1964年東京オリンピックのデモンストレーション競技
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(東京オリンピックデモンストレーション武道から転送)
1964年東京オリンピックのデモンストレーション競技(1964ねんとうきょうオリンピックのデモンストレーションきょうぎ)は、1964年10月15日に日本武道館で実施された[1]。
概要
[編集]東京オリンピックは1964年(昭和39年)10月10日から10月24日まで開催された。オリンピック憲章32条に国技一種と外来競技一種をデモンストレーションとして加えることができる旨が規定されていたことから[1]、国技として剣道が実演されることになったが、弓道、相撲からも参加したいとの要望があった。
日本志道会(全日本柔道連盟、全日本剣道連盟、全日本弓道連盟、日本相撲連盟)はオリンピック組織委員会に対し「武道」一種目の名目となるよう要望し、国際オリンピック委員会はこれを承認した。
1日一種目として3日間を希望したが認められず、10月15日に剣道、弓道、相撲の三種目が実施された。各種目の持ち時間は2時間30分前後であった。
剣道
[編集]剣道、杖道、薙刀、居合道、古武道の形や掛り稽古、東西対抗戦が行われた[1]。
形の演武
[編集]- 日本剣道形
- 杖道の形(神道夢想流)
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- 打 - 範士 清水隆次
- 仕 - 五段 ドン・ドレーガー
- 薙刀の形(直心影流)
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- 打 - 範士九段 園部繁八
- 仕 - 範士七段 園部朝野
- 居合(夢想神伝流)
- 古武道の形(小野派一刀流)
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- 打太刀 - 範士八段 笹森順造
- 仕太刀 - 範士八段 鶴海岩夫
練習
[編集]- 少年の部 基本
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- (1)
- 指導者 - 教士七段 山下惣策
- 助手 - 教士七段 笠原良
- 教習者 - 小学生8人
- (2)
- 指導者 - 教士七段 武藤英雄
- 助手 - 教士七段 松井貞志
- 教習者 - 中学生8人
- (1)
- 青年の部 掛かり稽古
-
- (1)
- 指導者 - 範士八段 佐藤貞雄
- 相手 - 大学生3人、高校生2人
- (2)
- 指導者 - 範士八段 高野孫二郎
- 相手 - 大学生3人、高校生2人
- (1)
試合
[編集]- 混成の部(紅組-白組)
- 東西対抗の部(東軍-西軍)
弓道
[編集]魔陣を退散させる蟇目の儀式、射礼(皇室行事として行われていた)、高校生や一般の人による演武、戦国時代の古式弓術、薩摩日置流腰矢組弓が披露された[1]。
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相撲
[編集]基本動作、ぶつかり稽古、決まり手のうち、突き・押し・投げ・捻りなどの代表技26手の実演、紅白試合や三人抜などが公開された[1]。
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脚注
[編集]参考文献
[編集]- 庄子宗光『剣道百年』、時事通信社