横山トンネル (東海道新幹線)
概要 | |
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路線 | 東海道新幹線 |
位置 | 日本滋賀県米原市 - 長浜市 |
座標 | 北緯35度21分25秒 東経136度19分34秒 / 北緯35.356928度 東経136.326229度座標: 北緯35度21分25秒 東経136度19分34秒 / 北緯35.356928度 東経136.326229度 |
現況 | 運用中 |
系統 | 新幹線 |
起点 | 滋賀県米原市山室 |
終点 | 滋賀県長浜市布勢町 |
運用 | |
開通 | 1964年(昭和39年)10月1日 |
所有 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
管理 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
技術情報 | |
全長 | 1,368 m |
軌道数 | 2(複線) |
軌間 | 1,435 mm(標準軌) |
電化の有無 | 有(交流25,000 V・60 Hz、架空電車線方式) |
路線図 | |
横山トンネル(よこやまトンネル)は滋賀県米原市と長浜市の市境にある東海道新幹線の鉄道専用トンネルである。
概要
[編集]横山トンネルは、起点が米原市山室、終点が長浜市布勢町、全長1,368 m[1]の東海道新幹線専用の山岳トンネルである。東海道新幹線が開業した1964年(昭和39年)に開通した。起点側から約700 mの地点に米原市と長浜市との行政界があり、同トンネルが貫く丘陵地の尾根となっている。
一帯は横山丘陵が南北に連なり、麓の平地との比高が130 - 150 mあるため、東海道新幹線と概ね並走する東海道本線は、隧道工事と急勾配を避ける目的から蛇行したルートを辿り、横山丘陵の南端を迂回するように敷設されている。
トンネル内は、起点側から入るとほぼ直線に近い緩やかな左カーブを描き、トンネルを抜けた先も緩やかなカーブが続いていることから、トンネル出口の斜面地から西側に向けて新幹線を撮影するスポットとして鉄道ファンに知られている。なお、テレビCMでの使用はJR東海「Don't Stop JAPAN!」(N700S系のデビューを知らせるCM)がその例に挙げられる[注釈 1][2][3]。
名称
[編集]本トンネルの起点および終点付近の平地には古墳が点在し、南には中山道が通る古くからの交通の要衝として知られている。トンネル名も、1570年(元亀元年)の姉川の戦いに際して、織田信長が本陣を築いた横山城に由来している。
なお、北北西約2 kmを通る滋賀県道244号線の横山丘陵下には、本トンネルの開通から37年後に共用開始となった新横山トンネル(2002年(平成14年)開通:延長356 m)があるが[4]、「新」が付く理由は本トンネルが先行して共用されたからではなく、峠付近で並行する旧県道の横山隧道[注釈 2](1923年(大正12年)開通:延長164 m、幅員4.5 m、高さ4.4 m。2021年(令和3年)に土木学会選奨土木遺産の認定を受け[5][6]、2023年(令和5年)に開通100年記念イベントが開かれた[6])の存在によるものである[7]。
周辺
[編集]米原市側・長浜市側とも、農地が広がっておりその近隣に集落がある。米原市側は東へ進むと滋賀県道19号線や米原市立山東小学校に、北へ進むと年吉城跡(年吉館跡)・横山城跡・国道365号に至る。長浜市側は北へ進むと滋賀県立長浜農業高等学校や八条山公園に至る。当トンネルから南へやや離れた所にはローザンベリー多和田[8]がある。
米原市側
[編集]- 山室会館
- 山室湿原[9]
- 名鉄運輸米原事業所
- しょうけ塚古墳
- 瀧ヶ谷城跡
- 小倉廃寺跡
- 寶安寺[10]
- 滋賀県道246号大鹿寺倉線
- 米原市コミュニティバス「山室-1」停留所 - 要予約[11]
長浜市側
[編集]近隣の駅
[編集]トンネル付近に駅は設けられていない。米原市側にJR東海道本線近江長岡駅と醒ケ井駅、長浜市側にJR北陸本線坂田駅と田村駅を設けているが、いずれも3.5 km以上離れた所にある[注釈 4]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 日本国有鉄道『東海道新幹線工事誌 土木編』(1965年)
- ^ “東海道新幹線「N700S」デビュー”. 東海旅客鉄道. 2020年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。 “(CM映像は「TVCM(第2弾)」を参照)”
- ^ 恵知仁 (2020年8月2日). “コロナ禍中の登場 どう伝えれば… 新型新幹線N700S 軌道修正くり返したCM誕生の背景”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. p. 1. 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。 “(トンネル西側で撮影したCM映像(静止画))”
- ^ 滋賀県湖北地域振興局長浜建設管理部 (2002年12月1日). “新横山トンネル” (PDF). 長浜建設管理部発行情報紙 創刊号. 滋賀県. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “令和三年度 土木学会選奨土木遺産” (PDF). 土木学会 委員会サイト. 土木学会. 2021年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ a b 「横山隧道、開通100周年祝おう 11月5日、長浜でイベント」『中日新聞』2023年10月26日。2023年11月10日閲覧。
- ^ “横山隧道”. 西黒田サイクリングマップ. 後鳥羽上皇ゆかりの地サイクリングマップ. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “ローザンベリー多和田”. ローザンベリー多和田. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “山室湿原”. 米原市. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “寶安寺 | 滋賀県米原市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “まいちゃん号の運行について”. 米原市. 2023年11月10日閲覧。 “(停留所案内は「米原市乗合タクシー利用案内 (PDF)」を参照)”
- ^ “滋賀県長浜市グランピング施設 | フューチャーリゾート”. フューチャーリゾート. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “恵光山平等院 | 滋賀県長浜市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “布施山圓立寺 | 滋賀県長浜市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “春日神社 | 滋賀県長浜市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年11月10日閲覧。
- ^ “後鳥羽神社 | 滋賀県長浜市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2023年11月10日閲覧。
- ^ a b “長浜市史をひもといてvol.5「長浜の紅葉の名所・後鳥羽神社」”. 長浜市史. 長浜市. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “西黒田まちづくりセンターホームページ”. 金太郎伝説の地西黒田. 西黒田まちづくりセンター. 2022年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。 “(※近江国の金太郎に関する詳細は「西黒田の金太郎伝説」を、横山トンネルと西黒田まちづくりセンター間の周辺マップは「西黒田の後鳥羽上皇伝説」(※アーカイブ出典は未記載)をそれぞれ参照)”
- ^ 藤井勝彦 (2021年11月20日). “日本中に伝承地が残る「金太郎」こと坂田金時とは、何者だったのだろうか?”. 歴史人. 鬼滅の戦史51. ABCアーク. 2023年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “長浜市の乗合タクシー”. 長浜市. 2023年11月10日閲覧。 “(停留所案内は「西黒田・神田地区乗合タクシーリーフレット (PDF)」を参照)”