檜原麻希
ひわら まき 檜原 麻希 | |
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生誕 |
1961年9月7日(63歳)[1] 東京都 |
住居 | 日本 東京都港区 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
出身校 | 慶應義塾大学文学部哲学科 |
職業 | ラジオ局経営者 |
活動期間 | 1985年 - 現在 |
団体 | ニッポン放送 |
活動拠点 | 東京都千代田区有楽町 |
肩書き | ニッポン放送代表取締役社長 |
任期 | 2019年6月21日 - |
前任者 | 岩崎正幸 |
後任者 | - |
檜原 麻希(ひわら まき、1961年9月7日 - )は、日本の実業家。ニッポン放送代表取締役社長。
来歴
[編集]東京都生まれ。銀行に勤務する父の仕事の関係で[2]、5歳の時にイギリス・ロンドンに渡り[3]、小学5年生の時に帰国し、神奈川県鎌倉市に転居。湘南白百合学園中学校に入学[4]。部活動はバスケットボール部に所属していた。父の仕事の都合で中学3年時にフランス・パリに渡る。エコール・ジャンヌ・マヌエル高校を卒業後に帰国し[4]、慶應義塾大学文学部に入学。哲学科の美学美術史学専攻で西洋美術史を学んだ[5]。大学時代のサークルは、カメラクラブと映画同好会、テニス同好会に所属していた。また、ジャンヌ・マヌエル高校では、ジョー・バイデン政権のアメリカ合衆国国務長官であるアントニー・ブリンケンと同級生であった。大学3年時にフジサンケイグループの新卒者向け採用セミナーを受講し、ニッポン放送の人事部採用担当者から面接を勧められ、入社試験を受験、内定する。
大学卒業後、1985年4月ニッポン放送入社。同期は現在フリーアナウンサーで元同局編成局スポーツ部アナウンサーの松本秀夫、元制作部アナウンス室所属だった西田麻里、元同部、フリーアナウンサーで洗足こども短期大学幼児教育保育科准教授の内村(下尾)直子。新人研修の後、本配属で編成局制作部に所属され、平日午前の帯番組の中継ディレクターやアシスタントディレクターの業務を行っていた[6]。後に、秘書室に配属され、同局4代目社長だった羽佐間重彰の秘書を担当[7]。その後、営業局営業促進部にて営業企画、イベント企画業務などを担当後、デジタル&イベント局デジタルコンテンツ部長として、LFX488の立ち上げ、LFX BBの楽曲権利関係権利者との密接権解消のための個別交渉による許諾作業を指揮。LFX mudigiを発展させた、インターネットラジオ局Suono Dolceでは、コンテンツは丸の内で働くOLに向けた街情報とラブソング専門に特化したラジオ番組制作[8]とスマートフォンに特化したアプリを指揮し、ローンチ後Android Marketにてランキング1位を獲得した経験がある[9]。2004年以後から10年近く配信し続けていた、メールマガジン「1242 きいとこっ!」の発行責任者であった[注 1]。
その後、2009年6月、デジタル事業局長に昇進。2011年6月編成局長、2015年6月取締役付同局長、2016年6月取締役営業担当、2018年7月常務取締役に昇進し、2019年6月21日に同局代表取締役社長に就任[7]。編成局長時代は、同局で長年番組に出演している松任谷由実を聴取率調査週間時の1日編成局長として任命[10]したり、社長就任以後は同局のフリーアドレス[11]、ペーパーレス制[12]を導入に伴い同局4 - 6、9階の一部会議室の居室を改装工事の実施や、新型コロナウイルス感染拡大が続いていた2020年2月18日の時点で檜原が本部長として対策本部を立ち上げ[13]、業界に先駆けて生放送スタジオブース内の飛沫防止のアクリル板設置[14][15]、紫外線照射殺菌装置“エアロシールド”の設置[16][17]、生放送スタジオフロアのエレベータ非停止で入室厳格化等の独自の色を出した対策を施している[18]。
就任以後同局の番組編成も独自色を示し、特に2020年ナイターオフ編成では、『ショウアップナイター』やスポーツ関連番組は編成されず、Web配信関連サービスと連携した番組を編成しており[19]、2020年9月の聴取率調査にて、14年振りに同業他局と同率ではあるが聴取率首位達成した[20][21]。
人物
[編集]- 日本に帰国した小学校高学年時に神奈川県鎌倉市に転居したため、自宅から電波の届きが良いニッポン放送をよく聞いていたとしており[22]、「試験勉強をしながら何時まで起きて番組を聴き続けられたか?」が学校での話題であった[8]。また、高校時代には『宇崎竜童のオールナイトニッポン』の同録テープを日本から送って貰い、手紙でリクエストも出していたと回想している。後年、同局の番組審議会委員メンバーに宇崎の妻である阿木燿子が委員として登用されている[23][24]。
- 1999年に自身のキャリアに疑問を抱き、ニッポン放送を半年休職しフランス商工会議所が行なっている試験を受験して商工会議所から資金援助を受けながら、Canal+の映画部門で働き、映画の買付けや今村昌平来仏時のアテンドを行っていた[22]。
- 前述の阿木曰く、檜原は酒豪と評されている[24][1]。Suono Dolce開局時、自身が飲み歩いていた新丸の内ビル内に所在している会員制バー「来夢来人」のママをしていた、当時芸能界デビューしていなかったミッツ・マングローブを『TOKYO AFTER6』に番組出演させた。その後そのままミッツが芸能プロダクションを見付けて、芸能界デビューに至った[9]。
