楢岡美和
九州ハニーズ #10 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都江戸川区 |
生年月日 | 1994年8月15日(30歳) |
身長 体重 |
165 cm kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2013年 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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楢岡 美和(ならおか みわ、1994年8月15日 - )は、東京都江戸川区出身の元女子プロ野球選手、、日本代表(外野手)[1][2]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]小学1年生の時に4歳年上の兄を見て、江戸川区の学童野球チーム「椿パワーズ」に入団。江戸川区の学童女子野球チーム「オール小岩女子」を兼部[3][4]。
埼玉栄中学へ入学し、「埼玉栄高校女子硬式野球部」で高校生と同じメニューをこなす。投手や野手として活躍[5]。毎朝5時半起床で都内の自宅から2時間かけて学校に通う[6]。
2009年7月17日、国際女子野球大会に参加。アメリカ代表相手に被安打4、5奪三振で完封勝利した[7][8]。
2011年 、「第1回女子野球ジャパンカップ」において埼玉栄高校の一員として初代チャンピオンに貢献[9]。
2012年、日本女子プロ野球機構の入団テストを受験し合格した[10][9]。
アストライア時代
[編集]2013年、イースト・アストライアへの入団が決定。25試合に出場し打率.293、4割近い出塁率を記録[9]。初出場は2013年4月13日ティアラカップ高知大会、対サウス・ディオーネで、植村美奈子から初安打、初打点となる中前打を放つ[11]。
2014年、敢闘賞(打者部門)受賞。打率.313はリーグ9位。クリーンナップに定着[9][12][13]。2014年9月19日、明治神宮野球場での対ノース・レイア戦で、延長9回表0-0での登板し1回無失点で初勝利も記録した[14]。
2015年、打率.250に下げたが、打点リーグ4位、勝利打点リーグ3位タイと勝負強さを見せる[15]。
2016年、元西武ライオンズの片平晋作が直伝した一本足打法にフォームを改造[16]。キャリアハイの打率.366を記録し、最多安打、最多本塁打を獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブを受賞。また、打点は1打点差、得点は1点差でリーグ2位、勝利打点と出塁率はリーグ3位を記録[17][18]。6月5日兵庫ディオーネ戦では、宮原臣佳から通算100安打目の右越え二塁打で先制し、守備でもライトゴロを2つ決めるなど攻守に躍動[19][20]。7月16日、後期開幕戦の川口市営球場での兵庫戦では、泉由有樹から女子野球では珍しい自身初の柵越え本塁打を放った[21][22]。7月に月間MVPを初受賞すると、9月にも受賞した[23][24]。
2017年、キャプテンに就任[25]。昨年に続き、ベストナイン、ゴールデングラブ受賞。打点も2年連続リーグ2位。勝利打点はリーグ2位[26]。勝負強い打撃で打点を積み重ね、自身の安打数や打点記録を大きく塗り替え、大きな成長をうかがわせた[27][28]。10月14日、わかさスタジアムでの対京都フローラ戦では、植村美奈子から1死1,3塁の場面で三遊間を破る適時打で通算100打点を達成した。またこの勝利で埼玉は球団通算100勝目となり、ダブルメモリアル試合となった[29][30]。
2018年、シーズンを通して活躍し、ベストナインを3年連続受賞した[31]。4月8日に行われた片平晋作元監督追悼試合では、決勝打を放つ活躍を見せ、「片平さんの思いを受け継いで、その思いが届くような試合になったと思う」と天国の恩師に報告した[32]。5月には月間MVPを受賞。「打撃部門すべてにおいて上位の成績をおさめ、また勝負強い打撃でチームの勝利に貢献した」と評価された[33]。
2018年12月29日、プロ野球引退を発表し[34]、2019年1月に退団。1月20日に「川端友紀選手&楢岡美和選手 THANKS PARTY」をさいたま市のラフレさいたまで開催した[35][36][9]。
プロ退団後
[編集]エイジェック女子硬式野球部
[編集]プロ退団直後に社会人野球チームのエイジェック女子硬式野球部の選手として入団。背番号は10。キャプテンを務める。2019KWBFクラブ選手権大会で優勝。ヴィーナスリーグ3部優勝、首位打者に輝く[37]。
2020年さくらカップ2020優勝、第15回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会準優勝、クラブ・大学交流大会優勝[38]、第1回東西選抜対抗交流戦に選出[39][40]。
2021年1月に2024 WBSC女子野球ワールドカップに出場する日本代表に選出[1]。女子野球大会3冠(伊予銀行杯 第17回全日本女子硬式野球選手権大会、ヴィーナスTOPリーグ、第16回全日本女子硬式クラブ野球選手権)を達成[41]。第2回東西選抜対抗交流戦に選出[42][43]。12月31日、エイジェックを退団[44]。
