蔵書印
蔵書印(ぞうしょいん)とは、所有者や所蔵者が本や書画に捺して自分がそれを所有したと宣言するための印、およびその印影のこと[1][2][3][4][5][6]。本の最初か最後のページに捺されることが多い。図書を所蔵する寺社、大名や藩校による文庫、図書館、個人の蔵書家、貸本屋などが捺す[5]。宋代の中国を発祥とし、明代以降に使用が広がり、日本で様々な形態に発展した[7][8]:4。印としては、公的な証明を示す印である官印の次に多くみられる[9]:79。蔵書印記、蔵印、所蔵印、収蔵印、図書印、伝領印、鑑蔵印[* 1]もほぼ同義[12][1][13]。書籍商が商品に捺した印や、借手が借りた本に捺した印も蔵書印に準じるものとして扱われる場合がある[14][* 2]。
様々な蔵書印の印影を集めた印譜を蔵書印譜という[1]。印影のみを掲載するものからそれぞれの使用者の略歴や捺された本の書誌情報などを解説したものまである。
蔵書印の歴史
中国での発祥
漢代の中国では、蔵書印を含む紙への印に先立つものとして、封泥への印が盛んに行われた[15]。荷物を縛った紐にかぶせた粘土を封泥というが、これに印を捺して、発送者の身分を示すとともに配達中に改竄があったときそれと分かるようにしたものである[9]:70-73。この官印や公印と呼ばれる種類のもので、特定の官職などにだけ使用が許された、権力の裏付けの伴う、公的な認証のための印だった[9]:70-73。
宋代の中国では、紙と印刷技術の普及、出版の発達、書画鑑賞の文化の発展に伴って、書画に捺すものとしての印章が発達した[9]:70-73。蔵書など収蔵物への印として確認されているもののなかでは、唐代の太宗の「貞観」印、玄宗の「開元」印が最古と言われる[1][12][16]。
明・清の時代になってからは、さらに広く蔵書印が使われ、趣味や賞玩の対象ともなった[9]:70-73[7][17]:111。
。
日本での発達
蔵書印は中国から日本や朝鮮、および漢字文化圏に含まれるその他の東アジアの国々に伝来した[7][19]。特に、日本での蔵書印の広まりは、中世以降、中国から宋元版の書物が盛んに輸入されたことと並行している[7]。所蔵者を示す意味で使われた印としては、8世紀の正倉院御物『杜家立成雑書要略』に捺された、光明皇后の「積善藤家」と「内家私印」の印が[7][8]:11-13[17]:111、蔵書専用の印としては『金剛場陀羅尼経』[* 4]に捺された「法隆寺一切経」印が[17]:111日本最古だと考えられる[* 5]。
奈良時代以降、平安時代頃までの書物では、上記のような蔵書印の使用例もあるものの、所蔵の事実は印ではなく識語として筆で書かれたものが多く見られる[21]:66-67。この時代の蔵書印は、寺社の経典への印のみが確認されている[21][* 6]。
大名などによる諸文庫が盛んになった鎌倉時代になって、日本における蔵書印の使用が本格的に行われはじめたと考えられる[17]:312。金沢文庫印は文庫印のさきがけとされる[8]:72。
書物が庶民に広まり読書人口が増えた江戸時代以降には、様々な形態の蔵書印が見られる[2]。藩校は堂々とした印をつくり[1][12]、国学者をはじめとする個人の蔵書家は独自の意匠や印文を用いた[8]:40。小説本には貸本屋の蔵書印が多く見られる[5]。蔵書印譜が編纂されるようになったのもこの頃からである[2]。
近代以降
蔵書印は本来、漢籍と和装本に対して使われるものだったが、近代になって流通の増えた洋装本にも同様に捺された[7]。
近代の図書館では、簡易なゴム印を蔵書印としたり、蔵書印の使用をやめてバーコードのついたタグなどでその機能を代用する場合がある[5][26]。日付を入れて、受入印の機能を兼ねさせる場合も多い[27]。 しかし、古典籍などの貴重書にはそのような事務的な印はふさわしくなく、意匠の整った伝統的な蔵書印がふさわしいという意見もあり、図書館においても蔵書印文化は完全にすたれてしまったわけではない[28][26]。
蔵書印の形態
