アントニオバローズ
アントニオバローズ | ||||||
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現役期間 | 2008年 - 2010年 | |||||
欧字表記 | Antonio Barows[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 青鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2006年4月24日 | |||||
死没 | 2010年6月3日(4歳没) | |||||
父 | マンハッタンカフェ | |||||
母 | リトルアロー | |||||
母の父 | Kingmambo | |||||
生国 | 日本 | |||||
生産者 | 前川隆範(新冠町) | |||||
馬主 | 猪熊広次 | |||||
調教師 | 武田博(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 9戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 | 9952万1000円[1] | |||||
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アントニオバローズ(2006年4月24日 - 2010年6月3日)は日本の競走馬である。2009年シンザン記念(GIII)の勝ち馬。
経歴
北海道新冠町、前川隆範牧場の生産馬。前川牧場は夫婦2人で農業を兼業する小規模牧場で、のちにこの馬が勝利するシンザン記念が重賞初勝利となった[2]。本馬は1歳時に北海道セレクションセールへ上場され、「バローズ」の冠で知られる猪熊広次に1543万5000円で売却された[3][4]。
主戦騎手の角田晃一は2歳の夏から「相当走る」と期待をかけていたが、2008年8月のデビュー戦はスムーズにレースを運べず2着に敗れ、勝ち上がった2戦目も抜け出してから物見をしていた[5]。2009年、3歳1月で勝利したシンザン記念も、スタートで出遅れる、折り合いを欠く、コーナーでは外に膨れるという有り様だったが、粗削りながら能力の高さを見せる馬に、角田はクラシックへの期待を口にしていた[5]。
その後は弥生賞を右肩跛行で出走取消[6]、皐月賞(単勝12番人気9着)も滞在馬房の貸付申請を忘れて美浦経由での中山入場[7]とトラブルが続いたが、プリンシパルステークス2着で出走権を獲得した東京優駿(日本ダービー)では、2着リーチザクラウンにアタマ差までせまる3着に入った[8][9]。
ダービー後は秋の注目馬と目されることもあった[10]アントニオバローズだが、秋は喘鳴症に悩まされ、神戸新聞杯は11着、菊花賞は最下位18着に沈んだ[11]。休養を挟んだ2010年2月のバレンタインステークス(16着)後、喘鳴症が再発して手術を行ったが、放牧先への移送中に肺炎を発症。その後は栗東トレセンの診療所で治療を行っていたものの回復せず、6月3日、肺胸膜炎のため予後不良となり、安楽死の処置がとられた[12]。
競走成績
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | ||
2008 | 8. | 3 | 小倉 | 2歳新馬 | 15 | 8 | 15 | 1.4(1人) | 2着 | 角田晃一 | 54 | 芝1800m(良) | 1:48.6 (35.1) | 0.2 | メイショウドンタク | |
12. | 20 | 阪神 | 2歳未勝利 | 18 | 5 | 10 | 1.9(1人) | 1着 | 角田晃一 | 55 | 芝1400m(良) | 1:22.1 (35.5) | -0.4 | (ゼットオーラ) | ||
2009 | 1. | 11 | 京都 | シンザン記念 | GIII | 14 | 1 | 1 | 3.3(2人) | 1着 | 角田晃一 | 56 | 芝1600m(良) | 1:35.3 (35.2) | 0.0 | (ダブルウェッジ) |
4. | 19 | 中山 | 皐月賞 | JpnI | 18 | 7 | 14 | 70.6(12人) | 9着 | 角田晃一 | 57 | 芝2000m(良) | 2:00.3 (36.4) | 1.6 | アンライバルド | |
5. | 9 | 東京 | プリンシパルS | OP | 17 | 2 | 4 | 3.0(1人) | 2着 | 角田晃一 | 56 | 芝2000m(良) | 1:59.9 (35.1) | 0.0 | ケイアイライジン | |
5. | 31 | 東京 | 東京優駿 | JpnI | 18 | 5 | 10 | 23.3(8人) | 3着 | 角田晃一 | 57 | 芝2400m(不) | 2:34.4 (39.8) | 0.7 | ロジユニヴァース | |
9. | 27 | 阪神 | 神戸新聞杯 | JpnII | 14 | 5 | 8 | 3.8(2人) | 11着 | 角田晃一 | 56 | 芝2400m(良) | 2:26.2 (36.1) | 2.0 | イコピコ | |
10. | 25 | 京都 | 菊花賞 | JpnI | 18 | 4 | 8 | 26.2(10人) | 18着 | 角田晃一 | 57 | 芝3000m(良) | 3:07.7 (39.4) | 4.2 | スリーロールス | |
2010 | 2. | 13 | 東京 | バレンタインS | OP | 16 | 4 | 8 | 3.7(1人) | 16着 | 角田晃一 | 56 | 芝1400m(稍) | 1:23.6 (36.3) | 1.5 | (ゲイルスパーキー) |
血統表
アントニオバローズの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 マンハッタンカフェ 1998 青鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンス1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *サトルチェンジ1988 黒鹿毛 |
Law Society | Alleged | ||
Bold Bikini | ||||
Santa Luciana | Luciano | |||
Suleika | ||||
母 *リトルアロー Little Arrow 1998 鹿毛 |
Kingmmbo 1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
母の母 Born a Lady1981 鹿毛 |
Tentam | Intentionally | ||
Tamerett | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud F.No.2-d | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Native Dancer:M4×M5, Almahmoud:M4×S5 | [§ 4] | ||
出典 |
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脚注
- ^ a b c d e f g “アントニオバローズ”. JBBA. 2015年7月5日閲覧。
- ^ 後藤正俊. “ダービーを彩った騎手と牧場”. 日本競走馬協会. 2015年7月5日閲覧。
- ^ “2007年度 北海道セレクションセール サラブレッド 1歳”. JBBA. 2015年7月5日閲覧。
- ^ 鈴木正 (2011年2月18日). “開業が待ち遠しい角田厩舎”. UMAJIN. 2015年7月5日閲覧。
- ^ a b 井上達也 (2009年2月3日). “角田がバローズを強くする”. デイリー馬三郎. 2015年7月5日閲覧。
- ^ “アントニオバローズ、皐月賞直行が濃厚”. 日刊スポーツ (2009年3月11日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ “アントニオ手続き忘れ?美浦経由/皐月賞”. nikkansports.com. 2009年4月17日閲覧。
- ^ “【プリンシパルS】(東京)~ケイアイライジンとアントニオバローズがダービーの優先出走権を獲得”. ラジオNIKKEI (2009年5月9日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ “【ダービー】3着アントニオバローズ”. スポーツニッポン (2009年6月1日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ “第55回 春のクラシックを振り返る”. JRA-VAN (2009年6月8日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ “昨年ダービー3着…アントニオバローズ死す”. スポーツニッポン (2010年6月4日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ “アントニオバローズが死亡”. ラジオNIKKEI. 2010年6月3日閲覧。