br/>4,060 mm<ref name="829-313"/>(集電装置無し車) |
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| 車体材質 = [[ステンレス鋼]] |
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| 台車 = [[住友金属工業]] SS143<ref name="342-88"/>(電動台車)<br/>住友金属工業 SS043<ref name="342-88"/>(付随台車) |
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| 主電動機 = [[三菱電機]] MB-5061-A<ref name="829-313"/><br/>[[かご形三相誘導電動機]] |
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| 主電動機出力 = 175 [[ワット|kW]]<ref name="342-88"/> |
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| 駆動方式 = [[WN駆動方式]]<ref name="342-88"/> |
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| 歯車比 = 99:14=7.07<ref name="829-313"/> |
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| 編成出力 = |
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| 制御方式 = [[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]-[[可変電圧可変周波数制御|3レベルVVVFインバータ制御]] |
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| 制御装置 = 三菱電機 MAP-178-15V49<ref name="829-313"/> |
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| 制動装置 = [[電力回生ブレーキ|回生制動]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令電気演算式]][[電磁直通ブレーキ|電磁直通制動]](MBSA-R)<ref name="829-313"/> |
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| 保安装置 = [[自動列車停止装置#多変周式信号ATS|OM-ATS]]、[[自動列車停止装置#D-ATS-P(デジタルATS-P)形|D-ATS-P]] |
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| 備考 = |
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|備考全幅={{グッドデザイン賞(鉄道) |1995}}}} |
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'''小田急2000形電車'''(おだきゅう2000がたでんしゃ)は、[[小田急電鉄]](小田急)が[[1995年]]([[平成]]7年)から運用している通勤型車両。 |
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小田急では、編成表記の際「[[新宿駅|新宿]]寄り先頭車両の[[鉄道の車両番号|車両番号]](新宿方の車号)×両数」という表記を使用しているため<ref>『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15</ref>、本項もそれに倣い「2051×8」のように表記する。また、特定の車両は[[鉄道の車両番号|車両番号]]から「デハ2400番台」などのように表記し、[[小田原駅|小田原]]方面に向かって右側を「山側」、左側を「海側」と表記する。 |
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[[1996年]][[グッドデザイン賞|グッドデザイン商品]]選定。 |
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{{鉄道車両 |
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|車両名=小田急2000形電車 |
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|社色=#00677e |
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|画像=Model_2000-First_of_Odakyu_Electric_Railway.JPG |
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|画像説明=小田急2000形電車<br/>(2006年6月16日 / 新百合ヶ丘駅) |
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|編成=8両編成 |
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|起動加速度=3.3 |
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|営業最高速度=100 |
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|設計最高速度=120 |
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|減速度(常用最大)=4.0 |
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|減速度(非常)= |
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|編成定員= |
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|車両定員=先頭車145(座席45)人<br/>中間車158(座席54)人 |
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|全長=先頭車20,150mm<br/>中間車20,000 |
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|全幅=2,860 |
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|全高=4,060または4,145 |
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|編成重量= |
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|車両重量= |
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|軌間=1067 |
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|電気方式=[[直流電化|直流]]1,500V<br/>([[架空電車線方式]]) |
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|主電動機=[[かご形三相誘導電動機]] 175kW |
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|歯車比=7.07 |
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|駆動装置=[[WN駆動方式]] |
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|台車=モノリンク式ボルスタレス台車<br/>SS-143・SS-043 |
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|制御装置=[[三菱電機]]製[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]([[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]])(3レベル) |
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|ブレーキ方式=[[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式空気ブレーキ]] |
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|保安装置=[[自動列車停止装置|OM-ATS]] |
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|製造メーカー=[[日本車輌製造]]・[[川崎重工業]]・[[東急車輛製造]] |
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|備考= |
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}} |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[新宿駅|新宿]]発着の[[小田急小田原線#各駅停車|各駅停車]]8両編成化を推進する目的で、1995年に2編成が登場した<ref name="829-258">[[小田急2000形電車#岸上829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.258]]</ref>。その後は[[小田急2600形電車|2600形(NHE車)8両編成]]の置き換え用として<ref name="829-260">[[小田急2000形電車#岸上829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.260]]</ref>[[2001年]](平成13年)まで断続的に増備が続けられ、最終的には8両×9編成の合計72両が製造された<ref name="829-258" />。 |
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[[小田急2600形電車|2600形]]の老朽取り替えを目的に、[[小田急1000形電車|1000形]]を基本に改良した上で導入された。 |
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基本設計と意匠は[[小田急1000形電車|1000形]]に準じているが、[[鉄道車両の座席|座席]]数を確保しつつ客用扉の幅を拡大したのが大きな特徴となっている<ref name="342-86">[[小田急2000形電車#RJ342|『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.86]]</ref>。 |
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1995年に8両編成2本(16両)、[[1998年]](平成10年)に8両編成1本(8両)、[[2000年]](平成12年)から[[2001年]](平成13年)にかけて8両編成6本(48両)、計8両編成9本(72両)が製造され、8両編成の2600形を置き換えた。製造は[[日本車輌製造]]・[[川崎重工業]]・[[東急車輛製造]]が3本ずつ製造した。 |
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1995年(平成7年)に当時の[[経済産業省|通商産業省]]より[[グッドデザイン賞|グッドデザイン商品]]に選定された<ref>{{Cite news|title=Gマークに5車種、2施設|newspaper=[[交通新聞]]|publisher=交通新聞社|date=1995-10-16|page=3}}</ref>。 |
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車体は1000形と同じく ダルフィニッシュ(つや消し)仕上げの軽量[[ステンレス鋼]]製車体に、[[繊維強化プラスチック|FRP]]製の前頭部を取り付けた構造である。前面は[[貫通扉|貫通式]]構造である。 |
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=== 登場の経緯 === |
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{{Double image stack|left|OER-1000-sideview.jpg|OER 2059 sideview.jpg|240|1000形の扉幅は1300mm|2000形の扉幅は1600mm<br/>運転台後ろのみ1300mm}} |