典型的な蔵書印は、枠(郭)で囲われ、篆書体の漢字で所有者の名や号を記した朱印である。それ以外にも、次のように多彩な形態をとる。
- 印の色
- 朱色(朱印)がもっとも多く、次に墨色(黒印、墨印)が多い[8]:78,80[30]。朱は経年劣化による褪色をしにくいため実用的にも優れ、見た目の上でも墨と紙の色によく調和するためよく使われた[8]:76-79,80-82[31]。一方、本来は朱は高貴な色、公的な行事のための色とされ私用に使うべきではないとされていたことから、黒も用いられた[8]:76-79,82。禅の影響を受けた室町時代の日本では、華美さを避けて黒印が使われる傾向が強まったといわれる[8]:79。桃山時代以降には顔料精製技法の発展を受けて、岩本活東子「家在縁山東書会待賈堂」印や「美織屋文庫」印のような藍色の印、浜松藩校「克明館蔵書」印[* 9]のような青色の蔵書印も出現した[8]:79-80。ほかに黒、緑、梔子色[30]などがある[3][6]近代の図書館においては書物の現状を保存する観点から、浮き出し印や空押し印(エンボッシング)を使うことがある[26][7][8]:100。
- 印文
- 公印、寺社印、図書館など機関の蔵書印には、所有者の名前や号のあとに「蔵書」「蔵」「架蔵」「図書」「之印」「文庫」などの語句を加える、定型的な印文が多い[3][7]。個人の蔵書家の印には、詩句や和歌、利用者や後世の人々へのメッセージを記したものなど、様々な印文が見られる[32]。
- 書体
- 文字は一般の印章と同じく漢字の篆書を基本とする[3]が、楷書、行書、草書、連綿体平仮名なども用いられ[8]:70、まれにラテン文字も見られる[7][* 10])。特に国学者のものには、平仮名、片仮名、万葉仮名、神代文字を用いたものが多く見られる[8]:40。
- 印の形と大きさ
- 篆書体による文を枠(郭)で囲う様式が一般的[33]。郭の形は古印では正方形がほとんどだが、円形もある[8]:70-71。平安時代以降は、短冊形の郭、二重郭なども使われるようになった[8]:72。その他には、俵型、楕円形、菱形、瓢箪型、鼎型のものも見られる[3]。大きさは15cm角程度の大きなものから、6mm角程度の小さなものまである[7]。図書館では見逃されないように大型の印を用いることが多い[22]。
- 印材
- 印材としては、銅、鉄、金、銀、玉、石、陶、木、竹など様々なものが使われる[2]。奈良時代、平安時代のものは金属が多い[2]。近代の図書館では木印や水牛印が多く、より安価なゴム印も用いられる[34]。
- 捺印位置
- 蔵書印が本の上で捺される位置としては、表紙、見返し(表紙の裏面)、遊紙(表紙の次に入れられることのある白紙)、巻頭、巻末などがある[9]:79[34][8]:91-92。和漢書においては巻頭付近が多く、なかでも巻頭紙にある書名の下または上の余白、欄の上部、欄外余白がよく使われる[28][8]:92-95。洋装本の場合、基本的に標題紙の表か裏、もしくは遊紙に捺す[34][22][8]:98。巻末の余白に捺されることもある[4]。同一所蔵者が位置をずらして1冊に複数の印を捺すこともあり、たとえば乾隆帝が10の印を捺した本が残っている[35]。本文にかからず、旧蔵印と重ならないように捺すのがよいとされる[28]。
蔵書印の役割と用法
- 所蔵者の明示
- 押捺された品を帯出したり譲り受けた人にもともとの所蔵場所・所蔵者を知らせ、その品の散逸を防ぐことが蔵書印の主な機能である[5][4][36]。このため、蔵書印が捺されるのは単なる蔵書ではなく貸し出すことを前提とする蔵書であることが多い[37]。
- 鑑定眼に定評のある旧蔵者が示されていれば、その書物が善本であること、内容の信憑性が高いこと[21]:62[38]のあかしにもなりうる。また、著名人の所有物であることを示す蔵書印の存在によって、捺された本の収集品としての価値が高まることもある[39]。
