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「PC-8000シリーズ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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== NECの他のPCシリーズ ==
*[[PC-6000シリーズ]] 8bit デスクトップ - ホビー向け。
*[[PC-6600シリーズ]] 8bit デスクトップ - ホビー向け。PC-6000シリーズにFDDを追加。
*[[PC-8200]]シリーズ 8bit ハンドヘルド - [[京セラ]]との共同開発。8000との互換性は無い
*[[PC-8800シリーズ]] 8bit デスクトップ - 事務系、個人向けに多く使用される
*[[PC-100]]シリーズ 16bit デスクトップ - 京セラ、[[アスキー (企業)|アスキー]]との共同開発。8000/8800シリーズと同じ事業部が開発を担当したため、正当な後継機であるとも言われる。
*[[PC-9800シリーズ]] 16/32bit - 事務系で多く使用される[[MS-DOS]]が搭載されていたこともあり、シェアは90%に迫った。
*PC-H98シリーズ PC-9801シリーズの派生 拡張バスに[[New Extend Standard Architecture|NESA]]を追加した。
*[[PC98-NX]]シリーズ 32ビット - PC-9821シリーズの後継機、ほぼ[[PC/AT]]互換のため、PC-9800シリーズ(H98を含む)とのMS-DOS版ソフトウェアの互換性はない。

*この他 [[ファクトリーコンピューター]]としてFC-9801、FC-H98、FC-9821、FC98-NXシリーズがある。
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[[Category:パーソナルコンピュータ (製品)]]
[[Category:パーソナルコンピュータ (製品)]]

2005年11月17日 (木) 00:22時点における版

PC-8000シリーズは、NECが販売していた同社初の完成品パーソナルコンピュータシリーズである。

キーボードと本体が一体化したデザインで、数多くの周辺機器が販売されていた。

後継機種はPC-8800シリーズ

PC-8001

1979年9月28日に発売。定価は168,000円。 キーボードと本体が一体化され、最低限必要であるRS-232CプリンタCMTデータレコーダ)、CRTインタフェースを備えるものの、拡張スロットはなく、FDD等その他機器の増設には専用の増設ボックスPC-8011/8012の購入が必要であった。

当初は搭載メモリ16Kモデルのみの販売であったが、さらに16Kの増設が可能で、増設して購入するユーザが大半であったため、32Kモデルも後に販売された。

国内で「パーソナルコンピューター」という言葉が使われたのも、このPC-8001が最初。「PC」は「パーソナルコンピュータ」の略である。

1982年度のNHK教育テレビの趣味講座「マイコン入門」で教材に採用された。商品名を出すことができないため、銘板をマスクされ「機種X」と呼ばれていた。

基本機能

  • CPU μPD780C-1(Z80-A互換) 4MHz
  • メモリ 16K/32Kbytes
  • 画面解像度 160x100ドット 8色
    テキストの簡易グラフィックモード使用。2x4ドット毎に着色可。ただしテキストの属性として簡易グラフィックが実現されており、アトリビュートエリアの制限により、当該テキスト属性が1行内の左端から右端の方向において変化する回数に制限があったため、着色が出来なかったり意図した属性の表示がされない部分が見られる場合がある。
  • BASIC N-BASIC (Microsoft 24K BASIC)(version 1.0として発売。後に1.1に乗せ換えて発売される。)
  • OS DISK-BASICCP/M
  • インタフェース
    • モニタ (モノクロ、カラー)
    • CMT
    • セントロニクス
    • シリアルインタフェース(RS-232C準拠の機能だがTTLレベルで、かつ筐体を開けてICソケットから引き出す必要があった。尚、PC-8062 RS-232Cケーブルユニットを用いることでレベル変換も行えた。)
  • 拡張インタフェース用バス:拡張ボックスのPC-8011/8012および、5インチFDD I/Fボックス接続用
    • PC-8011拡張 I/Fで拡張可能なもの:RS-232C×2、FDD I/F、GP-IB ただし、全てカードエッジ出力であるため、専用のケーブル(PC-8095/PC-8098/PC-8096)が別途必要。
    • PC-8012拡張ボックスで拡張可能なもの:FDD I/F、 拡張スロット×7
    • 価格 168000円

PC-8001mkII

1983年3月に発売されたPC-8001の後継機。定価は123,000円。 グラフィック機能を強化したモデル(ただし最大同時4色表示)。 また、5インチ FDD インタフェースと拡張スロットが2機本体に内蔵され、専用の拡張ボックス無しでの周辺機器増設が可能となった。 その他、漢字ROM・漢字BASICがサポートされたことや、メインRAMが64KBとなりCP/Mなどの汎用OSも標準で動作するようになったことなど、実用向け機能の充実も図られている。 一方で、サウンド機能はPC-8001と同様のビープ音のみというさびしいものであった。

この頃、各社から同じような価格・スペックの8ビットPCが続々と発売されたが、本機種はそれらと比べると価格は同程度であるにもかかわらず、グラフィックやサウンド機能では大きく見劣りするものであった(これは、上位シリーズであるPC-8801との競合を避けるための措置と思われる)。そのため、ゲームソフトの供給では他の有力機種に水をあけられる結果となった。

基本機能

  • CPU μPD780C-1 4MHz
  • メモリ 64Kbytes + 16Kbytes(グラフィック)
  • 画面解像度(N80モード) 640x200ドット 2色、640x200ドット 8色(キャラクタ単位)、320x200ドット 4色(デジタルRGB8色のうち、黒・赤・緑/青・紫・水色のどちらかと任意の1色)
  • BASIC N80-BASIC、N-BASIC
  • OS N80-DISK-BASIC、N80漢字BASIC、DISK-BASIC、CP/M
  • インタフェース
    • モニタ(モノクロ、カラー)
    • CMT
    • セントロニクス
    • RS-232C
    • 2D FDD

PC-8001mkIISR

1985年1月に発売されたPC-8001mkIIの後継機。定価は108,000円。 同時発売されたPC-8801mkIISR同様、FM音源を搭載している。グラフィック機能はさらに強化され、PC-8801mkII同様の640x200 8色に加えて320x200 8色を2画面使用するモードを持ち、PC-8801mkIISRよりゲームが作りやすい面もあった。 ただし、一部のPC-8001mkII用のソフトウェアが動作しないことがあり、互換性の面では満足出来るものではなかった。

拡張スロット数は1つ減少し、漢字ROM専用スロットとなり、PC-8801mkII用キーボード接続端子と、ATARI仕様ジョイスティック端子が追加されている。

基本機能

  • CPU μPD780C-1 4MHz
  • メモリ 64Kbytes + 48Kbytes(グラフィック)
  • 画面解像度(N80SRモード) 640x200ドット 8色1面 2色3面、320x200ドット 8色2面 2色6面
  • BASIC N80SR-BASIC、N80-BASIC、N-BASIC
  • OS N80SR-DISK-BASIC、N80-DISK-BASIC、N80漢字BASIC、DISK-BASIC、CP/M
  • インタフェース
    • モニタ(モノクロ、カラー)
    • CMT
    • セントロニクス
    • RS-232C
    • 2D FDD
    • ATARI仕様ジョイスティック