静岡県立農林環境専門職大学
静岡県立農林環境専門職大学 | |
---|---|
正門 | |
学校設置 | 2020年 |
創立 | 1900年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 静岡県 |
本部所在地 | 静岡県磐田市富丘678-1 |
キャンパス |
本部(静岡県磐田市) 実習圃場(静岡県磐田市) 機械研修場(静岡県掛川市) 実習協力牧場および宿泊施設(静岡県富士宮市) 実習協力牧場(静岡県菊川市) 演習林(静岡県浜松市) |
学部 | 生産環境経営学部 |
ウェブサイト | https://shizuoka-norin-u.ac.jp/ |
静岡県立農林環境専門職大学(しずおかけんりつのうりんかんきょうせんもんしょくだいがく、英語: Shizuoka Professional University of Agriculture)は、静岡県磐田市富丘678-1に本部を置く日本の公立専門職大学である。2020年に設置された。専門職大学の略称は静岡農専大、愛称は「アグリフォーレ」。
概観
大学全体
静岡県立農林環境専門職大学は、2020年(令和2年)4月に新設された専門職大学である[1]。静岡県立農林大学校を前身とし[1]、静岡県により設置された公立専門職大学である[2]。静岡県磐田市に本部を設置しており[3]、県内各地に機械研修場、牧場、演習林などを設置している[4]。農林業の現場で必要となる知識や技術を教授し[5]、農山村の景観、環境、文化を理解し地域社会を担う人材を養成することで[5]、静岡県の農林業や農山村地域の発展に資することを目指している[5]。専門職大学であるため、通常の大学とは異なり学部を卒業しても学士の学位は取得できない[6]。それに代わって、農林業学士(専門職)の学位が授与される[5]。なお、前身である静岡県立農林大学校においては、2005年(平成17年)より養成部門を修了した者に対して専門士の称号が与えられていた[1]。また、類似する名称の大学として、同じく静岡県により設置されていた静岡県立静岡農科大学が存在した。こちらは通常の大学であり、静岡県から国に移管され、のちに静岡大学農学部の礎となっており、静岡県立農林環境専門職大学とは無関係のため注意を要する。
建学の精神(校訓・理念・学是)
静岡県立農林環境専門職大学は、その理念として「耕土耕心」[7]を掲げている。これは、前身となった静岡県立農林大学校の校訓と全く同一である[7]。
教育および研究
静岡県立農林環境専門職大学は、日本で史上初めての農林業分野の専門職大学として発足した[8]。生産環境経営学部においては、農林業の基礎的な知識、技術を幅広く身に付けることを目指しており[9]、経営管理、生産理論・技術、一般教養・コミュニケーションスキル、農林業基礎に加え[9]、農山村の伝統・文化および地域社会について学ぶ[9]。設置初年度は27名が入学した[10]。
学風および特色
静岡県立農林環境専門職大学では、大学の愛称として「アグリフォーレ」[11]と称している。これは「agriculture」[11]と「forestry」[11]や「forest」[11]を組み合わせた造語である[11]。
沿革
略歴
1900年(明治33年)、農事試験場見習生規則に基づき[1]、農事試験場の種芸部、園芸部、蚕業部、分析部、病虫部において農業実務者の養成が始まった[1]。これが静岡県立農林環境専門職大学の源流とされる[1]。太平洋戦争終結後の1949年(昭和24年)になると、農業改良助長法に基づき静岡県立農業講習所が創設され[1]、農業改良普及員の養成が始まった[1]。1970年(昭和45年)、静岡県立農業講習所に併設される形で静岡県立農業中央専門研修所が発足した[1]。また、同年には静岡県立林業講習所も新設された[1]。翌年、静岡県立農業中央専門研修所と静岡県立農業講習所が統合され[1]、静岡県立農業中央専門研修所に一本化された[1]。さらに、1974年(昭和49年)には、各農事試験場のそれぞれの養成機関と静岡県立農業中央専門研修所が統合され[1]、静岡県立農業短期大学校と静岡県立林業短期大学校の2校に再編された[1]。1980年(昭和55年)になると、静岡県立農業短期大学校と静岡県立林業短期大学校は統合され[1]、静岡県立農林短期大学校となった[1]。1999年(平成11年)、静岡県立農林短期大学校は静岡県立農林大学校に改組され[1]、養成部(5学科各2年制)、研究部(2年制)、および、研修部を設置した。なお、2005年(平成17年)に養成部門が学校教育法の専修学校専門課程として認められたため[1]、養成部門の修了生に専門士の称号が授与されるようになった[1]。2020年(令和2年)、静岡県立農林環境専門職大学が発足した[1]。それに伴い、静岡県立農林大学校の養成部は2020年(令和2年)4月より学生募集を停止し[2]、研究部は2021年(令和3年)4月より学生募集を停止する[2]。静岡県立農林大学校の在校生が全て卒業する2022年(令和4年)3月までの間は、静岡県立農林環境専門職大学と並行して存続する。