- 蔵書印は所有者が変わるたびに加えられていくため、書誌学においてはその図書・書画の遍歴を解明するための手がかりのひとつとして使われる[40][1][4]。本来は所有者自身が固有の印を捺印するものとされるが、記録や整理のために後世の人間が過去の所有者の名の印を捺す場合や、伝来を偽り貴重なものであるかのように見せかけて販売するために捺す場合[1]、親子代々同じ蔵書印を共有する場合[40]などもあり、容易に実際の旧蔵者が同定できるとは限らない。そのため、持ち主が知られていない印と本も多く残っている[40]。
- 芸術的価値
- 愛書家をはじめとする個人の蔵書印のなかには、所有者を明らかにするという実用性を超え、その書物への愛着を表現するために意匠や印文を工夫して作られた蔵書印もある[1][4]。雅な蔵書印はそれ自体が芸術的価値を生んだり[22]、本の美しさを引き立てたりすることがあるとされる[41]。
- 印の使い分け
- 蔵書印には、蔵書への捺印専用に作られたものと、他の目的の印が流用されたものとがある[21][2][42]。同一の所蔵者が複数の蔵書印を持ち、対象書籍の種類や大きさなどによって使い分けることもよく行われる[2]。
- 図書館における用法
- 図書館は、利用者にとって借りた本と私物との区別がつきやすいようにするためと、盗難にあった際に発見されやすくするために[* 11]、館名を入れた蔵書印を捺す[34]。新しく蔵書とする本には、登録と同時に蔵書印を捺し、廃棄などのため除籍する際には取り消し線などで印を無効にする[43]:214,231。図書館蔵書での蔵書印は、利用者に私物と図書館の蔵書とを混同されないようにすることが目的であり、しばしば大型の目立つ印が用いられる[22]。
蔵書印に似ているもの
蔵書印に似ているものとして、製作者による落款印、受け入れ日付などを記した受入印、紙片として貼られる蔵書票などがある。以下、それぞれの概略とともに蔵書印との共通点、差異などを示す。
- 鑑蔵印
- 所蔵者を示して書籍に捺されるのが蔵書印であるのに対して、書画に捺されるのが鑑蔵印である[10]。所蔵者ではない人が、鑑定または鑑賞をしたという宣言のために捺す印も鑑蔵印に含まれる[16]。書籍への印と書画への印を区別せず合わせて蔵書印、蔵印、収蔵印ということもある。
- 受入印
- 図書館において、受入印(または登録印)は受け入れ年月日、本の登録番号などを記載することで本の管理を効果的に行うために捺される[27][34]。一方、蔵書印は利用者に本の所属先が分かるようにするために用いられる。このように区別はあるものの両者の役割はかなり重複する[45]。実際には業務効率化のため、館名と受け入れ年月日とを併記し、蔵書印と受入印を合わせた印を使う図書館も多い[27][43]:88-89。
- 落款印、蔵版印、魁星印
- いずれも作者や出版者によって本または作品に捺される。一方、蔵書印は本の所有者に帰属する[3]。
- 蔵書票
- 本の所有者を表示するための紙片であり、蔵書印と似た機能を果たす。蔵書票が紙片として貼り付けられるのに対して、蔵書印は本の紙面に直接捺される。蔵書票は西洋で発達し、蔵書印は東洋で発達した[19][4]。蔵書印を捺した紙片が蔵書票として貼られることもある[2]。
- 識語、伝領記
- 識語[42]、伝領記[13]は、古典籍の奥書などにおいて、印章ではなく筆記で所有や伝来の事実を書き残したものである。
注釈
- ^ 鑑蔵印は蔵書印と区別されることもある。書籍に捺される蔵書印に対して書画・絵画に捺される印を鑑蔵印と区別して呼んだり[10]、書籍と書画に捺されたもの両方を合わせて鑑蔵印と呼んだり[11]する。
- ^ 古籍商による蔵書印の例として、達摩屋五一や厳松堂が用いた印がある[14]。
- ^ 易経「坤卦」にある「積善之家必有餘慶」(積善の家必ず余慶あり)に藤原家を表す「藤家」を合わせて構成されている[18]。
- ^ 金剛場陀羅尼経 - 文化遺産オンライン(文化庁)に掲載。
- ^ 荻野三七彥は、「法隆寺一切経」印は経典を整理する事務的な役割が強いもの、「積善藤家」「内家私印」印は不自然に斜めに捺されているため紙の継ぎ目を留める役割が強いものとして、原則的に他者に示すことを意図する蔵書印だとみなすことに疑問を呈している[20]。
