「推奨ブラウザ」の版間の差分
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推奨ブラウザでは、製品だけでなく、製品のバージョンやパッチ適用の有無も指定することが多い。IE4とIE5のように、同一製品であってもバージョンによって挙動が大きく異なることがあるためである。また、ブラウザによっては、Firefox、Opera、Netscape等のように[[Microsoft Windows|Windows]]、[[Macintosh|Mac]]([[Mac OS X]])、[[Linux]]など複数のOSで動作する[[クロスプラットフォーム]]のものもあるため、動作対象となるオペレーティングシステム(OS)を指定することもある。 |
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OSやブラウザのバージョンについては、基本的にはメーカーのセキュリティ修正などのサポートが行われているものが指定されている。2009年10月時点でOSについては、一般市場に広く出回っている[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]・[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]や[[Mac OS X 10.4]]以降の環境が指定されている場合が多い(2009年10月22日に一般向けが発売された[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]については検証中の段階)。ブラウザについては、OSに標準的に付属するIE6以降(Windows)やSafari3.0以降(Mac)、クロスプラットフォームのブラウザとしてFirefox3.0以降が指定される場合が多い。 |
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== 現状における問題点と解決方法 == |
== 現状における問題点と解決方法 == |
2009年10月31日 (土) 09:00時点における版
推奨ブラウザ(すいしょうブラウザ)とは、ウェブサイト運営者がそのウェブサイトを閲覧するために特定のウェブブラウザの使用を推奨する場合に、そのウェブブラウザを指していう言葉である。
概要
ウェブサイト運営者は、自らが意図するユーザー体験を閲覧者に与えたい場合などに、自らのウェブサイトを閲覧するためのウェブブラウザとして特定のウェブブラウザを閲覧者に対して推奨することがある。推奨ブラウザとはこの時に推奨されたウェブブラウザ全般を指す用語である。
上記のように、推奨ブラウザとは概念的用語であり、「推奨ブラウザ」という名前のウェブブラウザが存在するわけではない。
推奨ブラウザを指定する背景
ウェブ標準に従ってアクセシビリティに配慮したウェブサイトを作成すれば、理論上は推奨ブラウザを特に指定せずともサイト運営者が意図するユーザー体験を閲覧者に与えられるはずである。
しかしながら、現状ではウェブブラウザがウェブ標準に完全に準拠した実装を行っているとは限らないのが実情である。 ウェブページでは、HyperText Markup Language(HTML)やCascading Style Sheets(CSS)などが用いられるが、ウェブブラウザのもつHTMLレンダリングエンジンのバグや独自仕様などにより表示結果や挙動が異なる場合がある。また、JavaScriptなどを用いたダイナミックHTML(DHTML)は、ウェブブラウザの種類はもちろん、バージョンの差異によっても挙動が異なることもある。 レイアウトそのものが、ずれるなどしてうまく表示されないこともある。 World Wide Web Consortium(W3C)の勧告に基づいて作成されたAcid2に合格しないウェブブラウザも数多く存在する。 ウェブ標準に含まれない、ウェブブラウザ用プラグインを用いる場合もある。
また、ウェブブラウザはその登場から現在にいたるまで、さまざまな種類・バージョンが公開されており、現存する全てのウェブブラウザで検証することは困難である。
このような理由から、ウェブサイト作成者が表示・動作確認したウェブブラウザを閲覧環境として推奨することが多い。
なお、推奨ブラウザとして挙げられているウェブブラウザ以外で閲覧した場合でも、ウェブ標準に従ってウェブサイトを作成することで運営者の意図するユーザー体験が得られる場合もあるため、推奨ブラウザを指定する場合もウェブ標準に従い作成することが増えている。
ウェブサイトにおける推奨ブラウザの指定方法
推奨ブラウザの指定は、ウェブサイトのトップページや各ページのフッタ、もしくは専用のページに記述されることが多い。
推奨ブラウザ以外のウェブブラウザでアクセスされた場合、JavaScriptなどスクリプト言語を利用してブラウザのユーザエージェントなどを参照してブラウザ判定を行い、推奨ブラウザの使用を促す専用ページへの自動転送を行ったりメッセージを自動表示するといった方法も存在する。
