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彩星工科高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
村野工業高校から転送)
彩星工科高等学校
Saisei Engineering High School

校章
神戸村野工業高等学校当時の旧校舎
彩星工科高等学校 正門付近(2015年8月)
※写真の旧校舎は2023年の新校舎竣工に伴い解体される。
地図北緯34度40分3.1秒 東経135度8分59秒 / 北緯34.667528度 東経135.14972度 / 34.667528; 135.14972座標: 北緯34度40分3.1秒 東経135度8分59秒 / 北緯34.667528度 東経135.14972度 / 34.667528; 135.14972
過去の名称 神戸村野徒弟学校
神戸村野工業学校
神戸村野工業高等学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人神戸村野学園
校訓 人は人のために
尽くすをもって
本分とすべし
設立年月日 1920年11月4日[1][注釈 1]
創立者 村野山人
共学・別学 男子校
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 機械科
電気科
情報技術科
機械電子科
普通科
学科内専門コース

普通科

  • アドバンスコース
  • キャリアアップコース
  • スポーツコース
学期 3学期制
学校コード D128310000137 ウィキデータを編集
高校コード 28514F
所在地 653-0003
兵庫県神戸市長田区五番町8丁目5番地
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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創立者の村野山人

彩星工科高等学校(さいせいこうかこうとうがっこう、英語: Saisei Engineering High School)は、兵庫県神戸市長田区五番町8丁目にある私立工業高等学校。兵庫県下の私立高校としては唯一の工業高校である。略称は「彩工(サイコー)」[2]

校名にある"彩星"は「夜空を彩る満天の星」を意味し、「生徒一人ひとりが、可能性を輝かせて未来に進むことができる、オンリーワンのスーパースターになってほしい」(学校法人神戸村野学園理事長)という願いが込められている[3]

概要

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県内約20校ある工業系高校の中で県立兵庫工高に次いで2番目に古い歴史を持つ。また私立の工業高校の中では全国で3番目に古い[注釈 2] 歴史を持つと言われている。甲子園出場は春2回、夏1回。

沿革

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  • 1914年9月 - 「村野徒弟學校設立基金財團」(財団法人)が設立許可される(許可年月日:同年9月14日、登記年月日:同年10月5日)[4]
  • 1920年11月 - 神戸村野徒弟学校が設置認可される(設置許可日は同年11月4日[注釈 1][1]。学校建設工事開始(翌1921年3月15日に第1期予定工事が竣工)[6]
  • 1921年
    • 3月 - 神戸村野徒弟学校から神戸村野工業学校に名称変更(変更許可日は同年3月22日)[7]。法人の名称を「村野實業學校設立基金財團」に変更(登記年月日:同年3月25日、法人の主たる事務所の所在地は神戸市長田村字苅藻川1番地の1)[8][注釈 3]
    • 4月 - 兵庫県神戸市長田村[7]において開校[1]。機械科及び、夜学の専修科(機械分科・電気分科)を設置[10]
  • 1928年4月 - 電気分科・紡績分科を設置[10]
  • 1930年 - 専修科を夜間の神戸工業高等専修学校に移管[11](該当月不詳)。
    • 4月 - 第二本科(本科に準じた分科制)を併置[10]
  • 1942年4月 - 電気分科・紡績分科を廃止。電気科・造船科を設置。
  • 1947年3月 - 造船科を廃止
  • 1948年7月 - 学校教育法により神戸村野工業高等学校に改称
  • 1951年3月 - 財団名義を「学校法人神戸村野工業高等学校」に改称。
  • 1971年11月 - 創立50周年記念式典を挙行。
  • 1975年4月 - 普通科を設置。
  • 1979年3月 - 第2運動場(稲美グラウンド)を取得。
  • 1981年11月 - 創立60周年記念式典を挙行。
  • 1988年4月 - 情報電子科を設置。
  • 1989年3月 - 情報電子科実習室(第3実習棟)竣工。
  • 1991年11月 - 創立70周年記念式典を挙行。
  • 1995年
    • 1月 - 阪神・淡路大震災により体育館、第1校舎、記念館をはじめ、その他各校舎・校地などに大きな被害が発生。
    • 8月 - 機械電子科設置認可。情報電子科を情報技術科と改称。
  • 1996年
    • 3月 - 第1校舎新築復旧工事完了。
    • 10月 - 阪神・淡路大震災の新築復旧工事(体育館兼講堂・記念館など)完了。
  • 1997年3月 - 第2実習棟(機械電子科実習室)改修。
  • 2000年11月 - 創立80周年記念式典を挙行。
  • 2004年8月 - 第2・3校舎耐震補強。
  • 2005年
    • 8月 - 第1・2実習棟耐震補強。
    • 10月 - 第3運動場(ひよどりグラウンド)取得。
  • 2006年
    • 8月 - 本館耐震補強。
    • 11月 - ひよどりグラウンド竣工式を挙行。
  • 2010年11月 - 創立90周年記念式典を挙行。
  • 2014年9月 - 台風11号によるひよどりグラウンド災害復旧工事。
  • 2016年9月 - 食堂がリニューアル。Yショップ(コンビニ)がオープン。
  • 2019年4月 - 普通科コース制開始。
  • 2020年
    • 4月- 創立100周年を迎え、制服が学生服からブレザーにリニューアル。
    • 10月 - ひよどりグラウンドのバドミントン専用体育館が完成[12]
    • 11月 - ポートピアホールにて創立100周年記念式典を挙行。
  • 2021年5月 - 新校舎新築工事着工[13]
  • 2023年
    • 2月 - 新校舎棟完成[3]
    • 4月 - 校名を彩星工科高等学校に変更[2][14]。法人の名称を「学校法人神戸村野工業高等学校」から「学校法人神戸村野学園」に変更[15]

