「Microsoft Office」の版間の差分
リンクの修正、表記ゆれの修正。エディション表がリストの作成上、HTML マークアップで問題があるため別節にする。 |
|||
7行目: | 7行目: | ||
| 対応OS = [[Microsoft Windows|Windows]] |
| 対応OS = [[Microsoft Windows|Windows]] |
||
| 対応プラットフォーム = [[クロスプラットフォーム]] |
| 対応プラットフォーム = [[クロスプラットフォーム]] |
||
| 種別 = [[オフィススイート]] |
| 種別 = [[オフィススイート|オフィス スイート]] |
||
| サポート状況 = |
|||
| ライセンス = [[プロプライエタリ・ソフトウェア|プロプライエタリ]] |
| ライセンス = [[プロプライエタリ・ソフトウェア|プロプライエタリ]] |
||
| 公式サイト = [http://office.microsoft.com/ja-jp/ |
| 公式サイト = [http://office.microsoft.com/ja-jp/ office.microsoft.com/ja-jp/] |
||
}} |
}} |
||
21行目: | 20行目: | ||
| 最新評価版発表日 = |
| 最新評価版発表日 = |
||
| プログラミング言語 = [[C++]] |
| プログラミング言語 = [[C++]] |
||
| 対応OS = [[Mac OS X]] |
| 対応OS = [[Mac OS X]] |
||
| 対応プラットフォーム = [[クロスプラットフォーム]] |
| 対応プラットフォーム = [[クロスプラットフォーム]] |
||
| 種別 = [[オフィススイート]] |
| 種別 = [[オフィススイート|オフィス スイート]] |
||
| サポート状況 = |
|||
| ライセンス = [[プロプライエタリ・ソフトウェア|プロプライエタリ]] |
| ライセンス = [[プロプライエタリ・ソフトウェア|プロプライエタリ]] |
||
| 公式サイト = [http://www.microsoft.com/japan/mac |
| 公式サイト = [http://www.microsoft.com/japan/mac/ www.microsoft.com/japan/mac/] |
||
}} |
}} |
||
'''Microsoft Office'''(マイクロソフト オフィス)は、[[マイクロソフト]]の[[オフィススイート|オフィス スイート]]である。 |
'''Microsoft Office''' (マイクロソフト オフィス)は、[[マイクロソフト]]の[[オフィススイート|オフィス スイート]]である。 |
||
Microsoft Office は、単体ソフトウェアとしては1983年5月に[[Microsoft Word|Multi-Tool Word]]の名前で[[Xenix]]向けに発売されたのが最初で、オフィススイートとして複数のソフトウェアがセットになった状態で発売されたのは1989年6月に [[Macintosh]] 向けが最初である。この時点で Word、Excel、PowerPoint が含まれていた。[[Microsoft Windows|Windows]] 向けに発売したのは1990年10月である。日本語版が用意されたのは、Office for Mac 4.2 と Office 3.0 からである。 |
Microsoft Office は、単体ソフトウェアとしては1983年5月に [[Microsoft Word|Multi-Tool Word]] の名前で [[Xenix]] 向けに発売されたのが最初で、オフィス スイートとして複数のソフトウェアがセットになった状態で発売されたのは1989年6月に [[Macintosh]] 向けが最初である。この時点で Word、Excel、PowerPoint が含まれていた。[[Microsoft Windows|Windows]] 向けに発売したのは1990年10月である。日本語版が用意されたのは、Office for Mac 4.2 と Office 3.0 からである。 |
||
== 製品 == |
== 製品 == |
||
39行目: | 37行目: | ||
: [[表計算ソフト]]。[[マクロ言語]]によって、表計算ソフトを越えた利用も可能である。 |
: [[表計算ソフト]]。[[マクロ言語]]によって、表計算ソフトを越えた利用も可能である。 |
||
; [[Microsoft Outlook|Outlook]] |
; [[Microsoft Outlook|Outlook]] |
||
: [[個人情報]]管理ソフト ([[PIM]]) 。[[電子メールクライアント]]としての機能を備えており、[[グループウェア]]の利用も強く意識されている。Windows版のみ存在し、Mac版は[[Microsoft Outlook#Microsoft Entourage|Entourage]]となる。 |
: [[個人情報]]管理ソフト ([[PIM]]) 。[[電子メールクライアント|電子メール クライアント]]としての機能を備えており、[[グループウェア]]の利用も強く意識されている。Windows 版のみ存在し、Mac 版は [[Microsoft Outlook#Microsoft Entourage|Entourage]] となる。 |
||
; [[Microsoft PowerPoint|PowerPoint]] |
; [[Microsoft PowerPoint|PowerPoint]] |
||
: [[プレゼンテーションソフトウェア|プレゼンテーション用のソフトウェア]]。 |
: [[プレゼンテーションソフトウェア|プレゼンテーション用のソフトウェア]]。 |
||
; [[Microsoft Access|Access]] |
; [[Microsoft Access|Access]] |
||
: [[データベース]]・ソフトウェア。Windows版のみ存在し、かつてはMac版として[[Microsoft File]]という製品が存在した。 |
: [[データベース]]・ソフトウェア。Windows 版のみ存在し、かつては Mac 版として [[Microsoft File]] という製品が存在した。 |
||
; [[Microsoft Publisher|Publisher]] |
; [[Microsoft Publisher|Publisher]] |
||
: [[デスクトップパブリッシング]] (DTP) である。Windows版のみ存在する。 |
: [[デスクトップパブリッシング]] (DTP) である。Windows 版のみ存在する。 |
||
=== その他のデスクトップ製品 === |
=== その他のデスクトップ製品 === |
||
* [[Microsoft Office Accounting|Accounting]] - 業務会計ソフトウェア。無料版のExpressと有料版のProfessionalが存在する。単体製品のみ存在する |
* [[Microsoft Office Accounting|Accounting]] - 業務会計ソフトウェア。無料版の Express と有料版の Professional が存在する。単体製品のみ存在する |
||
* [[Microsoft Office Communicator|Communicator]] - プレゼンスの表示およびインスタントメッセージングツール |
* [[Microsoft Office Communicator|Communicator]] - プレゼンスの表示およびインスタント メッセージング ツール |
||
* [[Microsoft Office Groove|Groove]] - [[ピアツーピア]]型ファイル共有ツール |
* [[Microsoft Office Groove|Groove]] - [[ピアツーピア]]型ファイル共有ツール |
||
* [[Microsoft Office InfoPath|InfoPath]] - [[Extensible Markup Language|XML]]オーサリングツール |
* [[Microsoft Office InfoPath|InfoPath]] - [[Extensible Markup Language|XML]] オーサリング ツール |
||
* [[Microsoft Office InterConnect|InterConnect]] - 電子名刺・情報管理ツール |
* [[Microsoft Office InterConnect|InterConnect]] - 電子名刺・情報管理ツール |
||
* [[Microsoft OneNote|OneNote]] - メモ管理ツール |
* [[Microsoft OneNote|OneNote]] - メモ管理ツール |
||
* [[Microsoft Project|Project]] - 工程管理ツール。単体製品のみ存在する。 |
* [[Microsoft Project|Project]] - 工程管理ツール。単体製品のみ存在する。 |
||
* [[Microsoft SharePoint Designer|SharePoint Designer]] - [[Webオーサリングツール|Webオーサリング]]ツール。単体製品のみ存在する。無償ダウンロードが可能。 |
* [[Microsoft SharePoint Designer|SharePoint Designer]] - [[Webオーサリングツール|Web オーサリング]]ツール。単体製品のみ存在する。無償ダウンロードが可能。 |
||
* [[Microsoft Visio|Visio]] - |
* [[Microsoft Visio|Visio]] -作図ツール。単体製品のみ存在する。 |
||
=== ホスティング サービス === |
=== ホスティング サービス === |
||
* [[Live Meeting]] - Web会議 |
* [[Live Meeting]] - Web 会議 |
||
=== Office server 製品 === |
=== Office server 製品 === |
||
65行目: | 63行目: | ||
=== 関連ツール === |
=== 関連ツール === |
||
* [[Microsoft Office Document Imaging|Document Imaging]] - [[スキャナ]]から[[TIFF]]形式の画像を読み込み、閲覧するためのツール。[[OCR]]機能も付属。 |
* [[Microsoft Office Document Imaging|Document Imaging]] - [[スキャナ]]から [[Tagged Image File Format|TIFF]] 形式の画像を読み込み、閲覧するためのツール。[[光学文字認識|OCR]] 機能も付属。 |
||
* [[Microsoft Home Style+|Home Style+]] - 家庭向け機能拡張ツール |
* [[Microsoft Home Style+|Home Style+]] - 家庭向け機能拡張ツール |
||
* [[Microsoft IME|Office Input Method Editor]] - [[日本語入力システム]]であり、Windows 95以降のWindowsに標準添付されているものと少し異なる仕様となっている。 |
* [[Microsoft IME|Office Input Method Editor]] - [[日本語入力システム]]であり、Windows 95 以降の Windows に標準添付されているものと少し異なる仕様となっている。 |
||
* [[Microsoft Office Picture Manager|Picture Manager]] - [[フォトレタッチ]]。 |