ただし、ウェブサイト側でブラウザ判定を行う場合、ブラウザのユーザエージェントを偽装することで簡単に回避できるなど、ブラウザ判定に基づく振り分けが無意味となることもある。また、振り分けによりウェブブラウザの開発版(β版など)を排除すると、ウェブサイトの動作テストが正式版が出るまでの間できなくなったりする。このほか、開発版の排除はブラウザ開発者の作業を阻害してしまうことも発生するため注意が必要であるといったブラウザ開発者側からの指摘もある[1]。
このため、ブラウザによっては正しく表示されない(可能性がある)ことを告知するか、できる限り最新のすべてのブラウザで動作するよう最大公約数的なウェブ制作をとることが推奨されている。
また、推奨するブラウザのロゴをバナーとして掲載するウェブサイトもある。この場合、バナーには、当該ブラウザを入手することができるウェブサイトへリンクしているケースがとられている。さらに、ウェブ標準などアクセシビリティを重視するサイトでは、アクセシビリティポリシー等と併記・リンクする形で推奨ブラウザの指定を行っていることがある。
推奨ブラウザの歴史
推奨ブラウザはオペレーティングシステムに標準で付属するウェブブラウザか、市場において高シェアを占めるウェブブラウザの中から選ばれることが多い。 第一次ブラウザ戦争前に市場シェアを占めていたMosaicまたはNetscapeブラウザが選ばれていることが多かった。 2000年から2006年にかけては、第一次ブラウザ戦争の勝者であるMicrosoft Internet Explorer(IE)を推奨ブラウザとするウェブサイトがもっとも多かった。またNetscapeも推奨ブラウザのひとつとして併記されることも多かった。この時代にはIE,Netscapeともに独自の拡張をすることが多かった。
しかし、2005年頃から2008年現在まで続く第二次ブラウザ戦争の時期にかけては、最大シェアのIEを推奨ブラウザとするページが多いが、この時期に市場シェアを伸ばしたMozilla Firefox、Opera、Safariなど、ウェブ標準へのより高い準拠を謳うウェブブラウザも推奨ブラウザとするページもある。だが推奨ブラウザを明記しないページもある。この時代では各ブラウザメーカーがウェブ標準に準拠する方向性で開発するという声明を出している。
なお、Netscapeは2008年2月に開発サポートが完全停止となることが決まった[2](その後3月まで延長された[3])。日本語公式ページでもサポート終了となり、Firefoxなどへの乗換えを推奨している[4]。このため、推奨環境をFirefoxなどに変更するウェブサイト[5]が出てきている。また、ブラウザベンダーによるウェブサイト制作者・管理者向けの移行ガイド[6]も公開されている。
バージョンの指定
推奨ブラウザでは、製品だけでなく、製品のバージョンやパッチ適用の有無も指定することが多い。IE4とIE5のように、同一製品であってもバージョンによって挙動が大きく異なることがあるためである。また、ブラウザによっては、Firefox、Opera、Netscape等のようにWindows、Mac(Mac OS X)、Linuxなど複数のOSで動作するクロスプラットフォームのものもあるため、動作対象となるオペレーティングシステム(OS)を指定することもある。
OSやブラウザのバージョンについては、基本的にはメーカーのセキュリティ修正などのサポートが行われているものが指定されている。2009年10月時点でOSについては、一般市場に広く出回っているWindows XP・Windows VistaやMac OS X 10.4以降の環境が指定されている場合が多い(2009年10月22日に一般向けが発売されたWindows 7については検証中の段階)。ブラウザについては、OSに標準的に付属するIE6以降(Windows)やSafari3.0以降(Mac)、クロスプラットフォームのブラウザとしてFirefox3.0以降が指定される場合が多い。
- 例:オンラインパルサービスご利用案内 > ご利用に必要な環境(パルシステム生活協同組合連合会のWeb注文のシステム環境)
なお、確実に動く環境を一般向けに推奨するという推奨ブラウザの性質上、動作の安定していないベータ版(開発版)は動作保証外とされていることも多い。さらに、現状のパーソナルコンピュータ向けサイトでは、携帯情報端末(PDA)用ブラウザや携帯電話用フルブラウザ、ゲーム機用ブラウザ(例 : インターネットチャンネル(Wii)、ニンテンドーDSブラウザー)など、動作環境が特殊な場合、LinuxやUNIXといった一般には利用の少ないOS、メーカによるサポート体制が切れたバージョンの古いOSやブラウザも動作保証外とされる傾向にある。
現状における問題点と解決方法
セキュリティ上の問題