設置学科

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  • 機械科 - 1921年設置。
  • 電気科 - 1942年設置。
  • 情報技術科 - 1988年設置。旧:情報電子科。
  • 機械電子科 - 1995年設置。
  • 普通科 - 1975年設置。
    • アドバンスコース - 2019年スタート(スタート時は「総合アドバンスコース」)。
    • キャリアアップコース - 2019年スタート。
    • スポーツコース - 2023年スタート(総合アドバンスコースから分化)[16][17]

施設・設備

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主な出典:[18]

本校

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〒653-0003
兵庫県神戸市長田区五番町8丁目5番地
(敷地面積:17,719.51m2[13]

  • 校舎棟(2023年2月完成[3]
  • 体育棟
  • グラウンド
※グラウンド、体育棟は既存の旧校舎解体後に整備予定[3]

神戸アスリートベース

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(旧称:ひよどりグラウンド)

〒651-1125
神戸市北区ひよどり台南町4丁目15-13
(総面積:33,209m2:約1万坪)

  • 野球場
  • 屋内練習棟
  • サッカー・ラグビーフィールド
  • テニスコート
  • 陸上競技用レーン
  • 研修棟
  • 管理棟
  • 体育館(バドミントン専用コート)

いなみアスリートベース

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(旧称:稲美グラウンド)

〒675-1104
兵庫県加古郡稲美町野寺上南岡
(総面積:13,261m2:約4千坪)

  • 体育館
  • グラウンド
  • 宿泊施設
  • 食堂

著名な卒業生

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野球

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ラグビー

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その他

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芸能

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不祥事

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2014年9月、少林寺拳法部副顧問の指導を受けていた2年生男子が顧問に練習内容を相談したところ、副顧問が当該部員を殴打、飛蚊症を患った。

2015年初頭、当該部員は副顧問を刑事告訴、長田署が副顧問を傷害容疑で書類送検。
2015年10月、副顧問と学校を相手に総額約1300万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴[19]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 『神戸市史』[5]には当該認可日が11月3日と記されているが、『官報』[1]と照合した場合に正しくは11月4日であることが判る。
  2. ^ 日本の高等学校設立年表の項目を参照。1908年の東京工科学校(現:日本工業大学駒場中学校・高等学校)、1920年4月の名古屋工科学院(現:名古屋工業高等学校)に次ぐものと考えられる。
  3. ^ なお、昭和10年代の文部省編『法人一覧』[9]においては、理由不明であるが村野実業学校設立基金財団の設立許可日が「大正13年1月21日」と誤記載されている。また、当校公式ウェブサイトの沿革には「財団法人神戸村野徒弟学校」の表記があるが、正式名称は異なる。

出典

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  1. ^ a b c d 「文部省告示第430号」『官報』第2478号、1920年11月4日、57頁。「大正十年四月ヨリ開校ノ件認可セリ」 
  2. ^ a b 校名について”. 神戸村野工業高等学校. 2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月19日閲覧。
  3. ^ a b c d 神戸・地下鉄の上にものづくりの学び舎を築く――神戸村野工業高等学校新校舎新築工事”. 大林組 (2023年4月11日). 2022年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ2023年6月23日閲覧。
  4. ^ 「法人登記」『官報』第661号、1914年10月13日、付録7頁、doi:10.11501/2952767 
  5. ^ 「大正八年以降の年表」『神戸市史 第2輯 第3冊』神戸市役所、1937年7月、32頁。doi:10.11501/1117585。「三日神戸村野徒弟學校設立認可セラル」 
  6. ^ 「神戸村野工業学校」『兵庫県産業教育七十年史』兵庫県産業教育七十周年記念会、1955年6月、205-206頁。doi:10.11501/9543297 
  7. ^ a b 「文部省告示第159号」『官報』第2588号、1921年3月22日、517頁。 
  8. ^ 「法人登記」『官報』第2677号、1921年7月4日、付録26頁、doi:10.11501/2954792 
  9. ^ 「実業学務局所管」『法人一覧 昭和13年11月』文部省、1939年3月、10頁。doi:10.11501/1710740 
  10. ^ a b c 「村野工業學校」『神戸市史 第2輯 第1冊』神戸市役所、1937年4月、923頁。doi:10.11501/1117502 
  11. ^ 「村野工業学校」『神戸市教育史 第1集』神戸市教育史刊行委員会、1966年3月、627-628頁。doi:10.11501/3042221 
  12. ^ 学校法人神戸村野工業高等学校 ひよどりグラウンド体育館(yess Builders Net 施工実績) - ウェイバックマシン(2023年6月23日アーカイブ分)
  13. ^ a b 神戸村野工業高等学校新校舎新築工事(建設データバンク) - ウェイバックマシン(2021年8月24日アーカイブ分)
  14. ^ 神戸村野工業高、来春から「サイコウ」に 創立100年超えイメージ一新」『神戸新聞NEXT』2022年8月9日。オリジナルの2022年8月21日時点におけるアーカイブ。
  15. ^ 学校法人神戸村野学園の情報”. 国税庁 法人番号公表サイト. 2023年6月17日閲覧。
  16. ^ 2023年度入学者案内パンフレット - ウェイバックマシン、"キャリアアップコース、アドバンスコース、スポーツコースの3つのコースにリニューアルしました"
  17. ^ 2022年度入学者案内パンフレット - ウェイバックマシン(2021年11月14日アーカイブ分)
  18. ^ 学校案内 - 施設・設備(彩星工科高等学校) - ウェイバックマシン(2023年6月19日アーカイブ分)
  19. ^ 「部活副顧問が暴行」元村野工高生、賠償求め提訴”. 神戸新聞NEXT (2016年2月27日). 2016年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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