林宗二
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林 宗二(りん そうじ、明応7年(1498年) - 天正9年7月11日(1581年8月10日))は、日本の戦国時代の商人、民間出身の学者である。字を桂室、号を方生斎といい、饅頭を商っていたので饅頭屋宗二(まんじゅうやそうじ)と呼ばれる。
人物・業績
[編集]京都出身。先祖は日本に饅頭の製法を伝えたとされる林浄因で[1]、更に遡ると宋代の詩人・林逋に至る。家業の饅頭屋のかたわら、牡丹花肖柏に連歌を、清原宣賢や吉田兼右に学問を習う。漢詩、特に唐代のものに精通し、歌学では『古今和歌集』の奈良伝授を伝えた。また、室町時代に刊行された国語辞書『節用集』の改訂を行ったとされる。この節用集は、饅頭屋本と呼ばれている。他に『源氏物語林逸抄』を著す。