浦項地震
浦項地震 | |
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本震 | |
発生日 | 2017年11月15日 |
発生時刻 |
14:29:31 KST 05:29:31 UTC |
座標 |
北緯36度07分 東経129度22分 / 北緯36.12度 東経129.36度座標: 北緯36度07分 東経129度22分 / 北緯36.12度 東経129.36度 慶尚北道浦項市北区 |
震源の深さ | 9 km |
規模 | リヒターマグニチュード Ml5.4/モーメントマグニチュード Mw5.4[1] |
最大震度 | メルカリ震度階級VI:浦項市 |
地震の種類 | 横ずれ成分含む逆断層型[2] |
前震 | |
最大前震 | Ml 2.6 2017-11-15 14:22:44 KST[3] |
余震 | |
最大余震 | Ml 4.6 2018-02-11 05:03:03 KST[4] |
被害 | |
死傷者数 |
死者 1人 負傷者 117人[5] |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
浦項地震(ポハンじしん、朝: 포항 지진、英: Pohang earthquake)は、2017年11月15日14時29分(韓国標準時、UTC+9)に大韓民国慶尚北道浦項市北区を震央として発生した地震である[7]。
地震の規模はリヒターマグニチュード・モーメントマグニチュードともに5.4[6][1]で、韓国国内で発生した地震としては前年に発生した慶州地震と並び観測史上最大級の地震である。
概要
[編集]本震の発生時刻は14時29分31秒で、震央は浦項市北区興海邑の北東約2km、震源の深さは約9km、最大メルカリ震度はVIと推定されている[6]。なお震央の位置は慶州地震から北北東に約40kmの位置である。地震は慶尚北道だけでなく、ソウル特別市をはじめとして江原道・慶尚南道・忠清北道、全羅北道など韓国の広範囲で観測された[8][9]。
日本の九州北部や山口県でも揺れを観測し、対馬市で最大震度2を観測した[10][11]。 この本震の7分前にMl 2.2とMl 2.6の地震が発生していた[3]。
2018年2月11日午前5時3分、同じく浦項市北西部でマグニチュード4.6の地震が発生した。この地震の余震であると見なされる[12]。
被害・影響
[編集]15日夜までに、慶尚北道内で39人が負傷した。KTXの発着する浦項駅の天井の一部が崩落し、浦項市内には約10カ所の小規模火災が発生した[13]。19日午前5時 (KST) 時点で、2000棟を超える家屋に被害が出ていると、中央災害安全対策本部は報告している[14]。内1800件弱の報告は屋根への損傷であるが、52件で全壊、157件で深刻な損傷があるとされる[14]。公共施設では、200を超える小中高の学校や80近くの官公庁、23の港湾でも何らかの被害が報告されている[14]。
地震発生翌日の11月16日には大学修学能力試験が予定されていたが、韓国教育部は全国で延期を発表し、1週間遅れた11月23日に実施された[15]。また18日に安養市総合運動場サッカー場で開催予定だった「2017 CHEER UP FOR YOU」も12月に延期された。
避難所
[編集]地震発生後、自宅に戻れなくなった1000人ほどの被災者は、市内の興海室内体育館をはじめとポスコ修練院などの避難所に入所。避難者は、その後、新たに確保した住居や韓国土地住宅公社の住宅に転居していった。しかしながら、地震発生1年経過した時点でもなお400人ほどが、様々な理由を抱えて興海室内体育館内に張られたテントに居住を続けている[16]。
2年以上が経過した2019年12月時点でも、体育館にテントを張った状態で、被災者96世帯が生活を続けている[17][18]。
その後
[編集]政府の研究調査団は2019年3月、「浦項地熱発電所」の稼働が地震を誘発したとする調査結果を発表[19]。これを受けて産業通商資源部は発電所の運用中止を決定した[20]。
出典
