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田中俊行 (怪談師)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たなか としゆき

田中 俊行
生誕 (1978-09-30) 1978年9月30日(46歳)
日本の旗 日本兵庫県[1]神戸市灘区[要出典]
住居 東京都[1]
国籍 日本の旗 日本
職業 怪談師、オカルトコレクター[1]
著名な実績 稲川淳二の怪談グランプリ2013 優勝[2]
怪談最恐戦2020 決勝進出[1]
怪談最恐戦2021 優勝[1]
身長 170 cm[1]
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田中 俊行(たなか としゆき、1978年〈昭和53年〉9月30日 - )は、日本の怪談師、オカルトコレクター[1]。ニックネームは「とし」。

略歴

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兵庫県神戸市灘区[要出典]に生まれる[1]。実家は魚屋を営んでいる[要出典]

週末に母親がレンタルビデオ屋で稲川淳二ゾンビのビデオをいつも借りてきていたことが、怪談に興味を持ったきっかけ[要出典]

幼少期は野球少年であった[要出典]

中学生の時に、交通量の多い交差点を赤信号で横断しようとし、交通事故にあう[要出典]。九死に一生を得たが、記憶喪失になる[要出典]。医師に、脳細胞がかなり死んだと伝えられる[要出典]

神戸村野工業高校(現:彩星工科高等学校)」の普通科に進学する[要出典]

子供のころから、画塾に通っており、京都の美大を受検することにするが、受験当日、寝坊したため、試験をほとんど受けられず不合格となる[要出典]

2013年に「稲川淳二の怪談グランプリ」に出場した[2]これまで、ときどき親戚の子供相手に怪談を披露していただけだったが、前年に友人の吉田悠軌横山創一が当該グランプリに出場していたため、自身も参加してみたところ、初出場にして[要出典]優勝を勝ち取った[2]

怪談ライブでは、お役さんがいわく物を持ってきてくれることがあり、最初の頃は断り切れず受け取っていたものの、興味があまりなかった[要出典]。しかし「チャーミー」という呪いの人形を手に入れてから、積極的に収集を始めることとなる[要出典]


呪物

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チャーミー

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  • 横にすると目をつぶる女の子の人形[要出典]
  • 2016年ころ(2023年のインタビューで7年ほど前と話していたことから)、怪談イベントのお客さんから譲り受ける[2]
  • とある老人の施設で、この人形をかわいがると、その人が幾日もたたないうちに亡くなる現象が次々と起こり、5名が亡くなったという[要出典]。施設の職員が、人形を倉庫にしまうが、いつの間にか外に出てきてしまう[要出典]。施設側でこの人形を持て余していたところ、田中の怪談イベントが施設の近くで行われることを知り、田中に受け取ってもらうことにする[要出典]
  • チャーミーを家に持って帰った時、部屋の電気が激しく明滅し、パソコンは音声認識Siriが立ち上がり他のアプリケーションが立ち上がらないという不思議な現象が起こった[要出典]
  • 施設の老人が、チャーミーにご飯を食べさせていたようで、[要出典]口の中にお米が詰まっていた[2]。これを取り除くと、次々と仕事が来るようになった[2]
  • 名前は、ちょうどその頃来ていた大型台風「Trami」から田中がつけた[要出典]
  • このチャーミーがきっかけで呪物を集めにのめり込んでいく[要出典]
  • 田中にとってはビジネスパートナーであり、一見かわいがっているようにみえるが、呪われないように自宅ではドライな関係。帰宅後は「お疲れ様でした」とお礼を伝えている[2]

