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林満明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林満明
2011年京都HJ表彰式
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県[1]
生年月日 (1966-10-31) 1966年10月31日(58歳)
身長 156.0cm(2018年)[1]
体重 53.0kg(〃)[1]
血液型 O型[1]
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 栗東・吉田三郎(1986.3.1 - 1994.8)
栗東・フリー(1994.8 - 2006.11.20)
栗東・浅見秀一(2006.11.21 - 2007.1.20)
栗東・フリー(2007.1.21 - 2017.2.28)[2]
栗東・中竹和也(2017.3.1 - 2017.3.31)[3]
栗東・フリー(2018.4.1 - 2018.12.31)[4]
栗東・角居勝彦(2019.1.6 - 2021.2.28)
栗東・杉山佳明(2021.3.1 - 現在)
初免許年 1986年
免許区分 障害[5]
騎手引退日 2018年12月31日
重賞勝利 15勝
G1級勝利 2勝
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林 満明(はやし みつあき、1966年10月31日[1] - )は、日本中央競馬会 (JRA) の栗東トレーニングセンターに所属する元騎手で現在は調教助手

来歴

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1986年[1]競馬学校騎手課程の第1期生として栗東・吉田三郎厩舎より騎手デビュー[6]。同期には石橋守柴田善臣らがいる[6]。デビュー初年度より勝ち鞍を重ね1987年、障害重賞を初制覇、1988年、デビュー3年目で優秀障害騎手賞を受賞するなど障害競走において早くから頭角を現す。

なお平地でも1990年に20勝をマークするなど成績を残していたが、1994年所属していた吉田厩舎が解散したことに伴い騎乗数が減少。2006年ごろより騎乗機会はほとんどなくなり、2011年をもって平地免許を返上し障害専門騎手に転向している。平地免許返上について2015年のインタビューで「今はもう平地に関しては乗りたいという気持ちは全くないですね。かえって障害だけの方が、レースも1日1頭で集中できるというか。自分のペースに合ってます」と答えている[6]

平地での活動を縮小する一方、障害では安定して勝ち星を伸ばし、1997年にはアワパラゴンとのコンビでの重賞3勝を含む18勝を記録しJRA賞最多勝利障害騎手を獲得。このほか、優秀障害騎手賞を5度受賞するなど関西障害レースの中心騎手として活躍を続けていた。

2010年中山大障害ではタマモグレアーに騎乗し、最後の直線で蓑島靖典騎乗のバシケーンとの叩き合いの末ハナ差で敗れGI初制覇を逃した。

2015年中山グランドジャンプアップトゥデイトに騎乗し勝利、デビュー30年目にして念願のGI制覇を飾った[7]

2017年6月17日、東京4R・障害未勝利でヨカグラに騎乗し、JRA障害通算騎乗数を1959回とし、嘉堂信雄を抜き最多記録を更新した[8]

2018年1月、障害競走2000回騎乗を区切りとして引退することを表明[9]。同年6月23日に開催された東京ジャンプステークスのアスターサムソンにおいて障害競走通算2000回騎乗を達成、1番人気に推されたが最下位の11着に敗れた[10]

2018年12月31日をもって騎手を引退。引退後は中竹和也厩舎で調教助手となる[11]予定であったが、中竹厩舎へ競走馬を臨時貸付していた角居勝彦厩舎の競走馬が、直後の2019年1月6日に角居の調教停止処分期間満了による同厩舎所属馬の返却およびそれによる角居厩舎の運営再開との兼ね合いもあり、角居厩舎に所属先が変更された[12]。2021年の角居厩舎解散以降は、同年春に新規開業した杉山佳明厩舎に所属している[13]

おもな騎乗馬

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騎乗成績

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日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順

