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「大阪中央郵便局」の版間の差分

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'''大阪中央郵便局'''(おおさかちゅうおうゆうびんきょく)は、[[大阪府]][[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]]にある[[郵便局]]。[[郵政民営化|民営化]]前の分類では[[集配郵便局|集配]][[普通郵便局]]であった。
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== 概要 ==
== 概要 ==
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前身である「大阪郵便役所」は[[1871年]](明治4年)の郵便制度開始と同時に国内3ヶ所に設けられた郵便役所のひとつである。
前身である「大阪郵便役所」は[[1871年]](明治4年)の郵便制度開始と同時に国内3ヶ所に設けられた郵便役所のひとつである。
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=== 併設施設 ===
=== 併設施設 ===
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:[[近畿地方|近畿]]2府4県(大阪府、[[兵庫県]]、[[京都府]]、[[奈良県]]、[[滋賀県]]、[[和歌山県]])に所在する直営店を受け持つ統括店である。
* 民営化前は当局に「大阪中央郵便局[[日本郵政#グループ共通事務受託(集約化)|共通事務センター]]」が置かれていた。
* 民営化前は当局に「大阪中央郵便局[[日本郵政#グループ共通事務受託(集約化)|共通事務センター]]」が置かれていた。

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老朽化・土地の有効利用という観点から、民営化に際して[[高層ビル]]に建て直し、隣接する[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]所有のアクティ西ビルと大弘ビルを併せた3施設(約1.3ha)を一体的に開発する計画をしている。JR西日本は手狭な所有地の活用を以前から模索しており、中央郵便局と一体的に開発することにより双方の資産有効活用に繋がるとの意見が合致したためである。具体的には[[2008年]][[12月5日]]に、地上40階、地下3階、高さ187mの新ビルを[[2009年]]に着工、[[2012年]]に竣工する計画だと発表された<ref>[http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120501000641.html 大阪中央郵便局を再開発 高層ビル、劇場も併設]</ref> 。高層階は1フロア900坪ほどのオフィスビル、中層階には座席数1700席の劇場、低層階には郵便局や商業施設を設ける予定。 劇場は[[オリエンタルランド]]に賃貸し、運営を任せることで合意されている。
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2009年5月7日 (木) 07:41時点における版


大阪中央郵便局
基本情報
正式名称 大阪中央郵便局
前身 大阪郵便役所、大阪郵便局
局番号 41061
設置者 郵便局株式会社
所在地 530-0001
大阪市北区梅田一丁目3番1号 大阪駅前第1ビル1階
貯金
店名 ゆうちょ銀行 なし
保険
店名 かんぽ生命保険 代理店
特記事項
郵便窓口は、郵便局会社(9時から21時)とゆうゆう窓口(21から翌9時)をあわせて24時間営業
保険窓口は平日18時まで営業
貯金窓口は併設されておらず、ビル2Fのゆうちょ銀行大阪支店を利用する形となる。
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ゆうちょ銀行 大阪支店
施設情報
正式名称 ゆうちょ銀行大阪支店
局番号 41061
取扱店番号 410610
所在地 大阪市北区梅田一丁目3番1号 大阪駅前第1ビル2階
特記事項 2009年5月7日以降、大阪中央郵便局旧局から移転し単独店舗化した。
窓口は18時まで営業。
ATMは、2F(窓口営業時間内のみ稼働)の他、1F(大阪中央郵便局内出張所)とB2F(大阪駅前第1ビル内出張所)に店舗外扱いのATMがあり
1F設置のATMのみ、ATMホリデーサービス実施、平日と土曜はほぼ24時間営業(一部の日を除く)
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大阪中央郵便局(おおさかちゅうおうゆうびんきょく)は、大阪府大阪市北区にある郵便局民営化前の分類では集配普通郵便局であった。


概要

住所:〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目3番1号 大阪駅前第1ビル1階(旧所在地・大阪府大阪市北区梅田三丁目2番4号)

