森英俊
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森 英俊(もり ひでとし、1958年10月25日[1] - )は、日本のミステリ評論家、翻訳家。別名に久坂 恭。日本推理作家協会会員[2]。本格ミステリ作家クラブ会員[3]。
経歴
[編集]1958年、東京都生まれ[4]。父親の仕事の関係で、少年時代をガーナですごす[2]。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中はワセダミステリクラブに所属[4]。学生時代、『エラリイ・クイーンとそのライヴァルたち』(石川喬司・山口雅也編)に協力[2]。
丸紅に入社し、貴金属のディーリングに9年間従事後、翻訳、評論活動に[5][1]。かたわら推理小説の洋書専門店「MURDER BY THE MAIL」を運営[5]。
1999年、『世界ミステリ作家事典[本格派篇]』により、第52回日本推理作家協会賞(評論その他部門)を受賞[2]。
主な作品
[編集]編著、編訳
[編集]- 『これが密室だ!』(ロバート・エイディー編、編訳、新樹社) 1997
- 『世界ミステリ作家事典[本格派篇]』(編著、国書刊行会) 1998
- 『名探偵の世紀 - エラリー・クイーン、そしてライヴァルたち』(山口雅也共編、原書房) 1999
- 『乱歩の選んだベスト・ホラー』(野村宏平共編、筑摩書房、ちくま文庫) 2000
- 『海外ミステリー作家事典』(編著、光文社、光文社文庫) 2000
- 『密室殺人コレクション』(二階堂黎人共編、原書房) 2001
- 『ミステリ美術館 - ジャケット・アートでみるミステリの歴史』(編著、国書刊行会) 2001
- 『世界ミステリ作家事典[ハードボイルド・警察小説・サスペンス篇]』(編著、国書刊行会) 2004
- 『ストラング先生の謎解き講義』(ウィリアム・ブリテン、編集、論創社) 2010
- 『少年少女昭和ミステリ美術館 - 表紙でみるジュニア・ミステリの世界』(野村宏平共編著、平凡社) 2011
訳書
[編集]- 『眠りをむさぼりすぎた男』(クレイグ・ライス、国書刊行会、世界探偵小説全集10) 1995
- 『ジョン・ディクスン・カー - 「奇蹟を解く男」』(ダグラス・G・グリーン、西村真裕美, 高田朔共訳、国書刊行会) 1996
- 『殺しにいたるメモ』(ニコラス・ブレイク、国書刊行会) 1998
- 『乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10(7) 帽子収集狂事件』(J・ディクスン・カー、集英社、集英社文庫) 1999
- 『ミステリ・ハンドブック アガサ・クリスティー』(ディック・ライリー, パム・マカリスター、原書房) 1999
- 『グラン・ギニョール』(ジョン・ディクスン・カー、白須清美共訳、翔泳社) 1999
- 『悪魔を呼び起こせ』(デレック・スミス、国書刊行会、世界探偵小説全集25) 1999
- 『もうひとりのぼくの殺人』(クレイグ・ライス、原書房) 2000
- 『殺人者と恐喝者』(カーター・ディクスン、原書房) 2004
- 『シシリーは消えた』(アントニイ・バークリー、原書房) 2005
- 『証拠は眠る』(オースティン・フリーマン、武藤崇恵共訳、原書房) 2006
- 『善意の殺人』(リチャード・ハル、原書房) 2006
- 『死の相続』(セオドア ロスコー、横山啓明共訳、原書房) 2006
- 『幻を追う男』(ジョン・ディクスン・カー、論創社) 2006
- 『虚空から現れた死』(クレイトン・ロースン、白須清美共訳、原書房) 2007
- 『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』(ウィリアム・ブリテン、論創社、論創海外ミステリ) 2007
- 『ミステリ講座の殺人』(クリフォード・ナイト、原書房) 2007
- 『グリンドルの悪夢』(パトリック・クェンティン、武藤崇恵共訳、原書房) 2008
- 『道化の町』(ジェイムズ・パウエル、白須清美, 宮脇孝雄共訳、河出書房新社) 2008
- 『絞首人の手伝い』(ヘイク・タルボット、早川書房、ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 2008
- 『八一三号車室にて』(アーサー・ポージス、論創社) 2008
- 『ベヴァリー・クラブ』(ピーター・アントニイ、横山啓明共訳、原書房) 2010
- 『パニック・パーティ』(アントニイ・バークリー、武藤崇恵共訳、原書房) 2010
- 『探偵小説の黄金時代』(マーティン・エドワーズ、白須清美共訳、国書刊行会) 2018