横浜ピジン日本語
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横浜ピジン日本語 | |
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話される国 | 日本 横浜市 |
話者数 | — |
言語系統 | |
言語コード | |
ISO 639-3 | なし |
Glottolog |
yoko1234 [1] |
横浜ピジン日本語(よこはまピジンにほんご、英語:Yokohama Pidgin Japanese, Yokohamese,Japanese Ports Lingo)は、日本語をベースとしたピジン言語であり、19世紀後半から20世紀初頭に横浜での商取引の手段として用いられた[2]。横浜ことば[3]、横浜方言[4]とも。
横浜ピジン日本語[5]には関東圏の日本語と英語の混成で、上海と香港の中国語ピジン英語からの借用も見られる[2]。語順は日本語と同じSOV型で、語彙は8割以上が日本語に由来している[2]。
例文: ワタクシ テンポ ハイキン ナイ ナガイ トキ (私は長い間お金〈天保銭〉を見ていない。I have not seen a penny for a long time.)[6]
1879年のHoffman AtkinsonのExercises in the Yokohama Dialectというパンフレットに記述がある[2]。
成立
[編集]当初、横浜ピジン日本語は横浜の英人館内で形成され、その後港周辺に広まった[2]。
影響
[編集]→「役割語 § アルヨことば」も参照
この言語は日本人からは「外国人の話す日本語」として認識されていたが、時代を経て「中国人の話す日本語」というイメージが固定し、創作作品では『らんま1/2』のシャンプーや『BLACK LAGOON』のシェンホアをはじめとする、中国人をステレオタイプ的に描写する役割語に変化したとされる[7]。
関連文献
[編集]- Atkinson, Hoffman (1879). Revised and Enlarged Edition of Exercises in the Yokohama Dialect. Yokohama
- Daniels, F. J. (1948). “The Vocabulary of Japanese Ports Lingo”. Bulletin of the School of Oriental and African Studies, University of London 12 (3/4): 805–823. doi:10.1017/S0041977X00083385.
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Yokohama Pidgin”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
- ^ a b c d e マーハ ジョン C. 日本におけるピジン・クレオール言語の歴史
- ^ 金水敏 ピジン日本語: SKの役割語研究所 2006年7月22日 (土)
- ^ 杉本 豊久 明治維新の日英言語接触 : 横浜の英語系ピジン日本語(1) (森田孟教授退職記念号)
- ^ 放送大学「日本語からたどる文化 第12回」放送大学 2011年。
- ^ Atkinson, H.; Homoco, Bishop of (1879). Revised and enlarged edition of exercises in the Yokohama dialect. University of California Libraries. Yokohama : [Printed at the Japan Gazette Office]
- ^ 蜂矢真郷他「文献に現れた述語形式と国語史の不整合性について」(リンク先にある金水敏「<アルヨことば>その後」を参照)