民主左派党
トルコの政党 民主左派党 Demokratik Sol Parti(DSP) | |
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党首 | オンデル・アクサカル |
創立者 | ラフシャン・エジェヴィト |
創立 | 1985年11月14日 |
分離元 | 共和人民党 |
本部所在地 | アンカラ |
政治的思想 |
ケマル主義 社会民主主義 民主社会主義 |
政治的立場 | 中道左派 |
公式カラー | 白、水色 |
国会: |
1 / 600 |
公式サイト | |
http://www.dsp.org.tr/ | |
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民主左派党(みんしゅさはとう、トルコ語: Demokratik Sol Parti、略称:DSP)は、トルコ共和国の中道左派政党。
沿革
[編集]民主左派党は、元首相のビュレント・エジェヴィトを中心に、1985年に旧共和人民党の左派メンバーを中心に結成された。エジェヴィトは、1980年の軍事クーデターにより政治活動を禁止されていたため、初代党首には、夫人のラフシャン・エジェヴィトが就任した。1987年にオザル政権が行った国民投票の結果、旧政治家の政治活動禁止処分が解除されると、ビュレント・エジェヴィトが公式に党首に就任した。
民主左派党は、1987年の総選挙から国政選挙に参加したが、議席獲得に必要な得票率10%に届かず、議席獲得はならなかった。1991年の総選挙で7名の当選者を出し、1995年の総選挙では76議席を獲得した。
1997年にイスラーム系政党の福祉党政権が軍部の圧力により退陣に追い込まれると、祖国党、民主トルコ党と共に後継のユルマズ内閣を組織し、エジェヴィトも副首相として入閣した。
1999年1月にユルマズ内閣が退陣すると、エジェヴィトはデミレル大統領より組閣要請を受けて、民主左派党、祖国党、民族主義者行動党による連立政権を発足させた。1999年2月には、クルド独立派のゲリラ指導者であるアブドゥッラー・オジャランが逮捕されたため、エジェヴィトの支持率は急上昇した。同年の総選挙で民主左派党は136議席を獲得し、議会第1党に躍進した。エジェヴィトは2002年まで政権を維持したが、2000年末の金融危機を発端に、大規模な経済危機が発生し、エジェヴィトの健康問題も顕在化して、政権は求心力を失っていった。
民主左派党は、2002年の総選挙で公正発展党の躍進のため惨敗し、議席を失って院外政党に転落した。エジェヴィトは2004年に党首を辞任し、後任の党首にはゼキ・セゼルが選出された。
2007年の総選挙にあたり、共和人民党との選挙協力を行い13議席を獲得した。
総選挙での得票率、獲得議数
[編集]民主左派党が参加した総選挙での得票率、獲得議席数は以下の通り[1]。
年 | 党首 | 得票数 | 得票率 | 獲得議席 |
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1987年 | ビュレント・エジェヴィト | 2,044,576 | 8.53% | 0 |
1991年 | ビュレント・エジェヴィト | 2,624,301 | 10.75% | 7 |
1995年 | ビュレント・エジェヴィト | 4,118,025 | 14.64% | 76 |
1999年 | ビュレント・エジェヴィト | 6,919,670 | 22.17% | 136 |
2002年 | ビュレント・エジェヴィト | 384,009 | 1.22% | 0 |
2011年 | マスム・トゥーカー | 108,089 | 0.25% | 0 |
2015年6月 | マスム・トゥーカー | 86,585 | 0.19% | 0 |
2015年11月 | マスム・トゥーカー | 31,805 | 0.07% | 0 |
2018年 | オンデル・アクサカル | 不参加 | ||
2023年 | オンデル・アクサカル | N/A | 0.61% | 0 |
歴代党首
[編集]- ラフシャン・エジェヴィト(Rahşan Ecevit 在任1985年-1987年)
- ビュレント・エジェヴィト(Bülent Ecevit 在任1987年-1988年)
- ネジデト・カラババ(Necdet Karababa 在任1988年-1989年)
- ビュレント・エジェヴィト(Bülent Ecevit 在任1989年-2004年)
- ゼキ・セゼル(Zeki Sezer 在任2004年-2009年)
- マスム・トゥーカー(Masum Türker 在任2009年-2015年)
- オンデル・アクサカル(Önder Aksakal 在任2015年-)
脚注
[編集]- ^ Milletvekili Genel Seçimi sonuçları (トルコ政府統計局 国政選挙結果)
参考文献
[編集]- 新井政美 『トルコ近現代史』 みすず書房 2001年 (ISBN 4-622-03388-7)