パラグライダー
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パラグライダー (Paraglider) はスカイスポーツの一種。パラグライディングとも。このスポーツの総称をパラグライディング、飛行するための機体一式をパラグライダーと区分することもある。国際航空連盟(FAI)のカテゴリーではハンググライダーの一種に分類されている。
概要
パラグライダーの原型はNASAの開発した、宇宙船回収用のパラフォイル(柔軟翼)とされている。スポーツとしてのパラグライダーは、1978年頃、フランスのスカイダイバーが山の斜面からスクエアーパラシュート(四角いパラシュート)で下りたのが始まりと言われる。日本で普及し始めたのは1986年から。当初は滑空性能が低くスキー場のゲレンデを斜面と並行に滑空を楽しむ程度のもので飛行時間にして約3〜5分程度であった。日本のファルフォーク社が楕円翼を採用して飛躍的な性能向上に成功、ハンググライダーの様なソアリング(上昇気流による長時間フライト)が可能になった。その後、各社とも研究が進み性能の向上は続き、現在では一般のフライヤーでも2〜3時間の在空時間や地上2000m程度までの上昇ができるまでになっている。
1988年に、NHK教育テレビで「パラグライダー講座」が放映され一般に知られるようになった。1992年12月28日に日本人パイロット峰岸正弘が南アフリカ共和国クルマン地区において当時としては驚異的な263.18 kmの直線飛行に成功し世界記録を樹立した。1995年にはパラグライダー世界選手権が九州でおこなわれ、日本チームは地の利を生かし5位に入った。また、日本人の岡良樹がオーガナイザーを勤め、大会運営を賞賛され、競技開催能力においても日本がパラグライダー先進国の仲間入り果たしたとされた。
競技者人口が1万人を超えたあたりからスカイスポーツというジャンルが確立されたとみなされ、国民体育大会の競技種目に加わった。2008年から、アジアオリンピック評議会(OCA)日本オリンピック委員会(JOC)と連携しオリンピックの競技種目にパラグライダーを加えよう働きかけを進めており、その一環としてアジアオリンピック評議会(OCA)が主催する2008年 第1回 バリ(インドネシア)アジアビーチ競技大会(Asian Beach Games)では競技種目に加えられた。2010年現在、北海道から沖縄まで約100か所のフライトエリアと1万524人(JHF公表 フライヤー会員登録者数)の愛好家がいる。
パラグライダーの国際的な統括団体としては、スイス・ローザンヌに本部をもつ国際航空連盟(FAI)ハンググライディング委員会(CIVL)がある。国内の統括団体は、内閣府所管公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(JHF) である。JHFは、内閣府所管公益財団法人日本航空協会 (JAA)を通して国際航空連盟(FAI/CIVL)の傘下にあり、パラグライダーが日本に紹介された初期段階(1986年)からそ発展と普及を進め、安全性向上を目的とした指導員の育成、国際統一された適正技能証の発行及び第三者賠償保険制度を目的としたJHFフライヤー登録制度などの環境整備を行った。また、事業が特定の者に対する利益供与にならないことも条件となっている。
国内のパラグライダー団体としてはJHFのほかに、2003年に発足した茨城県知事認証の特定非営利活動法人日本パラグライダー協会(JPA)が存在する。名称は公共団体のように写るが、実態はパラグライダー輸入代理店(実質的には1社)がその直系パラグライダースクール(フランチャイズ店)とその会員(客)であるJPAパイロット会員のみで構成されている。会員数は約1,000人程度。JPAは日本だけの団体であり、国際航空連盟(FAI)や日本航空協会 (JAA)及び日本ハング・パラグライディング連盟(JHF) といった国際的公共団体とは関連がない。また、1992年〜1994年の間にも、パラグライダー輸入業者によって設立されたパラグライダースクール協会(PSA)が存在した。
飛行方法
パラグライダーは、国際航空連盟ではクラス3(FAI Sub-class O-3 剛性の一次構造を持たないもの)のハンググライダーに分類されており、装備重量は20kg程度で、人間一人の力で持ち運べる。パイロットは、ハーネスに座り、左右の操縦索を手で操作して滑空する。
まず風に正対して翼を地面に広げ、向い風で翼を真上に上げ、滑空状態にしてから離陸する。機体の滑空比(6:1から10:1程度)が斜面の傾斜より浅いため、数メートル程度の助走で離陸する。上昇気流を利用しながら飛行し、(多くの場合は)山の麓に用意してある着陸場に着陸する。巡航速度は36km/h程度。20km/hから60 km/h程度(対気速度)の速度域で飛ぶことができる。着陸のときは、着陸場近くで高度処理をし、着陸点(ターゲット)へ、向かい風の下、フレアー操作とともに足から着陸する。