開発元がセキュリティに関するサポートを終了しているウェブブラウザやバージョンを、ウェブサイトの運営者が推奨ブラウザとしてしまっていることがある。このような状況は、閲覧者がセキュリティ上の観点から見て使用すべきではないウェブブラウザをそのまま使ってしまうことに繋がりかねない。
問題を抱えたバージョンのブラウザの例
- Windows版のInternet Explorer 4~5.x(サポート終了[7])(Internet Explorer 5.01 for Windows 2000を除く)
- Netscape日本語版全般(日本法人の撤退後、数年間更新されず、最新の7.1で脆弱性が100個以上放置されているとの指摘あり[8]、日本語公式ページでもサポート終了がアナウンスされた[4])
- Netscape全般(2008年2月1日をもって開発サポート停止となることが発表された[2])
- Mac版のInternet Explorer全般(サポート終了[9])
- Mozilla Firefox 1.0.x~2.0.0.x(セキュリティフィックスが終了[10][11][12])
- Mozilla Suite全般(セキュリティフィックスが終了[13])
バージョンの古いウェブブラウザではSecure Sockets Layer(SSL)による暗号化通信時に必要となるルート証明書の期限が切れている場合もあるので、電子商取引やインターネットバンキングなどのように通信の暗号化を必要とするようなウェブサイトでは特に注意が必要となる。
問題を解決するためには、ウェブサイトの運営者が問題のあるウェブブラウザ(あるいは問題のあるバージョン)を推奨ブラウザから外して、他のウェブブラウザへの乗換を推奨することが必要となる。ただし、セキュリティホールはどのブラウザも抱えている問題であり、セキュリティホールの有無だけを推奨ブラウザ決定の判断材料とすることは無意味である。
推奨ブラウザ決定には、既知のセキュリティホール数や影響度の大小、対応手段としての修正プログラム提供が継続しているか(=メーカーによるサポートが継続しているか)、脆弱性数と修正対応済み数の比率、脆弱性発見から修正プログラム提供までの平均時間の長短などが判断材料として必要になる。
このような観点から考えると、特定バージョンに対するメーカーのサポートが終了した場合には、推奨バージョンをサポートのある上位バージョンに変更するのが望ましい、ということになる。なお、ブラウザのバージョンアップは、仕様変更の理由などから完全な上位互換となっていないことがあるため、実際の推奨ブラウザ更新には、上記のような判断材料による検証以外にも、ブラウザでの動作検証が必要となる。
同様に、他のブラウザを推奨ブラウザに追加する場合にも、それらの検証が必要となる。このように推奨ブラウザの更新には、運営者・閲覧者双方とも手間がかかることについて留意する必要がある。
ウェブサイト運営者ができる工夫としては、バナー画像によるリンクを入れ替える、最新版へのバージョンアップを促す、別のウェブブラウザへの乗換を促す、などがある。また、ウェブブラウザの開発元が自動アップデート機能(や自動バージョンチェック機能)をウェブブラウザやOSに持たせることも増えているため、自動アップデート機能の存在を推奨ブラウザと共に告知することなども有効である。
自動アップデート機能等を持つウェブブラウザの例
- Windows版のInternet Explorer 6 (Windows Updateによる自動更新)
- Mozilla Firefox 1.5.x以降 (1.5から自動更新機能を採用[14])
- Safari(ソフトウェアアップデート機能による自動更新)
- Opera 8.x(新バージョン通知機能[15]による起動時バージョンチェック)
- Google Chrome
ただし、サポートの切れているバージョンではアップデートが機能しないといった問題も残るため、あまりに古いバージョンは推奨から外す、特に問題のあるバージョンにはウェブサイト側が重要な機能を利用させないようにする、問題のある設定を推奨しない(良い例:Secure Sockets Layer(SSL)2.0を使わせない)などといった工夫も同時に求められる。
技術的な制限が行えない、あるいは歴史的経緯などが理由で動作対象から外すことが難しいような場合、問題を抱えたバージョンのブラウザについては「動作確認済みブラウザ」として推奨ブラウザとは分けて明記する方法もある。動作確認済みでも推奨ではないことを明記することで、推奨ブラウザへの乗り換えを間接的にではあるが促すことにも繋がる。
なお、ブラウザのバージョン表記については、対応バージョンが確実に分かるように書く必要がある。これは後述の悪い例のように、表記の仕方によっては対応するバージョンが特定のバージョンのみなのか、そのバージョン以降も含むのか、どちらとも取れる場合があるためである。
バージョン指定表記の悪い例
表記があいまいな例
- 製品指定のみ
- Safari(対応バージョンが不明)
- 特定バージョンのみ?