- ^ 寺社で古くから蔵書印の使用例があるのは、同じく書物をかかえていたキリスト教僧院で古くから蔵書票の使用例があるのと同様である[22]。
- ^ 日本で最初の近代的図書館とされる。東京書籍館、浅草文庫の前身[23]:172。詳細は帝国図書館を参照。
- ^ 印文は、両側の「コノフミヲカリテヨムヒトアラムニハ」「ヨミハテテトクカヘシタマヘヤ」と中央の「若狭酒井家々人伴氏蔵本」。前者は「この文を/借りて読む人/あらむには/読み果ててとく/返し給へや」と、読み終わったあと返却するよう借り手に呼びかける和歌である[29][12]。
- ^ 九州大学蔵書印データベース URLID 647に収録。
- ^ 例として、紀州藩兵学校の「和歌山藩 図書 KERLEGSCHULE」(原文ママ)という印文の楕円印がある[8]:45。
- ^ 蔵書印は偽造されたり隠滅されたり標題紙ごと剥ぎ取られたりする危険性がある[43]:88-89ため、盗難検出の効果は限定的である。そのため、蔵書印とは別に見つけにくい位置に小さな印(隠し印、伏せ印)を付与する場合もある[5][27][44]が、あまり使われなくなった[43]:88-89。
参考文献
- ^ a b c d e f g h 水田紀久 著「蔵書印」、井上宗雄ほか 編『日本古典籍書誌学辞典』岩波書店、1999年3月、352頁。ISBN 4-00-080092-2。 NCID BA40352550。
- ^ a b c d e f g h 川瀬一馬「蔵書印」『日本書誌学用語辞典』雄松堂書店、1982年10月、174-175頁。ISBN 484190283X。 NCID BN01045575。
- ^ a b c d e f 堀川貴司『書誌学入門―古典籍を見る・知る・読む』勉誠出版、2010年3月29日、96-99頁。ISBN 978-4585200017。 NCID BB0168562X 。
- ^ a b c d e f 渡辺守邦 著「蔵書印」、大曾根章介ほか 編『日本古典文学大事典』明治書院、1998年6月、735-736頁。ISBN 4-625-40074-0。 NCID BA3624027X。
- ^ a b c d e f 図書館用語辞典編集委員会 編「蔵書印」『最新図書館用語大辞典』柏書房、2004年4月、292頁。ISBN 4-7601-2489-6。 NCID BA66761282。
- ^ a b 武田勝藏「藏書印殊に文庫印」『史学』第1巻、第3号、三田史学会、440-456頁、1922年5月。ISSN 0386-9334。 NAID 110007471849 。
- ^ a b c d e f g h i j 小野則秋「蔵書印」『日本歴史大辞典』 6巻(新装増補改訂)、河出書房新社、1979年11月、243頁。ISBN 4309609066。 NCID BN0078658X。全国書誌番号:20220862。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 小野則秋『日本の蔵書印』(複製)臨川書店、1977年6月。ISBN 465300028X。 NCID BN00658648。全国書誌番号:77009413。
- ^ a b c d e f 湯浅邦弘『墨の道 印の宇宙』大阪大学出版会、2008年12月。ISBN 9784872592429。 NCID BA88337454。
- ^ a b 皆川完一 著「署名と捺印」、樺山紘一 編『コミュニケーション』弘文堂〈歴史学事典 15〉、2008年6月、358頁。ISBN 9784335210457。 NCID BA85939825。
- ^ 和歌山県立博物館 (2012年1月14日). “コラム「持ち主を示すハンコ」”. 2012年4月23日閲覧。
