水野正一
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水野 正一(みずの しょういち/まさいち、1924年9月16日[1] - 2008年11月17日)は、日本の経済学者。専門は財政学。名古屋大学名誉教授。理論・計量経済学会常任理事、国税庁税理士審査会会長、総理府税制調査会委員などを歴任した。
人物・経歴
[編集]香川県出身[2]。1948年東京商科大学(現一橋大学)卒業[3]。財政学専攻[4]。1951年名古屋大学助教授[5][6]。1962年名古屋大学より経済学博士の学位を取得[7]。1963年経済企画庁経済研究所主任研究官(総理府事務官)[8]。名古屋大学教授就任後、1970年名古屋大学経済学部長に選出された[9]。
1977年総理府税制調査会委員[10]。1981年名古屋大学経済学部附属経済構造分析センター長[11]、理論・計量経済学会常任理事[12]。1988年退官[13]、名古屋大学名誉教授[2]、中京大学経済学部教授[14][15]。1993年国税庁税理士審査会会長[16]。
1998年中京大学退職[14]。中京大学理事、東海郵政経営会議委員[17]、地方経済審議会委員なども務めた[18]。2001年勲二等瑞宝章受章[19][20]。2008年11月17日、胃がんのため豊田市の病院で死去[2]。叙正四位[21]。指導学生に木村吉男名古屋市立大学名誉教授など[22]。
著作
[編集]著書
[編集]- 『資金需給と乗数』統計研究会 1959年
- 『国民所得乗数論の拡充』(篠原三代平, 宮澤健一と共著)有斐閣 1959年
- 『線型経済学』春秋社 1959年
- 『日本の物価変動』東洋経済新報社 1966年
- 『インフレに強くなる本 : 物価上昇を一歩先に歩く法』野田経済社 1966年
- 『セミナー 物価問題の常識』(編著)日本評論社 1981年
- 『財政再建 : "増税なき再建"は可能か』有斐閣 1983年
- 『財政再建と税制改革』名古屋大学出版会 1988年
- 『赤字財政の経済学』名古屋大学出版会 1988年
- 『経済学辞典』(編著)中央経済社 1989年
- 『現代経済学演習』(編著)中央経済社 1992年
- 『資産課税の理論と課題』(編著)税務経理協会 2005年
編書
[編集]- 『日本のマネー・フロー : 昭和42年度の資金循環』東洋経済新報社 1963年
- 『ミクロ経済学』(塩野谷九十九と共編)第三出版 1969年
- 『マクロ経済学』(塩野谷九十九と共編)第三出版 1969年
- 『金融の経済学』(花輪俊哉と共編)有斐閣 1976年
- 『現代財政理論』(牛嶋正と共編)青林書院新社 1981年
- 『経済政策と経営の意思決定:日本と西ドイツの比較研究』名古屋大学経済学部 1985年
- 『ME化の現状と雇用問題:日本と西ドイツの比較研究』名古屋大学出版会 1986年
- 『経済・経営の構造変化と対応策:日本と西ドイツの比較研究』名古屋大学出版会 1987年
訳書
[編集]- 『現代の金融理論 1,2』(山下邦男と共監訳)勁草書房 1965年
- ジェームズ・M・ブキャナン他著『ケインズ財政の破綻』(亀井敬之と共訳)日本経済新聞社 1979年
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.606
- ^ a b c 水野正一氏死去/名古屋大名誉教授四国新聞2008/11/18 11:58
- ^ 現代経済学 (第2版)紀伊国屋書店
- ^ 【おくやみ】水野正一氏(名古屋大学名誉教授・財政学)日刊工業新聞2008/11/19 05:00
- ^ 日本の物価変動 (金融問題研究会モノグラフ ; 3)
- ^ 線型経済学 図書 水野正一 著 青秋社, 1959
- ^ 乗数理論における貨幣的要因に関する研究 水野, 正一 ミズノ, マサイチ
- ^ 官報昭和38年本紙第10949号 12頁
- ^ 官報昭和45年本紙第13145号 21頁
- ^ 官報昭和52年本紙第15254号 8頁
- ^ 歴代センター長
- ^ 歴代会長・理事日本経済学会
- ^ 水野正一教授退官記念号経済科学 = The Economic science / 名古屋大学大学院経済学研究科 編
- ^ a b 過去の在籍者
- ^ 地方経済審議会について(結果
- ^ 官報平成5年号外第63号 4頁
- ^ 郵政経営会議委員一覧
- ^ 地方経済審議会について(結果)
- ^ 官報平成13年号外第235号 11頁
- ^ “秋の叙勲と褒章受章者 理事長、学校長ら多数”. 全私学新聞 (2001年11月13日). 2023年6月20日閲覧。
- ^ 官報平成20年本紙第4981号 10頁
- ^ 木村吉男君(塩野谷ゼミ)6月13日に急逝肺がんのため 享年81歳望洋会
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