初騎乗[23] 1986年3月15日[23] 1回阪神7日5R[24] 障害5歳上400万下[24] ビュウガール[23] 8頭[24] 7[24] 7着[24]
初勝利[23] 1986年10月12日[23] 4回京都4日5R[25] 障害5歳上未勝利[25] シマノゴット[23] 5頭[25] 3[25] 1着[25]
重賞初騎乗 1987年3月14日 1回阪神5日8R 阪神障害S(春) マイティマッハ 14頭 9 9着
重賞初勝利 1987年11月29日 5回京都8日9R 京都大障害(秋) カルストンファスト 13頭 2 1着
JGI級初騎乗 1990年12月22日 5回中山7日10R 中山大障害(秋) ダイナスタイリスト 6頭 3 4着
JGI初勝利 2015年4月18日 3回中山7日11R 中山グランドジャンプ アップトゥデイト 15頭 4 1着

初騎乗[23] 1986年3月1日[23] 1回阪神3日1R[26] 4歳未勝利[26] ウキシバクイーン[23] 13頭[26] 10[26] 8着[26]
初勝利[23] 1986年3月16日[23] 1回阪神8日1R[27] 4歳未勝利[27] シマノスピード[23] 10頭[27] 6[27] 1着[27]
重賞初騎乗 1988年3月20日 1回阪神8日11R 報知杯4歳牝馬特別 テンザンタカネ 16頭 12 4着
年度 障害競走 平地競走
1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
1986年 1 1 4 20 .050 .100 .300 7 9 15 152 .046 .105 .204
1987年 5 1 1 37 .135 .162 .189 19 24 33 331 .057 .130 .230
1988年 10 15 9 64 .156 .391 .531 13 9 12 179 .073 .123 .190
1989年 8 8 8 65 .123 .246 .369 2 6 9 129 .016 .062 .132
1990年 5 5 9 56 .089 .179 .339 20 16 11 207 .097 .174 .227
1991年 10 8 7 63 .159 .286 .397 4 11 9 139 .029 .108 .173
1992年 6 9 6 67 .090 .224 .313 2 7 8 98 .020 .092 .173
1993年 5 7 8 49 .102 .245 .408 5 6 8 91 .055 .121 .209
1994年 6 6 7 59 .102 .203 .322 3 4 6 79 .038 .089 .165
1995年 8 4 9 61 .131 .197 .344 0 1 0 28 .000 .036 .036
1996年 8 11 7 70 .114 .271 .371 1 1 0 14 .071 .143 .143
1997年 18 7 6 77 .234 .325 .403 1 2 1 27 .037 .111 .148
1998年 10 10 6 67 .149 .299 .388 1 0 0 20 .050 .050 .050
1999年 2 12 7 75 .027 .187 .280 0 0 1 38 .000 .000 .026
2000年 10 7 4 79 .127 .215 .266 0 0 0 11 .000 .000 .000
2001年 6 3 9 63 .095 .143 .286 0 1 0 5 .000 .200 .200
2002年 5 10 7 70 .071 .214 .314 1 0 1 18 .056 .056 .111
2003年 5 5 8 68 .074 .147 .265 1 0 1 9 .111 .111 .222
2004年 4 13 5 68 .059 .250 .324 0 0 0 7 .000 .000 .000
2005年 5 6 5 75 .067 .147 .213 0 0 0 16 .000 .000 .000
2006年 2 6 3 69 .029 .116 .159 0 0 0 2 .000 .000 .000
2007年 3 7 6 60 .050 .167 .267 0 0 0 2 .000 .000 .000
2008年 3 2 5 51 .059 .098 .196 0 0 0 4 .000 .000 .000
2009年 2 8 3 66 .030 .152 .197 0 0 0 4 .000 .000 .000
2010年 9 6 9 76 .118 .197 .316 -
2011年 3 5 3 49 .061 .163 .224 2011年2月を以って平地免許返上
2012年 5 3 4 60 .083 .133 .200
2013年 7 3 9 65 .108 .154 .292
2014年 6 10 4 76 .079 .211 .263
2015年 7 3 5 72 .097 .139 .208
2016年 2 7 4 40 .050 .225 .325
2017年 3 6 2 44 .068 .205 .250
2018年 8 1 0 19 .421 .474 .474
通算 197 215 189 2000 .099 .206 .301 80 97 115 1610 .050 .110 .181
地方 - 0 0 1 2 .000 .000 .500