* [[Microsoft Office Picture Manager|Picture Manager]] - [[フォトレタッチ]]。Office 2003 から Photo Editor の置換えとして搭載。 |
||
* [[Microsoft Virtual PC|Virtual PC]] - |
* [[Microsoft Virtual PC|Virtual PC]] - デスクトップ[[仮想化]]ソフトウェア。Office 2004 for Mac の上位バージョンに含まれた。 |
||
* Microsoft クリップ オーガナイザ - クリップアートの整理ツール |
* Microsoft クリップ オーガナイザ - クリップ アートの整理ツール |
||
=== 以前に存在した製品 === |
=== 以前に存在した製品 === |
||
* [[Microsoft PhotoDraw|PhotoDraw]] - [[写真編集|フォトレタッチ]] |
* [[Microsoft PhotoDraw|PhotoDraw]] - Office 2000 のみにのみ含まれる [[写真編集|フォトレタッチ]]。 |
||
* [[Microsoft Photo Editor|Photo Editor]] - フォトレタッチ |
* [[Microsoft Photo Editor|Photo Editor]] - Office XP まで含まれたフォトレタッチ。 |
||
* [[Microsoft Bookshelf Basic|Bookshelf Basic]] - |
* [[Microsoft Bookshelf Basic|Bookshelf Basic]] - Office XP まで含まれた統合辞書。 |
||
* [[Microsoft FrontPage|FrontPage]] - Webオーサリング。Office 2003まで存在した。Office 2007でSharePoint Designerに置き換わった。 |
* [[Microsoft FrontPage|FrontPage]] - Web オーサリング。Office 2003 まで存在した。Office 2007 で SharePoint Designer に置き換わった。 |
||
== バージョン == |
== バージョン == |
||
製品名は |
製品名は Office 95 以前はバージョンをそのまま名称としていたが、Office 95 からは販売開始された年としている。ただし、Office XP はその例外となった。 |
||
また、[[コードネーム]]は一貫して「Office *(*にはメージャーバージョン番号が入る)」が使われている。以下の節では見出しにコードネームを用いる。 |
また、[[コードネーム]]は一貫して「Office *(*にはメージャー バージョン番号が入る)」が使われている。以下の節では見出しにコードネームを用いる。 |
||
=== Office 3 以前の Office for Windows === |
=== Office 3 以前の Office for Windows === |
||
;Office for Windows 1.0 |
;Office for Windows 1.0 |
||
1990年10月に発売された。Windows 3.0 用で、Word for Windows 1.1 と Excel for Windows 2.0、PowerPoint for Windows 2.0 が含まれたものであった。 |
:1990年10月に発売された。Windows 3.0 用で、Word for Windows 1.1 と Excel for Windows 2.0、PowerPoint for Windows 2.0 が含まれたものであった。 |
||
;Office for Windows 1.5 |
;Office for Windows 1.5 |
||
Office for Windows 1.0 の Excel for Windows 2.0 が Excel 3.0 にアップデートされた。 |
:Office for Windows 1.0 の Excel for Windows 2.0 が Excel 3.0 にアップデートされた。 |
||
;Office for Windows 1.6 |
;Office for Windows 1.6 |
||
Office for Windows 1.5 に Microsoft Mail for PC Networks 2.1 がバンドルされた。 |
:Office for Windows 1.5 に Microsoft Mail for PC Networks 2.1 がバンドルされた。 |
||
=== Office 1 === |
=== Office 1 === |
||
;Office for Mac |
;Office for Mac |
||
1989年6月に発売された。Word 4.0 と Excel 2.20、PowerPoint 2.01 が含まれたものであった。 |
:1989年6月に発売された。Word 4.0 と Excel 2.20、PowerPoint 2.01 が含まれたものであった。 |
||
;Office 1.5 for Mac |
;Office 1.5 for Mac |
||
1991年に発売された。Office for Mac の Excel 2.20 が Excel 3.0 にアップデートされ、System 7 に対応した。 |
:1991年に発売された。Office for Mac の Excel 2.20 が Excel 3.0 にアップデートされ、System 7 に対応した。 |
||
=== Office 2 === |
=== Office 2 === |
||
;Office 2.9 for Mac |
;Office 2.9 for Mac |
||
1992年に発売された。Excel 4.0 で初めて [[AppleScript]] に対応した。 |
:1992年に発売された。Excel 4.0 で初めて [[AppleScript]] に対応した。 |
||
=== Office 3 === |
=== Office 3 === |
||
;Office for Windows 3.0 (Office 92) |
;Office for Windows 3.0 (Office 92) |
||
1992年に発売された。日本語版が追加された。1993年に発売された Professional Edition で Access 1.1 が加わった。CD-ROM で提供され、Word 2.0c、Excel 4.0a、PowerPoint 3.0、Mail が含まれた。 |
:1992年に発売された。日本語版が追加された。1993年に発売された Professional Edition で Access 1.1 が加わった。CD-ROM で提供され、Word 2.0c、Excel 4.0a、PowerPoint 3.0、Mail が含まれた。 |
||
=== Office 4 === |
=== Office 4 === |
||
;Office 4.0 |
;Office 4.0 |
||
1994年1月に発売された。Word 6.0、Excel 4.0、PowerPoint 3.0 が含まれた。 |
:1994年1月に発売された。Word 6.0、Excel 4.0、PowerPoint 3.0 が含まれた。 |
||
;Office 4.3 |
;Office 4.3 |
||
1994年6月に発売された。Word 6.0、Excel 5.0、PowerPoint 4.0、Mail 3.2 が含まれ、Professional Edition には Access 2.0 が含まれた。 |
:1994年6月に発売された。Word 6.0、Excel 5.0、PowerPoint 4.0、Mail 3.2 が含まれ、Professional Edition には Access 2.0 が含まれた。 |
||
;Office for NT 4.2 |
;Office for NT 4.2 |
||
1994年6月に発売された。32 ビット版の Word 6.0 と Excel 5.0 が含まれ、16 ビット版の PowerPoint 4.0 が含まれた。Word と Excel は MIPS、PowerPC、Alpha、x86 プロセッサで動作した。 |
:1994年6月に発売された。32 ビット版の Word 6.0 と Excel 5.0 が含まれ、16 ビット版の PowerPoint 4.0 が含まれた。Word と Excel は MIPS、PowerPC、Alpha、x86 プロセッサで動作した。 |
||
;Office 4.0 for Mac |
;Office 4.0 for Mac |
||
1993年に発売された。Power Macintosh に対応した。Office 4.2 for Mac では日本語に追加され、Word 6.0 と Excel 5.0、PowerPoint 4.0 と Mail 3.1 を含んだ。 |
:1993年に発売された。Power Macintosh に対応した。Office 4.2 for Mac では日本語に追加され、Word 6.0 と Excel 5.0、PowerPoint 4.0 と Mail 3.1 を含んだ。 |
||
=== Office 7 === |
=== Office 7 === |
||
;Office 95 |
;Office 95 |
||
1995年に発売した。最初の完全な 32 ビット版 Microsoft Office であり、Windows 95 と同日に発売された。Microsoft Binder を含んだ。Windows 版のバージョン番号が統一された。 |
:1995年に発売した。最初の完全な 32 ビット版 Microsoft Office であり、Windows 95 と同日に発売された。Microsoft Binder を含んだ。Windows 版のバージョン番号が統一された。 |
||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
=== Office 8 === |
|||
;Office 97 |
|||
:1996年に発売した。Office アシスタント機能が含まれた。ユーザー インターフェイスがコマンド バーに変更された。Office 製品に Outlook が加わった。日本と韓国のみ Office 97 Powerd by Word 98 が発売され、Word 98 と Microsoft IME 98 を含んだ。 |
|||
;Office 98 Macintosh Edition |
|||
:1998年に発売した。Mac 向けでは、このバージョンでバージョン番号が統一された。Internet Explorer 4.0 for Mac と Outlook Express 4.0 がバンドルされた。 |
|||
=== Office 9 === |
|||
;Office 2000 |
|||
:1999年に発売した。マクロにデジタル署名を組み込めるようになった。強制終了した際のファイルの修復機能を含んだ。多言語フォントを含んだ。一部でライセンス認証を実装した。Office 製品に Publisher と PhotoDraw、Project と FrontPage が加わった。Binder がこのバージョンを最後に含まれなくなった。 |
|||
;Office 2001 |
|||
:2000年に発売した。Classic Mac に対応した最後のバージョンで、Office v.X 発売後も併売された。Entourage が含まれたが、Microsoft Exchange への対応のため Microsoft Outlook 2001 for Mac も提供された。[[MS ゴシック|MS ゴシック]]と[[MS 明朝|MS 明朝]]が含まれた。 |
