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死亡フラグ (コンピュータ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

死亡フラグ(しぼうふらぐ、: Death Flag、略号 DTH)は、セッションの突然の終了を事前に伝えるTCPヘッダのフラグである。

これは2023年のエイプリルフールRFC 9401として発行されたジョークRFCで提案されたものである[1]

概要

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新たに提案された死亡フラグ(DTH フラグ)は、TCPセッションの終了が近いことを通知する情報提供の役割を果たし、通信プロセスに物語性を与える。

この DTH フラグの使用は任意であり、正常な TCP の動作に影響を与えるものではない。このフラグに対応していない TCP ソフトウェアは、このフラグを安全に無視することができる。

フラグを受信した場合には、エンドユーザに通知ができるように情報をアプリケーション層に伝達することを推奨されている。

このフラグの名前には、アニメ漫画ライトノベルなどで使われる「死亡フラグ」からとられている。

プロトコル詳細

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DTH フラグは TCP ヘッダーの制御ビットフィールドの4番目を使用する。4番目のビットが選択された理由として、著者は中国語の「四」の発音が Sì であり、「死」を意味する Sǐ に似た音を持っているからだと説明している。

DTHフラグを含むTCPヘッダ
オクテット   +0 +1 +2 +3
  ビット 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
+0 送信元ポート 送信先ポート
+4 シーケンス番号
+8 確認応答番号
+12 データ
オフセット
D
T
H
予約 C
W
R
E
C
E
U
R
G
A
C
K
P
S
H
R
S
T
S
Y
N
F
I
N
ウィンドウサイズ
+16 チェックサム 緊急ポインタ
+20
...
[オプション]
... データ

TCP セッションピアは、TCP セッションがもうすぐ終了する可能性がある場合に、DTH セグメントを送信する。これは送信側からも受信側からも送ることができる。DTH フラグ自体は、シーケンスや確認応答番号を更新しない。

受信側は ACK 応答する必要はない。また、受信直後にソケットをクローズする必要はない。RST または FIN セグメントが来るまでは待機する必要がある。

その他、どのようなときにこのフラグを設定すべきか、どのようなときに使用すべきでないか、悪意ビットとの併用案などについて、RFC本文に記載がある。

脚注

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出典

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関連項目

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