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FNNスーパータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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FNNスーパータイムは、フジテレビで1984年10月から1997年3月までにかけて放送されていた夕方のニュースワイド番組。(週末版は、1985年4月からスタート。地域によっては別タイトルで放送。) 番組で使われる音楽はたかしまあきひこが担当した(オープニング曲 ・ アタック音やCM前のジングル等は1993年3月まで変わる事無く使用。テロップ、ヘッドラインBGM等は1994年10月に大幅変更)。番組のタイトルロゴも、色こそ変化したものの、『NNNニュースプラス1』(日本テレビ)や、『JNNニュースの森』(TBS)のように、ロゴ自体が変化することは最後まで無かった。

それまでの全国ニュースとローカルニュースを統合(全国ニュースを18.00からにしたのは『FNNニュースレポート600』が最初)、全国ニュースで初めてキャスターが立ってニュースを伝えるというフォーマットをとる。

わかりやすさを重視した構成、視聴者の視線に沿った特集、親しみやすい演出などで多くの視聴者の心を掴み、夕方ニュース戦争のきっかけとなった。また、1985年4月にスタートされた『夕焼けニャンニャン』(17時台)のエンディングで、初代キャスターの故逸見政孝(当時フジテレビアナウンサー)が、その日のニュース項目を伝えるコーナーがあり、視聴者が引き続きスーパータイムに流れるようになった事も追い風となり、結果として同時間帯にあった『JNNニュースコープ』(TBS)や、『ANNニュースレーダー』(テレビ朝日)などを追い越し、長期に渡り夕方ニュースの視聴率トップの座を独占した。

放送期間中に『日航機墜落事故』、『リクルート事件』、『逸見政孝の死』、『阪神 ・ 淡路大震災』、『オウム真理教』の関連事件などTV報道に変化をもたらす出来事も多かったが、1997年3月28日、(放送回数 : 4495回伝えたニュースの数 : 約6万)をもって、惜しまれつつ放送終了。同年3月31日から、『FNNニュース555 ザ・ヒューマン』に受け継がれる。(ちなみに週末の放送も含めると、厳密には3月30日が最終回。)スーパータイムとこの後番組は全く別の位置づけながら、花束贈呈などによるキャスターの引継ぎが行われている。

後にフリーとなり名司会者として名を馳せた逸見をはじめ、人気女性キャスターの安藤優子、救急救命士法成立のきっかけを作った黒岩祐治日航機墜落事故の報道で表彰された露木茂、ルワンダの難民キャンプを取材し著名なジャーナリストに成長した松山香織などもこの番組を担当していた。特にこの番組にとって逸見の存在は大きく、彼の葬儀の日にはスタジオに遺影が掲げられ、アナウンサー時代の先輩で、共にフジテレビの看板アナウンサーを務めてきた露木が悲痛な面持ちで訃報を伝え、かつて逸見とコンビを組んだ安藤が出棺の模様をレポート。スタジオで号泣した。

2004年、この番組の立ち上げプロデューサーだった沢雄二参議院議員選挙公明党から立候補。当選を飾った。

歴代出演者

キャスター

平日

週末

スポーツコーナー

平日

週末

レポーター(平日のみ)

お天気コーナー

平日

週末

地方局による番組名

番組進行

平日

  • 18.00 / オープニング、全国ニュース(中断CMあり)
  • 18.25 / 全国パート~ローカルパートへ(提供スーパーが流れる)
  • 特報(関東ローカル)系列局はローカルニュース、特集(中断CMあり)
  • スポーツ(任意ネット)
  • NEWS JOCKEY(関東ローカル、NEWS SCRAMBLEなどタイトルはいろいろ変化)
  • 天気予報、エンディング

週末

  • 18.00(土)、17.30(日) / オープニング、全国ニュース、スポーツ(中断CMあり)
  • 18.20(土)、17.50(日) / ローカルニュース、天気予報、エンディング

歴代テーマ曲&BGM

タイトルボイス

  • 初代
  • 初代リニューアル
  • 2代目
    • 1989年 4月~1993年 3月 / 安藤優子(初代のアレンジ)
  • 3代目
    • 1993年 4月~1994年 3月 / 安藤優子(2代目のアレンジ)
  • 3代目リニューアル
  • 3代目短縮

なお、東海テレビの場合、タイトルが『東海テレビスーパータイム』になった後も、フジテレビのタイトルコールを採用せず、東海テレビ独自のタイトルコールを使用していた(ローカルパートではCM入りの際にも使用)。

オープニングの流れ

平日

  • 1984年10月~1989年 3月
    • タイトルコール(系列局は除く)→提供読み→キャスター挨拶(ローカル)→ヘッドライン(5つ)→全国向け挨拶→ニュース
  • 1989年 4月~1993年 3月
    • タイトルコール(関西テレビ、テレビ大分、福島テレビは除く)→提供読み→キャスター挨拶(ローカル)→ヘッドライン (3つ) →全国向け挨拶→ニュース
  • 1993年 4月~1994年 3月
    • キャスター挨拶(ローカル)→ヘッドライン(3つ)→タイトルコール(関西テレビ、テレビ大分、福島テレビは除く) →提供読み→全国向け挨拶→ニュース
  • 1994年 4月~1996年 3月
    • ヘッドライン(4つ)→タイトルコール (関西テレビ、テレビ大分、福島テレビは除く)→提供読み→全国向け挨拶→ニュース
  • 1996年 4月~1997年 3月
    • タイトルコール(関西テレビ、テレビ大分、福島テレビは除く)→全国向け挨拶→ニュース(一回目のCMイン時に提供読み)

※ヘッドラインナレーションは、1994年3月まで平日担当の声となっていたが、1994年4月のリニューアルでヘッドラインナレーションが男性ナレーションの声になった。

週末

  • 1985年 4月~1993年 3月
    • タイトルコール→日付け表示(系列局は提供読み) →ヘッドライン(3つ)→キャスター挨拶→ニュース

※1993年4月から以降は平日と同じ。
※1994年10月~1996年9月までは平日と同じだがヘッドラインナレーションが週末担当の声となっている。