|||
=== Office 10 === |
|||
;Office XP (Version 2002) |
|||
:2001年に発売した。Windows XP と合わせるように名称が変更された。Safe Mode 機能を実装した。日本語版でライセンス認証が要求される最初のバージョンである。入力ミスのためのスマート タグ機能、手書き文字認識や音声認識に対応した。標準でウィンドウ内の右側に作業ウィンドウが設けられた。Office 製品に Visio が加わった。 |
|||
;Office v.X |
|||
:2001年に発売した。Mac OS X v10.1 に対応した最初のバージョン。Entourage が Microsoft Exchange クライアントに対応した。 |
|||
=== Office 11 === |
|||
;Microsoft Office System 2003 |
|||
:2003年に発売した。Office 製品に InfoPath と OneNote、InterConnect が加わった。XML ドキュメントに対応した。また、メニューバー&ツールバーUI搭載の最後のバージョンである。 |
|||
;Office 2004 for Mac |
|||
:2004年に発売。「MS Pゴシック」及び「MS P明朝」が含まれた。「Office 2004 for Mac Professional Edition」には「[[Microsoft Virtual PC]] 2004」と Windows のライセンスがセットで含まれた。 |
|||
=== Office 12 === |
|||
;the 2007 Microsoft Office system (Office 2007) |
|||
:2007年1月30日に発売した。Office 製品に Groove と Office server 製品が加わった。FrontPage を廃止して SharePoint Designer に置き換えられた。Office アシスタントはこのバージョンから廃止された。ユーザー インターフェイスがコマンド バーから Fluent User Interface ([[リボン (GUI)|リボン UI]])に変更された。配色の制限や Excel のスプレッドシートの制限が緩和された他、多くの個所に改良が施された。標準のファイル保存形式が Microsoft Office バイナリ ファイル形式から [[Office Open XML]] ファイル形式に変更された。Office 2007 Service Pack 2 により OpenDocument 形式の対応、[[XML Paper Specification|XPS]] ドキュメントと [[Portable Document Format|PDF]] ドキュメントの保存に対応した。化粧箱が紙製からプラスチックの箱に変更された。 |
|||
;Office 2008 for Mac |
|||
:2008年に発売した。PowerPC と、新規に Intel Mac にネイティブ対応した。Office Open XML に対応した。 |
|||
=== Office 14 === |
|||
バージョン 13 は[[忌み数]]を考慮したため、バージョン 14 となった<ref>{{Cite web|author=エリック・レイ|date=2007-02-16|url=http://www.computerworld.jp/news/sw/58333.html|title=次期Officeは2009年?――社内資料で明らかになった「Office 14」の開発ロードマップ|publisher=Computerworld.jp|accessdate=2009-05-20}}</ref>。 |
|||
;Office 2010 |
|||
:2010年に提供される予定であると2009年4月15日に発表された<ref>{{Cite web|date=2009-04-16|url=http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3672|title=Microsoft(R) Exchange Server 2010 ベータ版を提供開始|publisher=マイクロソフト|accessdate=2009-05-20}}</ref><ref>{{Cite web|date=2009-04-15|url=http://www.microsoft.com/presspass/press/2009/apr09/04-15Exchange2010PR.mspx|title=Microsoft Unveils Exchange 2010 With Public Beta|publisher=マイクロソフト|language=英語|accessdate=2009-05-20}}</ref>。日本語版は日本時間2010年4月22日13:00より予約受付が開始され、日本時間同年6月17日に発売された。また、日本語版にのみアップグレード版も用意されている。「Office Web Apps」は、同年6月15日に提供された。 |
|||
:まず2009年後半に「Exchange 2010」だけが提供され、「SharePoint Server 2010」、「Visio 2010」、「Project 2010」を構成内に含んだものが提供された。また、初めて 64 ビット ネイティブ版も登場した<ref>{{Cite web|last=Fried|first=Ina|coauthors=湯木進悟|date=2009-04-15|url=http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20391685,00.htm|title=マイクロソフト、64ビット版の「Office 14」もリリースへ|publisher=CNET Japan|accessdate=2009-05-13}}</ref>。 |
|||
;Office 2011 for Mac |
|||
:2010年10月27日リリース予定。Entourage が Outlook に置き換えられる。なお、Windows 版とは異なり、64 ビット ネイティブ版は提供されない。 |
|||
== エディション == |
|||
{| |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
139行目: | 182行目: | ||
|} |
|} |
||
|} |
|} |
||
=== Office 8 === |
|||
{| |
|||
;Office 97 |
|||
1996年に発売した。Office アシスタント機能が含まれた。ユーザー インターフェイスがコマンド バーに変更された。Office 製品に Outlook が加わった。日本と韓国のみ Office 97 Powerd by Word 98 が発売され、Word 98 と Microsoft IME 98 を含んだ。 |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
192行目: | 233行目: | ||
</ol> |
</ol> |
||
|} |
|} |
||
;Office 98 Macintosh Edition |
|||
{| |
|||
1998年に発売した。Mac 向けでは、このバージョンでバージョン番号が統一された。Internet Explorer 4.0 for Mac と Outlook Express 4.0 がバンドルされた。 |
|||
=== Office 9 === |
|||
;Office 2000 |
|||
1999年に発売した。マクロにデジタル署名を組み込めるようになった。強制終了した際のファイルの修復機能を含んだ。多言語フォントを含んだ。一部でプロダクト アクティベーションを実装した。Office 製品に Publisher と PhotoDraw、Project と FrontPage が加わった。Binder がこのバージョンを最後に含まれなくなった。 |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
240行目: | 277行目: | ||
</ol> |
</ol> |
||
|} |
|} |
||
;Office 2001 |
|||
{| |
|||
2000年に発売した。Classic Mac に対応した最後のバージョンで、Office v.X 発売後も併売された。Entourage が含まれたが、Microsoft Exchange への対応のため Microsoft Outlook 2001 for Mac も提供された。[[MS ゴシック|MS ゴシック]]と[[MS 明朝|MS 明朝]]が含まれた。 |
|||
=== Office 10 === |
|||
;Office XP ([[通称]]Office 2002) |
|||
2001年に発売した。Windows XP と合わせるように名称が変更された。Safe Mode 機能を実装した。日本語版でプロダクト アクティベーションを含んだ最初のバージョンである。入力ミスのためのスマート タグ機能、手書き文字認識や音声認識に対応した。標準でウィンドウ内の右側に作業ウィンドウが設けられた。Office 製品に Visio が加わった。 |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
295行目: | 328行目: | ||
</ol> |
</ol> |
||
|} |
|} |
||
;Office v.X |
|||
2001年に発売した。Mac OS X v10.1 に対応した最初のバージョン。Entourage が Microsoft Exchange クライアントに対応した。 |
|||
{| |
|||
=== Office 11 === |
|||
;Microsoft Office System 2003 |
|||
2003年に発売した。Office 製品に InfoPath と OneNote、InterConnect が加わった。XML ドキュメントに対応した。また、メニューバー&ツールバーUI搭載の最後のバージョンである。 |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
347行目: | 375行目: | ||
|} |
|} |
||
{| |
|||
;Office 2004 for Mac |
|||
2004年に発売。「MS Pゴシック」及び「MS P明朝」が含まれた。「Office 2004 for Mac Professional Edition」には「[[Microsoft Virtual PC]] 2004」とWindows のライセンスがセットで含まれた。 |
|||
=== Office 12=== |
|||
;the 2007 Microsoft Office system([[通称]]Office 2007) |
|||
2007年1月30日に発売した。Office 製品に Groove と Office server 製品が加わった。FrontPage を廃止して SharePoint Designer に置き換えられた。Office アシスタントはこのバージョンから廃止された。ユーザー インターフェイスがコマンド バーから Fluent User Interface([[リボン (GUI)|リボンインターフェイス]]) に変更された。配色の制限や Excel のスプレッドシートの制限が緩和された他、多くの個所に改良が施された。標準のファイル形式が Microsoft Office バイナリ ファイル形式から Office Open XML ファイル形式に変更された。 |
|||
