梨の形をした3つの小品
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『梨の形をした3つの小品』(なしのかたちをしたみっつのしょうひん、仏:Trois morceaux en forme de poire)は、1903年にフランスの作曲家エリック・サティによって作曲された4手連弾のためのピアノ曲。「3つの小品」とあるが、実際には7つの小曲からできている。
概要
[編集]当時、サティはクロード・ドビュッシーに「形式的な作品を作ってみては」と忠告され、調性、拍子、形式を明確にした曲を作曲することになる。
結果、この「梨の形をした3つの小品」が完成することになったが、フランス語の「梨(西洋梨)」という単語にはもう一つ「まぬけ」や「うすのろ」といった意味があり、形式に対する、サティらしい皮肉となっている[1]。
曲の構成
[編集]- 第1曲 始め方
- 第2曲 同じものの延長
- 4分の2拍子、ニ短調。
- セカンドをプリマが追う、メランコリーの書法によって作曲されている。
- 第3曲 小品Ⅰ
- 4分の2拍子、ハ短調。
- ここからの小品が「梨の形をした3つの小品」にあたる部分。曲想は緩やか。プリマでいくつかの動機が繰り返される。
- 第5曲 小品Ⅲ
- 4分の4拍子。
- 激しい曲想。明確なリズムが特徴的。
- 第6曲 つけ加えて
- 4分の4拍子。
- 全体的に変化のない作り。プリマは単旋律的に演奏される。
- 第7曲 言い直し
- 4分の3拍子、変ロ長調
- 緩やかで優雅な旋律の舞曲で締めくくる。
脚注
[編集]- ^ “サティ :梨の形をした3つの小品”. ピティナ・ピアノ曲事典. 2023年3月1日閲覧。
外部リンク
[編集]- 梨の形をした3つの小品の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- サティ:梨の形をした3つの小品/世紀ごとの時間と瞬間的な時間/夜想曲第1番 - 第3番/3つのグノシエンヌ(チッコリーニ) - Nml ナクソス・ミュージック・ライブラリー