- 自局の番組の演者である芸能人からイジられる事もあり、『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』のリスナーメッセージにて牧場主が新たに生まれる乳牛の命名依頼の際に、パーソナリティの春風亭一之輔が「プレジデント檜原[25]」と名付けた数十分後に、局内で2人が鉢合わせした際には「その牛を牧場まで見に行きたい」と返しをする心持ちもある[26]。
出演番組
[編集]テレビ
[編集]- 路線バスで寄り道の旅(テレビ朝日)[注 2] - 2019年2月3日
ラジオ
[編集]- 星野源のオールナイトニッポン(ニッポン放送)「星野ブロードウェイ[27]」 - 2020年6月24日
- 中川家 ザ・ラジオショー(ニッポン放送)「ラジオCMを作ろう!」 - 2023年9月8日
制作番組
[編集]- 玉置宏の笑顔でこんにちは! - 「街角リクエスト清六が行く!」中継ディレクター
- テレフォン人生相談 - アシスタントディレクター
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “女性初ニッポン放送檜原新社長、遊びの大切さ説く”. 日刊スポーツ. (2019年7月7日) 2019年7月8日閲覧。
- ^ “伝送路が変わってもラジオの文化を発信し続ける――檜原麻希(ニッポン放送代表取締役社長)【佐藤優の頂上対決】|ニフティニュース”. ニフティニュース. 2022年9月2日閲覧。
- ^ “ニッポン放送社長 檜原麻希さん”. 日本経済新聞 (2022年8月23日). 2022年9月2日閲覧。
- ^ a b Facebookプロフィール欄
- ^ “【話題の人】檜原麻希:ニッポン放送初の女性社長に就任”. 機関誌『三田評論』ONLINE(慶應義塾大学) (2019年10月15日). 2019年10月30日閲覧。
- ^ “社長インタビュー 代表取締役社長 檜原 麻希- MAKI HIWARA -”. ニッポン放送 RECURUTING 2021 (2020年1月31日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ a b “女性初ニッポン放送檜原新社長、遊びの大切さ説く”. 日刊スポーツ. (2019年7月7日) 2019年7月8日閲覧。
- ^ a b “【ヒューマン】ニッポン放送・檜原麻希社長「ラジオは人間交差点」”. サンケイスポーツ. (2019年7月20日) 2019年8月1日閲覧。
- ^ a b SuonoDolce 最後の2時間生放送!ダイジェスト動画 中塚武&i-depナカムラヒロシ - YouTube
- ^ “松任谷由実:「ラジオが大好き」 ニッポン放送でスペシャルウィーク編成局長に就任”. MANTANWEB (2012年2月12日). 2020年7月1日閲覧。
- ^ “LF、本社オフィスのフリーアドレス化本格始動”. 文化通信社 (2019年7月9日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ “FEATURE特集記事 データ化業務/ スキャニング/ お客様の声(ニッポン放送様)”. シティコンピュータ株式会社 (2020年4月13日). 2020年7月1日閲覧。
- ^ “ニッポン放送社長、新型コロナ対策は「4階の生放送スタジオに噴霧器を設置するなど対応しています”. スポーツ報知. (2020年3月11日) 2020年3月11日閲覧。
- ^ “ラジオ局、アクリル板で感染防ぐ 又吉直樹「取り調べを受けてるよう」”. サンケイスポーツ. (2020年4月2日) 2020年4月2日閲覧。
- ^ “ニッポン放送、新型コロナ対策にアクリル板 スペシャルウィークは「対応を厳守しながら放送」”. ORICON NEWS (2020年4月2日). 2020年4月2日閲覧。
- ^ “ニッポン放送、再び動いた!放送業界初、紫外線でコロナ対策”. サンケイスポーツ. (2020年4月14日) 2020年4月14日閲覧。
- ^ “ラジオ各局の新型コロナ対策は?アプリ出演にドア開放、アクリル板や紫外線殺菌も”. デイリースポーツ. (2020年4月7日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “高度の殺菌効果…ニッポン放送が“コロナ対策”で紫外線照射殺菌装置 生放送スタジオに「エアロシールド」”. 中日スポーツ. (2020年4月14日) 2020年4月24日閲覧。
- ^ “檜原社長「各分野から起用は実験的意味合い」”. 日刊合同通信 第65巻 第15739号(マスコミ研究会) (2020年9月9日). 2020年9月9日閲覧。
- ^ “LF、8月度聴取率調査で14年ぶりに首位獲得”. 文化通信社 (2020年10月9日). 2020年10月9日閲覧。
- ^ “8月度聴取率TBS・LF・J-WAVE3局同率トップ”. 文化通信社 (2020年10月9日). 2020年10月9日閲覧。
- ^ a b “ニッポン放送初の⼥性社⻑ 檜原⿇希⽒が「休職」して得たもの”. THE21 ONLINE(PHP研究所) (2020年5月12日). 2020年5月15日閲覧。
- ^ “2019年7月16日(火)開催 第133回ニッポン放送番組審議会 議事概要”. ニッポン放送 (2019年7月16日). 2020年4月1日閲覧。
- ^ a b “艶もたけなわ 檜原麻希 ニッポン放送代表取締役社長”. サンデー毎日 (2020年5月31日). 2020年6月1日閲覧。
- ^ happy_1242のツイート(1299123686507593728)
- ^ happy_1242のツイート(1273788045943123968)
- ^ “星野源ラジオの“ブロードウェイ”にニッポン放送社長が出演 ソロ10周年をオードリー若林が祝福”. ORICON NEWS (2020年6月24日). 2020年7月1日閲覧。