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小田急では[[1990年]](平成2年)から1000形の一部の車両で、乗降時間の短縮を図って客用扉の幅を2[[メートル|m]]に拡大した[[小田急1000形電車#ワイドドア車|ワイドドア車両]]を運用していた<ref name="679-216" />。乗降時間の短縮自体は効果があったものの<ref name="679-216" />、扉幅拡大による座席定員の減少が問題視された<ref name="679-216" />。[[1991年]]に1000形ワイドドア車両を増備した際に座席定員の増加を図る<ref name="679-216" />一方で、在来通勤車両と同等の座席定員確保と乗降時間の短縮を両立するために、[[木型|モックアップ]]による乗降試験も含めた検討が行なわれた<ref name="679-216" />。この結果、座席定員の確保には客用扉間の座席を7人がけとし<ref name="2002-48">[[#大幡2002|大幡 (2002) p.48]]</ref>、客用扉の幅は1,600[[ミリメートル|mm]]程度とすることが最適という結論となった<ref name="2002-48" />。 |
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車両設計費用の低減のため、1000形をベースとされて外観デザインは同系列に近い。側面ではドアの大きさや側窓の大きさが異なるため印象が異なるが、正面では[[排障器|スカート]]の形状や車両番号表記がステンレスの切り抜き文字であることなどが同系列と異なる程度である。客用ドアの幅は1000形ワイドドア車の実績から1,600mmとしたが、[[操縦席|運転席]]後部のドアのみ従来通り1,300mmである。また、小田急の車両では初めて[[転落防止幌]]が設置された。 |
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一方で、電子機器や走行装置のシステムについても、高性能かつメンテナンスフリーの機器類が開発されていた<ref name="679-216" />ことから、1000形をベース車両として車体構造の変更や各種機器の見直しを行なった<ref name="679-216" />。設計にあたって、[[騒音]]や[[振動]]の少ない「環境にやさしい車両」<ref name="342-86" />、快適に乗車できる「お客さまにやさしい車両」<ref name="342-86" />、旅客の案内や安全確保に専念できるように付随的な作業を自動化した「乗務員・駅員にやさしい車両」<ref name="342-86" />、熟練を要する機器の排除や機器のモニター監視などを可能にした「保守にやさしい車両」<ref name="342-86" />、といったテーマを掲げた車両として登場したのが本形式である。 |
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本形式は[[帝都高速度交通営団]](現・[[東京地下鉄]])[[東京地下鉄千代田線|千代田線]]への乗り入れも考慮して製造された。このため車体幅は1000形と同一の2,860mmとされ、[[自動列車制御装置|ATC]]を搭載し、中間車を挿入して10両化すれば同線への乗り入れが可能なように設計してある。また、前面への[[列車番号|運行番号]]表示スペースの確保や後述する[[操縦席|運転台]]にも対応準備がされている。 |
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{{-}} |
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== 車 |
== 車両概説 == |
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本節では登場当時の仕様を基本として、改造等による変更点は沿革の節で後述する。 |
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車内は「さわやかさと暖かみ」を目指し、化粧板は側・天井などピンク系の色調のものを採用している。床材は暗い緑色と灰色の2色であり、出入り口付近は滑り止め付きのものを使用した。客用ドアは車内側も化粧板仕上げであり、ドアガラスには[[複層ガラス]]が採用された。 |
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全長20m級の車両による8両固定編成が製造された<ref name="679-216"/>。基本設計は10両編成であり<ref name="679-216"/>、中間の2両(M3車とT3車<ref name="DJ2007-6-23P">交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2007年6月号21-23頁</ref> )を除いた編成形態になっている<ref name="679-216"/>。形式は先頭車が[[制御車]]のクハ2050形で、中間車は[[動力車|電動車]]のデハ2000形と[[付随車]]のサハ2050形である。車両番号は、[[#編成表|巻末の編成表]]を参照のこと。 |
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[[鉄道車両の座席|座席]]モケットは1人の掛け幅が440mm幅の[[バケットシート]]であり、一般席は赤系色、優先席は紫色系の模様入りである。なお、座席定員はドア間が7人掛け、車端部は3人掛けである。 |
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=== 車体 === |
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本系列より[[網棚|荷棚]]はパイプ式とした。両先頭車には[[車椅子スペース]]が設けられている。[[インターホン|非常通報器]]は乗務員と相互通話可能な対話式のものを先頭車1台(3次車は2台)、中間車2台設置している。 |
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{{triple image stack|right|OER-1000-sideview.jpg|OER-1000widedoor-sideview.jpg|OER 2059 sideview.jpg|280|1000形(通常ドア)の側面。扉幅は1300mm|1000形(ワイドドアの側面。扉幅は2000mmが基本|2000形の側面。扉幅は1600mmが基本}} |
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先頭車は車体長19,650mm・全長20,150mm、中間車は車体長19,500mm・全長20,000mmで、車体幅は当時の[[帝都高速度交通営団]](営団地下鉄)[[東京メトロ千代田線|千代田線]]への乗り入れを考慮して<ref name="2002-48"/>、1000形と同じ2,860mmとした<ref name="2002-48"/>。車体は1000形と同様に[[ステンレス鋼]]製とした[[オールステンレス車両]]で<ref name="342-86"/>、ステンレスの輝きを和らげるために表面をダルフィニッシュ(梨地)仕上げとしている<ref name="342-86"/>。車体断面形状や構成部材も1000形と同様にしたが、先頭車については後述する[[車椅子スペース]]を設置したことにより、全長が150mm長くなっている<ref name="342-86"/>。側腰板と側梁の接続部分には化粧板としてステンレス板を貼っている<ref name="2002-48"/>。また、小田急では初めて[[転落防止幌]]を車体側面の連結面間に設置した<ref name="679-217">[[#大幡679|『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.217]]</ref>。車体は千代田線乗り入れ用機器の搭載ができるよう配線等が準備工事されている<ref name="DJ2007-6-23P"/>。 |
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前面は中央に[[貫通扉]]を配した貫通型で、1000形と共通の[[繊維強化プラスチック]] (FRP) 製成型品を使用した<ref name="2002-48"/>ため1000形とほぼ同じである<ref name="829-259">[[#岸上829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.259]]</ref>が、車両番号の位置と色が異なる、正面窓下部が裏側から補強されている<ref group="注">正面窓については1000形リニューアル車も同一形態となった。</ref>など細部が異なる。側面客用扉は各車両とも4箇所で、[[操縦席|乗務員室(運転室)]]に隣接する箇所のみ1,300mm幅<ref name="2002-48"/>、それ以外の箇所は全て1,600mm幅の両開き扉である<ref name="342-86"/>。扉はそれまでの骨組み構造から[[ハニカム構造|ペーパーハニカム構造]]に変更して軽量化を図った<ref name="342-86"/>ほか、扉の[[ガラス]]は指挟み防止対策として、二重構造([[複層ガラス]])とすることによって扉本体との段差を解消した<ref name="342-87">[[#RJ342|『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.87]]</ref>。乗務員室の扉には、車庫内での開閉を容易にするために扉下部に手掛けを設けた<ref name="342-87"/>。車体側面を滴る[[雨|雨水]]落下の防止対策として、側面の客用扉・乗務員室扉とも上部には[[樋 (建築)|雨樋]]を設けた<ref name="342-86"/><ref name="342-87"/>。車両間の貫通路は800mm幅<ref name="342-88"/>で、妻面の窓は固定窓とした。 |
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側面窓の配置は、客用扉間には戸袋窓と2枚1組の一段下降窓を配し、車端部には戸袋窓のみが配置されている。下降窓にはスパイラルバランサーを内蔵し<ref name="342-87"/>、開閉を容易にすると同時に保守の軽減を図っている<ref name="342-87"/>。前面・側面とも[[方向幕|種別・行先表示器]]は[[発光ダイオード|LED]]式を採用した。登場時は、3色LEDであったが、2009年からフルカラーLEDに交換され、現在は全編成がフルカラーLEDとなっている。 |
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側窓はドア間に2連窓があり、車端部にはない。いずれも開閉可能であり、初期タイプでは通常のガラスにロール式[[カーテン]]付きとしている(3次車の車いすスペース部の側窓は固定窓)。なお、[[戸袋]]窓・妻面窓は設置している。 |
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=== 内装 === |
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[[エアー・コンディショナー|冷房装置]]は[[集約分散式冷房装置|集約分散式]]の[[三菱電機]]製CU-195E形で能力11,500kcal/hの装置を各車4台搭載する。さらに、この装置にはオーバーヘッドヒーターが内蔵されている。天井には冷房用ダクト・吹出口があり、中央には補助送風機として先頭車9台・中間車10台ラインデリアが設けられている。 |
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座席はすべて[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]で、客用扉間に7人がけ、客用扉と連結面の間には3人がけの座席が配置される。小田急の通勤車両では初めて[[バケットシート]]を採用し<ref name="342-87"/>、着席位置を明確にすることによって定員乗車の促進を図った<ref name="342-87"/>。座席の表地は通常の座席は赤系統の抽象柄<ref name="342-87"/>、[[優先席]](シルバーシート)は青系統の抽象柄とした<ref name="342-87"/>。内装は「さわやかさと暖かみ」のあるものとし<ref name="PIC1995-10EX">鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1995年10月臨時増刊号新車年鑑1995年版記事</ref>、淡いピンク色を基調とした化粧板で構成している<ref name="DJ2007-6-23P"/>。床面は中央部が薄い青緑系の縞模様<ref name="342-87"/>、通路両側にあたる部分では石目模様とした<ref name="342-87"/>。扉脇の[[手摺|手すり]]については、それまで手すり下端の高さが床から800mmだったものを400mmに延長し<ref name="342-87"/>、[[幼児]]の戸袋への引き込み事故防止を図った<ref name="342-87"/>。各車両の客用扉上部には、[[車内案内表示装置|LEDフリーパターン式案内表示装置]]を千鳥配置に設置した<ref name="342-87"/>(2051×8と2052×8にのみ設置されていた路線図案内式表示装置は2002年(平成14年)に列車種別の増加に伴い撤去された<ref name="829-260"/>。)。[[車内放送|放送装置]]は自動放送を主体とし<ref name="342-88" />、車内のどの位置でも最適な音量・音質となるように改良し<ref name="342-88" />、スピーカーを5個から9個に増設した<ref name="342-88" />。{{Double image aside|right|Odakyu 2000 inside 2013.jpg|180|OER 2000 inside LED.jpg|180|袖仕切り交換後の2000形の車内|2051×8・2052×8に設置されていた路線図式案内装置}}先頭車の車端部<ref group="注">クハ2050番台では海側、クハ2450番台では山側。</ref>には小田急の通勤車両では初めて車椅子スペースを設け<ref name="342-87"/>、乗務員と対話が可能な[[車内非常通報装置|非常通報装置]]も設置された<ref name="679-217"/>。対話式非常通報装置は先頭車両以外にも設置されている<ref name="2002-50">[[#大幡2002|大幡 (2002) p.50]]</ref>。袖仕切りは、登場時、小型であったが、2010年頃から大型の物に交換された。袖仕切りの色は2種類あり淡い青緑色の編成と淡いピンク色の編成がある。 |