前身である「大阪郵便役所」は1871年(明治4年)の郵便制度開始と同時に国内3ヶ所に設けられた郵便役所のひとつである。

  • 1日の利用者数:約1万人
  • 1日の取扱郵便物数:約300万通
  • 1日の貯金・保険等の受払金額:約48億円

併設施設

近畿2府4県(大阪府、兵庫県京都府奈良県滋賀県和歌山県)に所在する直営店を受け持つ統括店である。

ゆうちょ銀行大阪支店(取扱店番号:410610)は、2009年5月7日より単独店舗化したが、同じビルの2Fに所在する。


分室

分室はなし。以下は過去に存在した分室である。

  • 北浜東分室(41061A) - 2007年(平成19年)に廃止。代替として「北浜東郵便局」(41291)が設置された。開設時の名称は「逓信局内分室」。
  • 大阪中央市場内分室(41061B) - 1992年(平成4年)に廃止。代替として「大阪中央市場内郵便局」(40296)が設置された。
  • 高等裁判所内分室(41061C) - 2007年(平成19年)に親局の変更が行われ、「北浜郵便局 高等裁判所内分室」(41004A)となった。開設時の名称は「控訴院内分室」。
  • 毎日ビル内分室(41061E) - 1999年(平成11年)に廃止。代替として、「堂島アバンザ郵便局」(40333)が設置された。
  • 空港内分室(41061H) - 2006年(平成18年)に改称・親局の変更が行われ、「豊中郵便局 伊丹空港内分室」(41085A)(後に「豊中南郵便局 大阪国際空港内分室」(41773A)へ再改称・親局変更)となった。開設時の名称は「飛行場分室」。
  • ホテルナニワ分室 - 1952年(昭和27年)に廃止。
  • 通信局内分室 - 1969年(昭和44年)に廃止。
  • 大阪駅内分室 - 1978年(昭和53年)に廃止。

建築・設計

当時の逓信省営繕課の吉田鉄郎による設計で、施工は清水組(現・清水建設)、1939年(昭和14年)竣工。西洋近代建築を脱却した現代建築であるとして、高い評価を得ている。

荘厳なグレーのタイルの外壁、シャープな輪郭、階が高くなるにつれて窓が少なく、階高が低くなる割付けにも独自のモダンな美意識が表されている。

来日したドイツの建築家ブルーノ・タウトが、「伊勢神宮、桂離宮にも通じる合理性・機能性と美しさが融合した、モダニズムの傑作」と、この建物を高く評価した。

高層化計画

旧局舎

老朽化・土地の有効利用という観点から、民営化に際して高層ビルに建て直し、隣接するJR西日本所有のアクティ西ビルと大弘ビルを併せた3施設(約1.3ha)を一体的に開発する計画をしている。JR西日本は手狭な所有地の活用を以前から模索しており、中央郵便局と一体的に開発することにより双方の資産有効活用に繋がるとの意見が合致したためである。具体的には2008年12月5日に、地上40階、地下3階、高さ187mの新ビルを2009年に着工、2012年に竣工する計画だと発表された[1] 。高層階は1フロア900坪ほどのオフィスビル、中層階には座席数1700席の劇場、低層階には郵便局や商業施設を設ける予定。 劇場はオリエンタルランドに賃貸し、運営を任せることで合意されている。

なお、貴重な近代建築として保存を求める声が強くあり、日本建築学会が、生田正治日本郵政公社総裁(当時)と麻生太郎総務大臣(当時)、關淳一大阪市長(当時)、西川善文日本郵政社長宛てに3度にわたって「保存要望書」を提出している[2]。これを受けて郵政公社は、局舎の一部を新しいビル内の吹き抜けスペースに移築し保存することとした。

2009年3月10日、日本郵政は、保存を求める声があがっている当郵便局を当面、建て替え工事の着工を見送る方針を鳩山総務相に伝えたということが発表された。日本郵政は、今後、文化庁などと計画見直しについて協議する。[3]