エピソード

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不思議な体験

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  • 大学受験に失敗し、インド旅行をしているとき、ニューデリーサドゥーヒンドゥー教の修行者)に「おまえはネパール人だろう」と声をかけられる[要出典]。田中が「日本人だと」答えると、「お前のその靴は盗んだものだから、ネパール人だ」と言われる[要出典]。当時、1~2サイズ大きめの靴が流行っていたため、田中は大きめの靴を履いていた[要出典]。「お前に施しをやる」とサドゥーは言い、1ルピーを渡そうとするが、田中は断る[要出典]。サドゥーがあまりにしつこいため、田中はサドゥーの手を払うと1ルピーが地面に落ち、くるくると回った[要出典]。帰国し、半年ほど過ぎた頃、夕方に田中は友人のダイコン(ダイスケ)と自室で格闘技イベントのテレビ番組を見ていたところ、パチンという音がして、空間から突然コインが飛び出し、くるくると回った[要出典]。そのコインは1ルピーだった[要出典]

子供・学生時代

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  • 田中の母親は、よく田中を連れて、神戸の新興宗教施設に行き、教祖の女性に相談事をしていた[要出典]。父親は信仰心がないため、普段はこの宗教施設に行くことはなかった[要出典]。しかし、父親は足を手術しなくてはいけなくなったことから、ある日、母親は父親も連れて教祖に会いに行く[要出典]。教祖が「あなたは戦国時代に戦いに出ていて、足を怪我した[要出典]。それが巡り巡って、現在症状として出ている。」という旨を伝えたところ、父親がテーブルを蹴り上げて、教祖の首をつかみ祭壇に押さえつけた[要出典]。次の週、母親がその宗教施設を訪ねたところ、施設の者から「出禁」と言われた[要出典]
  • 神戸村野工業高校(現:彩星工科高等学校)」は男子校でヤンキーがたくさんおり、しばかれないように、「めちゃくちゃ気持ち悪いやつら」を集めることにする[要出典]。ひとりは、パンク好きで、すぐベロを出し、カバンに100個くらい安全ピンを付けている同級生[要出典]。もうひとりは、探偵学校に通い、常にイヤホンで盗聴の音を聞き、授業中は耳栓をし読唇術でポケットの中の小さな紙にメモをとる同級生[要出典]。最後のひとりは、見た目が小学生のようで全くしゃべらない同級生[要出典]。結果、ヤンキーにしばかれなくはなったが、学校中に無視された[要出典]
  • 大学受験に失敗した後、母親から画塾の授業料として預かったお金で、インドのニューデリーに住む友人を会いに行くことにする[要出典]。当時直行便がなかったため、最初にタイへ入国し、その後ネパールへ移動した[要出典]。ネパールから飛行機でインドへ行く予定だったが、搭乗予定の飛行機がハイジャックされたため、陸路で移動することにする[要出典]。ネパールでバスに乗っているとき、自身の他に白人の男性と鶏とヤギが同乗しており、とある村で鶏とヤギだけが下車するという不思議な光景を目にする[要出典]。歩いて移動しているときに、いつの間にか国境を越えてしまったことに気づき、戻って、入国スタンプを貰いに行った[要出典]


著書

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  • 呪物蒐集録(2022年12月16日、竹書房ISBN 978-4801933040
  • あべこべ(2023年6月26日、二見書房ISBN 978-4576221137
  • 神戸怪談(2023年10月30日、竹書房〈竹書房怪談文庫 HO 639〉、ISBN 978-4801937543
  • 紙呪(2024年6月26日、二見書房、ISBN 978-4576240602
共著
  • ぼくと呪物の奇妙な生活 最恐呪物蒐集編(2024年8月7日、田中俊行 企画・原案、オオイシヒロト 著、竹書房〈BAMBOO ESSAY SELECTION〉、ISBN 978-4801941212

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 田中俊行さん”. CLOUD CASTING. 2024年8月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 田中俊行(インタビュー)「オカルトコレクター・田中俊行の呪物トーク。「家に帰ったら、呪物にお礼を言っています」」『BRUTUS』、2023年8月20日https://brutus.jp/jyubutsu-talk_2/2024年8月31日閲覧 

外部リンク

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