津山信用金庫
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津山信用金庫本店 | |
種類 | 信用金庫 |
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略称 | つしん |
本店所在地 |
日本 〒708-0022 岡山県津山市山下30-15 |
設立 |
1927年5月 (有限責任津山相愛信用組合) |
業種 | 金融業 |
法人番号 | 5260005006648 |
金融機関コード | 1735 |
事業内容 | 協同組織金融機関 |
代表者 | (理事長) |
資本金 | 5億8,600万円(出資金) |
経常利益 | 2億2,379万2,000円 |
純利益 | 2億484万2,000円 |
純資産 | 70億7,900万円 |
総資産 | 1,504億2,700万円 |
従業員数 | 160名 |
支店舗数 | 14店舗(本支店) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
外部リンク | 津山信用金庫 |
特記事項:2019年3月31日現在 |
津山信用金庫のデータ | |
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法人番号 | 5260005006648 |
貸出金残高 | 640億6,000万円 |
預金残高 | 1,411億5,800万円 |
特記事項: 2019年3月31日現在 |
津山信用金庫(つやましんようきんこ)は、岡山県津山市に本店を置く信用金庫。
沿革
[編集]- 1927年(昭和2年)5月 - 有限責任津山相愛信用組合として設立。
- 1929年(昭和4年)9月 - 津山市信用組合と改称。
- 1943年(昭和18年)7月 - 市街地信用組合法により改組。
- 1950年(昭和25年)4月 - 中小企業等協同組合法により改組。津山信用組合と改称。
- 1951年(昭和26年)10月 - 信用金庫に転換・改組。
- 2010年(平成22年)10月 - 8月に発覚した元支店長による着服・流用事件をめぐり、中国財務局から業務改善命令を受ける(後述)[1][2]。
- 2017年(平成29年)5月 - 大阪信用金庫と特産品などの情報交換に関する連携協定を締結[3]。
- 2020年(令和2年)4月 - 東京東信用金庫と地域活性化を見据えた包括連携協定を締結[4]。
- 2022年(令和4年)1月24日 - この日から磁気の影響を受けにくい新しい通帳(Hi-Co通帳)を取扱開始した(Hi-Co通帳に対応していない信用金庫ATMではHi-Co通帳は使えない。)[5]。
事業区域
[編集]- 岡山県全域
ATMについて
[編集]- ATMでは、おかやまATMネットサービスに加盟している岡山県内各金融機関(県内の他の信用金庫(★に掲げられた6信金)、中国銀行・トマト銀行・笠岡信用組合)のキャッシュカード、及び県外の信用金庫(しんきんATMゼロネットサービス)のキャッシュカードについては自信金扱いとなる(サービスの詳細は各項目を参照のこと)。
オリジナルキャラクター
[編集]「つっしー」、「つっしーな」という当金庫オリジナルキャラクターが設定されている。
不祥事
[編集]- 2001年(平成13年)4月3日、津山信金は元常務理事Aを解任した。Aは1994年ごろから2000年ごろにかけて、Aの親族の名前と印鑑を使って約束手形を作り津山信金から約3740万円の不正融資を受けた。このほか理事枠を使った不正借り入れや、取引関係者からの個人的借り入れ、顧客の預金約2900万円の使い込みも発覚した[6]。11月27日に津山信金はAを津山警察署に告訴[7]。Aは2003年1月14日に業務上横領の疑いで逮捕され[8]、2月4日に詐欺容疑で再逮捕された[9]。7月22日、岡山地裁津山支部で元常務理事に懲役3年の判決が言い渡された[10]。
