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池絵梨菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
世界ジュニア団体
2014 フォートローダーデール 70kg級
世界カデ
2011 キエフ 63kg級

池 絵梨菜(いけ えりな、1996年5月2日 - )は、日本女子柔道選手。高知県出身。階級は70kg級。身長166cm。血液型はO型。段位は弐段。組み手は左組み。得意技は内股背負投[1]。特徴は愛嬌があると言われるアヒル口[2]

経歴

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柔道は5歳の時に兄と一緒に佐川少年柔道クラブで始めた[1][3]。小学校6年生の時には全国小学生学年別柔道大会45kg超級に出場するが、決勝トーナメント1回戦で敗れた。当時、県大会の決勝などでよく顔を合わせてライバルとして競ってきた米澤夏帆が柔道を続けるか悩んでいることを知ると、「今度は仲間としてやろう」と誘い、同じ香長中学に進むことになった[4]。中学2年の時には全国中学校柔道大会63kg級に出場すると、準決勝で丘中学3年の津金恵に有効で敗れるが3位となった。団体戦でも3位だった。マルちゃん杯団体戦では優勝を飾った[1]。3年の時には全日本カデで優勝した。16歳以下の世界一を決める世界カデでも、52kg級の米澤とともにアベック優勝を果たした[5]。その2週間後の全国中学校柔道大会では、個人戦決勝で東松山南中学2年の嶺井美穂を3-0の判定で破って優勝すると、団体戦でも優勝を飾って2冠を達成した[1]

米澤とともに東大阪大敬愛高校に進むと、1年の時には全日本カデの決勝で嶺井に大内刈で敗れて2位にとどまった[1]全国高校選手権では決勝で松商学園高校の津金をGSに入ってから有効で破って優勝を遂げた[1]。2年の時には全日本カデ決勝で大成高校1年の鍋倉那美に内股で敗れて2位だった[1]金鷲旗では3位となった。インターハイでは3回戦で津金に足車で敗れた[1]。その後階級を70kg級に上げると、全国高校選手権の個人戦では2階級制覇を達成した[1]。3年になると、8月のインターハイ団体戦では香長中学時代に全国中学校柔道大会の団体戦を制したメンバー(米澤と斉藤芽生)とともに再び優勝を勝ち取ると、個人戦でも優勝して2冠を成し遂げた[6][7]。なお、全日本監督の南條充寿は池を、「体の力が強いし、オールマイティーに何でもできる。すぐ(代表候補に)上がってくる」と評している[2]。9月の全日本ジュニアでは決勝で修徳高校2年の杉山歌嶺に有効で敗れて2位にとどまった。10月の世界ジュニアでは3回戦でフランスのマリー=エヴ・ガイエに敗れた。団体戦では準決勝以降63kg級の嶺井に出場の機会を譲る格好となったが、準々決勝まで全て勝利を収めてチームの優勝に貢献した[8][9]

国士舘大学に入学すると、1年の時には選抜体重別の初戦で前年の世界選手権で2位となった了徳寺学園職員のヌンイラ華蓮小外掛で破るなどして3位になった[1]。全日本ジュニアでは3位だった。学生体重別では1年生にして優勝を飾った[10]。11月の講道館杯では決勝でコマツ大野陽子横四方固で敗れて2位だった[11]。12月のグランドスラム・東京では準決勝で新井千鶴に横四方固で敗れるなどして5位にとどまった[12]。 2年の時には7月のグランプリ・ウランバートル決勝で地元モンゴルのツェンドアユシュ・ナランジャルガルと対戦すると、谷落で有効と背負投で技ありを取って快勝してIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[13][14]。9月の全日本ジュニアでは決勝でそれまで12連勝していた山梨学院大学2年の新添左季大外返で敗れて2位にとどまった[15]。11月の講道館杯では初戦で敗れた。続くグランプリ・青島では決勝で韓国の黄藝瑟抑込技の合技で破って、今年2度目のグランプリ大会優勝を飾った[16]。3年の時には体重別の初戦で新井に技ありで敗れた[17]。4年の時には優勝大会準決勝の龍谷大学戦で、かつてのチームメイトである63kg級の米澤夏帆と引き分けるも、チームは敗れて3位だった[18]。学生体重別では2回戦で敗れた[19]

2019年4月からはミキハウスの所属となった[20]。2021年12月の全日本選手権では2回戦でJR東日本田中志歩に有効で敗れた[21]。2022年の実業個人選手権では優勝した[22]。その後、国士舘大学柔道クラブに所属が変わった。2023年の体重別では決勝で三井住友海上桑形萌花に反則負けして2位だった[23]。実業個人選手権では2連覇した[24]。講道館杯では3位だった[25]。2024年3月のグランプリ・リンツでは初戦でスロベニアのカヤ・シュスターに敗れた[26]。4月の体重別は初戦でJR東日本田中志歩に大外刈で敗れた[27]

戦績

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63kg級での戦績

70kg級での戦績

(出典[1]、JudoInside.com)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 「柔道全日本強化選手名鑑 2017」近代柔道 ベースボールマガジン社、2017年4月号
  2. ^ a b 高校総体 柔道女子2大エース候補が初優勝 東京スポーツ 2014年8月7日
  3. ^ 柔道 米沢 夏帆さん 15   池絵 梨菜さん 15
  4. ^ 四国のなでしこ:/2 米沢夏帆選手、池絵梨菜選手 「五輪で活躍」夢に
  5. ^ 2011 Cadet WC - Kiev
  6. ^ 東大阪大敬愛が女子団体V/柔道 日刊スポーツ 2014年8月6日
  7. ^ 池「切り替えていった」粘り強い攻めで団体との2冠達成/柔道 サンケイスポーツ 2014年8月6日
  8. ^ 世界ジュニア 日本が男女とも団体V 産経新聞 2014年10月27日
  9. ^ Junior World Championships, Fort Lauderdale 2014 DAY 5
  10. ^ 比代表の渡辺が初優勝 全日本学生体重別第1日 産経新聞 2015年10月3日
  11. ^ 平成27年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 全日本柔道連盟 2015年11月8日
  12. ^ グランドスラム東京2015
  13. ^ 女子70キロ級の池が優勝 グランプリ大会/柔道 サンケイスポーツ 2016年7月2日
  14. ^ Ulaanbaatar Grand Prix 2016,Mongolia - DAY TWO
  15. ^ 平成28年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
  16. ^ 鍋倉、池が優勝=柔道グランプリ 時事通信 2016年11月19日
  17. ^ 平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  18. ^ 全日本学生優勝大会
  19. ^ 平成30年度全日本学生柔道体重別選手権大会
  20. ^ 【女子柔道・佐藤史織、池絵梨菜がレジェンド・野村忠宏氏のエールに発奮 ミキハウス入社式】  スポーツ報知 2019年4月3日
  21. ^ 第36回皇后盃全日本女子柔道選手権大会
  22. ^ 第52回全日本実業柔道個人選手権大会
  23. ^ 2023年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  24. ^ 第53回全日本実業柔道個人選手権大会
  25. ^ 2023年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  26. ^ Grand Prix Upper Austria 2024
  27. ^ 2024年全日本選抜柔道体重別選手権大会

外部リンク

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