コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小竹海広

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Assemblykinematics (会話 | 投稿記録) による 2021年9月9日 (木) 21:04個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (oldid=84337067(2021-07-04T05:43:15(UTC)時点の版)に復元。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

おだけ みひろ

小竹 海広
生誕 1990年(33 - 34歳)[1][2]
出身校 早稲田大学創造理工学部[3]
東京大学大学院工学系研究科[4]
職業 コピーライタークリエイティブディレクター[5]
代表作岡崎体育÷JINRO[6]、「【閲覧注意】あなたの隣に“それ”がいる」[7]、「ゼンショー×エヴァ」コラボレーション企画[5]、「#この指とめよう」屋外広告[8][9][注釈 1]
受賞 釜山国際広告祭 AD STARS 第11回 NEW STARS 銅賞[1]
ヤングスパイクスコンペティション Integrated 部門 2021年度特別賞[10][11]
公式サイト 一般社団法人「この指とめよう」
テンプレートを表示

小竹 海広(おだけ みひろ[5]、1990年〈平成2年〉[1][2] - )は日本コピーライタークリエイティブディレクター[5]TBWA\HAKUHODOなどを経て、The Breakthrough Company GO在籍[6][5]。「岡崎体育÷JINRO[6]「【閲覧注意】あなたの隣に“それ”がいる」[7]ゼンショー×エヴァ[5]などのCMを手掛ける。2021年1月、SNS誹謗中傷を抑制するために「#この指とめよう[注釈 1]」屋外広告を渋谷スクランブル交差点近くに設置[8][9]。同年5月には一般社団法人「この指とめよう」代表理事に就任した[12][13]。釜山国際広告祭 AD STARS 第11回「NEW STARS」銅賞 受賞者[1][14]

来歴・人物

早稲田大学創造理工学部建築学科では古谷誠章の研究室に所属し、卒業設計として「Hyper cycle city ー飛躍する自転車社会ー」に取り組んだ[3][注釈 2]東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了[2]。「東京大学i.school」ではティーチングアシスタントとしてワークショップ「自動運転技術がつくる未来の暮らし」に携わる[15]。2015年度修了で、千葉学研究室での修士論文は「Kinectを用いた建築的空間情報の記録・分析手法について」[4]。学生時代にTwitterで発信した投稿が話題になったことから、SNSにのめりこんでいったという[6]

広告業界に進み[6]J. Walter Thompson Japanでは「そばアレルギータトゥーチェッカー」に関与したことがある[6][16][17][注釈 3]。その後、TBWA\HAKUHODOに転職し、「岡崎体育÷JINRO」やマクドナルドの新入生応援メッセージ、エイプリルフール企画などにコピーライターとして参加[6]旭化成ホームプロダクツのCM「【閲覧注意】あなたの隣に“それ”がいる」は2018年の第5回ブレーンオンライン動画コンテストBOVAに出品され、ファイナリストとなった[20]。同年2018年には清水万里合とともに釜山国際広告祭AD STARSの第11回「NEW STARS」で銅賞を受賞している[1][2][14]

その後、ByteDanceのクリエイティブマネージャーを経て[21]三浦崇宏が設立した[22]The Breakthrough Company GOに在籍[5][10]。同社ではシン・エヴァンゲリオン劇場版ゼンショー各店のコラボレーション企画を推進[5]。2020年10月には小竹が発起人となり、SNSの誹謗中傷を抑制するためのメッセージ広告プロジェクト「#この指とめよう[注釈 1]」のクラウドファンディングを開始[8][9][23]田村淳氏らの共感も呼び[8][23][24]、321万6386円の資金を獲得[8][25]。翌2021年1月18日から同月30日まで、渋谷スクランブル交差点近くに屋外広告が掲げられた[8][9][注釈 1]。また、同年4月にはケアワーカーのケアを進める「care for careworkerプロジェクト実行委員会」でもコピーライティングを担当する[26]