- ^ a b c d e f 水田紀久 著「蔵書印」、市古貞次・野間光辰 編『日本古典文学大辞典』 4巻、岩波書店、1984年7月、23頁。ISBN 4-00-080061-2。 NCID BN00217799。
- ^ a b 山本信吉『古典籍が語る:書物の文化史』八木書店、2004年11月、141頁。ISBN 4840600449。 NCID BA69756165 。
- ^ a b 渡辺守邦「蔵書印」『國史大辭典』 8巻、吉川弘文館、1987年10月、540-541頁のあいだの差し込み頁。ISBN 4642005080。 NCID BN00117433。全国書誌番号:4642005080。
- ^ 『墨』第183号、芸術新聞社、8頁、2006年11月。http://www.gei-shin.co.jp/sumi/sumi183.html。
- ^ a b 新関欽哉『東西印章史』東京堂出版、1995年6月、196-202頁。ISBN 4490202687。 NCID BN12846918。
- ^ a b c d e 吉木文平『印章綜説』技報堂、1971年。 NCID BN04212017。全国書誌番号:75041185。
- ^ 林陸朗「積善藤家」『光明皇后』吉川弘文館〈人物叢書 79〉、1961年12月、1-2頁。ISBN 4840600449。 NCID BN01890317。全国書誌番号:62001036。
- ^ a b Peter F Kornicki (1998), “Ownership” (英語), The book in Japan: a cultural history from the beginnings to the nineteenth century, Handbuch der Orientalistik., Fünfte Abteilung,, Japan ;, 7. Bd., Brill, pp. 398-406, ISBN 9004101950, NCID BA36141518, OCLC 37675786
- ^ 荻野三七彥『印章』吉川弘文館〈日本歴史叢書 13〉、1966年5月、111-128頁。 NCID BN05674856。全国書誌番号:66004732。
- ^ a b c d 川瀬一馬『日本書誌學概説』(増訂)講談社、1972年5月、358頁。 NCID BN01053019。全国書誌番号:74005106。
- ^ a b c d e 紀田順一郎『本の情報事典』(新)平凡社、1991年1月、92頁。ISBN 4785200472。 NCID BN05898274。全国書誌番号:92007467。
- ^ a b 朝倉治彦(解説) 著、国立国会図書館 編『国立国会図書館蔵蔵書印譜』臨川書店、1985年2月。ISBN 4653008887{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。 NCID BN00682245。
- ^ 国立国会図書館. “第128回常設展示 印の継承譜−国立国会図書館の印と印影− 国立国会図書館蔵書印”. 2012年4月14日閲覧。
- ^ 国立国会図書館「蔵書印昔と今 書籍館時代」『国立国会図書館月報』110号、1970年5月、1頁。ISSN 00279153。
- ^ a b c 林靖一「六三 蔵書印」『圖書の受入から配列まで:學校・圖書館・諸官公署・會社』大阪屋号書店、1933年9月、242-256頁。 NCID BN06205169。全国書誌番号:47012632 。
- ^ a b c d 前園主計ほか 著、北嶋武彦 編『図書館資料論』東京書籍〈現代図書館学講座 2〉、1993年9月、149-151頁。ISBN 4487714028。 NCID BN01582086。全国書誌番号:84011065。
- ^ a b c 石原明「古医書の保存と整理についての私見」『医学図書館』第19巻、医学図書館協会、219-222頁、1972年。ISSN 0445-2429。 NCID AN00013553 。
- ^ 本居宣長記念館. “国学者の蔵書印・蔵書票”. 2012年4月21日閲覧。