表彰

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出典

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  1. ^ a b c d e f 林満明 (ハヤシミツアキ)”. 林満明騎手(1)『ジャンプ界に新星!“僕のゴールドシップ”と頂点へ』. 2015年6月29日閲覧。
  2. ^ 林騎手、フリーに”. ラジオNIKKEI. 2022年6月4日閲覧。
  3. ^ フリー林満明が所属変更、3月1日より中竹厩舎へ”. スポーツニッポン. 2022年6月4日閲覧。
  4. ^ “関西障害界のベテラン”林、栗東・中竹厩舎からフリーに所属変更”. スポーツニッポン. 2022年6月4日閲覧。
  5. ^ 平成28年度 騎手免許試験合格者” (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
  6. ^ a b c 林満明騎手(3)『平地の騎手免許を返上 “障害一筋”への覚悟』”. netkeiba.com. 2015年6月29日閲覧。
  7. ^ 林満明騎手(1)『ジャンプ界に新星!“僕のゴールドシップ”と頂点へ』”. netkeiba.com. 2015年6月29日閲覧。
  8. ^ 林満明騎手がJRA障害通算最多騎乗数を更新
  9. ^ 林満明2千回騎乗で引退へ「やり残したこともない」 障害レース最多騎乗記録保持者”. デイリースポーツ (2018年1月19日). 2018年4月14日閲覧。
  10. ^ 林満明騎手、障害2000回騎乗を達成。公言どおり騎手を引退”. netkeiba.com. 2022年6月4日閲覧。
  11. ^ 林 満明騎手が引退”. 日本中央競馬会 (2018年12月26日). 2018年12月26日閲覧。
  12. ^ 競馬の天才! Vol.5(2019年3月号)「今月の悪魔の壁穴」
  13. ^ 障害のレジェンド 元ジョッキーの林満明さんは調教助手として奮闘中 「まだまだ頑張る」”. スポーツ報知. 2022年6月4日閲覧。
  14. ^ 第69回京都大障害(秋)(G)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  15. ^ 第51回阪神障害S(春)(G)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  16. ^ 第87回京都大障害(秋)(G)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  17. ^ アワパラゴン|競走馬データ- netkeiba.com”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  18. ^ 第3回東京ハイジャンプ(J.G2)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  19. ^ 第9回阪神スプリングJ(J.G2)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  20. ^ 第13回京都ハイジャンプ(J.G2)”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  21. ^ 第138回 農林水産省賞典 中山大障害”. 日本中央競馬会. 2015年12月26日閲覧。
  22. ^ アップトゥデイト|競走馬データ- netkeiba.com”. netkeiba.com. 2015年12月26日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l 林満明のプロフィール|競馬データベース - netkeiba.com”. netkeiba.com. 2015年12月27日閲覧。
  24. ^ a b c d e 障害4歳上400万下”. netkeiba.com. 2015年12月27日閲覧。
  25. ^ a b c d e 障害4歳上未勝利”. netkeiba.com. 2015年12月27日閲覧。
  26. ^ a b c d e 4歳未勝利”. netkeiba.com. 2015年12月27日閲覧。
  27. ^ a b c d e 4歳未勝利”. netkeiba.com. 2015年12月27日閲覧。
  28. ^ 平成9年度厩舎関係表彰者決まる”. ニュースぷらざ. 2015年12月27日閲覧。
  29. ^ 平成10年度厩舎関係表彰者決まる”. ニュースぷらざ. 2015年12月27日閲覧。
  30. ^ 【中山GJ】アップトゥデイトがレコードV!林JG1初制覇”. スポーツ報知. 2015年12月27日閲覧。

関連項目

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