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「国鉄103系電車」の版間の差分

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*スカイブルー(青22号)
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*オレンジバーミリオン(朱色1号)
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*ウグイス(黄緑6号)
*ウグイス(黄緑6号)
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*カナリアイエロー(黄5号)
*カナリアイエロー(黄5号)
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*エメラルドグリーン(青緑1号)
*エメラルドグリーン(青緑1号)
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*[[筑肥線]]…スカイブルー(青22号)に白帯(クリーム色1号)
*[[筑肥線]]…スカイブルー(青22号)に白帯(クリーム色1号)
**新製時のカラーリングであるが、後にグレーと赤のツートーンに変更。その後、シルバーと濃いグレーのツートーンにドア部分のみレッド(乗務員扉はイエロー)というカラーリングに変更され、[[2004年]](平成16年)以降は塗装簡略化のためシルバーにドア部分のみレッドという[[JR九州303系電車|303系]]に準じたカラーリングの車両も登場している。([[唐津運輸区]])
**新製時のカラーリングであるが、後にグレーと赤のツートーンに変更。その後、シルバーと濃いグレーのツートーンにドア部分のみレッド(乗務員扉はイエロー)というカラーリングに変更され、[[2004年]](平成16年)以降は塗装簡略化のためシルバーにドア部分のみレッドという[[JR九州303系電車|303系]]に準じたカラーリングの車両も登場している。([[唐津運輸区]])
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また、民営化前後に各地域カラーが登場している。
また、民営化前後に各地域カラーが登場している。


*仙石線…「SENSEKILINE色」(青と白、線名のロゴが入っていた。)俗に「仙石更新」と呼ばれる特別のリニューアル改造(窓の上段下降式サッシ化、前面窓の2枚窓化、ベンチレーター撤去、その他室内各部の更新)がなされていたが、205系3100番台に置き換えのため消滅。但し、緊急予備車として1編成が[[仙台車両センター宮城野派出所]]に留置中。
*''[[仙石線]]''スカイブルー(青22号)→「SENSEKILINE色」(青と白、線名のロゴが入っていた。)俗に「仙石更新」と呼ばれる特別のリニューアル改造(窓の上段下降式サッシ化、前面窓の2枚窓化、ベンチレーター撤去、その他室内各部の更新)がなされていたが、205系3100番台に置き換えのため消滅。但し、緊急予備車として1編成が[[仙台車両センター宮城野派出所]]に留置中。
*中部地区…「中京色」(白色にオレンジと緑色の帯がはいる。)313系等に置き換えられ消滅。
*''中部地区(中央西線)''スカイブルー(青22号)→「中京(JR東海)色」(白色にオレンジと緑色の帯がはいる。)313系等に置き換えられ消滅。(最終配置:''[[神領電車区]]'')
*岡山地区…「岡山マスカット色」(薄緑に白帯3本)2004年(平成16年)10月の[[ダイヤグラム|ダイヤ改正]]で[[国鉄213系電車|213系電車]]に置き換えられ、一時は定期運用離脱したが、現在は2編成ほどが復帰している。([[岡山電車区|岡山電車区電車センター]])
*岡山地区…「岡山マスカット色」(薄緑に白帯3本)2004年(平成16年)10月の[[ダイヤグラム|ダイヤ改正]]で[[国鉄213系電車|213系電車]]に置き換えられ、一時は定期運用離脱したが、現在は2編成ほどが復帰している。([[岡山電車区|岡山電車区電車センター]])
*広島地区…「瀬戸内色」(クリーム地に青帯)山陽本線で広く活躍。塗装は[[国鉄115系電車|115系]]に準じる。([[広島運転所]])
*広島地区…「瀬戸内色」(クリーム地に青帯)[[山陽本線]]、[[呉線]]、[[可部線]]で活躍。塗装は[[国鉄115系電車|115系]]に準じる。([[広島運転所]])
*[[播但線]]…ワインレッド。側面に〔JR BANTAN103〕と書かれている。([[網干総合車両所]])
*[[播但線]]…ワインレッド。側面に〔JR BANTAN103〕と書かれている。([[網干総合車両所]])
*[[加古川線]]…エメラルド。105系風の前面には黒色のアクセントが入り、側面には〔JR KAKOGAWA103〕と書かれている。加古川線の[[鉄道の電化|電化]]開業(2004年[[12月19日]]ダイヤ改正)に伴い運用を開始した。([[加古川鉄道部厄神基地|加古川鉄道部]])
*[[加古川線]]…エメラルド。105系風の前面には黒色のアクセントが入り、側面には〔JR KAKOGAWA103〕と書かれている。加古川線の[[鉄道の電化|電化]]開業(2004年[[12月19日]]ダイヤ改正)に伴い運用を開始した。([[加古川鉄道部厄神基地|加古川鉄道部]])
*[[桜島線|桜島線(JRゆめ咲線)]]…「[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|ユニバーサルスタジオ]]カラー」(森ノ宮電車区)。正確には印刷されたフィルムを貼り付けたラッピング車両。ユニバーサルスタジオのアトラクションなどに関するものが印刷されている。
*[[桜島線|桜島線(JRゆめ咲線)]]…「[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン|ユニバーサルスタジオ]]カラー」(森ノ宮電車区)。正確には印刷されたフィルムを貼り付けたラッピング車両。ユニバーサルスタジオのアトラクションなどに関するものが印刷されている。

