栄福寺 (千葉市)
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栄福寺 | |
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所在地 | 千葉県千葉市若葉区大宮町 |
位置 | 北緯35度35分41.7秒 東経140度10分16.4秒 / 北緯35.594917度 東経140.171222度座標: 北緯35度35分41.7秒 東経140度10分16.4秒 / 北緯35.594917度 東経140.171222度 |
山号 | 坂尾山 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
創建年 | 1131年 |
文化財 | 釣灯籠、千葉妙見大縁起絵巻 |
法人番号 | 7040005000506 |
栄福寺(えいふくじ)は、千葉市若葉区大宮町にある天台宗の寺院である。山号は坂尾山。
歴史
[編集]千葉市街から南東へ約5kmほどの台地上に位置し、かつては千葉荘池田郷に属した。
寺伝によると、千葉常重が千葉城に館を構えた1126年から4年後の1130年、家臣の坂尾五郎治(さんごのごろうじ)が旧長峰村三角山に妙見を奉祀し、翌1131年5月22日に北斗山金剛授寺ならびに大宮権現(現大宮神社)を建立した[1]。ただし、坂尾五郎治は、平常長に仕えた11世紀の人物という資料もあり[2]、伝承の真偽は不明である。
1625年に上野寛永寺末となり、如意山養福寺と改称したのち、1650年に坂尾山栄福寺と改称した。江戸時代には、島原の乱で戦死した板倉重昌の次男・板倉重直が屋敷地にしたと伝えられる[1]。
境内
[編集]山門を入ると、正面に本堂があり、向かって右側に妙見地蔵堂と枝垂れ桜がある。「坂尾の桜」として知られるこの枝垂れ桜は、坂尾五郎治の妻である高枝が病の治癒を感謝し、御手植したという伝説を持つことから「姫桜」とも呼ばれ、毎年約3000人もの人が訪れる桜スポットである[3]。
境内は館跡で、高さ1mほどの土塁と空堀が一部に残っている。隣接する城山城の存在や、城下集落を示す「宿」の小字名が近くにあることから、中世には地域の中心的な館であったと考えられている[1]。
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山門
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本堂
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土塁
文化財
[編集]千葉県文化財の「金銅透彫六角釣燈籠」や「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻」は当寺所有のものであり、千葉市立郷土博物館にて保管されている[4][5]。
アクセス
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『日本城郭大系 第6巻』 新人物往来社 1980年、P130。
- ^ 『千葉実録』 著者不詳 古書
- ^ http://www.chibacity-ta.or.jp/sakura
- ^ “県指定有形文化財(工芸品)”. 千葉県 教育庁 教育振興部 文化財課 指定文化財班. 2018年5月4日閲覧。
- ^ “県指定有形文化財(絵画)”. 千葉県 教育庁 教育振興部 文化財課 指定文化財班. 2018年5月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 『日本城郭大系6 千葉・神奈川』新人物往来社 1980年