飛行には気象条件が大きく影響し、雨のとき、風速6m/s以上の風が吹くとき、離陸場正面からの風が入らないとき、気流が大きく乱れているときなどは離陸しない決まりになっている。
日本の航空法では航空機ではないため、国家資格は必要としないが、民間航空規約では航空機とされ、単独飛行に際しては、スクールやクラブで、飛行技術と航空理論、法規および気象学の教習を受ける必要がある。実際に管理されたフライトエリアでは、内閣府所管公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(以下JHF)が発行する技能証(パイロット証)とフライヤー登録(第三者賠償責任保険)が有効でなければ飛べない。また、海外でのフライトを行うには国際航空連盟(FAI)が発行するIPPI技能証が必要となる。
日本国内では航空法に基づき、空域によっては、飛行させることが禁止される場合、または飛行させる場合に事前に国土交通大臣への届出が必要な場合がある。
JHFレスキューパラシュートリパック認定証
JHFはレスキュパラシュートの正しい使用方法、ハーネスへのセッティング方法、リパック方法を普及させるためにレスキューパラシュートに関する技能認定証を発行している。技能検定会の受験資格は、JHFパイロット技能証以上(HG・PGを問わない)の取得者で、継続的にレスキューパラシュートのリパックを実施し、過去一年以内に20個以上のリパック実績のある者とされ2010年現在で全国に100人以上の認定合格者がいる。受験審査としてリパック実績ログの提出、試験内容としては実技検定と学科検定の二つが実施される。検定内容は国際航空連盟(FAI)が定める国際レスキューパラシュートリパック規定を満足することになっている。なお、検定を受けるに際しての事前講習会の受講義務はない。
メーカー
- ADVANCE(スイス)
- Aerodyne(フランス)
- APCO(イスラエル)
- Airwave
- AXIS(チェコ)
- Flight Design(ドイツ)
- FreeX(ドイツ)
- GRADIENT S.R.O.(チェコ)
- GIN(韓国)
- ICARO
- INDEPENDENCE
- NOVA(オーストリア)
- OZONE(フランス)
- Sky Paragliders
- Skywalk
- SOL(ブラジル)
- Sungliders(韓国)
- SWING
- TEAM 5
- UP(ドイツ)
- U-Turn(ドイツ)
- Windtech(スペイン)
- Wings of Cange
- FALHAWK Co Ltd
- FUJIKURA(藤倉航装)
- ケンベック
- KGS
- OXY WING(現OVAL THREE LTD.)
- RIPPLE
- WIND VALLEY Ltd
- 株式会社カシヤマ
- 小林重力研究所
- ザクト (ZACT)
- ジール
- ストームワークス
- たかとり
- 第一興商(関連事業部 スカイレジャー課、閉鎖)
(アルファベット順) ※2008年現在、日本のメーカーでパラグライダーを発売しているのは、FALHAWKのみである。第一興商が、かつてUPとパラグライダーの販売をしていたこともある。
競技
競技会としては国民体育大会の競技種目としてや日本オリンピック委員会アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する国際総合競技大会 / アジアビーチ競技大会の競技種目として行われるもの、JHFが主催し財団法人日本航空協会公認記録として記録されるジャパンリーグ (JL)、スポーツグライダーシリーズ (SPS) など公式大会。国際航空連盟(FAI)主催による世界選手権やアジア選手権など国際大会がある。これら公式大会の大会運営には日本の統括団体であるJHFが当たっている。
その他にフライトエリア主催や、JPA 主催による草大会がなどがある。JPAでは、JPA会員のみで行う、ナショナルリーグ、N2リーグ、チャレンジリーグという競技者の技量毎にクラス分けをした独自の競技会を行っている。
競技の種類
- ターゲット
- ランディングの精度を競う競技。地上に書かれた同心円状のターゲットの中心を狙う。初心者も参加することができる。
- パイロン競技
- ある決められた地上の目標を、決められた順番に巡回し、その時間や達成度を競う競技。判定には携帯型GPSやカメラが用いられる。最近ではGPSが主流となってきた。競技をするには高い技能と深い知識が必要なため、主に上級者が行う。
- キャッツクレイドル
- あらかじめ決められたパイロンを繋いで、最も長い距離を飛ぶことを競う。上級者向けの競技。
- ゴールタスク
- 遠方に設置されたゴールへの到達を競う。上級者向けの競技。
- セットタイム