さらに「#この指とめよう」を発展させ、同年5月25日に代表理事として一般社団法人「この指とめよう」を設立[12][27][13]。監視チームがSNSにおける誹謗中傷の多発を発見するとリアルタイムに啓発広告を表示させるもので、誹謗中傷や風評被害への対策を取り扱うシエンプレ社と提携している[28][13][12]メンタルケア情報開示請求損害賠償請求といった被害者へのサポートや、児童向け啓発本の作成・認定も計画[13][12][27]。しかし設立後すぐ、過去に小竹がTwitterで行っていた、芸能人に対する不適切な投稿などが問題となる[29][30][31]。同月30日に小竹は謝罪を表明し[29][30][31]、「方向性の見直しを含めて、関係各所との熟議を重ねて参ります。」とした[29][30][注釈 4]

主な受賞歴

  • 2018年 - 第5回ブレーンオンライン動画コンテストBOVAファイナリスト(「【閲覧注意】あなたの隣に“それ”がいる」で太陽企画の大柿鈴子と連名)[20]
  • 2018年 - 釜山国際広告祭 AD STARS 第11回「NEW STARS」銅賞(TEAM「SLACK MANIAC」として清水万里合と共同受賞)[1][14]
  • 2021年度- ヤングスパイクスコンペティション Integrated 部門 特別賞(「Elite Fish」で清水万里合と共同受賞)[10][11][注釈 5]

主な著作

脚注

注釈

  1. ^ a b c d 小竹が発起人となった「#この指とめよう」の屋外広告企画はCAMPFIREとThe Breakthrough Company GOが連携したプロジェクトとして、「みんなでつくる広告機構 AD FOR GOOD」により行われた[9]Twitterでの田村淳の関連ツイートは、「リツイート」が800件以上、「いいね」が3900件以上を集めたという[8]。屋外広告はMAGNET by SHIBUYA109 ビッグボードに設置され、写実的な指のグラフィックが特徴的であった[9][8]。また、「この指とめよう」は「ガジェット通信ネット流行語大賞2021上半期」にノミネートされている[32]
  2. ^ チーム「Smicco」として。古谷研究室の小竹のほかに、佐藤研究室や嘉納研究室の学生と3人チーム[3]
  3. ^ 「そばアレルギータトューチェッカー」は、2016年のACCクリエイティブ賞のインタラクティブ部門で銀賞(ACCシルバー)を[18]、2018年のクリオ賞 PR部門では銅賞を受賞した作品[16]。広告主は230そば街道推進委員会、広告会社はジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン、制作会社はシースリーフィルム[18][19]。2016年のACCクリエイティブ賞のクレジットではコピーライターはシニアクリエイティブディレクター兼任の麦田啓造のみだが[19]、スパイクスアジア2016や2018年のクリオ賞では麦田とともに、小竹もジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン所属のコピーライターとしてクレジットがある[16][17]
  4. ^ 謝罪文に記された日付は5月29日[29]。Twitter上に、「私が過去に、SNSで傷つけてしまった方や、その家族、関係者様、支援企業・運営関係の皆さま、全ての方に心からお詫びを申し上げます」「自分の未熟さを後悔し、反省しております」といった文面で[29][30]、謝罪文の画像をリプライ制限付きで投稿した[30]
  5. ^ 小竹はThe Breakthrough Company GO所属で受賞しており、清水はTBWA\HAKUHODO所属[10][11]