Office 2007 Service Pack 2 により OpenDocument 形式の対応、[[XML Paper Specification|XPS]] ドキュメントと [[Portable Document Format|PDF]] ドキュメントの保存に対応した。化粧箱が紙製からプラスチックの箱に変更された。 |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
417行目: | 437行目: | ||
</ol> |
</ol> |
||
|} |
|} |
||
;Office 2008 for Mac |
|||
2008年に発売した。PowerPC と、新規に Intel Mac にネイティブ対応した。Office Open XML に対応した。 |
|||
=== Office 14=== |
|||
;Office 2010 |
|||
2010年に提供される予定であると2009年4月15日に発表された<ref>{{Cite web|date=2009-04-16|url=http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3672|title=Microsoft(R) Exchange Server 2010 ベータ版を提供開始|publisher=マイクロソフト|accessdate=2009-05-20}}</ref><ref>{{Cite web|date=2009-04-15|url=http://www.microsoft.com/presspass/press/2009/apr09/04-15Exchange2010PR.mspx|title=Microsoft Unveils Exchange 2010 With Public Beta|publisher=マイクロソフト|language=英語|accessdate=2009-05-20}}</ref>。日本語版は日本時間2010年4月22日13:00より予約受付が開始され、日本時間同年6月17日に発売された。また、日本語版にのみアップグレード版も用意されている。「Office Web Apps」は、同年6月15日に提供された。 |
|||
まず2009年後半に「Exchange 2010」だけが提供され、「SharePoint Server 2010」、「Visio 2010」、「Project 2010」を構成内に含んだものが提供された。また、初めて64ビットネイティブ版も登場した<ref>{{Cite web|last=Fried|first=Ina|coauthors=湯木進悟|date=2009-04-15|url=http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20391685,00.htm|title=マイクロソフト、64ビット版の「Office 14」もリリースへ|publisher=CNET Japan|accessdate=2009-05-13}}</ref>。バージョン13 は[[忌み数]]を考慮したため、バージョン14となった<ref>{{Cite web|author=エリック・レイ|date=2007-02-16|url=http://www.computerworld.jp/news/sw/58333.html|title=次期Officeは2009年?――社内資料で明らかになった「Office 14」の開発ロードマップ|publisher=Computerworld.jp|accessdate=2009-05-20}} |
|||
</ref>。 |
|||
{| |
|||
{| style="background:none; margin:auto" |
|||
| |
| |
||
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
{|class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%;" |
||
443行目: | 455行目: | ||
|VL |
|VL |
||
|VL |
|VL |
||
|- |
|- |
||
!style="text-align:left"|Word |
!style="text-align:left"|Word |
||
460行目: | 471行目: | ||
|{{no}}||{{yes}}||{{yes}}||{{yes}}||{{yes}} |
|{{no}}||{{yes}}||{{yes}}||{{yes}}||{{yes}} |
||
|- |
|- |
||
!style="text-align:left"|Access |
!style="text-align:left"|Access |
||
|{{no}}||{{no}}||{{yes}}||{{no}}||{{yes}} |
|{{no}}||{{no}}||{{yes}}||{{no}}||{{yes}} |
||
470行目: | 480行目: | ||
|{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{yes}} |
|{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{yes}} |
||
|- |
|- |
||
!style="text-align:left"| |
!style="text-align:left"|SharePoint WorkSpace |
||
|{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{yes}} |
|{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{no}}||{{yes}} |
||
|- |
|- |
||
480行目: | 490行目: | ||
|- |
|- |
||
!style="text-align:left"|Office Web Apps |
!style="text-align:left"|Office Web Apps |
||
|{{yes}}([[Windows Live]])||{{yes}}([[Windows Live]])||{{yes}}([[Windows Live]])||{{yes}}||{{yes}} |
|{{yes}} ([[Windows Live]])||{{yes}} ([[Windows Live]])||{{yes}} ([[Windows Live]])||{{yes}}||{{yes}} |
||
|} |
|} |
||
;Office 2011 for Mac |
|||
2010年10月27日リリース予定。Entourage が Outlook に置き換えられる。なお、Windows 版とは異なり、64ビットネイティブ版は提供されない。 |
|||
== ライセンス形態 == |
== ライセンス形態 == |
||
これらの各種ソフトウェアをそれぞれのエディション、つまり製品世代で組み合わせて「オフィススイート製品」として販売している。単体パッケージでも販売されている。一部のソフトウェアは単体パッケージのみのために、 |
これらの各種ソフトウェアをそれぞれのエディション、つまり製品世代で組み合わせて「オフィス スイート製品」として販売している。単体パッケージでも販売されている。一部のソフトウェアは単体パッケージのみのために、Office 2010 の最上位エディションである Professional でもオフィス スイートが全種類揃うことはない。 |
||
=== リテール版 === |
=== リテール版 === |
||
ソフトウェア単独で小売されているリテール版(パッケージ版、製品版)には、新規購入パッケージと、旧バージョンや現行バージョンを含む単体パッケージやプリインストール(OEM版)からのアップグレード版パッケージの2つが提供されている。 |
ソフトウェア単独で小売されているリテール版(パッケージ版、製品版)には、新規購入パッケージと、旧バージョンや現行バージョンを含む単体パッケージやプリインストール(OEM 版)からのアップグレード版パッケージの 2 つが提供されている。 |
||
アップグレード版の場合は、アップグレードと同時に下位エディションから上位エディションに変更することもできる。例えば |
アップグレード版の場合は、アップグレードと同時に下位エディションから上位エディションに変更することもできる。例えば Office 2003 Personal から Office Professional 2010 へのアップグレードも可能である。 |
||
場合によっては、新規パッケージを購入するよりも、アップグレードの対象となる安価な単体製品とアップグレード版を購入した方が安い場合も生じる。なお、譲渡については原則1回だけ可能。アップグレード版の場合は、アップグレードの対象となる製品も合わせて譲渡しなければならない規定となっている<ref name="jouto">[http://support.microsoft.com/kb/881457/ja ライセンス認証が完了している製品を他人に譲渡することはできますか?] |
場合によっては、新規パッケージを購入するよりも、アップグレードの対象となる安価な単体製品とアップグレード版を購入した方が安い場合も生じる。なお、譲渡については原則1回だけ可能。アップグレード版の場合は、アップグレードの対象となる製品も合わせて譲渡しなければならない規定となっている<ref name="jouto">[http://support.microsoft.com/kb/881457/ja ライセンス認証が完了している製品を他人に譲渡することはできますか?]</ref>。 |
||
==== アカデミック版 ==== |
==== アカデミック版 ==== |
||
製品版の一部のエディションでは[[アカデミックパッケージ|アカデミック版]]が設定されている。 |
製品版の一部のエディションでは[[アカデミックパッケージ|アカデミック版]]が設定されている。Office 2010 では Professional のみに設定されており、一般の製品版同様、新規購入パッケージとアップグレード版パッケージがある。購入は一般的なアカデミック版と同様で、[[教員]]や[[学生]]であることを証明する書類を提示したり、[[ファクシミリ|FAX]] で送信することで購入が可能になる。 |
||
譲渡は不可能<ref>[http://download.microsoft.com/download/4/c/2/4c29cbd4-f377-43c9-ac38-96fc4fde81f8/MSDNAA_EULA.pdf アカデミック アライアンス プログラム]</ref>。 |
譲渡は不可能<ref>[http://download.microsoft.com/download/4/c/2/4c29cbd4-f377-43c9-ac38-96fc4fde81f8/MSDNAA_EULA.pdf アカデミック アライアンス プログラム]</ref>。 |
||
=== プリインストール === |
=== プリインストール === |
||
[[プリインストール]]されているエディション(OEM版)は Personal が過半数である。 企業や学校においてプレゼンをする機会が増えてきたため、日本では |
[[プリインストール]]されているエディション(OEM 版)は Personal が過半数である。 企業や学校においてプレゼンをする機会が増えてきたため、日本では Office 2010 において PowerPoint を Personal に加えた Personal with Microsoft Office PowerPoint が新たなプリインストール専用エディションとして登場している<ref>{{Cite web|date=2006-12-21|url=http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2923|title=「Microsoft(R) Office Personal 2007 with Microsoft Office PowerPoint(R) 2007」搭載モデルをPCメーカー各社が1月より出荷|publisher=Microsoft|accessdate=2010-10-30}}</ref><ref>{{Cite web|date=2006-12-21|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/21/news039.html|title=PowerPointがプリインストール対応に 1月以降、搭載PC登場|publisher=ITmedia|accessdate=2009-05-20}} |