- あらかじめ決めた飛行時間通り正確に飛行することを競う。初心者も参加可能。
- デュレーション
- 滞空時間を競う競技。山肌を上昇する風や地表で暖められ発生した上昇気流を利用して、できるだけ長く飛ぶ。中級者も参加可能。
- 爆弾落とし
- 地上に設定されたターゲットに「爆弾」と称する(多くの場合)カラーボールを落とし、その精度を競う競技。ターゲット上空の風を読むことが重要である。
- アクロバティック
- さまざまなトリックを行い、その技と精度を競う競技。日本ではまだ正式な競技として行われてはいないが、世界的にはアクロバット飛行を目指すパイロットは近年急激な増加傾向がみられる。日本人では世界的に活躍する、福岡聖子選手が有名である。また、加藤豪選手も海外のアクロバット競技に参加した経歴を持つ。
記録
世界記録 (2005年3月現在FAI公認記録)
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日本記録 (2005年3月現在(財)日本航空協会公認記録)
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直線距離 | 423.4 km | 263.18 km |
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アウトアンドリターン | 213.8 km | 182.48 km |
獲得高度 | 4,526 m | 4,548 m |
日本人選手の成績
男子
- パラグライディング ジャパンリーグ 総合優勝(1991年、1992年、1998年、1999年、2000年)
- パラグライディング日本選手権 優勝(1994年、2003年)
- パラグライディング世界選手権に日本代表として連続出場(1993年、1995年、1997年、1999年、2001年、2003年)
- パラグライディングワールドカップ 4位入賞(2007年茨城大会、1995年フランス大会)
- 2007年 X alps 2007 5位入賞
- 川地正孝
- 2003年 第8回世界選手権(ポルトガル)第3位
- 2004年 第1回アジア選手権(韓国)優勝
- 辻強
- 2000年 ワールドカップスペイン 優勝
- 2003年 フランス選手権 3位
女子
- 田中美由喜
- 1988年 ヨーロッパ選手権(フランス)女子3位
- 1991年 世界選手権(フランス)女子2位
- 1993年 世界選手権(スイス)女子3位
- 1995年 世界選手権(日本)女子2位
- 1996年 ワールドカップスペイン・女子1位
- 2001年 世界選手権(スペイン)女子3位
- 神山和子
- 2000年 ワールドカップブラジル・女子優勝
- 平木啓子
- 2004年 第一回アジア選手権・女子3位
- 2009年 ワールドカップスーパーファイナル・女子優勝
- 福岡聖子
- 2008年 アクロバティック ワールドカップファイナルランキング・男女総合8位、女子1位
安全性
道路交通事故 | 9.1×10-3 |
山登り | 5.0×10-6 |
船舶事故 | 1.4×10-6 |
モーターボート | 3.5×10-7 |
パラグライダー | 2.0×10-7 |
航空機事故 | 1.8×10-7 |
スクーバーダイビング | 7.8×10-8 |
ハンググライダー | 4.7×10-8 |
未経験者にとって、パラグライダーはハイリスクなスポーツであるというイメージが根強いが、ほとんどの保険は、割増をしなくてもパラグライダーに関する事故の補償ができるようである。ただし、自然を相手にするスポーツなので、他のアウトドアスポーツと同程度のリスクはある。JHFによると、1994年から5年間の死亡事故は年1〜6件。事故の起きるタイミングは、多い順に、ランディング、墜落、テイクオフである。負傷部位は、下肢、腰椎がほとんどである。腰椎を傷める事故が多いのが、このスポーツの特徴である。
一般災害における事故(負傷)率をまとめた表からは、事故率は他のスポーツと比較して高くないことが分かる。しかし、事故が起きた場合は、激しい衝撃を受けるため、脊髄損傷などの生涯にわたる重度の後遺症を伴うケガになる危険性がある。
講習制度
パラグライダーは、判断力とある程度の技能が必要とされる。日本の講習制度は、国際航空連盟傘下のJHFによるものと茨城県のJPAによるスクール体制の2つがある。
- 内閣府所管公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)公認スクール
- 内閣府が所管する公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟 (JHF) が発行する「JHF教員技能証」を保持しているインストラクターが国際航空連盟 ハンググライディング委員会(FAI/CIVL)技能証規程に基づいて民間運営するスクールである。