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製造年を示す銘板はプレート式で、和暦での表記がなされている。 |
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=== 乗務員室 === |
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乗務員室内は緑色の配色である。運転台計器盤は[[電気指令式ブレーキ]]の採用によりデスクタイプの運転台とした。右側には[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ装置]]([[三菱電機]]製)のモニター表示器が設置されている。この乗務員支援・検修機能などを持つ多機能モニタ装置の採用は小田急では本系列が初である。<!--従来車両では故障を点灯する表示盤だけ--> |
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=== 主要機器 === |
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[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]はマスコン(1~4ノッチ)とブレーキ操作器(常用1~8段・非常)が別々のツーハンドル式である。本車両のブレーキ操作器は固定式である。 |
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運転台は、後述するように全電気指令式ブレーキを採用したことからデスクタイプとなった<ref name="2002-51">[[#大幡2002|大幡 (2002) p.51]]</ref>。[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]と[[鉄道のブレーキ|ブレーキ]]設定器とも力行4ノッチ、常用8ステップ、非常ステップの水平回転式2ハンドル仕様である<ref name="2002-51"/>。[[速度計]]は千代田線の乗り入れに対応した[[車内信号]]対応タイプのものである<ref name="DJ2007-6-23P"/>。計器盤には光電タッチ入力式の[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ装置]]を組み込んだ<ref name="2002-51"/>が、このモニタ装置は1000形の同装置に大幅な機能向上を加えたもので<ref name="PIC1995-10EX"/>、主要機器のモニタリング機能に加えて検修機能も有している<ref name="679-217"/>。検修機能は出庫整備の容易化を図るもので、集電装置の上昇や電動空気圧縮機・前照灯・蓄電池の充電状態の把握<ref name="679-217"/>のほか、インバータ制御装置やブレーキ装置については動作試験も可能である<ref name="679-217"/>。また、試運転時の加減速測定機能や停車駅予告機能も組み込まれた<ref name="342-88"/>。さらに、空調装置や車内外の案内表示、自動放送の集中管理を行う<ref name="679-217"/>とともに、乗車率や温度・湿度の表示も可能である<ref name="342-88"/>。[[警笛]]は空気笛と共に電子笛が採用され<ref name="342-87"/>、八幡電気産業製のYA-95033型が搭載された<ref name="829-190">[[#中山829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.190]]</ref>。 |
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[[主電動機]]は出力175[[ワット|kW]]の[[かご形三相誘導電動機]]である[[三菱電機]]製のMB-5061-A形を採用した<ref name="342-88"/>。[[主制御器|制御装置]]は[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]3レベル方式の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]装置<ref name="342-87"/>である三菱電機製MAP-178-15V49形(1700V/400A)を採用し、デハ2100番台とデハ2400番台の車両に設置した<ref name="679-217"/>。インバータ1基で主電動機4台を制御する (1C4M) ユニットを1群とし、1台の装置の中に2群のインバータを収めている<ref name="342-87"/>。駆動方式は[[WN駆動方式|WNドライブ]]で、[[歯車比|歯数比]]は99:14=7.07に設定した<ref name="679-217"/>。[[起動加速度]]は当初 2.7 km/h/sであったが<ref name="RandM2017-4"/>、1998年(平成10年)のダイヤ改正時に 3.3 km/h/sに引き上げられた<ref name="RandM2017-4"/>。[[鉄道のブレーキ|制動装置(ブレーキ)]]は小田急の通勤車両では初めての採用となる[[回生ブレーキ|回生制動]]併用[[電気指令式ブレーキ|全電気指令式電磁直通制動]] (MBSA-R) <ref name="2002-50"/>で、ブレーキの応答性を高めるために台車中継弁を設置している<ref name="342-87"/>。 |
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運転台は千代田線への乗り入れも視野に入れており、[[速度計]]は[[車内信号]]対応形、保安表示灯にはATC関連の表示も準備されている。<!--実際に「ATC」や「ATC開放」「ATC常用」などの表示がある。--> |
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{{Double image aside|right|OER-2000-SS143-Truck.jpg|240|OER-2000-SS043-Truck-01.jpg|240|電動台車 SS143|付随台車 SS043}} |
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乗務員室仕切りは1000形と同じく客室から見て左から 運転台背面は配電盤スペースとしたために壁構造で、中央に仕切扉窓、右端に2段式の窓がある。[[遮光幕]]は仕切扉窓のみ設置されている。 |
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[[鉄道車両の台車|台車]]は小田急では初めて[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|ボルスタレス台車]]を採用した<ref name="342-87"/>。電動台車が[[住友金属工業]]製SS143、付随台車は住友金属工業製SS043で、いずれも車輪径860mmで牽引装置をZリンクとした<ref name="2002-50"/>モノリンク式軸箱支持形である<ref name="342-87"/><ref name="Hobidas-DaishaKinei">[https://web.archive.org/web/20201127234204/https://rail.hobidas.com/bogie/archives/2009/06/ss143ss043_2000.html SS143 SS043 / 小田急電鉄2000形](鉄道ホビダス台車近影・インターネットアーカイブ)。</ref>。防音リング付車輪とすることで走行音の低減を図った<ref name="342-87"/>ほか、準備工事として[[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]取り付け座を設けている<ref name="342-87"/>。基礎制動装置は[[踏面ブレーキ|シングル式(片押し式)]]である<ref name="2002-50"/>。[[集電装置]]は[[東洋電機製造]]PT-4212[[集電装置#菱形|菱枠パンタグラフ]]をデハ2100番台・デハ2300番台・デハ2400番台の車両に1台ずつ設置した<ref name="342-88"/>。 |
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[[エア・コンディショナー|冷房装置]]については、11,500[[カロリー|kcal]]/h(13.37kW)の[[冷凍能力|能力]]を有し、オーバーヘッドヒーターを内蔵するCU-195E形[[集約分散式冷房装置]]を1両あたり4台搭載した<ref name="2002-51"/>(1両あたり46,000kcal/h(53.49kW)<ref name="PIC1995-10EX"/>)。[[送風機|補助送風装置]]としてラインデリアを装備し、首振り角度を拡大した<ref name="342-88"/>上、風速を2段に切り替え可能な機能を持たせた<ref name="342-88"/>。補助電源装置は、200[[ボルト (単位)|kV]][[アンペア|A]]の自動受給電装置付のIGBT素子式[[静止形インバータ]] (SIV) をデハ2000番台・デハ2300番台の車両に搭載した<ref name="342-88"/>。[[圧縮機|電動空気圧縮機]] (CP) はC-2000LA形をデハ2000番台・サハ2250番台・デハ2300番台の車両に搭載した<ref name="342-87"/>。 |
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=== 案内機器 === |
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{{Double image aside|right|Outside LED Information Board of OER 2000.jpg|240|OER 2000 inside LED.jpg|240|側面行先表示器|1次車に設置されていた<br/>路線図式の案内表示器<br/>(1995年3月25日)}} |
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[[方向幕|行先表示器]]は前面・側面ともに[[英語|英字]]入りの[[発光ダイオード|LED]]式を採用した。また、車内にもLED式の[[車内案内表示装置|車内案内表示器]]が千鳥配置されているほか、[[ドアチャイム]]も搭載している({{Audio|Odakyu2158chime open.ogg|ドアチャイム}})。表示器の設置されていないドア上部は[[広告]]枠があり、小田急広報「ODAKYU VOICE」が掲出されている。なお、1次車にはLED式案内表示器を配置していないところに路線図式の案内表示器が配置されていたが、こちらは停車駅をランプで表示し、駅を発車した時点でランプが消える仕組みになっていた。これは現在は撤去されて前述の広告枠のものへ交換された。 |
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== 沿革 == |
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[[車内放送|車内放送装置]]には1000形8連で試験的に導入した自動放送装置を本格的に採用した。当初は日本語放送のみだったが、2004年頃に[[英語]]放送を追加した(ただし設定により省略も可能)。 |
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{{Double image aside|right|OER 2051F transporting at Matsuda.jpg|180|OER 2451 Shinjuku SemiEXP 19950401.jpg|180|新松田駅で搬入を待つ2051×8(新宿側4両)|当初は準急運用にも投入された。通過標識灯が点灯している}} |
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{{-}} |
