正籬聡
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正籬 聡(まさがき さとる、1960年[1] - )は、日本のジャーナリスト。日本放送協会副会長、放送総局長在任中[2]、NHK BS番組配信の予算化問題に関与し、退任後の放送コンテンツ海外展開促進機構専務理事への再就職が白紙となった。
略歴
[編集]宮城県仙台市出身[4]。宮城県仙台第一高等学校を経て[5]1983年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本放送協会に記者として入局した[4]。報道局政治部長、報道局編集主幹[6]、NHK大阪放送局長[7]、NHK報道局長[8]、NHK広報局長[9]、NHK理事[10]などを歴任。
2020年2月12日、NHK副会長に就任[11]。就任した際には専務理事などを経験しておらず[4]、10人いる理事の末席からの抜擢となった[11]。
2021年11月25日、同日行われたアジア太平洋放送連合の総会において、同連合の新会長に選出され、就任した。任期は2024年末までの予定[1][12][13]。
2023年2月14日、副会長退任[14]。在職中のNHK BS番組配信の予算化問題に関与し、放送コンテンツ海外展開促進機構専務理事内定取消し[15]。
人物
[編集]- 大阪放送局長在任中は、坂本忠宣が大阪放送局長だった2014年4月に放送された大阪放送局のローカル番組「かんさい熱視線」と、5月14日に全国放送された「クローズアップ現代」の『追跡"出家詐欺"〜狙われる宗教法人〜』のやらせ疑惑問題の処理に追われた。
- 大阪放送局長時代、2015年10月1日の定例会見で、NMB48の山本彩(AKB48兼任)を「さや姉」と連呼し、山本のボーカルを絶賛して在阪メディアを驚かせた[16]。
- NHKは副業を原則禁止しているが、正籬の息子であるNHK局員が小説を書き出版していると指摘された[17]。
- NHK BS番組配信に向けた関連設備の購入案の予算化を、インターネット活用業務実施基準の変更に係る総務大臣の認可に関する議論を行わないままに副会長在職中に稟議書の承認を行っていたことが明らかになり、放送コンテンツ海外展開促進機構専務理事への再就職案が白紙となった[15][18]。
関連項目
[編集]- 上田良一(NHK会長)
- 堂元光(NHK副会長、政治部記者)
- 木田幸紀(NHK専務理事、ドラマプロデューサー)
- 荒木裕志(NHK理事、政治部記者)
- 松坂千尋(NHK理事、前任の広報局長)
- 小池英夫(NHK報道局長、政治部記者)
- 松本俊博(NHK編成局長、科学文化部記者)
- 板野裕爾(NHK専務理事、経済部記者)
- 石田研一(NHK専務理事、政治部記者)
脚注
[編集]- ^ a b "NHK's Executive Vice President Masagaki Satoru chosen as the new ABU President" (HTML) (Press release). Asia-Pacific Broadcasting Union. 26 November 2021. 2022年1月13日閲覧。
- ^ “NHK総局長 紅白が視聴率最低「世帯平均だけで判断するのは危険」”. デイリースポーツ online (2022年1月19日). 2022年1月19日閲覧。
- ^ 『メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相』文藝春秋
- ^ a b c “NHK副会長に正籬聡・理事が就任…異例の抜てきに「青天の霹靂」”. 読売新聞. (2020年2月12日) 2020年3月5日閲覧。
- ^ “Facebook”. 2021年4月30日閲覧。
- ^ [1]NHK
- ^ NHK大阪新局長 「クロ現」で謝罪 2015年5月14日 デイリースポーツ。
- ^ (NHK)会長報告資料
- ^ 人事 NHK 2017年4月15日 産経ニュース。
- ^ 「NHK専務理事に板野氏」しんぶん赤旗2019年4月11日(木)
- ^ a b “NHK副会長に正籬聡氏が就任 抜てき人事”. 日テレNEWS24 (日本テレビ). (2020年2月12日) 2020年3月5日閲覧。
- ^ “ABU新会長にNHKの正籬副会長が選出”. Pars Today (2021年11月25日). 2021年11月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2021年11月25日). “ABU=アジア太平洋放送連合の新会長にNHKの正籬副会長”. NHKニュース. 2021年11月26日閲覧。
- ^ “NHK副会長に元理事の井上樹彦氏 生え抜きトップ、元政治部長:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年2月14日). 2023年2月15日閲覧。
- ^ a b NHK元役員3人の再就職が白紙に…BS配信予算化で稟議書を承認読売新聞2023/06/02 05:00
- ^ NHK大阪放送局長「さや姉」連呼、ボーカルを絶賛 2015年10月1日 日刊スポーツ。
- ^ “【本人直撃】NHK副会長の息子局員が副業禁止のウラでアニメ化された「ラノベ作家」活動をしていた!(週刊女性PRIME)”. Yahoo!ニュース. 2023年2月15日閲覧。
- ^ NHK会長が謝罪「あってはならないこと」 BS予算問題、再発防止へ有識者委設置産経新聞2023/6/21 18:39
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