池田町有線テレビ
池田町有線テレビ(いけだちょうゆうせんテレビ)は、北海道中川郡池田町にかつて存在した、同町をサービスエリアとするケーブルテレビ局。
概要
[編集]池田町民の地域情報を提供し町民がそれらを共有することで地域のコミュニケーションを高めることを目的に[1]、1972年から着工し富士通の放送機材を用い[2]、池田町役場内の2階建て書庫を改装してスタジオを設け[3]、日本初の公営ケーブルテレビとして1973年(昭和48年)1月1日に開局した[4]。開局当初は108戸が加入し町福祉センターでの新年交礼会生中継を最初の番組として放送[1]、丸谷金保町長の「あけましておめでとうございます」が第一声となった[5]。
町の予算で運営し住民からの利用料徴収を行わず[6]、町内の話題の紹介・町議会中継・料理番組や医療番組などを展開し[4]、当初5年程度での町内全域へのケーブル整備を計画するもオイルショックや財政難に伴い停滞し農林水産省や郵政省の補助事業を受けて再度拡張し1999年度に町内全域へのケーブル施設整備が完成[7]、ピークの2003年時点では町内の92.8%に相当する3312世帯が加入していた[4]。
その後地上デジタル放送(地デジ)への切り替えには高額な経費を支出しなければならないため、地デジ難視聴解消を目的とした光ケーブル敷設事業に切り替えたことから、2011年3月31日限りで廃止された[5][8]。町議会中継についてはインターネット配信に切り替えられた[5]。閉局後は残存する1977年6月17日から閉局までの映像がDVD化され容量2時間のディスク1328枚分のセットを3セット制作し[4]、目録整理を行ったうえで1セットは町立図書館で閲覧可能としている[9]。
放送チャンネル
[編集]- 8ch 自主放送チャンネル
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備考
[編集]- テレビ北海道(TVh)は、北海道総合通信網(HOTNET)などを使った専用回線(例:導入事例:ブロードバンドコミュニケーション:情報通信カンパニー:古河電工)が開通しておらず、配信出来ない状態にあることから再送信されなかったが、2011年11月7日に帯広送信所が開局して池田町のほぼ全域が視聴が可能になっている。
- 余談だが、同じ帯広エリアの帯広シティーケーブル(OCTV)では、上記の専用回線を使ったTVhの再配信がなされている。
- 『東芝日曜劇場』でも取り上げられたことがある(カラス係長奮闘記(主演:佐藤B作))。
関連項目
[編集]脚注・出典
[編集]- ^ a b 東城敬司「こちら池田CATV、第8チャンネル・・・」 - 月刊福祉1984年6月号(全国社会福祉協議会)48-51頁
- ^ ニュース池田町CATVシステム稼働開始 - FUJITSU 1973 VOL.24 NO.2(富士通)
- ^ 町営のTVがスタート北海道池田町 1.17地方行政 - 自治大阪1973年2月号(大阪府市町村振興協会)50頁
- ^ a b c d 日本初の自治体直営ケーブルテレビ まちマイ池田編 - 十勝毎日新聞2013年11月29日
- ^ a b c 池田町の町営TV3月で終了 地デジ対応、負担重く - 北海道新聞2010年11月17日朝刊
- ^ 社会的コミュニケーション・システムの変動(コミュニケーション研究会 1978年)89頁
- ^ サービス町内全域に池田のCATV新年度で整備計画終了 - 北海道新聞1999年3月21日朝刊釧路根室版
- ^ いけだ議会だよりかけはし(平成23年1月15日発行分)
- ^ 懐かしのCATV映像、16日から図書館で放映 開町120年池田 - 十勝毎日新聞2018年6月15日
外部リンク
[編集]- 有線テレビ(北海道池田町) - ウェイバックマシン(2011年12月25日アーカイブ分)