- 公益社団法人の規定により、事業が特定の者に対する利益供与ならないことが条件とされており、連盟直営スクールは存在しない。
- NPO法人日本パラグライダー協会(JPA)公認スクール
- 茨城県知事認証の特定非営利活動法人「日本パラグライダー協会」(JPA) が独自に提唱する講習制度で運営されるスクールである。
フライヤー登録
フライヤー登録は、JHF発足時、財団法人日本航空協会の一分科会であった頃から続く自主規制の一環であり、社会秩序を守る自主規制を行うことにより、行政からの必要以上の規制や制限を受けることなく、現在有る自由なフライト環境を維持継続することを目的としている。フライヤー登録には保険会社との保険契約が含まれており、すべてのフライヤー会員が保障の対象となるように、第三者賠償責任保険を契約している。 この保険はフライヤーが、フライト中に第三者に与えた物的・人的被害について、法的範囲内で補償することを目的としている。管理されたフライトエリアでフライトするにあたってフライヤー登録は必須条件である。また、JHFフライヤーは、フライヤー登録、技能証、機材の安全性について管理運営する義務を自らに課す。
資格
パラグライダーは、日本の国内法では法律上航空機とはならず法規制の対象外となり国家資格は存在しない。しかし、安全を管理しフリーフライトの権利を維持継続するため、JHFによって国際的基準に基づいたライセンス制度を採用している。
黎明期には多数のライセンスが乱立しその指導内容も統一性を欠く物であった、当時の運輸省(現在の国土交通省)要請を受け財団法人日本航空協会の指導のもと1986年に国際航空連盟 (FAI)に準拠した日本ハング・パラグライディング連盟技能証に一旦集約された。しかし、法的拘束力のないものであったため、営利目的にライセンス発行事業を行う新規参入事業者のがその後も現れている。
1986年以降の新規参入ライセンス発行事業者:
- 1992年〜1994年 パラグライダースクール協会(PSA) 現在活動停止
- 2003年〜 日本パラグライダー協会(JPA)
IPPI技能証
国際航空連盟(FAI)が発行するパラグライダーの資格は「国際パイロット技能証」である。各国毎で航空法は異なり、パラグライダーも航空機の一種類と定め国家資格としている国もあれば、日本の様に統括団体を設けて自主ライセンスという形式をとるこにより間接的な指導監督を行っている国もある。海外でフライトを希望する場合、国際航空連盟(FAI)/国際ハング・パラグライディング委員会(CIVL)が発行する 国際パイロット技能証(IPPI)を取得することができる。これを取得すると国際航空連盟(FAI)に加盟する世界100以上の国々でフライトすることが可能となる。なお、日本国でIPPI技能証を発行する権限を移譲されているのは統括団体である文部科学省認可社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)のみである。JHF技能証は国際航空連盟(FAI)/国際ハング・パラグライディング委員会(CIVL) が定める技能証規程に基づいて発行される為、JHFへの書類申請のみで国際パイロット技能証 (IPPI)を取得することができる。JHF技能証で申請できるIPPI ParaPro/SafePro Stageライセンスを下記に示す。
- JHF技能証 → IPPI ParaPro/SafePro Stage
- A級パイロット → 1 (Ground Skimming)
- B級パイロット → 2 (Altitude Gliding)
- ノービスパイロット → 3 (Basic Soaring)
- パイロット → 4 (Advanced Soaring)
- クロスカントリーパイロット → 5 (Cross Country)
JHF技能証
内閣府所管公益社団法人日本ハング・パラグライディング連盟(JHF)が発行するパラグライダーの資格。JHFは、このスポーツにおいて唯一国際的に有効な技能証発行機関である。 JHFの技能証は国際航空連盟 ハンググライディング委員会(FAI/CIVL)が定める技能証規程に基づいて検定が行われており、IPPIカードに書き替えることができる。 また、FAIがカテゴリー1(世界選手権、ワールドエアゲームズなど)、カテゴリー2として認定する国際大会に日本代表として参加するためのスポーティングライセンス(公益財団法人日本航空協会が発行する)を得るには、JHF技能証が必須条件となる。 実際の教習内容は、国際的に統一されたカリキュラムに沿って指導されており、週1〜2日のペースでパイロット証の習得までにおおむねね3年程度かかるのが一般的である。
- JHF-練習生A級
- 単独にてパラグライダーの機材を扱え、指定された方向に直線飛行が出来る。機材や専門用語などについて簡単な学科検定が課される。