年表
基礎データ
所在地
- 本部(静岡県磐田市)[2]
- 実習圃場(静岡県磐田市)[4]
- 機械研修場(静岡県掛川市)[4]
- 実習協力牧場および宿泊施設(静岡県富士宮市)[4]
- 実習協力牧場(静岡県菊川市)[4]
- 演習林(静岡県浜松市)[4]
象徴
校章は、一枚の葉が中心となり光を放出している状態を図案化したものである[12]。
教育および研究
組織
学部
短期大学部
大学関係者と組織
大学関係者一覧
施設
キャンパス
- 交通アクセス:
- 生産環境経営学部、短期大学部生産科学科に加えて、2022年(令和4年)3月までは静岡県立農林大学校も同じ敷地内に並存する。
寮
学生生活の特色として、生産環境経営学部の1年生と短期大学部の1年生は、全員がキャンパス内に設置された学生寮で共同生活を送る。なお、新しい学生寮を建設しており、2022年度(令和4年度)から新寮を供用する予定である。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 「沿革」『沿革|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ a b c d 静岡県立農林環境専門職大学『基本計画書』1頁。
- ^ 「Access」『アクセス|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ a b c d e f 静岡県立農林環境専門職大学『基本計画書』3頁。
- ^ a b c d e f 静岡県立農林環境専門職大学『設置の趣旨等を記載した書類』24頁。
- ^ 学校教育法第104条第1項。
- ^ a b 「Spirit of study」『基本理念|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ 「日本初農林業分野の専門職大学」『【公式】静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ a b c 「学びのポイントと配置科目」『農林環境専門職大学 4年制|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ 「農林専門職大が始動――コロナ禍でビデオ入学式――静岡」『日本農業新聞 - 農林専門職大が始動 コロナ禍でビデオ入学式 静岡』日本農業新聞、2020年4月8日。
- ^ a b c d e 「Nick name」『愛称・校章について|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ 「School badge design」『愛称・校章について|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
- ^ a b c 静岡県立農林環境専門職大学『設置の趣旨等を記載した書類』25頁。
- ^ 静岡県立農林環境専門職大学短期大学部『設置の趣旨等を記載した書類』23頁。
- ^ a b c 静岡県立農林環境専門職大学短期大学部『設置の趣旨等を記載した書類』24頁。
- ^ a b 「電車・バスで来校の方」『アクセス|静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部』静岡県立農林環境専門職大学。
公式サイト
- 【公式】静岡県立 農林環境専門職大学 農林環境専門職大学短期大学部 - 公式ウェブサイト
- 静岡県立農林環境専門職大学&農林大学校 (@noudai_shizuoka) - Instagram
- 静岡県立農林環境専門職大学・短期大学部【アグリフォーレ】&静岡県立農林大学校 (@spua_shizuoka) - X(旧Twitter)