'''''斜体'''は既に定期運用から撤退した(車両配置のない)路線(電車区)''


==車種分類==
==車種分類==

2005年7月26日 (火) 15:29時点における版

国鉄103系電車(こくてつ103けいでんしゃ)とは、国鉄101系電車の後を受けて1963年(昭和38年)から1984年(昭和59年)までに実に21年に渡り3447両製造された電車である。

日本国有鉄道(国鉄)の直流通勤形電車は元より日本国有鉄道所有車両としても最大両数を誇り、高度経済成長時代から日本の通勤輸送を支え、第一線を退き廃車が進行しているものの今なお関西地区を中心に使用されている。また72系や101系の他系列から編入も行われた他、105系に改造され転出した車両もある。

基本性能

基本的に全車電動車編成での使用を前提に設計された101系に対し、MT比1:1で運用されることを前提に、主電動機をMT55形(出力110kw)の高トルク型とし、定格速度を下げて加速度を向上した経済車である。車体は基本的に101系をもとにしている。駅間の短い山手線大阪環状線などには最適な車両である反面、高速性能を殺した設計であり、中央快速線常磐快速線など駅間の長い路線には極めて不向きな車両であった。が、量産効果と仕様統一を優先して投入され、快速電車等としても使用された。

JR化後

クハ103形(高運転台・関西本線用)

全体の車両数が膨大であるため、国鉄民営化以降も多数が使用されていたが、性能・設備面では陳腐化が目立ち、また205・207・209・E231系などの後継車両の置換えが進みJR東海では既に全廃。JR東日本でも急速に廃車が進みもはや風前の灯といったところである。しかしJR西日本ではリニューアル化や短編成化などが推進され比較的に残存している。しかし、国鉄の「標準型」とされていたため、1984年(昭和59年)に201系電車へ置き換えた中央快速線1986年(昭和61年)に203系電車に置き換えが行われた常磐緩行線以外、置き換えが進まなかった。

そのため、東日本旅客鉄道(JR東日本)では、当初は205系電車1988年(昭和63年)7月に山手線1989年(平成元年)に横浜線1990年(平成2年)12月に埼京線川越線大宮駅川越駅間)、209系電車1998年(平成10年)3月に京浜東北線根岸線)に置き換えられ、2002年(平成14年)よりE231系電車中央・総武緩行線)に置換えられ、さらには常磐線もE231系に置き換えられたが、10両編成1本と5両編成2本、訓練車4両1本が残存している。しかし、これについても2006年3月のダイヤ改正時にE531系に置き換えられる。なお、JR東日本は2005年に営業用車両としては全廃を予定しているとされている。

また、東海旅客鉄道(JR東海)管内では、旧国鉄時代の1977年(昭和52年)より中央本線名古屋地区で使用されていたが、民営化直後に211系電車の導入で数が減少。残った車両は延命工事も実施されたが313系電車の導入に伴い1999年(平成11年)に定期運用から離脱し、現在では全車廃車されている。