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1994年(平成6年)末に1次車となる2051×8・2052×8の2編成が導入され<ref name="829-258"/>、1995年(平成7年)3月4日のダイヤ改正より営業運転を開始し<ref name="PIC1995-10EX"/>、新宿発着の各駅停車や[[小田急小田原線#準急|準急]]での運用を開始した<ref group="注">なお、小田急では1994年10月より[[車両輸送#甲種輸送|甲種車両輸送]]の授受駅を小田原駅から[[新松田駅]]に変更しているが、2000形は初めて新松田駅から搬入された車両である。</ref>。 |
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[[1998年]](平成10年)には2次車となる2053×8の1編成が導入されたが、この編成からは側腰板と側梁の接続方法をインダイレクト方式に変更し<ref name="679-218">[[#大幡679|『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.218]]</ref>、前面の[[通過標識灯]]が廃止された<ref name="679-218"/>ほか、車内案内表示装置は全てLEDスクロール式に統一した<ref name="679-218"/>。なお、1999年5月から7月にかけてクハ2053に[[連結器#電気連結器|電気連結器]]を設置し<ref name="829-260"/>、ブレーキ読み替え装置の試験を行なった<ref name="829-261">[[#岸上829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.261]]</ref>。このとき通常の小田急では見られない12両編成での[[試運転]]となり<ref name="829-261"/>、[[鉄道ファン]]から注目を集めた<ref name="829-261"/>。試験終了後に電気連結器は撤去され<ref name="829-261"/>、ブレーキ読み替え装置は[[小田急3000形電車 (2代)|2代目3000形]]で本格採用となった<ref name="829-261"/>。 |
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== 走行機器など == |
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[[ファイル:Truck-SS043.jpg|thumb|240px|right|2000形の台車 SS043]] |
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主回路制御は三菱電機製の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ]]であるが、使用[[半導体素子|素子]]は小田急で初めて[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]を採用した。制御方式は1基のインバータで4個の[[かご形三相誘導電動機|主電動機]]を駆動する1C4M2群制御である。 |
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2051×8は1997年(平成9年)5月より編成中の2両の側窓ガラスに遮光フィルムを貼り付けして、その効果の試験を実施した<ref name="DJ2007-6-23P"/>。その翌年1998年(平成10年)4月からは全車両の窓ガラスをUVカットガラスに変更した<ref name="DJ2007-6-23P"/>。この試験結果は3次車に反映された。なお、同編成は巻上げカーテンを撤去した<ref name="829-260"/>。 |
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補助電源装置には[[東芝]]製の200kVA出力のIGBT素子を使用した[[静止形インバータ|静止形インバータ(SIV)]]を採用した。 |
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{{Triple image|right|Model 2000-Second of Odakyu Electric Railway.JPG|180|Series 2000 Full Color LED of Odakyu Electric Railway.jpg|180|Odakyu 2451 imperial blue at Haruhino.JPG|202|1998年の増備車(2053×8)から通過標識灯は廃止された|種別・行先表示器がフルカラーLEDとなった2052×8|帯色が変更された2051×8}} |
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[[鉄道車両の台車|台車]]は小田急で初めてボルスタレス構造のモノリンク式[[空気ばね]]式を採用した。[[動力車|電動車]]はSS-143、[[制御車]]と[[付随車]]はSS-043である。基礎ブレーキには保守の容易な[[踏面ブレーキ|ユニットブレーキ]]が採用された。 |
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2000年(平成12年)の増備車からは、2600形を2000形によって置き換えることになった<ref name="829-260"/>が、この時最初に増備された2054×8では、2000年(平成12年)度に廃車となった2600形2666×8の編成<ref group="注">2600形の8両編成化の過程で、余剰となった付随車を活用して、2000形と同型の主電動機と制御装置を使用してVVVFインバータ制御車としていた編成。</ref>からの機器を流用した<ref name="829-199">[[#橋本829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.199]]</ref>。台車や補助電源装置・電動空気圧縮機等は当初から新製されたため、2054×8においては流用品は主電動機と制御装置のみで、限りなく完全新製車に近い。この増備車からは車内の7人掛け座席間に縦握り棒([[スタンションポール]])を設置し、客室側窓のガラスを遮光ガラスとして<ref name="829-260"/>、カーテンの設置を省略した<ref name="829-260"/>。そのほか、優先席部の荷棚高さとつり革の高さを100mm低くしたり(合わせて一般席部のつり革は50mm低下)、車椅子スペースの設置場所を乗務員室側に変更した<ref name="829-260"/>。機器面では電動空気圧縮機がレシプロ式からスクロール回転式に変更<ref name="829-260"/>されたほか、クハ2050形(両先頭車)に[[フラット防止装置|滑走防止制御装置]]を新設<ref name="829-260"/>、また屋根上の冷房装置カバーに車外スピーカーが新設され、車外放送機能を追加した<ref name="829-260"/>。入線当初は、集電装置は通常の菱枠パンタグラフであった<ref name="829-261"/>が、全車両[[集電装置#Z型・シングルアーム型|シングルアーム式]]に交換された<ref name="829-261"/>。 |
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2007年(平成19年)度より、滑走防止制御装置<ref group="注">2051×8 - 2053×8は両先頭車(制御車)と付随車、2054×8以降は付随車のみ設置。</ref>と新しい保安装置である[[自動列車停止装置#D-ATS-P(デジタルATS-P)形|D-ATS-P]]装置の設置工事が開始され<ref name="829-57">[[#丹829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.57]]</ref>、2009年度に全車両の対応が終了した<ref name="829-57"/>。同時に[[緊急停止装置|EB装置]]の搭載と[[列車防護無線装置|防護無線]]の改良が実施された<ref name="829-57"/>。また、2009年2月から、前面と側面種別・行先表示器を[[フルカラー]]LEDに交換された<ref name="829-260"/>。2010年前半には2054×8の座席端の袖仕切を大形板へ交換する工事を実施した<ref>鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2010年7月号103頁Topic Photos「小田急2054編成の袖仕切を変更」</ref>。また、2052×8は2012年前半に袖仕切と握り棒を変更した<ref name="RP2012-7">鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2012年7月号105頁「小田急2000形青帯に変化」記事</ref> |
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小田急の通勤車両で初めて[[電気指令式ブレーキ]]が採用された。電気指令による[[遅れ込め制御]]も行う。8両編成のため他形式との連結する必要がないことから、[[連結器#電気連結器|電気連結器]]の搭載も省略されている。だが、[[1999年]][[5月]]に[[小田急多摩線|多摩線]]にて<!--[[小田急9000形電車|9000形]]、これは8000×4や、旧4000×4でも行われた。-->他系列との併結試験が行われた。 |
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さらに2012年(平成24年)2月には、2051×8と2052×8の帯色が、従来の「ロイヤルブルー」{{refnest|group="注"|{{font|■|color=#00677e}}[[マンセル・カラー・システム|マンセル記号]]「5B 4/6」<ref>[[#中山829|『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.191]])</ref>。}}から[[小田急4000形電車 (2代)|2代目4000形]]と同じ「[[インペリアルブルー]]」に変更された。現在は2059×8以外の車両が「インペリアルブルー」となっている。 |
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=== 諸元 === |
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また、小田急の通勤電車としては最初に全編成の[[集電装置|パンタグラフ]]を菱形のPT42形からシングルアーム式に交換した。 |
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== 運用 == |
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[[ファイル:Odakyu2000express.jpg|200px|サムネイル|急行として使用されていた2000形]] |
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1995年製造の2051F~2052Fが該当する。なお、2次車までの車いすスペースは連結面側の設置である。このグループの警笛音は[[営団03系電車|東京地下鉄03系]]などが使用しているものに近い。 |
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現在は通常、各駅停車で運行され、[[新宿駅]]から[[秦野駅]](平日朝1本のみ。ほとんどは[[本厚木駅]]までで平日のごくわずかと土休日の毎時1本のみ[[伊勢原駅]]まで)および[[新百合ヶ丘駅]]から[[唐木田駅]]の[[小田急多摩線|多摩線]](深夜下り、早朝上りのみ)で運用されている。 |
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2051Fは[[1997年]](平成9年)5月より編成中の2両の側窓ガラスに遮光フィルム貼り付けして試験を実施した。その翌年[[1998年]](平成10年)4月からは全車両の窓ガラスをUVカットガラスに変更した。この試験結果を受けて3次車の側窓に[[カーテン]]を廃止した[[紫外線|UV]]カットガラスを採用した。なお、同編成は現在もUVカットガラスのままでカーテン自体は撤去されている。 |
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2022年11月現在、速達種別に使われていないが、2004年~2016年の間は[[区間準急]]でも運用された他、2005年頃までは[[準急列車|準急]]でも使用され、2018年~2019年には[[小田急小田原線#通勤急行(2代)|通勤急行]]にも使用、また2022年3月のダイヤ改正前までは[[急行列車|急行]]でも使用されていた。ダイヤが乱れると、速達種別に使われる場合があるほか、稀に小田原駅までの運用に入ることもある。 |
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==== 2次車 ==== |
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1998年製造の2053Fが該当する。車内表示器はLED式の千鳥配置のみに変更。また、[[通過標識灯]]を廃止した他、警笛の音色も変更された。 |
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また、現在、定期で江ノ島線へ入線する運用は存在しない。 |