[編集]- ^ a b “M 5.4 - 9km WNW of Hoko, South Korea”. アメリカ地質調査所 (2017年11月15日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ “Mw 5.5 2017/11/15 14:29 JST 深さ5km”. 防災科学技術研究所 広帯域地震観測網 (15 November 2017). 16 November 2017閲覧。
- ^ a b “발생시각 2017년 11월 15일 14시 22분 44초 규모 2.6”. 大韓民国気象庁 (15 November 2017). 15 November 2017閲覧。
- ^ “발생시각 2018년 02월 11일 05시 03분 03초 규모 4.6”. 大韓民国気象庁 (11 February 2018). 11 February 2018閲覧。
- ^ “韓国南西部の地震受け「隠れ断層」の調査急がれる”. KBSワールド. (2024年6月13日) 2024年6月14日閲覧。
- ^ a b c “발생시각 2017년 11월 15일 14시 29분 31초 규모 5.4”. 大韓民国気象庁 (15 November 2017). 15 November 2017閲覧。
- ^ “<浦項地震>韓国南東部でM5.4の地震…大学修能試験が1週間延期に”. 中央日報 (2017年11月16日). 2020年7月29日閲覧。
- ^ “韓国気象庁「浦項の地震により韓国全域で揺れを検知」”. 朝鮮日報. (2017年11月15日) 2017年11月15日閲覧。
- ^ “韓国南東部でM5.4の地震 観測史上2番目の規模”. 聯合ニュース. (2017年11月15日) 2017年11月15日閲覧。
- ^ “Mjma 5.5 朝鮮半島南部 2017年11月15日 14時29分頃発生”. 気象庁 (15 November 2017). 15 November 2017閲覧。
- ^ 九州地方では2017年に震度5弱以上の地震が3回(うち1回は熊本地震関連)が発生しているが、浦項地震はこれらの地震よりも規模が大きい。
- ^ “浦項でM4.6の地震、昨年11月の本震後最大の余震”. 中央日報 (2018年2月11日). 2018年2月12日閲覧。
- ^ “韓国南東部の地震 39人重軽傷=余震で建物被害拡大も”. 聯合ニュース. (15 November 2017) 16 November 2017閲覧。
- ^ a b c “(LEAD) Pohang quakes damage some 2,000 houses, 227 schools”. 聯合ニュース. (2017年11月19日) 2017年11月20日閲覧。
- ^ “大学入試を延期=浦項地震で会場被害-韓国”. 時事通信社. (15 November 2017) 16 November 2017閲覧。
- ^ “「いまだ体育館暮らし」…避難所で2度目の旧正月迎える浦項地震被災者”. 中央日報 (2019年2月3日). 2019年3月20日閲覧。
- ^ 정영현기자 (2019年12月28日). “포항지진 이재민 고통 774일째…이총리 "새 접근법 모색"” (朝鮮語). ソウル経済 2020年2月6日閲覧。
- ^ 구대선 기자 (2019年11月15日). “‘텐트 생활’ 2년만에…포항 지진 이재민들 임대아파트 이사” (朝鮮語). ハンギョレ 2020年2月6日閲覧。
- ^ 韓国観測史上2番目の大地震「自然発生ではなかった」 地熱発電所が触発 聯合ニュース2019年3月20日
- ^ M5.4の浦項地震 政府の調査研究団「地熱発電所の影響」 KBS World 2019年3月20日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 韓国のテレビニュース
- 포항 5.4 지진 - KBS NEWS(韓国放送公社) (2017年11月15日14:40)
- 포항 규모 5.4 지진 - KBS NEWS(韓国放送公社) (2017年11月15日16:00)
- 포항 규모 5.4 지진 - KBS NEWS(韓国放送公社) (2017年11月15日16:00)
- 포항 규모 5.4 지진 - KBS NEWS(韓国放送公社) (2017年11月15日19:00)
- KBSニュース9 (2017年11月15日)
- MBCニュースデスク (2017年11月15日)
- SBS8ニュース (2017年11月15日)