九州ハニーズ
[編集]2022年1月1日、川端友紀と九州ハニーズを設立[45]。女子野球がまだ盛んではない地で女子野球を活性化し、根づかせていきたいとし[46]、いつかはNPB球団・福岡ソフトバンクホークスの妹分的な存在にしたいと語った[47]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2013 | アストライア | 25 | 69 | 58 | 10 | 17 | 3 | 1 | 0 | 22 | 10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | - | 3 | 7 | 5 | .293 | .391 | .379 | .770 |
2014 | 34 | 111 | 99 | 12 | 31 | 8 | 1 | 0 | 41 | 9 | 4 | 3 | 3 | 0 | 7 | - | 2 | 7 | 2 | .313 | .370 | .414 | .784 | |
2015 | 48 | 150 | 120 | 75 | 30 | 10 | 0 | 0 | 40 | 22 | 6 | 0 | 11 | 1 | 10 | 8 | - | 13 | 1 | .250 | .345 | .333 | .678 | |
2016 | 39 | 144 | 123 | 25 | 45 | 12 | 3 | 1 | 66 | 26 | 2 | 0 | 0 | 1 | 14 | - | 6 | 3 | 3 | .366 | .451 | .537 | .988 | |
2017 | 47 | 179 | 159 | 29 | 52 | 9 | 3 | 0 | 67 | 33 | 5 | 0 | 4 | 3 | 9 | - | 4 | 12 | 5 | .327 | .371 | .421 | .792 | |
2018 | 42 | 148 | 126 | 11 | 38 | 10 | 2 | 0 | 52 | 20 | 8 | 0 | 3 | 2 | 13 | - | 4 | 6 | 3 | .302 | .379 | .413 | .792 | |
JWBL:6年 | 235 | 801 | 685 | 102 | 213 | 52 | 10 | 1 | 288 | 120 | 25 | 3 | 21 | 8 | 60 | - | 27 | 48 | 19 | .311 | .385 | .420 | .805 |
- 2018年度シーズン終了時。
- 「-」は記録なし。
- 各年度の太字はリーグ最高。
年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2014 | アストライア | 7 | - | 0 | 0 | - | 1 | 0 | 0 | 0 | - | - | 7.7 | - | 0 | - | - | - | 1 | - | - | 6 | 5 | 4.61 | - |
2015 | 2 | - | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - | 3 | - | 0 | - | - | - | 2 | - | - | 3 | 3 | 7.00 | - | |
JWBL:6年 | 9 | - | 0 | 0 | - | 1 | 0 | 0 | 0 | - | - | 10.7 | - | 0 | - | - | - | 3 | - | - | 9 | 8 | 5.28 | - |
- 2018年度シーズン終了時。
- 「-」は記録なし。
- 各年度の太字はリーグ最高。
タイトル
[編集]表彰
[編集]- 打者部門 敢闘賞:1回(2014年)
- ベストナイン:3回(外野手部門:2016年、2017年、2018年)
- ゴールデングラブ賞:2回(外野手部門:2016年、2017年)
- 月間MVP:3回(2016年7・9月度、2018年5月度)
記録
[編集]- 初出場、初安打、初打点:2013年4月13日、ティアラカップ高知大会、対サウス・ディオーネ(高知市営球場)、植村美奈子から中前打[11]。
- 初勝利:2014年9月19日、ヴィクトリアシリーズ東地区第18戦、対ノース・レイア(明治神宮野球場)、延長9回表から救援登板、1回無失点[14]。
- 100安打:2016年6月5日、ヴィクトリアシリーズ兵庫vs埼玉第3戦、対兵庫ディオーネ(ウインク球場)、宮原臣佳から右越三塁打[19][48]。
- 初本塁打:2016年7月16日、ヴィクトリアシリーズ埼玉vs兵庫第9戦(後期開幕戦)、対兵庫ディオーネ(川口市営球場)、泉由有樹から[21][22]。
- 100打点:2017年10月14日、ヴィクトリアシリーズ京都vs埼玉第20戦、対京都フローラ(わかさスタジアム(京都市西京極総合運動公園野球場))、植村美奈子から左前適時打[29][30]。
- 200安打:2018年8月7日、対愛知ディオーネ(高知市営球場)
代表歴
[編集]- 2021 WBSC女子野球ワールドカップ 日本代表 (2021年) (中止)
- 第3回 女子野球アジアカップ 日本代表 (2023年) 最多打点賞受賞
