樺太拓殖鉄道
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樺太拓殖鉄道(からふとたくしょくてつどう)とは、かつて樺太大泊郡大泊町の大泊港駅から同富内村の富内駅の間を結んでいた私鉄である。
路線
[編集]沿革
[編集]- 1923年6月23日:大泊木材運送合名会社が大泊 - 富内間の軌道敷設権を取得。
- 1923年7月25日:社名を大泊軽便鉄道に改称、間もなく栄町桟橋 - 大泊駅(大畑) - 古牧駅間の建設工事開始。
- 1924年6月20日:栄町桟橋 - 大泊駅 - 古牧駅間の工事が完了、貨物輸送を開始。
- 1926年7月1日:古牧駅 - 水源池沢間が完成。
- 1928年5月19日:水源池沢 - 喜美内駅間が完成。これに合わせて大泊駅 - 喜美内駅間で旅客営業を開始[1]。この時点では大泊駅 - 古牧駅間のみ蒸気での運行、古牧駅 - 喜美内駅間は馬力での運行であった。
- 1929年:古牧駅 - 喜美内駅間を蒸気化。同時に社名を樺太拓殖鉄道に改称。
- 1931年:喜美内駅 - 下喜美内駅間の工事が完了[2]。
- 1935年10月2日:喜美内駅 - 皆岸駅間が開通。
- 1936年11月1日:皆岸駅 - 富内駅間が開通[3]。
- 1938年9月:豊原市と富内村を結ぶ自動車道路(唐松皆岸線)が開通、これを機に輸送量が激減する。
- 1940年:バスとの競合により営業休止[4]。
- 1942年:王子製紙大泊工場への木材輸送のため貨物輸送のみ再開。
- 1944年1月:王子製紙大泊工場の操業中止に伴い貨物輸送休止(事実上の廃線)。
駅一覧
[編集]駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|
大泊港駅 | 0.0 | 鉄道省 : 樺太東線 | 樺太 | 大泊郡 | 大泊町 |
大泊駅 | 1.6 | ||||
露助沢駅 | |||||
古牧駅 | 13.6 | ||||
喜美内駅 | 23.6 | 富内村 | |||
下喜美内駅 | 31.4 | ||||
皆岸駅 | 33.8 | ||||
川口駅 | |||||
富内駅 | 46.3 |
脚注
[編集]- ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 樺太要覧 昭和7年
- ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 樺太要覧 昭和6年
- ^ 国立国会図書館デジタルコレクション 樺太要覧 昭和13年
- ^ А.И.Костанов Самая восточная дорога России
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 樺太拓殖鉄道(札幌市中央図書館 デジタルライブラリー)