||
</ref>。さらに |
</ref>。さらに Office 2010 からは上記の代替として、PowerPoint の他に OneNote が加わった Home and Business エディションが登場している。こちらはリテール版も設定されている。また、[[BTO]] では多くのエディションが選択できる場合が多い。 |
||
いずれにしても、ソフトのみのリテール版(パッケージ版、製品版)よりも安く設定されているが、パソコンハードウェア本体に付属するライセンス形態のため、パソコンを譲渡する場合、ハードウェアとセットで譲渡しなければならない規定となっている<ref name="jouto"/>。 |
いずれにしても、ソフトのみのリテール版(パッケージ版、製品版)よりも安く設定されているが、パソコン ハードウェア本体に付属するライセンス形態のため、パソコンを譲渡する場合、ハードウェアとセットで譲渡しなければならない規定となっている<ref name="jouto"/>。 |
||
ただし、プリインストールのOfficeを根拠に、別のパソコンへ小売されているアップグレード版のインストールが、元々のパソコンからプリインストール済みのOfficeを削除することを条件に認められており、この場合、ハードウェアとソフトウェアのライセンスは切り離されることになる。<ref>[http://support.microsoft.com/kb/881464/ja 新しく購入したコンピュータに、OEM 版 Office XP をアップグレード対象にして Office 2003 アップグレード版をインストールできますか?]</ref> |
ただし、プリインストールの Office を根拠に、別のパソコンへ小売されているアップグレード版のインストールが、元々のパソコンからプリインストール済みの Office を削除することを条件に認められており、この場合、ハードウェアとソフトウェアのライセンスは切り離されることになる。<ref>[http://support.microsoft.com/kb/881464/ja 新しく購入したコンピュータに、OEM 版 Office XP をアップグレード対象にして Office 2003 アップグレード版をインストールできますか?]</ref> |
||
=== プリインストール版とリテール版の相違点 === |
=== プリインストール版とリテール版の相違点 === |
||
プリインストール版は搭載された |
プリインストール版は搭載されたパソコンでのみ使用可能であるが、リテール版はあるパソコンで使用しなくなれば、アンインストールした上で新しい別のパソコンで使用することができる。また、Windows 用のリテール版ならば、同時使用しないという前提であるが、同一個人が所有し利用するパソコンで、かつ一方が携帯用である場合に限り(自宅のデスクトップ パソコンと携帯用[[ノートパソコン|ノート パソコン]]、あるいは自宅で使う大型ノートと携帯用モバイル ノート)2 台まで[[インストール]]できる<ref>{{Cite web|date=2004-11-05|url=http://support.microsoft.com/kb/881466/ja|title=2 台以上のコンピュータにインストールできますか?|work=サポート オンライン|publisher=マイクロソフト|accessdate=2009-11-05}}</ref>。 |
||
== Microsoft Officeに関する資格について == |
== Microsoft Office に関する資格について == |
||
{{Main|マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト|Microsoft Office Specialist}} |
{{Main|マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト|Microsoft Office Specialist}} |
||
Microsoft Officeに関する資格として、2007に対応したマイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト('''Microsoft Certified Application Specialist'''(略称 MCAS))や、2003までのバージョンに対応する'''Microsoft Office Specialist'''(略称 MOS)がある。以前にはMicrosoft Office User |
Microsoft Office に関する資格として、Office 2007 に対応したマイクロソフト認定アプリケーション スペシャリスト('''Microsoft Certified Application Specialist''' (略称 MCAS))や、Office 2003 までのバージョンに対応する '''Microsoft Office Specialist''' (略称 MOS)がある。以前には Microsoft Office User Specialist (略称 MOUS)とされていた。 |
||
== 製品の特徴 == |
== 製品の特徴 == |
||
=== OSとの協調路線 === |
=== OS との協調路線 === |
||
マイクロソフトはOSの販売も行っていることから、Microsoft OfficeはOSの改良にあわせて改良を行ったり、Microsoft Officeによる改良がOSに取り入れられる場合などがある。 |
マイクロソフトは OS の販売も行っていることから、Microsoft Office は OS の改良にあわせて改良を行ったり、Microsoft Office による改良が OS に取り入れられる場合などがある。 |
||
Office 2000での改良点であるメニューの優先表示などの機能は、後に販売された[[Microsoft Windows 2000|Windows 2000]]でも採用された。また、 |
Office 2000 での改良点であるメニューの優先表示などの機能は、後に販売された [[Microsoft Windows 2000|Windows 2000]] でも採用された。また、Office 2007 から採用された[[リボン (GUI)|リボン UI]] は [[Microsoft Windows 7|Windows 7]] において付属のペイントやワードパッドに導入されるほか、一般のアプリケーションがリボンを搭載できるよう API の公開が決定している<ref>{{Cite web|author=一色政彦|date=2008-11-26|url=http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/dnfuture/win7office14_01/win7office14_01_02.html|title=次期Windows 7とOffice 14はどう進化するのか?|work=特集 マイクロソフトのクライアント戦略|publisher=@IT|accessdate=2009-05-20}}</ref>。 |
||
=== 開発環境との連携 === |
=== 開発環境との連携 === |
||
アプリケーション開発者は、Visual Studio Tools for Office(以下VSTO)、[[Visual Basic]] および Visual [[C Sharp|C#]] を使用して Office 2003 および 2007 のアプリケーションを拡張できる。 |
アプリケーション開発者は、Visual Studio Tools for Office(以下 VSTO)、[[Visual Basic]] および Visual [[C Sharp|C#]] を使用して Office 2003 および Office 2007 のアプリケーションを拡張できる。 |
||
<ref>[http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/d2tx7z6d(VS.80).aspx Visual Studio Tools for Office]</ref> |
<ref>[http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/d2tx7z6d(VS.80).aspx Visual Studio Tools for Office]</ref> |
||
[[Visual Studio]] 2005シリーズの場合はTeam Systemエディションを購入する、MSDN Subscription契約を結ぶ、あるいはVSTOを別途購入する必要があったが、Visual Studio 2008 |
[[Visual Studio]] 2005 シリーズの場合は Team System エディションを購入する、MSDN Subscription 契約を結ぶ、あるいは VSTO を別途購入する必要があったが、Visual Studio 2008 の場合、Professional エディション以上から VSTO が標準付属するようになっている。 |
||
VSTOを使用することで、Officeアプリケーション用アドインの作成、[[リボン (GUI)|リボン]] |
VSTOを使用することで、Officeアプリケーション用アドインの作成、[[リボン (GUI)|リボン UI]] のカスタマイズなどが行なえるようになっている。 |
||
=== 競合ソフトとのシェア争い === |
=== 競合ソフトとのシェア争い === |
||
1995年にマイクロソフトは、Windows 95の登場に合わせてOSの販売における独占的な立場を生かし、いち早く[[32ビット]]化したOffice 95の販売を開始し、対応が遅れた他社製オフィススイート商品を圧倒した。また、このころの[[パーソナルコンピュータ]](パソコン)への組み込み販売では、マイクロソフトがパソコンメーカー各社に対し、Windows 95への初期導入[[ソフトウェア|ソフト]]としてMicrosoft Officeを指定した。Office 95登場まで、[[アメリカ合衆国|米国]]では[[WordPerfect]]がワープロの、[[Lotus 1-2-3]]が[[表計算ソフト|スプレッドシート]]の、また[[日本]]では[[一太郎]]が[[ワードプロセッサ|ワープロ]]の、それぞれ[[市場占有率|シェア]]No. 1であったが、初期導入指定という販売手法も相まって、[[1990年代]]後半から[[デファクトスタンダード]]としてMicrosoft Officeが市場を占めている。一度シェアを失った競合製品はその後の挽回を図って極端な低価格によって対抗したが、多くは市場から撤退を余儀なくされた。 |
