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河内貯水池

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河内ダムから転送)
河内貯水池
位置
河内貯水池の位置(日本内)
河内貯水池
北緯33度50分17.1秒 東経130度48分38.4秒 / 北緯33.838083度 東経130.810667度 / 33.838083; 130.810667
ダム諸元
堤高 43.1 m
堤頂長 189.0 m
堤体積 68,400 m3
流域面積 不明 km2
湛水面積 不明 ha
総貯水容量 7,000,000 m3
有効貯水容量 不明 m3
利用目的 工業用水
事業主体 日本製鉄
電気事業者 なし
発電所名
(認可出力)
なし
施工業者 官営八幡製鉄所直営
着手年 / 竣工年 1919年1927年
備考 詳細は土木学会選奨土木遺産[1]、独立行政法人水資源機構「河内貯水池と関連施設群」[2]を参照
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中河内橋から望む河内貯水池

河内貯水池(かわちちょすいち)は、福岡県北九州市八幡東区二級河川板櫃川本流上流部に建設された、河内ダムによって形成された人造湖

日本製鉄が管理を行う民間企業所有ダム

概要

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高さ43.1メートルの粗石モルタル製の重力式コンクリートダム[2]

官営八幡製鉄所の鉄鋼増産態勢に対応するため、需要が増大する工業用水確保を目的として建設された。

完成以来現役で稼働しており、南河内橋とともに土木学会選奨土木遺産に認定されている。北九州国定公園に指定されている。

沿革

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1914年第一次世界大戦による鉄鋼物の需要増加に対処するため、八幡東区から小倉北区を流れる板櫃川(別名・大蔵川)を堰きとめ、1919年に着工、1927年に竣工した[3]

官営八幡製鉄所の土木課長だった沼田尚徳が中心となり、設計・施工に当たった。堰堤は高さ43.1m、幅189mで、石造りの立派な造りであり、着工当時は東洋一の規模と言われた。ほとんど人力で工事は進められ、延べ90万人が動員されたが、一人も殉職者は出なかったという[2]

以降現在まで目立った水漏れは無く、貯水池は現役で稼働しており、日本製鉄九州製鉄所八幡地区(旧・八幡製鐵所)への工業用水供給を続けている。

2007年(平成19年)11月30日、近代化産業遺産(鉄鋼 - 八幡製鐵所関連遺産)に認定された。

周辺

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南河内橋やつり橋などが存在し、北九州市の観光名所の一つである。

下流には河内桜公園が整備され、近辺には河内藤園を始め、皿倉山河内登山口などがある。

南河内橋

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南河内橋

貯水池に掛かる橋梁として、1926年(大正15年)竣工の、貯水池にかかる長さ133m、幅3.6m、径間66mのレンティキュラートラス構造の「南河内橋」がある。通称は「めがね橋」。

日本での建築例は3例しかなく、唯一現存している。2006年12月に重要文化財に指定された[4]

現在は北九州市が管理し[5]、歩行者・自転車専用となっている。

サイクリングロード

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湖畔には河内サイクリングセンターが設けられており、冬季以外の土日祝日及び春休み夏休み期間中、自転車の貸し出しを行っている。河内貯水池一周(八幡東区河内~田代)にサイクリングロードが整備されている。

また、河内貯水池サイクリングロードから接続するルートとして、市南部方面には八幡東区田代から、小倉南区鱒渕ダム一帯の「ます渕ダムサイクリングロード」(旧・道原サイクリングセンター及び道原公園一帯)まで接続するルートが、福岡県道297号鱒渕八幡東自転車道線(鱒渕八幡東自転車道線)として整備されている。

その他、西部方面には八幡東区豊町(西鉄バス・上重田バスロータリー)から神山町までの、貯水池の送水路跡を利用したルートが「帆柱自転車道」として整備されている。

アクセス

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脚注

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  1. ^ 土木学会選奨土木遺産”. 2017年3月8日閲覧。
  2. ^ a b c 独立行政法人水資源機構「河内貯水池と関連施設群」”. 2017年3月8日閲覧。
  3. ^ 『北九州の近代遺産』弦書房、2006年11月25日、116頁。ISBN 9784902116717 
  4. ^ 【国指定】南河内橋 - 北九州市ホームページ
  5. ^ 事業所における社会貢献活動 - 新日鐵住金

関連項目

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外部リンク

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