- JHF-練習生B級
- 単独にて左右180度旋回ができ、着陸することができる。ソアリングの練習を始められる。パラグライダーについての基礎的な理解を問う学科検定が課される。
- JHF-ノービスパイロット証
- NP証。単独にて左右360度旋回ができ、指定地(半径20m以内)に着陸することができる。ピッチング、ローリングをコントロールすることができる。パラグライダーについての理解や気象についての学科試験が課される。
- JHF-パイロット証
- P証。ソアリングできる飛行技能および、指定されたエリアルールや気象条件に適合する飛行をすることができる。パラグライダーに関連する航空法規、気象、構造を問う学科試験が課される。P証でスクールを卒業。国際技能証(IPPIカード)に書き換えることで、世界中のエリアを飛ぶことが出来る。一部を除くジャパンリーグに出場可能。
- JHF-タンデム証
- 2人乗りのパラグライダーを安全に操縦することができる。
- JHF-クロスカントリー証
- XC証航空法規に合わせ、クロスカントリー飛行をする能力を有する。クロスカントリー飛行に必要な気象、法規、航空交通などの学科試験が課される。ジャパンリーグに出場可能。
- JHF-助教員
- JHF-教員
PSA技能証
かつて、大手輸入代理店が中心になって立ち上げた“パラグライダースクール協会(PSA)” が独自に発行していたパラグライダーの資格。現在PSAは活動を停止しておりこのライセンスでフライト可能なエリアは非常に少なくなっている。
JPA技能証
茨城県知事認証の特定非営利活動法人日本パラグライダー協会(JPA) が独自に発行するパラグライダーの資格。
- JPA-パラメイト
パラグライダーの一日体験を行った人に対して発行される。学科試験はなく、指示された方向に直線飛行できる技能を有する。
- JPA-ベーシックパイロット (BP)
単独にて高度処理を行い、指定されたランディング場に安全に着陸する技能を有するパイロット。パラグライダーに関する基礎的な知識、航空力学、気象などの学科試験が課される。
- JPA-プライマリーパイロット (PP)
単独にて左右360度以上の旋回と滑空比以上の飛行ができる14歳以上のパイロット。スクールエリア内で飛行に適した判断の下飛行をすることが出来る。パラグライダーに関する知識、航空力学、気象などの学科試験が課される。
- JPA-パイロット (P)
エリアルールの範囲内で、自己の判断と責任で飛行できる16歳以上のパイロット。パラグライダーに関連する知識、航空法規、航空スポーツ気象、航空力学を問う学科試験が課される。アシスタントインストラクターなどに依頼されれば、PP、BPの飛行を監督することが出来る。P以上でアキュラシーとチャレンジリーグにエントリーできる。
- JPA-エキスパートパイロット (EX)
競技飛行に関する技能と知識を有し、単独でのクロスカントリー飛行を含め、すべての判断を自分自身で行い安全確実に飛行できる能力をもつ18歳以上のパイロット。パラグライダーに関する深い知識を有する。学科試験有り。アシスタントインストラクターなどに依頼されれば、PP、BPの飛行を監督することが出来る。ナショナルリーグにエントリーできる。
- JPA-タンデムパイロット (TP)
2人乗りのパラグライダーを安全かつ確実に操縦することができる能力を有する20歳以上のパイロット。実技・学科試験有り。JPAが主催する救急法セミナーを受講しなければならない。
- JPAのインストラクターの技能証
- 1.JPA-アシスタントインストラクター(フライヤーの育成・指導業務を行うことができる)
- 2.JPA-インストラクター(フライヤーの技能試験を検定する技能と判断力を持つ)
- 3.JPA-パフォーマンスインストラクタ(マヌーバ等の指導ができる)
- 4.JPA-スーパーバイザー(検定試験の監督や、各種研修会での指導ができる)
- 5.JPA-パラシュート・リガー(緊急用パラシュートを正確に畳み、正しく収納することが出来る能力を有する)
- 6.JPA-パラシュート・リガーマスター(パラシュート・リガーを指導する能力を有する)
関連項目
- グライダー: 固定翼を持った機体に搭乗して飛行する。
- パラモーター: パラグライダーの装備に加え背中にエンジンとファンを着けて飛行する。モーターパラグライダー(MPG)、パワードパラグライダー(PPG)ともいう。
- パラセーリング: 水上でモーターボートに牽引されて飛行する。北海道では雪上・氷上をスノーモビルに牽引されて飛行できる場所もある。
- カイトボード: パラカイトを用いて水上を滑る。
- ハンググライダー: パイプに丈夫な生地を張った構造の機体に吊り下がって飛行する。ハンググライディングともいう。
- ウイングスーツ: ムササビのように腕と体や両足の間に幕があるスカイダイビングスーツ
- スカイスポーツで使われている無線