1995年にマイクロソフトは、Windows 95 の登場に合わせて OS の販売における独占的な立場を生かし、いち早く [[32ビット]]化した Office 95 の販売を開始し、対応が遅れた他社製オフィス スイート商品を圧倒した。また、このころの[[パーソナルコンピュータ]](パソコン)への組み込み販売では、マイクロソフトがパソコンメーカー各社に対し、Windows 95 への初期導入[[ソフトウェア|ソフト]]として Microsoft Office を指定した。Office 95 登場まで、[[アメリカ合衆国|米国]]では [[WordPerfect]] がワープロの、[[Lotus 1-2-3]] が[[表計算ソフト|スプレッドシート]]の、また[[日本]]では[[一太郎]]が[[ワードプロセッサ|ワープロ]]の、それぞれ[[市場占有率|シェア]] No. 1 であったが、初期導入指定という販売手法も相まって、[[1990年代]]後半から[[デファクトスタンダード]]として Microsoft Office が市場を占めている。一度シェアを失った競合製品はその後の挽回を図って極端な低価格によって対抗したが、多くは市場から撤退を余儀なくされた。 |
||
このようなマイクロソフトの販売手法は「[[Microsoft Windows#マイクロソフトによる独占の問題|マイクロソフトによる独占の問題]]」でも述べているように、独占禁止法に触れるのではないかと意見する人々も多く、度々裁判沙汰となる。 |
このようなマイクロソフトの販売手法は「[[Microsoft Windows#マイクロソフトによる独占の問題|マイクロソフトによる独占の問題]]」でも述べているように、独占禁止法に触れるのではないかと意見する人々も多く、度々裁判沙汰となる。 |
||
近年では[[OpenOffice.org]]が政府系機関を中心にシェアを奪いつつあり、マイクロソフトはOffice 2007からオープンな[[ファイルフォーマット|ファイル形式]]を採用するなどして対抗しているが、オープンフォーマットを標準とする無料のオフィススイートがある中、対価を払ってまでMicrosoft Officeを購入する必要があるのかという意見もある。 |
近年では [[OpenOffice.org]] が政府系機関を中心にシェアを奪いつつあり、マイクロソフトは Office 2007 からオープンな[[ファイルフォーマット|ファイル形式]]を採用するなどして対抗しているが、オープンフォーマットを標準とする無料のオフィス スイートがある中、対価を払ってまで Microsoft Office を購入する必要があるのかという意見もある。 |
||
=== Officeアシスタント === |
=== Office アシスタント === |
||
'''Office アシスタント'''は、ヘルプメッセージの表示などを行うユーザーサポートキャラクター。Windows版、Macintosh版ともに利用できる(若干の差異あり)。Office 97で初採用され、Office 2000ではウィンドウを飛び出して自由に移動できるようになった。また、別途用意されている開発ツールを駆使すれば自作でOfficeアシスタントを開発することも出来る。しかし、Officeアシスタントを常駐させることがかえって作業の邪魔になったり、アシスタント機能そのものが不要という意見も多く、Office XP以降では標準では表示されないように設定され、Office 2007ではこの機能は完全に廃止された。なお、Officeアシスタント機能の代替としてOffice XP以降ではメニューバーの端に検索用語を入力することで該当記事を即座に検索できる'''「質問バー」'''が付加された。 |
'''Office アシスタント'''は、ヘルプ メッセージの表示などを行うユーザー サポート キャラクター。Windows 版、Macintosh 版ともに利用できる(若干の差異あり)。Office 97 で初採用され、Office 2000 ではウィンドウを飛び出して自由に移動できるようになった。また、別途用意されている開発ツールを駆使すれば自作で Office アシスタントを開発することも出来る。しかし、Office アシスタントを常駐させることがかえって作業の邪魔になったり、アシスタント機能そのものが不要という意見も多く、Office XP 以降では標準では表示されないように設定され、Office 2007 ではこの機能は完全に廃止された。なお、Office アシスタント機能の代替として Office XP 以降ではメニュー バーの端に検索用語を入力することで該当記事を即座に検索できる'''「質問バー」'''が付加された。 |
||
Officeアシスタントは質問を入力すると該当する項目またはそれに近い記事を検索するが、Office XP以前とOffice 2003では該当する記事の一覧表示方法が異なっており、Officeのバージョンが上がるにつれてアシスタントが目立ちづらくなってしまった。 |
Office アシスタントは質問を入力すると該当する項目またはそれに近い記事を検索するが、Office XP 以前と Office 2003 では該当する記事の一覧表示方法が異なっており、Officeのバージョンが上がるにつれてアシスタントが目立ちづらくなってしまった。 |
||
==== 主なアシスタント ==== |
==== 主なアシスタント ==== |
||
; クリッパー |
; クリッパー |
||
: [[ゼムクリップ]]がモデルのOffice アシスタント。体は細い[[針金]]でできており、その形状を自在に変化させることができる。体の端を丸めることで物をつかむこともできる。英語版のMicrosoft Officeを使用している場合はこのアシスタントが標準のキャラクターとして表示される。 |
: [[ゼムクリップ]]がモデルの Office アシスタント。体は細い[[針金]]でできており、その形状を自在に変化させることができる。体の端を丸めることで物をつかむこともできる。英語版のMicrosoft Officeを使用している場合はこのアシスタントが標準のキャラクターとして表示される。 |
||
; カイル |
; カイル |
||
: [[イルカ]]がモデルのOffice アシスタント。愛用する[[ホタテガイ|ホタテ貝]]形のノートパソコンを鼻先でタイプする。日本語版のMicrosoft Officeを使用しており、アシスタントを有効にしている場合はこのイルカが標準のキャラクターとして表示される。Office 2000より擬似的な立体感を表現するようになった。同様の例では上記のクリッパーや下記のF1、Officeロゴが例に挙げられる。 |
: [[イルカ]]がモデルの Office アシスタント。愛用する[[ホタテガイ|ホタテ貝]]形のノートパソコンを鼻先でタイプする。日本語版の Microsoft Office を使用しており、アシスタントを有効にしている場合はこのイルカが標準のキャラクターとして表示される。Office 2000 より擬似的な立体感を表現するようになった。同様の例では上記のクリッパーや下記の F1、Office ロゴが例に挙げられる。 |
||
; F1 |
; F1 |
||
: 二足歩行ロボット風Office アシスタント。Office 2000より登場。300/Mシリーズに属し、その初代型であるという。ボディの分解・再構築も得意。退場時にたびたび爆破される。 |
: 二足歩行ロボット風 Office アシスタント。Office 2000 より登場。300/M シリーズに属し、その初代型であるという。ボディの分解・再構築も得意。退場時にたびたび爆破される。 |
||
; Office ロゴ |
; Office ロゴ |
||
: Office XP及びそれ以前のロゴマークをモチーフとしたミステリアスなOfficeアシスタント。 |
: Office XP 及びそれ以前のロゴマークをモチーフとしたミステリアスな Office アシスタント。 |
||
; マーリン |
; マーリン |
||
: 立派なひげをたたえた老人男性風Officeアシスタント。本人は[[魔法使い]]という設定。[[Microsoft Windows Millennium Edition|Windows Me]]の初回設定画面にも登場する。 |
: 立派なひげをたたえた老人男性風 Office アシスタント。本人は[[魔法使い]]という設定。[[Microsoft Windows Millennium Edition|Windows Me]] の初回設定画面にも登場する。 |
||
; 孫悟空 |
; 孫悟空 |
||
: 『[[西遊記]]』の主人公、[[孫悟空]]がモデルのOffice アシスタント。<!--Office XPより登場。--> |
: 『[[西遊記]]』の主人公、[[孫悟空]]がモデルの Office アシスタント。<!--Office XP より登場。--> |
||
; ミミー |
; ミミー |
||
: [[ネコ]]のアシスタント。しばらく操作等せずに放置しておくと、居眠りを始める。 |
: [[ネコ]]のアシスタント。しばらく操作等せずに放置しておくと、居眠りを始める。 |
||
; ロッキー |
; ロッキー |
||
: [[イヌ]]。たまに登場するとき、チェーンが引っかかるのでガスバーナーを使って切る。[[Windows XP]]の検索アシスタント |
: [[イヌ]]。たまに登場するとき、チェーンが引っかかるのでガスバーナーを使って切る。[[Microsoft Windows XP|Windows XP]] の検索アシスタントの標準キャラクターである。 |
||
; スーパーわん太 |
; スーパーわん太 |
||
: マントを装着した[[イヌ]] |
: Office 97 にのみ登場したマントを装着した[[イヌ]]。 |
||
; 冴子先生 |
; 冴子先生 |
||
: 表情豊かな女性Office アシスタント。名刺が変形した専用のデスクに席を構えている。不思議な力を持っている。日本語版オリジナルのアシスタント。退場時に突然現れた穴に吸い込まれる。 |
: 表情豊かな女性Office アシスタント。名刺が変形した専用のデスクに席を構えている。不思議な力を持っている。日本語版オリジナルのアシスタント。退場時に突然現れた穴に吸い込まれる。 |
||
; [[さんまのまんま|まんまちゃん]] |
; [[さんまのまんま|まんまちゃん]] |
||
: Office 2000の販促キャンペーン時にのみ存在したテレビ番組のマスコットキャラクターを模したアシスタント。現在では入手不可能。 |
: Office 2000 の販促キャンペーン時にのみ存在したテレビ番組のマスコットキャラクターを模したアシスタント。現在では入手不可能。 |
||
; マックス |
; マックス |
||
: |
: Macintosh 版限定。足の生えた [[Macintosh 128K|初代 Macintosh]] といった風体。放っておくと、[[ルービックキューブ]]になったりする。 |
||
== |
== 脚注 == |
||
{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
||
{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
* [[Macintosh Business Unit]](通称「Mac BU」。[[Macintosh]]向けMicrosoft Officeを開発している) |
* [[Macintosh Business Unit]](通称「Mac BU」。[[Macintosh]] 向け Microsoft Office を開発している) |
||
* [[Microsoft Works]] |
* [[Microsoft Works]] |
||
* [[オートシェイプ]] |
* [[オートシェイプ]] |
||
* [[オフィススイートの比較]] |
* [[オフィススイートの比較]] |
||
* [[EIOffice]] - MSオフィス互換性ソフト |
|||
* [[Kingsoft Office]] - MSオフィス互換性ソフト |
|||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
* [http://msdn.microsoft.com/ja-jp/office/ |
* [http://msdn.microsoft.com/ja-jp/office/ Microsoft Office 開発者向け技術情報] |
