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淡谷清蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
淡谷清蔵
あわや せいぞう
生年月日 1846年11月11日[注釈 1]
出生地 日本の旗 日本 陸奥国津軽郡青森
(現・青森県青森市
没年月日 (1923-07-10) 1923年7月10日(76歳没)
前職 実業家
所属政党 交友倶楽部[注釈 2]
親族 甥・淡谷悠蔵(衆議院議員)

選挙区 青森県青森市選挙区
当選回数 1回
在任期間 1903年 - 1903年12月11日

在任期間 1908年12月7日 - 1910年3月31日

選挙区 青森市選挙区
当選回数 1回
在任期間 1902年9月22日 - 1903年3月

在任期間 1898年6月13日 - 1908年12月7日[注釈 3]

青森市会議員
青森町会議員
当選回数 6回
在任期間 1889年 - 1895年4月
1898年 - ?[注釈 3]
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5代淡谷 清蔵(あわや せいぞう、1846年11月11日弘化3年9月23日[1][注釈 1]) - 1923年大正12年)7月10日[3][4][5])は、日本の政治家実業家衆議院議員青森市長。幼名・清作[6]

経歴

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陸奥国津軽郡青森(現青森県青森市)で、淡路島を祖とする呉服商「大世」の家に生まれる[6]。成人となり家業に従事し、安方町組頭となる[3][6]1889年(明治22年)5月22日に清蔵と改名した[7]。同年、青森町会議員に当選した[7]1891年(明治24年)、銀行に類似した「盛融会」(ため講)を創立[6]1892年(明治25年)にも町会議員に当選したが、1895年(明治28年)4月に辞職した[8][9]。その後、商業会議所会頭、農工銀行取締役、青森電燈会社取締役、青森倉庫会社社長、青森貯蓄銀行専務取締役、青森銀行頭取、第五十九銀行取締役などを務めた[3]

1898年(明治31年)に青森市会議員に当選した[10]。同年6月13日に市会議長となった[11]1901年(明治34年)にも市会議員に当選した[12]1902年(明治35年)9月22日に青森県会議員補欠選挙に青森市選挙区から立候補して、当選した[13]1903年(明治36年)3月、第8回衆議院議員総選挙で青森県青森市から出馬して当選した[3]。これに伴い、県会議員は辞任した[2][13]1904年(明治37年)、1907年(明治40年)にも市会議員に当選した[14][15]。衆議院議員を一期務めた[3][注釈 2]

1908年(明治41年)12月7日、青森市長に就任した[6][16][注釈 3]。青森築港期成同盟会の発足などの功績を残した[6]。しかし、市水道部の慰労金問題で1910年(明治43年)3月31日に引責辞任して、政界を引退した[2][4][6]。そのほか、政界では、町連合会議員、同議長、所得税調査委員を務めた[3]

1923年(大正12年)7月10日午後11時30分に死去した[4]

淡谷家

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先祖は淡路島の出身で、北前船の船乗りだった初代の源四郎が明和元年(1764年)に龍飛沖で遭難し、救助後そのまま青森にとどまり、安方町で阿波屋という屋号の魚商を営んだ[18]。その後、魚商から呉服商へ転換し、「大世」の屋号で青森町屈指の豪商へと成長した[18]。清蔵は源四郎から数えて5代目[18]

日本社会党衆議院議員を務めた淡谷悠蔵は甥(妹の五男)にあたる。また、歌手淡谷のり子大姪にあたる。

出典

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注釈

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  1. ^ a b 『青森県議会史 明治24-45年』697コマには弘化3年9月5日とある[2]
  2. ^ a b 最終所属は交友倶楽部[5]
  3. ^ a b c 『青森市議会史 明治編』345コマに市長就任に伴い、議長職を離れたことを示唆する記述がある。議員職に関する明確な記述はない[17]

脚注

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  1. ^ 衆議院『第十八回帝国議会衆議院議員名簿』(第十八回帝国議会衆議院公報第一号附録)〔1903年〕、17頁。
  2. ^ a b c 青森県議会史 明治24-45年 697コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ a b c d e f 『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』31頁。
  4. ^ a b c 青森市議会史 大正編・昭和戦前編 161コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  5. ^ a b 総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回 18コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  6. ^ a b c d e f g 『日本の歴代市長』第1巻、191頁。
  7. ^ a b 青森市議会史 明治編 41コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  8. ^ 青森市議会史 明治編 42コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  9. ^ 青森市議会史 明治編 43コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  10. ^ 青森市議会史 明治編 142コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  11. ^ 青森市議会史 明治編 152コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  12. ^ 青森市議会史 明治編 144コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  13. ^ a b 青森県議会百年のあゆみ 39コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  14. ^ 青森市議会史 明治編 146コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  15. ^ 青森市議会史 明治編 147コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  16. ^ 青森市議会史 明治編 319コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  17. ^ 青森市議会史 明治編 345コマ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  18. ^ a b c 淡谷清蔵とその時代(上)『広報あおもり』2000年6月15日号

参考文献

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  • 衆議院・参議院『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。