一方、西日本旅客鉄道(JR西日本)は戸袋窓の廃止、運転室前面窓および行き先表示窓の鉄枠による補強、内装外装の大幅一新など経年車両のリニューアル(N30、N40、体質改善化)を行ない、大阪環状線阪和線関西本線大和路線)、奈良線や中国地方の路線などで使用を続けている。とはいえ、状態の悪い簡易冷房車などは廃車も着実に進んでいる。

なお、1964年(昭和39年)製で103系の量産第1号車両である「クハ103-1」と下り向き専用車第1号車である「クハ103-501」が森ノ宮電車区に、量産第2号車両である「クハ103-2」が日根野電車区に所属し、現在もそれぞれ、大阪環状線と阪和線で運用されているが、老朽化が進んでいる事から近い将来には運用離脱・廃車もありうる。実際、103系はJR京都線とJR宝塚線から撤退し、「サハ103-1」が引退し、平成16年12月15日付けで除籍された。他、大阪環状線でもJR京都・神戸線で2005年秋から通勤形電車321系を投入する関係で捻出されるJR京都・神戸線の201系に順次置き換えていく予定にしているという。ちなみに、日根野区に配置されている「サハ102-1」は改造車で、元は「サハ103-385」であった。

なお、JR西日本の車両の中には、内装の変更はせず、車外の形式番号だけを国鉄時代の丸ゴシック体から同社による新製車や改造車に見られる書体に変更したものもある。また、リニューアル車は、扉の開閉が、国鉄時代のギクシャクした開閉の仕方から、スムーズに閉まるようになったものもある。(ただし、開閉に要する時間は、前の閉まり方のほうがかからない。)

また、九州旅客鉄道(JR九州)については、唯一の地下鉄乗り入れのために直流で電化されている区間である筑肥線向けの車両が一部中間車を先頭車に改造した上で使用されている。車齢こそ若いもののATOに対応しない点などから地下鉄区間への乗り入れは大幅に減少している。

例外は北海道旅客鉄道(JR北海道)で、国鉄時代から1両も103系が配置されていなかった(そもそも入線した事すらなかった)が、1998年に東日本の廃車体が8両ほど入線している。電動車はなく、クハ、サハのみの編成を機関車牽引で北海道まで運び入れている。但し、この譲渡に関する情報は公開されておらず、これらの車両が何の目的で北海道に集められたのかも分からないが、鉄道総研の所有物であったらしい。目撃情報によると、「大半の車両が窓、扉等の大幅な埋め込み、車体の延長又は各部の欠き取り、クーラーの撤去、車番のRTRI-**への変更等がなされており、異様だった」とのことである。

その後は、苗穂工場内に留置されていた。工場内を移動する事はあったが、関係者以外には非公開で、使用目的も明かされていなかった。いつの間にか消滅しているため現在ではその姿を見る事が出来ない。噂によれば、衝突実験に使われたとの事だが、これらの車両から集められたデータが何の役に立ったのかも不明のままである。

参考 北海道へ渡った車両
クハ103・・・396号、481号、482号、719号、724号 
サハ103・・・230号、417号 他に形式・車番不明1両
これ以外にも103系を使っての試験がいくつかあった。
  • 910番台(但し、電動車のみ):国鉄が開発中だった「超多段バーニア制御」(CS-30)の試験搭載車。山手線で使用された。CS-30は、103系1000番台の制御器(CS-40)に生かされた。山手線が完全205系化された際、転属に際しCS-20搭載車と連結するためには制御器を交換する必要があった為、コスト等の関係から付随車に改造された。
  • DDM試験(モハ103-502号):東日本が開発中だったダイレクト・ドライブモーターの試験搭載車。ACトレインとの比較実験に用いられた。
  • AU720搭載;松戸電車区所属車を中心にクーラーを209系と同タイプの物に交換した。効果の程は不明だが、結局は一般車と区別無く廃車されている。また、JR西日本日根野電車区でも同様の工事を施工された車両が登場している。
2004年にインドネシアに元武蔵野線の103系が譲渡された。
  • 元E20・・・クハ103-815、モハ103-752、モハ102-2009、クハ103-822
  • 元E21・・・クモハ103-105、モハ102-231、サハ103-246、クハ103-597
  • 元E22・・・クハ103-359、モハ103-654、モハ102-810、クハ103-384
  • 元E27・・・クモハ103-153、モハ102-321、サハ103-210、クハ103-632