- ^ a b 中野三敏『書誌学談義 江戸の板本』岩波書店、1995年12月、263-265頁。ISBN 400002955X。 NCID BN13647542。
- ^ 国立国会図書館. “蔵書印はなぜ朱色なのか 蔵書印の世界”. 2012年4月19日閲覧。
- ^ 市島春城「八四 蔵書印小話」『春城随筆』大阪屋号書店、1923年、213-215頁。全国書誌番号:43048959 。
- ^ 相島宏 著「蔵書印あれこれ ―主に国立国会図書館所蔵本から―」、国立国会図書館 編『人と蔵書と蔵書印―国立国会図書館所蔵本から』雄松堂出版、2002年10月、321-324頁。ISBN 4841903070。 NCID BA5972251X。
- ^ a b c d e 沓掛伊佐吉『図書の受入・保管・払出』日本図書館協会〈図書館の仕事 7〉、1967年11月、102-107頁。 NCID BN01025250。全国書誌番号:67005774。
- ^ 徳富蘇峰「蔵書印」『蘇峰隨筆』 1巻、民友社、1925年9月、186-188頁。 NCID BN09151474。全国書誌番号:43048859 。
- ^ 八木福次郎「蔵書印と蔵書票」『新編 古本屋の手帖』出版ニュース社、2008年10月1日、112-116頁。ISBN 9784582766530。 NCID BA87541477。
- ^ 石井良助『はん』學生社、1964年3月、77頁。 NCID BN01748826。
- ^ 廣庭基介・長友千代治『日本書誌学を学ぶ人のために』世界思想社、1998年5月、191頁。ISBN 4790707105。 NCID BA35788987。
- ^ 長沢規矩也『古書のはなし 書誌学入門』(訂正第2刷)冨山房、1977年2月、147-148頁。 NCID BN01877669。
- ^ a b c 橋口侯之介『和本入門 千年生きる書物の世界』平凡社、2005年10月、199頁。ISBN 9784582832921。 NCID BA74018640。
- ^ 高橋智『書誌学のすすめ 中国の愛書文化に学ぶ』東方書店〈東方選書 40〉、2010年9月、67-68頁。ISBN 9784497210142。 NCID BB03413970。
- ^ a b 柴田光彦 著「書誌」、市古貞次・野間光辰 編『日本古典文学大辞典』 3巻、岩波書店、1984年4月、427-428頁。ISBN 4-00-080063-9。 NCID BN00217799。
- ^ a b c d 宮沢厚雄『図書館情報資源概論』理想社、2010年7月。ISBN 9784650010909。 NCID BB02694375。
- ^ 全日本印章業組合連合会. “趣味で使う印章”. 2012年4月15日閲覧。
- ^ 宮原賢吾「蔵書印か? 受入印か」『図書館雑誌』第65巻、第1号、日本図書館協会、1970年1月。ISSN 03854000。 NAID 40002719989。
関連文献
- 文献案内
-
- 藤井隆『日本古典書誌学総説』和泉書院、1991年4月、22-24頁。ISBN 4870884720。 NCID BN06374596。
- 私立大学図書館協会和漢古典籍研究分科会 (2007年12月13日). “工具書一覧 蔵書印解読のための参考資料” (pdf). 2012年4月23日閲覧。
- 一般の蔵書印譜
-
- 三村清三郎 編『藏書印譜』集古會、1922年。全国書誌番号:43045395 。
- 三村清三郎 編『三村竹清集』青裳堂書店〈日本書誌学大系 23〉、1982年。 NCID BN00303245。
- 三村清三郎・横尾勇之助 編『藏書印譜』 正、続、文行堂書店、1915-1932。 NCID BN08079826。
- 朝倉治彦 編『蔵書名印譜』(改訂新)臨川書店、1977年12月。 NCID BN01050564。全国書誌番号:78006554。
- 林正章『近世名家藏書印譜』青裳堂書店、1982年4月。 NCID BN02003184。全国書誌番号:82050976。