||
* [http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ |
* [http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ Microsoft Office マイクロソフト 公式技術情報] |
||
* [http://office.microsoft.com/ja-jp/ Microsoft Office Online ホームページ] |
* [http://office.microsoft.com/ja-jp/ Microsoft Office Online ホームページ] |
||
* [http://www.microsoft.com/japan/mac |
* [http://www.microsoft.com/japan/mac/ Microsoft Office for Mac] |
||
{{Microsoft Office}} |
{{Microsoft Office}} |
2010年11月2日 (火) 23:14時点における版
開発元 | マイクロソフト |
---|---|
最新版 | |
プログラミング 言語 | C++ |
対応OS | Windows |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | オフィス スイート |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | office.microsoft.com/ja-jp/ |
開発元 | マイクロソフト |
---|---|
最新版 | |
プログラミング 言語 | C++ |
対応OS | Mac OS X |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | オフィス スイート |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | www.microsoft.com/japan/mac/ |
Microsoft Office (マイクロソフト オフィス)は、マイクロソフトのオフィス スイートである。
Microsoft Office は、単体ソフトウェアとしては1983年5月に Multi-Tool Word の名前で Xenix 向けに発売されたのが最初で、オフィス スイートとして複数のソフトウェアがセットになった状態で発売されたのは1989年6月に Macintosh 向けが最初である。この時点で Word、Excel、PowerPoint が含まれていた。Windows 向けに発売したのは1990年10月である。日本語版が用意されたのは、Office for Mac 4.2 と Office 3.0 からである。
製品
主要なデスクトップ製品
- Word
- ワープロソフト。アウトラインでの作業やテーマの設定などが行える。
- Excel
- 表計算ソフト。マクロ言語によって、表計算ソフトを越えた利用も可能である。
- Outlook
- 個人情報管理ソフト (PIM) 。電子メール クライアントとしての機能を備えており、グループウェアの利用も強く意識されている。Windows 版のみ存在し、Mac 版は Entourage となる。
- PowerPoint
- プレゼンテーション用のソフトウェア。
- Access
- データベース・ソフトウェア。Windows 版のみ存在し、かつては Mac 版として Microsoft File という製品が存在した。
- Publisher
- デスクトップパブリッシング (DTP) である。Windows 版のみ存在する。
その他のデスクトップ製品
- Accounting - 業務会計ソフトウェア。無料版の Express と有料版の Professional が存在する。単体製品のみ存在する
- Communicator - プレゼンスの表示およびインスタント メッセージング ツール
- Groove - ピアツーピア型ファイル共有ツール
- InfoPath - XML オーサリング ツール
- InterConnect - 電子名刺・情報管理ツール
- OneNote - メモ管理ツール
- Project - 工程管理ツール。単体製品のみ存在する。
- SharePoint Designer - Web オーサリングツール。単体製品のみ存在する。無償ダウンロードが可能。
- Visio -作図ツール。単体製品のみ存在する。
ホスティング サービス
- Live Meeting - Web 会議
Office server 製品
関連ツール
- Document Imaging - スキャナから TIFF 形式の画像を読み込み、閲覧するためのツール。OCR 機能も付属。
- Home Style+ - 家庭向け機能拡張ツール
- Office Input Method Editor - 日本語入力システムであり、Windows 95 以降の Windows に標準添付されているものと少し異なる仕様となっている。
- Picture Manager - フォトレタッチ。Office 2003 から Photo Editor の置換えとして搭載。
- Virtual PC - デスクトップ仮想化ソフトウェア。Office 2004 for Mac の上位バージョンに含まれた。
- Microsoft クリップ オーガナイザ - クリップ アートの整理ツール
以前に存在した製品
- PhotoDraw - Office 2000 のみにのみ含まれる フォトレタッチ。
- Photo Editor - Office XP まで含まれたフォトレタッチ。
- Bookshelf Basic - Office XP まで含まれた統合辞書。
- FrontPage - Web オーサリング。Office 2003 まで存在した。Office 2007 で SharePoint Designer に置き換わった。
バージョン
製品名は Office 95 以前はバージョンをそのまま名称としていたが、Office 95 からは販売開始された年としている。ただし、Office XP はその例外となった。 また、コードネームは一貫して「Office *(*にはメージャー バージョン番号が入る)」が使われている。以下の節では見出しにコードネームを用いる。
Office 3 以前の Office for Windows
- Office for Windows 1.0
- 1990年10月に発売された。Windows 3.0 用で、Word for Windows 1.1 と Excel for Windows 2.0、PowerPoint for Windows 2.0 が含まれたものであった。
- Office for Windows 1.5
- Office for Windows 1.0 の Excel for Windows 2.0 が Excel 3.0 にアップデートされた。
- Office for Windows 1.6
- Office for Windows 1.5 に Microsoft Mail for PC Networks 2.1 がバンドルされた。
Office 1
- Office for Mac
- 1989年6月に発売された。Word 4.0 と Excel 2.20、PowerPoint 2.01 が含まれたものであった。
- Office 1.5 for Mac
- 1991年に発売された。Office for Mac の Excel 2.20 が Excel 3.0 にアップデートされ、System 7 に対応した。
Office 2
- Office 2.9 for Mac
- 1992年に発売された。Excel 4.0 で初めて AppleScript に対応した。
Office 3
- Office for Windows 3.0 (Office 92)
- 1992年に発売された。日本語版が追加された。1993年に発売された Professional Edition で Access 1.1 が加わった。CD-ROM で提供され、Word 2.0c、Excel 4.0a、PowerPoint 3.0、Mail が含まれた。
Office 4
- Office 4.0
- 1994年1月に発売された。Word 6.0、Excel 4.0、PowerPoint 3.0 が含まれた。
- Office 4.3
- 1994年6月に発売された。Word 6.0、Excel 5.0、PowerPoint 4.0、Mail 3.2 が含まれ、Professional Edition には Access 2.0 が含まれた。
- Office for NT 4.2
- 1994年6月に発売された。32 ビット版の Word 6.0 と Excel 5.0 が含まれ、16 ビット版の PowerPoint 4.0 が含まれた。Word と Excel は MIPS、PowerPC、Alpha、x86 プロセッサで動作した。
- Office 4.0 for Mac
- 1993年に発売された。Power Macintosh に対応した。Office 4.2 for Mac では日本語に追加され、Word 6.0 と Excel 5.0、PowerPoint 4.0 と Mail 3.1 を含んだ。
Office 7
- Office 95
- 1995年に発売した。最初の完全な 32 ビット版 Microsoft Office であり、Windows 95 と同日に発売された。Microsoft Binder を含んだ。Windows 版のバージョン番号が統一された。
Office 8
- Office 97
- 1996年に発売した。Office アシスタント機能が含まれた。ユーザー インターフェイスがコマンド バーに変更された。Office 製品に Outlook が加わった。日本と韓国のみ Office 97 Powerd by Word 98 が発売され、Word 98 と Microsoft IME 98 を含んだ。
- Office 98 Macintosh Edition
- 1998年に発売した。Mac 向けでは、このバージョンでバージョン番号が統一された。Internet Explorer 4.0 for Mac と Outlook Express 4.0 がバンドルされた。
Office 9
- Office 2000
- 1999年に発売した。マクロにデジタル署名を組み込めるようになった。強制終了した際のファイルの修復機能を含んだ。多言語フォントを含んだ。一部でライセンス認証を実装した。Office 製品に Publisher と PhotoDraw、Project と FrontPage が加わった。Binder がこのバージョンを最後に含まれなくなった。
- Office 2001
- 2000年に発売した。Classic Mac に対応した最後のバージョンで、Office v.X 発売後も併売された。Entourage が含まれたが、Microsoft Exchange への対応のため Microsoft Outlook 2001 for Mac も提供された。MS ゴシックとMS 明朝が含まれた。
Office 10
- Office XP (Version 2002)
- 2001年に発売した。Windows XP と合わせるように名称が変更された。Safe Mode 機能を実装した。日本語版でライセンス認証が要求される最初のバージョンである。入力ミスのためのスマート タグ機能、手書き文字認識や音声認識に対応した。標準でウィンドウ内の右側に作業ウィンドウが設けられた。Office 製品に Visio が加わった。
- Office v.X
- 2001年に発売した。Mac OS X v10.1 に対応した最初のバージョン。Entourage が Microsoft Exchange クライアントに対応した。