車両塗装

ファイル:乗り物 001.01.jpg
大阪環状線仕様103系車両(1992年夏頃に京橋駅で撮影 かつては片町線(学研都市線)でも使用されていた)
JR西日本リニューアル車(大阪環状線)
JR東日本 低運車(鶴見線)
瀬戸内色(山陽本線・呉線)

101系同様、103系では車両塗色にラインカラーが制定されて用いられ、民営化後の現在でも使用されている。

各路線の塗装等については国鉄時代に決められた、以下の5色がある。なお塗色の号数呼称は、1983年に定められた「国鉄車両関係色見本帳」に準拠。撤退や塗装変更などで現在では当該塗色の車両が見られない路線もある。

また、民営化前後に各地域カラーが登場している。

  • 仙石線…スカイブルー(青22号)→「SENSEKILINE色」(青と白、線名のロゴが入っていた。)俗に「仙石更新」と呼ばれる特別のリニューアル改造(窓の上段下降式サッシ化、前面窓の2枚窓化、ベンチレーター撤去、その他室内各部の更新)がなされていたが、205系3100番台に置き換えのため消滅。但し、緊急予備車として1編成が仙台車両センター宮城野派出所に留置中。
  • 中部地区(中央西線)…スカイブルー(青22号)→「中京(JR東海)色」(白色にオレンジと緑色の帯がはいる。)313系等に置き換えられ消滅。(最終配置:神領電車区
  • 岡山地区…「岡山マスカット色」(薄緑に白帯3本)2004年(平成16年)10月のダイヤ改正213系電車に置き換えられ、一時は定期運用離脱したが、現在は2編成ほどが復帰している。(岡山電車区電車センター
  • 広島地区…「瀬戸内色」(クリーム地に青帯)山陽本線呉線可部線で活躍。塗装は115系に準じる。(広島運転所
  • 播但線…ワインレッド。側面に〔JR BANTAN103〕と書かれている。(網干総合車両所
  • 加古川線…エメラルド。105系風の前面には黒色のアクセントが入り、側面には〔JR KAKOGAWA103〕と書かれている。加古川線の電化開業(2004年12月19日ダイヤ改正)に伴い運用を開始した。(加古川鉄道部
  • 桜島線(JRゆめ咲線)…「ユニバーサルスタジオカラー」(森ノ宮電車区)。正確には印刷されたフィルムを貼り付けたラッピング車両。ユニバーサルスタジオのアトラクションなどに関するものが印刷されている。

斜体は既に定期運用から撤退した(車両配置のない)路線(電車区)