- 中野三敏 編『近代蔵書印譜』 1-5巻、青裳堂書店〈日本書誌学大系 41〉、1984年12月。 NCID BN00226789。
- 渡辺守邦・島原泰雄 編『蔵書印提要』青裳堂書店〈日本書誌学大系 44〉、1985年3月。 NCID BN00303813。全国書誌番号:86009075。
- 佐野光一 編『収蔵賞鑑印』東京堂出版〈篆刻叢書 印例シリーズ〉、1992年2月。ISBN 4490201885。 NCID BN08049020。
- 渡辺守邦・後藤憲二 編『新編蔵書印譜』青裳堂書店〈日本書誌学大系 79〉、2001年1月。 NCID BA50974987。全国書誌番号:20225985。
- 相島宏『中国蔵書印提要』 1巻、青裳堂書店〈日本書誌学大系 93〉、2006年2月。 NCID BA75280591。全国書誌番号:20983291。
- 所蔵機関の蔵書印譜
-
- 富士文庫『蔵書印集』1954年。全国書誌番号:55010167 。
- 平野喜久代 編『藏書印集成』 1、2、3(解説)、東京大学出版会(製作)、1974年5月。 NCID BN05621055。全国書誌番号:74000470。(南葵文庫蔵書から模刻された蔵書印集)
- 国立公文書館内閣文庫『内閣文庫藏書印譜』(改訂増補)国立公文書館、1981年3月。 NCID BN01050586。全国書誌番号:81027843。
- 丸山季夫『静嘉堂文庫蔵書印譜』青裳堂書店〈日本書誌学大系 22〉、1981年3月。 NCID BN0200313X。全国書誌番号:82050977。
- 林正章『近世名家藏書印譜:無窮會圖書館神習文庫本に據る』青裳堂書店〈日本書誌学大系 24〉、1982年4月。 NCID BN02003184。全国書誌番号:82050976。
- 朝倉治彦(解説) 著、国立国会図書館 編『国立国会図書館蔵蔵書印譜』臨川書店、1985年2月。ISBN 4653008887{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。 NCID BN00682245。
- 学習院大学図書館 編『学習院大学図書館蔵書印譜』 1-6巻、学習院大学図書館。 NCID BN07800463。
- 渡辺守邦・後藤憲二 編『國立國會圖書館蔵書印譜』青裳堂書店〈日本書誌学大系 70〉、1995年3月。 NCID BN12512355。全国書誌番号:96009087。
- 宮内庁書陵部『書陵部蔵書印譜』 上、下、明治書院〈図書寮叢刊〉。 NCID BN14130087。
- 『書陵部蔵書印譜』 上、1996年3月。ISBN 4625510694。
- 『書陵部蔵書印譜』 下、1997年3月。ISBN 4625512018。
- 林申清(中国語)『明清著名藏書家、藏書印』北京圖書館出版社、2000年10月。ISBN 7501310270。 NCID BA52219467。
- 国立国会図書館 編『人と蔵書と蔵書印―国立国会図書館所蔵本から』雄松堂出版、2002年10月。ISBN 4841903070。 NCID BA5972251X 。
- 孙学雷・董光和 編(中国語)『中國國家圖書館古籍藏書印選編』綫裝書局、2004年。ISBN 7801062698。 NCID BA71149096。
- 井波陵一 編『京大人文研藏書印譜(一)』京都大學人文科學研究所附屬漢字情報研究センター〈東方学資料叢刊 16〉、2008年2月。 NCID BA85213105 。
- 旧蔵者ごとの蔵書印譜
-
- 中井義幸 編『鴎外印譜』青裳堂書店〈日本書誌学大系 58〉、1988年6月。 NCID BN02705975。
- 秋山高志 編『水戸の藏書印』青裳堂書店〈日本書誌学大系 62〉、1990年4月。 NCID BN04794513。
関連項目
外部リンク
- 蔵書印データベース
-
- NIJL 蔵書印データベース(国文学研究資料館)
- 九州大学蔵書印データベース(九州大学附属図書館)