沿革

  • 1871年4月20日(明治4年3月1日) - 中之島に「大阪郵便役所」として開設[4]。(日本郵便制度の開始)
  • 1873年(明治6年) - 「大阪郵便役所」となる。
  • 1875年(明治8年)1月1日 - 「大阪郵便局」(一等)となる。翌日より為替取扱を開始。
  • 1877年(明治10年)2月 - 貯金取扱を開始。
  • 1885年(明治18年) - 電信取扱を開始。
  • 1889年(明治22年)7月16日 - 「大阪郵便電信局」となる。
  • 1903年(明治36年)4月1日 - 「大阪郵便電信局」を廃し、「大阪中央郵便局」(二等局)を設置するも、同年12月5日に「大阪郵便局」に戻す。
  • 1910年(明治43年)4月1日 - 「大阪中央郵便局」(一等局)に改称。
  • 1927年(昭和2年)1月16日 - 「逓信局内分室」を設置。
  • 1929年(昭和4年)4月21日 - 「控訴院内分室」を設置。
  • 1932年(昭和7年)8月1日 - 「中央市場内分室」を設置。
  • 1947年(昭和22年)6月1日 - 「控訴院内分室」を「高等裁判所内分室」に改称[5]
  • 1947年(昭和22年)10月1日 - 北区北扇町のホテルナニワ内に「ホテルナニワ分室」を設置。
  • 1949年(昭和24年)7月1日 - 「逓信局内分室」を「郵政局内分室」に改称。
  • 1952年(昭和27年)3月10日 - 池田市玉坂町の伊丹飛行場内に「飛行場分室」を設置。同日「ホテルナニワ分室」を廃止。
  • 1952年(昭和27年)11月6日 - 「郵政局内分室」を、北区中之島六丁目から東区京橋三丁目に移転。跡地に同日「通信局内分室」を設置。
  • 1954年(昭和29年)6月16日 - 「高等裁判所内分室」において、和文電報受付事務の取扱を開始。
  • 1955年(昭和30年)6月15日 - 「飛行場分室」において、電話通話および電報受付事務の取扱を開始。
  • 1956年(昭和31年)7月1日 - 「高等裁判所内分室」において、電話通話事務の取扱を開始。
  • 1956年(昭和31年)8月1日 - 北区堂島船大工町の毎日大阪会館内に「毎日ビル内分室」を設置。
  • 1956年(昭和31年)10月5日 - 「郵政局内分室」において、電話通話および和文電報受付事務の取扱を開始。
  • 1957年(昭和32年)4月15日 - 「通信局内分室」において、電話通話および和文電報受付事務の取扱を開始。
  • 1958年(昭和33年)10月1日 - 「飛行場分室」を「空港内分室」に改称。
  • 1969年(昭和44年)2月1日 - 「空港内分室」を兵庫県伊丹市小坂田から大阪府豊中市大字麻田に移転。
  • 1969年(昭和44年)6月10日 - 「通信局内分室」を廃止。同日「大阪駅内分室」を一時閉鎖。
  • 1970年(昭和45年) - 局に窓口集配・普通郵便・特殊郵便・小包郵便の4部を設置[6]
  • 1972年(昭和47年)4月10日 - 「高等裁判所内分室」を、北区若松町から同区絹笠町に移転。
  • 1978年(昭和53年)10月1日 - 「大阪駅内分室」を廃止。
  • 1990年(平成2年)3月23日 - 花の万博の開催に合わせ、大阪市周辺の主な郵便局40局において、風景印を花をかたどった変形印に変更(当局は北区の花であるバラ、「郵政局内分室」は中央区の花である、「空港内分室」は豊中市の花であるバラ)。
  • 1991年(平成3年)10月1日 - 外国通貨の両替および旅行小切手の売買に関する業務取扱を開始。
  • 1992年(平成4年)11月9日 - 「中央市場内分室」を廃止。代替として「大阪中央市場内郵便局」を設置。
  • 1999年(平成11年)4月1日 - 「毎日ビル内分室」を廃止。代替として「堂島アバンザ郵便局」を設置。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 「郵政局内分室」を「北浜東分室」に改称。
  • 2006年(平成18年)8月1日 - 「空港内分室」を「豊中郵便局」に移管し、「伊丹空港内分室」に改称[7]
  • 2007年(平成19年)7月30日 - 「高等裁判所内分室」を「北浜郵便局」へ所属変更、ならびに「北浜東分室」を廃止し、「北浜東郵便局」を設置。
  • 2007年(平成19年)10月1日 - 民営化に伴い「大阪中央郵便局共通事務センター」を廃止、併設された郵便事業大阪支店、ゆうちょ銀行大阪支店に一部業務を移管。当初はかんぽ生命保険大阪支店(統括支店)も入居する計画があったが、完全民営化を控えていることもあり、日本郵政グループ大阪ビル内に設置された。
  • 2008年(平成20年)5月7日 - 郵便事業大阪支店のみ梅田スカイビル北(「大阪小包集中局」跡地)に移転。郵便事業大阪支店大阪駅前分室を併設。
  • 2009年(平成21年)5月5日 - 移転前最後の営業となる。エラー: {{予定}}は廃止されましたので使用しないでください。
  • 2009年(平成21年) 5月7日 - 大阪駅西地区の再開発に伴い、近接の大阪駅前第1ビル1Fに郵便事業大阪支店大阪駅前分室とともに移転。
    • ゆうちょ銀行大阪支店は同ビル2Fへ移転する(空中店舗化)。なお同一の建物に設置されるため、東京中央郵便局仮店舗とは異なり、郵便局側に貯金窓口(ゆうちょ銀行代理店業務)は設置されない。

取扱内容

大阪中央郵便局

郵便事業大阪支店大阪駅前分室

  • ゆうゆう窓口 - 郵便局会社の郵便窓口の取扱時間外(21時から翌9時)に、郵便物等の引受及び切手類の販売のみ行う。大阪駅前分室での不在留置郵便物等の受け取りはできない。

なお、かつて当地にあった郵便事業大阪支店は2008年(平成20年)5月7日に、梅田スカイビル北の社屋(大阪小包集中局跡地)に移転された。

ゆうちょ銀行大阪支店

アクセス

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ 大阪中央郵便局を再開発 高層ビル、劇場も併設
  2. ^ 日本建築学会 要望書・提言
  3. ^ 東京中央郵便局、保存部分を拡大…大阪は着工見送り
  4. ^ 山口修監修 『全国郵便局沿革録 明治編』 日本郵趣出版 1980年12月28日発行
  5. ^ 昭和22年6月10日付官報(第6119号)逓信省告示第百九十四号
  6. ^ 郵政歴史年表
  7. ^ 日本郵政公社ホームページ「郵便局の改廃情報」平成18年7月10日発表分