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==== 3次車 ==== |
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2000年~2001年製造の2054F~2059Fが該当する。 |
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== 編成表 == |
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[[圧縮機|空気圧縮機]]がレシプロ式からスクロール式に変更された他、屋根上の冷房装置カバーに車外[[スピーカー]]が新設され、[[発車メロディ|乗降促進チャイム]]を流すことが可能となった。 |
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; 凡例 : Tc …[[制御車]]、M …[[動力車|電動車]]、T…[[付随車]]、CON…[[主制御器|制御装置]]、SIV…補助電源装置、CP…[[圧縮機|電動空気圧縮機]]、PT…[[集電装置]] |
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{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;" |
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車内設備では、7人がけシートにスタンションポールが設置された他、車いすスペースが乗務員室直後に移設された。このため同スペース部の側窓は固定式とされ、非常通報器が新設された。さらに壁側には[[車椅子]]と[[プラットホーム]]との段差を解消する[[スロープ]]板が収納されている。 |
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このほかに座席前の[[つり革]]の高さを50mm低くしたほか、優先席前の荷棚とつり革は一般席よりもさらに低くした。側窓は濃い緑色のUVカットガラスを使用して遮光用カーテンを廃止した。 |
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<gallery widths="180" style="font-size:90%"> |
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ファイル:Model 2000-First of Odakyu Electric Railway.JPG|1次車(2051F、クハ2451)<br/>急行灯が残っている<br/>(2006年6月16日 / 新百合ヶ丘駅) |
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ファイル:Model 2000-Second of Odakyu Electric Railway.JPG|2次車(2053F、クハ2053)<br/>(2006年11月28日 / 祖師ヶ谷大蔵駅) |
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ファイル:Model 2000-Third of Odakyu Electric Railway.JPG|3次車(2059F、クハ2459)<br/>(2006年6月1日 / 向ヶ丘遊園駅) |
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</gallery> |
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=== 編成 === |
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8両編成9本(72両)が在籍し、将来の10両化を見越した設計となっている。 |
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登場以来運用が限定され、[[2004年]][[12月11日]]以降は通常ダイヤでは[[各駅停車]]と区間準急にしか充当されなくなったため、[[女性専用車両|女性専用車]](準急以上に設定)のステッカーも貼付されていない。 |
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{| border="1" class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;" |
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|- |
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|style="border-bottom:solid 3px # |
|style="border-bottom:solid 3px #7B766A; background-color:#ccc;"| |
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|style="border-bottom:solid 3px # |
|style="border-bottom:solid 3px #7B766A;" colspan="11"|{{TrainDirection|[[新松田駅|新松田]]・[[唐木田駅|唐木田]]|[[新宿駅|新宿]]}} |
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|- |
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!号車 |
!号車 |
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| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 |
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|備考 |
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|- |
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! |
!形式 |
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| '''クハ2050''' || '''デハ2000''' || '''デハ |
| '''クハ2050''' || '''デハ2000''' || '''デハ2000''' || '''サハ2050''' || '''サハ2050''' || '''デハ2000''' || '''デハ2000''' || '''クハ2050''' |
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| |
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| '''サハ2350''' || '''デハ2300''' || '''デハ2400''' || '''クハ2450''' |
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|- |
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|-style="border-top:solid 3px #999;" |
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!style="border-bottom:solid 3px #00677E;"|区分 |
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!車両番号 |
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|style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| Tc2 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| M5 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| M4 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| T2 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| T1 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| M2 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| M1 ||style="border-bottom:solid 3px #00677E;"| Tc1 |
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|2051<br/>:<br/>2059 |
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| |
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|2001<br/>:<br/>2009 |
|||
|- |
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|2101<br/>:<br/>2109 |
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! rowspan="9"|[[鉄道の車両番号|車両番号]] |
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|2151<br/>:<br/>2159 |
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|2451||2401||2301||2251||2151||2101||2001||2051 |
|||
|2351<br/>:<br/>2359 |
|||
|現在も通過表示灯が残存 |
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|2301<br/>:<br/>2309 |
|||
|- |
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|2401<br/>:<br/>2409 |
|||
|2452||2402||2302||2252||2152||2102||2002||2052 |
|||
|2451<br/>:<br/>2459 |
|||
|現在も通過表示灯とカーテンが残存 |
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|- |
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|2453||2403||2303||2253||2153||2103||2003||2053 |
|||
|現在もカーテンが残存 |
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|- |
|||
|2454||2404||2304||2254||2154||2104||2004||2054 |
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|2600形2666×8の編成から一部機器を流用 |
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|- |
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|2455||2405||2305||2255||2155||2105||2005||2055 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|2456||2406||2306||2256||2156||2106||2006||2056 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|2457||2407||2307||2257||2157||2107||2007||2057 |
|||
| |
|||
|- |
|||
|2458||2408||2308||2258||2158||2108||2008||2058 |
|||
| |
|||
|- |
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|2459||2409||2309||2259||2159||2109||2009||2059 |
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|現在、本形式で唯一のロイヤルブルー帯 |
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|- |
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!搭載機器 |