- Netscape 6(6以降のバージョンが既に存在するため、6のみへの対応なのか6以降全てのバージョンへの対応なのかが不明)
脆弱性が修正された新バージョンへの更新を阻害する可能性がある例
- バージョンの範囲指定
- Netscape 4.7~7.1
- 特定バージョンのみに限定
- Mozilla 1.7.3のみ(バージョン数だけでなく「のみ」と明示)
- 特定バージョンの系統のみに限定
- Mozilla Firefox 2.x(xは任意のバージョン数)
- バージョン、パッチ及びOSを指定
- Microsoft Internet Explorer 6 SP1 (Microsoft Windows版)
バージョン指定表記例
以下の例のように、対応するバージョン指定の範囲を分かりやすく書くのが望ましい。
- 特定バージョン以降を指定
- Opera 8.45以降(バージョン数だけでなく「以降」と明示)
- テストバージョンを除外
- Windows Internet Explorer 7(β版は除く)
- サポート期間中の複数バージョンを記載
- Mozilla Firefox 2.17以降 / Mozilla Firefox 3.03以降
ウェブブラウザを限定することによる問題
推奨ブラウザを指定する場合、単一もしくは特定環境のウェブブラウザのみに限定することが多い。限定する理由には、ウェブサイトの製作における時間上の制約、技術上の制約、商取引上の制約などがある。
そのうち、技術上の理由から推奨ブラウザを限定することは、他のウェブブラウザユーザーにとって深刻な影響を与えることが多い。例えば、ActiveXのように特定の環境のみで使用可能な技術を用いた場合、他のウェブブラウザではコンテンツの参照すらできないことがある。
ウェブブラウザ用のプラグインを限定する例としてはWindows Media Player(WMP)プラグインを指定する手法が挙げられる。配信内容の著作権を保護する必要がある場合、デジタル著作権管理(DRM)技術等を利用する必要があるが、Windows Media PlayerにおいてはWindows Media Video(WMV)やWindows Media Audio(WMA)などに含まれる固有のDRM技術を利用していることが多いため、結果的に閲覧環境が限定されることとなる。
また、JavaやAdobe Flash、JavaScriptなど特定のプラグインやスクリプトの利用を指定する場合も、一部のテキストブラウザやスクリーンリーダーなどで閲覧できない場合があるので、広義の視点から見れば閲覧環境の限定に繋がるといえる。
プラグインではないが、オンラインゲームやオンラインバンキングなどで使われるセキュリティツール(例:nProtectなど)が特定ブラウザにしか対応してない場合も、同様に閲覧環境を限定することにつながる。
ウェブブラウザや閲覧環境を限定することによって発生する問題としては以下のようなものがある。
- 代替手段確保の妨げ
- 他のウェブブラウザ環境の利用を妨げることになり、推奨ブラウザに問題が発生した場合に他のウェブブラウザを代替手段として利用することが困難になる場合がある。
- 推奨ブラウザが動作しないオペレーティングシステムの切捨て
- ウェブサイト閲覧者の幅を狭めることになる。特に、企業サイトや商用サイトであれば、潜在顧客層を排除することに繋がりかねない。また、政府・行政・地方自治体などの公共サイトにおいては、閲覧者たる国民の知る権利やアクセス権を阻害することに繋がりかねない。
- アクセシビリティ上の問題
- 特定のブラウザにのみ特化しているウェブサイトはアクセシビリティの観点からみて望ましくない場合(情報格差など)がある。
推奨ブラウザを単一のウェブブラウザに限定する場合、市場シェアの高いInternet Explorer 6が選ばれることが多い。この場合、IE6以外のウェブブラウザを使っているユーザを排除することになるだけでなく、Internet Explorerがバージョン5までしか存在しないMac OS[16]や、IE自体が存在しないLinuxやFreeBSDなどの他OSも排除することになる。ウェブ開発コストとの関係から考えると、対象ブラウザをIE6に限定することは合理的ではあるが、ウェブ標準やアクセシビリティの観点からは問題がある。例えば、ブラウザチェックでIE6/7以外のブラウザやWindows XP/Vista以外のOSからの利用を拒否するケースもあるが、市場シェアが高いがためにセキュリティ上の脆弱性を狙って、コンピューターウイルスやワームやマルウェアやスパイウェアにより攻撃されるリスクも高くなる上に、Windows及びIEが動作が不安定なままの状態で放置されるケースも多く、不安定な状態を狙ったコンピューターウイルスやワームに攻撃されるリスクが多い(例:Windows9xにおけるconconバグ)。
また、第二次ブラウザ戦争においてウェブブラウザ市場のシェアが変化しつつある状況[17][18][19][20][21](詳細はブラウザ戦争を参照)を考慮すると、公共・商業サイトにおいて単一のウェブブラウザのみを推奨ブラウザとするのは望ましいとは言えなくなってきている。