- 2010年8月6日、高野支店の元支店長Bと前支店長C(当時)が計5億1500万円に上る業務上横領を繰り返し、1億3486万円の実損が出ていると発表した[11]。2012年(平成24年)6月21日、BとCは背任と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕され[12]、7月11日にBは背任と詐欺の疑いで、Cは背任と業務上横領、電子計算機使用詐欺の疑いで再逮捕された[13]。1審岡山地裁ではBに懲役3年[14]、Cに懲役2年10か月の判決が言い渡された[15]。2013年(平成25年)6月に広島高裁岡山支部で開かれた控訴審では、Bに懲役2年[16]、Cに懲役2年6か月の判決が言い渡された[17]。この事件について法令順守等の取り組みが不十分だとして、中国財務局は2012年10月22日、津山信金に業務改善命令を発令した[1][2]。
- 2011年6月10日、落合支店の前支店長Dと前支店次長E(いずれも当時)が2008年(平成20年)から2010年11月の間に計24回、計4億4000万円を横領したと発表した。経営が悪化していた取引先企業の口座に別の顧客の預金を流用して入金していた。そのほか取引先への不正融資13件、迂回融資5件なども繰り返していた[18]。2012年11月13日、岡山県警はDを電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した[19]。2013年6月3日、岡山地裁でDに懲役2年6か月・執行猶予4年の判決が言い渡された[20]。
- 2011年6月10日、当時の理事長ら役員3人が不適正融資を行ったと発表した。理事長らはは特定の取引先に融通手形の割引を繰り返し行っていた。不適正融資の残高は発表当時で2億380万円だった[18]。
- 2012年3月30日、前理事長や前理事(いずれも当時)が関与する7億6210万円の不適切な融資が新たに見つかったと発表した。2011年の不適正融資とは別の融資で、過剰な債務がある取引先に1億5730万円、前理事長と私的な関係にあった取引先に6480万円を融資していた。また落合支店での横領に関連し、債権保全措置を怠って不適切融資になったものなどが計5億4000万円あった[21]。
脚注
[編集]- ^ a b 「津山信金に業務改善命令、財務局、着服で。」『日本経済新聞』2010年10月23日。
- ^ a b 「業務改善命令を津山信金に発令 中国財務局 /岡山県」『朝日新聞』2010年10月23日。
- ^ 「津山信金、大阪信金と連携、特産品PR、自治体間の協力支援。」『日本経済新聞』2017年5月20日。
- ^ 「地域活性化へ協定、津山信金と東京東信金。」『日本経済新聞』2020年4月11日。
- ^ “磁気の影響を受けにくい通帳 (Hi-Co 通帳) の導入について”. 津山信用金庫. 2024年10月17日閲覧。
- ^ 「常務理事、不正融資で解任 津山信用金庫4月3日付 /岡山」『朝日新聞』2001年6月16日。
- ^ 「津山信用金庫、元常務理事を詐欺容疑で告訴 /岡山」『朝日新聞』2001年11月28日。
- ^ 「津山信金の元常務理事逮捕 業務上横領の疑い /岡山」『朝日新聞』2003年1月14日。
- ^ 「信金の金を詐取、元理事を再逮捕 容疑で津山署など /岡山」『朝日新聞』2003年2月4日。
- ^ 「元常務理事に懲役3年判決 津山信金の横領、詐欺 /岡山」『朝日新聞』2003年7月23日。
- ^ 「支店長2人「5億円横領」 津山信金が損賠提訴 1億3千万円未回収 /岡山県」『朝日新聞』2010年8月7日。
- ^ 「元支店長2人、背任などの疑いで逮捕 津山信金 /岡山県」『朝日新聞』2012年6月22日。
- ^ 「元支店長2人を背任容疑再逮捕 津山信金不正融資 /岡山県」『朝日新聞』2012年7月12日。
- ^ 「津山信金事件で元支店長に実刑 地裁判決 /岡山県」『朝日新聞』2013年2月13日。
- ^ 「津山信金事件、元支店長に実刑判決 地裁、背任の罪など /岡山県」『朝日新聞』2012年12月20日。
- ^ 「津山信金事件、控訴審で減刑 /岡山県」『朝日新聞』2013年6月27日。
- ^ 「津山信金事件、控訴審でも元支店長に実刑 /岡山県」『朝日新聞』2013年6月20日。
- ^ a b 「理事長、不適正融資 前支店長の横領も 津山信金 /岡山県」『朝日新聞』2011年6月11日。
- ^ 「1億円不正増額容疑で逮捕 津山信金元支店長ら4人 /岡山県」『朝日新聞』2012年11月14日。
- ^ 「元支店長に執行猶予判決 津山信金事件 /岡山県」『朝日新聞』2013年6月4日。
- ^ 「津山信金、不適切融資7.6億円 前理事長らに請求へ /岡山県」『朝日新聞』2012年3月31日。