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| || CON,PT|| SIV,CP,PT || CP || ||CON,PT || SIV,CP || |
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| |
|||
|- |
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!style="border-bottom:solid 3px #000000;<!--床下機器をイメージした黒-->"|自重 |
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|style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 28.0t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 36.7t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 35.9t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 28.5t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 26.9t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 36.7t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 35.8t ||style="border-bottom:solid 3px #000000;"| 28.1t |
|||
| |
|||
|- |
|||
!定員 |
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| 146 || 158 || 158 || 158 || 158 || 158 || 158 || 146 |
|||
| |
|||
|} |
|} |
||
== 脚注 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
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<gallery widths="180" style="font-size:90%"> |
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ファイル:Inside of OER 2000.jpg|車内 |
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ファイル:Seat of OER 2000.jpg|普通座席(7人がけ) |
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ファイル:Priority seat of OER 2000.jpg|優先席(3人がけ) |
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ファイル:Seat of OER 2000 3.jpg|車椅子スペース(手前) |
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=== 注釈 === |
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{{Reflist|group="注"}} |
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[[ファイル:OER 2059F Kayama.jpg|thumb|240px|right|試運転で新松田以西に入線した2000形<br/>(富水 - 栢山間)]] |
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2008年現在、8両固定編成であることから[[小田急小田原線|小田原線]]と[[小田急多摩線|多摩線]]の各駅停車(一部区間準急)を中心に運用している。過去には一部の[[急行列車|急行]](主に早朝の新宿行や土曜・休日の急行小田原行片道1本など)や本厚木発着の準急でも運用していた。実際にダイヤ乱れ時に車両運用の都合上、急行運用に充当されたこともある。 |
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=== 出典 === |
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小田原線新松田以西と[[小田急江ノ島線|江ノ島線]]での定期営業運転はないが、工場出場後の試運転などでは小田原線[[足柄駅 (神奈川県)|足柄]]まで入線することがある。 |
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== 参考文献 == |
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=== 書籍 === |
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* 第4編成 (2054F) の電動機は、2000年に廃車になった2600形VVVFインバータ制御改造車 (2666F) から流用されたものである。 |
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* {{Cite book|和書|author = 大幡哲海|authorlink = |coauthors = |year = 2002|title = 小田急電鉄の車両|publisher = [[JTBパブリッシング]]|ref = 大幡2002|id = |isbn = 4533044697}} |
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* 第9編成 (2059F) の電気警笛の音色は他の編成と異なる。 |
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=== |
=== 雑誌記事 === |
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* {{Cite journal|和書|author=安藤英雄 |year=1995 |month=4 |title=小田急電鉄2000形 |journal=[[鉄道ジャーナル]]|issue=342 |pages= 86-88 |publisher=鉄道ジャーナル社 |ref = RJ342}} |
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小田急では今後新しい保安装置としてD-ATS-P装置の設置を進めている。本形式においては[[2008年]]9月に最初に2051Fが入場し、11月に出場した。その後、翌[[2009年]]9月までに全編成が施行された。 |
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* {{Cite journal|和書|author=大幡哲海 |year= 1999|month=12 |title=私鉄車両めぐり164 小田急電鉄 |journal=[[鉄道ピクトリアル]] |issue=679 |pages= 201-243 |publisher= [[電気車研究会]]|ref = 大幡679}} |
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* {{Cite journal|和書|author=岸上明彦 |year=2010 |month=1 |title=小田急電鉄現有車両プロフィール |journal= 鉄道ピクトリアル|issue=829|pages= 241-295 |publisher=電気車研究会 |ref = 岸上829}} |
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この改造では床下にD-ATS-P装置を設置、さらに[[制御車]](Tc)、[[付随車]](T)4両へ滑走防止制御装置が設置された。運転台ではD-ATS-P表示灯の設置と[[緊急停止装置|EB装置]]が設置された。 |
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* {{Cite journal|和書|author=岸上明彦 |year=2010 |month=1 |title=小田急電鉄 主要諸元表 |journal= 鉄道ピクトリアル|issue=829|pages= 310-318 |publisher=電気車研究会 |ref = 岸上829-2}} |
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* {{Cite journal|和書|author=丹克暁・大路弘幸・亀井進 |year=2010 |month=1 |title=車両総説 |journal= 鉄道ピクトリアル |issue=829 |pages= 49-58 |publisher=電気車研究会 |ref = 丹829 }} |
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[[ファイル:Series 2000 Full Color LED of Odakyu Electric Railway.jpg|thumb|right|240px|種別行先表示器がフルカラーLED・ゴシック体表記となった2052F<br/>(2009年8月6日 / 登戸駅)]] |
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* {{Cite journal|和書|author=中山嘉彦 |year=2010 |month=1 |title=小田急車両 -音と色- |journal= 鉄道ピクトリアル|issue=829|pages= 189-191 |publisher=電気車研究会 |ref = 中山829}} |
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* {{Cite journal|和書|author=橋本政明 |year=2010 |month=1 |title=固定編成 組み換えの記録 |journal= 鉄道ピクトリアル|issue=829|pages= 192-203 |publisher=電気車研究会 |ref = 橋本829}} |
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=== 種別・行先表示器更新 === |
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*[[交通新聞社]]「[[鉄道ダイヤ情報]]」2007年6月号特集「小田急車両オールガイド2007(通勤車両篇)」 |
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2052Fの種別・行先表示器は[[2009年]]2月に従来の3色LED式・[[明朝体]]表記から[[フルカラー]]LED式・[[ゴシック体]]表記に更新された<ref>[http://railf.jp/news/2009/02/27/182000.html 「小田急2000形に表示器更新車登場」[[交友社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』railf.jp 鉄道ニュース、2009年2月27日。]</ref>。また2051Fも同年9月に、{{要出典範囲|2053Fが翌年夏頃に更新されている|date=2010年11月}}。 |
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*鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1995年10月臨時増刊号新車年鑑1995年版「小田急電鉄2000形」 |
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*日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2017年4月号研究と開発「2000形PS・MS刃形スイッチ動作不良防止について」22-25P |
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== 歴史 == |
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* [[1995年]]([[平成]]7年)[[3月4日]] - 就役。 |
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* 1995年(平成7年)[[9月29日]] - グッドデザイン賞を受賞。 |
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== 脚注 == |
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{{Reflist}} |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.n-sharyo.co.jp/business/tetsudo/pages/oda2000.htm 日本車輌製造:小田急電鉄2000形] |