Office 11
- Microsoft Office System 2003
- 2003年に発売した。Office 製品に InfoPath と OneNote、InterConnect が加わった。XML ドキュメントに対応した。また、メニューバー&ツールバーUI搭載の最後のバージョンである。
- Office 2004 for Mac
- 2004年に発売。「MS Pゴシック」及び「MS P明朝」が含まれた。「Office 2004 for Mac Professional Edition」には「Microsoft Virtual PC 2004」と Windows のライセンスがセットで含まれた。
Office 12
- the 2007 Microsoft Office system (Office 2007)
- 2007年1月30日に発売した。Office 製品に Groove と Office server 製品が加わった。FrontPage を廃止して SharePoint Designer に置き換えられた。Office アシスタントはこのバージョンから廃止された。ユーザー インターフェイスがコマンド バーから Fluent User Interface (リボン UI)に変更された。配色の制限や Excel のスプレッドシートの制限が緩和された他、多くの個所に改良が施された。標準のファイル保存形式が Microsoft Office バイナリ ファイル形式から Office Open XML ファイル形式に変更された。Office 2007 Service Pack 2 により OpenDocument 形式の対応、XPS ドキュメントと PDF ドキュメントの保存に対応した。化粧箱が紙製からプラスチックの箱に変更された。
- Office 2008 for Mac
- 2008年に発売した。PowerPC と、新規に Intel Mac にネイティブ対応した。Office Open XML に対応した。
Office 14
バージョン 13 は忌み数を考慮したため、バージョン 14 となった[1]。
- Office 2010
- 2010年に提供される予定であると2009年4月15日に発表された[2][3]。日本語版は日本時間2010年4月22日13:00より予約受付が開始され、日本時間同年6月17日に発売された。また、日本語版にのみアップグレード版も用意されている。「Office Web Apps」は、同年6月15日に提供された。
- まず2009年後半に「Exchange 2010」だけが提供され、「SharePoint Server 2010」、「Visio 2010」、「Project 2010」を構成内に含んだものが提供された。また、初めて 64 ビット ネイティブ版も登場した[4]。
- Office 2011 for Mac
- 2010年10月27日リリース予定。Entourage が Outlook に置き換えられる。なお、Windows 版とは異なり、64 ビット ネイティブ版は提供されない。
エディション
|
|
|
|
|
|
ライセンス形態これらの各種ソフトウェアをそれぞれのエディション、つまり製品世代で組み合わせて「オフィス スイート製品」として販売している。単体パッケージでも販売されている。一部のソフトウェアは単体パッケージのみのために、Office 2010 の最上位エディションである Professional でもオフィス スイートが全種類揃うことはない。 リテール版ソフトウェア単独で小売されているリテール版(パッケージ版、製品版)には、新規購入パッケージと、旧バージョンや現行バージョンを含む単体パッケージやプリインストール(OEM 版)からのアップグレード版パッケージの 2 つが提供されている。 アップグレード版の場合は、アップグレードと同時に下位エディションから上位エディションに変更することもできる。例えば Office 2003 Personal から Office Professional 2010 へのアップグレードも可能である。 場合によっては、新規パッケージを購入するよりも、アップグレードの対象となる安価な単体製品とアップグレード版を購入した方が安い場合も生じる。なお、譲渡については原則1回だけ可能。アップグレード版の場合は、アップグレードの対象となる製品も合わせて譲渡しなければならない規定となっている[5]。 アカデミック版製品版の一部のエディションではアカデミック版が設定されている。Office 2010 では Professional のみに設定されており、一般の製品版同様、新規購入パッケージとアップグレード版パッケージがある。購入は一般的なアカデミック版と同様で、教員や学生であることを証明する書類を提示したり、FAX で送信することで購入が可能になる。 譲渡は不可能[6]。 プリインストールプリインストールされているエディション(OEM 版)は Personal が過半数である。 企業や学校においてプレゼンをする機会が増えてきたため、日本では Office 2010 において PowerPoint を Personal に加えた Personal with Microsoft Office PowerPoint が新たなプリインストール専用エディションとして登場している[7][8]。さらに Office 2010 からは上記の代替として、PowerPoint の他に OneNote が加わった Home and Business エディションが登場している。こちらはリテール版も設定されている。また、BTO では多くのエディションが選択できる場合が多い。 いずれにしても、ソフトのみのリテール版(パッケージ版、製品版)よりも安く設定されているが、パソコン ハードウェア本体に付属するライセンス形態のため、パソコンを譲渡する場合、ハードウェアとセットで譲渡しなければならない規定となっている[5]。 ただし、プリインストールの Office を根拠に、別のパソコンへ小売されているアップグレード版のインストールが、元々のパソコンからプリインストール済みの Office を削除することを条件に認められており、この場合、ハードウェアとソフトウェアのライセンスは切り離されることになる。[9] プリインストール版とリテール版の相違点プリインストール版は搭載されたパソコンでのみ使用可能であるが、リテール版はあるパソコンで使用しなくなれば、アンインストールした上で新しい別のパソコンで使用することができる。また、Windows 用のリテール版ならば、同時使用しないという前提であるが、同一個人が所有し利用するパソコンで、かつ一方が携帯用である場合に限り(自宅のデスクトップ パソコンと携帯用ノート パソコン、あるいは自宅で使う大型ノートと携帯用モバイル ノート)2 台までインストールできる[10]。 Microsoft Office に関する資格について→詳細は「マイクロソフト認定アプリケーションスペシャリスト」および「Microsoft Office Specialist」を参照
Microsoft Office に関する資格として、Office 2007 に対応したマイクロソフト認定アプリケーション スペシャリスト(Microsoft Certified Application Specialist (略称 MCAS))や、Office 2003 までのバージョンに対応する Microsoft Office Specialist (略称 MOS)がある。以前には Microsoft Office User Specialist (略称 MOUS)とされていた。 製品の特徴OS との協調路線マイクロソフトは OS の販売も行っていることから、Microsoft Office は OS の改良にあわせて改良を行ったり、Microsoft Office による改良が OS に取り入れられる場合などがある。 Office 2000 での改良点であるメニューの優先表示などの機能は、後に販売された Windows 2000 でも採用された。また、Office 2007 から採用されたリボン UI は Windows 7 において付属のペイントやワードパッドに導入されるほか、一般のアプリケーションがリボンを搭載できるよう API の公開が決定している[11]。 開発環境との連携アプリケーション開発者は、Visual Studio Tools for Office(以下 VSTO)、Visual Basic および Visual C# を使用して Office 2003 および Office 2007 のアプリケーションを拡張できる。 [12] Visual Studio 2005 シリーズの場合は Team System エディションを購入する、MSDN Subscription 契約を結ぶ、あるいは VSTO を別途購入する必要があったが、Visual Studio 2008 の場合、Professional エディション以上から VSTO が標準付属するようになっている。 VSTOを使用することで、Officeアプリケーション用アドインの作成、リボン UI のカスタマイズなどが行なえるようになっている。 競合ソフトとのシェア争い1995年にマイクロソフトは、Windows 95 の登場に合わせて OS の販売における独占的な立場を生かし、いち早く 32ビット化した Office 95 の販売を開始し、対応が遅れた他社製オフィス スイート商品を圧倒した。また、このころのパーソナルコンピュータ(パソコン)への組み込み販売では、マイクロソフトがパソコンメーカー各社に対し、Windows 95 への初期導入ソフトとして Microsoft Office を指定した。Office 95 登場まで、米国では WordPerfect がワープロの、Lotus 1-2-3 がスプレッドシートの、また日本では一太郎がワープロの、それぞれシェア No. 1 であったが、初期導入指定という販売手法も相まって、1990年代後半からデファクトスタンダードとして Microsoft Office が市場を占めている。一度シェアを失った競合製品はその後の挽回を図って極端な低価格によって対抗したが、多くは市場から撤退を余儀なくされた。 このようなマイクロソフトの販売手法は「マイクロソフトによる独占の問題」でも述べているように、独占禁止法に触れるのではないかと意見する人々も多く、度々裁判沙汰となる。 近年では OpenOffice.org が政府系機関を中心にシェアを奪いつつあり、マイクロソフトは Office 2007 からオープンなファイル形式を採用するなどして対抗しているが、オープンフォーマットを標準とする無料のオフィス スイートがある中、対価を払ってまで Microsoft Office を購入する必要があるのかという意見もある。 Office アシスタントOffice アシスタントは、ヘルプ メッセージの表示などを行うユーザー サポート キャラクター。Windows 版、Macintosh 版ともに利用できる(若干の差異あり)。Office 97 で初採用され、Office 2000 ではウィンドウを飛び出して自由に移動できるようになった。また、別途用意されている開発ツールを駆使すれば自作で Office アシスタントを開発することも出来る。しかし、Office アシスタントを常駐させることがかえって作業の邪魔になったり、アシスタント機能そのものが不要という意見も多く、Office XP 以降では標準では表示されないように設定され、Office 2007 ではこの機能は完全に廃止された。なお、Office アシスタント機能の代替として Office XP 以降ではメニュー バーの端に検索用語を入力することで該当記事を即座に検索できる「質問バー」が付加された。 Office アシスタントは質問を入力すると該当する項目またはそれに近い記事を検索するが、Office XP 以前と Office 2003 では該当する記事の一覧表示方法が異なっており、Officeのバージョンが上がるにつれてアシスタントが目立ちづらくなってしまった。 主なアシスタント
脚注
関連項目
外部リンク |