車種分類

通勤形車両として大量に生産されたことから、新造車両として製造された時期等により様々な設計変更や後述する番号との重複を避けるために行われる。その為、製造番号の車両番号を変更することにより分類わけを行うことが出来る。ここではそれを中心に示す。
  • 500番台(制御車のみ):Mc編成の偶数向きに連結された車輌。低運非ユニット窓で1~177と同形態。
  • 700番台(制御車のみ):クハ103-499の続番。500番台との干渉を避けるためで基本的には269~499と同形態の高運冷房付きユニット窓車。一部は武蔵野線・中央総武緩行線用として非ATC仕様で生産されたものもある。1978年登場。
  • 2000番台(電動車):モハ102-899の続番。試作車である900番台と後述の1000番台との干渉を避けるために発生した車種で基本的に~899と同形態(冷房・ユニット窓)。1980年登場。
また、地下鉄対応車両として以下の車両が以下の路線向けに新規製作された。なお、括弧内は対応する地下鉄路線。
  • 1000番台:常磐線各駅停車営団地下鉄千代田線
    全車10両編成として新製されたもので、ATC機器搭載のため乗務員室後ろの戸袋窓が無い。
    常磐線各駅停車からは、1986年(昭和61年)頃までに使用終了。常磐線快速に転属し使用されていたが、2004年(平成16年)年3月を最後にすべての1000番台の使用が終了した。(松戸電車区
    また、1編成のみ東西線乗り入れ用に転属した編成も存在したが、こちらも1200番台と共に使用終了した。(三鷹電車区
  • 1200番台:中央線・総武線(各駅停車)東京地下鉄東西線
    全車7両編成として新製されたもので、乗務員室後ろの戸袋窓がある。第1編成以外は全車ユニット窓である。
    2003年(平成15年)に使用終了。2004年(平成16年)に廃車。(三鷹電車区
    なお、鎌倉総合車両所に入れ替え用として「クモハ102-1201」が使用されており、前面は改造によって301系の様になっている。塗装は黄に赤と緑のストライプというオリジナルの物。
  • 1500番台:筑肥線福岡市地下鉄空港線
    全車6両編成として新製。
    車体や内装は201系電車、先頭部は105系電車と同様のスタイルを採っており、103系で唯一新製時から戸袋窓が無い。現在も唐津運輸区に配置され、一部は3+3の編成にされている。
基本的には閑散路線での使用を前提としていないが、JR移管後にそのような用途に使用するために改造を受けた車両もある。
  • 2500番台(但し、制御車、制御電動車のみ):モハ102からの改造車。新設された運転台は高運転台登場後なのにも関わらず、同社の方針で低運転台・シールドビームの「1次改良型」にされた。制御電動車はかつて片町線関連の運用の関係で電気連結器を装備し、5000番台を名のっていた。
  • 2550番台(但し、制御車のみ):モハ103からの改造車。当然の事ながらパンタグラフが撤去されたが、その他は2500番台とほぼ同じ仕様になっている。
  • 3500番台(JR東日本):八高線の増発のため、他線区から転入した0番台を半自動ドア増設改造したもの。3000番台と共通運用で2005年3月まで使用された。2005年4月に廃車。
  • 3500番台(JR西日本):新規に電化された播但線用としてJR西日本が改造。塗色はワインレッド(えんじ色)で、現在は全9編成が網干総合車両所に所属している。種車は改造費を押さえるためにMc+M`が選ばれ、当時の他の103系に倣い、体質改善工事と称されるリニューアル改造も施行している。新設された運転台は、2500番台同様、低運転台である。また、ワンマン運転に対応させるために一部窓形状が異なり、側面にワンマン特有の出入口を表示するLED表示機を取り付けている。なお、JR西日本において3500番台はクモハのみなので、JR東日本の3500番台と番号の重複は発生していなかったが、JR東日本車が2005年4月に廃車となったため、重複は解消された。2005年7月現在、全9編成のうち、3507、3508、3509の編成にはトイレ敷設工事がなされている。また、ラッシュ時などには基本編成の2両編成に更に2両編成を連結して4両編成で走行している。播但線で使用されている車両は103系の中で初の基本編成が2両編成という車両でもあるといわれている。
  • 3550番台:加古川線の電化開業用に電動車ユニットに運転席を取り付けた車両。先頭部に貫通扉を取り付けた点、既に体質改善工事が終了していたため、工事済の車両を種車に選んだ点が異なる。また、JR西日本では同形式初のトイレ設置を行っている。窓下2灯のヘッドライトも事業用車を除くと1500番台以来である。
  • サハ102:片町線松井山手駅での分割・併合を行うためにサハ103から改造された車両。付属編成のため、運転台が必要ないことからこの車両が造られた。電気連結器を取り付ける際に床下機器の関係で通常の車両とは向きが逆になっている。余談ながら片町線(学研都市線)は全線電化後の運用に際して松井山手駅で分割・併合を行っており、2005年現在は京田辺駅で実施されている。
他形式から改造により103系に編入された以下の車両がある。
拝島駅の3000番台
  • 3000番台:旧性能車である72系アコモ改造車の車体のみを生かす形で改造。冬季半自動扉を装備。5編成20両が八高線川越線で使用された。川越車両センター配置。写真のハエ53編成が残存している。
  • 2000番台(但し、制御車のみ):クハ100からの改造車。主に関西本線で使用。今も現役車がいる2500、2550番台とは違い、既に全廃されている。
  • 2050番台(但し、制御車のみ):クハ101からの改造車。主に阪和線で使用。クーラーが設置されなかった事もあり、2000番台同様既に全廃されている。
  • 750番台(但し、付随車のみ):サハ101からの改番。延命や冷改もされたが、2002年に「サハ103-765」の廃車をもって全廃。
なお、103系車両の中には、改造によって105系電車となったものがある。それについては、国鉄105系電車を参照のこと。

関連項目

外部リンク

103系ホームページ