出典

  1. ^ a b c d e f 宣伝会議 編集部、小竹海広、清水万里合 (2019年5月17日). “令和なう。平成最後のNEW STARS受賞者のつぶやき — 釜山国際広告祭 AD STARS 2018レポート”. Adver Times. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  2. ^ a b c d 宣伝会議 編集部、小竹海広、清水万里合(2019年5月17日). “令和なう。平成最後のNEW STARS受賞者のつぶやき — 釜山国際広告祭 AD STARS 2018レポート - Part 3”. Adver Times. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  3. ^ a b c 早稲田建築作品展示会・公開講評会のお知らせ”. 早稲田大学理工学術院 創造理工学部 建築学科 小谷誠章研究室. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  4. ^ a b Thesis”. 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻建築意匠研究室(千葉学研究室). 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 食品産業新聞 2021.
  6. ^ a b c d e f g マスメディアン編集部 2019.
  7. ^ a b BOVA 2018.
  8. ^ a b c d e f g h 広報会議 編集部 (2021年1月15日). “SNS誹謗中傷ストップに向けたアクション「#この指とめよう」、渋谷に屋外広告を掲出”. Adver Times. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  9. ^ a b c d e f マスメディアン編集部. (2021年1月14日) “「#この指とめよう」SNS誹謗中傷を止める屋外広告が渋谷に掲出”. マスメディアン. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  10. ^ a b c d 2021 Young Spikes integrated competition 日本チーム GOLD/特別賞 受賞!”. CANNES LIONS JAPAN. (2021年2月25日) 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  11. ^ a b c Young Spikes Integrated Competition winners”. Spikes Asia. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  12. ^ a b c d 田内康介 (2021年5月25日). “「この指とめよう」中傷ツイート、啓発広告で半減めざす”. 朝日新聞. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  13. ^ a b c d ITmedia 2021.
  14. ^ a b c TEAM “SLACK MANIAC”: MEET MIHIRO ODAKE & MARIA SHIMIZU”. Welcome to AD STARS. AD STARS. 2021年5月29日(UTC)閲覧。(英語)
  15. ^ 【受講生募集】i.school KOMABA 2013年度冬学期 -イノベーション教育への招待”. 東京大学 i. school. (2013年10月9日) 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  16. ^ a b c Soba (buckwheat noodle) SOBA ALLERGY TATTOO CHECKER”. CLIO AWARDS. Clios. 2021年5月29日(UTC)閲覧。(英語)
  17. ^ a b SOBA ALLERGY TATTOO CHECKER”. Spikes Asia. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  18. ^ a b 2016 56th ACC CM FESTIVAL 入賞作品リスト インタラクティブ部門 ”. 一般社団法人 ACC. 2021年6月6日(UTC)閲覧。
  19. ^ a b 作品情報 作品番号 I1602919 商品名 そばアレルギータトゥーチェッカー”. ACC AWARDS. ACC. 2021年6月6日(UTC)閲覧。
  20. ^ a b 第5回(2018)の受賞作品”. ブレーンオンライン動画コンテスト「BOVA」. 宣伝会議. 2021年6月5日(UTC)閲覧。
  21. ^ 株式会社バベル (2019年11月20日). “株式会社バベル『アドテック東京 2019』に出展、特別無料セッションを開催 バベルブースセッション『マスに届ける広告から、一人を揺さぶる広告へ』”. PR TIMES. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  22. ^ ブレーン 編集部 (2017年3月10日). “博報堂、電通出身の2人が設立 新会社「GO」が目指す事業クリエイティブとは?”. ADVER TIMES. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  23. ^ a b 福田啄也 (2020年11月25日). “「誹謗中傷する気持ちを理解できる?」 田村淳らビジネス賢者に直撃 #この指とめよう”. 新R25. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  24. ^ 和田 2020.
  25. ^ 「SNS誹謗中傷」を減らすための啓発広告を掲出したい。#この指とめよう”. Good Morning. 2021年6月6日(UTC)閲覧。
  26. ^ care for careworkerプロジェクト実行委員会. “#ケアワーカーをケアしよう|コロナ禍の介護・福祉従事者に支援を!”. 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  27. ^ a b SNSでの誹謗中傷 抑止目指し団体設立 「この指とめよう」”. 毎日新聞. (2021年5月25日) 2021年5月29日(UTC)閲覧。
  28. ^ 中日新聞 2021.
  29. ^ a b c d e ネット中傷の啓発団体「この指とめよう」小竹代表、自らの暴言ツイートが問題視され謝罪”. 弁護士ドットコムニュース. (2021年5月30日) 2021年5月30日(UTC)閲覧。
  30. ^ a b c d e 岡田有花 (2021年5月31日). “「SNS誹謗中傷をなくす」団体代表、過去の誹謗中傷ツイートを謝罪”. ITmedia. 2021年6月4日(UTC)閲覧。
  31. ^ a b SNS中傷を抑止する団体の代表 過去の不適切ツイートを謝罪”. 毎日新聞. (2021年5月31日) 2021年6月4日(UTC)閲覧。
  32. ^ 『ガジェット通信 ネット流行語・アニメ流行語大賞2021上半期』ノミネートワードを大募集!”. ガジェット通信. (2021年6月4日) 2021年6月6日(UTC)閲覧。

参考文献

外部リンク

(対談・インタビュー)