問題を解決するためには、できるだけ特定のオペレーティングシステムやウェブブラウザに依存しない技術を利用する、他の環境で使える代替技術を併用する、といった配慮が必要である。クロスプラットフォームなソフトウェアを対象とする様々な環境で使われる技術を利用するなど、ウェブサイト運営者がウェブ標準に基づく形でのサイト作成を行うことで推奨ブラウザの範囲を広げることが可能になる。このように、推奨ブラウザを指定する場合であってもアクセシビリティに配慮することは重要である。ウェブ作成におけるアクセシビリティに配慮するための法律や指標としては、米国ではリハビリテーション法第508条が、日本国内ではウェブコンテンツJIS(JIS X 8341-3:2004)が、国際的な指標としてはW3Cによるウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(WCAG)などがある。
閲覧者側での対処方法
ウェブサイト側の実装によっては、指示されている推奨ブラウザ以外で閲覧しても問題ないこともある。しかし、中には特定のウェブブラウザに実装されている技術を使っていることなどが理由で、推奨ブラウザ以外では閲覧不可能な場合もある。その場合、通常は閲覧を諦めるか推奨ブラウザで閲覧することになる。閲覧者がウェブサイト運営者に要望を伝えるという解決策もあるが、即座に対応されるケースは少ない。
それ以外の解決策としては、Mozilla Firefoxのユーザー向けに提供されているTouchUpWebプロジェクトを利用する方法がある。あくまでもTouchUpWebが対応しているウェブサイトとウェブブラウザに限定されるが、同プロジェクトが提供する手段を用いることで閲覧時の問題が解決されることがある。
脚注
- ^ ブラウザ判定(しかもダメダメ)しているYahoo! Japan - WebStudio
- ^ a b Netscapeの灯が消える - 開発/サポートは2008年2月1日まで | パソコン | マイコミジャーナル
- ^ AOL、「Netscape」のサポート期間を3月1日まで延長
- ^ a b Netscape 製品をお使いの皆様へ 重要なお知らせ - Netscape Japan
- ^ Yahoo! JAPANのページ全般 ヘルプ - Yahoo! JAPANの推奨ブラウザ
- ^ Mozilla Japan - Netscape ユーザのための Firefox/Thunderbird 移行ガイド - Web サイト制作者・管理者の方へ
- ^ サポート対象サービス パック Internet Explorer(マイクロソフト)
- ^ Mozilla Japan - Netscape ユーザのための Firefox/Thunderbird 移行ガイド - よくある質問
- ^ サポート対象サービス パック Macintosh 製品(マイクロソフト)
- ^ Mozilla Japan ニュース - 旧製品をお使いの皆様へ重要なお知らせ
- ^ Mozilla Japan ニュース - Firefox 1.5.0.12 から 2.0.0.4 へのメジャーアップデート提供を開始
- ^ Firefox 2 の最後のセキュリティ更新 (2.0.0.20) を公開
- ^ Mozilla Japan ニュース - Mozilla Suite ユーザの皆様へ重要なお知らせ
- ^ Mozilla Japan ナレッジベース - 新しいバージョンへのアップグレード手順
- ^ Opera の利用
- ^ Internet Explorer for Mac。OS X 10.4以降添付されておらず、2006年1月限りで公開・サポートも中止された。
- ^ OneStat.comの調査によるIEのシェア:2004年11月:88.9%(IE 6.0は80.95%) - Mozilla's browsers global usage share is 7.35 percent according to OneStat.com
- ^ Janco Associatesの調査によるIEのシェア:2005年6月:85.07%(シェア2位はFirefoxで8.83%) - Jul 14, 2005 - Firefox Falters – Netscape Loses Market Share
- ^ OneStat.comの調査によるIEのシェア:2006年7月:83.05%(シェア2位はFirefoxで12.93%) - Global usage share Mozilla Firefox has increased according to OneStat.com
- ^ ブラウザー:Firefoxのシェア、15%突破 - SourceForge.JP Magazine
- ^ Mozilla Links 日本語版: Firefox の世界マーケットシェアが 21.1% に達する