- 2024 WBSC女子野球ワールドカップ 日本代表 (2023年 - 2024年) ベストナイン外野手受賞
背番号
[編集]- 3(2013年 - 2018年)
- 10(2019年 - )
脚注
[編集]- ^ a b 侍ジャパン女子代表選手20名が決定 第9回 WBSC 女子野球ワールドカップに出場(侍ジャパンオフィシャルサイト 2021年1月7日)
- ^ 全世代侍ジャパン選手リスト 2023年4月 侍ジャパンオフィシャルサイト
- ^ 椿パワーズ
- ^ 【活動報告】小岩野球教室に女子プロ野球選手が行ってきました!(jwbl 2014年7月13日)
- ^ 江戸川区ホームページ
- ^ “第2のえりちゃんを探せ”. 東京新聞. (2009年5月10日)
- ^ RDS(RDS 2009年7月18日)
- ^ 試合内容(pointstreak)
- ^ a b c d e [楢岡美和選手お疲れ様でした、埼玉アストライアofficial(facebook)、2019年1月24日]
- ^ “『新入団選手紹介☆2』”. 女子プロ野球ブログ. 2023年12月2日閲覧。
- ^ a b 2013年4月13日試合結果(女子プロ野球機構更新情報2013年4月13日)
- ^ 日本女子プロ野球リーグ コンベンション2014(PRTIMES 2014年12月6日)
- ^ [女子プロ野球Walker2015 KADOKAWA、2015年3月24日、46頁91頁]
- ^ a b 2014年9月19日試合結果(女子プロ野球機構更新情報2014年9月19日)
- ^ 埼玉アストライア初回一挙4点 楢岡「無心で」先制打(スポニチAnnex 2015年5月1日)
- ^ 女子野球のニューヒロイン候補!埼玉アストライアの「2人の5割打者」(ベースボールキング 2016年05月12日)
- ^ 2016年個人打者成績(JWBL)
- ^ [女子プロ野球Walker2017 KADOKAWA、2017年3月17日、49頁]
- ^ a b 楢岡選手 通算100安打達成(女子プロ野球機構更新情報2016年6月5日)
- ^ 2016年6月5日試合結果(女子プロ野球機構更新情報2016年6月5日)
- ^ a b 最高でした!【#3楢岡美和】(埼玉アストライア公式ブログ2016年7月18日)
- ^ a b 2016年7月16日試合結果(女子プロ野球機構更新情報2016年7月16日)
- ^ 女子プロ野球月間MVP7月度結果発表!(PR TIMES 2016年8月5日)
- ^ 月間MVP9月度結果発表!(jwbl 2016年10月5日)
- ^ 埼玉アストライア公式ブログ(2017年1月1日)
- ^ 2017年個人打者成績(JWBL)
- ^ [女子プロ野球公式YearBook2018 ASAHI ORIGINAL、2018年3月30日、37頁]
- ^ アストライア、楢岡V打で連敗ストップ(スポニチAnnex 2017年6月17日)
- ^ a b 100打点【 #3 楢岡美和】(埼玉アストライア公式ブログ2017年10月14日)
- ^ a b 【京都vs埼玉第20戦】試合結果(女子プロ野球機構更新情報2017年10月14日)
- ^ 2018年タイトル表彰(JWBL)
- ^ 埼玉アストライア打線爆発 片平元監督へささげた20得点(スポニチAnnex 2017年4月8日)
- ^ 5月度月間MVP(JWBL 2018年6月6日)
- ^ 楢岡美和選手 現役引退のお知らせ
- ^ 昨年引退の川端友紀、楢岡美和と1月20日に最後のファンイベント開催へ(Full-Count 2019年1月10日)
- ^ 青木宣親からのメッセージや「永遠のライバル」のサプライズに涙が止まらない…川端友紀・楢岡美和送別会レポ(SPREAD 2019年1月31日)
- ^ 【2019ヴィーナスリーグ閉会式】(エイジェック女子硬式野球部 2019年11月26日)
- ^ 【2020シーズン終了!】(エイジェック女子硬式野球部 2020年11月18日)
- ^ 【第1回女子野球東西対抗交流戦 開催!】(エイジェック女子硬式野球部 2020年11月27日)
- ^ 初の試み!東西選抜対抗戦 実施!(全日本女子野球連盟)
- ^ エイジェック男女野球部 小山市長・栃木市長へ表敬訪問(エイジェック女子硬式野球部 2021年10月15日)
- ^ 【第2回東西選抜対抗交流戦】(エイジェック女子硬式野球部 2021年11月30日)
- ^ 東西選抜対抗戦のお知らせ(関西女子野球リーグ 2021年11月28日)
- ^ 2021年12月31日ツイート
- ^ 2022年1月1日ツイート
- ^ 日本一の代打の神様・川端慎吾の妹、川端友紀が女子野球クラブチーム「九州ハニーズ」を立ち上げた(Yahooニュース 2022年1月6日)
- ^ 川端友紀と楢岡美和、ふたりの日本代表選手が九州に女子野球チームを作った理由(文春野球コラム 2022年1月29日)
- ^ 2016年6月5日試合結果(女子プロ野球機構更新情報2016年6月5日)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- エイジェック女子硬式野球部(楢岡美和)
- 楢岡美和 (@naraoka_3) - X(旧Twitter)
- 楢岡美和 (@naraok10) - Instagram