洲崎のミノコオドリ
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洲崎のミノコオドリ(すのさきのミノコオドリ)は、千葉県館山市洲崎の洲崎神社に伝わる風流小唄踊りである。1961年(昭和36年)に千葉県の無形民俗文化財に指定され[1]、1973年(昭和48年)に選択無形民俗文化財に選ばれた[2]。
洲崎神社例大祭の8月21日と2月の初午に、境内で弥勒踊りと鹿島踊りが奉納される。いずれの踊りも、中央で音頭取りとして長老格の1人が太鼓を打ち、年配の女性2人が踊り唄をうたい、その周りを輪になって踊るもので、弥勒踊りでは右手に扇子、左手にオンベと呼ばれる幣束を持って肩に担ぎ、豊富な振りと動きで踊る。鹿島踊りではオンベは足もとに置き扇子だけを持つが、動きは少なく単純な所作の繰り返しで踊る[1][2][3]。
踊り手は明治初めまでは若い衆が中心だったが、日清戦争直後から小中学生の女の子が代って務めるようになった。その後児童数の減少に伴って、州崎の婦人会の会員も加わり伝承の保持を果たしている[3]。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 星野紘・芳賀日出男 『日本の祭り文化事典』 東京書籍、2006年、ISBN 4-487-73333-2