* [http://www.n-sharyo.co.jp/business/tetsudo/pages/oda2000.htm 日本車輌製造:小田急電鉄2000形] |
||
* [http://www.tokyu-car.co.jp/rw/oer2k.html 東急車輛製造:小田急電鉄2000形] |
* [https://web.archive.org/web/20120205202408/http://www.tokyu-car.co.jp/rw/oer2k.html 東急車輛製造:小田急電鉄2000形]([[インターネットアーカイブ]]) |
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{{Commonscat|Odakyu 2000 series}} |
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== 関連項目 == |
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{{小田急電鉄の車両}} |
{{小田急電鉄の車両}} |
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{{commonscat|Odakyū 2000 series}} |
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{{デフォルトソート:おたきゆう2000かたてんしや}} |
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[[Category:小田急電鉄の電車|2000]] |
[[Category:小田急電鉄の電車|2000]] |
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[[Category:1995年製の鉄道車両]] |
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[[Category:グッドデザイン賞|おたきゆう2000かたてんしや]] |
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[[Category:日本車輌製造製の電車]] |
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[[Category:東急車輛製造製の電車]] |
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[[en:Odakyū 2000 series]] |
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[[Category:川崎重工業製の電車]] |
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[[Category:グッドデザイン賞受賞車 (鉄道車両)]] |
2024年11月15日 (金) 03:15時点における最新版
小田急2000形電車 | |
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2000形 2059×8 (2023年7月24日 狛江駅) | |
基本情報 | |
運用者 | 小田急電鉄 |
製造所 |
日本車輌製造(第1・5・8編成) 川崎重工業(第2・6・9編成) 東急車輛製造(第3・4・7編成) |
製造年 | 1995年 - 2001年 |
製造数 | 9編成72両 |
運用開始 | 1995年3月4日 |
主要諸元 | |
編成 | 8両固定編成[1] |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
電気方式 |
直流1,500V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 100 km/h[3] |
設計最高速度 | 120 km/h[4] |
起動加速度 | 3.3 km/h/s[5](1998年のダイヤ改正前までは2.7 km/h/s[4][5]) |
減速度(常用) | 4.0 km/h/s[4] |
減速度(非常) | 4.7 km/h/s[4] |
編成定員 | 1,240名 |
車両定員 |
146名[4](先頭車) 158名[4](中間車) |
全長 |
20,150 mm[2](先頭車) 20,000 mm[2](中間車) |
全幅 | 2,860 mm |
全高 |
4,145 mm[2](集電装置付車) 4,060 mm[2](集電装置無し車) |
車体 | ステンレス鋼 |
台車 |
住友金属工業 SS143[4](電動台車) 住友金属工業 SS043[4](付随台車) |
主電動機 |
三菱電機 MB-5061-A[2] かご形三相誘導電動機 |
主電動機出力 | 175 kW[4] |
駆動方式 | WN駆動方式[4] |
歯車比 | 99:14=7.07[2] |
制御方式 | IGBT-3レベルVVVFインバータ制御 |
制御装置 | 三菱電機 MAP-178-15V49[2] |
制動装置 | 回生制動併用電気指令電気演算式電磁直通制動(MBSA-R)[2] |
保安装置 | OM-ATS、D-ATS-P |
1995年度 グッドデザイン賞受賞車両 |
小田急2000形電車(おだきゅう2000がたでんしゃ)は、小田急電鉄(小田急)が1995年(平成7年)から運用している通勤型車両。
小田急では、編成表記の際「新宿寄り先頭車両の車両番号(新宿方の車号)×両数」という表記を使用しているため[6]、本項もそれに倣い「2051×8」のように表記する。また、特定の車両は車両番号から「デハ2400番台」などのように表記し、小田原方面に向かって右側を「山側」、左側を「海側」と表記する。
概要
[編集]新宿発着の各駅停車8両編成化を推進する目的で、1995年に2編成が登場した[7]。その後は2600形(NHE車)8両編成の置き換え用として[8]2001年(平成13年)まで断続的に増備が続けられ、最終的には8両×9編成の合計72両が製造された[7]。
基本設計と意匠は1000形に準じているが、座席数を確保しつつ客用扉の幅を拡大したのが大きな特徴となっている[9]。
1995年(平成7年)に当時の通商産業省よりグッドデザイン商品に選定された[10]。
登場の経緯
[編集]小田急では1990年(平成2年)から1000形の一部の車両で、乗降時間の短縮を図って客用扉の幅を2mに拡大したワイドドア車両を運用していた[1]。乗降時間の短縮自体は効果があったものの[1]、扉幅拡大による座席定員の減少が問題視された[1]。1991年に1000形ワイドドア車両を増備した際に座席定員の増加を図る[1]一方で、在来通勤車両と同等の座席定員確保と乗降時間の短縮を両立するために、モックアップによる乗降試験も含めた検討が行なわれた[1]。この結果、座席定員の確保には客用扉間の座席を7人がけとし[11]、客用扉の幅は1,600mm程度とすることが最適という結論となった[11]。
一方で、電子機器や走行装置のシステムについても、高性能かつメンテナンスフリーの機器類が開発されていた[1]ことから、1000形をベース車両として車体構造の変更や各種機器の見直しを行なった[1]。設計にあたって、騒音や振動の少ない「環境にやさしい車両」[9]、快適に乗車できる「お客さまにやさしい車両」[9]、旅客の案内や安全確保に専念できるように付随的な作業を自動化した「乗務員・駅員にやさしい車両」[9]、熟練を要する機器の排除や機器のモニター監視などを可能にした「保守にやさしい車両」[9]、といったテーマを掲げた車両として登場したのが本形式である。
車両概説
[編集]本節では登場当時の仕様を基本として、改造等による変更点は沿革の節で後述する。
全長20m級の車両による8両固定編成が製造された[1]。基本設計は10両編成であり[1]、中間の2両(M3車とT3車[12] )を除いた編成形態になっている[1]。形式は先頭車が制御車のクハ2050形で、中間車は電動車のデハ2000形と付随車のサハ2050形である。車両番号は、巻末の編成表を参照のこと。
車体
[編集]先頭車は車体長19,650mm・全長20,150mm、中間車は車体長19,500mm・全長20,000mmで、車体幅は当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)千代田線への乗り入れを考慮して[11]、1000形と同じ2,860mmとした[11]。車体は1000形と同様にステンレス鋼製としたオールステンレス車両で[9]、ステンレスの輝きを和らげるために表面をダルフィニッシュ(梨地)仕上げとしている[9]。車体断面形状や構成部材も1000形と同様にしたが、先頭車については後述する車椅子スペースを設置したことにより、全長が150mm長くなっている[9]。側腰板と側梁の接続部分には化粧板としてステンレス板を貼っている[11]。また、小田急では初めて転落防止幌を車体側面の連結面間に設置した[13]。車体は千代田線乗り入れ用機器の搭載ができるよう配線等が準備工事されている[12]。
前面は中央に貫通扉を配した貫通型で、1000形と共通の繊維強化プラスチック (FRP) 製成型品を使用した[11]ため1000形とほぼ同じである[14]が、車両番号の位置と色が異なる、正面窓下部が裏側から補強されている[注 1]など細部が異なる。側面客用扉は各車両とも4箇所で、乗務員室(運転室)に隣接する箇所のみ1,300mm幅[11]、それ以外の箇所は全て1,600mm幅の両開き扉である[9]。扉はそれまでの骨組み構造からペーパーハニカム構造に変更して軽量化を図った[9]ほか、扉のガラスは指挟み防止対策として、二重構造(複層ガラス)とすることによって扉本体との段差を解消した[15]。乗務員室の扉には、車庫内での開閉を容易にするために扉下部に手掛けを設けた[15]。車体側面を滴る雨水落下の防止対策として、側面の客用扉・乗務員室扉とも上部には雨樋を設けた[9][15]。車両間の貫通路は800mm幅[4]で、妻面の窓は固定窓とした。
側面窓の配置は、客用扉間には戸袋窓と2枚1組の一段下降窓を配し、車端部には戸袋窓のみが配置されている。下降窓にはスパイラルバランサーを内蔵し[15]、開閉を容易にすると同時に保守の軽減を図っている[15]。前面・側面とも種別・行先表示器はLED式を採用した。登場時は、3色LEDであったが、2009年からフルカラーLEDに交換され、現在は全編成がフルカラーLEDとなっている。
内装
[編集]座席はすべてロングシートで、客用扉間に7人がけ、客用扉と連結面の間には3人がけの座席が配置される。小田急の通勤車両では初めてバケットシートを採用し[15]、着席位置を明確にすることによって定員乗車の促進を図った[15]。座席の表地は通常の座席は赤系統の抽象柄[15]、優先席(シルバーシート)は青系統の抽象柄とした[15]。内装は「さわやかさと暖かみ」のあるものとし[16]、淡いピンク色を基調とした化粧板で構成している[12]。床面は中央部が薄い青緑系の縞模様[15]、通路両側にあたる部分では石目模様とした[15]。扉脇の手すりについては、それまで手すり下端の高さが床から800mmだったものを400mmに延長し[15]、幼児の戸袋への引き込み事故防止を図った[15]。各車両の客用扉上部には、LEDフリーパターン式案内表示装置を千鳥配置に設置した[15](2051×8と2052×8にのみ設置されていた路線図案内式表示装置は2002年(平成14年)に列車種別の増加に伴い撤去された[8]。)。放送装置は自動放送を主体とし[4]、車内のどの位置でも最適な音量・音質となるように改良し[4]、スピーカーを5個から9個に増設した[4]。
先頭車の車端部[注 2]には小田急の通勤車両では初めて車椅子スペースを設け[15]、乗務員と対話が可能な非常通報装置も設置された[13]。対話式非常通報装置は先頭車両以外にも設置されている[17]。袖仕切りは、登場時、小型であったが、2010年頃から大型の物に交換された。袖仕切りの色は2種類あり淡い青緑色の編成と淡いピンク色の編成がある。
製造年を示す銘板はプレート式で、和暦での表記がなされている。
主要機器
[編集]運転台は、後述するように全電気指令式ブレーキを採用したことからデスクタイプとなった[18]。主幹制御器とブレーキ設定器とも力行4ノッチ、常用8ステップ、非常ステップの水平回転式2ハンドル仕様である[18]。速度計は千代田線の乗り入れに対応した車内信号対応タイプのものである[12]。計器盤には光電タッチ入力式のモニタ装置を組み込んだ[18]が、このモニタ装置は1000形の同装置に大幅な機能向上を加えたもので[16]、主要機器のモニタリング機能に加えて検修機能も有している[13]。検修機能は出庫整備の容易化を図るもので、集電装置の上昇や電動空気圧縮機・前照灯・蓄電池の充電状態の把握[13]のほか、インバータ制御装置やブレーキ装置については動作試験も可能である[13]。また、試運転時の加減速測定機能や停車駅予告機能も組み込まれた[4]。さらに、空調装置や車内外の案内表示、自動放送の集中管理を行う[13]とともに、乗車率や温度・湿度の表示も可能である[4]。警笛は空気笛と共に電子笛が採用され[15]、八幡電気産業製のYA-95033型が搭載された[19]。
主電動機は出力175kWのかご形三相誘導電動機である三菱電機製のMB-5061-A形を採用した[4]。制御装置はIGBT素子3レベル方式のVVVFインバータ制御装置[15]である三菱電機製MAP-178-15V49形(1700V/400A)を採用し、デハ2100番台とデハ2400番台の車両に設置した[13]。インバータ1基で主電動機4台を制御する (1C4M) ユニットを1群とし、1台の装置の中に2群のインバータを収めている[15]。駆動方式はWNドライブで、歯数比は99:14=7.07に設定した[13]。起動加速度は当初 2.7 km/h/sであったが[5]、1998年(平成10年)のダイヤ改正時に 3.3 km/h/sに引き上げられた[5]。制動装置(ブレーキ)は小田急の通勤車両では初めての採用となる回生制動併用全電気指令式電磁直通制動 (MBSA-R) [17]で、ブレーキの応答性を高めるために台車中継弁を設置している[15]。
台車は小田急では初めてボルスタレス台車を採用した[15]。電動台車が住友金属工業製SS143、付随台車は住友金属工業製SS043で、いずれも車輪径860mmで牽引装置をZリンクとした[17]モノリンク式軸箱支持形である[15][20]。防音リング付車輪とすることで走行音の低減を図った[15]ほか、準備工事としてヨーダンパ取り付け座を設けている[15]。基礎制動装置はシングル式(片押し式)である[17]。集電装置は東洋電機製造PT-4212菱枠パンタグラフをデハ2100番台・デハ2300番台・デハ2400番台の車両に1台ずつ設置した[4]。
冷房装置については、11,500kcal/h(13.37kW)の能力を有し、オーバーヘッドヒーターを内蔵するCU-195E形集約分散式冷房装置を1両あたり4台搭載した[18](1両あたり46,000kcal/h(53.49kW)[16])。補助送風装置としてラインデリアを装備し、首振り角度を拡大した[4]上、風速を2段に切り替え可能な機能を持たせた[4]。補助電源装置は、200kVAの自動受給電装置付のIGBT素子式静止形インバータ (SIV) をデハ2000番台・デハ2300番台の車両に搭載した[4]。電動空気圧縮機 (CP) はC-2000LA形をデハ2000番台・サハ2250番台・デハ2300番台の車両に搭載した[15]。
沿革
[編集]1994年(平成6年)末に1次車となる2051×8・2052×8の2編成が導入され[7]、1995年(平成7年)3月4日のダイヤ改正より営業運転を開始し[16]、新宿発着の各駅停車や準急での運用を開始した[注 3]。
1998年(平成10年)には2次車となる2053×8の1編成が導入されたが、この編成からは側腰板と側梁の接続方法をインダイレクト方式に変更し[21]、前面の通過標識灯が廃止された[21]ほか、車内案内表示装置は全てLEDスクロール式に統一した[21]。なお、1999年5月から7月にかけてクハ2053に電気連結器を設置し[8]、ブレーキ読み替え装置の試験を行なった[22]。このとき通常の小田急では見られない12両編成での試運転となり[22]、鉄道ファンから注目を集めた[22]。試験終了後に電気連結器は撤去され[22]、ブレーキ読み替え装置は2代目3000形で本格採用となった[22]。
2051×8は1997年(平成9年)5月より編成中の2両の側窓ガラスに遮光フィルムを貼り付けして、その効果の試験を実施した[12]。その翌年1998年(平成10年)4月からは全車両の窓ガラスをUVカットガラスに変更した[12]。この試験結果は3次車に反映された。なお、同編成は巻上げカーテンを撤去した[8]。
2000年(平成12年)の増備車からは、2600形を2000形によって置き換えることになった[8]が、この時最初に増備された2054×8では、2000年(平成12年)度に廃車となった2600形2666×8の編成[注 4]からの機器を流用した[23]。台車や補助電源装置・電動空気圧縮機等は当初から新製されたため、2054×8においては流用品は主電動機と制御装置のみで、限りなく完全新製車に近い。この増備車からは車内の7人掛け座席間に縦握り棒(スタンションポール)を設置し、客室側窓のガラスを遮光ガラスとして[8]、カーテンの設置を省略した[8]。そのほか、優先席部の荷棚高さとつり革の高さを100mm低くしたり(合わせて一般席部のつり革は50mm低下)、車椅子スペースの設置場所を乗務員室側に変更した[8]。機器面では電動空気圧縮機がレシプロ式からスクロール回転式に変更[8]されたほか、クハ2050形(両先頭車)に滑走防止制御装置を新設[8]、また屋根上の冷房装置カバーに車外スピーカーが新設され、車外放送機能を追加した[8]。入線当初は、集電装置は通常の菱枠パンタグラフであった[22]が、全車両シングルアーム式に交換された[22]。
2007年(平成19年)度より、滑走防止制御装置[注 5]と新しい保安装置であるD-ATS-P装置の設置工事が開始され[24]、2009年度に全車両の対応が終了した[24]。同時にEB装置の搭載と防護無線の改良が実施された[24]。また、2009年2月から、前面と側面種別・行先表示器をフルカラーLEDに交換された[8]。2010年前半には2054×8の座席端の袖仕切を大形板へ交換する工事を実施した[25]。また、2052×8は2012年前半に袖仕切と握り棒を変更した[26]
さらに2012年(平成24年)2月には、2051×8と2052×8の帯色が、従来の「ロイヤルブルー」[注 6]から2代目4000形と同じ「インペリアルブルー」に変更された。現在は2059×8以外の車両が「インペリアルブルー」となっている。
運用
[編集]現在は通常、各駅停車で運行され、新宿駅から秦野駅(平日朝1本のみ。ほとんどは本厚木駅までで平日のごくわずかと土休日の毎時1本のみ伊勢原駅まで)および新百合ヶ丘駅から唐木田駅の多摩線(深夜下り、早朝上りのみ)で運用されている。
2022年11月現在、速達種別に使われていないが、2004年~2016年の間は区間準急でも運用された他、2005年頃までは準急でも使用され、2018年~2019年には通勤急行にも使用、また2022年3月のダイヤ改正前までは急行でも使用されていた。ダイヤが乱れると、速達種別に使われる場合があるほか、稀に小田原駅までの運用に入ることもある。
また、現在、定期で江ノ島線へ入線する運用は存在しない。
編成表
[編集]新宿 →
| |||||||||||
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ2050 | デハ2000 | デハ2000 | サハ2050 | サハ2050 | デハ2000 | デハ2000 | クハ2050 | |||
区分 | Tc2 | M5 | M4 | T2 | T1 | M2 | M1 | Tc1 | |||
車両番号 | 2451 | 2401 | 2301 | 2251 | 2151 | 2101 | 2001 | 2051 | 現在も通過表示灯が残存 | ||
2452 | 2402 | 2302 | 2252 | 2152 | 2102 | 2002 | 2052 | 現在も通過表示灯とカーテンが残存 | |||
2453 | 2403 | 2303 | 2253 | 2153 | 2103 | 2003 | 2053 | 現在もカーテンが残存 | |||
2454 | 2404 | 2304 | 2254 | 2154 | 2104 | 2004 | 2054 | 2600形2666×8の編成から一部機器を流用 | |||
2455 | 2405 | 2305 | 2255 | 2155 | 2105 | 2005 | 2055 | ||||
2456 | 2406 | 2306 | 2256 | 2156 | 2106 | 2006 | 2056 | ||||
2457 | 2407 | 2307 | 2257 | 2157 | 2107 | 2007 | 2057 | ||||
2458 | 2408 | 2308 | 2258 | 2158 | 2108 | 2008 | 2058 | ||||
2459 | 2409 | 2309 | 2259 | 2159 | 2109 | 2009 | 2059 | 現在、本形式で唯一のロイヤルブルー帯 | |||
搭載機器 | CON,PT | SIV,CP,PT | CP | CON,PT | SIV,CP | ||||||
自重 | 28.0t | 36.7t | 35.9t | 28.5t | 26.9t | 36.7t | 35.8t | 28.1t | |||
定員 | 146 | 158 | 158 | 158 | 158 | 158 | 158 | 146 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.216
- ^ a b c d e f g h 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.313
- ^ PHP研究所「小田急電鉄のひみつ」34頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.88
- ^ a b c d 日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2017年4月号研究と開発「2000形PS・MS刃形スイッチ動作不良防止について」22-25P内の25Pに記載。
- ^ 『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.258
- ^ a b c d e f g h i j k l 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.260
- ^ a b c d e f g h i j k 『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.86
- ^ “Gマークに5車種、2施設”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年10月16日)
- ^ a b c d e f g 大幡 (2002) p.48
- ^ a b c d e f 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2007年6月号21-23頁
- ^ a b c d e f g h 『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.217
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.259
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 『鉄道ジャーナル』通巻342号 p.87
- ^ a b c d 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1995年10月臨時増刊号新車年鑑1995年版記事
- ^ a b c d 大幡 (2002) p.50
- ^ a b c d 大幡 (2002) p.51
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.190
- ^ SS143 SS043 / 小田急電鉄2000形(鉄道ホビダス台車近影・インターネットアーカイブ)。
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』通巻679号 p.218
- ^ a b c d e f g 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.261
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.199
- ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.57
- ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2010年7月号103頁Topic Photos「小田急2054編成の袖仕切を変更」
- ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2012年7月号105頁「小田急2000形青帯に変化」記事
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.191)
参考文献
[編集]書籍
[編集]- 大幡哲海『小田急電鉄の車両』JTBパブリッシング、2002年。ISBN 4533044697。
雑誌記事
[編集]- 安藤英雄「小田急電鉄2000形」『鉄道ジャーナル』第342号、鉄道ジャーナル社、1995年4月、86-88頁。
- 大幡哲海「私鉄車両めぐり164 小田急電鉄」『鉄道ピクトリアル』第679号、電気車研究会、1999年12月、201-243頁。
- 岸上明彦「小田急電鉄現有車両プロフィール」『鉄道ピクトリアル』第829号、電気車研究会、2010年1月、241-295頁。
- 岸上明彦「小田急電鉄 主要諸元表」『鉄道ピクトリアル』第829号、電気車研究会、2010年1月、310-318頁。
- 丹克暁・大路弘幸・亀井進「車両総説」『鉄道ピクトリアル』第829号、電気車研究会、2010年1月、49-58頁。
- 中山嘉彦「小田急車両 -音と色-」『鉄道ピクトリアル』第829号、電気車研究会、2010年1月、189-191頁。
- 橋本政明「固定編成 組み換えの記録」『鉄道ピクトリアル』第829号、電気車研究会、2010年1月、192-203頁。
- 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」2007年6月号特集「小田急車両オールガイド2007(通勤車両篇)」
- 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」1995年10月臨時増刊号新車年鑑1995年版「小田急電鉄2000形」
- 日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2017年4月号研究と開発「2000形PS・MS刃形スイッチ動作不良防止について」22-25P